JP3487156B2 - 鋼製基礎梁を用いた基礎およびその施工方法 - Google Patents
鋼製基礎梁を用いた基礎およびその施工方法Info
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Description
ラーメン鉄骨構造の基礎およびその施工方法に関するも
のである。
の基礎には、図4に示すようなものがある。
たものである。このような基礎構造では基礎梁2から下
部を鉄筋コンクリート造とすることが一般的である。
柱型11を鉄筋コンクリートで構築し、柱型11にアン
カーボルト10を埋め込んでおいて、基礎と鉄骨柱1を
アンカーボルト10を用いて連結している。
は基礎梁2、並びに柱型の鉄筋12および型枠の製作・
施工に高度な技術が必要であり、現場で組み立てるため
の工期が長くなるという課題がある。
0を用いて連結しているため、アンカーボルト10を正
確に設置するための手間がかかる上、鋼とコンクリート
という異種構造の接合となり、構造上の弱点となるとい
う課題がある。
たものであり、建築現場での作業が簡略化され、鉄骨柱
と基礎との接合が確実な基礎構造およびその施工方法を
提供することを目的としている。
製基礎梁を用いた基礎は、下フランジにシヤーコネクタ
ーを有するH形鋼からなる桁行き方向と直交する方向の
複数の基礎梁と、形鋼からなる桁行き方向の複数の基礎
梁とを連結し、これらをシヤーコネクターを介して基礎
梁下の鉄筋コンクリート造の基礎スラブと一体化し、桁
行き方向と直交する方向の基礎梁の上部に鉄骨柱を接合
するようにしたことを特徴とするものである。
柱型の鉄筋、型枠の施工にかかる工期をなくし、鉄骨柱
との接合を確実にすることができる。また、基礎梁と基
礎スラブとがシヤーコネクターを介した合成構造となる
ことで、基礎梁の鉄骨の成を減らし、基礎底を浅くする
ことができる。
ッドの他、従来、各種のものが知られており、基礎梁と
鉄筋コンクリート造の基礎スラブとを合成構造として一
体化する目的のものであれば、形状、その他特に限定さ
れない。
骨柱との接合は、スプリットティーなどを用いた高力ボ
ルト接合としたり、あるいは短い柱を直接基礎梁の上フ
ランジ等に工場等で溶接して取り付けておくこともで
き、接合方法や接合金具の介在の有無は特に限定されな
い。
方向と直交する方向の基礎梁に比べ断面剛性が小さくて
もよい場合が多く、溝形鋼その他の形鋼でもよい。請求
項2は、桁行き方向の基礎梁がH形鋼または溝形鋼であ
る場合を限定したものである。また、H形鋼を用いる場
合も、例えば桁行き方向と直交する方向の基礎梁に用い
るH形鋼より断面の小さいものを用いる場合もある。
桁行き方向の基礎梁には、設計上、必ずしもシヤーコネ
クターを必要としない場合もあるが、請求項3はH形鋼
や溝形鋼からなる請求項2に係る基礎において、基礎梁
の下フランジにもシヤーコネクターが設けられる場合を
限定したものである。なお、請求項2に含まれないフラ
ンジのない形式の基礎梁については、基礎梁の下面にシ
ヤーコネクターを設ければよい。
ーコネクターを設けることで、より剛性・強度の高い基
礎構造が得られる。
ート造またはデッキプレート等を使用した鋼コンクリー
ト合成構造の床スラブが形成されるが、請求項4は少な
くとも桁行き方向と直交する方向の基礎梁の上フランジ
にシヤーコネクターが設けられており、シヤーコネクタ
ーを介して基礎梁上に形成される床スラブと基礎梁を一
体化する場合を限定したものである。
梁をシヤーコネクターを介して合成構造とすることで、
より剛性・強度の高い基礎構造が得られる。もちろん、
桁行き方向と直交する方向の基礎梁に加え、桁行き方向
の基礎梁の上面にもシヤーコネクターを設け、さらに一
体性を高めることも可能である。
における桁行き方向と直交する方向および桁行き方向の
基礎梁をコンクリートで被覆する場合を限定したもので
あり、鋼製部材からなる基礎梁の腐食を防止することが
できる。
において、建物外周に位置する基礎梁(桁行き方向と直
交する方向および桁行き方向の基礎梁)の外周面のみコ
ンクリートで被覆してある場合を限定したものである。
土壌による鋼製の基礎梁の腐食が問題となる場合、土壌
に触れる建物外周部分のみをコンクリートで被覆するだ
けでも防食効果が得られる。
