JP3776031B2 - 格納式アシストグリップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両等に装備されて、不使用時に使用位置から格納位置に回動して格納される格納式アシストグリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種のアシストグリップとして、使用位置及び格納位置の間で回動するグリップ本体と、このグリップ本体の脚部を軸支する支持部を有し、取付部材を介して車体に取り付けられる取付座とを備えたものは知られている。そして、例えば特開2001−71804号公報に開示されるもののように、グリップ本体の脚部と取付座の支持部との間に粘性剤を介在させて、グリップ本体が使用位置から格納位置に回動するときに所要の粘性抵抗を付与することにより、その回動速度を調節して、使用感を高めかつ耐久性を向上したものがある。
【0003】
より具体的に、上記従来例のものでは、取付座の支持部においてグリップ本体の脚部を支える支軸の軸線と同心状に断面円形の凹部を設ける一方、この凹部を閉止する蓋部材(スペーサ)をグリップ本体の脚部に回動不能に取り付けるとともに、その蓋部材の裏側に上記凹部内に収容される円筒部を設けている。また、凹部の底面から開口部に向かって延びるように相対的に小径の円筒部を設けて、この小径円筒部が蓋部材の円筒部(以下、大径円筒部ともいう)の内部に収容されるようにする。そして、少なくとも上記凹部の内周面と蓋部材の大径円筒部の外周面との間の隙間や該大径円筒部の内周面と小径円筒部の外周面との間の隙間に介在するように、凹部内にシリコンオイル等の粘性剤を充填する。
【0004】
上記の構成により、グリップ本体が回動するときには、その脚部と一体になって蓋部材が回動し、該蓋部材の大径円筒部が凹部内で内径円筒部の周りを回動することになり、この際、互いに同心状に位置する2つの円筒部同士や該円筒部と凹部との間で粘性剤に剪断力が発生することによって、グリップ本体の回動に粘性抵抗が付与される。つまり、グリップ本体の脚部と取付座の支持部との間に粘性剤を封入したダンパを一体的に設けることで、別途、専用のオイルダンパ等を追加することなく、比較的低コストで所要の使用感を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来例の如きアシストグリップを組み立てるときには、まず、取付座の支持部に設けた凹部に蓋部材の大径円筒部を挿入して、この大径円筒部の内部に凹部内の小径円筒部を収容させるとともに、蓋部材により凹部の開口を閉塞する。そして、その後に上記取付座をグリップ本体の脚部に組み付けて、蓋部材を脚部に回動不能に固定する。その際、上記蓋部材の組み付け前に予め取付座の凹部内や蓋部材の大径円筒部等にそれぞれ所要量の粘性剤を塗布しておけば、取付座への蓋部材の組み付けと同時に粘性剤を凹部に封入して、蓋部材の円筒部と凹部の円筒部や内周面との間に粘性剤を介在させることができる。
【0006】
しかし、上記のようにして取付座の凹部に蓋部材を組み付けるときには、その凹部内に空気が閉じこめられて、該凹部の内周面と蓋部材の大径円筒部の外周面との間や該大径円筒部の内周面と小径円筒部の外周面との間で粘性剤の中に気泡として混入する虞れがある。そうなると、その気泡の付近では粘性剤の剪断力が大幅に低下して、グリップ本体の回動時の粘性抵抗が不足し、このことで、アシストグリップの使用感が損なわれたり、その耐久性の低下を招くという不具合を生じる。
【0007】
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記の如くグリップ本体の脚部と取付座との間に一体的に設ける粘性ダンパの構造に工夫を凝らして、組み付け時にダンパ内に空気が残存し粘性剤不足となることを抑制し、もって空気残存に因る使用感の悪化等を防止することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成すべく、本願発明の解決手段では、格納式アシストグリップのグリップ本体と取付座との間に一体的に粘性ダンパを設ける場合に、該ダンパを構成する各部の寸法やそれらの相互の位置関係を最適に設定することで、組み付け時にダンパ内から空気を排出させて、ダンパ内に空気が残存することを防止するようにした。
