JPH0612880A - センス増幅回路及び方法 - Google Patents

センス増幅回路及び方法

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JPH0612880A
JPH0612880A JP4361863A JP36186392A JPH0612880A JP H0612880 A JPH0612880 A JP H0612880A JP 4361863 A JP4361863 A JP 4361863A JP 36186392 A JP36186392 A JP 36186392A JP H0612880 A JPH0612880 A JP H0612880A
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output
circuit
current
input
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William R Krenik
アール.クレニック ウィリアム
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Texas Instruments Inc
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    • H03M1/36Analogue value compared with reference values simultaneously only, i.e. parallel type
    • H03M1/361Analogue value compared with reference values simultaneously only, i.e. parallel type having a separate comparator and reference value for each quantisation level, i.e. full flash converter type
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタル論理出力の指定信頼度を達成しなが
ら、差分電圧を形成する2つの電圧信号間に必要な最小
差分を低減すると共に、センス増幅プロセスの実行で必
要な最小時間を短縮する、センス増幅用の方法及び回路
を提供する。 【構成】 差分入力電圧(84a,84b)が入力さ
れ、差分出力電圧(90a,90b)が出力される。差
分出力電圧(90a,90b)は、リセット信号線(8
8)上のリセット信号が有効の間、十分に最小化され
る。リセット信号が有効の間、差分出力電圧(90a,
90b)は、差分入力電圧(84a,84b)に応じて
バイアスされる。リセット信号の無効後、差分出力電圧
(90a,90b)が、バイアスに応じて増幅されるよ
うに構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子回路に関し、特に、
センス増幅用の方法及び回路群に関する。
【0002】
【従来技術の説明】多くのシステムでは、アナログ回路
とデジタル回路とを適切にインターフェースさせるため
に、アナログ電圧信号を迅速かつ高信頼度で増幅するこ
とが必要である。この必要性は、アナログ電圧信号が、
2つの電圧信号間の差分電圧によって形成されるとき、
たびたび生じる。
【0003】この場合、デジタル論理回路との適切なイ
ンターフェースを達成すべく、第1及び第2の電圧信号
間の差分電圧を増幅するのに、センスアンプを使用する
ことができる。例えば、第2の電圧信号に対して、第1
の電圧信号が正であれば、センスアンプはこの2つの電
圧信号間の差分を増幅し、この結果、増幅した第1の電
圧信号はデジタル論理値「1」を有し、増幅した第2の
電圧信号はデジタル論理値「0」を有することとなる。
【0004】その代わりに、第2の電圧信号に対して、
第1の電圧信号が負であれば、センスアンプがこの2つ
の電圧信号間の差分を増幅することによって、増幅した
第1の電圧信号はデジタル論理値「0」を有し、増幅し
た第2の電圧信号はデジタル論理値「1」を有すること
となる。
【0005】こういった差分電圧を適切に増幅するため
に、センスアンプは一般的に、デジタル論理出力に関す
る指定された信頼度を達成しながら、この2つの電圧信
号間の最小の差分と、センス増幅プロセスを行う上での
最小の時間とを要求する。
【0006】2つの電圧信号間の差分が小さ過ぎれば、
或いは、センス増幅プロセスを実行する上での許容時間
が短か過ぎれば、センスアンプは、許容時間内で差分電
圧を十分に増幅し得ない。センスアンプが差分電圧は不
適切に増幅し得ることも可能であり、この結果、増幅し
た電圧信号は、正規の状態から反転したデジタル論理値
を有することとなる。
【0007】デジタル論理出力に関する指定された信頼
度を達成しながら、差分電圧を形成する2つの信号間に
必要な最小差分を低下すると共に、センス増幅プロセス
を実行するのに必要な最小時間を低下することが望まれ
る。
【0008】最小差分及び最小時間を低下することによ
って、システム電力が低減され、システム速度が増加す
る。
【0009】こうして、デジタル論理出力の指定された
信頼性を依然達成しながら、差分電圧を形成する2つの
電圧信号間に必要な最小差分を低減すると共に、センス
増幅プロセスを実行する上で必要な最小時間を低減す
る、センス増幅用の方法及び回路に対する必要性が生じ
ている。
【0010】
【発明の概要】センス増幅用の方法及び回路において、
差分入力電圧が入力され、差分出力電圧が出力される。
【0011】リセット信号線上のリセット信号が有効の
間、差分出力電圧は十分に最小化される。リセット信号
が有効の際、差分入力電圧に応じて、差分出力電圧がバ
イアスされる。リセット信号後、バイアスに応じて、差
分出力電圧が増幅される。
【0012】デジタル論理出力の指定された信頼度を達
成しながら、差分電圧を形成する2つの電圧信号間に要
求される最小差分を低減する、センス増幅用の方法及び
回路を提供することが、本発明の技術的利点である。
【0013】デジタル論理出力の指定された信頼度を達
成しながら、センス増幅プロセスを実行する上で要求さ
れる最小時間を低減する、センス増幅用の方法及び回路
を提供することが、本発明の別の技術的利点である。
【0014】
【実施例】本発明の好ましい実施例及びその利点は、図
1ないし図13を参照することによって了知されよう。
なお、図面において、同様の参照番号は、同様のまたは
対応する構成部分を示すものである。
【0015】図1は、好ましい実施例の電流入力アナロ
グ・デジタル変換用回路群10を示すものである。入力
電流経路ノード12は、入力電流源14及びDC電流ノ
ード16に接続しているDC電流ノード16は、DC電
流源18に接続している。入力電流経路ノード12は更
に、p型トランジスタ22a(方向トランジスタM
のソース20a、p型トランジスタ22b(方向トラン
ジスタM)のソース20b、p型トランジスタ22c
(方向トランジスタM)のソース20c、及びp型ト
ランジスタ22d(方向トランジスタM)のソース2
0dに接続している。バイアス電圧24は、トランジス
タMのゲート26a、トランジスタMのゲート26
b、トランジスタMのゲート26c、及びトランジス
タMのゲート26dに印加される。トランジスタM
のドレイン28aは、出力回路32aの入力電流経路ノ
ード30a
【外1】(IIN1) に接続している。トランジスタMのドレイン28b
は、出力回路32b(S)の入力電流経路ノード30
【外2】(IIN2) に接続している。トランジスタMのドレイン28c
は、出力回路32c(S)の入力電流経路ノード30
【外3】(IIN3) に接続している。トランジスタMのドレイン28d
は、出力回路32d(S)の入力電流経路ノード30
dに接続している。出力回路Sは出力信号34a(O
UT)を出力すると共に、基準電流源36a
【外4】(IREF1) に接続している。出力回路Sは出力信号34b(OU
)を出力すると共に、基準電流源36b
【外5】(IREF2) に接続している。出力回路Sは出力信号34c(OU
)を出力すると共に、基準電流源36c
【外6】(IREF3) に接続している。出力回路Sは出力信号34d(OU
)を出力すると共に、基準電流源36d
【外7】(IREFn) に接続している。本実施例において、他のプロセスも使
用し得るが、回路10は、1ミクロンCMOSプロセス
において実施される。
【0016】本実施例において、トランジスタM〜M
のおのおのは、略270ミクロンのチャネル幅と、略
1ミクロンのチャネル長を有している。代替実施例で
は、トランジスタM〜Mは、n型トランジスタであ
ってよい。
【0017】トランジスタM(i=1,…,n)、出
力回路S、及び基準電流源
【外8】IREFi はモジュールを形成し、このモジュールを所望する如く
n回(n;整数値)繰り返すことによって、A/D変換
回路10用の特別なビット分解を達成する。デジタル論
理値は、入力電流源14を流れる電流の可変レベルに基
づき、出力信号OUT〜OUTとして回路10から
出力される。付加的DC電流源18は、DC電流ノード
16に実質的に一定レベルの電流を供給し、これによっ
て、入力電流源14を流れる電流、特に、入力電流源1
4を流れる電流が小さいときの電流の変化に対する回路
10の応答時間を減少すべく、方向トランジスタM
を流れる電流の最小レベルを保証する。
【0018】入力電流源14を流れる電流の変化に対す
る回路10の応答時間を減少することによって、回路1
0は高周波数で、入力電流源14を流れる電流の変化を
サンプリングすることができる。こうして、電流源14
からの電流と、DC電流源18からの電流とが合計され
ると共に、入力電流源14及びDC電流源18からの合
計電流が、方向トランジスタM〜Mに供給される。
方向トランジスタM〜Mは、入力電流源14及びD
C電流源18からの合計電流をnに分割する。このn
は、入力電流経路ノード
【外9】IIN1−INn にそれぞれ接続した素子の数に等しい。本実施例におい
て、方向トランジスタM〜Mは、所望する電流分割
比を達成すべく、十分に一致している。出力回路S
入力電流経路ノード
【外10】IINi と、基準電流源
【外11】IREFi を流れる電流とを比較する
【0019】入力電流経路ノード
【外12】IINi を流れる電流が、基準電流源
【外13】IREFi を流れる電流に比して大であれば、出力信号OUT
は、論理「1」となる。入力電流経路ノード
【外14】IINi を流れる電流が、基準電流源
【外15】IREFi を流れる電流に比して小であれば、出力信号OUT
は、論理「0」となる。
【0020】例えば、4ビット分解が所望されれば、n
=(2)−1=15が成立する。出力信号OUT
出力信号OUTは、A/D変換回路10のデジタル・
サーモメータ・コードを形成する。表1は、n=15の
ときの回路10によるサーモメータ・コード出力を表わ
している。出力信号OUT〜OUTとし
【表1】 て回路10から出力されるサーモメータ・コードは、二
値コード、グレイコード、及び2の補数コードを含む、
任意の数ビットコード形式に符号化される。
【0021】入力電流経路ノード
【外16】IINi を流れる電流と、基準電流源
【外17】IREFi を流れる電流とを比較することの他に、出力回路S
(i=1,…,n)はまた、方向トランジスタM
び基準電流源
【外18】IREFi が、3極管、オーミック、抵抗性または逆方向導通状態
にならないように援助するものである。何故なら、出力
回路Sは、入力電流経路ノード
【外19】IINi を流れる電流が基準電流源
【外20】IREFi を流れる電流に比して大であれば、入力電流経路ノード
【外21】IINi からの電流を低減するからである。方向トランジスタM
〜Mの電流分流及び分割機能は、方向トランジスタ
〜Mまたは基準電流源
【外22】IREF1〜IREFn の何れかが、3極管、オーミック、抵抗性または逆方向
導通状態になったならば、それ程問題とはならない。
【0022】本実施例において、基準電流源
【外23】IREF1〜IREFn を流れる電流が、回路10にふさわしいレベルに設定さ
れることによって、出力信号OUT〜OUTに基づ
き、線形的に位取りしたサーモメータ・コードがもたら
される。こうして、電流源
【外24】IREF1〜IREFn を流れる電流は、次式によって与えられる。
【数1】 式中、n=2ビット分解数−1、i=1,…,nであ
り、max.IINは入力電流源IINを流れる電流の
最大基準化値である。従って、表1に示す4ビット分解
サーモメータ・コードに対して、入力電流源IINを流
れる電流がその最大基準化値(max.IIN)の1/
6より大であれば、OUTは論理「1」である。何故
なら、入力電流経路ノード
【外25】IIN1 を流れる電流は、基準電流源
【外26】IREF1 を流れる電流に比して大であるからである。同様に、入
力電流源IINを流れる電流が、その最大基準化値(m
ax.IIN)の12/16に比して大であれば、出力
信号OUT〜OUT12のおのおのは、論理「1」で
ある。代替実施例においては、基準電流源
【外27】IREF1〜IREFn を流れる電流を回路10に所望される如く調整して、出
力信号OUT〜OUTに基づき、非線形的に位取り
したサーモメータ・コードをもたらすようにしてもよ
い。例えば、基準電流源
【外28】IREF1〜IREFn を通して、適切な電流レベルが確立されるとき、回路1
0は出力信号OUT〜OUTに基づき、対数的に位
取りしたサーモメータ・コードをもたらすことができ
る。
【0023】本実施例の重要な点は、出力信号
【外29】IREF1〜IREFn が同時に発生されるように、電流入力A/D変換が並列
アーキテクチャーにて達成されることである。バイアス
電圧24は、本実施例において、このバイアス電圧24
が略2.5Vであるように、動作の際に方向トランジス
タM〜Mが飽和することを保証するのにふさわしい
レベルに設定される。また、本実施例においては、入力
電流源14を流れる電流の最大レベルは、4ビット分解
A/D変換に対して、略10ミリアンペアであり、DC
電流源18を流れる電流は、略315マイクロアンペア
である。
【0024】図2は、本実施例の出力回路50(S
(i=1,…,n)を図示している。即ち、出力回路S
は、図1に示す出力回路S,S,SまたはS
のおのおのに含まれる回路から成っている。図では、簡
