JP4609198B2 - フォールディング回路およびアナログ−デジタル変換器 - Google Patents

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本発明は、フォールディング回路、および、これを含むアナログ−デジタル変換器に関する。
図4に、一般的なフォールディング回路を示す。
このフォールディング回路100は、基準電圧を生成する抵抗ラダー101と、交互に電流出力端が接続された複数のアンプD1〜D5と、負荷抵抗Ra,Rbとを有する。
抵抗ラダー101は、最大の基準電圧Vrtの供給端子と最小の基準電圧Vrbの供給端子との間に縦続接続されている複数の抵抗R1〜R4を有する。各抵抗間のノードおよび上記2つの供給端子から、値が順次変化する複数の基準電圧Vrb,Vr1,Vr2,Vr3,Vrtが出力される。
複数のアンプD1〜D5は、入力電圧Vinを基準電圧Vr(最大の基準電圧Vrt、最小の基準電圧Vrb、または、基準電圧Vri(i=1,2,3))と比較し、入力電圧Vinと基準電圧Vrとの差に応じて電流を出力する(電流を出力端子から引き込む)。
図5に、アンプの回路例を示す。
アンプD1〜D5は、図示のように、差動ペアをなす2つのNMOSトランジスタ102aおよび102bと、1つの電流源103とからなる。NMOSトランジスタ102aのゲートに入力信号の電圧(入力電圧Vin)が印加され、他のMOSトランジスタ102bのゲートに基準電圧Vrが入力される。NMOSトランジスタ102aと102bはソース同士が接続され、電流源103を流れる電流によりバイアスされる。
図6に、当該アンプの入出力特性を示す。
図4の構成において、この入出力特性(図6)を考えると、それぞれのアンプが基準電圧Vrを超える度に差動ペア内で電流を引き込むトランジスタを、図5に示すように基準電圧Vrが印加されているNMOSトランジスタ102b側(以下、正相出力側という)から、入力電圧Vinが印加されているNMOSトランジスタ102a側(以下、逆相出力側)に切り替える。この出力電流の切り替え(ステアリング)により、順次異なる基準電圧Vrの値を各々閾値とするフォールディング波形が生成される。
つぎに、フォールディング波形の生成について、5個のアンプが用いられた例(図4)で説明する。図4のアンプD1〜D5において、白丸の端子が逆相出力側、白丸がない端子が正相出力側を表す。
まず、入力電圧Vinと最小の基準電圧Vrbとの関係が入力電圧Vin<Vrbの場合、全てのアンプD1〜D5の出力は正相出力側から出力電流Io(=Ib)を出力する。このため負荷抵抗R1に流れる電流(負荷電流)をIr1、負荷抵抗R2に流れる電流(負荷電流)をIr2とすると、次式(1-1),(1-2)が成り立つ。
[数1]
Ir1=3Io…(1-1)
Ir2=2Io…(1-2)
つぎに、入力電圧Vinが最小の基準電圧Vrbを超えて、つぎの基準電圧Vr1未満のとき(Vrb<入力電圧Vin<Vr1)、アンプD1に接続された最小の基準電圧Vrbを入力電圧Vinが超えることでアンプD1は、その出力電流Ioを正相出力側から逆相出力側にステアリングし、このとき負荷抵抗R1,R2に流れる負荷電流Ir1,Ir2は、それぞれ次式(2-1),(2-2)のように変化する。
[数2]
Ir1=2Io…(2-1)
Ir2=3Io…(2-2)
つぎに、入力電圧Vinが基準電圧Vr1を超えて、つぎの基準電圧Vr2未満のとき(Vr1<入力電圧Vin<Vr2)、アンプD2に接続された基準電圧Vr1を入力電圧Vinが超えることでアンプD2は、その出力電流Ioを正相出力側から逆相出力側にステアリングし、このとき負荷抵抗R1,R2に流れる負荷電流Ir1,Ir2は、それぞれ次式(3-1),(3-2)のように変化する。
[数3]
Ir1=3Io…(3-1)
Ir2=2Io…(3-2)
以下、同様に入力電圧Vinが基準電圧Vr2,Vr3を順次超えるたびにアンプD3,D4,D5は、その出力電流Ioを正相出力側から逆相出力側にステアリングする。
図4に示すように、出力電流Ioは負過抵抗R1またはR2を流れ、その抵抗により降下した電圧が出力電圧Voa,Vobとなる。したがって、図7に示すように、ハイレベルの電圧(Vdd−2Io*R2)とローレベルの電圧(Vdd−3Io*R1)が、各基準電圧で折り返したフォールディング波形が生成される。