【0009】
具体的に、この発明では、固定体に固定される一対の取付座と、該各取付座にそれぞれ脚部にて回動可能に軸支された長尺状のグリップ本体と、該グリップ本体を使用位置から格納位置に回動させる付勢手段とを備えた格納式アシストグリップを対象として、上記グリップ本体が格納位置にあるときに上記脚部の上記固定体に対向する面には、該グリップ本体の長さ方向に対向する2つの側壁を有しかつ該グリップ本体が格納位置にあるときに上記取付座の一部を収容する収容部が切り欠いて形成されているものとする。また、上記一対の取付座のうちの少なくとも一方には、グリップ本体の長さ方向に延びる有底円形状の凹部を有する支持部を一体に形成し、該支持部の凹部を上記収容部の2つの側壁のうちの一方の側壁側に解放し、かつ他方の側壁側を底部とするとともに、この凹部の底面から開口側に向かって延びる円柱状の嵌入軸を設け、さらに、該凹部には、上記嵌入軸が嵌入される有底の嵌入部を有するスペーサをその先端側から回動可能に挿入し、かつこのスペーサの基端側をグリップ本体の脚部に回動不能に取り付ける。
【0010】
そして、上記スペーサの外周面と上記凹部の内周面との間の隙間から、該スペーサの先端面と凹部の底面との間の隙間を介して該スペーサの嵌入部の内周面と上記嵌入軸の外周面との間の隙間に連続し、さらにその嵌入部の底面全面と嵌入軸の先端面全面との間の隙間まで連続する隙間に亘って粘性剤を連続して充填するとともに、上記スペーサの先端面と凹部の底面との間の粘性剤の充填されている隙間を、該スペーサの嵌入部の底面と嵌入軸の先端面との間の粘性剤の充填されている隙間よりも大きく設定する構成とする。
【0011】
上記の構成によると、グリップ本体が取付座に対し回動するときには、該グリップ本体の脚部に回動不能に取り付けられているスペーサが取付座の支持部の凹部内で嵌入軸の回りに回動する。このとき、上記取付座の凹部内周面とスペーサの外周面との間の隙間や該スペーサの嵌入部の内周面と上記嵌入軸の外周面との間の隙間等に介在している粘性剤に剪断力が発生して粘性抵抗が生じ、その結果、グリップ本体がゆっくりと回動するようになって、その動きから高級感が得られるようになる。
【0012】
また、上記グリップ本体の脚部に取付座を組み付けるときには、両者を組み合わせるとともに取付座の支持部の凹部にスペーサを挿入するのであるが、この際、上記凹部に対してスペーサの先端側を挿入すると、これに伴い、凹部の底面から延びる嵌入軸がスペーサの先端面に開口する嵌入部に挿入されることになる。そこで、その嵌入部内に予め所要量の粘性剤を入れておけば、スペーサの凹部への挿入に伴い、該スペーサの嵌入部に侵入する嵌入軸が徐々に粘性剤を上記嵌入部開口側へ押し出すことになり、この粘性剤がスペーサの嵌入部から該スペーサの先端面と凹部の底面との間の隙間を介して、スペーサの外周面と凹部の内周面との間の隙間に至り、この隙間内を凹部の底面から開口部に向かって移動して、凹部内の空気を排出することになる。
【0013】
そして、上記の構成では、上記スペーサの先端面と凹部の底面との間の隙間が該スペーサの嵌入部の底面と嵌入軸の先端面との間の隙間よりも大きいので、上述の如くスペーサを凹部の奥まで挿入したときに、嵌入軸の先端面がスペーサの嵌入部の底面に当接可能となり、このことで、嵌入部内の粘性剤を効果的に押し出して、凹部内の空気を凹部開口側からより確実に排出させることができる。