略化のために、1つの出力回路のみを図示している。入
力電流経路ノード52
【外30】(IINi) は、図1に示す入力電流経路ノード
【外31】IIN1−INn のうちのどの1つでもよい。基準電流源54
【外32】(IREFi) は、図1に示す基準電流源
【外33】IREF1〜IREFn のうちのどの1つでもよい。非反転出力信号56a(O
UT)は、図1に示す出力信号OUT〜OUT
うちの何れかでよい。反転出力信号56bはまた、出力
回路50(S)によってもたらされる。p型カレント
ミラー・トランジスタ58は、ソース60、ゲート6
2、及びドレイン64を有している。ゲート62及びド
レイン64の双方は、基準電流源54
【外34】(IREFi) に接続し、この基準電流源54
【外35】(IREFi) は更に、比較回路68の基準電流入力66に結合してい
る。比較回路68は、図1に示すバイアス電圧24に結
合している。比較回路68は更に、クロック入力70a
(ClkA)と結合しており、このクロック入力70a
(ClkA)は、インバータ72の入力端に接続してい
る。インバータ72の出力は、比較回路68の反転クロ
ック入力70b(ClkB)に結合している。比較回路
68は更に、入力電流経路ノード52
【外36】(IINi) に接続している。比較回路68の正の出力信号74a
(OUT )はバッファ回路78aの入力76aに結
合され、比較回路68の負の出力信号74b(OUT
)は、バッファ回路78bの入力76bに結合され
る。
【0025】比較回路68の基準電流入力66は、バッ
ファ回路78aの入力80a、及びバッファ回路78b
の入力80bと結合している。バッファ回路78aの出
力82aは、センス増幅回路86の正の信号入力84a
(IN )に結合しており、バッファ回路78bの出
力82bは、センス増幅回路86の負の信号入力84b
(IN )に結合している。センス増幅回路86は、
センスアンプクロック信号88と結合している。センス
増幅回路86の反転出力信号90bは、NORゲート9
4の第1の入力92に結合しており、センス増幅回路8
6の非反転出力信号90aは、NORゲート98の第1
の入力96に結合している。
【0026】NORゲート94の出力100は、出力回
路50(S)の反転出力信号56bを形成し、この出
力100は、NORゲート98の第2の入力102に結
合している。NORゲート98の出力104は、出力回
路50(S)の非反転信号56a(OUT)を形成
し、この出力はまた、NORゲート94の第2の入力1
06に結合している。
【0027】本実施例において、カレントミラー・トラ
ンジスタ58及び基準電流源
【外37】IREFi は、全出力回路S〜Sによって共有され、出力回路
〜Sのおのおのは、例えば各出力回路S〜S
内の対応するカレントミラー・トランジスタのチャネル
寸法を設定することによって、所望するサーモメータ・
コードスケールを達成するのに適したカレントミラー・
トランジスタ58を有する基準化カレントミラーを個別
に形成する。比較回路68は、図3に関連して後述す
る、比較回路68内の対応するカレントミラー・トラン
ジスタを流れる電流に対して、入力電流経路ノード
【外38】IINi を流れる電流を比較する。
【0028】代わりに、出力回路S〜Sのおのおの
は、自身の基準電流源
【外39】IREFi 及びカレントミラー・トランジスタ58を有してよい。
比較回路68が、出力信号74a(OUT )及び7
4b(OUT )間の差分電圧を検知した後、電流入
力A/D変換プロセスは実質的に完了すると共に、図2
のバッファ回路78a,78b及びセンス増幅回路86
の諸機能を実施するのに、幾つかの異なるアプローチを
使用することができる。
【0029】本実施例において、バッファ回路78a及
び78bは単位ゲインバッファであるが、これらのバッ
ファはその代わりに増幅バッファであってよい。バッフ
ァ回路78a及び78bは、センスアンプ回路86にお
ける高速過渡状態から比較回路68を十分に保護する。
【0030】センス増幅回路86は、差分出力信号OU
及びOUT を、出力信号90a及び90bの
デジタル信号レベルにまで増幅する。本実施例では、セ
ンスアンプ・クロック信号88が反転クロック入力70
b(ClkB)に結合することによって、比較回路68
が出力信号OUT 及びOUT をリセットすると
き、センス増幅回路86は、クロック入力70a(Cl
kA)の正のエッジ遷移状態の出力信号OUT 及び
OUT を増幅してラッチする。NORゲート98及
び94がセンス増幅回路86からの出力信号90a及び
90bをラッチすることによって、非反転出力信号90
aのデジタル値がラッチされて非反転出力信号56a
(OUT)となり、反転出力信号90bがラッチされ
て反転出力信号56bとなる。
【0031】図3は、本実施例の出力回路50(S
の比較回路68の略図である。入力電流経路ノード52
は、ノードAにて正の出力信号74aに結合している。
ノードAは、n型再生トランジスタ102のドレイン1
00に接続している。再生トランジスタ102のゲート
104は、ノードBに接続している。再生トランジスタ
102のソース106は、Vss108に接続してい
る。ノードBは、n型再生トランジスタ112のドレイ
ン110に接続している。再生トランジスタ112のゲ
ート114は、ノードAに接続している。また、再生ト
ランジスタ112のソース116は、Vssに接続して
いる。
【0032】基準電流入力66
【外40】(IREFi) は、図2のカレントミラー・トランジスタ58に対応す
るP型カレントミラー・トランジスタ120のゲート1
18に結合している。カレントミラー・トランジスタ1
20のソース122は、Vdd124に接続している。
カレントミラー・トランジスタ120のドレイン126
は、P型平衡トランジスタ130のソース128に接続
している。平衡トランジスタ130のゲート132は、
バイアス電圧24に結合している。平衡トランジスタ1
30のドレイン134は、ノードBにて、負の出力信号
74b(OUT )に結合している。n型リセットト
ランジスタ138のゲート136は、クロック入力70
a(ClkA)に結合している。また、リセットトラン
ジスタ138のドレイン140は、ノードBに接続して
いる。
【0033】リセットトランジスタ138のソース14
2は、ノードAに接続している。n型キャパシタンスト
ランジスタ146のゲート144は、反転クロック入力
70b(ClkB)及びn型キャパシタンストランジス
タ150のゲート148に接続している。キャパシタン
ストランジスタ146のソース152は、ノードA、キ
ャパシタンストランジスタ146のドレイン154、及
びP型等化トランジスタ158のソース156に接続し
ている。キャパシタンストランジスタ150のドレイン
160は、ノードB、キャパシタンストランジスタ15
0のソース162、及び等化トランジスタ158のドレ
イン164に接続している。また、等化トランジスタ1
58のゲート166は、Vss108に接続している。
【0034】本実施例において、平衡トランジスタ13
0は、略1ミクロンのチャネル長と、略270ミクロン
のチャネル幅とを有している。再生トランジスタ112
及び102のおのおのは、略1ミクロンのチャネル長
と、略150ミクロンのチャネル幅とを有している。リ
セットトランジスタ138は、略1ミクロンのチャネル
長と、略30ミクロンのチャネル幅とを有している。キ
ャパシタンストランジスタ146及び150のおのおの
は、略1ミクロンのチャネル長と、略35ミクロンのチ
ャネル幅とを有している。また、等化トランジスタ15
8は、略1ミクロンのチャネル長と、略150ミクロン
のチャネル幅とを有している。
【0035】カレントミラー・トランジスタ120は、
図1との関連で説明した所望のサーモメータ・コードを
達成するために、このカレントミラー・トランジスタ1
20が位置する特定の出力回路S〜Sに従って変化
し得るチャネル寸法を有している。出力信号OUT
及びOUT がそれぞれ等価回路に結合していること
から、比較回路68はバランスする。例えば、図1の電
流源IIN及びIDCを流れる電流は、カレントミラー
・トランジスタ120のドレイン126を流れる電流を
バランスさせ、図3の平衡トランジスタ130は、図1
の方向トランジスタMをバランスさせ、再生トランジ
スタ112は再生トランジスタ102をバランスさせ、
キャパシタンストランジスタ146はキャパシタンスト
ランジスタ150をバランスさせ、かつノードAはノー
ドBをバランスさせる。また、リセットトランジスタ1
38及び等化トランジスタ158は、ノードA及びノー
ドB間にて左右相称的に接続されている。バランスさせ
られることによって、比較回路68は一層正確になる。
何故なら、比較回路は、回路の非平衡状態に起因して生
じ得る回路切替雑音の悪影響を、それ程受けなくなるか
らである。
【0036】図1の方向トランジスタM〜Mのドレ
イン28a〜28dの電圧は、リセットの際に実質的に
等しいことか好ましい。この結果、方向トランジスタM
〜Mは、入力電流源IIN及びDC電流源IDC
らの電流を実質的に均等に分割する。方向トランジスタ
〜Mを流れる電流を実質的に均等に分割すること
は、比較回路68をリセットすることによって達成する
ことができる。ClkAがハイのとき、比較回路68を
リセットすることによって、リセットトランジスタ13
8は低いソース・ドレイン間インピーダンスを有し、こ
の結果、正の出力信号OUT が、負の出力信号OU
と実質的に等しくなる。また、再生トランジスタ
112及び102は、リセットの際にダイオード接続式
素子として動作し、均一の低インピーダンスを有する。
リセットトランジスタ138によってノードA及びノー
ドB間に形成される低インピーダンス経路は、比較回路
68をリセットするのに別に必要とされる時間を短縮
し、この結果、A/D変換のより高いサンプリングレー
ト周波数を達成することができる。
【0037】リセット後、クロック入力ClkAはロー
となって、リセットトランジスタ138は高いソース・
ドレイン間インピーダンスを有し、反転クロック入力C
lkBはハイとなって、キャパシタンストランジスタ1
46及び150は、ノードA及びノードBから離隔し
た、引込み電荷用の小さな寄生容量をそれぞれ形成する
こととなる。従って、キャパシタンストランジスタ14
6及び150は、リセット後のリセットトランジスタ1
38のターン・オフに起因する電荷に関するマイナス要
因を少なくとも部分的には除去する。また、クロック入
力ClkAがハイレベルに戻ったとき、キャパシタンス
トランジスタ146及び150は、比較回路68の次の
リセットを助長する。何故なら、キャパシタンストラン
ジスタ146及び150は、リセットの際に、ノードA
及びノードBに電荷を再供給するからである。
【0038】リセット後、入力電流経路ノード
【外41】IINi を流れる電流が、平衡トランジスタ130のドレイン1
34を流れる電流に比して大であるか否かに基づき、再
生トランジスタ112及び102は、出力信号74a
(OUT )及び74b(OUT )間に差分電圧
を素早く形成する。平衡トランジスタ130のドレイン
134を流れる電流は、カレントミラー・トランジスタ
120のドレイン126を流れる電流と実質的に等し
い。
【0039】入力電流経路ノード
【外42】IINi を流れる電流が、平衡トランジスタ130のドレイン1
34を流れる電流に比して大であれば、ノードAはノー
ドBに比して高い電圧に移行する。ノードAがノードB
に比して高い電圧を有すれば、再生トランジスタ112
のソース116を流れる電流が、再生トランジスタ10
2のソースを流れる電流に比して大となる。何故なら、
ノードAは再生トランジスタ112のゲート114に接
続されると共に、ノードBは再生トランジスタ102の
ゲート104に接続されているからである。再生トラン
ジスタ112が、再生トランジスタ102に比してより
多くの電流を流せば、ノードBの電圧は、ノードAの電
圧に比して一層低下し、これによって、再生トランジス
タ112は、再生トランジスタ102に比してより一層
導電性が高められる。従って、再生トランジスタ112
及び102によって正帰還がもたらされ、この結果、平
衡トランジスタ130のドレイン134を流れる電流に
比して大なる、入力電流経路ノード
【外43】IINi を流れる電流に応答して、リセット後、ノードA及びノ
ードB間には差分電圧が素早く形成される。
【0040】同様に、入力電流経路ノード
【外44】IINi を流れる電流が、平衡トランジスタ130のドレイン1
34を流れる電流に比して小さければ、再生トランジス
タ112及び102は正帰還をもたらし、この結果、ノ
ードAに比して高い電圧を有するノードBにおいて、差
分電圧が素早く形成される。こうして、比較回路68
は、入力電流経路ノードIINiを流れる電流と、平衡
トランジスタ130のドレイン134を流れる電流とを
比較して、出力信号OUT (ノードAに結合)及び
OUT (ノードBに結合)間に素早く差分電圧をも
たらす。このように、入力電流経路ノード
【外45】IINi を流れる電流が、平衡トランジスタ130のドレイン1
34を流れる電流に比して多ければ、正の出力信号OU
はより高い電圧を有する。また、平衡トランジス
タ130のドレイン130を流れる電流が、入力電流経
路ノード
【外46】IINi を流れる電流に比して多ければ、負の出力信号OUT
がより高い電圧を有する。
【0041】方向トランジスタM〜Mのドレイン2
8a〜28dがリセットの際に実質的に等しくなる必要
性と、リセット後、比較回路68によって差分電圧が素
早くもたらされ得るような、リセットの際のノードAと
ノードB間の小さな差分電圧の必要性とを最適にバラン
スさせるようにして、リセットトランジスタ138のチ
ャネル寸法を選択することが好ましい。
【0042】ノードA及びノードB間の差分電圧を十分
に抑制して、方向トランジスタMまたは平衡トランジ
スタ130の何れかが、リセット後、3極管、オーミッ
ク、抵抗性または逆方向導通状態になるのを回避するに
足る、ソース・ドレイン間インピーダンスを、等価トラ
ンジスタ158は有している。ソース・ゲート間のしき
い値電圧が、ノードA及びVss108間またはノード
B及びVss108間の値に達したか否かに基づいて、
等価トランジスタ158は、順方向または逆方向にも相
称的に動作する。こうして、ノードAがノードBに比し
てより高い電圧を有すれば、等価トランジスタ158
は、ノードAの電圧がノードBの電圧を超え得る範囲を