このフォールディング波形で生じるゼロクロスは、理想的には最小の基準電圧Vrb、各基準電圧Vr1,Vr2,Vr3、または、最大の基準電圧Vrtが閾値となっているのが望ましい。ところが実際のアンプD1〜D5では、それを構成する差動ペア(NMOSトランジスタ102a,102b)のオフセット、差動ペアをバイアスする電流源103のばらつきによりゼロクロスが欠落する場合がある。
このような場合の対策として、従来は図8(A)に示すように、チョッパタイプのアンプをプリアンプとしてアンプD1〜D5の前段に各々配置している。
図8(A)に示すチョッパタイプのアンプ200は、アンプ201と、アンプ201の入出力間に接続され、クロックck1により制御されるスイッチ202と、アンプ201の入力に接続されているキャパシタ203と、キャパシタの入力ノードに並列に接続され、それぞれクロックck1,ck2により制御されるスイッチ204,205とを有する。
このチョッパタイプのアンプ200は、図8(B)に示すノンオーバーラップの2相のクロックck1,ck2により制御され、リセットモードとアンプモードの動作を有する。
リセットモード(クロックck1がハイレベル時)において、スイッチ202がオンしてアンプ201の入出力はショートされ、このときに生成される電圧に対し、スイッチ204に入力される電圧Vbをサンプルする。
次のフェイズのアンプモード(クロックck2がハイレベル時)で、スイッチ202がオフしてアンプ201はオープンループのアンプとなり、かつ、スイッチ204がオフし、スイッチ205がオンする。これによりキャパシタ203の入力端に電圧Vaが印加され、この電圧Vaと、リセットモードでサンプルされた電圧Vbとの変化分がアンプ201の入力に伝達され増幅される。
チョッパタイプのアンプ200はオフセットフリーの回路となり、そのチョッパタイプのアンプ201のゲインを大きくすることで、次段に接続されるアンプD1〜D5(図4および図5参照)以降のオフセットを低減することができる。その結果、チョッパタイプのアンプ201を設けることは、フォールディング回路の高精度化に非常に有効となる。
このように、図4のアンプD1〜D5の前段に図8に示すようなチョッパタイプのアンプ200を設けることはオフセットキャンセルには有効であるが、リセット期間があるためフォールディング回路のような連続系のアナログ回路にそのまま用いることはできない。
一方、AD変換器のような変換クロックを有するアナログ回路にチョッパタイプのアンプ200を応用することは可能で、比較的クロック周波数が低い場合には極めて有効である。
ところが、クロック周波数が数百MHzといった高速タイプの場合、十分なリセット時間がとれず、図8に示すチョッパタイプのアンプ200のオフセットキャンセルが十分に機能しない傾向がある。また、クロック周波数の増加に伴ってキックバックノイズが生じ、このキックバックノイズにより基準電圧が変動し、これが新たなオフセット発生の要因となるケースがある。
本発明が解決しようとする課題は、高速クロック周波数においても高精度なゼロクロスが維持できるフォールディング回路およびアナログ−デジタル変換器を提供することにある。
本発明に係るフォールディング回路は、折り返し数N(奇数)のフォールディング波形を生成するフォールディング回路であって、複数の異なる電圧を基準電圧として発生させる基準電圧発生回路と、前記基準電圧とアナログ入力電圧との差電圧を増幅する少なくとも(N+1)個のアンプと、前記少なくとも(N+1)個のアンプの中からN個のアンプを選択し、非選択のアンプの出力をオープンにする少なくともN個のセレクタと、前記セレクタが選択したアンプの出力に接続される2つの負荷抵抗と、少なくとも1個の非選択のアンプがつぎにアンプ動作するときのリセット電圧レベルを設定するリセット動作と、他の選択されたアンプが行うアンプ動作とが周期的に繰り返されるように、前記アンプおよび前記セレクタを制御する制御部と、を有する。
好適に、前記アンプは、チョッパタイプのアンプで構成されている。