よって、凹部内の空気の残存を十分に抑制して、つまり空気溜まり(空気層)をなくすことにより、粘性剤による粘性抵抗を安定的に確保し、アシストグリップの使用感の悪化等を防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1〜図5は、本発明の実施形態に係る回動型の格納式アシストグリップGを示し、このアシストグリップGは、主としてグリップ本体1と一対の取付座6,7とからなるものである。上記グリップ本体1は例えばPP(ポリプロピレン)等からなる長尺状のもので、図1に示すように、本体部の長さ方向両端部が湾曲されて略コ字状をなし、その長さ方向の両端部である左右両端部がそれぞれ脚部1a,1bとされていて、この左右の両脚部1a,1bにて例えば車体パネルPに固定された取付座6,7に対し回動可能に軸支されている。この車体パネルPは、図例では車両における車室内の上下方向の側壁をなすものであり、上記のような各脚部1a,1bでの軸支構造によりグリップ本体1が使用位置及び格納位置の間で回動して、図2に示すように格納位置にあるときにはグリップ本体1は車体パネルPに沿った状態となる一方、図1、3に示すように使用位置にあるときには、グリップ本体1はその中間部が車室内方に突出して水平面からやや斜め下方に向いた状態となる。
【0015】
そして、上記図2に示すようにグリップ本体1が格納位置にあるときに、その各脚部1a,1bの外面(車体パネルPに対向する面)には、それぞれ、グリップ本体1の脚部1a,1bの先端面、即ち同図の下端面から図の上側に向かって略矩形状に切り欠いてなる切欠部が形成されており、この各切欠部がそれぞれグリップ本体1の格納状態で取付座6,7の一部分を収容する収容部2,2となる。また、詳しくは後述するが、グリップ本体1の一方の脚部1a(図1において左側の脚部)と一方の取付座6との間には、グリップ本体の回動に粘性抵抗を付与する粘性ダンパ16が一体的に設けられ、一方、他方の脚部1b(図1において右側の脚部)と他方の取付座7との間には、グリップ本体1を格納位置に向かうように回動付勢する捩りコイルばね17(付勢手段)が配設されている。
【0016】
すなわち、図4及び図5に示すグリップ本体1の脚部1aにおいて、収容部2の左右方向(グリップ本体1の長さ方向)に対向する2つの側壁のうち、グリップ本体1の左右中央に近い側に位置する内側側壁(図1で右側のもの)は軸受部3として形成され、この軸受部3の内側(収容部2側)面には有底の円形穴からなる軸受穴4が形成されている。一方、グリップ本体1の左右中央から遠い側に位置する外側側壁(図1で左側のもの)には、該側壁をその厚み方向(図の左右方向)に貫通するようにスペーサ装着孔5が形成されている。このスペーサ装着孔5は、その断面形状がグリップ本体1の脚部1aの先端側(グリップ本体1の使用位置における車体パネルP側)において半円形状とされ、また、その反対側においては矩形状とされていて、その半円形状の中心位置が上記軸受穴4の中心線(軸線X)に一致するように形成されている。
【0017】
そして、上記一方の脚部1aの収容部2には、上記取付座6の一部が配置収容されている。この取付座6は、例えばPOM(ポリアセタール)等からなる樹脂で形成され、車室側に開口する矩形の有底箱状の固定部8を有し、この固定部8の底部にはボルト挿通孔9が貫通形成されており、図4に示すように、該ボルト挿通孔9に取付ボルトBをそのヘッド部B1が固定部8内に位置するように挿通して、その取付ボルトBを車体パネルPの裏面に固定したウェルドナットNに車体パネルPを貫通して螺合締結することで、取付ボルトBのヘッド部B1と車体パネルPとの間に固定部8の底部を挟んで、取付座6を車体パネルPに取付固定するようにしている。尚、上記固定部8の開口の端縁部には該開口を開閉する固定部8と一体成形のヒンジ式カバー10が配設されている。
【0018】
また、上記取付座6の車室側には固定部8の下側壁(図4における下側壁)と一体に支持部11が形成されている。この支持部11は全体として左右方向(グリップ本体1の長さ方向)に長い有底円筒形状をなし、その左右方向の両側面のうち、グリップ本体1の軸受部3に対向する一方の側面には該側面から突出する支軸12が一体に形成されていて、この支軸12の先端部が上記軸受部3の軸受穴4に回動可能に嵌挿されている。このことで、グリップ本体1は脚部1aの軸受部3にて取付座6の支軸12に回動可能に支持されている。
