JP2758203B2 - 柱と鉄骨梁との接合工法 - Google Patents

柱と鉄骨梁との接合工法

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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は中空PC柱と鉄骨梁との接合工法に係るもので
ある。
(従来の技術) 従来この種の接合工法として例えば特開昭60-261842
号公報に示されたように、鉄筋コンクリート柱に鉄骨梁
を貫通交叉せしめて柱梁の一体化を図る方法、或いは特
公昭53-10768号公報に示されたように、鉄筋コンクリー
ト柱に埋設された角形鋼管に鉄骨梁を各種取付板を介し
て結合する方法が提案されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら前者の方法においては、鉄骨梁の下面に
おけるコンクリートの充填性に疑問があり、柱梁接合部
の構造的強度、特に鉄骨梁のコンクリートに対する付着
性能、及び剛性の信頼性に欠ける。
また後者の方法においては、コンクリート柱に埋め込
まれる角形鋼管と鉄骨梁との仕口部に非常に多くの板材
を必要としているため、溶接作業に多大の時間を要し、
工期が長びき、工費が嵩み、実用性に乏しい。
本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案さ
れたもので、その目的とする処は、施工が簡単、迅速
に、しかも確実に行なわれ、且つ構造上の強度と剛性の
信頼性を有する柱と鉄骨梁との接合工法を提供する点に
ある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため、本発明に係る柱と鉄筋梁
との接合工法は、柱断面内に中空部を有し、且つ柱頭に
キャピタルを設けた柱の上部に、鉄骨梁ブラケツトまた
は鉄骨梁が岐出された鉄骨仕口ユニツトを載架し、同ユ
ニツトの鉄骨梁ブラケツトまたは鉄骨梁の下部フランジ
を前記キヤピタルに固定したのち、キヤピタル上部全体
にコンクリートを打設して、パネルゾーンをキャピタル
外周位置までの範囲に拡大形成するように構成されてい
る。
(作用) 本発明においては前記したように、柱断面内に中空部
を有する柱の柱頭部にキヤピタルを設け、同キヤピタル
を利用してその上部に鉄骨梁ブラケツトまたは鉄骨梁が
岐出された鉄骨仕口ユニツトを載架するとともに、同ユ
ニツトにおける前記鉄骨梁ブラケツトまたは鉄骨梁の下
部フランジを固定することによって、前記柱に鉄骨仕口
ユニツトを簡単且つ確実に取付けるものである。
本発明によればこのように鉄骨仕口ユニツトを柱頭部
のキヤピタルに固定したのち、同キヤピタル上部全体に
コンクリートを打設することによって、パネルゾーンを
キャピタル外周位置までの範囲に拡大形成し、柱と鉄骨
梁との接合部の剛性を高め、強度を増大するものであ
る。
(実施例) 以下本発明を図示の実施例について説明する。
第1図及び第2図において柱断面に中空部(1)を有
するPC柱で、柱頭部に補強筋(2)で補強されたキヤピ
タル(3)が一体に設けられている。
図中(4)は柱主筋、(5)は剪断補強筋である。
(B)は鉄骨仕口ユニツトで、第3図に示すように、
中空鉄骨柱(6)より鉄骨梁(C)または鉄骨梁ブラケ
ツトが十文字状に岐出され、同各鉄骨梁(C)と鉄骨柱
(6)との間に水平リブ(7)が取付けられている。
而して、前記鉄骨仕口ユニツト(B)を前記キヤピタ
ル(3)上に載架し、鉄骨柱(6)をPC柱(A)の中空
部(1)に同柱(A)の柱長Hの4分の1以上嵌入せし
めるとともに、前記鉄骨梁(C)の下部フランジをキヤ
ピタル(3)にアンカーボルト(8)及びナツトで固定
する。図中(9)はリブプレートである。
次いでパネルゾーン(D)の剪断補強筋(10)等の補
強筋を配筋したのち、PC柱(A)の中空部(1)、キヤ
ピタル(3)上部全体、並にスラブ上に夫々コンクリー
ト(11)(12)(13)を打設し、パネルゾーン(D)を
キャピタル(3)の外周位置までの範囲に拡大形成す
る。
次いで前記鉄骨仕口ユニツト(B)における鉄骨柱
(6)の上端突出部に上階のPC柱(A′)を嵌装すると
ともに、同PC柱(A′)の柱主筋(4′)に、その下端
に装架されたスプライススリーブ(14)を介して下階PC
柱(A)の柱主筋(4)を接合する。この際、前記鉄骨
柱(6)は上階のPC柱(A′)の中空部(1)に同柱
(A′)の柱長H′の1/4以上嵌入するように構成され
る。
以下前記の工程を反覆して構造物の骨組を架構する。
なお前記実施例においては、鉄骨仕口ユニツト(B)
における鉄骨柱(6)が角形鋼管より構成されている
が、前掲第3図に示す如き円形鋼管より構成されてもよ
く、また第4図及び第5図に示すように形鋼を組合わせ
た鉄骨柱、若しくはH形鋼製鉄骨柱より構成されてもよ
い。
更に前記鉄骨仕口ユニツト(B)は中柱用としては十
字型平面形に、側柱用としてはT型平面形に、隅柱用と
してはL形平面形に組立てられる。
また前記PC柱(A)は第6図及び第7図並に第8図に
示すように角筒状柱及び円形断面中空部(1)を有する
