JP2972962B2 - 仕口構造 - Google Patents

仕口構造

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、柱を鉄筋コンクリート造、梁を鉄骨造とす
るRCSS構法に係る仕口構造に関するものである。
[従来の技術] 近年、建築物の構法において、鉄骨造の短工期と鉄筋
コンクリート造の低コストからRCSS構法の利用が増大し
ている。RCSS構法は、柱を鉄筋コンクリート造とし梁を
鉄骨造とし、柱の主筋を予め仕口構成部材とともに工場
又は現場サイトにおいて組み立てられ、所定位置におい
て建方するもので、特に大規模店舗や事務所、工場に適
する構法である。
そして、従来における仕口構造は、梁と柱との仕口部
に埋設してなる平面視において略十字状をなす仕口構成
部材と、梁の構成部材たる鉄骨と、柱の構成部材たる主
筋と、当該主筋を埋設してなるコンクリート硬化体とか
ら概略構成されたものである。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来技術においては以下に掲げる問題
点があった。
中高層の建造物においては大自重により梁端部の応力
が増加するため、RCSS構法を中高層の建造物の建築に適
用することが難しいという問題点があった。
また、梁天端の高さ、あるいは梁せい(梁自身の高
さ)が異なる場合、部材の形状が複雑になり、製作、取
付けに要する工程数が多いという問題点があった。
また、仕口構造における上フランジ下面に、現場にお
いて打設したコンクリートを充填することが困難である
という問題点があった。
本発明は、斯かる問題点に鑑みてなされたものであ
り、その課題とするところは、中高層の建造物への適用
を容易にし、従来技術に比べて梁天端の高さ、あるいは
梁せいが異なる場合における仕口構造の製作及び取付け
のための工程数を減少させ、コンクリートの充填性を向
上させる、鉄骨鉄筋先組構法における仕口構造を提供す
る点にある。
[課題を解決するための手段] 本発明の要旨は、鉄骨造の梁と、鉄筋コンクリート造
の柱との仕口構造であって、前記柱の長手方向に軸方向
を一致させて、前記梁と前記柱との仕口部に埋設してな
る無底筒状体と、当該無底筒状体の側面に端部を接合し
てなる、前記梁の構成部材たる鉄骨と、前記無底筒状体
を所要間隔をおいて囲繞するように前記柱内に埋設して
なる、前記柱の構成部材たる主筋とを具備することを特
徴とした仕口構造に存する。
[作用] 無底筒状体は、その厚さを調整することにより梁に生
じる力を受けるとともに、コンクリート自身の支圧及
び、コンクリートと無底筒状体との付着により前記応力
を負担する。また、接合すべき梁の天端、あるいは梁せ
いが異なる場合であっても無底筒状体の長さを調節する
ことにより斯かる梁を接合することができるので、仕口
部の製作及び取付けのための工程数を減少する。また、
無底筒状体の内部にはフランジのごとき下面はないの
で、コンクリートの充填性を向上させる。
[実施例] 以下、本発明の実施例について図面を参照して詳細に
説明する。ただし、本実施例に記載されている構成部品
の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的
な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに
限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎな
い。
本実施例に係る仕口構造(以下、端に「仕口構造」と
称する)について第1図(イ)及び第1図(ロ)を用い
て説明する。
当該仕口構造は第1図(イ)及び第1図(ロ)に示す
ように、鉄骨造の梁10と、鉄筋コンクリート造の柱20と
の接合部分である仕口部Pの仕口構造であり、柱20の長
手方向に軸方向を一致させて梁10と柱20との仕口部Pに
埋設してなる無底筒状体30と、当該無底筒状体30の側面
に接合してなる4本の鉄骨11と、前記無底筒状体30を所
定間隔をおいて囲繞してなる主筋21と、当該主筋21を結
束してなるフープ筋22と、コンクリート硬化体40とを備
えたものである。なお、図中、符号Sはスラブである。
前記無底筒状体30は、長辺と短辺が相互に隣合う平面
視において外輪郭8角形をなす、前記梁10の各梁せい
(梁10の高さ)寸法よりも長尺の鋼製体である。
前記梁10は、鉄骨11を構成部材とした、梁せいがそれ
ぞれ異なるものであり、前記無底筒状体30の前記長辺を
含む側面中央に端部を溶接又は取付金物を介して引張ボ
ルト接合してなるものである。前記鉄骨11の両端部には
前記フープ筋22の取付位置にフープ筋挿通孔11aを形成
してなる。
前記主筋21は、前記柱20の軸方向に合わせて所要のか
ぶりを保持するように配筋してなる。前記フープ筋22
は、各端部を結束してなる4本のフープ筋ユニット22か
らなり、前記鉄骨11のフープ筋22の配筋位置に形成して
なるフープ筋挿通孔11aに挿通して、主筋21の軸方向に
所定間隔を介して配筋してなることもできる。この時、
前記フープ筋ユニット22aは第1図(イ)に示すよう
に、L字の横棒部に相当する部分が縦棒部に相当する部
分に比べてはるかに短い平面視略L字状をなしている。
前記コンクリート硬化体40は、前記無底筒状体30と、
前記主筋21及び前記フープ筋22を埋設してなり、前記無
底筒状体30の内部にも存する。
次ぎに、以上のように構成した仕口構造の構築方向に
ついて第2図(イ)ないし第2図(ニ)を用いて説明す
る。
まず、第2図(イ)に示すように前記無底筒状体30を
既設柱20の上面に載置する。なお、主筋21が構築すべき
スラブSの上端から1m程に突出するようにしておく。
次いで、組み立てられた主筋21の下端部を、前記既設
柱20の上面から突出する主筋21に固定する。