【0019】
一方、上記取付座6の支持部11の他方の側面には、上記支軸12側に向かって内径が次第に小さくなるテーパ穴からなる凹部13が上記支軸12と同心状に形成されるとともに、この凹部13の底部13bからその開口側に向かって、上記支軸12と同心状に延びる先細りテーパ形状の嵌入軸14が設けられている。換言すれば、上記凹部13は上記収容部2の2つの側壁のうちのいずれか一方の側壁側(上記他方の側壁側)に解放されている。また、脚部1aのスペーサ装着孔5には略有底筒形状のスペーサ18が回動不能に取付固定されていて、そのスペーサ18の先端部が上記取付座6の凹部13内に回動可能に挿入されている。すなわち、上記図5や図6にもに示すように、スペーサ18の先端部は、先細りテーパ形状の挿入部19と、この挿入部19の基端側に段差状に連続する相対的に大径の大径部20とからなり、挿入部19は取付座6の凹部13内に挿入されて、その挿入状態で挿入部19外周面と凹部13内周面との間に略一定の隙間が形成されるようになっている。
【0020】
また、上記大径部20は取付座6の凹部13の開口部13aに液密状に嵌合可能とされており、この大径部20により凹部13の開口部13aを相対回転可能に閉じて、上記挿入部19外周面と凹部13内周面との間の隙間、及び後述する嵌入部29内周面と取付座6の嵌入軸14外周面との間の隙間を密封するようになっている。そして、上記スペーサ18の大径部20と凹部13の開口部13aとの間にはOリング21が介在され、後述する粘性剤Lの流出を防止している。
【0021】
上記スペーサ18の基端部22は、その断面が上記グリップ本体1の脚部1aにおけるスペーサ装着孔5と略同じ形状(脚部1aの先端側の部分が半円形状で、その反対側の部分が矩形状)とされ、この基端部22がスペーサ装着孔5に内嵌合されて、脚部1aに対するスペーサ18の軸線回りの回動を阻止する、すなわちグリップ本体1と一体となって回動するようになっている。また、その基端部22と挿入部19との間を繋ぐスペーサ18の中間部分は、各々軸線X方向に延びる4つの中間連繋部23,24,25,26(23,24は図5に、また23,25,26は図6にそれぞれ示す)からなり、該各中間連繋部23,24,…の外周部には、スペーサ18の直径方向に対向した位置に互いに対をなす抜止め用爪27が突設されている。そして、スペーサ18をスペーサ装着孔5に挿通したときに、上記抜止め用爪27,27,…が脚部1aの収容部2の側面に係止されて、スペーサ18のスペーサ装着孔5からの抜けを防止する。
【0022】
さらに、上記スペーサ18の挿入部19の内部には、その先端面から基端側に向かって基端側が小径のテーパ状有底穴からなる嵌入部29が形成されている。この嵌入部29の内部には、スペーサ18が回転可能となるように上記取付座6の嵌入軸14が嵌入されるようになっており、この嵌入状態で、嵌入軸14の外周面と嵌入部29の内周面との間に隙間が形成されるとともに、該嵌入軸14の先端面と嵌入部29の底面29aとの間にも隙間が形成される。そして、それらの隙間同士が互いに連通するとともに、スペーサ18の挿入部19の先端面と凹部13の底面13bとの間の隙間を介して該挿入部19の外周面と凹部13の内周面との間の隙間にも連通していて、このように連続する4つの隙間に例えばシリコン等の高粘度(100000cps以上が望ましい)の液体からなる粘性剤Lが充填されている。これにより、グリップ本体1の回動に粘性抵抗を付与する粘性ダンパ16が構成される。
【0023】
