JP2956641B2 - 芳香族ポリアミドフィルムおよび磁気記録媒体 - Google Patents

芳香族ポリアミドフィルムおよび磁気記録媒体

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JP2956641B2 JP6736897A JP6736897A JP2956641B2 JP 2956641 B2 JP2956641 B2 JP 2956641B2 JP 6736897 A JP6736897 A JP 6736897A JP 6736897 A JP6736897 A JP 6736897A JP 2956641 B2 JP2956641 B2 JP 2956641B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、芳香族ポリアミド
フィルムに関する。さらに詳しくは、特に磁気記録媒体
用途として有用な芳香族ポリアミドフィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリアミドフィルムはその優れた
耐熱性、機械特性を活かして種々の用途での検討がなさ
れている。特にパラ配向系の芳香族ポリアミドは剛性、
強度等の機械特性が他のポリマより優れているため、フ
ィルムの薄膜化に有利であり、磁気記録媒体、感熱転写
リボンやコンデンサー等の用途が考えられている。特
に、磁気記録媒体としての利用が有力視されている。
【0003】従来、磁気記録媒体としては、ポリエステ
ルフィルムに酸化物塗布型磁性層やメタル塗布型磁性層
あるいはメタル蒸着型磁性層を設けてなる磁気記録媒体
が知られている(例えば特開昭61−26933号公
報、特開昭60−66319号公報、特開昭58−68
225号公報など)。これらの磁気記録媒体の支持体と
しては主にポリエステルフィルムが用いられているが、
近年、磁気記録媒体の高記録密度化、小型化、記録時間
の長時間化の要請により、またコンピューターの外部メ
モリとして使用するため薄膜で、耐久性に優れた磁気記
録媒体の要求が強くなっており、そのために、高耐熱
性、高弾性率の芳香族ポリアミドフィルムを用いること
が提案されている(例えば特開昭58−168655号
公報、特開昭62−62424号公報など)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】磁気記録媒体の高記録
密度化のテンポはめざましく、優れた電磁変換特性、走
行性、耐久性を兼ね備えた芳香族ポリアミドフィルムが
要求されており、そのために、含有粒子の大きさ、形
状、含有量等を規定する提案がなされている(例えば特
公平5−36849号公報、特開昭61−246919
号公報)が未だ十分ではなく、優れた電磁変換特性、走
行性、と耐久性(耐摩耗性)をさらに高いレベルで満足
させることができないという問題があった。
【0005】本発明の課題は、かかる問題点を解決し、
優れた電磁変換特性、走行性、耐久性を兼ね備えた磁気
記録媒体の製造を可能とする芳香族ポリアミドフィルム
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の芳香族ポリアミドフィルムは、少なくとも
フィルム片面の、長手方向の屈折率が1.8以上2.2
以下であり、フィルム表面の平坦面からの高さが40n
m以上の突起の個数N(40)が102 〜108 ( 個/
mm2 ) 、該平坦面からの高さが80nm以上の突起の
個数N(80)との比N(80)/N(40)が0.3
未満であることを特徴とするものからなる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明における芳香族ポリアミド
