JP2945307B2 - A/d変換器 - Google Patents

A/d変換器

Info

Publication number
JP2945307B2
JP2945307B2 JP7231757A JP23175795A JP2945307B2 JP 2945307 B2 JP2945307 B2 JP 2945307B2 JP 7231757 A JP7231757 A JP 7231757A JP 23175795 A JP23175795 A JP 23175795A JP 2945307 B2 JP2945307 B2 JP 2945307B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
comparator
signal
input
reference voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7231757A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08293795A (ja
Inventor
三六 塚本
デディック イアン
国好 亀井
敏朗 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu VLSI Ltd, Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu VLSI Ltd
Priority to JP7231757A priority Critical patent/JP2945307B2/ja
Priority to TW084110201A priority patent/TW282598B/zh
Priority to US08/603,607 priority patent/US6288668B1/en
Priority to DE69633945T priority patent/DE69633945T2/de
Priority to KR1019960004155A priority patent/KR100215137B1/ko
Priority to EP00119883A priority patent/EP1065788B1/en
Priority to DE69621174T priority patent/DE69621174T2/de
Priority to EP96301186A priority patent/EP0729235B1/en
Publication of JPH08293795A publication Critical patent/JPH08293795A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2945307B2 publication Critical patent/JP2945307B2/ja
Priority to US09/568,243 priority patent/US6288665B1/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アナログ信号を
デジタル信号に変換するA/D変換器に関するものであ
る。
【0002】近年、A/D変換器は種々の電子機器に使
用され、そのA/D変換速度の高速化が益々要請されて
いる。このようなA/D変換器は、主にアナログ入力信
号とアナログ基準電圧とを比較する複数のコンパレータ
部と、そのコンパレータの出力信号を複数ビットのデジ
タル信号に変換するエンコーダ部とから構成される。そ
して、A/D変換速度の高速化を図るために、コンパレ
ータ部の動作速度を高速化することが必要となってい
る。
【0003】
【従来の技術】A/D変換器の一種類である並列型A/
D変換器は、そのA/D変換速度において、他の形式の
A/D変換器に対し優れている。図18は並列型A/D
変換器の第一の従来例として、5ビットのデジタル出力
信号を出力する並列型A/D変換器を示す。
【0004】高電位側基準電圧VRHと、低電位側基準電
圧VRLとの間には、32本の抵抗Rが直列に接続されて
いる。前記抵抗Rは、両端に位置する抵抗の抵抗値がそ
の他の抵抗の抵抗値の1/2に設定されている。
【0005】前記各抵抗R間は、31個のコンパレータ
CM1〜CM31の一方の入力端子にそれぞれ接続され
ている。従って、各コンパレータCM1〜CM31に
は、前記基準電圧VRH,VRLを前記抵抗Rで抵抗分割し
た基準電圧VR1〜VR31 がそれぞれ入力される。
【0006】前記コンパレータCM1〜CM31の他方
の入力端子にはアナログ入力信号Ainがそれぞれ入力さ
れる。各コンパレータCM1〜CM31は、制御回路
(図示しない)から出力される制御信号に基づいて、そ
れぞれ前記基準電圧VR1〜VR31 と、アナログ入力信号
Ainとを比較する。
【0007】前記コンパレータCM1〜CM31は同一
構成であり、その一例を図19に示す。前記アナログ入
力信号Ainと基準電圧VR が入力される入力端子は、そ
れぞれスイッチ回路SW10,SW11を介して容量C
3の一方の入力端子であるノードN13に接続される。
前記スイッチ回路SW10,SW11は、前記制御回路
から出力される制御信号CS4,CS5に基づいて開閉
制御され、制御信号CS4,CS5がHレベルとなると
導通する。
【0008】前記容量C3の他方の端子であるノードN
14は、インバータ回路4hの入力端子に接続され、同
インバータ回路4hの入出力端子はスイッチ回路SW1
2を介して接続される。前記スイッチ回路SW12は前
記制御信号CS4に基づいて開閉制御され、同制御信号
CS4がHレベルとなると導通される。
【0009】前記インバータ回路4hの出力信号は、容
量C4を介してインバータ回路4iに入力され、同イン
バータ回路4iの入出力端子はスイッチ回路SW13を
介して接続される。前記スイッチ回路SW13は前記制
御信号CS4に基づいて開閉制御され、同制御信号CS
4がHレベルとなると導通される。
【0010】前記インバータ回路4iの出力端子から出
力信号Sが出力され、その出力信号がインバータ回路4
jで反転されて出力信号・バーSとして出力される。上
記のように構成されたコンパレータCMの動作を図20
に従って説明する。まず制御信号CS5がLレベル、制
御信号CS4がHレベルとなると、スイッチ回路SW1
1が非導通となり、スイッチ回路SW10,12,13
が導通する。
【0011】すると、ノードN14及びインバータ回路
4hの出力端子は、インバータ回路4hのしきい値にリ
セットされ、容量C3に充電電流が流れてノードN13
がアナログ入力信号Ainレベルとなる。
【0012】また、インバータ回路4iの入出力端子
は、インバータ回路4iのしきい値にリセットされる。
次いで、制御信号CS4がLレベル、制御信号CS5が
Hレベルとなると、スイッチ回路SW10,SW12,
SW13が非導通となり、スイッチ回路SW11が導通
される。
【0013】すると、基準電圧VR とアナログ入力信号
Ainとの比較動作が行われ、基準電圧VR がアナログ入
力信号Ainの電位より高いと、容量C3による容量結合
により、ノードN14がインバータ回路4hのしきい値
より高くなり、同インバータ回路4hの出力信号はLレ
ベルとなる。
【0014】インバータ回路4hの出力信号がLレベル
となると、容量C4による容量結合により、インバータ
回路4iの入力レベルは同インバータ回路4iのしきい
値より低くなる。すると、出力信号SはHレベルとな
り、出力信号・バーSはLレベルとなる。
【0015】一方、基準電圧VR がアナログ入力信号A
inの電位より低いと、容量C3による容量結合により、
ノードN14がインバータ回路4hのしきい値より低く
なり、同インバータ回路4hの出力信号はHレベルとな
る。
【0016】インバータ回路4hの出力信号がHレベル
となると、容量C4による容量結合により、インバータ
回路4iの入力レベルは同インバータ回路4iのしきい
値より高くなる。すると、出力信号SはLレベルとな
り、出力信号・バーSはHレベルとなる。
【0017】次いで、再び制御信号CS4がHレベル、
制御信号CS5がLレベルとなると、ノードN13はア
ナログ入力信号Ainレベルにリセットされ、インバータ
回路4h,4iの入出力端子レベルは、各インバータ回
路4h,4iのしきい値にリセットされる。
【0018】そして、制御信号CS4,CS5が切り換
わると、再び基準電圧VR とアナログ入力信号Ainとの
比較動作が行われ、上記動作が繰り返される。上記のよ
うに構成された各コンパレータCM1〜CM31は、ア
ナログ入力信号Ainの電位が基準電圧VR1〜VR31 より
低いとき、Hレベルの出力信号S1〜S31と、Lレベ
ルの出力信号・バーS1〜バーS31を出力する。
【0019】また、アナログ入力信号Ainの電位が基準
電圧VR1〜VR31 より高いとき、Lレベルの出力信号S
1〜S31と、Hレベルの出力信号・バーS1〜バーS
31を出力する。
【0020】従って、例えばアナログ入力信号Ainの電
位が基準電圧VR4より高く、基準電圧VR5より低いと、
コンパレータCM1〜CM4は出力信号S1〜S4がH
レベルとなり、出力信号・バーS1〜バーS4がLレベ
ルとなる。また、コンパレータCM5〜CM31は出力
信号S5〜S31がLレベルとなり、出力信号・バーS