十分に制限する。同様に、ノードBがノードAに比して
高い電圧を有すれば、等化トランジスタ158は、ノー
ドBの電圧がノードAの電圧を超え得る範囲を十分に制
限する。
【0043】ノードA及びノードB間の差分電圧を制限
することによって、比較回路68は、ハイの状態にある
クロック入力ClkAに応答して、より迅速にリセット
を行うことができる。何故なら、ノードAの電圧及びノ
ードBの電圧はリセットトランジスタ138によって一
層迅速に等化されると共に、方向トランジスタMまた
は平衡トランジスタ130の何れも3極管状態から回復
されることがないからである。リセットの際、等価トラ
ンジスタ158は、略1Vのソース・ゲート間電圧を有
し、この結果、等価トランジスタ158は、不十分な導
通状態となる。代替実施例においては、等価トランジス
タ158の諸機能は、複数の等価トランジスタによって
実行され得る。等価トランジスタ158のソース・ゲー
ト間電圧は、再生トランジスタ112または再生トラン
ジスタ102の何れかのゲート・ソース間電圧と実質的
に等しい。
【0044】図4は、本実施例の出力回路50(S
(図2に示す)のバッファ回路78aの略図である。図
2のバッファ回路78bは、バッファ回路78aと同一
に設計されている。図4において、正の出力信号74a
(OUT )は、P型トランジスタ202のゲート2
00に結合している。P型トランジスタ202のドレイ
ン204は、Vss108に接続している。P型トラン
ジスタ202のソース206は、正の信号入力84a
(IN )(図2に図示)と、P型トランジスタ21
0のドレイン208に接続されている。P型トランジス
タ210のソース212は、VDD124に接続してい
る。P型トランジスタ210のゲート214は、基準電
流入力66(図2に図示)に接続している。本実施例に
おいて、トランジスタ210は、略5ミクロンのチャネ
ル長と、略30ミクロンのチャネル幅を有し、トランジ
スタ202は、略1ミクロンのチャネル長と、略10ミ
クロンのチャネル長を有している。
【0045】動作時、トランジスタ210は、図2のカ
レントミラー・トランジスタ58を有するカレントミラ
ーを形成し、この結果、トランジスタ210は、ドレイ
ン208を通して、実質的に一定の電流を供給する。正
の出力信号OUT は、トランジスタ202がトラン
ジスタ210のドレインからの電流を低減する範囲を制
御することによって、正の信号入力IN の電圧レベ
ルを制御する。正の出力信号OUT が比較的低い電
圧を有していれば、トランジスタ202は、トランジス
タ210のドレイン208からの比較的多量の電流を低
減し、この結果、正の信号入力IN もまた、比較的
低い電圧を有することとなる。正の出力信号OUT
が比較的高い電圧を有すれば、トランジスタ202は、
トランジスタ210のドレイン208からの比較的少量
の電流を低下させ、この結果、正の信号入力IN
また、比較的高い電圧を有する。従って、正の信号入力
IN の電圧は、トランジスタ202のソース・ゲー
ト間電圧によって増大される、正の出力信号OUT
の電圧と実質的に等しくなる。このようにして、バッフ
ァ回路78aは、図2のセンスアンプ回路86からの信
号雑音に関するマイナス要因から、図2の比較回路68
を十分に分離させる。
【0046】図5は、本実施例の出力回路50(S
(図2に図示)のセンス増幅回路86を示すものであ
る。本実施例のセンス増幅回路86は、差分電圧信号を
迅速にかつ確実に増幅するために、任意のシステムにも
適用することができて有益である。正の信号入力84a
(IN )は、n型入力トランジスタ252のゲート
に接続している。負の入力信号84b(IN )は、
n型入力トランジスタ256のゲート254に接続して
いる。トランジスタ256のソース258は、n型トラ
ンジスタ262のドレイン260に接続している。ま
た、トランジスタ252のソース264は、n型トラン
ジスタ268のドレイン266に接続している。
【0047】トランジスタ268のソース270は、ト
ランジスタ262のソース272、n型トランジスタ2
76のドレイン、及びn型トランジスタ280のドレイ
ン278に接続している。トランジスタ280のゲート
282は、VDD124に接続している。トランジスタ
280のソース284は、VSS108に接続してい
る。トランジスタ276のソース286も、VSS10
8に接続している。トランジスタ276のゲート288
は、センスアンプ・クロック信号88(SClk)に結
合しており、このセンスアンプ・クロック信号88(S
Clk)は更に、P型トランジスタ292のゲート29
0、P型トランジスタ296のゲート294、及びP型
トランジスタ300のゲート298に結合している。ト
ランジスタ292のソース302は、VDD124に接
続している。
【0048】トランジスタ300のソース304は、V
DD124に接続している。P型トランジスタ308の
ソース306も、VDD124に接続している。P型ト
ランジスタ312のドレイン310もまた、VDD12
4に接続している。トランジスタ292のドレイン31
4は、トランジスタ308のドレイン316、トランジ
スタ312のゲート318、トランジスタ296のソー
ス320、トランジスタ252のドレイン322、トラ
ンジスタ262のゲート324、P型トランジスタ32
8のゲート326、及びn型トランジスタ332のゲー
ト330に接続している。トランジスタ300のドレイ
ン334は、トランジスタ312のドレイン336、ト
ランジスタ308のゲート338、トランジスタ296
のドレイン340、トランジスタ256のドレイン34
2、トランジスタ268のゲート344、P型トランジ
スタ348のゲート346、及びn型トランジスタ35
2のゲート350に接続している。トランジスタ348
のソース354は、VDD124に接続している。トラ
ンジスタ348のドレイン356は、トランジスタ35
2のドレイン358、及び反転出力信号90b(OUT
(バー))に接続している。トランジスタ352のソー
ス360は、VSS108に接続している。トランジス
タ328のドレイン362は、非反転出力信号90a
(OUT)、及びトランジスタ332のドレイン364
に接続している。また、トランジスタ328のソース3
66は、VDD124に接続している。トランジスタ3
32のソース368は、VSS108に接続している。
【0049】本実施例において、トランジスタ328
は、略1ミクロンのチャネル長と、略5ミクロンのチャ
ネル幅を有している。トランジスタ332は、略1ミク
ロンのチャネル長と、略5ミクロンのチャネル幅を有し
ている。トランジスタ292は、略1ミクロンのチャネ
ル長と、略12ミクロンのチャネル幅を有している。ト
ランジスタ308は、略1ミクロンのチャネル長と、略
4ミクロンのチャネル幅を有している。トランジスタ2
52は、略1ミクロンのチャネル長と、略40ミクロン
のチャネル幅を有している。トランジスタ268は、略
1ミクロンのチャネル長と、略7ミクロンのチャネル幅
を有している。トランジスタ276は、略1ミクロンの
チャネル長と、略18ミクロンのチャネル幅を有してい
る。トランジスタ312は、略1ミクロンのチャネル長
と、略4ミクロンのチャネル幅を有する。トランジスタ
256は、略1ミクロンのチャネル長と、略40ミクロ
ンのチャネル幅を有する。トランジスタ262は、略1
ミクロンのチャネル長と、略7ミクロンのチャネル幅を
有する。トランジスタ280は、略6ミクロンのチャネ
ル長と、略2.6ミクロンのチャネル幅を有する。トラ
ンジスタ348は、略1ミクロンのチャネル長と、略5
ミクロンのチャネル幅を有する。トランジスタ352
は、略1ミクロンのチャネル長と、略3ミクロンのチャ
ネル幅を有する。また、トランジスタ296は、略1ミ
クロンのチャネル長と、略4ミクロンのチャネル幅を有
する。
【0050】トランジスタ328及び332が共に、C
MOSインバータを形成することによって、出力信号9
0a(OUT)は、トランジスタ328のゲート326
のデジタル論理電圧を反転したデジタル論理電圧を有す
る。トランジスタ348及び352が共に、CMOSイ
ンバータを形成することによって、反転出力信号90b
(OUT(バー))は、トランジスタ348のゲート3
46のデジタル論理電圧を反転したデジタル論理電圧を
有する。リセットの際、センスアンプ・クロック信号8
8(SClk)はローレベルにあるので、トランジスタ
292、296及び300はそれぞれ低インピーダンス
を有し、この結果、トランジスタ328のゲート326
の電圧は、VDD124の電圧と実質的に等しくなると
共に、トランジスタ348のゲート346の電圧は、V
DD124の電圧と実質的に等しくなる。また、リセッ
トの際、トランジスタ296は、出力信号90b(OU
T(バー))の電圧と実質的に等しい出力信号90a
(OUT)の電圧を維持することを助長する。トランジ
スタ268及び262は、リセットの際、3極管状態で
動作し、これによって抵抗素子として機能することとな
る。
【0051】本実施例の重要な点は、リセットの際、正
の信号入力IN はトランジスタ252のインピーダ
ンスレベルを制御すると共に、負の信号入力IN
トランジスタ256のインピーダンスレベルを制御する
ことである。トランジスタ252のインピーダンスレベ
ルがトランジスタ256のインピーダンスレベルに比し
て高ければ、トランジスタ252のドレイン322は、
トランジスタ256のドレイン342に比して高い電圧
になる傾向があろう。こうして、トランジスタ268
は、トランジスタ262に比して高いインピーダンスを
有し、トランジスタ308は、トランジスタ312に比
して低いインピーダンスを有することとなる。トランジ
スタ252のドレイン322及びトランジスタ256の
ドレイン342間の差分電圧の形成を助長するために、
トランジスタ280は、トランジスタ268のソース2
70及びトランジスタ262のソース272を流れるバ
イアス電流をもたらす。こうして、正帰還が形成される
ので、センスアンプ回路86は、信号入力IN 及び
IN 間の差分電圧を迅速に増幅することができ、こ
の結果、増幅された差分電圧が出力信号90a(OU
T)及び(OUT(バー))にもたらされる。
【0052】しかしながら、リセットの際、トランジス
タ280を流れるバイアス電流は十分に小さいので、ト
ランジスタ292,296及び300の低インピーダン
スは、出力信号90a(OUT)及び90b(OUT
(バー))双方がVSS108近傍の電圧を有した状態
で、出力信号90a(OUT)及び90b(OUT(バ
ー))間の差分電圧を十分に最小化し得る。リセットの
際、出力信号90a(OUT)及び90b(OUT(バ
ー))に対してトランジスタ292,296及び300
が優位であるものの、トランジスタ308,312,2
52,256,268,262及び280はリセットの
際に適格にバイアスされ、この結果、出力信号90a
(OUT)及び90b(OUT(バー))の高速遷移
が、リセット後に直ちに達成され得るということが技術
的利点である。
【0053】また、リセットの際に、トランジスタ30
8,312,252,256,268,262及び28
0を正しくバイアスすることによって、信号入力IN
及びIN の変化に応答して、出力信号90a(O
UT)及び90b(OUT(バー))のデジタル論理値
に関する特定の増幅速度及び信頼性を達成するため、信
号入力IN 及びIN 間には、小さな差分電圧の
みが必要とされる。同様に、特定の増幅速度及び信頼性
は、比較的低い電力でも達成できる。何故なら、センス
増幅回路86はリセットの際に時間を有益に使用して、
トランジスタ308,312,252,256,26
8,262及び280が正しくバイアスされるので、リ
セット後、特定の時限内で所望のセンス増幅を達成する
には、より小さい電力が必要とされるからである。例え
ば、信号入力IN 及びIN 間の差分電圧が少な
くとも5〜10mVの範囲にあるとき、センス増幅回路
86は、出力信号90a(OUT)及び90b(OUT
(バー))のデジタル論理値に関する特定の増幅速度及
び信頼性を達成する。この動作は、略50mVの信号入
力IN 及びIN 間の差分電圧が必要な代表的な
従来のアプローチを十分に改良することによって、同一
の特定の増幅速度及び信頼性を達成している。
【0054】リセット後、センスアンプ・クロック信号
88(SClk)はハイとなり、この結果、トランジス
タ276は低インピーダンスを有すると共に、トランジ
スタ292,296及び300はそれぞれ高インピーダ
ンスを有する。従って、VSS180の電圧に近い出力
信号90a(OUT)及び90b(OUT(バー))に
おいて実質的に等しい電圧を維持した直後に、トランジ
スタ292,296及び300の影響を除去することに
よって、かつ、トランジスタ268及び262に印加す
るバイアス電流を更に助長すべく、トランジスタ276
をオンに切り換えることによって、比較的低い電力で以
って、信号入力IN 及びIN に関する迅速かつ
高信頼度の増幅が達成される。比較的低い電力が要求さ
れるのは、リセットの際、トランジスタ252のドレイ
ン322及びトランジスタ256のドレイン342間
に、信号入力IN 及びIN が差分電圧を起こす
ことによる。
【0055】第1のCMOSインバータは、トランジス
タ308及び268によって形成され、第2のCMOS
インバータは、トランジスタ312及び262によって
形成される。即ち、第1及び第2のCMOSインバータ
は共に、背向形(back−to−back)ラッチを
形成する。このラッチは、トランジスタ308のドレイ
ン316に第1の出力電圧を有すると共に、トランジス
タ312のドレイン336に第2の出力電圧を有する。
リセット後、ドレイン336の第2の出力電圧に対する
ドレイン316の第1の出力電圧の極性は、負の信号入
力IN に対する正の信号入力IN の極性を反転
したものとなる。ドレイン316の第1の出力電圧は、
トランジスタ328及び332により形成されるCMO
Sインバータによって反転されると共に、ドレイン33
6の第2の出力電圧は、トランジスタ348及び352
により形成されるCMOSインバータによって反転され
るので、反転出力信号90b(OUT(バー))に対す
る出力信号90a(OUT)の極性は、負の信号入力I
に対する正の信号入力IN の極性と同一であ
る。
【0056】図6は、本実施例の符号器回路400を図
示している。本実施例の重要な点は、符号器回路400
は二分探索法を実行して、回路10(図1)の並列サー