とは、次の一般式化1および/または一般式化2で表さ
れる繰り返し単位を50モル%以上含むものが好まし
く、70モル%以上からなるものがより好ましい。
【0008】
【化1】
【0009】
【化2】
【0010】ここで、Ar1 、Ar2 、Ar3 は例え
ば、化3に示すようなものが挙げられ、X、Yは、 −O−,−CH2 −,−CO−,−SO2 −,−S−,
−C(CH3 2 − 等から選ばれるが、これに限定されるものではない。さ
らにこれらの芳香環上の水素原子の一部が、塩素、フッ
素、臭素などのハロゲン基(特に塩素)、ニトロ基、メ
チル基、エチル基、プロピル基などのアルキル基(特に
メチル基)、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基な
どのアルコキシ基などの置換基で置換されているものも
含み、また、重合体を構成するアミド結合中の水素が他
の置換基によって置換されているものも含む。
【0011】
【化3】
【0012】特性面からは上記の芳香環がパラ位で結合
されたものが、全芳香環の50%以上、好ましくは75
%以上を占める重合体が、フィルムの剛性が高く耐熱性
も良好となるため好ましい。また芳香環上の水素原子の
一部が、塩素、フッ素、臭素などのハロゲン基(特に塩
素)、ニトロ基、メチル基、エチル基、プロピル基など
のアルキル基(特にメチル基)、メトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基などのアルコキシ基などの置換基で置
換された芳香環が全体の30%以上、好ましくは50%
以上であると耐湿性が向上し、吸湿による寸法変化、剛
性の低下等が改善されるので好ましい。
【0013】本発明の芳香族ポリアミドは、一般式化1
および/または一般式化2で表される繰り替えし単位を
50モル%以上含むものであって、50モル%未満は他
の繰り替えし単位が共重合、またはブレンドされていて
も差し支えない。
【0014】また本発明の芳香族ポリアミドには、フィ
ルムの物性を損なわない程度に滑剤、酸化防止剤その他
の添加剤等がブレンドされていてもよい。
【0015】本発明の芳香族ポリアミドフィルムは、少
なくとも片面の長手方向の屈折率が1.8以上2.2以
下である必要がある。屈折率が1.8未満の場合には、
磁気記録媒体としたときの、へッドの密着性が低下し出
力特性が悪化したり、高温での使用時にスキューの原因
となることがある。屈折率が2.2より大きい場合に
は、柔軟性の不足による走行耐久性の悪化やヘッドの偏
摩耗による出力低下を招いたりする。
【0016】本発明において、フィルム表面の平坦面か
らの高さが40nm以上の突起の個数N(40)が10
2 ( 個/mm2 ) 以上108 ( 個/mm2 ) 以下、該平
坦面からの高さが80nm以上の突起の個数N(80)
との比N(80)/N(40)が0.3未満(0≦N
(80)/N(40)<0.3)であることを少なくと
もフィルム片面が満たす必要がある。フィルム表面に形
成される突起の高さはヘッドとのスペーシング損失を小
さくするためになるべく低く均一であることが望まし
い。ヘッドとテープの接触を均一に保ち、かつ良好な滑
り性を付与するために検討した結果、突起個数が上記範
囲にあるときに、高出力が安定して得られると共に滑り
性も良好になることがわかった。N(40)が102 (
個/mm2 )未満の場合には滑り性不足のために走行性
が悪く、また、磁性面とヘッドの摩擦により磁性面が傷
つきやすく耐久性が悪くなる。108 ( 個/mm2 ) よ
り多いとヘッドとの密着性が悪化し高出力が得られな