5〜バーS31がHレベルとなる。
【0021】前記コンパレータCM1〜CM31の出力
信号S1,バーS1〜S31,バーS31は、アドレス
デコーダとして動作する32個のNOR回路DE0〜D
E31に出力される。
【0022】すなわち、前記コンパレータCM1〜CM
31の出力信号S1〜S31は、NOR回路DE1〜D
E31の一方の入力端子に入力され、コンパレータCM
1〜CM31の出力信号・バーS1〜バーS31は、N
OR回路DE0〜DE30の他方の入力端子に入力され
る。また、NOR回路DE0,DE31の一方の入力端
子は、グランドGNDに接続される。
【0023】このような構成により、各NOR回路DE
0〜DE31は入力信号がともにLレベルとなると、H
レベルの信号を出力し、Hレベルの信号を出力するNO
R回路は、前記コンパレータCM1〜CM31の動作に
よりいずれか一つとなる。
【0024】前記NOR回路DE0〜DE31の出力信
号は、ROMで構成されるエンコーダ1のワード線WL
0〜WL31に出力される。前記エンコーダ1には5ビ
ットのデジタル出力信号D0〜D4に対応して、5本の
ビット線BL0〜BL4が配設される。
【0025】そして、各ワード線WL0〜WL31とビ
ット線BL0〜BL4との間には、2進信号を出力する
ためのROMセル2がそれぞれ接続されている。前記R
OMセル2は、図21に示すようにNチャネルMOSト
ランジスタで構成され、そのトランジスタのゲートは前
記ワード線に接続され、ドレインは前記ビット線に接続
され、ソースはグランドGNDに接続される。
【0026】前記ビット線BL0〜BL4はそれぞれス
イッチ回路SW0〜SW4を介して電源VDDに接続さ
れ、同スイッチ回路SW0〜SW4が閉路されると、各
ビット線BL0〜BL4がプリチャージされる。なお、
スイッチ回路SW0〜SW4はPチャネルMOSトラン
ジスタで構成される。
【0027】そして、前記スイッチ回路SW0〜SW4
が開路された後に、いずれかのワード線がHレベルとな
ると、当該ワード線に接続されたROMセル2がオンさ
れ、当該ROMセル2に接続されたビット線がLレベル
となる。
【0028】従って、例えばワード線WL0がHレベル
となると、デジタル出力信号D0〜D4は「0000
0」となり、ワード線WL2がHレベルとなると、デジ
タル出力信号D0〜D4は「00010」となる。
【0029】図22は並列型A/D変換器の第二の従来
例を示し、2ビットのA/D変換器を示す。高電位側基
準電圧VRHと、低電位側基準電圧VRLとの間には、4本
の抵抗Rが直列に接続されている。前記抵抗Rは、両端
に位置する抵抗の抵抗値がその他の抵抗の抵抗値の1/
2に設定されている。
【0030】前記各抵抗R間は、3個のコンパレータC
M1〜CM3の一方の入力端子にそれぞれ接続されてい
る。従って、各コンパレータCM1〜CM3には、前記
基準電圧VRH,VRLを前記抵抗Rで抵抗分割した基準電
圧VR1〜VR3がそれぞれ入力される。
【0031】前記コンパレータCM1〜CM3の他方の
入力端子にはアナログ入力信号Ainがそれぞれ入力され
る。各コンパレータCM1〜CM3はそれぞれ前記基準
電圧VR1〜VR3と、アナログ入力信号Ainとを比較す
る。
【0032】そして、前記各コンパレータCM1〜CM
3はアナログ入力信号Ainの電位が基準電圧VR1〜VR3
より高いとき、Hレベルの出力信号SG1〜SG3を出
力する。また、アナログ入力信号Ainの電位が基準電圧
VR1〜VR3より低いとき、Lレベルの出力信号SG1〜
SG3を出力する。
【0033】従って、例えばアナログ入力信号Ainの電
位が基準電圧VR2より高く、基準電圧VR3より低いと、
コンパレータCM1〜CM3は出力信号SG1,SG2
がHレベルとなり、出力信号SG3がLレベルとなる。
このような出力信号SG1〜SG3は、アナログ入力信
号Ainより低い基準電圧が入力されるコンパレータの出
力信号はHレベルとなり、アナログ入力信号Ainより高
い基準電圧が入力されるコンパレータの出力信号はLレ
ベルとなるサーモメータコードとなる。
【0034】前記コンパレータCM1〜CM3の出力信
号SG1〜SG3は、エンコーダ部3に出力される。そ
して、前記コンパレータCM1〜CM3及びエンコーダ
部3の動作タイミングは制御回路4により制御され、ア
ドレスデコーダ及びエンコーダ部3から2ビットのデジ
タル出力信号D0,D1が出力される。
【0035】前記コンパレータCM1〜CM3はチョッ
パ型コンパレータで構成され、その具体的構成を図23
に従って説明する。前記アナログ入力信号Ainと基準電
圧VR が入力される入力端子は、それぞれスイッチ回路
SW5,SW6を介して容量C1の一方の入力端子であ
るノードN11に接続される。前記スイッチ回路SW
5,SW6は、前記制御回路から出力される制御信号
CS1,CS2に基づいて開閉制御され、制御信号CS
1,CS2がHレベルとなると閉路される。
【0036】前記容量C1の他方の端子であるノードN
12は、インバータ回路4aの入力端子に接続され、同
インバータ回路4aの入出力端子はスイッチ回路SW7
を介して接続される。前記スイッチ回路SW7は前記制
御信号CS1に基づいて開閉制御され、同制御信号CS
1がHレベルとなると閉路される。
【0037】前記インバータ回路4aの出力信号は、イ
ンバータ回路4b及びスイッチ回路SW8を介してイン
バータ回路4cの入力端子に接続される。前記スイッチ
回路SW8は制御信号CS3に基づいて開閉制御され、
同制御信号CS3がHレベルとなると、閉路される。
【0038】前記インバータ回路4cの出力信号はイン
バータ回路4eで反転されて、出力信号OUTとして出
力される。また、前記インバータ回路4cの出力信号は
インバータ回路4d及びスイッチ回路SW9を介して、
同インバータ回路4cに入力される。
【0039】前記スイッチ回路SW9は前記制御信号C
S3を反転させた制御信号・バーCS3に基づいて開閉
制御され、同制御信号・バーCS3がHレベルとなると
閉路される。
【0040】上記のように構成されたチョッパ型コンパ
レータの動作を図24に従って説明する。制御信号CS
2,CS3は、制御信号CS1の反転信号として入力さ
れる。まず制御信号CS1がHレベル、制御信号CS2
がLレベルとなると、スイッチ回路SW5,SW7が閉
路され、スイッチ回路SW6が開路される。
【0041】すると、ノードN12はインバータ回路4
aのしきい値にリセットされ、容量C1に充電電流が流
れてノードN11が基準電圧VR レベルとなる。次い
で、制御信号CS1がLレベル、制御信号CS2,CS
3がHレベルとなると、スイッチ回路SW5,SW7が
開路され、スイッチ回路SW6が閉路される。
【0042】すると、アナログ入力信号Ainと基準電圧
VR との比較動作が行われ、アナログ入力信号Ainの電
位が基準電圧VR より高いと、容量C1による容量結合
により、ノードN12がインバータ回路4aのしきい値
より高くなる。また、アナログ入力信号Ainの電位が基
準電圧VR より低いと、ノードN12がインバータ回路
4aのしきい値より低くなる。
【0043】このとき、スイッチ回路SW8は閉路され
ているので、インバータ回路4aの出力信号はインバー
タ回路4b及びスイッチ回路SW8を介してインバータ
回路4cに入力される。そして、インバータ回路4cの
出力信号は、インバータ回路4eを介して出力信号OU
Tとして出力される。
【0044】次いで、再び制御信号CS1がHレベル、
制御信号CS2,CS3がLレベルとなると、ノードN
11は基準電圧VR レベルにリセットされ、ノードN1
2はインバータ回路4aのしきい値にリセットされる。
【0045】このとき、スイッチ回路SW9が閉路され
て、インバータ回路4c,4dでラッチ回路が構成さ
れ、出力信号OUTがラッチされる。次いで、制御信号
CS1〜CS3が切り換わると、再びアナログ入力信号
Ainと基準電圧VR との比較動作が行われ、上記動作が
繰り返される。
【0046】
【発明が解決しようとする課題】図22に示すA/D変
換器のコンパレータCM1〜CM3では、ノードN1
1,N12のリセット動作と、基準電圧VR とアナログ
入力信号Ainとの比較動作とが交互に繰り返される。
【0047】すると、変換動作時間のうち半分の時間が
リセット動作に費やされるため、変換速度が遅くなる。
また、制御信号CS1〜CS3の周波数を高くして、動
作速度の高速化を図ると、容量C1を介したリセット動
作及び比較動作が制御信号CS1〜CS3に追随しなく
なる。従って、A/D変換速度を高速化することができ
ないという問題点がある。
【0048】また、デジタル出力信号のビット数を増加
させるためにコンパレータの数を増やすと、リセット動
作時には基準電圧VR と各コンパレータの容量C1との
間で同時に充放電電流が流れ、比較動作時には、アナロ
グ入力信号Ainと各容量C1との間で同時に充放電電流
が流れる。また、各コンパレータのインバータ回路4a
の入出力端子が同時にしきい値にリセットされるため、
各インバータ回路4aに同時に貫通電流が流れる。
【0049】従って、基準電圧VR 、アナログ入力信号
Ain及び電源にノイズが生じやすく、このノイズにより
誤動作が発生しやすいという問題点がある。この発明の
目的は、A/D変換動作を高速化及び高精度化し得る並
列型A/D変換器を提供することにある。また、消費電
力を低減し、かつ変換精度を向上させ得るA/D変換器