本発明によれば、クロック周波数に依存することなくチョッパ構成のアンプを用いることができ、高速クロック周波数においても高精度なゼロクロスが維持できるという利点がある。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
なお、実施形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返し説明は省略する。また、前述した図5〜図8は、当該実施形態の説明に用いる。ただし、詳細は後述するが、本実施形態では図8(A)のクロックck1により制御されるスイッチ204に相当する部分が並列する2つのスイッチで構成され、その何れか一方のみがオンするものである。
図1に、本実施形態に係るフォールディング回路を示す。なお、アナログ−デジタル変換器は、とくに図示しないが、このフォールディング回路に入力する各種制御信号と、フォールディング回路の出力波形(フォールディング信号)のレベルとの組み合わせで、アナログ入力信号に対するデジタル信号レベルを規定するものであるため、デジタル信号の出力回路を備える。また、フォールディング回路に与える各種制御信号(後述する図3(A)〜図3(D5)の各信号)を発生させる制御部も図示を省略している。
このフォールディング回路1は、折り返し数Nが図7に示すものと同一なN=5のフォールディング波形を生成するための回路例である。
フォールディング回路1は、基準電圧を生成する抵抗ラダー2と、交互に電流出力端が接続される複数(N+1)個のアンプ3と、(N+1)個のアンプ3の出力のうち、N個のアンプの出力を制御するN個の4入力2出力タイプのセレクタSEL1〜SEL5と、2つ負荷抵抗Ra,Rbとを有する。
抵抗ラダー2は、最大の基準電圧Vrtの供給端子と最小の基準電圧Vrbの供給端子との間に縦続接続されている複数の抵抗R1〜R4を有する。各抵抗間のノードおよび上記2つの供給端子から、値が順次変化する複数の基準電圧Vrb,Vr1,Vr2,Vr3,Vrt(この何れかの選択された基準電圧を、以下、符号「Vr」により表記する)が出力される。
奇数番目のセレクタSEL1,SEL3,SEL5の第1出力端子TO1と、偶数番目のセレクタSEL2,SEL4の第2出力端子TO2は、負荷抵抗Raを介して電源電圧Vddにプルアップされている出力電圧Voaの出力ノードに接続されている。
(N+1)個のアンプ3は、それぞれ、チョッパタイプの1stアンプA(A0〜A5の何れか)と、チョッパタイプの1stアンプAの出力に接続された、正相出力端と逆相出力端とを有する2ndアンプB(B0〜B5の何れか)とから構成される。
このうち2ndアンプBは、たとえば、図5と同じ構成を有する。
すなわち、2ndアンプBは、図5を参照すると、差動ペアをなす2つのNMOSトランジスタ102aおよび102bと、1つの電流源103とからなる。NMOSトランジスタ102aのゲートに入力信号の電圧(入力電圧Vin)が印加され、他のMOSトランジスタ102bのゲートに基準電圧Vrが入力される。NMOSトランジスタ102aと102bはソース同士が接続され、電流源103を流れる電流によりバイアスされる。
1stアンプAは、図1に示すように、アンプ31と、アンプ31の入出力間に接続され、クロックck1により制御されるスイッチ32と、アンプ31の入力に接続されているキャパシタ33と、キャパシタ33の入力ノードに並列に接続され、それぞれクロックck2,ck1により制御されるスイッチ34,35u,35dとを有する。より詳細には、スイッチ34がクロックck2により制御され、スイッチ35u,35dがクロックck1により制御されるが、その一方のみオンする。
図2に、セレクタSEL1〜SEL5の基本構成を示す。
このセレクタは、2つの入力の一方を選択して出力する2つの単位スイッチ41と42とを備える。単位スイッチ41の一方の入力端子を「第1入力端子TI1」と称し、他方の入力端子を「第2入力端子TI2」と称する。同様に、単位スイッチ42の一方の入力端子を「第3入力端子TI3」と称し、他方の入力端子を「第4入力端子TI4」と称する。単位スイッチ41の出力端子を「第1出力端子TO1」と称し、単位スイッチ42の出力端子を「第2出力端子TO2」と称する。