い。好ましくはN(40)は、103 ( 個/mm2 ) 以
上106 ( 個/mm2 ) 以下である。また、N(80)
/N(40)≧0.3である場合には高出力が得られ
ず、出力安定性も得られない。N(80)/N(40)
の好ましい範囲は0.1未満、さらに好ましくは0.0
5未満であると効果が著しい。
【0017】また、本発明において、上記フィルム表面
を有する面において高さ546nm以上の粗大突起の個
数が、50個/100cm2 以下であることが好まし
く、さらに好ましくは30個/100cm2 以下であ
る。祖大突起個数が50個/100cm2 を超えると磁
気記録媒体としたときの表面性が悪化し、ドロップアウ
トが発生しやすくなり電磁変換特性が低下する。
【0018】本発明において、上記のようなフィルム表
面を得るためにフィルム中に粒子を添加することが好ま
しい。添加する粒子の種類としては、SiO2 、TiO
2 、Al2 3 、CaSO4 、BaSO4 、CaC
3 、カーボンブラック、ゼオライト、その他の金属微
粉末などの無機粒子や、シリコン粒子、ポリイミド粒
子、架橋共重合体粒子、架橋ポリスチレン粒子、テフロ
ン粒子などの有機高分子などがある。これらの粒子は、
単分散粒子であっても、1次粒子が凝集されてなる凝集
粒子であってもよい。該粒子を添加する方法としては、
特に制限はないが、有機溶媒、あるいは芳香族ポリアミ
ド溶液中にスラリーの形で混合、分散させておくのが好
ましい。添加時期は重合前、重合中、重合後のいずれの
段階で添加されてもよい。また、芳香族ポリアミド溶液
に溶解度の異なるポリカーボネート、ポリスチレン、ポ
リビニルアルコール、ポリエーテルスルホン、ポリスル
ホン、ポリアリレート、ポリエーテルイミド、ポリアミ
ドなどを添加し、製膜過程で析出させ粒子としてもよ
い。
【0019】さらに本発明のフィルムに含有される粒子
の平均粒径は5〜1000nmが好ましく、さらに好ま
しくは10〜500nmの範囲であり、粒子の含有量と
しては、0.005〜10重量%、好ましくは0.01
〜3重量%である。こうして、得られるフィルムの表面
粗さは、Raで0.1〜100nm、好ましくは0.2
〜50nmであることが好ましい。
【0020】本発明におけるフィルムの吸湿率は3.5
%以下、好ましくは2.5%以下であることが望まし
い。吸湿率が3.5%を超えると湿度変化に対する寸法
安定性が悪く磁気記録媒体用ベースフィルムとして適さ
ない。
【0021】本発明におけるフィルムの長手方向の伸度
は20%以上、より好ましくは30%以上であるとテー
プが適度な柔軟性を持つので望ましい。
【0022】本発明の磁気記録媒体の支持体フィルムの
200℃、10分間での熱収縮率は5%以下が好まし
く、より好ましくは2%以下であると熱法安定性が良く
電磁変換特性が良好であるので望ましい。
【0023】また本発明のフィルムは、もちろん単層フ
ィルムでも用いられるが、積層フィルムであってもよ
い。積層フィルムの場合にはここで積層された本発明の
磁気記録媒体の支持体フィルムと基層部(積層された本
発明の支持体フィルム以外のフィルム構成部分)は同じ
種類でも異なるものでもよい。この基層部を構成する少
なくとも一層にも粒子を含有していてもよく、粒子の種
類、粒子の平均一次粒径、含有量は本発明のフィルムに
望ましく用いられるものを、使用することが望ましい。
基層部における粒子の径は特に限定されないが支持体フ
ィルムの適度なうねりによるテープ走行性向上の目的で
積層された本発明の支持体フィルム中の粒子の径よりも
大きくてもよい。積層フィルムとする場合には、最表層
の表面が本発明の目的の表面特性をもつようにする。
【0024】本発明のフィルムの厚みは好ましくは0.