モメータ・コード出力信号OUT〜OUTを、対応
する二値コード出力に符号化することである。代表的な
従来のアプローチは、ROM(read−onlyme
mory)に格納したルックアップテーブルを使用し
て、サーモメータ・コードを対応する二値コードに変換
している。こういった従来のアプローチでは、対応する
二値コードが、特定のサーモメータ・コードで指定され
たROMのアドレスに格納される。こういった従来のア
プローチの欠点は、サーモメータ・コードにエラーがあ
れば、あばくことができる。サーモメータ・コードの特
定ヒットが論理「1」であり、隣接したビットに論理
「1」がないとき、この種エラーが生じ得る。
【0057】表1との関連で説明した4ビット分解サー
モメータ・コードに対して、例えば、出力信号OUT
〜OUTがそれぞれ正確に論理「1」であり、出力信
号OUTが誤って論理「1」であれば、この種エラー
が生じ得る。この例では、正確なデジタル二値コード出
力は、0101である。しかしながら、ROMに格納し
たルックアップテーブルを使用する、代表的な従来のア
プローチは、正確なデジタル二値コード出力をもたらす
のに失敗し得る。何故なら、出力信号OUTの誤った
状態によって、ROMには間違ったアドレスが指定され
てしまうからである。符号器回路400は、並列入力デ
ジタルサーモメータ・コードを対応する二値コードに変
換すべく、二分探索法を使用することによって、この種
サーモメータ・コードエラーというマイナス要因を十分
に回避する。
【0058】図6の回路400は、15個の出力信号O
UT〜OUT15(図6において、信号402a〜4
02oとしてそれぞれ図示)を備えた4ビット分解並列
入力デジタルサーモメータ・コードに対して示されてい
る。回路400は4ビット分解サーモメータ・コードに
対して示しているが、他のビット分解を有するサーモメ
ータ・コードに適応すべく、これを容易に変形すること
ができる。
【0059】図6において、出力信号OUT〜OUT
15は、マルチプレクサ406a〜406gの入力40
4a〜404gにそれぞれ結合している。出力信号OU
〜OUTは、マルチプレクサ406a〜406g
の入力408a〜408gにそれぞれ結合している。マ
ルチプレクサ406a〜406gの出力410a〜41
0gは、D型フリップフロップ412a〜412gの入
力にそれぞれ接続している。フリップフロップ412a
〜412cの出力414a〜414cは、マルチプレク
サ418a〜418cの入力416a〜416cにそれ
ぞれ接続している。フリップフロップ412e〜412
gの出力420a〜420cは、マルチプレクサ418
a〜418cの入力422a〜422cにそれぞれ接続
している。マルチプレクサ418a〜418cの出力4
24a〜424cは、D型フリップフロップ426a〜
426cの入力にそれぞれ接続している。フリップフロ
ップ426aの出力428は、マルチプレクサ432の
入力430に接続している。フリップフロップ426c
の出力434は、マルチプレクサ432の入力436に
接続している。また、マルチプレクサ432の出力43
8は、D型フリップフロップ440の入力に接続してい
る。
【0060】出力信号OUTは、インバータ442を
介して、マルチプレクサ406a〜406gの選択ライ
ン入力444a〜444gにそれぞれ結合している。出
力信号OUTは更に、D型フリップフロップ446の
入力及びマルチプレクサ406a〜406gの選択ライ
ン入力448a〜448gにそれぞれ結合している。フ
リップフロップ412dの出力450は、インバータ4
52を介して、マルチプレクサ418a〜418cの選
択ライン入力454a〜454cにそれぞれ結合してい
る。フリップフロップ412dの出力450は更に、D
型フリップフロップ456の入力及びマルチプレクサ4
18a〜418cの選択ライン入力458a〜458c
にそれぞれ結合している。フリップフロップ426dの
出力460は、インバータ462を介して、マルチプレ
クサ432の選択ライン入力464に結合している。フ
リップフロップ426dの出力460は更に、D型フリ
ップフロップ466の入力及びマルチプレクサ432の
選択ライン入力468に結合している。フリップフロッ
プ456の出力470は、D型フリップフロップ472
の入力に結合している。フリップフロップ446の出力
474は、D型フリップフロップ476の入力に結合し
ている。フリップフロップ476の出力478は、D型
フリップフロップ480の入力に結合している。また、
クロツク信号482は、フリップフロップ412a〜4
12g、426a〜426c、440、446、45
6、476、466、472及び480のクロック入力
に結合している。
【0061】回路400の二値コード出力は、フリップ
フロップ480の出力484(Q)、フリップフロッ
プ472の出力486(Q)、フリップフロップ46
6の出力488(Q)、及びフリップフロップ440
の出力490(Q)によって形成される。ここで、Q
は最上位のビットであり、Qは最下位のビットであ
る。出力信号OUTが論理0ならば、出力信号OUT
〜OUT15のデジタル諭理値は「8」を下回る。こ
の場合、出力信号OUTは、マルチプレクサ406a
〜406gの選択ライン入力448a〜448gをそれ
ぞれ無効にする。また、インバータ442は、マルチプ
レクサ406a〜406gの選択ライン入力444a〜
444gをそれぞれ無効にし、この結果、出力信号OU
〜OUTはマルチプレクサ406a〜406gに
よって、それぞれ出力410a〜410g上に出力され
る。
【0062】代わりに、出力信号OUTが論理1であ
れば、出力信号OUT〜OUT15は、少なくとも
「8」のデジタル論理値を有する。この場合、出力信号
OUTは、マルチプレクサ406a〜406gの選択
ライン入力448a〜448gをそれぞれ無効にする。
また、インバータ442は、マルチプレクサ406a〜
406gの選択ライン入力444a〜444gをそれぞ
れ無効にし、この結果、出力信号OUT〜OUT15
がマルチプレクサ406a〜406gによって、それぞ
れ出力410a〜410g上に出力される。
【0063】クロック信号482が正のエッジ遷移にな
ると直ちに、マルチプレクサ406a〜406gの出力
410a〜410gは、フリップフロップ412a〜4
12gによってラッチされて、出力414a〜414g
上にそれぞれ出力され、出力信号OUTはフリップフ
ロップ446によってラッチされて、出力474上に出
力される。フリップフロップ412dの出力が論理0で
あれば、出力450はマルチプレクサ418a〜418
cの選択ライン出力458a〜458cをそれぞれ無効
にする。更に、インバータ452は、マルチプレクサ4
18a〜418cの選択ライン入力454a〜454c
をそれぞれ無効にし、この結果、フリップフロップ41
2a〜412cの出力414a〜414cは、マルチプ
レクサ418a〜418cによって、それぞれ出力42
4a〜424c上に出力される。
【0064】代わりに、フリップフロップ412dの出
力450が論理1であれば、出力450はマルチプレク
サ418a〜418cの選択ライン入力458a〜45
8cをそれぞれ無効にする。また、インバータ452
は、マルチプレクサ418a〜418cの選択ライン入
力454a〜454cをそれぞれ無効にし、この結果、
フリップフロップ412e〜412gの出力420a〜
420cは、マルチプレクサ418a〜418cによっ
て、出力424a〜424c上にそれぞれ出力される。
【0065】クロック信号482が正のエッジ遷移にな
ると直ちに、マルチプレクサ418a〜418cの出力
424a〜424cは、フリップフロップ426a〜4
26cによってラッチされて、出力428,460及び
434上にそれぞれ出力されると共に、フリップフロッ
プ412dの出力450は、フリップフロップ456に
よってラッチされて、出力470上に出力される。ま
た、フリップフロップ446の出力は、フリップフロッ
プ476によってラッチされて、出力478上に出力さ
れる。
【0066】フリップフロップ426dの出力460が
論理0であれば、出力460はマルチプレクサ432の
選択ライン入力468を無効にする。また、インバータ
462はマルチプレクサ432の選択ライン入力464
を無効にし、この結果、フリップフロップ426aの出
力は、マルチプレクサ432によって、出力438上に
出力される。
【0067】代わりに、フリップフロップ426dの出
力460が論理1であれば、出力460はマルチプレク
サ432の選択ライン入力468を無効にする。また、
インバータ462はマルチプレクサ432の選択ライン
入力464を無効にし、この結果、フリップフロップ4
26cの出力434は、マルチプレクサ432によっ
て、出力438上に出力される。
【0068】クロック信号482が正のエッジ遷移にな
ると直ちに、マルチプレクサ432の出力438は、フ
リップフロップ440によってラッチされて、出力49
0(Q)上に出力されると共に、フリップフロップ4
26bの出力460は、フリップフロップ466によっ
てラッチされて、出力488(Q)上に出力される。
また、フリップフロップ456の出力470は、フリッ
プフロップ472によってラッチされて、出力486
(Q)上に出力されると共に、フリップフロップ47
6の出力478は、フリップフロップ480によってラ
ッチされて、出力484(Q)上に出力される。
【0069】本実施例の重要な点は、回路400がサー
モメータ・コードをパイプライン式に二値コードに変換
し、この結果、クロック信号482が正のエッジ遷移に
なると直ちに、フリップフロップ412a〜412g及
び446が直前のサーモメータ・コードから必要な値を
ラッチするために、新しいサーモメータ・コードを、出
力信号OUT〜OUT15から受信することができる
ことである。同様に、フリップフロップ426a〜42
6c、456及び476は、フリップフロップ412a
〜412g及び446から必要な値をラッチし、この結
果、フリップフロップ412a〜412g及び446
は、新しいデータをラッチすることができる。また、フ
リップフロップ440、466、472及び480は、
フリップフロップ426a〜426c、456及び47
6から必要な値をラツチし、この結果、フリップフロッ
プ426a〜426c、456及び476は新しいデー
タをラツチできる。フリップフロップ440、466、
472、及び480が、フリップフロップ426a〜4
26c、456及び476から必要な値をラッチしたと
き、二値コードが出力信号Q,Q,Q及びQ
もたらされた状態で、符号化プロセスは完了する。こう
して、サーモメータ・コードが回路400の出力信号O
UT〜OUT15上に最初にもたらされて、クロック
信号482が正のエッジ遷移を3回繰り返した後、対応
する二値コードが、出力Q,Q,Q及びQにも
たらされる。しかしながら、符号器回路400の多段パ
イプライン式アーキテクチャーは、クロック信号482
が正のエッジ遷移になる毎に、出力OUT〜OUT
15から新しいサーモメータ・コードを受信することが
できる。
【0070】符号器回路400の動作例として、出力信
号OUT〜OUTのみが論理1であれば、出力信号
OUT〜OUTは、クロック信号482が最初のエ
ッジ遷移になると直ちに、フリップフロップ412a〜
412gによってラッチされて、出力414a〜414
g上にそれぞれ出力される。また、フリップフロップ4
46の出力474が、出力信号Q(論理0)をラッチ
し、この結果、クロック信号482が第2及び第3の正
のエッジ遷移となった後、出力Q(最上位ビット)は
最終的に論理0となる。
【0071】クロック信号が第2の正のエッジ遷移とな
った後、出力信号OUT〜OUT(クロック信号4
82の第1の正のエッジ遷移に先立って初めから受信さ
れる)は、マルチプレクサ418a〜418cを介した
フリップフロップ412e〜412gの出力420a〜
420cから、フリップフロップ426a〜426cに
よってラッチされて、出力428、460及び434上
にそれぞれ出力される。また、フリップフロップ456
の出力470が、出力信号Q(クロック信号482の
第1の正のエッジ遷移に先立って初めから受信され、論
理1を有する)をラッチし、この結果、クロック信号4
82の第3の正のエッジ遷移後、フリップフロップ47
2の出力486(Q)は最終的に論理1となる。
【0072】クロック信号の第3の正のエッジ遷移の
後、フリップフロップ466の出力488(Q)は論
理0(クロック信号482の第1の正のエッジ遷移に先
立って初めから受信された出力信号Q)となる。ま
た、出力信号OUT(クロック信号482の第1の正
のエッジ遷移に先立って初めから受信される)は、マル
チプレクサ432を介したフリップフロップ426aの
出力428から、フリップフロップ440によってラッ
チされて、出力490(Q)上に出力される。
【0073】従って、クロック信号482の第3の正の
エッジ遷移の後、出力Q,Q,Q及びQは、デ
ジタル値「5」を表わす二値コード0101をもたら
す。このデジタル値「5」は、クロック信号482の第
1の正のエッジ遷移に先立って、出力信号OUT〜O
UT15から初めから受信されたデジタル値「5」を有
するサーモメータ・コードに対応する。
【0074】こうして、符号器回路400は、入力サー
モメータ・コードが少なくとも「8」のデジタル値を有
するか否かに基づき、出力Qが論理1または論理0を
有するべきかを、最初に決定する。次に、符号器回路4
00は、サーモメータ・コードが少なくとも「4」のデ
ジタル値(サーモメータ・コードのデジタル値が「8」
を下回る場合)または少なくとも「12」のデジタル値
(サーモメータ・コードのデジタル値が少なくとも
「8」の場合)を有するかに基づき、出力Qが論理1
または輪理0であるべきかを決定する。次いで、符号器
回路400は、サーモメータ・コードが少なくとも
「2」のデジタル値(サーモメータ・コードのデジタル
値が、「4」を下回る場合)、少なくとも「6」のデジ
タル値(サーモメータ・コードのデジタル値か少なくと
も「4」の場合)、少なくとも「10」のデジタル値
(サーモメータ・コードのデジタル値が、「12」を下
回る場合)、または少なくとも「14」のデジタル値
(サーモメータ・コードのデジタル値が少なくとも「1
2」の場合)を有するかに基づき、出力Qが論理1ま
たは論理0であるべきかを決定する。
【0075】また、符号器回路400は、サーモメータ
・コードが少なくとも「1」のデジタル値(サーモメー