2ndアンプB、すなわちアンプBi(i=0〜5)において、アンプB0を除く5つのアンプBiの逆相出力端子(白丸で表記)がSELiの第1入力端子TI1に接続されている。また、アンプB5を除く5つのアンプBiの逆相出力端子は、セレクタSEL(i+1)の第2入力端子TI2に接続されている。
同様に、アンプB0を除く5つのアンプBiの正相出力端子(白丸表記でない出力端子)がSELiの第3入力端子TI3に接続されている。また、アンプB5を除く5つのアンプBiの正相出力端子は、セレクタSEL(i+1)の第4入力端子TI4に接続されている。
奇数番目のセレクタSEL1,SEL3,SEL5の第1出力端子TO1と、偶数番目のセレクタSEL2,SEL4の第2出力端子TO2は、負荷抵抗Raを介して電源電圧Vddに接続されている出力電圧Voaの出力ノードに接続されている。逆に、奇数番目のセレクタSEL1,SEL3,SEL5の第2出力端子TO2と、偶数番目のセレクタSEL2,SEL4の第1出力端子TO1は、負荷抵抗Rbを介して電源電圧Vddに接続されている出力電圧Vobの出力ノードに接続されている。
1stアンプA0〜A5の動作は、基本的には図8(A)と同じである。ただし、本実施形態では、入力端にあるスイッチが3個になっている。このうちスイッチ34には、入力電圧Vinが供給される。他の2つのスイッチ35u(上向き表記のスイッチ)とスイッチ35d(下向き表記のスイッチ)に関し、基準電圧Vr1がアンプA1のスイッチ35uとアンプA2のスイッチ35dとに入力可能となっている。同様に、基準電圧Vr2がアンプA2のスイッチ35uとアンプA3のスイッチ35dとに、基準電圧Vr3がアンプA3のスイッチ35uとアンプA4のスイッチ35dとに、それぞれ入力可能となっている。一方、最小の基準電圧Vrbは、アンプA0のスイッチ35u,35dの双方と、アンプA1のスイッチ35dとに入力可能となっている。また、最大の基準電圧Vrtは、アンプA5のスイッチ35u,35dの双方と、アンプA4のスイッチ35uとに入力可能となっている。
この上向き表記のスイッチ35uと下向き表記のスイッチ35dは、AZ制御(AZ-control)信号によって、リセット時にどちらか一方が選択される。なお、本図では図を簡単化するためにスイッチ35uと35dとをシングルエンド形式にて表しているが、どちらか一方がオンするため差動入力で表すこともできる。
2ndアンプB(B0〜B5)は、図5と同じような特性を有する。
図3に、フォールディンング回路のタイミングチャートを示す。
図3において、図3(A)に示すフェイズφ0〜φ16の各フェイズでリセットモードとアンプモードの組み合わせが制御される。
図3(C0)〜図3(C5)は、図8に示すクロックck1とck2とにより制御されるリセットモードとアンプモードを示すものであり、そのハイレベルはクロックck1がオン(ハイレベルに遷移)したリセットモード、そのローレベルはクロックck2がオンしたアンプモードを示す。
図3(B)は、クロックck1がオンしているときに、図1に示す上向き表記のスイッチ35uが選択されてオンするか、下向き表記のスイッチ35dが選択されてオンするかを制御するAZ制御信号を示している。AZ制御信号がハイレベル「H」のときに下向き表記のスイッチ35dが選択されてオンし、AZ制御信号がローレベル「L」のときに上向き表記のスイッチ35uが選択されてオンする。言い換えると、AZ制御信号はリセット時に、最大の基準電圧Vrt、最小の基準電圧Vrb、基準電圧Vri(i=1,2,3)の中から、どの基準電圧を選択するかを制御する。選択された基準電圧が基準電圧Vrである。
また、図3(D1)〜図3(D5)は、セレクタSEL1〜SEL5の制御信号(セレクタ制御信号)を示すものであり、これらの図において「B1」〜「B5」の表記は、セレクタの入力側の選択状態を示す。そして、図3(D1)〜図3(D5)に示すセレクタ制御信号は、そのレベルが「H」のとき上側の第1入力端子TI1と第3入力端子TI3を選択し、それぞれ第1出力端子TO1と第2出力端子TO2に接続する。また、セレクタ制御信号のレベルが「L」のとき下側の第2入力端子TI2と第4入力端子TI4を選択し、それぞれ第1出力端子TO1と第2出力端子TO2に接続する。