5〜20μm、より好ましくは1〜10μmである場
合、磁気記録媒体としての本発明の効果である優れた電
磁変換特性、走行性が実現できるので望ましい。
【0025】本発明のフィルム上の片面または両面に磁
性層を設けて磁気記録媒体とするが、本発明で規定する
表面をもつフィルム表面に磁性層を形成させたときに本
発明の効果が発揮される。
【0026】磁性層を形成する方法は、強磁性粉末を各
種バインダーを用いて磁性塗料とし支持体フィルム上に
塗布する湿式法、蒸着法、スパッタリング法、イオンプ
レーティング法などの乾式法があり、特に限定されるも
のではないが、ここでは湿式法を例にとって説明する。
【0027】磁性体となる磁性粉末の種類は特に限定さ
れないが、強磁性粉末、例えば、酸化鉄、酸化クロム、
Fe、Co、Fe−Co、Fe−Co−Ni、Co−N
i等が好ましく用いられる。
【0028】磁性粉末は各種バインダーを用いて磁性塗
料とすることができるが、熱硬化性樹脂系バインダーお
よび放射線硬化系バインダーが好ましく、その他添加剤
として分散剤、潤滑剤、帯電防止剤等を用いてもよい。
例えば、塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニルアルコール共
重合体、ポリウレタンプレポリマおよびポリイソシアネ
ートよりなるバインダーを用いることができる。
【0029】次に本発明の製造方法を説明するが、これ
に限定されるものではない。まず芳香族ポリアミドであ
るが、酸クロリドとジアミンから得る場合には、N−メ
チルピロリドン(NMP)、ジメチルアセトアミド(D
MAc)、ジメチルホルムアミド(DMF)などの非プ
ロトン性有機極性溶媒中で、溶液重合したり、水系媒体
を使用する界面重合などで合成される。ポリマ溶液は、
単量体として酸クロリドとジアミンを使用すると塩化水
素が副生するが、これを中和する場合には水酸化カルシ
ウム、炭酸カルシウム、炭酸リチウムなどの無機の中和
剤、またエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
アンモニア、トリエチルアミン、トリエタノールアミ
ン、ジエタノールアミンなどの有機の中和剤が使用され
る。また、イソシアネートとカルボン酸との反応は、非
プロトン性有機極性溶媒中、触媒の存在下で行なわれ
る。
【0030】これらのポリマ溶液はそのまま製膜原液と
して使用してもよく、あるいはポリマを一度単離してか
ら上記の有機溶媒や、硫酸等の無機溶剤に再溶解して製
膜原液を調製してもよい。
【0031】本発明のフィルムを得るためにはポリマの
固有粘度(ポリマ0.5gを硫酸中で100mlの溶液
として30℃で測定した値)は、0.5以上であること
が好ましい。
【0032】製膜原液には溶解助剤として無機塩例えば
塩化カルシウム、塩化マグネシム、塩化リチウム、硝酸
リチウムなどを添加する場合もある。製膜原液中のポリ
マ濃度は2〜40重量%程度が好ましい。
【0033】粒子の添加方法は、粒子を予め溶媒中に十
分スラリー化した後、重合用溶媒または希釈用溶媒とし
て使用する方法や、製膜原液を調製した後に直接添加す
る方法などがある。
【0034】上記のように調製された製膜原液は、いわ
ゆる溶液製膜法によりフィルム化が行なわれる。溶液製
膜法には乾湿式法、乾式法、湿式法などがあるが本発明
の目的を達成するためには乾湿式法、あるいは湿式法を
用いるのが望ましい。
【0035】乾湿式法で製膜する場合は該原液を口金か
らドラム、エンドレスベルト等の支持体上に押し出して
薄膜とし、次いでかかる薄膜層から溶媒を飛散させ薄膜
が自己保持性をもつポリマ濃度35〜50重量%まで乾
燥する。乾燥条件は50〜250℃で1〜30分であ
る。
【0036】また、この乾燥工程に用いられるドラム、
エンドレスベルトの表面欠点頻度を制御することは粗大
突起の制御の観点から好ましく、例えば、径が30μm
以上の表面欠点頻度が0.001〜0.02個/m
2 、好ましくは、0.002〜0.015個/mm2
であれば良い。
【0037】乾式工程を終えたフィルムは支持体から剥