タ・コードのデジタル値が「2」を下回る場合)、少な
くとも「3」のデジタル値(サーモメータ・コードのデ
ジタル値が少なくとも「2」の場合)、少なくとも
「5」のデジタル値(サーモメータ・コードのデジタル
値が「6」を下回る場合)、少なくとも「7」のデジタ
ル値(サーモメータ・コードのデジタル値が少なくとも
「6」の場合)、少なくとも「9」のデジタル値(サー
モメータ・コードのデジタル値が「10」を下回る場
合)、少なくとも「11」のデジタル値(サーモメータ
・コードのデシタル値が少なくとも「10」の場合)、
少なくとも「13」のデジタル値(サーモメータ・コー
ドのデジタル値が「14」を下回る場合)、または少な
くとも「15」のデジタル値(サーモメータ・コードの
デジタル値が少なくとも「14」の場合)を有するかに
基づき、出力Qが論理1または論理0であるべきかを
決定する。このようにして、回路400は二分探索法を
実行して、並列サーモメータ・コード出力信号OUT
〜OUT15を、対応する二値コード出力(Q
,Q及びQ)に符号化する。
【0076】本実施例の重要な点は、出力信号OUT
〜OUT15のうちの1つの出力信号のみが、サーモメ
ータ・コードの対応する二値コード出力が少なくとも特
定の数であるか否かの決定を制御することである。従っ
て、符号器回路400の二値コード出力(Q,Q
,Q)は、出力信号OUT〜OUT15から受
信されるサーモメータ・コードにおけるエラーというマ
イナス要因に左程左右されないで済む。例えば、出力信
号OUT〜OUT15のうちの任意の出力信号または
全ての出力信号が、誤って論理1をとったか否かにかか
わらず、符号器回路400の二値コード出力(Q,Q
,Q,Q)の正確さは、出力信号OUTが正確
に論理0であれば、変わらない。同様に、出力信号OU
〜OUTのうちの任意の出力信号または全ての出
力信号が、誤って論理1をとったか否かにかかわらず、
符号器回路400の二値コード出力(Q,Q
,Q)の正確さは、出力信号OUTが正確に論
理0であれば、変わることがない。また、同様に、出力
信号OUT13〜OUT15のうちの任意の出力信号ま
たは全ての出力信号が、誤って論理1をとったか否かに
かかわらず、出力信号OUT12が正確に論理0であれ
ば、符号器回路400の二値コード出力(Q,Q
,Q)の正確さは変わらない。
【0077】図7は、電流入力A/D変換用回路の第1
の代替実施例を示している。図中、電流入力は、差分電
流入力である。回路510において、第1の入力電流ノ
ード512aは、第1の入力電流源514a
(I IN)及び第1のDC電流ノード516aに接続
している。第1のDC電流源516aは、第1のDC電
流源518a(I DC)に接続している。第1の電流
経路ノード512aは更に、P型トランジスタ522a
(方向トランジスタM )のソース520a、及びP
型トランジスタ522b(方向トランジスタM )の
ソース520bに接続している。第2の入力電流ノード
512bは、第2の入力電流源514b(I IN)及
び第2のDC電流ノード516bに接続している。第2
のDC電流ノード516bは、第2のDC電流源518
b(I DC)に接続している。第2の入力電流経路ノ
ード512bは更に、P型トランジスタ523a(方向
トランジスタM )のソース521a、及びP型トラ
ンジスタ523b(方向トランジスタM )のソース
521bに接続している。
【0078】バイアス電圧524は、方向トランジスタ
のゲート526a、方向トランジスタM のゲ
ート527a、方向トランジスタM のゲート526
b、及び方向トランジスタM のゲート527bに結
合している。方向トランジスタM のドレイン528
aは、出力回路523a(S)の入力電流経路ノード
530a
【外47】 に接続している。方向トランジスタM のドレイン5
29aは、出力回路Sの入力電流経路ノード531a
に接続している。方向トランジスタM のドレイン5
28bは、出力回路532b(S)の入力電流経路ノ
ード530b
【外48】 に接続している。方向トランジスタM のドレイン5
29bは、出力回路Sの入力電流経路ノード531b
【外49】 に接続している。出力回路Sは、出力信号534a
(OUT)、及び基準電流源536a
【外50】(IREF1) に接続している。出力回路Sは、出力信号534b
(OUT)、及び基準電流源536b
【外51】(IREFn) に接続している。また、方向トランジスタM 〜M
及びM 〜M は、略等しいチャネル長及びチャ
ネル幅を有している。
【0079】図1の回路10と同様、トランジスタM
(i=1,…,n)、出力回路S及び基準電流源
【外52】IREFi はモジュールを形成し、このモジュールは、A/D変換
回路510の特定のビット分解を達成すべく、所望の如
く、n回(n:整数)繰り返えされる。入力電流源51
4a(I IN)及び514b(I IN)を流れる電
流のレベル間の可変差分に基づき、デジタル論理値は回
路510によってもたらされて、出力信号OUT〜O
UT上に出力される。付加的DC電流源518a(I
DC)及び518b(I DC)は、実質的に一定レ
ベルの電流を、DC電流ノード516a及び516bに
それぞれ供給する。入力電流源514a(I IN)及
び514b(I IN)を流れる電流のレベル間の差分
における変化に対する回路510の応答時間を減少すべ
く、このことは、方向トランジスタM〜Mを流れる
電流の最小レベルを保証する。この動作は、入力電流源
IN及びI INを流れる電流が小さいとき、特に
重要である。典型的には、DC電流源518a(I
DC)を流れる電流は、DC電流源518b
(I DC)を流れる電流と略等しい。こうして、入力
電流源514a(I IN)からの電流は、DC電流源
518a(I DC)からの電流と合計され、これら入
力電流源514a(I IN)及びDC電流源518a
(I DC)からの合計電流は、方向トランジスタM
〜M に供給される。方向トランジスタM 〜M
は、入力電流源514a(I IN)及びDC電流
源518a(I DC)からの合計電流を、n個の等し
い電流に分割し、このn個の電流は、入力電流経路ノー
【外53】 にそれぞれ向けられる。図1の回路10と同様に、所望
の電流分割比を達成すべく、方向トランジスタM
は注意深く調整される。
【0080】入力電流源514b(I IN)からの電
流は、DC電流源518b(I DC)からの電流と合
計され、これら入力電流源514b(I IN)及びD
C電流源518b(I DC)からの合計電流は、方向
トランジスタM 〜M に供給される。方向トラン
ジスタM 〜M は、入力電流源514b(I
IN)及びDC電流源518b(I DC)からの合計
電流は、n個の等しい電流に分割され、このn個の電流
は、入力電流経路ノード
【外54】 にそれぞれ向けられる。方向トランジスタM 〜M
は、所望の電流分割比を達成すべく、注意深く調整さ
れる。
【0081】出力回路S(i=1,…,n)は、入力
電流経路ノード
【外55】 を流れる電流のレベル間の差分と、基準電流源
【外56】IREFi を流れる電流とを比較する。入力電流経路ノード
【外57】 を流れる電流のレベル間の差分が、基準電流源
【外58】IREFi を流れる電流に比して大であれば、出力信号OUT
論理「1」となる。入力電流経路ノード
【外59】 を流れる電流のレベル間の差分が、基準電流源
【外60】IREFi を流れる電流に比して小であれば、出力信号OUT
論理「0」となる。
【0082】図8は、図7の出力回路S(i=1,
…,n)の比較回路568を示している。回路568
は、図3の回路68と同様である。図8の正の出力信号
574a(OUT )は、図3の正の出力信号74a
(OUT )に対応する。図8の負の出力信号574
b(OUT )は、図3の負の出力信号74b(OU
)に対応する。図8のクロック入力570a(C
lkA)は、図3のクロック入力70a(ClkA)に
対応する。図8の反転クロック入力570b(Clk
B)は、図3の反転クロック入力70b(ClkB)に
対応する。図8のノードCは、図3のノードAに対応す
る。図8のノードDは、図3のノードBに対応する。図
8のバイアス電圧524は、図3のバイアス電圧24に
対応する。図8の基準電流入力566
【外61】(IREFi) は、図3の基準電流入力66
【外62】(IREFi) に対応する。図8のVSS608は、図3のVSS10
8に対応する。図8のVDD624は、図3のVDD
24に対応する。図8のキャパシタンストランジスタ6
50は、図3のキャパシタンストランジスタ150に対
応する。図8の等化トランジスタ658は、図3の等化
トランジスタ158に対応する。図8のキャパシタンス
トランジスタ646は、図3のキャパシタンストランジ
スタ146に対応する。図8のリセットトランジスタ6
38は、図3のリセットトランジスタ138に対応す
る。図8の再生トランジスタ602は、図3の再生トラ
ンジスタ102に対応する。図8の再生トランジスタ6
12は、図3の再生トランジスタ112に対応する。図
8の平衡トランジスタ630bは、図3の平衡トランジ
スタ130に対応する。図8のカレントミラー・トラン
ジスタ620bは、図3のカレントミラー・トランジス
タ120に対応する。また、図8の入力電流経路ノード
552a
【外63】 は、図3の入力電流経路ノード52
【外64】(IINi) に対応する。
【0083】図8の比較回路568は更に、ノードDに
接続した入力電流経路ノード552b
【外65】 を備えている。また、比較回路568は、カレントミラ
ー・トランジスタ620a及び平衡トランジスタ630
aを備えている。カレントミラー・トランジスタ620
aのソース622は、VDD624に接続している。カ
レントミラー・トランジスタ620aのゲート618
は、基準電流入力566
【外66】(IREFi) に結合しており、カレントミラー・トランジスタ620
aのドレイン626は、平衡トランジスタ630aのソ
ース628に接続している。また、平衡トランジスタ6
30aのゲート632は、バイアス電圧524に結合し
ており、平衡トランジスタ630aのドレイン634
は、ノードCに接続している。
【0084】動作時、平衡トランジスタ630bを流れ
る電流は、カレントミラー・トランジスタ620bを流
れる電流と実質的に等しく、平衡トランジスタ630a
を流れる電流は、カレントミラー・回路620aを流れ
る電流と実質的に等しい。従って、線形的に位取りされ
たサーモメータ・コードが、カレントミラー・トランジ
スタ620a及び620bを流れる電流に多少は基づい
て、出力信号OUT〜OUT上に、図7の回路51
0によってもたらされる。カレントミラー・トランジス
タ620aを流れる電流は、
【外67】 として表わすことができ、カレントミラー・トランジス
タ620bを流れる電流は、
【外68】 として表わすことができる。こうして、図7の出力信号
OUT〜OUT上に、線形的に位取りされたサーモ
メータ・コードを達成するため、
【外69】 間の差分は、次式によって表わすことができる。
【数2】 式中、nは2ビット分解数−1に等しく、max.(I
IN−I IN)は入力電流源I IN及びI IN
を流れる電流間の最大基準化差分であり、I INは一
般的に常にI INに比して大である。
【0085】代わりに、I INが必ずしもI IN
比して大でなくて、I IN及びI IN間のメジアン
差分が略0であれば、
【外70】 は、S(i=2ビット分解数/2)に対して、
【外71】 に等しいものとして確定することかできる。i<2ビッ
ト分解数/2が成立する場合、図7の出力信号OUT
〜OUT上に、線形的に位取りされたサーモメータ・
コードを達成するため、
【外72】 間の差分は、次式で表わすことができる。また、i>2
ビット分解数/2が
【数3】 成立する場合、図7の出力信号OUT〜OUT
に、線形的に位取りされたサーモメータ・コードを達成
するため、
【外73】 間の差分は、次式で表わすことかできる。
【数4】
【0086】図8の比較回路568の動作は、図3のノ
ードAに関連する図8のノードCを流れる電流の電流源
と、図3のノードBに関連する図8のノードDを流れる
電流の電流源とが主要な相違点であることを除き、図3
の比較回路68の動作と実質的に同一である。図3の比
較回路68と同様に、ノードCを流れる電流がノードD
を流れる電流を超えれば、出力信号574a(OUT
)の電圧は、出力信号574b(OUT )の電圧
を超える。その代わりに、ノードDを流れる電流がノー
ドCを流れる電流を超えれば、出力信号574b(OU
)の電圧は、出力信号574a(OUT )の
電圧を超える。
【0087】
【外74】 間の差分を適切に確定することにより、線形的または
非線形的に位取りされたサーモメータ・コードを、出力
信号OUT〜OUT上にもたらすことができる。図
7及び図8のアプローチは、技術的に優位にある。この
理由は、回路50が、差分電流信号を有する他の回路と
インターフェースできる点と、各出力回路Sに対する
合計基準電流
【外75】 が同一であり、この結果、方向トランジスタM〜M
が一層容易に所望する電流分割比を達成することができ
る点にある。また、後者の理由は、各出力回路S〜S
間の変化量のみが、
【外76】 間の差分となることに裏付けされる。
【外77】 間の差分は、カレントミラー・トランジスタ620aの
チャネル寸法をそれぞれ調整することによって、確定す
ることができる。
【0088】図1を参照すると、入力電流源IINから
の電流を等しいn個の電流部分に分割することによっ
て、各入力電流経路ノード
【外78】IINi を流れる電流は小さくなる。このことは、入力電流源を
流れる電流が少ないとき、望ましくないものとなり得
る。図1において、8ビット分解A/D変換が所望され
れば、n=255となり、またIIN+IDC=略10
ミリアンペアのとき、入力電流経路ノード
【外79】IIN1 を流れる電流は、略0.15マイクロアンペアとなる。
ここで、10ミリアンペアは、ヒデオD/Aコンバータ
に対して、代表的なフルスケール出力レベルである。
【外80】IIN1 を流れる電流が小さくなるにつれて、図1の出力回路S
の速度及び信頼性もまた、低下し得る。
【0089】この関係は、代替実施例において取り扱わ
れる。この代替実施例では、方向トランジスタM〜M
が入力電流を分割することによって、基準電流源
【外81】IREF1〜IREFn のおのおのは等しくなる。方向トランジスタM〜M
を流れる電流のこういった分割を達成するため、基準電
流源
【外82】IREF1〜IREFn をそれぞれ流れる電流を等しくしておいて、サーモメー