ここで、本願発明の特徴部分として、上記図5、6に示すようにスペーサ18先端側の挿入部19が取付座6の凹部13内に挿入されて、その挿入部19内の嵌入部29に上記取付座6の嵌入軸14が嵌入された状態で、スペーサ18の挿入部19の先端面と取付座6の凹部13の底面13bとの間の隙間αは、該スペーサ18の挿入部19における嵌入部29の底面29aと嵌入軸14の先端面との間の隙間βよりも大きくなっている。言い換えると、上記スペーサ18のの長さ、嵌入部29の深さ、取付座6の凹部13の深さ、嵌入軸14の長さ等の寸法、及びそれら各部の相互の位置関係は、上記隙間αが隙間βよりも大きくなるように設定されており、詳しくは後述するが、このことで、取付座6へのスペーサ18の取り付けの際、それらの隙間に空気が残存するのを阻止できるようになっている。
【0024】
上述のような構成の取付座6に対して、図2、3に示すように、他方の取付座7も略同様の取付構造でもってグリップ本体1の脚部1bに取り付けられている。このため、以下の説明では、上記取付座7において取付座6と同様の構成の部分については同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。そして、グリップ本体1の脚部1bでは、図1に示すように、取付座7の支持部11を収容する収容部2の左右両側壁(グリップ本体1の長さ方向に対向する2つの側壁)がいずれも軸受部3,3とされていて、図示省略するが、それぞれ有底状の軸受穴と貫通状の軸受孔とが互いに同心状に形成されている。
【0025】
一方、上記右側の取付座7の車室側には、左側の取付座6と同様に有底箱状の固定部8が設けられ、図2、3に示すように、その固定部8の下側壁に略円筒状の支持部11が一体に形成されている。その支持部11の内部には支持軸31がその両端部を支持部11から突出させた状態で挿通されていて、この支持軸31の突出した両端部は、上記グリップ本体1の脚部1bにおいて収容部2の左右両側の側壁(軸受部3,3)に形成した軸受穴及び軸受孔に嵌挿されており、このことで、取付座7の支持部11に対しグリップ本体1が支持軸31により回動可能に支持されている。
【0026】
また、支持軸31の長さ方向中間部の周りには捩りコイルばね17が配置されている。この捩りコイルばね17は、上記取付座7の支持部11の内部に形成された断面略円形のコイル保持部32に保持されていて、その一端部がコイル保持部32から取付座7の固定部8に連通するスリット33を通って該固定部8の内壁に係止され、また、捩りコイルばね17の他端部はグリップ本体1の収容部2の下側壁に形成した溝部34に係止されている。そして、捩りコイルばね17の捩り力により、グリップ本体1は、常時は格納位置に位置付けられるように使用位置から格納位置に向かう方向(図2〜4で反時計回り方向)に回動付勢されている。
【0027】
尚、上記図2〜4にそれぞれ示すように、上記グリップ本体1の各脚部1a,1bの先端側における収容部2の開口端部には、それぞれ当たり部35が形成されており、一方、各取付座6,7の固定部8にはそれぞれ上記当たり部35に当接可能なストッパ部36が形成されている。そして、グリップ本体1が格納位置から使用位置に回動したときにその両方の脚部1a,1bの当たり部35がそれぞれ取付座6のストッパ部36に当接することで、グリップ本体1は、それ以上の回動が規制されて使用位置に停止される。
【0028】
次に、上述の如き構成のアシストグリップGの組み立て手順について説明すると、まず、取付座6については、その支軸12をグリップ本体1の脚部1aにおける軸受部3の軸受穴4に嵌挿して、支持部11を収容部2内に収容し、次いで、グリップ本体1の脚部1aにおけるスペーサ装着孔5にスペーサ18をその先端側から挿通して、挿入部19を取付座6の凹部13に挿入し、かつ嵌入部29に取付座7の嵌入軸14を嵌入させる。これによりスペーサ18の抜止め用爪27が脚部1aの収容部2の側面に係止して、スペーサ18の基端側が脚部1に固定される。そして、上記スペーサ18の組み付けの前に予め上記スペーサ18の嵌入部29内に必要量の粘性剤Lを充填しておけば、上記スペーサ18の組み付けと同時に、嵌入部29に侵入する嵌入軸14によって粘性剤Lが押し出されて、凹部13内の隙間に拡がって充填される。