離されて次の湿式工程の湿式浴に導入され、脱塩、脱溶
媒が行なわれる。湿式浴組成は、ポリマに対する貧溶媒
あるいはポリマ重合溶媒などの良溶媒と貧溶媒の混合溶
液を用いる。貧溶媒としては経済性、取扱いの容易さか
ら水を用いるのが好ましい。また、水以外の溶媒で脱塩
脱溶媒が行われた場合には、最終的に水浴で完全に脱
塩、脱溶媒を行うのがよい。この時、目的とする表面特
性を得るために、一旦水浴で脱塩、脱溶媒を行った後、
良溶媒あるいは良溶媒と水との混合浴にフィルムを短時
間通した後、再び水浴に通すことが好ましく行われる。
この際、混合浴の組成は良溶媒/水=100/0〜50
/50で浴に通す時間は、1〜60秒であり、これより
長時間通すと逆に表面荒れが発生するので良くない。
【0038】さらにテンター内で乾燥、熱処理が行なわ
れてフィルムとなる。
【0039】以上のように形成されるフィルムはその製
膜工程中の湿式浴中、テンター内で目的とする表面特性
を持つフィルムを得るために延伸が行なわれるが、延伸
倍率は面倍率で1〜4倍(面倍率とは延伸後のフィルム
面積を延伸前のフィルムの面積で除した値で定義す
る。)の範囲内にあることが好ましく、より好ましくは
1.05〜3倍である。延伸倍率がこの範囲内であると
目的とする表面特性が得られ、延伸倍率が1倍以下(リ
ラックスを意味する)であるとポリアミドフィルムの特
徴である剛性が低下し、平面性も悪化するため磁気記録
媒体のベースフィルムとして適さなくなり、4倍以上で
あっても表面が荒れN(80)/N(40)が大きくな
り目的の表面特性が得られない。
【0040】延伸後フィルムには熱処理が施されるが、
熱処理は200〜450℃で行われるのが好ましい。
【0041】なお本発明のフィルムは、積層フィルムで
あってもよい。例えば2層の場合には、重合した芳香族
ポリアミド溶液を二分し、それぞれ異なる粒子を添加し
た後、積層してもよい。さらに、3層以上の場合も同様
である。これら積層の方法としては、周知の方法たとえ
ば、口金内での積層、複合管での積層や、一旦1層を形
成しておいてその上に他の層を形成する方法などがあ
る。
【0042】次にこのフィルムに磁性層を形成する。磁
性層を形成する方法は公知の方法で行うことができる
が、湿式法の場合には、グラビアロールを使用する方法
が塗膜の均一性の点ではより好ましい。塗布後の乾燥温
度は90℃〜150℃が好ましい。またカレンダー工程
は25℃〜150℃の範囲で行うのが好ましい。
【0043】この後、磁性層と反対側の面にさらに走行
性を向上させるために、公知の方法によりバックコート
層を設けてもよい。
【0044】さらに、この磁性層を塗布したフィルムを
キュアした後スリットして磁気記録媒体となる。
【0045】こうして得られた磁気記録媒体の好ましい
用途としては、民生用、プロ用、D−1、D−2、D−
3等の放送局用、デジタルビデオカセット、DDS−
2,3,4、QIC、データ8mmなどのデータストレ
ージ用が挙げられこれらに限定されるものではないが、
データ再生等の信頼性が最も重視されるデータストレー
ジ用途に最適に用いることができる。
【0046】また、本発明のフィルムは特に、支持体フ
ィルムの厚みが0.5μm以上6.5μm以下、幅が
2.3mm以上13.0mm以下であって、磁気記録媒
体としての記録密度(非圧縮時)が8キロバイト/mm
2 以上であるテープ状磁気記録媒体とするときに、本発
明の目的とする優れた電磁変換特性、走行性、耐久性を
兼ね備えた磁気記録媒体とすることができるため好まし
い。
【0047】磁気テープに代表される磁気記録媒体に
は、近年ますます小型化、高容量化の要請が高く、その
ために支持体フィルムの薄膜化、トラック幅の狭幅化、
記録波長の短波長化による高記録密度化が進んでいる。
高出力と走行性(耐久性)を両立させるために、磁性面
とヘッドとの間隔はできるだけ小さく、また一定である
ことが要求される。特にデータの欠落の許されないデー
タストレージ用途では厳密な制御が要求される。本発明
のフィルムは、こうした要請に対して好適に応えること
のできる磁気記録媒体とすることができる。フィルムの