角型柱並に環状断面柱より構成されてもよく、更にま
た、第9図及び第10図に示すように、柱筋挿通用シース
(15)を埋設してもよい。
第11図及び第12図は本発明の他の実施例を示し、前記
鉄骨仕口ユニツト(B)は鉄骨梁(C)を鉄骨柱を介在
することなく、一体接合して構成され、同ユニツト
(B)をPC柱(A)のキヤピタル(3)上に載架し、前
記鉄骨梁(C)の下部フランジを、アンカーボルト
(8)を介して前記キヤピタル(3)に固定し、パネル
ゾーンの補強筋を配筋したのち、PC柱(A)の中空部
(1)内、キヤピタル(3)上のパネルゾーン型枠(1
6)内、床スラブ上に夫々コンクリート(11)(12)(1
3)を打設するものであって、図中前記実施例と均等部
分には同一符号が附されている。
なお構造物の骨組の架構に際しては、前記したように
PC柱(A)の柱頭キヤピタル(3)に鉄骨仕口ユニツト
(B)を取付け、相隣る鉄骨仕口ユニツト(B)の鉄骨
梁(C)間を接合するか、また相隣る鉄骨仕口ユニツト
(B)の鉄骨梁ブラケツト間に、中間鉄骨梁を接続する
ようにしてもよい。
(発明の効果) 本発明によれば、鉄骨梁または鉄骨梁ブラケツトが岐
出された鉄骨仕口ユニツトを構成し、前記鉄骨梁または
鉄骨梁ブラケツトの下部フランジを前記キヤピタルに固
定することによって、ユニツト化された鉄骨仕口部分を
中空柱の柱頭に設けられたキヤピタルに固定することに
よって、現場での構築に際して作業が容易且つ迅速に行
なわれ、組立精度が向上し、作業能率が大幅に改善され
るものである。このように本発明によればプレハブ化率
が高められたことによって、工期の短縮、工費の節減が
図られるものである。
また前記鉄骨仕口ユニツトを柱のキヤピタルに固定し
たのち、同キヤピタル上部全体にコンクリートを打設し
て、パネルゾーンをキャピタル外周位置までの範囲に拡
大形成することによって、構造上の強度及び剛性に対す
る信頼度が高く、また柱は鉄骨鉄筋コンクリート造と同
等の耐力が賦与される。
更に本発明によれば柱梁共、鉄筋コンクリート造より
重量が軽減され、全体として工費が節減されるものであ
る。
請求項2の発明は、前記鉄骨仕口ユニツトを、上下各
階のPC柱の中空部に挿入される鉄骨柱より、鉄骨梁ブラ
ケツトまたは鉄骨梁を岐出して前記鉄骨仕口ユニツトを
構成したことによって、同ユニツトを上下両柱に跨って
取付け、現場での柱と鉄骨梁との接合工法をより簡単
に、且つ確実に行なわれるようにしたものである。
請求項3の発明は前記鉄骨仕口ユニツトの鉄骨柱の上
下各PC柱の中空部に挿入される部分の長さを、同各PC柱
の柱長の1/4以上とすることによって、同各PC柱に鉄骨
仕口ユニツトを確固と取付けることができ、柱は鉄骨鉄
筋コンクリート造と同等の耐力が賦与されるようにした
ものである。
請求項4の発明は、前記鉄骨仕口ユニツトを、柱断面
内に鉄骨柱が介在することなく、鉄骨梁どうしを直交さ
せて一体接合したことによって、前記ユニツトの構造を
簡略化したものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る柱と鉄骨梁との接合工法の一実施
例の実施状況を示す縦断面図、第2図は第1図の矢視II
-II図、第3図乃至第5図は鉄骨仕口ユニツトの各実施
例を示す横断平面図、第6図乃至第10図は柱の横断平面
図、第11図は本発明に係る柱と鉄骨梁との接合工法の他
の実施例の実施状況を示す縦断面図、第12図は第11図の
矢視XII-XII図である。 (A)……PC柱、(B)……鉄骨仕口ユニツト、(C)
……鉄骨梁、(D)……パネルゾーン、(1)……中空
部、(6)……鉄骨柱、(8)……アンカーボルト、
(10)……パネルゾーンの剪断補強筋、(11)(12)
(13)……コンクリート。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱断面内に中空部を有し、且つ柱頭にキャ
    ピタルを設けた柱の上部に、鉄骨梁ブラケットまたは鉄
    骨梁が岐出された鉄骨仕口ユニットを載架し、同ユニッ
    トの鉄骨梁ブラケットまたは鉄骨梁の下部フランジを前
    記キャピタルに固定したのち、キャピタル上部全体にコ
    ンクリートを打設して、パネルゾーンをキャピタル外周
    位置までの範囲に拡大形成することを特徴とする柱と鉄
    骨梁との接合工法。
  2. 【請求項2】前記鉄骨仕口ユニットは、下階及び上階の
    各PC柱の中空部に挿入される鉄骨柱より鉄骨梁ブラケッ
    ト、または鉄骨梁を岐出して構成された請求項1記載の
    柱と鉄骨梁との接合工法。
  3. 【請求項3】前記鉄骨仕口ユニットの鉄骨柱における上
    下階の各PC柱の中空部に挿入される部分の長さは同各階
    のPC柱長の1/4以上である請求項2記載の柱と鉄骨梁と
    の接合工法。
  4. 【請求項4】前記鉄骨仕口ユニットは、柱断面内に鉄骨
    柱を介在することなく、鉄骨梁どうしを直接直交させて
    一体接合して構成された請求項1記載の柱と鉄骨梁との
    接合工法。
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