最初にイニシャルフェイズφ0では、全てのプリアンプ(1stアンプA0〜A5)がリセットモード、このとき全てのプリアンプの入出力はショート、入力電圧Vinの端子側はオープンとなり、その時の基準電圧Vrの接続先は、AZ制御信号が「H」であるので下向き表記のスイッチ35dがオンする。したがって、プリアンプA0およびA1に与えられる基準電圧Vr(A0)およびVr(A1)が共に最小の基準電圧Vrb、プリアンプA2に与えられる基準電圧Vr(A2)が基準電圧Vr1、プリアンプA3に与えられる基準電圧Vr(A3)が基準電圧Vr2、プリアンプA4に与えられる基準電圧Vr(A4)が基準電圧Vr3、プリアンプA5に与えられる基準電圧Vr(A5)が最大の基準電圧Vrtとなる。
この各基準電圧Vr(A0)〜Vr(A5)を、プリアンプA0〜A5のリセット電圧に対しサンプルする。サンプリング動作の基本は図8と同じである。
次のフェイズφ1では、全プリアンプA0〜A5はアンプモード、この時全てのプリアンプ内のアンプ31の入出力は開放、また、基準電圧Vr(A0)〜Vr(A5)への接続も開放され、キャパシタ33は入力電圧Vinに接続される。このため、アンプ31の入力には、先のフェイズでサンプルされた電圧と入力電圧Vinとの変化分が伝達され、ここで増幅される。アンプ31の出力は2ndアンプB0〜B5にて電圧電流変換され、変換された電流がセレクタSEL1〜SEL5により制御されて負荷抵抗Ra,Rbを流れる。この時、セレクタの制御信号に応じて、その入力側の2ndアンプB0〜B5全てを選択している。
フェイズφ2では、図3(C0)に示すようにプリアンプA0がリセットモード、プリアンプA1〜A5がアンプモードとなる。
より詳細には、このフェイズφ2では、図3(D1)〜図3(D5)に示すセレクタ制御信号のレベルが「H」のときに図2に示すスイッチ41,42は上側の入力(第1および第3入力端子TI1,TI3)を選択していることから、2ndアンプB1〜B5については、図4に示すアンプD1〜D5と同じ接続状態(アンプ状態)となり、前述した式(1-1)および(1-2)の状態と、前述した式(2-1)および(2-2)の状態とが、入力電圧Vinが大きくなるにつれて交互に現れフォールディング波形が出力される。一方、2ndアンプB0の出力がオープンとなるため、この2ndアンプB0はアンプ動作に寄与しない「アンプ休止状態」となる。
本実施形態では、このアンプ休止状態を利用してリセット動作を行う。このときの基準電圧Vrの選択はAZ制御信号が「L」であることから、上向き表記のスイッチ35uが選択される。この場合プリアンプA0はスイッチ35u,35dが共に最小の基準電圧最小の基準電圧Vrbに接続されているため、この最小の基準電圧Vrbがサンプルされ、リセット動作が行われる。
このように、セレクタの制御により、たとえプリアンプA0がリセット動作していても、その出力側の2ndアンプB0の出力がオープンとなっており、このリセット動作がフォールディング波形の生成に影響を与えることはない。
フェイズφ3では、プリアンプA0がアンプモードに復帰するとともに、プリアンプA1のみがリセットモードとなる。このとき図3(D1)に示すように、セレクタSEL1のみ下側の入力(第2および第4入力端子TI2,TI4)を選択していることから、2ndアンプB0およびB2〜B5が「アンプ状態」となり、2ndアンプB1が「アンプ休止状態」となる。一方、プリアンプA1において、基準電圧Vrの選択はAZ制御信号が「L」のため上向き表記のスイッチ35uが選択され、基準電圧Vr1がサンプルされる。ただし、このフェイズφ3では、プリアンプA1の後段に接続されている2ndアンプB1の出力がセレクタ制御によりオープンとなっていることから、プリアンプA1がリセット動作がフォールディング波形の生成に影響を与えることはない。
以下同様の動作を繰り返し、プリアンプA0〜A5のうち必ず1個のプリアンプが、6フェイズに1回の割合で順次リセットモードとなり、他の残りの5個をフォールディング波形の生成に用いる。つまり、動作上は連続系の信号処理でフォールディング波形を生成するが、バックグランドでアンプをリセットさせる。その結果、チョッパタイプ特有の離散系のオフセットキャンセル機能を持たせることができる、更に通常のチョッパのように毎サイクル全てのアンプをリセットする必要がないことからキックバックノイズを大幅に低減することができる。
