JP3639368B2 - 鉄骨柱脚部の基礎構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は鉄骨柱脚部の基礎構造に関し、更に詳細には鉄骨鉄筋造(SRC造)又は鉄骨造(S造)等の建築物を構成する鉄骨柱脚部の基礎構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、SRC造又はS造等の建築物おける鉄骨柱脚部の基礎部は、図3及び図4に示されるような構造が一般的であった。すなわち、従来のこの種の建築物における鉄骨柱脚部1の下端部1aにスタットジベル2等を設け、この鉄骨柱脚部1の下端部1aを図3及び図4に示されるように鉄筋3で構成された基礎梁構造部4内に位置させる。
【0003】
そして、この基礎梁構造部4にコンクリートを打設して基礎梁を形成すると同時にスタットジベル2を設けた鉄骨柱脚部1の下端部1aを打設コンクリート内に埋設させることで、鉄骨柱脚部の基礎部が構成されていた。
【0004】
また、図示されてはいないが、鉄筋を配筋して基礎梁構造体を形成する際に所定の位置にアンカーボルトを取り付け、その後コンクリートを打設して基礎梁を形成し、基礎梁のコンクリートに埋設されてその上面から突出するアンカーボルトのボルト部を利用して鉄骨柱脚部1の下端部を基礎梁に固定する基礎構造もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような従来の鉄骨柱脚部の基礎構造において、前者の基礎構造は基礎梁を構成する鉄筋と鉄骨(SRC造の場合には柱筋の基礎定着部)が干渉しないように、梁幅を大きくしたりハンチを設けたりする必要があった。
【0006】
また、後者の基礎構造では、鉄骨組立の施工性がよい反面、柱脚部の耐力が少なくなると同時にアンカーボルトと基礎梁とが干渉し、アンカーボルト据え付けに手間がかかるという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、鉄骨柱脚部の耐力を向上させると共に施工性に優れた鉄骨柱脚部の基礎構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は鉄骨柱脚部の基礎構造であり、前述した技術的課題を解決するために以下のような構成とされている。すなわち、本発明の鉄骨柱脚部の基礎構造は、鉄筋を配筋してなる鉄筋構造部と鉄骨化された鉄骨柱仕口部とからなる基礎梁における前記鉄骨柱仕口部に鉄骨柱脚部の下端を位置決めして強固に接合し、この鉄骨柱仕口部を含めて前記鉄筋構造部にコンクリートを打設して基礎構造としたことを特徴とする。以下、本発明の構成要素を個別に説明する。
【0009】
(鉄筋構造部)
鉄筋構造部は基礎梁の構成要素である。この鉄筋構造部は従来と同様に主に鉄筋で構成される。筋構造部と鋼板で構成された鉄骨柱仕口部とから構成されている。鋼板で構成された鉄骨柱仕口部は、鉄筋構造部の鉄筋に例えば溶接などで堅固に接続して構成されている。
【0010】
(鉄骨柱仕口部)
鉄骨柱仕口部も基礎梁の構成要素である。この鉄骨柱仕口部は、基礎梁において鉄骨柱脚部が設置される位置における鉄筋構造部の鉄筋に接合された鉄骨からなる継手と鉄骨柱脚部を取り付ける仕口部本体とから構成することができる。
【0011】
<本発明における具体的構成>
本発明の鉄骨柱脚部の基礎構造は、前述した必須の構成要素からなるが、その構成要素が具体的に以下のような場合であっても成立する。その具体的構成要素とは、前記基礎梁における前記鉄骨柱仕口部が鉄骨で形成され、この鉄骨からなる前記鉄骨柱仕口部を前記鉄筋構造部を構成する鉄筋と接合したことを特徴とする。
【0012】
このように構成された本発明の鉄骨柱脚部の基礎構造によると、基礎梁における鉄筋構造部本体と鉄骨柱脚部との連結が鉄骨を介して堅固に接続されることになるので鉄骨柱脚部の耐力がより一層高められる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の鉄骨柱脚部の基礎構造を図に示される実施形態について更に詳細に説明する。図1には本発明の一実施形態に係る鉄骨柱脚部の基礎構造10が示されている。この実施形態の鉄骨柱脚部の基礎構造10は、2つの基礎梁11の交叉部に鉄骨柱脚部12が設置されている例である。
【0014】
この基礎梁11は、従来と同様に主に鉄筋13aを配筋して構成された鉄筋構造部13を含む。更に、基礎梁11は、これに鉄骨柱脚部12が設置される位置に設けられた鉄骨柱仕口部14を含み、その鉄骨柱仕口部14は鋼板で構成されている。従って、基礎梁11は、鉄筋構造部13と鋼板で形成された鉄骨柱仕口部14とで主に構成され、実際的には鉄筋構造部13と鋼板で形成された鉄骨柱仕口部14とを更にコンクリート(図示せず)で埋設して梁とすることで形成されている。