厚みは好ましくは、0.5μm以上4.5μm以下、さ
らに好ましくは0.5μm以上3.5μm以下であり、
磁気記録媒体としての記録密度は好ましくは25キロバ
イト/mm2 以上、さらに好ましくは50キロバイト/
mm2 以上である。
【0048】
【実施例】本発明の物性の測定方法、効果の評価方法は
次の方法による。 (1)屈折率 長手方向の屈折率測定にはニコン社製位相差測定装置N
PDM−1000を用いた。キセノンランプを光源とし
て測定波長590nmにて、光線を入射角70°で試料
にあてたときの反射光から屈折率を測定した。
【0049】(2)平均粒子径 フィルムを厚さ方向に0.1〜1μm程度の超薄切片と
し、透過型電子顕微鏡を用いて、1000〜20万倍程
度の倍率で場所を変えて粒子を観察し、粒子数100個
以上で次の数値処理行い、それによって求めた数平均径
Dを平均粒子径とした。なお粒子が凝集している場合
は、凝集体の長軸と短軸をの平均を粒子径とした。 D=ΣDi/N ここで、Diは粒子の円相当径、Nは個数である。
【0050】(3)突起個数 原子間力顕微鏡(Digital Instruments 社製、Nanoscop
e II)を用いて、フィルムの平坦面(3次元平均面)
の高さを0としたとき、この平坦面からの高さが40n
m、及び80nmの面における突起数N(40)および
N(80)を測定し、その比N(80)/N(40)を
求めた。測定は、20μm四方の視野を走査速度0.5
Hzで100視野について行った。
【0051】(4)粗大突起個数 フィルム表面100cm2 の範囲を実体顕微鏡により偏
光下、異物を観察し、マーキングする。マーキングした
異物の高さを波長546nmで多重干渉計を用いて観察
し、干渉縞の数をチェックする。二重環以上のものの個
数H2を計数した。
【0052】(5)出力特性(C/N比) フィルムに下記組成の磁性塗料をグラビアロールにより
塗布し、磁気配向させ乾燥させる。さらにカレンダー装
置で温度75℃、線圧220kg/cmでカレンダー処
理後70℃で48時間キュアリングする。 (磁性塗料の組成) 磁性粉(メタル粉) : 80重量部 塩ビ系共重合体 : 10重量部 ポリウレタン : 10重量部 硬化剤 : 5重量部 研磨剤 : 5重量部 トルエン :100重量部 メチルエチルケトン :100重量部 磁性層を形成させたフィルムを1/2インチ幅にスリッ
トしVTRテープとした。このテープに家庭用VTRを
用いて7MHz±1MHzのC/N比の測定を行った。
このC/N比を市販のVTRテープと比較して、 +3dB以上 :優 +1dB以上+3dB未満 :良 +1dB未満 :不良 と評価した。
【0053】(6)走行性 フィルムを幅1/2インチのテープ状にスリットしたも
のをテープ走行性試験機SFT−700型((株)横浜
システム研究所製)を使用し、40℃、80%RH雰囲
気下で走行させ、本発明の表面をもつ面の100パス目
の摩擦係数を下記の式より求めた。 μk=0.733log(T2 /T1 ) ここでT1 は入側張力、T2 は出側張力である。ガイド
径は6mmφであり、ガイド材質はポリオキシメチレン
(表面粗さ20〜40nm程度のもの)巻き付け角は9
0゜、走行速度は3.3cm/秒、繰返しストロークは
15cmである。この測定によって得られるμKの値
が、 0.35未満 :良 0.35以上 :不良 として評価した。
【0054】(7)耐久性 25℃、55%RHの環境下、300回繰り返し走行さ
せた後の磁性面の状態を観察し、以下の基準で評価し
た。 優 :全く擦り傷や欠落が見られない。 良 :弱い擦り傷や欠落が極わずかに見られる。 不良:きつい擦り傷や欠落が見られる。
【0055】以下に実施例に基づいて本発明を説明する
が、これらに限定されるものではない。 実施例1 N−メチル−2−ピロリドン(NMP)に芳香族ジアミ
ン成分として85モル%に相当する2−クロルパラフェ
ニレンジアミンと、15モル%に相当する4,4’−ジ
アミノジフェニルエーテルとを溶解させ、これに99モ
ル%に相当する2−クロルテレフタル酸クロリドを添加