タ・コード出力OUT〜OUTに関する所望の位取
りを達成すべく、方向トランジスタM〜Mのチャネ
ル寸法を変えることができる。出力OUT〜OUT
にて、線形的に位取りされたサーモメータ・コードを達
成するため、方向トランジスタM〜Mはそれぞれ実
質的に等しいチャネル長及び可変のチャネル幅を有する
ことができる。方向トランジスタMのチャネル幅をW
で表わした場合、トランジスタM〜Mのチャネル
幅は、W=W/i(i=1,…,n)で確定するこ
とができる。この手法の利点は、iが小さいとき、M
を流れる電流が多くなることである。重要なことに、入
力電流源IINを流れる電流が小さいとき、iが小さい
場合に、OUTが論理「1」で、かつOUTi+1
論理「0」である限界遷移点が生じる。従って、iが小
さい限界遷移点にて、より多くの電流を入力電流経路ノ
ード
【外83】IINi に向けることが望ましい。何故なら、A/D変換を行う
のに必要な時間は、限界遷移点にて、出力回路Sが論
理「1」を形成する時間に依存するからである。また、
出力回路Sは、入力電流経路ノード
【外84】IINi を流れる電流が減少するとき、OUTにて論理「1」
を一層迅速に形成することができる。従って、入力電流
経路ノード
【外85】IINi を介してOUTにて論理「1」を形成するのに必要な
しきい値電流レベルが、それぞれの出力回路S〜S
に対して実質的に同一であり、この結果、入力電流経路
ノード
【外86】IINi を流れる電流が要求しきい値電流レベルに近いとき、O
UTにて論理「1」を形成する遅延がより堅実とな
り、かつ限界遷移点にて、各出力回路Sに対して実質
的に同一となるという利点が、上記手法によってもたら
される。方向トランジスタM〜Mに対するチャネル
幅が通常量だけの増分ではなく、n!(nの階乗)個の
ユニットデバイスとして並列に配列した方向トランジス
タMチャネル幅(W)となって、ユニットサイズデ
バイスの並列接続が行い難くなり得るという点が、上記
手法の欠点である。更に、iが増加するにつれて、
【外87】IREFi 及びMに対して正確さが一層限界的になる。何故な
ら、iの増加につれて、MによるIINの信号減衰が
増大するからである。
【0090】別の代替実施例の一例として、n=15な
らば、方向トランジスタM〜Mは、方向トランジス
タM〜M15の略2倍のチャネル幅を有することがで
きる。このことは、所望のチャネル幅の変化量を達成す
べく、ユニットデバイスの並列配置を促進するものであ
り、またこれによって、方向トランジスタM〜M15
における信号減衰に起因する不正確さというマイナス要
因が緩和される。
【0091】また別の代替実施例において、5ビット分
解A/D変換を達成すべく、n=31であるならば、奇
数番号のMは、偶数番号のMの2倍のチャネル幅を
有することができる。こうして、偶数番号の出力回路S
が、より高いサンプリング速度で適切に動作できない
状況において、4ビット分解A/D変換を達成すべく、
奇数番号の出力回路Sは、高いサンプリング速度で動
作することができる。
【0092】重要なことに、本実施例において、図1と
の関連で前述したように、入力電流源IINからの電流
を、方向トランジスタM〜Mにより実質的に均等に
分割することによって、DC電流源IDCを流れる電流
が略315マイクロアンペアの場合、n=15で、入力
電流源IINを流れる電流が10ミリアンペアのとき、
それぞれの入力電流経路ノード
【外88】IINi を十分な電流が流れることとなる。
【0093】図9は、電流入力A/D変換用回路の第2
の代替実施例を示している。図9の回路710におい
て、入力電流源714(IIN)は、図1の入力電流源
14(IIN)に対応する。DC電流源718
(IDC)は、図1のDC電流源18(IDC)に対応
する。第1のバイアス電圧724
【外89】(VBIAS1) は、図1のバイアス電圧24に対応する。方向トランジ
スタ720a〜720d(M〜M)は、図1の方向
トランジスタ20a〜20d(M〜M)に対応す
る。出力回路732a〜732d(S〜S)は、図
1の出力回路32a〜32d(S〜S)に対応す
る。基準電流源736a〜736d(IREF)は、図
1の基準電流源36a〜36d
【外90】(IREF1〜IREFn) に対応する。
【0094】更に、図9の回路710において、第1の
バイアス電圧724
【外91】(VBIAS1) は、抵抗素子727aを介して、方向トランジスタ72
0a(M)のゲート726aに結合している。ゲート
726aは、抵抗素子727bを介して、方向トランジ
スタ720b(M)のゲート726bに接続してい
る。ゲート726bは、抵抗素子727cを介して、方
向トランジスタ720c(M)のゲート726cに接
続している。同様に、方向トランジスタ720dのゲー
ト726dは、抵抗素子727dを介して、方向トラン
ジスタMn−1(図示せず)のゲートに接続している。
方向トランジスタ720d(M)のゲート726dは
更に、第1のバイアス電圧724
【外92】(VBIAS1) に比して低い電圧を有する第2のバイアス電圧725
【外93】(VBIAS2) に結合している。
【0095】第1のバイアス電圧724
【外94】(VBIAS1) は、抵抗素子727a〜727dを流れる電流をもたら
す電流源(図示せず)によって、置換することができ
る。図9の回路710において、方向トランジスタM
〜Mのゲート726a〜726dは、抵抗素子726
a〜726d間の電圧降下に起因して、それぞれ異なる
電圧を有する。このようにして、方向トランジスタM
(i=1,…,n)のゲートバイアス電圧は、iが増加
するにつれて低下し、この結果、入力電流源IINを流
れる電流が小さいとき、方向トランジスタMのみが、
最初にオンに切り換えられる。また、入力電流源IIN
を流れる電流が増大するにつれて、他の方向トランジス
タM〜Mも次々にオンに切り換えられる。
【0096】こうして、OUTが論理「0」であれ
ば、方向トランジスタMi+1はオフに切り換えられ、
OUTが論理「1」であれば、方向トランジスタM
i+1はオンに切り換えられる。この手法によって、I
IN及びIDCからの有効電流は、OUTが論理
「1」で、OUTi+1が論理「0」であるサーモメー
タ・コード内のポイントを示すのにより臨界的な、出力
回路S〜Sのうちの特定の出力回路に向けられる。
この手法を使用することによって、基準電流源736a
〜736dを流れる電流は、図1におけるように、相互
に相違し得る。
【0097】その代わりに、iの増大につれて各抵抗素
子の抵抗が増加する状態で、各方向トランジスタM
のソースをそれぞれの抵抗素子を介して電流源I
IN及びIDCに接続することによって、iの増大につ
れて、方向トランジスタM〜Mの強さを、累進的に
弱めることができる。
【0098】図10は、入力電流A/D変換用回路の第
3の代替実施例を示している。図10の回路810にお
いて、入力電流源814(IIN)は、図9の入力電流
源714(IIN)に対応する。DC電流源818(I
DC)は、図9のDC電流源718(IDC)に対応す
る。バイアス電圧824は、図9の第1のバイアス電圧
724に対応する。方向トランジスタ820a〜820
d(M〜M)は、図9の方向トランジスタ720a
〜720d(M〜M)に対応する。出力回路832
a〜832d(S〜S)は、図9の出力回路732
a〜732d(S〜S)に対応する。基準電流源8
36a〜836d(IREF)は、図9の基準電流源7
36a〜736d(IREF)に対応する。
【0099】バイアス電圧824が、方向トランジスタ
のゲート826aにのみ結合し、更に、抵抗素子7
27a〜727d等の抵抗素子が使用されておらず、図
9の第2のバイアス電圧725等の第2のバイアス電圧
が含まれていない点で、回路810は図9の回路710
とは異なる。
【0100】図10において、出力回路832a
(S)の出力信号OUTは、方向トランジスタM
のゲート826bに結合している。出力回路832d
(S)の出力信号OUTは、方向トランジスタM
のゲート826cに結合している。トランジスタM
ゲート826dは、出力回路Sn−1(図示せず)の出
力信号OUTn−1に結合している。図10の回路81
0は、図9の回路710と類似している。何故なら、電
流源IIN及びIDCからの電流は、OUTが論理
「1」で、OUTi+1が論理「0」であるサーモメー
タ・コード内のポイントを示すのにより臨界的な、出力
回路S〜Sのうちの特定の出力回路に向けられるか
らである。こうして、OUTが論理「1」ならば、方
向トランジスタMi+1はオンに切り換えられ、この結
果、出力信号OUTが論理「0」ならば、方向トラン
ジスタMi+1はオフに切り換えられる。このようにし
て、図10の回路810は、図9の回路710の逐次タ
ーン・オン効果をもたらし、この結果、入力電流源I
INを流れる電流が増加するにつれて、他の方向トラン
ジスタM〜Mが次々にオンに切り換えられる。
【0101】図11a〜11dは、図2の比較回路68
の代替実施例を示している。図11a〜11cにおい
て、図2に示した差分電圧出力OUT 及びOUT
の代わりに、単一出力OUTが、比較回路68の各
代替実施例によってもたらされる。図11a〜11cの
単一出力信号OUTは、図1の出力信号OUT〜O
UTのうちの任意のものを形成することができる。同
様に、図2の比較回路68の差分出力信号OUT
びOUT は、図1の任意の出力回路S〜Sの差
分出力信号を形成することができ、この結果、電流入力
A/D変換を行う上で、図2のバッファ回路78a及び
78b、及びセンス増幅回路86は不要となる。
【0102】図11aにおいて、入力電流経路ノード8
30
【外95】(IINi) は、ノードEに接続しており、このノード830は更
に、基準電流源836
【外96】(IINi) に接続している。入力電流経路ノード830
【外97】(IINi) は、入力電流経路ノード
【外98】IINi〜IINi のうちの任意のものに対応している。基準電流源836
【外99】(IREFi) は、図1の基準電流源
【外100】IREF1〜IREFn のうちの任意のものに対応している。図11aにおい
て、ノードEは更に、ダイオード852の陽極850、
ダイオード856の陰極854、及びCMOSインバー
タ860の入力858に接続している。インバータ86
0の入力862は、図1の出力信号OUT〜OUT
のうちの任意のものに対応する出力信号OUTを形成
する。ダイオード852の陰極864は、ダイオード8
56の陽極866に接続すると共に、基準電圧824
(VREF)に結合している。入力電流経路ノード
【外101】IINi を流れる電流が、基準電流源
【外102】IREFi を流れる電流を超えれば、ノードEの電圧は上昇し、こ
の結果、出力信号OUTの電圧は低下する。入力電流
経路ノード
【外103】IINi を流れる電流か、基準電流源
【外104】IREFi を流れる電流を下回れば、ノードEの電圧は低下して、
出力信号OUTの電圧は上昇する。
【0103】ダイオード852及び856はそれぞれし
きい値電圧Vを有しており、この結果、ノードEの電
圧は、基準電圧824(VREF)を上回るようにV
を超えることが十分に抑制されると共に、基準電圧82
4(VREF)を下回るようにV以下に低下すること
も十分に抑制される。図11aの手法の欠点は、ノード
Eの電圧が、VREFを基準にして+Vと−Vの間
を揺動し得る点である。こうして、図1の方向トランジ
スタM〜Mが、電流源IIN及びIDCからの電流
を等しく分割することを保証すべく、ノードEの電圧を
厳密に制御することはできない。
【0104】入力電流経路ノード
【外105】IINi が、ノードEに結合しており、このノードEは更に、基
準電流源
【外106】RIRFi に結合している点で、図11bは図11aと類似してい
る。ノードEは、n型トランジスタ872のソース87
0、P型トランジスタ876のソース874、及びCM
OSインバータ880の入力878に接続している。ト
ランジスタ872のドレイン882は、VDD884に
接続している。トランジスタ876のドレイン886
は、VSS888に接続している。トランジスタ872
のゲート890は、第1の基準電圧892
【外107】(VREF1) に結合しており、トランジスタ876のゲート894
は、第2の基準電圧896
【外108】(VREF2) に結合している。インバータ880の出力898は、出
力信号OUTを形成する。トランジスタ872及び8
76はそれぞれしきい値電圧Vを有しており、この結
果、ノードEの電圧は、第2の基準電圧
【外109】VREF2 を上回るようにVを超えることが十分に抑制されると
共に、第1の基準電圧
【外110】VREF2 を下回るようにV以下に低下することも十分に抑制さ
れる。
【0105】図11bの手法の欠点は、トランジスタ8
72もトランジスタ876もターン・オンしない所定の
電圧範囲内にて、ノードEの電圧が揺動し得るように、
第1及び第2の基準電圧
【外111】VREF1 及び
【外112】VREF2 を選択する必要があることである。こうして、ノードE
の電圧が、所定の電圧範囲内の上限値または下限値にあ
るのかに基づいて、出力信号OUTは、入力電流経路
ノード
【外113】IINi を流れる電流が基準電流源
【外114】IREFi を流れる電流に比して大であるか小であるかを適切に指
示することができる。従って、トランジスタ874及び
876が、ノードEの電圧を厳密に制御し得る範囲は、
入力電流経路ノード
【外115】IINi を流れる電流が、基準電流源
【外116】IREFi を流れる電流に比して大であるか小であるかを適正に指
示するために、ノードEの電圧を所定の電圧範囲内で揺
動させる要求によって制限される。ノードEの電圧は所
定の電圧範囲内で揺動される必要があるので、トランジ
スタ872及び876がノードEの電圧を厳密に制御し
得る範囲が制限され、この結果、方向トランジスタM
〜Mを流れる電流を均等に分割することが、一層困難
となる。
【0106】入力電流経路ノード
【外117】IINi がノードEに接続し、このノードEが更に、基準電流源
【外118】IREFi に接続している点で、図11cは図11a及び図11b
と類似している。ノードEは、CMOSインバータ90
2の入力900、CMOSインバータ906の出力、及
びn型トランジスタ910のソースに接続している。ト
ランジスタ910のドレイン912は、インバータ90
2の出力914、及びインバータ906の入力916に