を提供することにある。
【0050】
【課題を解決するための手段】図1は請求項1の発明の
原理説明図である。すなわち、基準電圧入力部としての
基準電圧生成回路43は、異なる値の複数のアナログ電
圧を基準電圧VR1〜VR3として出力する。複数のコンパ
レータCMは、アナログ入力電圧Ainと前記複数の基準
電圧VR1〜VR3との較を行う。切換え部としての第二
の選択回路45は、前記コンパレータCMに接続される
基準電圧を前記複数の基準電圧VR1〜VR3の中から選択
する。出力部としての第一の選択回路44は、前記コン
パレータの数よりも1以上少ない所定数の出力を行う。
制御回路31は、前記複数のコンパレータCMの比較出
力の組合せによって、前記所定数の出力を実現するとと
もにその出力に供されないコンパレータCMを前記所定
数よりも少ない数でリセットし、且つ、前記出力に供さ
れるコンパレータCMと供されないコンパレータCMの
組み合わせを変更することで、前記リセットされるコン
パレータCMを順次変更するよう、前記複数のコンパレ
ータCMに供給される基準電圧を前記切換え部によって
選択する。
【0051】請求項2では、前記所定数の比較出力の位
置が、それぞれに前記基準電圧と相関をもっており、前
記制御回路の動作によって、基準電圧を参照するコンパ
レータが変更された場合に、その変更されたコンパレー
タの比較出力の位置を前記相関に対応した比較出力の位
置に切換える出力切換え部を有する。
【0052】請求項3では、前記所定数の比較出力はサ
ーモメータコードで表現される。請求項4では、前記コ
ンパレータはチョッパ型コンパレータで構成される。請
求項5では、前記コンパレータはリセット期間と次のリ
セット期間の間に複数回の比較動作を行う。
【0053】請求項6では、前記コンパレータは振幅抑
制回路によってその出力振幅を抑制する。請求項7で
は、前記コンパレータは、第1増幅部と、容量素子を介
して前記第1増幅部の出力に接続された第2増幅部とを
含んでおり、前記振幅抑制回路は、所定電圧を越えると
導通するスイッチング手段を備え、当該スイッチング手
段は、前記第2増幅部の出力と入力との間を前記容量素
子を介して負帰還接続するように接続される。
【0054】請求項8では、前記コンパレータは、差動
増幅器によって構成された増幅部を含んでおり、前記振
幅抑制回路は、所定電圧を越えると導通することで、前
記増幅部の一対の出力電位間を接続するスイッチング手
段によって構成される。
【0055】請求項9では、前記コンパレータは、差動
増幅器によって構成された増幅部を含んでおり、前記振
幅抑制回路は、所定電圧を越えると導通することで、前
記増幅部の一対の入力電位間を接続するスイッチング手
段によって構成される。
【0056】請求項10では、前記スイッチング手段は
2つのダイオードを双方向に接続したものである請求項
11では、前記ダイオードはPN接合ダイオードであ
る。
【0057】請求項12では、前記ダイオードはMOS
ダイオードである
【0058】請求項13では、第1増幅部と、容量素子
を介して前記第1増幅部の出力に接続された第2増幅部
とを備え、入力電圧と基準電圧とを比較するチョッパ型
コンパレータと、前記コンパレータに対し、リセット期
間と次のリセット期間の間で複数回の比較を指示する制
御部と、前記第2増幅部の出力が所定電圧を越えると導
通し、前記第2増幅部の入力と出力の間を容量素子を介
して負帰還接続するスイッチング手段とを備えた。
【0059】請求項14では、一対の比較結果を出力す
る差動増幅器によって構成され、入力電圧と基準電圧と
を比較するチョッパ型コンパレータと、前記コンパレー
タに対し、リセット期間と次のリセット期間の間で複数
回の比較を指示する制御部と、前記差動増幅器の出力が
所定電圧を越えると導通し、前記差動増幅器の一対の出
力電位間を接続するスイッチング手段とを備えた。
【0060】請求項15では、一対の比較結果を出力す
る差動増幅器によって構成され、入力電圧と基準電圧と
を比較するチョッパ型コンパレータと、前記コンパレー
タに対し、リセット期間と次のリセット期間の間で複数
回の比較を指示する制御部と、前記差動増幅器の出力が
所定電圧を越えると導通し、前記差動増幅器の一対の入
力電位間を接続するスイッチング手段とを備えた。
【0061】請求項16では、前記スイッチング手段は
2つのダイオードを双方向に接続したものである。請求
17では、前記ダイオードはPN接合ダイオードであ
る。
【0062】請求項18では、前記ダイオードはMOS
ダイオードである。 (作用) 請求項1では、基準電圧によるリセット動作と、アナロ
グ電圧と基準電圧との比較動作が並行して行われる。
【0063】請求項13では、チョッパ型コンパレータ
の出力信号の振幅がスイッチング手段で抑制され、その
コンパレータは複数回連続して比較動作を行った後にリ
セット動作が行われる。
【0064】
【発明の実施の形態】図2は、本発明のA/D変換器を
使用するハードディスクの読み出し信号処理回路を示
す。
【0065】ハードディスクから読み取りヘッドを介し
て読みだされる読み出し信号RDは、アナログ信号とし
て読みだされ、増幅回路11に入力される。前記増幅回
11は、読み出し信号RDを増幅して前置フィルタ1
2に出力する。
【0066】前記前置フィルタ12は、前記増幅回路1
1の出力信号からノイズなどの不要な高周波成分を除去
するローパスフィルタで構成され、その出力信号をA/
D変換器13に出力する。
【0067】前記A/D変換器13は、前記前置フィル
タ12から入力されるアナログ入力信号をデジタル信号
に変換して、アダプティブ・イコライザ14に出力す
る。前記アダプティブ・イコライザ14は、前記A/D
変換器13から出力されたデジタル信号を次段の復号器
に出力する。また、アダプティブ・イコライザ14の出
力信号は、自動利得制御回路15に出力され、同自動利
得制御回路15はアダプティブ・イコライザ14の出力
信号に基づいて前記増幅回路11に利得制御信号を出力
し、増幅回路11の利得が適当となるように制御する。
【0068】また、前記アダプティブ・イコライザ14
の出力信号は、クロック信号生成回路16に出力され、
同クロック信号生成回路16はアダプティブ・イコライ
ザ14の出力信号に基づいて、前記A/D変換器13の
サンプリングクロック信号を生成する。
【0069】(第一の実施の形態) 図3は、図18及び図22に示す前記第一及び第二の従
来例に示すように、コンパレータとしてチョッパ型コン
パレータを使用した場合において、そのコンパレータの
比較動作の高速化を図るようにしたA/D変換器の実施
の形態を示す。
【0070】高電位側基準電圧VRHと、低電位側基準電
圧VRLとの間には4本の抵抗Rが直列に接続され、基準
電圧VRH,VRLの電位差を抵抗分割した基準電圧VR1,
VR2, VR3が設定される。前記抵抗Rは、両端に位置す
る抵抗の抵抗値がその他の抵抗の抵抗値の1/2に設定
されている。
【0071】コンパレータCM0〜CM3の一方の端子
には、アナログ入力信号Ainが入力される。コンパレー
タCM0の他方の端子にはスイッチ回路XS11を介し
て、前記低電位側基準電圧VRLが入力され、スイッチ回
路S12を介して、前記基準電圧VR1が入力される。
【0072】コンパレータCM1の他方の端子には、ス
イッチ回路XS12を介して前記基準電圧VR1が入力さ
れ、スイッチ回路S13を介して、前記基準電圧VR2が
入力される。
【0073】コンパレータCM2の他方の端子には、ス
イッチ回路XS13を介して前記基準電圧VR2が入力さ
れ、スイッチ回路S14を介して、前記基準電圧VR3が
入力される。
【0074】コンパレータCM3の他方の端子には、ス
イッチ回路XS14を介して前記基準電圧VR3が入力さ
れ、スイッチ回路S15を介して、前記高電位側基準電
圧VRHが入力される。
【0075】前記各スイッチ回路は、制御回路31から
出力される制御信号XUDに基づいて制御され、制御信
号XUDがLレベルとなると、スイッチ回路S12〜S
15が閉路されるとともに、スイッチ回路XS11〜X
S14が開路される。
【0076】また、制御信号XUDがHレベルとなる
と、スイッチ回路S12〜S15が開路されるととも
に、スイッチ回路XS11〜XS14が閉路される。前
記コンパレータCM0〜CM3は同一構成のチョッパ型
コンパレータであり、コンパレータCM0についてその
具体的構成を図4に従って説明する。
【0077】図4に示すチョッパ型コンパレータは、イ
ンバータ回路4f,4g、容量C2、スイッチ回路S1
6〜S18、フリップフロップ回路19及びAND回路
19aとで構成され、図23に示す前記従来例のチョッ
パ型コンパレータからラッチ回路を除去するとともに、
フリップフロップ回路19及びAND回路19aを加
え、かつスイッチ回路S16〜S18を前記従来例とは
異なるタイミングで制御する構成としたものである。
【0078】スイッチ回路S16にはリセット信号XX
AZが入力され、同リセット信号XXAZがHレベルと
なると、スイッチ回路S16が閉路されて、基準電圧V
R が容量C2に入力される。また、リセット信号XXA
ZがLレベルとなると、スイッチ回路S16が開路され
る。
【0079】スイッチ回路S17には、前記リセット信
号XXAZを反転させたリセット信号XAZが入力さ
れ、リセット信号XAZがHレベルとなると同スイッチ