【0029】
より詳しくは、図7に示すように、予めスペーサ18の嵌入部29内に必要な分量の粘性剤Lを入れておき、このスペーサ18の挿入部19をグリップ本体1の脚部1aのスペーサ装着孔5を通過させて、取付座6の支持部11に開口する凹部13に軸線Xに沿うようにして挿入する。このとき、該凹部13内をその底面13bから開口部13a側に向かって延びる嵌入軸14がスペーサ18の嵌入部29に挿入される。
【0030】
そして、図8に示すように、スペーサ18をその基端側までスペーサ装着孔5に嵌挿したとき、該スペーサ18の挿入部19は取付座6の凹部13の奥側まで挿入され、これに伴い、該凹部13の嵌入軸14がスペーサ18の嵌入部29の奥側に挿入されて、その嵌入部29内の粘性剤Lを押し出すようになる。このようにして粘性剤Lが嵌入部29の内周面と嵌入軸14の外周面との間の隙間から押し出されて、スペーサ18の挿入部19の先端面と凹部13の底面13bとの間の隙間に至り、さらにそこから該スペーサ18の挿入部19外周面と凹部13内周面との間の隙間に押し出されて、この隙間を凹部13の開口部13aに向かって移動する。
【0031】
そうして、上記スペーサ18の挿入部19を取付座6の凹部13の最深部まで挿入したときには、該スペーサ18の先端面と凹部13の底面13bとの間の間隔αが該スペーサ18の嵌入部29の底面29aと嵌入軸14の先端面との間の間隔βよりも大きいことから、その嵌入軸14の先端面が嵌入部29の底面29aに当接もしくは当接直前で該嵌入部29内の粘性剤Lを十分に押し出し、この押し出された粘性剤Lが凹部13内の空気を殆ど全て排出するようになる。
【0032】
かくして、上記スペーサ18の挿入部19外周面と取付座6の凹部13内周面との間の隙間から該スペーサ18の先端面と凹部13の底面13bとの間の隙間を介して、該スペーサ18の嵌入部29内周面と嵌入軸14外周面との間の隙間に連続し、さらにその嵌入部29の底面29aと嵌入軸14の先端面との間の隙間まで連続する隙間全体に亘って粘性剤Lが充填されるとともに、この隙間、即ち凹部13内から空気が殆ど全て排出される。
【0033】
一方、取付座7については、その支持部11内のコイル保持部32に捩りコイルばね17を配置した上で、支持部11をグリップ本体1の脚部1bの収容部2に収容し、捩りコイルばね17の両端部をそれぞれグリップ本体1及び取付座7に係止させるとともに、該捩りコイルばね17を収容部2の軸受部3,3の軸受穴及び軸受孔に対して略同心状に位置付ける。そして、この状態で、支持軸31をその先端側から一方の軸受部3の貫通状軸受孔に挿通させて、取付座7の支持部11とその内部の捩りコイルばね17も挿通させ、さらに、該支持軸31の先端部を他方の軸受部3の有底状軸受穴に嵌入させて固定すればよい。
【0034】
そのようにしてグリップ本体1の脚部1a,1bにそれぞれ取付座6,7を組み付ければ、今度は、その取付座6,7の各固定部8を取付ボルトBにより車体パネルPへ取り付ける。すなわち、取付座6,7の各固定部8のカバー10を開いて、取付ボルトBを各固定部8の底部のボルト挿通孔9に挿通し、さらに車体パネルPも挿通させてその裏側のウェルドナットNに螺合締結する。その後、カバー10を閉じて固定部8の開口を覆うようにする。
【0035】
したがって、上述の如き構成の格納式アシストグリップGを例えば車両に適用した場合、通常はグリップ本体1が捩りコイルばね17の付勢力により回動付勢されて格納位置に位置付けられており、車両の乗員がアシストグリップGを使用するときには、そのグリップ本体1を手で掴んで捩りコイルばね17の付勢力に抗して使用位置に回動させる。その後、乗員がグリップ本体1から手を離すと、グリップ本体1は捩りコイルばね17の付勢力により使用位置から格納位置へ回動して戻る。
【0036】