し、2時間撹拌して重合を完了した。これを水酸化リチ
ウムで中和して、ポリマ濃度10重量%、粘度3000
ポイズの芳香族ポリアミド溶液を得た。この溶液に、1
次粒径16nmのシリカ粒子をポリマ当たり2重量%添
加した。
【0056】このポリマ溶液を5μmカットのフィルタ
ーで濾過した後、径が30μm以上の表面欠点が0.0
15個/mm2 のベルト上に流延し、180℃の熱風で
2分間加熱し溶媒を蒸発させ、自己保持性を得たポリマ
濃度40重量%のフィルムをベルトから連続的に剥離し
た。この時、湿式浴として水浴を用い、この中へフィル
ムを導入し10分間、残存溶媒と中和で生じた無機塩の
抽出を行なった。この間に湿式浴のロール間でフィルム
を長手方向に1.2倍延伸した。次にこのフィルムをN
MP/水=60/40の浴に10秒間通したのち、再び
水浴に通した後、テンターに導き280℃で幅方向に
1.3倍延伸しながら、1分間の水分の乾燥と熱処理を
行った後20℃/秒の速度で徐冷して厚さ4.5μmの
芳香族ポリアミドフィルムを得た。
【0057】このフィルムの平均粒子径は120nm、
ベルト非接触面での長手方向の表面屈折率は1.86
1、N(40)は4.2×105 個/mm2 、N(8
0)/N(40)は0.03、H2は8個/100cm
2 であった。この面に磁性層を形成して磁気テープとし
て評価したところ、出力特性(C/N比)は優、走行性
は良、耐久性は優であった。
【0058】実施例2 実施例1において、長手方向の延伸後のNMP/水=8
0/20の浴に10秒間通すこと以外は実施例1と同様
にして製膜し厚さ5.3μmの芳香族ポリアミドフィル
ムを得た。このフィルムのベルト非接触面での長手方向
の表面屈折率は1.868、N(40)は3.2×10
5 個/mm2 、N(80)/N(40)は0.01、H
2は6個/100cm2 であった。この面に磁性層を形
成して磁気テープとして評価したところ、出力特性(C
/N比)は優、走行性は良、耐久性は優であった。
【0059】実施例3 実施例1において、添加する粒子を平均粒径150nm
の単分散シリカ、添加量をポリマ当たり5重量%延伸倍
率を長手方向1.6倍、幅方向を1.4倍とした他は実
施例1と同様にして製膜し、厚み3.8μmのフィルム
を得た。このフィルムのベルト非接触面での長手方向の
表面屈折率は1.891、N(40)は1.3×106
個/mm2 、N(80)/N(40)は0.15、H2
は15個/100cm2 であった。この面に磁性層を形
成して磁気テープとして評価したところ、出力特性(C
/N比)は良、走行性は良、耐久性は優良であった。
【0060】比較例1 実施例1において、添加する粒子を平均粒径150nm
の単分散シリカ、添加量をポリマ当たり15重量%とす
ること以外は実施例1と同様にして製膜して厚み4.4
μmのフィルムを得た。このフィルムのベルト非接触面
での長手方向の表面屈折率は1.862、N(40)は
3.5×107 個/mm2 、N(80)/N(40)は
0.5、H2は30個/100cm2 であった。この面
に磁性層を形成して磁気テープとして評価したところ、
出力特性(C/N比)は不良でありドロップアウトも多
く見られた。また、走行性は良であったが耐久性は不良
であった。
【0061】比較例2 実施例1において、添加する粒子を平均粒径45nmの
単分散シリカ、添加量をポリマ当たり0.004重量%
とすること以外は実施例1と同様にして製膜し、厚み
6.5μmのフィルムを得た。このフィルムのベルト非
接触面での長手方向の表面屈折率は1.858、N(4
0)は9.8×101 個/mm2 、 N(80)/N(4
0)は0.01、H2は4個/100cm2 であった。
この面に磁性層を形成して磁気テープとして評価したと
ころ、出力特性(C/N比)は良であったが、走行性、
耐久性共に不良であった。
【0062】比較例3 実施例1において、長手方向の延伸倍率を2.1倍、長
手方向延伸後、NMP/水の混合浴には通さず、幅方向
の延伸倍率を2倍にした他は実施例1と同様にして製膜