回路S17が閉路される。また、リセット信号XAZが
Lレベルとなると、スイッチ回路S17が開路される。
【0080】スイッチ回路S18には、前記リセット信
号XXAZが入力され、同リセット信号XXAZがHレ
ベルとなると同スイッチ回路S18が閉路され、同リセ
ット信号XAZがLレベルとなると開路される。
【0081】前記インバータ回路4gの出力信号はフリ
ップフロップ回路19に入力され、前記AND回路19
aには外部から前記制御回路31に入力されるクロック
信号CLKを反転させたクロック信号XCLKと、前記
リセット信号XAZが入力される。
【0082】そして、前記AND回路19aの出力信号
Lが前記フリップフロップ回路19に出力され、同フリ
ップフロップ回路19はAND回路19aの出力信号L
の立ち下がりに基づいて、インバータ回路4gの出力信
号をラッチして出力信号Oとして出力する。
【0083】このように構成されたコンパレータでは、
図5に示すようにリセット信号XAZがHレベルとなる
と、スイッチ回路S16,S18が開路されるととも
に、スイッチ回路S17が閉路されて比較動作が行われ
る。
【0084】また、AND回路19aからクロック信号
XCLKと同相の出力信号Lがフリップフロップ回路1
9に出力され、同出力信号Lの立ち下がり毎にインバー
タ回路4gの出力信号がフリップフロップ回路19から
出力信号Oとして出力される。
【0085】一方、リセット信号XAZがLレベルとな
ると、スイッチ回路S16,S18が閉路されるととも
に、スイッチ回路S17が開路されてリセット動作が行
われる。そして、AND回路19aの出力信号LはLレ
ベルに固定されて、同出力信号Lの立ち下がり毎のフリ
ップフロップ回路19の出力動作が停止される。
【0086】前記コンパレータCM0〜CM3に入力さ
れるリセット信号XAZ0〜XAZ3は、制御回路31
からコンパレータCM0〜CM3にそれぞれ出力され
る。そして、制御回路31はリセット信号XAZ0〜X
AZ3に基づいて、コンパレータCM0〜CM3のいず
れか一つをリセット動作させるとともに、他の3つのコ
ンパレータに比較動作を行わせて、その比較結果をサー
モメータコードの出力信号E1〜E3としてエンコーダ
32に出力する。
【0087】前記エンコーダ32は、制御回路31から
出力されるサーモメータコードを2ビットのデジタル信
号D0,D1に変換して出力する。前記制御回路31の
具体的構成を図6に従って説明する。第一の論理ブロッ
ク33a〜33hは、図7に示すように入力信号が入力
される入力端子Iと、リセット信号入力端子RESと、
クロック信号入力端子CKと、出力端子XOとを備え、
NAND回路とインバータ回路とクロック信号入力端子
CKに入力されるクロック信号で開閉されるスイッチ回
路S,XSとから構成される。
【0088】前記スイッチ回路Sはクロック信号CKが
Hレベルとなったとき閉路され、前記スイッチ回路XS
はクロック信号CKがLレベルとなったとき閉路され
る。そして、第一の論理ブロック33a〜33hのリセ
ット信号入力端子RESには図14に示すリセット信号
XRESが外部から入力される。
【0089】また、第一の論理ブロック33b,33
d,33f,33hのクロック信号入力端子CKには、
前記コンパレータCM0〜CM4を駆動するクロック信
号CLKを8分周したクロック信号HCKが入力され
る。
【0090】また、第一の論理ブロック33a,33
c,33e,33gのクロック信号入力端子CKには、
前記クロック信号HCKの反転信号であるクロック信号
XHCKが入力される。
【0091】第一の信号選択ブロック34a〜34g
は、図8に示すように、二つの入力端子I1,I2と、
選択信号入力端子SELと、出力端子XOとを備え、二
つのスイッチ回路S,XSと、インバータ回路とから構
成される。
【0092】スイッチ回路SはHレベルの選択信号SE
Lに基づいて閉路され、スイッチ回路XSはLレベルの
選択信号SELに基づいて閉路される。このような構成
により、第一の信号選択ブロック34a〜34gは選択
信号SELに基づいて、入力端子I1,I2に入力され
る信号のいずれかを反転させて、出力端子XOに出力す
る。第二の論理ブロック35a〜35dは、図9に示す
ように、入力端子I,XIと、出力端子Oと、リセット
信号入力端子RESとを備え、1つのインバータ回路
と、2つのNOR回路とから構成される。
【0093】前記第二の論理ブロック35a〜35dの
リセット信号入力端子RESには、前記リセット信号X
RESの反転信号XXRESが入力される。第二の信号
選択ブロック36a〜36cは、図10に示すように、
二つの入力端子I1,I2と、選択信号入力端子SEL
と、出力端子XOとを備え、二つのスイッチ回路S,X
Sと、インバータ回路とから構成される。
【0094】スイッチ回路SはHレベルの選択信号SE
Lに基づいて閉路され、スイッチ回路XSはLレベルの
選択信号SELに基づいて閉路される。このような構成
により、第二の信号選択ブロック36a〜36cは選択
信号SELに基づいて、入力端子I1,I2に入力され
る信号のいずれかを反転させて、出力端子XOに出力す
る。
【0095】そして、信号選択ブロック36aの入力端
子I1,I2には、前記コンパレータCM3,CM2の
出力信号Q3,Q2が入力され、信号選択ブロック36
bの入力端子I1,I2には、前記コンパレータCM
2,CM1の出力信号Q2,Q1が入力される。
【0096】また、信号選択ブロック36cの入力端子
I1,I2には、前記コンパレータCM1,CM0の出
力信号Q1,Q0が入力される。前記制御回路31内に
設けられ、前記制御信号XUDを生成するための信号生
成回路37を図11に示す。この信号生成回路37は、
前記第一の論理ブロック33i,33jとインバータ回
路とを環状に接続し、インバータ回路の出力信号を制御
信号XUDとして出力する構成としたものである。そし
て、前記論理ブロック33iのクロック信号入力端子C
Kには制御信号Aが入力され、前記論理ブロック33j
のクロック信号入力端子CKには前記制御信号Aの反転
信号である制御信号XAが入力される。
【0097】前記制御回路31内に設けられ、前記制御
信号A,XAを生成するための信号生成回路38を図1
2に示す。この信号生成回路38は、図14に示す前記
クロック信号HCKと、前記論理ブロック33aの出力
信号NHaと、前記論理ブロック33hの出力信号NL
aとが入力され、4つのインバータ回路と、AND回路
と、NOR回路とから図12に示すように構成され、図
14に示す制御信号Aと、その反転信号である制御信号
XAを生成する。
【0098】そして、前記制御信号A,XAと、前記リ
セット信号XRESとに基づいて、前記信号生成回路3
7は図14に示す制御信号XUDを生成する。前記第一
及び第二の論理ブロックと、第一及び第二の信号選択ブ
ロックとを図6に示すように接続することにより、図1
4に示す各信号が出力される。
【0099】すなわち、論理ブロック34aから出力信
号NHが出力され、論理ブロック34gから出力信号N
Lが出力される。また、論理ブロック34fから出力信
号N0が論理ブロック35dに出力され、論理ブロック
34eから出力信号N1が論理ブロック35c,35d
及び信号選択ブロック36cに出力される。
【0100】また、論理ブロック34dから出力信号N
2が論理ブロック35b及び信号選択ブロック36bに
出力され、論理ブロック34cから出力信号N3が論理
ブロック35a,35b及び信号選択ブロック36aに
出力される。また、論理ブロック34bから出力信号N
4が論理ブロック35aに出力される。
【0101】また、論理ブロック35a〜35dから前
記リセット信号XAZ3〜XAZ0が出力され、前記信
号選択ブロック36a〜36cから、前記サーモメータ
コードの出力信号E1〜E3が出力される。
【0102】次に、上記のように構成されたA/D変換
器の動作を図13及び図14に従って説明する。図14
に示すように、初期リセット動作時にはリセット信号X
RESがLレベルとなり、各コンパレータCM0〜CM
3に入力されるリセット信号XAZ0〜XAZ3はLレ
ベルとなる。また、制御信号XUDはHレベルとなっ
て、スイッチ回路XS11〜XS14がオンされ、スイ
ッチ回路S12〜S15がオフされる。
【0103】すると、コンパレータCM0には基準電圧
VRLが入力され、コンパレータCM1には基準電圧VR1
が入力され、コンパレータCM2には基準電圧VR2が入
力され、コンパレータCM3には基準電圧VR3が入力さ
れる。
【0104】次いで、リセット信号XRESがHレベル
となると、制御信号XUDがLレベルとなる。すると、
リセット信号XAZ0〜XAZ3はHレベルとなり、各
コンパレータCM0〜CM3にはアナログ入力信号Ain
が入力されて、比較動作が開始される。
【0105】この比較動作は、図13に示すように、ク
ロック信号CLKの立ち上がり毎に行われ、各コンパレ
ータCM0〜CM3から比較結果が出力信号Q0〜Q3
として出力される。
【0106】このとき、図14に示す制御信号N1,N
2,N3に基づいて、第二の信号選択ブロック36a〜
36cにより、コンパレータCM0〜CM3の出力信号
Q0〜Q3の中から出力信号Q1〜Q3が選択されて、
サーモメータコードの出力信号E1〜E3として出力さ
れる。
【0107】次いで、リセット信号XAZ0がLレベル