次いで、第2図(ロ)に示すように前記無底筒状体30
の下部をコンクリートにより埋設する。
次いで、第2図(ハ)に示すように無底筒状体30に前
記鉄骨11をボルト接合する。
次いで、第2図(ニ)に示すように4本のフープ筋ユ
ニット22aを各鉄骨11のフープ筋挿通孔11aに各別に挿入
し、各フープ筋ユニット22aの各端部同士を組み立てつ
つ配筋する。
次いで、構築すべきスラブSの下端までコンクリート
を打設する。
以上工程を繰り返すことにより仕口構造を建築するこ
とができる。
なお、上記工程においては前記無底筒状体30を既設柱
20の上部に固定した後、その無底筒状態30に鉄骨11を接
合したが、本発明の範囲をそれに限定する趣旨ではな
く、本発明においては無底筒状体30と鉄骨11とを先組し
ておき、組み立てた無底筒状体30及び鉄骨11を既設柱20
に載置しても良い。また、無底筒状体30及び鉄骨11を補
助金物を介して予め柱先組筋と一体化し所定の位置に建
方し、型枠工事の後コンクリートを打設することもでき
る。斯かる場合においては予め梁10と無底筒状体30とを
工場等において先組できるので、現場における工程を上
記構築方法に比べて減少させることができる。
次ぎに、以上のように構成した仕口構造の作用効果に
ついて説明する。
接合すべき梁10の天端、あるいは梁せいが異なる場合
であっても無底筒状態30の長さを調節することにより、
斯かる梁10を接合することができるので、仕口部Pの製
作及び取付けのための工程数を減少させることができ
る。すなわち、接合すべき梁10の天端が異なる場合は第
3図に示すごとく、また梁せいが異なる場合は第4図に
示すごとく単に無底筒状体30の長さを変えることにより
上記いずれの場合にも適用することができる。
また、無底筒状体30は、その厚さを調整することによ
り梁10に生じる応力を受けるととももに、コンクリート
硬化体40自身の支圧及び、コンクリート硬化体40と無底
筒状態30との付着等により前記応力を負担する。その結
果、梁10端部に生じる応力の大きい中高層建造物におい
てもRCSS構法を採用することができる。
また、前記無底筒状体30にはフランジのごとき下面は
ないので、コンクリートの充填性を向上させることがで
きる。
さらに、無底筒状体30は、前述のように、平面視にお
いて外輪郭8角形をなす鋼製体であるので、側面が平坦
であり、前記鉄骨の端部との確実な接合が可能である。
なお、本実施例においては前記鉄骨11と、前記柱20と
をボルト接合してなるが、本発明の範囲をそれに限定す
る趣旨ではなく、本発明においては他の方法、例えば溶
接接合等、本発明を実施するうえで好適な方法を用いる
こができる。
[発明の効果] 本発明は、以上のように構成されているので以下に掲
げる効果を有する。
無底筒状体は、その厚さを調整することにより梁に生
じる応力を受けるととももに、コンクリート自身の支圧
及び、コンクリートと無底筒状体との付着等により前記
応力を負担するので、中高層の建造物に適用容易にする
ことができる。
また、接合すべき梁の天端、あるいは梁せいが異なる
場合であっても無底筒状体の長さを調節することにより
斯かる梁を接合することができるので、斯かる場合にお
ける仕口部の製作及び取付けのための工程数を従来技術
に比べて減少させることができる。
また、フランジのごとき下面はないので、コンクリー
トの充填性を向上させる。その結果、従来技術に比べて
より均一な強度の梁を構築することができる。
さらに、無底筒状体を、平面視において外輪郭8角形
をなす鋼製体とすれば、鉄骨の端部との確実な接合が可
能である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の一実施例を示すものであ
り、第1図(イ)は仕口部の横断面図、第1図(ロ)は
仕口部の縦断面図、第2図(イ)ないし第2図(ニ)は
工程図、第3図(イ)及び第3図(ロ)は鉄骨と無底筒
状体との位置関係を示す側面図である。 P……仕口部、 10……梁、11……鉄骨、20……柱、21……主筋、22……
フープ筋、30……無底筒状体、40……コンクリート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉村 昌宏 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水 建設株式会社内 (72)発明者 北野 隆司 福岡県北九州市若松区北浜1丁目9番1 号 日立金属株式会社若松工場内 (72)発明者 山田 淳 東京都江東区東陽4丁目1番13号 日立 金属機材株式会社内 (56)参考文献 実公 昭62−8245(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/16 E04B 1/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄骨造の梁と、鉄筋コンクリート造の柱と
    の仕口構造であって、前記柱の長手方向に軸方向を一致
    させて、前記梁と前記柱との仕口部に埋没された鋼製体
    からなる無底筒状体と、当該無底筒状体の側面に端部を
    接合してなる、前記梁の構成部材たる鉄骨と、前記無底
    筒状体を所定間隔をおいて囲繞するように前記柱内に埋
    没してなる、前記柱の構成部材たる主筋とを具備するこ
    とを特徴とした仕口構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載の仕口構造であって、前記無
    底筒状体は、平面視において外輪郭8角形をなし、前記
    無底筒状体の平坦な側面に前記梁の構成部材たる鉄骨が
    接合されていることを特徴とした仕口構造。
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