接続している。インバータ902及び906は、背向形
インバータラッチを形成する。インバータ902の出力
914は、出力信号OUTを形成する。トランジスタ
910のゲート918は、クロック入力ClkAに結合
している。クロック入力ClkAが、リセットの際、ノ
ードE及び出力信号OUT間に低インピーダンス経路
をもたらすことができ、この結果、リセットの際、ノー
ドEの電圧が、出力回路S〜Sのそれぞれに対し
て、実質的に等しくなると共に、方向トランジスタM
〜Mが、電流源IIN及びIDCからの電流を均等に
分割し得ることが、図11cにおける手法の利点であ
る。
【0107】リセット後、トランジスタ910が、ノー
ドE及び出力信号OUT間に高インピーダンスを形成
することによって、入力電流経路ノード
【外119】IINi を流れる電流が、基準電流源
【外120】IREFi を流れる電流に比して大であるか小であるかに基づき、
インバータ902及び906が、出力信号OUTの電
圧をラッチすることができる。こうして、入力電流経路
ノード
【外121】IINi を流れる電流が、電流源
【外122】IREFi を流れる電流を超えたならば、出力信号OUTの電圧
はローとなる。一方、入力電流経路ノード
【外123】IINi を流れる電流が、基準電流源
【外124】IREFi を流れる電流を下回れば、出力信号OUTの電圧はハ
イとなる。図11cにおける手法の欠点は、ノードEの
電圧によって、方向トランジスタMも基準電流源
【外125】IREFi も、リセット後、3極管、または逆導通状態になること
を十分に抑制することができないことである。従って、
図11cの回路は、ノードEの電圧が、リセットの際
に、出力回路S〜Sのそれぞれにおいて、実質的に
同一となるのに比較的長い時間を要求することによっ
て、図1の回路のサンプリングレート周波数が低下され
る。更に、インピーダンスレベル及び寄生容量は、トラ
ンジスタ寸法及び基準電流源
【外126】IREF1〜IREFn を流れるそれぞれの電流における変化に起因して、ノー
ドE及び出力信号OUT間、及び出力回路S〜S
間において極めて不均一となる。
【0108】図11dにおいて、入力電流経路ノード
【外127】IINi は、ノードEに接続し、このノードEは更に、基準電流
【外128】IREFi に接続している。ノードEは、コンデンサ920aを介
して、VSS922に接続している。ノードEはまた、
n型等化トランジスタ926aのソース924a及びn
型リセットトランジスタ930aのソース928aにそ
れぞれ接続している。等化トランジスタ926aのゲー
ト932aは、VDD934に接続している。リセット
トランジスタ930aのゲート936aは、クロック入
力ClkAに結合している。リセットトランジスタ93
0aのドレイン938aは、CMOSインバータ942
aの入力940a、及びCMOSインバータ946aの
入力944aに接続している。等化トランジスタ926
aのドレイン948aは、インバータ946aの出力9
50a、CMOSインバータ946bの入力944b、
CMOSインバータ942bの入力940b、及びn型
リセットトランジスタ930bのドレイン938bに接
続している。n型等化トランジスタ926bのドレイン
948bは、リセットトランジスタ930aのドレイン
938bに接続している。等化トランジスタ926bの
ゲート932bは、VDD934に接続している。ま
た、リセットトランジスタ930bのゲート936b
は、クロック入力ClkAに結合している。
【0109】等化トランジスタ926bのソース924
bは、ノードFにおいて、リセットトランジスタ930
bのソース928bに接続している。ノードFは更に、
コンデンサ920bを介して、VSS922に接続して
いる。P型平衡トランジスタ954のソース952は、
基準電流源
【外129】IREFi を流れる電流と等しい電流をもたらす基準電流源956
に接続している。平衡トランジスタ954のゲート95
8は、図1のバイアス電圧24に結合している。平衡ト
ランジスタ954のドレイン960は、ノードFに接続
している。ノードFは更に、基準電流源
【外130】IREFi を流れる電流と等しい電流を低減する基準電流源962
に接続している。
【0110】インバータ946bの出力950bは、イ
ンバータ946aの入力944aに接続している。イン
バータ942aの出力943aは、正の出力信号OUT
を形成する。インバータ942bの出力943b
は、負の出力信号OUT を形成する。図3の比較回
路68と同様に、コンデンサ920aがコンデンサ92
0bをバランスさせ、等化トランジスタ926aが等化
トランジスタ926bをバランスさせ、リセットトラン
ジスタ930aがリセットトランジスタ930bをバラ
ンスさせ、インバータ946aがインバータ946bを
バランスさせ、インバータ942aがインバータ942
bをバランスさせ、ノードEがノードFをバランスさ
せ、入力電流経路ノード
【外131】IINi が平衡トランジスタ954のドレイン960をバランス
させ、平衡トランジスタ954がMをバランスさせ、
かつ、基準電流源
【外132】IREFi が基準電流源962をバランスさせた状態で、図11d
の比較回路は十分にバランスされている。
【0111】リセットと同時に、クロック入力ClkA
がハイとなり、この結果、リセットトランジスタ930
a及び930bがノードE及びノードF間に低インピー
ダンス経路をもたらすことによって、方向トランジスタ
〜Mは、電流源IIN及びIDCからの電流を十
分に均等に分割し得る。
【0112】リセット後、クロック入力ClkAはロー
となり、この結果、リセットトランジスタ930a及び
930bはオフに切り換えられて、入力電流経路ノード
【外133】IINi を流れる電流が、基準電流源
【外134】IREFi を流れる電流より大であるか小であるかに基づいて、背
向形インバータ946a及び946bは、出力信号OU
及びOUT 間の差分電圧を迅速に形成する。
また、リセット後、コンデンサ920a及び920b
は、ノードE及びノードFの電圧を部分的に抑制して、
不意に変化しないようにし、この結果、出力信号OUT
及びOUT 間の差分電圧を、より一層スムーズ
に形成することができる。
【0113】入力電流経路ノード
【外135】IINi を流れる電流が、基準電流源
【外136】IREFi を流れる電流を超えれば、背向形インバータ946a及
び946bは、インバータ942bの入力940bの高
電圧と、インバータ942aの入力940aの低電圧を
ラッチする。従って、出力信号OUT は、出力信号
OUT に対して正の電圧を有する。入力電流経路ノ
ード
【外137】IINi を流れる電流が、基準電流源
【外138】IREFi を流れる電流を下回れば、背向形インバータ946a及
び946bは、インバータ942bの入力940bの低
電圧と、インバータ942aの入力940aの高電圧を
ラッチする。従って、出力信号OUT は、出力信号
OUT に対して負の電圧を有する。リセット後、等
化トランジスタ926a及び926bは、低く制御され
た電流で飽和し、この結果、方向トランジスタMは十
分に抑制されて、3極管または逆導通状態になることは
ない。
【0114】図12は、本実施例及び代替実施例の電流
入力A/D変換用の、前述した回路と共に使用する付加
的電流複製回路1000を示している。VDD1002
は、コンデンサ1004を介して、ノード1006に接
続している。ノード1006は、P型トランジスタ10
10のゲート1008に接続している。トランジスタ1
010のソース1012は、VDD1002に接続して
いる。トランジスタ1010のドレイン1014は、ノ
ード1016に接続している。ノード1016は、スイ
ッチ1018によって、選択的にノード1006に接続
している。ノード1016は、スイッチ1022によっ
て、選択的に電流源1020に接続している。また、ノ
ード1016は、スイッチ1026によって、選択的に
出力電流経路1024に接続している。
【0115】一例として、電流源1020は、入力電流
を導通させることができ、出力電流経路1024を、図
1の入力電流ノード12(IIN)に接続することがで
きる。最初、スイッチ1022及びスイッチ1018は
閉じられているので、ノード1016は、ノード100
6及び電流源1020に接続している。また、スイッチ
1026は、最初、開いているので、ノード1016
は、出力電流経路1024には接続されない。こうし
て、コンデンサ1004は、電流源1020を流れる電
流に基づいて、最終的に充電される。
【0116】コンデンサ1004が充電された後、スイ
ッチ1018及びスイッチ1022は開かれるので、ノ
ード1016はもはや、電流源1020及びノード10
06には接続されない。次に、スイッチ1026が閉じ
られて、ノード1016は、出力電流経路1024に接
続する。こうして、コンデンサ1004が充電された
後、コンデンサ1004は、トランジスタ1010に対
してソース・ゲート間電圧をもたらすことができ、この
結果、トランジスタ1010は、電流源1020によっ
て初めに導かれた電流と実質的に等しい、ドレイン10
14を流れる電流を、出力電流経路1024に導くこと
ができる。このようにして、電流複製回路1000がサ
ンプリング機能及び保持機能をもたらすことによって、
電流源1020を流れる電流のレベルをサンプリングし
た後、出力電流経路1024にもたらすことができる。
【0117】電流複製回路1000の技術的利点は、図
1の回路10が、電流入力A/D変換を行うのに必要な
時間の間、出力電流経路1024にもたらされる電流
は、実質的に一定であるということである。図1の入力
電流ノード12を流れる、実質的に一定の電流を有する
ことによって、電流入力A/D変換を一層正確に行うこ
とができる。何故なら、入力電流IINの大きさと方向
の変化に関するマイナス要因が、十分に回避されるから
である。別の例では、電流源1020を方向トランジス
タMのドレインに接続すると共に、出力電流経路10
24を入力電流経路ノード
【外139】IINi に接続することによって、電流複製回路1000を、図
1の方向トランジスタM及び入力電流経路ノード
【外140】IINi 間に挿入することができる。
【0118】図13a〜13cは、4ビット(n=1
5)分解A/D変換に対して、図1の回路10及び図2
の出力回路50(S)の特性を示すグラフ図である。
図13aにおいて、図2の比較回路68の出力信号OU
及びOUT 間の差分信号を、IINを流れる
電流に対してプロットしたものである。IINを流れる
電流が0ミリアンペアから略10ミリアンペア(ma)
のフルスケール電流レベルまで増大するとき、クロック
入力ClkAの電圧は5ボルトに保持される。0電圧ラ
イン1032との、ライン1030a〜1030oのそ
れぞれの交点は、IINを流れる電流の全範囲に渡っ
て、均等に離間している。更に、IINを流れる電流が
1ma増分する毎に、出力信号OUT 及びOUT
間の差分電圧は略8mVとなる。フルスケール電流レ
ベルが略10maである4ビット分解電流入力A/D変
換に対して、IINの電流の最下位ビット(LSB)
は、近似的に次式で表わされる。従って、IIN
【数5】 を流れる電流の各1/2LSBは、略5/16maとな
り、5/16ma(1/2LSB)増分する毎に、出力
信号OUT 及びOUT 間の差分電圧は略2.5
mVとなる。
【0119】図13bでは、IINを流れる電流が略5
/16ma(略10maのフルスケール電流レベルの1
/2LSB)である、4ビット(n=15)分解A/D
変換に関して、図2の比較回路68の出力信号OUT
及びOUT 間の差分電圧が、時間に対してプロッ
トされている。図13bにおいて、出力信号OUT
及びOUT 間の差分電圧は、略1ボルトから略0ボ
ルトにリセットするのに、5nsecを必要とし、ま
た、リセット後、略0ボルトから略1ボルトに昇圧する
のに、別に5nsecを必要とする。こうして、図2の
クロック入力ClkAの期間は、略10nsecとなり
得て、サンプリングレート周波数は、略100MHzと
なる。図5のセンス増幅回路86等のセンス増幅回路
は、デジタル論理信号を形成するため、比較回路68の
1ボルトの差分電圧出力を増幅することができる。
【0120】図1の主ネットワーク時定数は、M〜M
の総合相互コンダクタンスと並列のM〜Mの総合
ゲート・ソース容量によって決まる。図3の比較回路6
8が、リセットの際、AC接地として見られれば、入力
ネットワーク伝達関数は、M〜Mによって出力され
【外141】IIN1〜IINn) を流れる電流に関して、単極レスポンスであり、この結
果、次の関係式が成立する。この
【数6】 関係は、IDCを流れる電流の実用レベルを選択するの
に影響を及ぼすものであり、この結果、IINを流れる
電流のレベルが小さいとき、図1の回路10は、十分な
入力帯域幅を調整することかできる。また、この関係
は、方向トランジスタM〜Mの寸法を選択するのに
も影響を及ぼす。4ビット(n=15)分解A/D変換
に対して、図1の回路10のために計算した帯域幅は、
略270MHzである。
【0121】図13cでは、図2の比較回路68の出力
信号OUT 及びおまT 間の差分電圧が、IIN
を流れる電流のレベルが小さいときの入力帯域幅に対し
てプロットされている。3dBでは、入力帯域幅は略3
00MHzであり、このことは、計算した帯域幅が略2
70MHzであることと密接に関係している。従って、
図1の回路10は、50MHzの対応するナイキスト周
波数を有する100MHz変換レートに適していると考
えられる。
【0122】IINを流れる入力電流が、高周波数の変
量を有していれば、図1の回路10が入力電流を正確に
サンプリングする能力を計算することができる。当該入
力電流変量の最高周波数が、50MHzフルスケールの
正弦波であれば、IINを流れる入力電流の最大スルー
レート(maximum slew rate)は、次
式で表わされる。4ビット(n=15)分解A/D変換
【数7】 対して、出力回路Sのおのおのは、Mによる減衰に
起因する、入力電流経路ノード
【外142】IINi を流れる電流の減衰最大スルーレートを有するので、各
入力電流経路ノード
【外143】IINi を流れる電流の最大スルーレートは、次式で表わされ
る。
【数8】
【0123】各
【外144】IINi を流れる電流の最大スルーレートは、比較回路68に対
して根本的に重要である。何故なら、IINを流れる迅
速に変化する電流は、リセット後の比較回路68の出力