き方向の基礎梁の成をほぼ同じとした場合には、これら
の被覆コンクリートの型枠の面積を減らすことができ
る。
または6に係る鋼製基礎梁を用いた基礎の施工方法を規
定したものであり、下フランジにシヤーコネクターを有
するH形鋼からなる桁行き方向と直交する方向の複数の
基礎梁と、形鋼からなる桁行き方向の複数の基礎梁を連
結し、これらの基礎梁を基礎梁固定用治具で支持した状
態で、基礎梁の下に鉄筋コンクリート造の基礎スラブを
構築することで、シヤーコネクターを介して基礎梁と基
礎スラブを一体化することを特徴とするものである。
などして製作することができ、基礎スラブの施工に先立
ち、基礎梁を基礎スラブの厚さだけ上方に支持する位置
決めの機能を有している。
または6に係る鋼製基礎梁を用いた基礎、すなわち、少
なくとも桁行き方向と直交する方向の基礎梁の上フラン
ジに床スラブとの一体化を図るためのシヤーコネクター
が設けられている場合の施工方法を規定したものであ
り、下フランジおよび上フランジにシヤーコネクターを
有するH形鋼からなる桁行き方向と直交する方向の複数
の基礎梁と、形鋼からなる桁行き方向の複数の基礎梁を
連結し、これらの基礎梁を基礎梁固定用治具で支持した
状態で、基礎梁の下に鉄筋コンクリート造の基礎スラブ
を構築し、下フランジのシヤーコネクターを介して基礎
梁と基礎スラブを一体化し、基礎梁の上に床スラブを構
築し、上フランジのシヤーコネクターを介して基礎梁と
床スラブを一体化することを特徴とするものである。
形態を示したもので、図1は鉄骨柱接合位置の鉛直断面
図、図2は図1の桁行き方向に進んだ位置の鉛直断面
図、図3はこれらと直角方向の鉛直断面図である。な
お、以下の説明においては、対象となる建築物の1方向
ラーメン鉄骨構造の基礎について、そのラーメンの方
向、すなわち桁行き方向と直交する方向をラーメン方向
と呼ぶことにする。
た底部に捨てコンクリート16が施工され、その上に基
礎が構築されている。
メン方向の基礎梁2と桁行き方向の基礎梁4が接合プレ
ート18を介して井桁状に連結されている。これらの基
礎梁2、4はH形鋼からなり、その上下フランジには頭
付きスタッドからなるシヤーコネクター5が取り付けら
れている。
ンクリート16上に設置した基礎梁固定用治具8で支持
した状態で施工され、基礎スラブ6の構築により基礎梁
2、4の下フランジのシヤーコネクター5を介して基礎
スラブ6と基礎梁2、4が合成構造として一体化する。
て、基礎梁2、4の外周面に被覆コンクリート15が形
成されており、この被覆コンクリート15の打設は基礎
スラブ6のコンクリートの打設と同時に行うことができ
る。
の上部に接合され、本実施形態においては、2本のスプ
リットティー3を介して高力ボルト接合により剛接され
ている。
り、鉄骨柱1の接合後、床スラブ9の構築により基礎梁
2、4の上フランジのシヤーコネクター5を介して床ス
ラブ9と基礎梁2、4が合成構造として一体化する。
りである。
後、捨てコンクリート16を施工する。
に、ラーメン方向基礎梁2の下面と捨てコンクリート1
6の間隔が基礎スラブ6の厚さと等しくなるように、形
鋼等を組み合わせてなる基礎梁固定用治具8を設置す
る。
向の基礎梁2を設置する。
基礎梁4を接合プレート18およびボルト等で連結し、
井桁状に組み立てる。
付く位置にスプリットティー3を取り付けておく。ま
た、必要に応じ補強リブ2aを取り付けておく。
を組み立てた後、基礎スラブ6のコンクリートと基礎梁
2、4の被覆コンクリート15を同時に打設する。
ティー3に鉄骨柱1を高力ボルト等により接合する。
のであり、これに限定されるものではない。例えば、ラ
ーメン方向の基礎梁2と鉄骨柱1の接合はスプリットテ
ィー3を用いなくても、あらかじめ工場で基礎梁2に短
い鉄骨柱を溶接しておく形式としてもよい。また、ラー
メン方向の基礎梁2と桁行き方向の基礎梁4を溶接によ
り接合することもできる。
比較して、基礎梁、並びに柱型の鉄筋、型枠の施工にか
かる手間をなくし、あるいは大幅に減少させ、工期の短
縮を実現できる。
ーボルト形式より簡単で確実なものとすることができ
る。
型枠面積を大幅に削減し、材料の節減と現場工期の短縮
を実現できる。
柱接合位置の鉛直断面図である。
である。
面図である。
例を示す鉛直断面図である。
リブ、3…スプリットティー、4…基礎梁(桁行き方