【0015】
ところで、この実施形態における鉄骨柱脚部の基礎構造10では、鉄骨柱仕口部14が次のように構成されている。すなわち、鉄筋構造部13の各端部にはそれぞれ鉄骨で形成された梁仕口部15が配置され、この梁仕口部15における上部プレート面15a及び下部プレート面15bの一端に鉄筋構造部13上部に配筋された主筋群と鉄筋構造部13下部に配筋された主筋群とをそれぞれ溶接して接合されている。
【0016】
更に、鉄骨柱仕口部14は、鉄骨柱脚部12が設置される位置に配置された、平面で見て十字形をした鉄骨からなるウェブ部16もその構成要素とされている。この鉄骨柱仕口部14において四方向に向いた各端部17の上部及び下部プレート面は、前述した梁仕口部15の上部プレート面及び下部プレート面の他端にボルト18で締結され、一体化される。その際、梁仕口部15の上部プレート部と下部プレート部を接続している垂直中板も鉄骨からなる仕口部本体16端部における同様な垂直中板にボルト18などで締結される。
【0017】
平面で見て十字形をしたH形鋼からなる仕口部本体16は、その中心位置に貫通孔19が形成されている。鉄骨柱脚部12はこの貫通孔19に挿通され、鉄骨柱脚部12の外周面が接触する鉄骨柱仕口部14上面及び下面プレート面の開口部内周部と垂直中板の端部とが溶接により接合されている。
【0018】
このように鉄骨柱脚部12の下端部が、鉄骨柱仕口部14の貫通孔19に挿通配置され且つ溶接などにより接合された後、この鉄骨柱仕口部14と鉄筋構造部13を囲む型枠内に常法に従ってコンクリートが打設されて埋設される。これにより、基礎梁11が完成されると共に鉄骨柱脚部の基礎構造が完成される。
【0019】
このように構成された鉄骨柱脚部の基礎構造によると、鉄骨柱脚部12が仕口部本体16と梁仕口部15とから構成される鉄骨柱仕口部14を介して鉄筋構造部13に堅固に接続されていることから、鉄骨柱脚部の耐力が向上すると共に基礎梁の施工性も非常に向上する。また、基礎梁を工場などで予め製作しておくことも可能で、鉄筋構造部のプレハブ化又はプレキャスト化を実現することが可能となる。更に、梁幅を大きくしたり、ハンチ等を設けるような従来の方法を取る必要も全くなくなる。
【0020】
なお、前述した本発明の実施形態に係る鉄骨柱脚部の基礎構造では、円筒状の鉄骨柱脚部12を用いた例について説明したが、図2に示されるようにH型鋼からなる鉄骨柱脚部20を用いた場合でも同様な効果を奏することは言うまでもない。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の鉄骨柱脚部の基礎構造によれば、鉄骨柱脚部が鉄骨化された鉄骨柱仕口部を介して基礎梁の鉄筋構造部に堅固に接続されていることから、鉄骨柱脚部の耐力を向上させることができると共に基礎梁の施工性も向上させることができる。また、基礎梁を工場などで予め製作しておくことも可能となり、鉄筋構造部のプレハブ化又はプレキャスト化を実現することが可能となる。更に、梁幅を大きくしたり、ハンチ等を設けるような従来の方法を取る必要も全くなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る鉄骨柱脚部の基礎構造を示す部分的な斜視図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る鉄骨柱脚部の基礎構造を示す部分的な斜視図である。
【図3】従来の鉄骨柱脚部の基礎構造における一例を示す部分的な斜視図である。
【図4】従来の鉄骨柱脚部の基礎構造における他の例を示す部分的な斜視図である。
【符号の説明】
10 鉄骨柱脚部の基礎構造
11 基礎梁
12 鉄骨柱脚部
13 鉄筋構造部
13a 鉄筋
14 鉄骨柱仕口部(フランジ部)
15 梁仕口部
16 鉄骨柱仕口部(ウェブ部)
17 仕口部本体の4方向端部
18 ボルト
19 貫通孔
Claims (2)
- 鉄筋13aを配筋してなる鉄筋構造部13と鉄骨化された鉄骨柱仕口部14とからなる基礎梁11における前記鉄骨柱仕口部14に鉄骨柱脚部12の下端を接合し、前記基礎梁11にコンクリートを打設する鉄骨柱脚部12の基礎構造であって、
前記鉄筋構造部13の各端部にそれぞれ鉄骨製の梁仕口部15を配置し、
この梁仕口部15における上部プレート面15a及び下部プレート面15bにそれぞれ前記鉄筋構造部13の鉄筋13aを工場で予め溶接して接合し、
前記鉄筋13aが溶接された上部プレート面15a及び下部プレート面15bを前記鉄骨柱仕口部14にボルト締めすることで前記基礎梁11を構成する鉄骨柱脚部の基礎構造。 - 前記基礎梁11における前記鉄骨柱仕口部14が鉄骨20で形成されることを特徴とする請求項1に記載の鉄骨柱脚部の基礎構造。
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