となると、コンパレータCM0がリセット動作となる。
このとき、Lレベルの制御信号XUDにより、コンパレ
ータCM0は基準電圧VR1でリセットされる。
【0108】次いで、リセット信号XAZ1がLレベル
となると、コンパレータCM1がリセット動作となる。
このとき、Lレベルの制御信号XUDにより、コンパレ
ータCM1は基準電圧VR2でリセットされる。
【0109】また、制御信号N1がHレベルとなって、
出力信号E1としてコンパレータCM0の出力信号Q0
が出力される。従って、コンパレータCM0,CM2,
CM3でアナログ入力信号Ainと基準電圧VR1〜VR3と
が比較され、その比較結果である出力信号Q0,Q2,
Q3が出力信号E1〜E3として出力される。
【0110】次いで、リセット信号XAZ2がLレベル
となると、コンパレータCM2がリセット動作となる。
このとき、Lレベルの制御信号XUDにより、コンパレ
ータCM2は基準電圧VR3でリセットされる。
【0111】また、制御信号N2がHレベルとなって、
出力信号E2としてコンパレータCM1の出力信号Q1
が出力される。従って、コンパレータCM0,CM1,
CM3でアナログ入力信号Ainと基準電圧VR1〜VR3と
が比較され、その比較結果である出力信号Q0,Q1,
Q3が出力信号E1〜E3として出力される。
【0112】次いで、リセット信号XAZ3がLレベル
となると、コンパレータCM3がリセット動作となる。
このとき、Lレベルの制御信号XUDにより、コンパレ
ータCM3は基準電圧VRHでリセットされる。
【0113】また、制御信号N3がHレベルとなって、
出力信号E3としてコンパレータCM2の出力信号Q2
が出力される。従って、コンパレータCM0,CM1,
CM2でアナログ入力信号Ainと基準電圧VR1〜VR3と
が比較され、その比較結果である出力信号Q0,Q1,
Q2が出力信号E1〜E3として出力される。
【0114】このような状態でA/D変換動作が行われ
た後、制御信号XUDがHレベルとなる。すると、スイ
ッチ回路XS11〜XS14が閉路されるとともに、ス
イッチ回路S12〜S15が開路される。この状態では
コンパレータ回路CM0〜CM3の基準電圧は、VRL〜
VR3となる。
【0115】次いで、リセット信号XAZ3がLレベル
となると、コンパレータCM3がリセット動作となる。
このとき、Hレベルの制御信号XUDにより、コンパレ
ータCM3は基準電圧VR3でリセットされる。
【0116】そして、コンパレータCM0,CM1,C
M2でアナログ入力信号Ainと基準電圧VR1〜VR3とが
比較され、その比較結果である出力信号Q0,Q1,Q
2が出力信号E1〜E3として出力される。
【0117】次いで、リセット信号XAZ2がLレベル
となると、コンパレータCM2がリセット動作となる。
このとき、Hレベルの制御信号XUDにより、コンパレ
ータCM2は基準電圧VR2でリセットされる。
【0118】また、制御信号N3がLレベルとなって、
出力信号E3としてコンパレータCM3の出力信号Q3
が出力される。従って、コンパレータCM0,CM1,
CM3でアナログ入力信号Ainと基準電圧VR1〜VR3と
が比較され、その比較結果である出力信号Q0,Q1,
Q3が出力信号E1〜E3として出力される。
【0119】次いで、リセット信号XAZ1がLレベル
となると、コンパレータCM1がリセット動作となる。
このとき、Hレベルの制御信号XUDにより、コンパレ
ータCM1は基準電圧VR1でリセットされる。
【0120】また、制御信号N2がLレベルとなって、
出力信号E2としてコンパレータCM2の出力信号Q2
が出力される。従って、コンパレータCM0,CM2,
CM3でアナログ入力信号Ainと基準電圧VR1〜VR3と
が比較され、その比較結果である出力信号Q0,Q2,
Q3が出力信号E1〜E3として出力される。
【0121】次いで、リセット信号XAZ0がLレベル
となると、コンパレータCM0がリセット動作となる。
このとき、Hレベルの制御信号XUDにより、コンパレ
ータCM1は基準電圧VRLでリセットされる。
【0122】また、制御信号N1がLレベルとなって、
出力信号E1としてコンパレータCM1の出力信号Q1
が出力される。従って、コンパレータCM1,CM2,
CM3でアナログ入力信号Ainと基準電圧VR1〜VR3と
が比較され、その比較結果である出力信号Q1,Q2,
Q3が出力信号E1〜E3として出力される。そして、
上記のような動作が繰返されて、A/D変換動作が行わ
れる。
【0123】以上のようにこの並列型A/D変換器で
は、アナログ入力信号Ainと、3つの基準電圧VR1〜V
R3とを比較して、3つのサーモメータコードの出力信号
E1〜E3を生成するために、4つのコンパレータCM
0〜CM3の中から3つを交互に選択して、比較動作が
行われる。そして、選択されないコンパレータに対しリ
セット動作が行われる。
【0124】従って、比較動作に対し独立したリセット
動作を設定する必要はなく、リセット動作と平行して連
続して比較動作を行うことができるので、A/D変換動
作を高速化及び高精度化することができる。
【0125】また、比較動作に平行してリセット動作を
行うことができるので、十分に長いリセット時間を確保
しても、比較動作時間が減少することはない。従って、
動作速度の高速化を妨げることなく、十分なリセット時
間を確保することができるので、チョッパ型コンパレー
タの容量を基準電圧VR1〜VR3まで、確実にリセットす
ることができる。この結果、A/D変換精度を向上させ
ることができる。
【0126】また、4つのコンパレータCM0〜CM3
を順次リセットするので、リセット動作時に電源から各
コンパレータCM0〜CM3に流れる動作電流の時間的
集中と、基準電圧と各コンパレータCM0〜CM3との
間で流れる充放電電流の時間的集中を防止することがで
きる。従って、動作電流の集中による電源ノイズの発生
と、充放電電流の集中による基準電圧の変動を防止する
ことができる。
【0127】なお、前記第一の実施の形態ではサーモメ
ータコードの出力信号の数より1つ多い数のコンパレー
タを使用したが、出力信号の数より2つ以上多い数のコ
ンパレータを使用して順次リセットするように構成して
もよい。
【0128】(第二の実施の形態) 図15は、前記第一の実施の形態のコンパレータとして
使用可能なチョッパ型コンパレータであり、図19に示
す従来例のコンパレータに対し、PNジャンクションダ
イオード41a,41bを付加したものである。
【0129】前記アナログ入力信号Ainと基準電圧VR
が入力される入力端子は、それぞれスイッチ回路S2
1,S22を介して容量C11の一方の入力端子である
ノードN21に接続される。前記スイッチ回路S21,
S22は、前記制御回路31から出力される制御信号X
XAZ,XAZに基づいて開閉制御され、制御信号XX
AZ,XAZがHレベルとなると導通する。
【0130】前記容量C11の他方の端子であるノード
N22は、単位増幅段であるインバータ回路42aの入
力端子に接続され、同インバータ回路42aの出力端子
であるノードN23はスイッチ回路S23を介して前記
ノードN22に接続される。前記スイッチ回路S23は
前記制御信号XXAZに基づいて開閉制御され、同制御
信号XXAZがHレベルとなると導通する。
【0131】前記ノードN23は、容量C12を介して
同じく単位増幅段であるインバータ回路42bの入力端
子、すなわちノードN24に接続され、同インバータ回
路42bの出力端子はスイッチ回路S24を介して前記
ノードN24に接続される。前記スイッチ回路S24は
前記制御信号XXAZに基づいて開閉制御され、同制御
信号XXAZがHレベルとなると導通する。
【0132】前記ノードN23と、インバータ回路42
bの出力端子との間には、前記ダイオード41a,41
bが双方向に接続されている。そして、前記インバータ
回路42bの出力端子から出力信号Oが出力される。
【0133】そして、このように構成されたコンパレー
タは、図4に示すコンパレータの入力端子からインバー
タ回路4fまでの部分に置き換え可能である。上記のよ
うに構成されたコンパレータの動作を説明する。まず制
御信号XAZがLレベル、制御信号XXAZがHレベル
となると、スイッチ回路S21,S23,S24が導通
され、スイッチ回路S22が非導通となる。
【0134】すると、容量C11に充電電流が流れてノ
ードN21がアナログ入力信号Ainレベルとなり、ノー
ドN22,N23はインバータ回路42aのしきい値に
リセットされ、ノードN24及びインバータ回路42b
の出力端子は、同インバータ回路42bのしきい値にリ
セットされる。
【0135】このとき、ノードN23とインバータ回路
42bの出力端子との電位差は、ダイオード41a,4
1bの順方向電圧降下分より小さくなって、同ダイオー
ド41a,41bはオンされない。
【0136】次いで、制御信号XXAZがLレベル、制
御信号XAZがHレベルとなると、スイッチ回路S2
1,S23,S24が非導通となり、スイッチ回路S2
2が導通される。
【0137】すると、基準電圧VR とアナログ入力信号
Ainとの比較動作が行われ、基準電圧VR がアナログ入
力信号Ainの電位より高いと、容量C11による容量結
合により、ノードN22がインバータ回路42aのしき
い値より高くなり、ノードN23はLレベルとなる。
【0138】ノードN23がLレベルとなると、容量C