向)、5…シヤーコネクター、6…基礎スラブ、7…基
礎スラブ鉄筋、8…固定用治具、9…床スラブ、10…
アンカーボルト、11…柱型、12…柱型鉄筋、13…
基礎梁鉄筋、14…ベースプレート、15…被覆コンク
リート、16…捨てコンクリート、17…地盤、18…
接合プレート
Claims (8)
- 【請求項1】 下フランジにシヤーコネクターを有する
H形鋼からなる桁行き方向と直交する方向の複数の基礎
梁と、形鋼からなる桁行き方向の複数の基礎梁とを連結
し、前記シヤーコネクターを介して基礎梁下の鉄筋コン
クリート造の基礎スラブと一体化し、前記桁行き方向と
直交する方向の基礎梁の上部に鉄骨柱を接合するように
したことを特徴とする鋼製基礎梁を用いた基礎。 - 【請求項2】 前記桁行き方向の基礎梁がH形鋼または
溝形鋼である請求項1記載の鋼製基礎梁を用いた基礎。 - 【請求項3】 前記桁行き方向の基礎梁の下フランジに
もシヤーコネクターが設けられている請求項2記載の鋼
製基礎梁を用いた基礎。 - 【請求項4】 少なくとも桁行き方向と直交する方向の
基礎梁の上フランジにシヤーコネクターが設けられてお
り、該シヤーコネクターを介して基礎梁上に形成される
床スラブと基礎梁を一体化する請求項1、2または3記
載の鋼製基礎梁を用いた基礎。 - 【請求項5】 前記桁行き方向と直交する方向および桁
行き方向の基礎梁をコンクリートで被覆してある請求項
1、2、3または4記載の鋼製基礎梁を用いた基礎。 - 【請求項6】 建物外周に位置する基礎梁の外周面のみ
コンクリートで被覆してある請求項1、2、3または4
記載の鋼製基礎梁を用いた基礎。 - 【請求項7】 下フランジにシヤーコネクターを有する
H形鋼からなる桁行き方向と直交する方向の複数の基礎
梁と、形鋼からなる桁行き方向の複数の基礎梁を連結
し、前記基礎梁を基礎梁固定用治具で支持した状態で、
基礎梁の下に鉄筋コンクリート造の基礎スラブを構築
し、前記シヤーコネクターを介して基礎梁と基礎スラブ
を一体化することを特徴とする請求項1、2、3、5ま
たは6記載の鋼製基礎梁を用いた基礎の施工方法。 - 【請求項8】 下フランジおよび上フランジにシヤーコ
ネクターを有するH形鋼からなる桁行き方向と直交する
方向の複数の基礎梁と、形鋼からなる桁行き方向の複数
の基礎梁を連結し、前記基礎梁を基礎梁固定用治具で支
持した状態で、基礎梁の下に鉄筋コンクリート造の基礎
スラブを構築し、前記下フランジのシヤーコネクターを
介して基礎梁と基礎スラブを一体化し、前記基礎梁の上
に床スラブを構築し、前記上フランジのシヤーコネクタ
ーを介して基礎梁と床スラブを一体化することを特徴と
する請求項4、5または6記載の鋼製基礎梁を用いた基
礎の施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03586398A JP3487156B2 (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | 鋼製基礎梁を用いた基礎およびその施工方法 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11229398A JPH11229398A (ja) | 1999-08-24 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03586398A Expired - Lifetime JP3487156B2 (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | 鋼製基礎梁を用いた基礎およびその施工方法 |
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CN111851828B (zh) * | 2020-07-03 | 2021-06-08 | 中国核工业华兴建设有限公司 | 防爆防撞双壳结构上层屋面板免拆底模系统及施工方法 |
-
1998
- 1998-02-18 JP JP03586398A patent/JP3487156B2/ja not_active Expired - Lifetime
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