そのようなグリップ本体1の使用位置から格納位置への回動時に(上記格納位置から使用位置への回動時にも同様のことが生じる)、グリップ本体1の脚部1aと取付座6との間では、該脚部1aの軸受部3が取付座6の支軸12の回りに回動し、また、該脚部1aに回動不能に取り付けられているスペーサ18が取付座6の凹部13内で取付座6側の嵌入軸14の周りに回動する。このとき、上記取付座6の凹部13内周面とスペーサ18の挿入部19外周面との間の隙間において粘性剤Lに剪断変形が生じるとともに、スペーサ18の嵌入部29内周面と取付座6の嵌入軸14外周面との間の隙間において粘性剤Lに剪断力が発生し、上記スペーサ18を介してグリップ本体1の回動に粘性抵抗が付与される。
【0037】
つまり、上記グリップ本体1の脚部1aと取付座6との間には、該取付座6とグリップ本体1側のスペーサ18とにより一体的に粘性ダンパ16が構成されており、このダンパ16における粘性剤Lの粘性によりグリップ本体1が使用位置から格納位置へゆっくりと戻るようになって、その動きから高級感が得られるとともに、グリップ本体1が車体側の部材に強く衝突して異音を発生したり、耐久性の低下を招くことがなくなる。
【0038】
しかも、上記の粘性ダンパ16において、スペーサ18の挿入部19の先端面と取付座6の凹部13の底面13bとの間の隙間αが、該スペーサ18の嵌入部29の底面29aと取付座6の嵌入軸14の先端面との間の隙間βよりも大きく設定されているので、スペーサ18の組み付け時にその嵌入部29の最深部まで凹部13の嵌入軸14を挿入させて、嵌入部29に予め入れておいた粘性剤Lを効果的に押し出させ、この粘性剤Lをダンパ16内の隙間に行き渡らせて充填しながら、空気をより確実に排出させることができる。これにより、上記ダンパ16の隙間に空気が残存することがなく、粘性剤Lによる粘性抵抗を安定的に確保することができ、もってアシストグリップGの使用感の悪化等を防止することができる。
【0039】
また、この実施形態では、上述したように、上記グリップ本体1の脚部1aに組み付けられる取付座6と、グリップ本体1側のスペーサ18とによって一体的に粘性ダンパ16を構成するようにしているので、グリップ本体1と取付座6との間に別途、専用のオイルダンパ等を追加する場合に比べてコンパクトかつ低コストのものとなる。
【0040】
尚、上記実施形態のアシストグリップGでは、グリップ本体1の一方の脚部1aに粘性ダンパ16を設け、他方の脚部1bに捩りコイルばね17を配設するようにしているが、これに限るものではなく、例えば両方の脚部1a,1bにそれぞれ粘性ダンパ16と捩りコイルばね17とを併設するようにしてもよい。
【0041】
また、上記実施形態では、グリップ本体1の一方の脚部1aと取付座6との取付構造として、取付座6の支持部1に一体に形成した支軸12を脚部1aの軸受部3の軸受穴4に回動可能に嵌挿させているが、この構造に限るものではない。すなわち、例えば、上記脚部1aの軸受部3に軸受穴4の代わりに貫通状の軸受孔を設けるとともに、取付座11の支持部には支軸12の代わりに有底状の軸孔を設けて、別途、用意した支持軸を上記貫通状軸受孔に挿通させ、その端部を上記有底状軸孔に嵌入させて固定するようにしてもよい。
【0042】
また、上記実施形態では、スペーサ18の基端側を上記脚部1a側壁のスペーサ装着孔5に貫通させるとともに、該スペーサ18先端側の層入部19を取付座6の凹部13に挿入して、このスペーサ18によって脚部1aと取付座6とを回動可能に連結するようにしているが、この構造に限るものではない。すなわち、例えば上記従来例(特開2001−71804号公報)のもののように、スペーサ(蓋部材)の基端部をグリップ本体1の脚部1aに設けた凹部に回転不能に嵌合させるようにしてもよい。
【0043】
また、上記実施形態では、取付座6,7をそれぞれボルトBによって車体パネルPに取り付けるようにしているが、これに限るものではなく、ボルトBに代えて、例えば取付座6,7の裏面に爪部を有する係止片を一体に形成し、この係止片を車体パネルPに開口形成した係止口に挿入して、該係止口の周縁裏面に上記爪部を係止させることにより、取付座6,7をそれぞれ車体パネルPに取り付けるようにしてもよい。