12による容量結合により、ノードN24はインバータ
回路42bのしきい値より低くなる。すると、出力信号
OはHレベルとなる。
【0139】一方、基準電圧VR がアナログ入力信号A
inの電位より低いと、前記各信号はそれぞれ反転され
る。このとき、出力信号OはノードN23を反転させた
信号となるが、その電位差がダイオード41a,41b
の順方向電圧降下より大きくなると、同ダイオード41
a,41bのいずれか一方がオンされる。
【0140】従って、出力信号OとノードN23との電
位差はダイオード41a,41bの順方向電圧降下、す
なわち0.6V程度となるため、出力信号Oの振幅は
0.6V程度に抑制される。
【0141】次いで、再び制御信号XXAZがHレベ
ル、制御信号XAZがLレベルとなると、ノードN21
はアナログ入力信号Ainレベルにリセットされ、ノード
N22,N23はインバータ回路42aのしきい値にリ
セットされ、ノードN24及びインバータ回路42bの
出力端子レベルは、各インバータ回路42bのしきい値
にリセットされる。
【0142】このリセット動作は、ノードN23及び出
力信号Oの振幅がダイオード41a,41bにより抑制
された状態から行われるので、速やかに行われる。そし
て、制御信号XXAZ,XAZが反転すると、再び基準
電圧VR とアナログ入力信号Ainとの比較動作が行わ
れ、上記動作が繰り返される。
【0143】以上のようにこのコンパレータでは、基準
電圧VR とアナログ入力信号Ainとの比較動作時には、
ダイオード41a,41bによる負帰還ループにより、
出力信号Oの振幅が抑制されるので、アナログ入力値の
振幅の大小に関わらず、コンパレータのレスポンスが一
定になる。
【0144】従って、制御信号XXAZ,XAZの周波
数を高くして、A/D変換動作を高速に行うことができ
る。なお、前記インバータ回路42a,42bは、それ
らを構成するPチャネルMOSトランジスタ及びNチャ
ネルMOSトランジスタのいずれか一方を、抵抗におき
かえてもよい。また、いずれか一方のトランジスタのゲ
ート電圧を一定にして、定電流を流すようにしてもよ
い。
【0145】また、さらに多数段のインバータ回路が容
量結合により直列に接続されてチョッパ型コンパレータ
が構成される場合には、終段のインバータ回路と、その
前段のインバータ回路との出力端子間だけではなく、そ
の前段のインバータ回路と、さらにその前段のインバー
タ回路の出力端子との間に前記ダイオード41a,41
bを接続してもよい。
【0146】また、前記ダイオード41a,41bは各
インバータ回路の入力端子間に接続してもよい。また、
インバータ回路42a,42b間の容量C12を省略し
て、同インバータ回路42a,42bを直結し、同イン
バータ回路42bの入出力端子間に前記ダイオード41
a,41bを接続して、同インバータ回路42bの出力
信号Oの振幅を抑制する構成としてもよい。
【0147】(第三の実施の形態) 図16は、前記第二の実施の形態の変形例であり、第二
の実施の形態のダイオード41a,41bに換えて、ノ
ードN24とインバータ回路42bの出力端子との間に
PチャネルMOSトランジスタTr1と、NチャネルMO
SトランジスタTr2とを並列に接続したものであり、そ
の他の構成は前記第二の実施の形態と同様である。
【0148】前記トランジスタTr1,Tr2のゲートは前
記インバータ回路42bの出力端子に接続されている。
従って、前記トランジスタTr1は、インバータ回路42
bの入力レベルが出力レベルより同トランジスタTr1の
しきい値以上高い場合にオンされるMOSダイオードと
して動作する。
【0149】また、前記トランジスタTr2は、インバー
タ回路42bの出力レベルが入力レベルより同トランジ
スタTr1のしきい値以上高い場合にオンされるダイオー
ドとして動作する。
【0150】このように構成されたコンパレータでは、
比較動作時にノードN24とインバータ回路42bの出
力端子との間の電位差がトランジスタTr1,Tr2のしき
い値より大きくなると、同トランジスタTr1,Tr2のい
ずれか一方がオンされる。
【0151】すると、ノードN24とインバータ回路4
2bの出力端子との電位差がトランジスタTr1,Tr2の
しきい値分となるため、出力信号Oの振幅がそのしきい
値分に抑制される。
【0152】従って、前記第二の実施の形態と同様に、
基準電圧VR とアナログ入力信号Ainとの比較動作時に
は、トランジスタTr1,Tr2による負帰還ループによ
り、出力信号Oの振幅が抑制されるので、続いて行われ
るリセット動作を高速に行うことができる。
【0153】なお、このコンパレータは、インバータ回
路42bの入出力端子間に負帰還ループが接続されてい
るので、比較動作時には容量C12の両端子の電位差を
リセット動作時の電位差に維持することはできない。
【0154】従って、第一の実施の形態のように、一度
のリセット動作で複数回の比較動作を行うコンパレータ
として使用することはできないが、シーケンスの組み方
によっては、一度のリセット動作で一回の比較動作を行
うコンパレータが存在する場合もあり、そのようなコン
パレータとして使用することができる。
【0155】また、前記MOSダイオードを構成するト
ランジスタTr1,Tr2は、そのゲートがいずれもインバ
ータ回路42bの出力端子に接続されるPチャネルMO
Sトランジスタ及びNチャネルMOSトランジスタで構
成したが、この他に次に示す構成とすることもできる。
【0156】 (1)前記トランジスタTr1,Tr2のゲートをインバー
タ回路42bの入力端子に接続すること。 (2)前記トランジスタTr1,Tr2を二つのNチャネル
MOSトランジスタで構成し、一方のトランジスタのゲ
ートをインバータ回路42bの出力端子に接続し、他方
のトランジスタのゲートをインバータ回路42bの入力
端子に接続すること。
【0157】 (3)前記トランジスタTr1,Tr2を二つのPチャネル
MOSトランジスタで構成し、一方のトランジスタのゲ
ートをインバータ回路42bの出力端子に接続し、他方
のトランジスタのゲートをインバータ回路42bの入力
端子に接続すること。
【0158】(第四の実施の形態) 図17は、第四の実施の形態のコンパレータを示す。こ
の実施の形態は、前記第二の実施の形態のインバータ回
路42a,42bに換えて、単位増幅段として差動増幅
器43a,43bを使用したものである。
【0159】そして、スイッチ回路S25,S27,S
29〜S32は前記制御信号XXAZで開閉制御され、
スイッチ回路S26,S28は前記制御信号XAZで開
閉制御される。
【0160】前記差動増幅器43bの出力端子間には、
PNジャンクションダイオード41c,41dが双方向
に接続されている。このような構成により、リセット動
作時には、スイッチ回路S25,S27,S29〜S3
2が導通し、スイッチ回路S26,S28が非導通とな
って、差動増幅器43a,43bの入出力回路は同電位
にリセットされる。また、容量C13にはアナログ入力
電圧Ainが入力され、容量C14には基準電圧VR が入
力される。
【0161】次いで、比較動作時にはスイッチ回路S2
5,S27,S29〜S32が非導通となり、スイッチ
回路S26,S28が導通する。すると、容量C13に
は基準電圧VR が入力され、容量C14には引き続いて
基準電圧VR が入力される。
【0162】すると、容量C13の容量結合により、ア
ナログ入力電圧Ainと基準電圧VRとの電位差に基づい
て、差動増幅器43aのプラス側入力端子の入力レベル
が変化し、アナログ入力電圧Ainと基準電圧VR との比
較結果が差動増幅器43aから出力される。
【0163】差動増幅器43aの出力信号は、容量C1
5,C16の容量結合により、差動増幅器43bに入力
され、その入力信号に基づく相補出力信号O,バーOが
同差動増幅器43bから出力される。
【0164】差動増幅器43bの出力端子間には、ダイ
オード41c,41dが接続されているので、同差動増
幅器43bの出力信号O,バーOの振幅は、同ダイオー
ド41c,41dの順方向電圧降下分に抑制される。
【0165】従って、前記第二の実施の形態と同様に、
基準電圧VR とアナログ入力信号Ainとの比較動作時に
は、出力信号O,バーOの振幅が抑制されるので、続い
て行われるリセット動作を高速に行うことができる。
【0166】また、差動増幅器43a,43b間の容量
C15,C16を省略して、同差動増幅器43a,43
bを直結し、同差動増幅器43bの入出力端子間に前記
ダイオードをそれぞれ双方向に接続して、同インバータ
回路42bの出力信号O,バーOの振幅を抑制する構成
としてもよい。
【0167】また、前記差動増幅器43bの反転入力端
子と、非反転入力端子との間にダイオードを双方向に接
続して、出力信号O,バーOの振幅を抑制する構成とし
てもよい。
【0168】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明はA/D
変換器のA/D変換動作を高速化することができる。ま
た、A/D変換器の消費電力を低減し、かつ変換精度を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理説明図である。
【図2】 本発明を使用する信号処理装置を示すブロッ
ク図である。
【図3】 第一の実施の形態を示すブロック図である。
【図4】 第一の実施の形態のコンパレータを示す回路
図である。