し厚み3.3μmのフィルムを得た。このフィルムのベ
ルト非接触面での長手方向の表面屈折率は1.932、
N(40)は6.0×105 個/mm2 、 N(80)/
N(40)は0.4、H2は7個/100cm2 であっ
た。この面に磁性層を形成して磁気テープとして評価し
たところ、出力特性(C/N比)は不良であったが走行
性、耐久性は共に良であった。
【0063】比較例4 N−メチルピロリドン(NMP)に芳香族ジアミン成分
として100モル%に相当する4,4−ジアミノジフェ
ニルメタンを溶解させ、これに50モル%に相当するイ
ソフタル酸クロリドと50モル%に相当する2−クロロ
テレフタル酸クロリドを添加し、2時間撹拌して重合を
完了した。これを水酸化リチウムで中和して、ポリマ濃
度8重量%、粘度3000ポイズの芳香族ポリアミド溶
液を得た。この溶液に、平均粒径16nmのシリカ粒子
をポリマ当たり2重量%添加した。このポリマ溶液を用
いて実施例1と同様な方法で厚さ6μmの芳香族ポリア
ミドフィルムを得た。このフィルムの平均粒径は100
nm、ベルト非接触面での長手方向の表面屈折率は1.
784、N(40)は2.3×105 個/mm2 、 N
(80)/N(40)は0.02、H2は10個/10
0cm2 であった。この面に磁性層を形成して磁気テー
プとして評価したところ、走行性は良であったが出力特
性、耐久性は不良であった。これら、実施例、比較例を
表1にまとめた。
【0064】
【表1】
【0065】
【発明の効果】本発明により、耐熱性、機械特性に優れ
た芳香族ポリアミドからなる基材フィルムを使用し、フ
ィルム表面の特性を規定することにより、優れた電磁変
換特性と走行性、耐久性を合わせもつ磁気記録媒体を得
ることができる。また、これらの優れた特性により、フ
レキシブルプリント基板、コンデンサー、感熱転写リボ
ン等においても製造時の加工走行性が改良され生産性を
向上させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 77:00 105:16 B29L 7:00 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08J 5/18 C08K 7/16 C11B 5/704 B29C 55/12 C08L 77/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともフィルム片面の、長手方向の
    屈折率が1.8以上2.2以下であり、フィルム表面の
    平坦面からの高さが40nm以上の突起の個数N(4
    0)が102 〜108 ( 個/mm2 ) 、該平坦面からの
    高さが80nm以上の突起の個数N(80)との比N
    (80)/N(40)が0.3未満であることを特徴と
    する芳香族ポリアミドフィルム。
  2. 【請求項2】 含有される粒子の平均粒径が5〜100
    0nm、含有量が0.005〜10重量%であることを
    特徴とする請求項1に記載の芳香族ポリアミドフィル
    ム。
  3. 【請求項3】 厚みが0.5〜20μmであり、請求項
    1を満たすフィルム表面における平坦面からの高さ54
    6nm以上の粗大突起の個数が50個/100cm2
    下であることを特徴とする請求項1または2に記載の芳
    香族ポリアミドフィルム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の芳
    香族ポリアミドフィルムを用いてなる磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 支持体フィルムの厚みが0.5μm以上
    6.5μm以下、幅が2.3mm以上13.0mm以
    下、長さが100m/巻以上、磁気記録媒体としての記
    録密度が8キロバイト/mm2 以上であることを特徴と
    する請求項4に記載の磁気記録媒体。
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