に実質的に影響を与えないことを保証すべく、図1の回
路10が電流を生成する必要がある速度を、最大スルー
レートが指示するからである。4ビット(n=15)分
解A/D変換に対して、IINを流れる電流が略5/1
6ma(略10maのフルスケール電流レベルの1/2
LSB)である場合、入力電流経路ノード
【外145】IINi を流れる電流は、略21マイクロアンペアである。上記
のように計算した最大スルーレートにおいて、入力電流
経路ノード
【外146】IINi を流れる電流は、略200psecに、21マイクロア
ンペアだけのスルーである。
【0124】シミュレーションでは、クロック入力Cl
kAの負のエッジ遷移(リセット終了)にて、IIN
流れる電流が、
【外147】IINi の電流が
【外148】IREFi の電流と等しくなるのに必要な電流を下回る、略5/1
0ma(1/2LSB)であると共に、正の最大スルー
レート1200psecで21ミリアンペア)が、入力
電流経路ノード
【外149】IINi を流れる電流に適用された場合、比較回路68は、出力
信号OUT に対するOUT にて、負の電圧を十
分に維持した。こういった条件の下で、出力信号OUT
に対するOUT にて負の電圧を維持する比較回
路68の能力によって、
【外150】IINi の電流に対する不確定さの受容可能な時限は、少なくと
も200psecまで拡大し得ることが指示される。
【0125】2段以上が直列に配置され、前段の比較結
果に基づき、各段が比較を行なうパイプライン式アーキ
テクチャーに、図1の回路10を使用することができ
る。また、2段以上がそれぞれ幾つかの並列ビットを有
する場合、例えば、2段式パイプラインが、4ビットの
2インクリメントにおいて、8ビットA/D変換を行
う、セミフラッシュ式パイプライン(semi−fla
sh pipeline)に、図1の回路10を使用す
ることもできる。更に、例えば、高速トランスコンダク
タを使用することによって、図1の回路10とインター
フェースする電圧モードを使用することもできる。
【0126】自己キャリブレーション制御を、図1の回
路10と関連して使用することもできるので、集積回路
上のオートマチック回路が、基準電流
【外151】IREFi の正確さ、及びトランジスタM〜Mによる電流分割
の正確さを決定する。こういった自己キャリブレーショ
ン制御が無ければ、正確な基準電流及び正確な電流分割
の重要性に起因し、トランジスタ間の製造バラツキが、
可能ビット分解数を制限し得ることとなる。正確性は、
エラー補正技術及び動的マッチング技術によって、改良
することもできる。
【0127】以上、本発明及びその利点を詳細に説明し
たが、特許請求の範囲によって限定された本発明の精神
及び範囲にもとることなく、種々の変更、修正及び代替
を行い得ることは言うまでもない。
【0128】以上の説明に関して、更に以下の項を開示
する。 (1)差分入力電圧を入力する入力回路と、差分出力電
圧を出力する出力回路と、リセット信号線を含むと共
に、前記出力回路に接続して、前記リセット信号線上の
リセット信号が有効の間、前記差分出力電圧を十分に最
小化するリセット回路と、前記入力回路及び前記出力回
路の間に接続して、前記差分入力電圧に応じて、前記リ
セット信号が有効の際、前記差分出力電圧をバイアスす
るバイアス回路と、前記バイアス回路及び前記出力回路
に接続して、前記バイアスに応じて、前記リセット信号
後、前記差分出力電圧を増幅する増幅回路と、を具備す
ることを特徴とするセンス増幅用回路。
【0129】(2)第1項記載の回路において、前記入
力回路は、第1及び第2の入力電圧経路を備えて、前記
差分入力電圧を入力することを特徴とする前記回路。
【0130】(3)第2項記載の回路において、前記バ
イアス回路は、前記第1及び第2の入力電圧経路に接続
したゲートを有する第1及び第2の電界効果トランジス
タを備えていることを特徴とする前記回路。
【0131】(4)第1項記載の回路において、前記出
力回路は、第1及び第2のノードにそれぞれ接続した第
1及び第2の入力を有する第1及び第2のインバータを
備え、前記第1及び第2のインバータは、第1及び第2
の出力経路にそれぞれ接続した第1及び第2の出力を有
して、前記第1及び第2のノードに応じて前記差分出力
電圧を出力することを特徴とする前記回路。
【0132】(5)第4項記載の回路において、前記リ
セット回路は、おのおのが、前記リセット信号線に接続
したゲートと、電圧源に接続した第1のソース/ドレイ
ンと、前記第1及び第2のノードの一方に接続した第2
のソース/ドレインとを有する複数の電界効果トランジ
スタを備え、この結果、前記リセット信号が有効の間
に、前記電圧源と前記第1及び第2のノードとの間に、
前記トランジスタが低インピーダンス経路をもたらすよ
うにしたことを特徴とする前記回路。
【0133】(6)第5項記載の回路において、前記リ
セット回路は、前記リセット信号線に接続したゲート
と、前記第1のノードに接続した第1のソース/ドレイ
ンと、前記第2のノードに接続した第2のソース/ドレ
インとを有する付加的電界効果トランジスタを更に備
え、この結果、前記付加的トランジスタが、前記リセッ
ト信号が有効の間に、前記第1及び第2のノードの間に
低インピーダンス経路をもたらすようにしたことを特徴
とする前記回路。
【0134】(7)第1及び第2の入力電圧経路上に差
分入力電圧を入力する入力回路と、差分出力を出力する
出力回路と、リセット信号線を含むと共に、前記出力回
路に接続して、前記リセット信号線上のリセット信号が
有効の間、前記差分出力電圧を十分に最小化するリセッ
ト回路と、前記入力回路及び前記出力回路の間に接続し
て、前記差分入力電圧に応じて、前記リセット信号が有
効の際、前記差分出力電圧をバイアスするバイアス回路
と、前記バイアス回路及び前記出力回路に接続して、前
記バイアスに応じて、前記リセット信号後、前記差分出
力電圧を増幅すると共に、第1及び第2のインバータを
備え、該第1のインバータの出力が該第2のインバータ
の入力に接続し、前記第2のインバータの出力が前記第
1のインバータの入力に接続することによって、前記第
1及び第2のインバータが正帰還ループを形成してなる
増幅回路と、を具備することを特徴とするセンス増幅用
回路。
【0135】(8)第7項記載の回路において、前記第
1のインバータは第1のN型トランジスタ及び第1のP
型トランジスタを備え、前記第2のインバータは第2の
N型トランジスタ及び第2のP型トランジスタを備え、
前記第1のN型及びP型トランジスタのゲートは第1の
ノードに接続し、前記第2のN型及びP型トランジスタ
のゲートは第2のノードに接続していることを特徴とす
る前記回路。
【0136】(9)第8項記載の回路において、前記バ
イアス回路は、前記第1の入力電圧経路に接続したゲー
トを有する第1のバイアストランジスタを備えると共
に、前記第2の入力電圧経路に接続したゲートを有する
第2のバイアストランジスタを備え、前記第1のバイア
ストランジスタのソース/ドレインは前記第1のノード
に接続し、前記第2のバイアストランジスタのソース/
ドレインは前記第2のノードに接続していることを特徴
とする前記回路。
【0137】(10)第9項記載の回路において、前記
バイアス回路は、前記第1及び第2のノード間の差分電
圧をバイアスすることによって前記差分出力電圧をバイ
アスすベく動作することを特徴とする前記回路。
【0138】(11)第9項記載の回路において、前記
増幅回路は、前記第1及び第2のノード間の差分電圧を
増幅することによって前記差分出力電圧を増幅すべく動
作することを特徴とする前記回路。
【0139】(12)第8項記載の回路において、前記
バイアス回路は、第1の電圧源に接続したゲートと、前
記第1及び第2のN型トランジスタのソースに接続した
第1のソース/ドレインと、第2の電圧源に接続した第
2のソース/ドレインとを有する付加的電界効果トラン
ジスタを備え、この結果、前記付加的電界効果トランジ
スタが、前記バイアスを助長すべく、前記第1及び第2
のインバータを流れるバイアス電流をもたらすようにし
たことを特徴とする前記回路。
【0140】(13)第8項記載の回路において、前記
増幅回路は、前記リセット信号線に接続したゲートと、
前記第1及び第2のN型トランジスタのソースに接続し
た第1のソース/ドレインと、電圧源に接続した第2の
ソース/ドレインとを有する付加的電界効果トランジス
タを更に備え、この結果、前記付加的電界効果トランジ
スタが、前記増幅を助長すべく、前記リセット信号後
に、前記第1及び第2のインバータを流れるバイアス電
流をもたらすようにしたことを特徴とする前記回路。
【0141】(14)差分入力電圧を入力する段階と、
差分出力電圧を出力する段階と、リセット信号線上のリ
セット信号が有効である間、前記差分出力電圧を十分に
最小化する段階と、前記差分入力電圧に応じて、前記リ
セット信号後、前記差分出力電圧をバイアスする段階
と、前記バイアスに応じて、前記リセット信号後、前記
差分出力電圧を増幅する段階と、を具備することを特徴
とするセンス増幅方法。
【0142】(15)第14項記載の方法において、前
記入力段階は、第1及び第2の入力電圧経路上に前記差
分入力を入力する段階を備えていることを特徴とする前
記方法。
【0143】(16)第14項記載の方法において、前
記出力段階は、第1及び第2のノードの電圧に応じて、
第1及び第2のインバータの第1及び第2の出力上に前
記差分出力電圧を出力する段階を備え、この際、前記第
1及び第2のインバータの第1及び第2の入力は、前記
第1及び第2のノードにそれぞれ接続していることを特
徴とする前記方法。
【0144】(17)第16項記載の方法において、前
記十分に最小化する段階は、前記リセット信号が有効の
間に、電圧源と前記第1及び第2のノードとの間に低イ
ンピーダンス経路をもたらす段階を備えていることを特
徴とする前記方法。
【0145】(18)第17項記載の方法において、前
記十分に最小化する段階は、前記リセット信号が有効の
間に、前記第1及び第2のノード間に低インピーダンス
経路をもたらす段階を更に備えていることを特徴とする
前記方法。
【0146】(19)第14項記載の方法において、前
記増幅段階が、第1及び第2のインバータを用いた前記
バイアスに応じて、前記リセット信号後、前記差分出力
電圧を増幅する段階を備え、この際、前記第2のインバ
ータの出力が前記第1のインバータの入力に接続するこ
とによって、前記第1及び第2のインバータが正帰還ル
ープを形成してなることを特徴とする前記方法。
【0147】(20)第19項記載の方法において、前
記増幅段階が、前記増幅作用を援助すべく、前記リセッ
ト信号後、前記第1及び第2のインバータを流れるバイ
アス電流をもたらす段階を更に具備することを特徴とす
る前記方法。
【0148】(21)第19項記載の方法において、前
記バイアス段階が、前記バイアス作用を援助すべく、前
記第1及び第2のインバータを流れるバイアス電流をも
たらす段階を備えていることを特徴とする前記方法。
【0149】(22)センス増幅用の方法及び回路にお
いて、差分入力電圧84a,84bが入力され、差分出
力電圧90a,90bが出力される。前記差分出力電圧
90a,90bは、リセット信号線88上のリセット信
号が有効の間、十分に最小化される。前記リセット信号
が有効の間、前記差分出力電圧90a,90bは、前記
差分入力電圧84a,84bに応じてバイアスされる。
前記リセット信号後、前記差分出力電圧90a,90b
が、前記バイアスに応じて増幅される。
【0150】
【関連出願に対するクロス・リファレンス】本出願は、
「電流入力A/D変換用の回路及び方法」と題し、本出
願と共に出願された米国特許出願第07/811,48
9、代理人ケース番号TI−15798(32350−
0356)と関連するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】好ましい実施例の電流入力D/A変換用回路の
略回路図である。
【図2】好ましい実施例の出力回路の略回路図である。
【図3】好ましい実施例の出力回路の比較回路の回路図
である。
【図4】好ましい実施例の出力回路のバッファ回路の回
路図である。
【図5】好ましい実施例の出力回路のセンス増幅回路の
回路図である。
【図6】好ましい実施例の符号器回路の回路図である。
【図7】電流入力A/D変換用回路の第1の代替実施例
の略回路図である。
【図8】電流入力A/D変換用回路の第1の代替実施例
と共に使用する比較回路の回路図である。
【図9】電流入力A/D変換用回路の第2の代替実施例
の略回路図である。
【図10】電流入力A/D変換用回路の第3の代替実施
例の略回路図である。
【図11】比較回路の代替実施例の回路図である。
【図12】好ましい実施例及び代替実施例の電流入力A
/D変換用回路と共に使用する付加的電流複製回路の回
路図である。
【図13】好ましい実施例の電流入力A/D変換用回路
の特性を示すグラフ図である。
【符号の説明】
10 A/D変換回路 12 入力電流経路ノード 22a〜22d 方向トランジスタ 36a〜36d 基準電流源 68 比較回路 78a バッファ回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差分入力電圧を入力する入力回路と、 差分出力電圧を出力する出力回路と、 リセット信号線を含むと共に、前記出力回路に接続し
    て、前記リセット信号線上のリセット信号が有効の間、
    前記差分出力電圧を十分に最小化するリセット回路と、 前記入力回路及び前記出力回路の間に接続して、前記差
    分入力電圧に応じて、前記リセット信号が有効の際、前
    記差分出力電圧をバイアスするバイアス回路と、 前記バイアス回路及び前記出力回路に接続して、前記バ
    イアスに応じて、前記リセット信号後、前記差分出力電
    圧を増幅する増幅回路と、を具備することを特徴とする
    センス増幅用回路。
  2. 【請求項2】 差分入力電圧を入力する段階と、 差分出力電圧を出力する段階と、 リセット信号線上のリセット信号が有効である間、前記
    差分出力電圧を十分に最小化する段階と、 前記差分入力電圧に応じて、前記リセット信号後、前記
    差分出力電圧をバイアスする段階と、 前記バイアスに応じて、前記リセット信号後、前記差分
    出力電圧を増幅する段階と、を具備することを特徴とす
    るセンス増幅方法。
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