【0044】
さらに、この発明に係る格納式アシストグリップは前記実施形態のように車両用のものに限定されるものでないことは勿論である。
【0045】
【発明の効果】
以上、説明したように、本願発明に係る格納式アシストグリップによると、グリップ本体と取付座との間に一体的に粘性ダンパを設ける場合に、該ダンパを構成するスペーサ、その嵌入部、取付座の支持部の凹部、該凹部内の嵌入軸等の各部の寸法やそれらの相互の位置関係を最適化し、スペーサの先端側が取付座の凹部内に挿入されて該スペーサの嵌入部に嵌入軸が嵌入された状態で、該スペーサの先端面と凹部の底面との間の隙間が該スペーサの嵌入部の底面と上記嵌入軸の先端面との間の隙間よりも大きくなるようにしたので、上記スペーサを取付座の凹部に組み付けて粘性ダンパを構成するときに凹部内から空気を排出させて、上記隙間内に空気が残存することを防止することができ、これにより、粘性剤による粘性抵抗を安定的に確保して、アシストグリップの使用感の悪化等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る格納式アシストグリップを示す斜視図である。
【図2】 グリップ本体が格納位置にあるときの図1のII−II線断面図である。
【図3】 グリップ本体が使用位置にあるときの図1のIII-III線断面図である。
【図4】 粘性ダンパの構成を示す図1のIV−IV線断面図である。
【図5】 粘性ダンパの構成を示す図1のV−V線断面図である。
【図6】 粘性ダンパの構成を示す図5のVI−VI線断面図である。
【図7】 スペーサの取付座への組み付けを開始したときの図6相当の説明図である。
【図8】 スペーサの取付座への組み付けを終える直前の図7相当図である。
【符号の説明】
P 車体パネル(固定体)
G アシストグリップ
1 グリップ本体
2 収容部
3 軸受部(側壁)
4 軸受穴
6,7 取付座
11 支持部
12 支軸
13 凹部
14 嵌入軸
16 粘性ダンパ
17 捩りコイルばね
18 スペーサ
19 スペーサの挿入部
22 スペーサの基端部
29 スペーサの嵌入部
Claims (1)
- 固定体に固定される一対の取付座と、
上記各取付座にそれぞれ脚部にて回動可能に軸支された長尺状のグリップ本体と、
上記グリップ本体を使用位置から格納位置に回動させる付勢手段とを備えた格納式アシストグリップにおいて、
上記グリップ本体が格納位置にあるときに上記脚部の上記固定体に対向する面には、該グリップ本体の長さ方向に対向する2つの側壁を有しかつ該グリップ本体が格納位置にあるときに上記取付座の一部を収容する収容部が切り欠いて形成され、
上記一対の取付座のうちの少なくとも一方には、グリップ本体の長さ方向に延びる有底円形状の凹部を有する支持部が一体に形成されていて、該支持部の凹部は、上記収容部の2つの側壁のうちの一方の側壁側に解放され、他方の側壁側が底部とされるとともに、上記凹部の底面から開口側に向かって延びる円柱状の嵌入軸が設けられ、
上記凹部には、上記嵌入軸が嵌入される有底の嵌入部を有するスペーサがその先端側から回動可能に挿入され、このスペーサの基端側がグリップ本体の脚部に回動不能に取り付けられており、
上記スペーサの外周面と上記凹部の内周面との間の隙間から、該スペーサの先端面と凹部の底面との間の隙間を介して該スペーサの嵌入部の内周面と上記嵌入軸の外周面との間の隙間に連続し、さらにその嵌入部の底面全面と嵌入軸の先端面全面との間の隙間まで連続する隙間に亘って、粘性剤が連続して充填され、
上記スペーサの先端面と凹部の底面との間の粘性剤の充填されている隙間が、該スペーサの嵌入部の底面と嵌入軸の先端面との間の粘性剤の充填されている隙間よりも大きく設定されていることを特徴とする格納式アシストグリップ。
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