【図5】 第一の実施の形態のコンパレータの動作を示
す波形図である。
【図6】 制御回路を示す回路図である。
【図7】 第一の論理ブロックを示す回路図である。
【図8】 第一の信号選択ブロックを示す回路図であ
る。
【図9】 第二の論理ブロックを示す回路図である。
【図10】第二の信号選択ブロックを示す回路図であ
る。
【図11】信号生成回路を示す回路図である。
【図12】信号生成回路を示す回路図である。
【図13】第一の実施の形態の動作を示す波形図であ
る。
【図14】第一の実施の形態の動作を示す波形図であ
る。
【図15】第二の実施の形態を示す回路図である。
【図16】第三の実施の形態を示す回路図である。
【図17】第四の実施の形態を示す回路図である。
【図18】第一の従来例を示す回路図である。
【図19】第一の従来例のコンパレータを示す回路図で
ある。
【図20】第一の従来例のコンパレータの動作を示す波
形図である。
【図21】第一の従来例のROMセルを示す回路図であ
る。
【図22】第二の従来例を示すブロック図である。
【図23】第二の従来例のコンパレータを示す回路図で
ある。
【図24】第二の従来例のコンパレータの動作を示す波
形図である。
【符号の説明】
31…制御回路、32…エンコーダ、43…基準電圧入
力部としての基準電圧生成回路、44…出力部としての
第一の選択回路、45…切換え部としての第二の選択回
路、VR1〜VR3…基準電圧、Ain…アナログ入力電圧、
CM…コンパレータ、Dout …デジタル出力信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 イアン デディック イギリス国 SL6 4BW バークシ ャー メイドゥンヘッド ノーリス ド ライブ ハイウェイ ハウス(番地な し)ケアーオブ フジツー マイクロエ レクトロニクス リミテッド (72)発明者 亀井 国好 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 (72)発明者 遠藤 敏朗 愛知県春日井市高蔵寺町二丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−132824(JP,A) 特開 平1−321728(JP,A) 特開 昭63−144617(JP,A) 特開 昭60−213118(JP,A) 特開 昭55−118221(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03M 1/36 H03K 5/08 H03M 1/12 H03M 1/34

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる値の複数の基準電圧が入力される
    基準電圧入力部と、入力電圧と前記複数の基準電圧と
    比較する複数のコンパレータと、 前記コンパレータに接続される基準電圧を前記複数の基
    準電圧の中から選択する切換え部と、前記コンパレータの数よりも1以上少ない所定数の出力
    を行う出力部と、 前記複数のコンパレータの比較出力の組み合わせによっ
    前記所定数の出実現するとともにその出力に供
    されないコンパレータを前記所定数よりも少ない数でリ
    セットし、且つ、前記出力に供されるコンパレータと供
    されないコンパレータの組み合わせを変更することで、
    前記リセットされるコンパレータを順次変更するよう、
    前記複数のコンパレータに供給される基準電圧を前記切
    換え部によって選択する制御回路とを備えことを特徴
    とするA/D変換器。
  2. 【請求項2】 前記所定数の比較出力の位置が、それぞ
    れに前記基準電圧と相関をもっており、前記制御回路の
    動作によって、基準電圧を参照するコンパレータが変更
    された場合に、その変更されたコンパレータの比較出力
    の位置を前記相関に対応した比較出力の位置に切換える
    出力切換え部を有することを特徴とする請求項1記載の
    A/D変換器。
  3. 【請求項3】 前記所定数の比較出力は、サーモメータ
    コードで表現されることを特徴とする請求項2記載のA
    /D変換器。
  4. 【請求項4】 前記コンパレータは、チョッパ型コンパ
    レータで構成されることを特徴とする請求項1記載のA
    /D変換器。
  5. 【請求項5】 前記コンパレータは、リセット期間と次
    のリセット期間の間に複数回の比較動作を行うことを特
    徴とする請求項4記載のA/D変換器。
  6. 【請求項6】 前記コンパレータは、振幅抑制回路によ
    ってその出力振幅を抑制するものであることを特徴とす
    る請求項5記載のA/D変換器。
  7. 【請求項7】 前記コンパレータは、第1増幅部と、容
    量素子を介して前記第1増幅部の出力に接続された第2
    増幅部とを含んでおり、前記振幅抑制回路は、所定電圧
    を越えると導通するスイッチング手段を備え、当該スイ
    ッチング手段は、前記第2増幅部の出力と入力との間を
    前記容量素子を介して負帰還接続するように接続されて
    なることを特徴とする請求項6記載のA/D変換器。
  8. 【請求項8】 前記コンパレータは、差動増幅器によっ
    て構成された増幅部を含んでおり、前記振幅抑制回路
    は、所定電圧を越えると導通することで、前記増幅部の
    一対の出力電位間を接続するスイッチング手段によって
    構成されてなることを特徴とする請求項6記載のA/D
    変換器。
  9. 【請求項9】 前記コンパレータは、差動増幅器によっ
    て構成された増幅部を含んでおり、前記振幅抑制回路
    は、所定電圧を越えると導通することで、前記増幅部の
    一対の入力電位間を接続するスイッチング手段によって
    構成されてなることを特徴とする請求項6記載のA/D
    変換器。
  10. 【請求項10】 前記スイッチング手段は、2つのダイ
    オードを双方向に接続したものであることを特徴とする
    請求項7、8又は9記載のA/D変換器。
  11. 【請求項11】 前記ダイオードはPN接合ダイオード
    であることを特徴とする請求項10記載のA/D変換
    器。
  12. 【請求項12】 前記ダイオードはMOSダイオードで
    あることを特徴とする請求項10記載のA/D変換器。
  13. 【請求項13】 第1増幅部と、容量素子を介して前記
    第1増幅部の出力に接続された第2増幅部とを備え、
    力電圧と基準電圧とを比較するチョッパ型コンパレータ
    と、 前記コンパレータに対し、リセット期間と次のリセット
    間の間で複数回の比較を指示する制御部と、前記第2増幅部の出力が所定電圧を越えると導通し、前
    記第2増幅部の入力と出力の間を容量素子を介して負帰
    還接続するスイッチング手段 とを備えたことを特徴とす
    るA/D変換器。
  14. 【請求項14】 一対の比較結果を出力する差動増幅器
    によって構成され、入力電圧と基準電圧とを比較するチ
    ョッパ型コンパレータと、 前記コンパレータに対し、リセット期間と次のリセット
    期間の間で複数回の比較を指示する制御部と、 前記差動増幅器の出力が所定電圧を越えると導通し、前
    記差動増幅器の一対の出力電位間を接続するスイッチン
    グ手段と を備えたことを特徴とするA/D変換器。
  15. 【請求項15】 一対の比較結果を出力する差動増幅器
    によって構成され、入力電圧と基準電圧とを比較するチ
    ョッパ型コンパレータと、 前記コンパレータに対し、リセット期間と次のリセット
    期間の間で複数回の比較を指示する制御部と、 前記差動増幅器の出力が所定電圧を越えると導通し、前
    記差動増幅器の一対の入力電位間を接続するスイッチン
    グ手段とを備えたことを特徴とするA/D変換器。
  16. 【請求項16】 前記スイッチング手段は、2つのダイ
    オードを双方向に接続したものであることを特徴とする
    請求項13、14又は15記載のA/D変換器。
  17. 【請求項17】 前記ダイオードはPN接合ダイオード
    であることを特徴とする請求項16記載のA/D変換
    器。
  18. 【請求項18】 前記ダイオードはMOSダイオードで
    あることを特徴とする請求項16記載のA/D変換器。
JP7231757A 1995-02-22 1995-09-08 A/d変換器 Expired - Fee Related JP2945307B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7231757A JP2945307B2 (ja) 1995-02-22 1995-09-08 A/d変換器
TW084110201A TW282598B (ja) 1995-02-22 1995-09-29
US08/603,607 US6288668B1 (en) 1995-02-22 1996-02-21 Analog to digital converter, encoder, and recorded data reproducing apparatus
KR1019960004155A KR100215137B1 (ko) 1995-02-22 1996-02-22 아날로그-디지탈 변환기, 엔코더 및 기록 데이타 재생장치