また、AD変換器のような要素回路に応用する際、本発明はバックグランドでリセットすることからAD変換器のクロック周波数とは全く異なる周期で独立にリセット周期を選択することができるため、クロック周波数が高くてもアンプには十分なリセット期間を与えることができる。
なお、折り返し回数N(上記例ではN=5)より一つ多くのアンプ3を配置することが要件である。したがって、アンプ3の数は6以上であればよい。アンプ数が上記説明より1つ多い7の場合、フォールディン波形を生成するのに必要なアンプ3の数が5つであるのでバックグランドで2つずつリセットすることになる。リセットするアンプ数はいくつでもよいが、面積および消費電力も増加することから、必要なだけ増やすことが望ましい。
以上のように、本実施形態では、折り返し数よりも一つ多くアンプを配置することで連続的にフォールディング波形を生成しつつ、バックグランドアンプのオフセットをキャンセルすることができるので高精度のフォールディング信号が生成可能となる。
本実施形態に係るフォールディング回路の回路図である。 セレクタの基本構成図である。 フォールディンング回路のタイミングチャートである。 一般的なフォールディング回路の回路図である。 アンプの回路図である。 アンプの入出力特性図である。 フォールディング波形図である。 チョッパタイプのアンプとクロック波形図である。
符号の説明
1…フォールディング回路、2…基準電圧発生回路、3,31…アンプ、32,34…スイッチ、33…キャパシタ、35u…上向き表記のスイッチ、35d…下向き表記のスイッチ、41,42…単位スイッチ、A0〜A5…1stアンプ、B0〜B5…2ndアンプ、SEL0〜SEL5…セレクタ、R1〜R4…抵抗、Ra,Rb…負荷抵抗、TI1…第1入力端子、TI2…第2入力端子、TI3…第3入力端子、TI4…第4入力端子、TO1…第1出力端子、TO2…第2出力端子、Vr1〜Vr3…基準電圧、Vrt…最大の基準電圧、Vrb…最小の基準電圧、Voa,Vob…出力電圧

Claims (4)

  1. 折り返し数N(奇数)のフォールディング波形を生成するフォールディング回路であって、
    複数の異なる電圧を基準電圧として発生させる基準電圧発生回路と、
    前記基準電圧とアナログ入力電圧との差電圧を増幅する少なくとも(N+1)個のアンプと、
    前記少なくとも(N+1)個のアンプの中からN個のアンプを選択し、非選択のアンプの出力をオープンにする少なくともN個のセレクタと、
    前記セレクタが選択したアンプの出力に接続される2つの負荷抵抗と、
    少なくとも1個の非選択のアンプがつぎにアンプ動作するときのリセット電圧レベルを設定するリセット動作と、他の選択されたアンプが行うアンプ動作とが周期的に繰り返されるように、前記アンプおよび前記セレクタを制御する制御部と、
    を有するフォールディング回路。
  2. 前記アンプは、チョッパタイプのアンプで構成されている
    請求項1に記載のフォールディング回路。
  3. 折り返し数N(奇数)のフォールディング波形を生成するフォールディング回路を有するアナログ−デジタル変換器であって、
    前記フォールディング回路が、
    複数の異なる電圧を基準電圧として発生させる基準電圧発生回路と、
    前記基準電圧とアナログ入力電圧との差電圧を増幅する少なくとも(N+1)個のアンプと、
    前記少なくとも(N+1)個のアンプの中からN個のアンプを選択し、非選択のアンプの出力をオープンにする少なくともN個のセレクタと、
    前記セレクタが選択したアンプの出力に接続される2つの負荷抵抗と、
    少なくとも1個の非選択のアンプがつぎにアンプ動作するときのリセット電圧レベルを設定するリセット動作と、他の選択されたアンプが行うアンプ動作とが周期的に繰り返されるように、前記アンプおよび前記セレクタを制御する制御部と、
    を有するアナログ−デジタル変換器。
  4. 前記アンプは、チョッパタイプのアンプで構成されている
    請求項3に記載のアナログ−デジタル変換器。
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