DE69633945T DE69633945T2 (de) 1995-02-22 1996-02-22 Analogdigitalwandler und Kodierer dazu
EP00119883A EP1065788B1 (en) 1995-02-22 1996-02-22 Analog to digital converters and encoders therefor
DE69621174T DE69621174T2 (de) 1995-02-22 1996-02-22 Analog-Digitalumsetzer und Kodierer dafür
EP96301186A EP0729235B1 (en) 1995-02-22 1996-02-22 Analog to digital converters and encoders therefor
US09/568,243 US6288665B1 (en) 1995-02-22 2000-05-09 Analog to digital converter, encoder, and recorded data reproducing apparatus

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-34076 1995-02-22
JP3407695 1995-02-22
JP7231757A JP2945307B2 (ja) 1995-02-22 1995-09-08 A/d変換器

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14909298A Division JP3157778B2 (ja) 1995-02-22 1998-05-29 エンコーダ及びa/d変換器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08293795A JPH08293795A (ja) 1996-11-05
JP2945307B2 true JP2945307B2 (ja) 1999-09-06

Family

ID=26372876

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7231757A Expired - Fee Related JP2945307B2 (ja) 1995-02-22 1995-09-08 A/d変換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2945307B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10260849A (ja) * 1997-03-19 1998-09-29 Mitsubishi Electric Corp 情報処理装置および割り込み制御方法
JPH10285037A (ja) * 1997-04-10 1998-10-23 Mitsubishi Electric Corp アナログ−デジタル変換回路
US6218975B1 (en) 1997-09-02 2001-04-17 Fujitsu Limited Interleaved auto-zero analog-to-digital converter with switching noise compensation
JPH11103253A (ja) 1997-09-29 1999-04-13 Nec Corp アナログ−デジタル変換器
JP2002251174A (ja) * 2000-11-22 2002-09-06 Hitachi Ltd 表示装置
JP4609198B2 (ja) * 2005-06-23 2011-01-12 ソニー株式会社 フォールディング回路およびアナログ−デジタル変換器
JP4879774B2 (ja) * 2007-02-20 2012-02-22 ルネサスエレクトロニクス株式会社 アナログ・デジタル変換器
JP2008199682A (ja) * 2008-05-23 2008-08-28 Sony Corp 並列型ad変換器、これを用いた信号処理回路およびこれを搭載した記録再生装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55118221A (en) * 1979-03-06 1980-09-11 Nec Corp Comparison circuit
JPS57204633A (en) * 1981-06-10 1982-12-15 Toshiba Corp Analog-to-digital converter
JPS59152718A (ja) * 1983-02-18 1984-08-31 Hitachi Ltd コンパレ−タ
JPH0758910B2 (ja) * 1985-05-27 1995-06-21 松下電器産業株式会社 並列型a/d変換器
JPH0681050B2 (ja) * 1985-08-21 1994-10-12 株式会社日立製作所 並列形ad変換器
JPS6412210A (en) * 1987-07-06 1989-01-17 Kikukadou Kk 3-d image analyzer
JPS6444128A (en) * 1987-08-12 1989-02-16 Hitachi Ltd A/d converter
JPH0539535Y2 (ja) * 1988-02-15 1993-10-07
JP2840747B2 (ja) * 1988-05-25 1998-12-24 ソニー株式会社 ディジタル信号再生装置
JP2844806B2 (ja) * 1990-02-28 1999-01-13 ソニー株式会社 並列比較型a―d変換器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08293795A (ja) 1996-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0729235B1 (en) Analog to digital converters and encoders therefor
JP4924137B2 (ja) 冗長ビット付きデジタル−アナログ変換器及びこれを用いたアナログ−デジタル変換器及びこれを用いたイメージセンサ
US9467160B2 (en) Flash ADC with interpolators
KR101394640B1 (ko) 인코드 회로 및 아날로그-디지털 변환기
US9998131B1 (en) Hybrid analog-to-digital converter
WO2001047123A1 (fr) Convertisseur n/a de haute precision
JPH05335956A (ja) 電流入力a/d変換用の回路及び方法
JP2945307B2 (ja) A/d変換器
US6246352B1 (en) Analog-to-digital converter with flush access to digital-to-analog resistor string
EP0570099B1 (en) Apparatus for generating a digital signal output representative of a received analog signal
JP2000341124A (ja) アナログ/ディジタル変換器
US6271691B1 (en) Chopper type voltage comparison circuit
US20090207065A1 (en) Analog to digital converter using successive approximation
TW201815066A (zh) 比較器和信號輸出方法
JPH0612880A (ja) センス増幅回路及び方法
JP3157778B2 (ja) エンコーダ及びa/d変換器
US5489905A (en) Merged decoding circuit for analog-to-digital flash conversion
US7372389B2 (en) Analogue to digital converter, and method of analogue to digital conversion
JP2775774B2 (ja) Ad変換回路
JP2020009112A (ja) ニューラルネットワーク回路
US4968990A (en) Analog-to-digital converter with all parallel BiCMOS
JP4460949B2 (ja) A/d変換器およびa/d変換方法
JP2778059B2 (ja) Ad変換回路
JP5200263B2 (ja) 半導体集積回路
JP2775776B2 (ja) Ad変換回路

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990615

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090625

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees