JP2933935B2 - 熱転写記録方法及び装置 - Google Patents

熱転写記録方法及び装置

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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material
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    • B41J17/00Mechanisms for manipulating page-width impression-transfer material, e.g. carbon paper
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  • Electronic Switches (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はインクシートの有するインクを記録媒体に転
写して、記録媒体に画像記録を行う熱転写記録方法及び
装置に関するものである。
[従来の技術] 一般に、熱転写プリンタは熱溶融性(熱昇華性)イン
クをベースフイルムに塗布したインクシートを使用し、
サーマルヘツドによりそのインクシートを画像信号に対
応して選択的に加熱し、溶融(昇華)したインクを記録
紙に転写して画像記録を行つている。一般にこのインク
シートは、1回の画像記録により完全にインクが記録紙
に転写されるもの(所謂ワンタイムシート)であるた
め、1文字或いは1ラインの記録終了後、その記録され
た長さに対応する分だけインクシートを搬送し、次に記
録する位置に確実にインクシートの未使用部分をもつて
くる必要があつた。このため、インクシートの使用量が
増大し、感熱紙に記録する通常の感熱プリンタに比べ、
熱転写プリンタのランニングコストが高くなる傾向があ
る。
このような問題を解決するために、特開昭57−83471
号や特開昭58−201686号公報及び特公昭62−58917号公
報にみられるように、記録紙とインクシートとを速度差
を設けて搬送するようにした熱転写プリンタが提案され
ている。本発明は前述した公報に記載されている発明を
更に発展させたものである。
[発明が解決しようとしている課題] 複数回の画像記録が可能なインクシート(所謂マルチ
プリントシート)が知られており、このインクシートを
用いれば、記録長さLを連続して記録するとき、各記録
の終了後あるいは記録中に搬送されるインクシートの搬
送長をその長さLよりも小さく(L/n:n>1)して記録
することができる。これにより、インクシートの使用効
率が従来のn倍になり、熱転写プリンタのランニングコ
ストの低下が期待できる。以下、この記録方式をマルチ
プリントという。
しかしながら、このようなインクシートによるマルチ
プリントは、前述した公報にみられるように、従来の熱
転写プリンタと同様に記録紙とインクシートの搬送方向
が同じであつた。この関係を数式で表すと、VP=n・VI
となる。ここで、VPはサーマルヘツドに対する記録紙の
相対速度、VIはサーマルヘツドに対する記録紙の相対速
度を示している。
これに対し、我々は実験の結果、熱転写方式でマルチ
プリントを行なうときは、記録紙とインクシートの相対
速度が速い方が有利であることを発見した。これを以下
に説明する。
従来の熱転写方式では、インクシートのインクは、1
回の加熱によりベースフイルムより完全に剥離される必
要があつたが、マルチプリント方式ではインクはn回の
加熱に分けて記録されるため、1回の加熱によりインク
層のほぼ1/nが分離されて転写記録される必要がある。
一方、インクシートにおけるインク層は熱溶融性である
ため、サーマルヘツドにより加熱された後、インク層が
剥離されるまでの時間が長くなると、インク層を剪断し
て分離するのに要する剪断力が大きくなる。このため、
サーマルヘツドを加熱してから転写するまでの時間が長
くなると、インク層を適正(1/n単位)に分離して記録
紙に転写することが困難になることが考えられる。従つ
て、記録紙とインクシートの相対速度がある程度速くな
いと、インク層におけるインクシートの分離がうまくで
きないことになる。
従来の記録紙とインクシートとの相対速度VPI′は、V
P=n・VIとすると、 VPI′=VP−VI=VP−VP/n=(1−1/n)VP …(1) となり、インクシートが停止しているときは相対速度V
PI′はVPに等しくなるが、インクシートが移動するとき
の相対速度VPI′は記録紙の搬送速度VP以上には成り得
ない。また、上式は記録紙の搬送速度VPがあまり速くで
きない、例えばラインプリンタなどの場合は十分な相対
速度が得られないことを示しており、記録紙の搬送速度
VPが小さいとき、インクシートにおけるインクの分離が
うまくいかず、インクシートの搬送速度に記録紙が引つ
張られたり、記録紙の搬送速度にインクシートの搬送速
度が引つ張られるという傾向があつた。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、記録媒
体とインクシートとの搬送方向を対向させることによ
り、記録媒体とインクシートの相対速度を大きくしてマ
ルチプリントにおける記録画像品位を向上させた熱転写
記録方法及び装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本発明の熱転写記録方法は
以下のような工程を備える。即ち、 インクシートの有するインクを記録媒体に転写して、
前記記録媒体に画像の記録を行う熱転写記録方法であっ
て、 前記インクシートを停止して前記記録媒体のみを搬送
して、前記記録媒体に対して所定複数ラインの画像記録
を行い、前記所定複数ラインの画像を記録した後に、前
記インクシートを前記所定複数ライン数よりも少ないラ
イン数分だけ前記記録媒体の搬送方向と逆方向に搬送し
て前記記録媒体に画像の記録を行うことを特徴とする。
上記目的を達成するために本発明の熱転写記録方法は
以下のような構成を備える。即ち、 インクシートの有するインクを記録媒体に転写して、
前記記録媒体に画像の記録を行う熱転写記録方法であっ
て、 前記記録媒体と前記インクシートとをそれぞれ逆方向
に同じ複数ライン分搬送して前記記録媒体に所定複数ラ
インの画像記録を行い、前記所定複数ラインの画像を記
録した後、前記インクシートのみを前記所定複数ライン
数よりも少ないライン数分だけ巻き戻して前記記録媒体
に画像の記録を行うことを特徴とする。
また上記目的を達成するために本発明の熱転写記録装
置は以下のような構成を備える。即ち、 インクシートの有するインクを記録媒体に転写して、
前記記録媒体に画像の記録を行う熱転写記録装置であっ
て、 前記インクシートを停止して前記記録媒体に所定複数
ラインの画像記録を行い、前記所定複数ラインの画像を
記録した後に、前記インクシートを前記所定複数ライン
数よりも少ないライン数分だけ前記記録媒体の搬送方向
と逆方向に搬送して、前記記録媒体に画像の記録を行う
ことを特徴とする。
また上記目的を達成するために本発明の熱転写記録装
置は以下のような構成を備える。即ち、 インクシートの有するインクを記録媒体に転写して、
前記記録媒体に画像の記録を行う熱転写記録装置であっ
て、 前記記録媒体と前記インクシートとをそれぞれ逆方向
に同じ複数ライン分搬送して前記記録媒体に所定複数ラ
インの画像記録を行い、前記所定複数ラインの画像を記
録した後、前記インクシートのみを前記所定複数ライン
数よりも少ないライン数分だけ巻戻して前記記録媒体に
画像の記録を行うことを特徴とする。
[作用] 以上の構成により、記録媒体とインクシートとをそれ
ぞれ逆方向に同じ複数ライン分搬送して記録媒体に所定
複数ラインの画像記録を行い、その所定複数ラインの画
像を記録した後、インクシートのみを所定複数ライン数
よりも少ないライン数分だけ巻き戻して記録媒体に画像
の記録を行う。
また本発明によれば、記録媒体とインクシートとをそ
れぞれ逆方向に同じ複数ライン分搬送して記録媒体に所
定複数ラインの画像記録を行い、その所定複数ラインの
画像を記録した後、インクシートのみを所定複数ライン
数よりも少ないライン数分だけ巻戻して記録媒体に画像
の記録を行うように動作する。
[実施例] 以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例を詳
細に説明する。
[フアクシミリ装置の説明(第1図〜第4図)] 第1図〜第4図は本発明の一実施例を用いた熱転写プ
リンタを、フアクシミリ装置に適用した例を示す図で、
第1図はフアクシミリ装置の側断面図、第2図はフアク
シミリ装置の概略構成を示すブロツク図である。
まず、第2図をもとに概略構成を説明する。
図において、100は原稿を光電的に読取つてデジタル
画像信号として制御部101に出力する読取部で、原稿搬
送用モータやCCDイメージセンサなどを備えている。次
に、この制御部101の構成を説明する。110は画像データ
の各ラインのイメージデータを格納するラインメモリ
で、原稿の送信あるいはコピーのときは読取部100より
の1ライン分のイメージデータが格納され、画像データ
の受信のときは復号された受信画像データの1ラインデ
ータが格納される。そして、格納されたデータが記録部
102に出力されることによつて、画像形成が行われる。1
11は送信する画像情報をMH符号化などにより符号化する
とともに、受信した符号化画像データを復号してイメー
ジデータに変換する符号化/復号化部である。また、11
2は送信する或いは受信された符号化画像データを格納
するバツフアメモリである。これら制御部101の各部
は、例えばマイクロプロセツサなどのCPU113により制御
されている。制御部101にはこのCPU113の他に、CPU113
の制御プログラムや各種データを記憶しているROM114、
CPU113のワークエリアとして各種データを一時保存する
RAM115などを備えている。
102はサーマルラインヘツドを備え、熱転写記録法に
より記録紙に画像記録を行う記録部である。この構成は
第1図を参照して詳しく後述する。103は送信開始など
の各種機能指示キーや電話番号の入力キーなどを含む操
作部、103aは使用するインクシート14の種類を指示する
スイツチで、スイツチ103aがオンのときはマルチプリン
トのインクシートが、オフのときは通常のインクシート
が装着されたことを指示する。104は通常、操作部103に
設けられている各種機能や装置の状態などを表示する表
示部である。105は装置全体に電力を供給するための電
源部である。また、106はモデム(変復調器)、107は網
制御部(NCU)、108は電話器である。
次に、第1図を参照して記録部102の構成を詳しく説
明する。なお、第2図と共通な部分は同一図番で示して
いる。
図において、10は普通紙である記録紙11をコア10aに
ロール状に捲回したロール紙である。このロール紙10
は、プラテンローラ12の矢印方向への回転により記録紙
11をサーマルヘツド部13に供給できるように、回転自在
に装置内に収納されている。なお、10bはロール紙装填
部であつて、ロール紙10を着脱可能に装填している。さ
らに12はプラテンローラであつて、記録紙11を矢印b方
向に搬送するとともに、サーマルヘツド13の発熱体132
との間で、インクシート14や記録紙11を押圧するもので
ある。サーマルヘツド13の発熱により画像記録の行われ
た記録紙11は、プラテンローラ12のさらなる回転によつ
て排出ローラ16a、16b方向に搬送され、1頁分の画像記
録が終了するとカツタ15a、15bの噛合によつて頁単位に
切断される。
17はインクシート14を捲回しているインクシート供給
ロール、18はインクシート巻取ロールであつて、後述す
るインクシート搬送用モータにより駆動され、インクシ
ート14を矢印a方向に巻取るものである。なお、このイ
ンクシート供給ロール17及びインクシート巻取りロール
18は、装置本体内のインクシート装填部70に着脱可能に
装填されている。さらに、19はインクシート14の残量検
出やインクシート14の搬送速度を検出するためのセンサ
である。また、20はインクシート14の有無を検出するた
めのインクシートセンサ、21はスプリングで、記録紙11
やインクシート14を介して、前記プラテンローラ12に対
してサーマルヘツド13を押圧するものである。また、22
は記録紙の有無を検出するための記録紙センサである。
次に、読取部100の構成を説明する。
図において、30は原稿32を照射する光源で、原稿32で
反射された光は光学系(ミラー50,51,レンズ52)を通し
てCCDセンサ31に入力され、電気信号に変換される。原
稿32は図示しない原稿搬送用モータにより駆動される搬
送用ローラ53,54,55,56により、原稿32の読取り速度に
対応して搬送される。なお、57は原稿積載台であつて、
この積載台57に積載された複数枚の原稿32は搬送用ロー
ラ54と押圧分離片58との協動によつて1枚ずつに分離さ
れて、読取部100へ搬送される。
41は制御部101の主要部を構成する制御基板で、この
制御基板41より装置の各部に各種制御信号が出力され
る。また、106はモデム基板ユニツト、107はNCU基板ユ
ニツトである。
さらに、第3図はインクシート14と記録紙11の搬送機
構の詳細を示す図である。
図において、24はプラテンローラ12を回転駆動し、記
録紙11を矢印a方向とは反対の矢印b方向に搬送するた
めの記録紙搬送用モータである。また、25はインクシー
ト14を矢印a方向に搬送するためのインクシート搬送用
モータである。さらに、26,27は記録紙搬送用モータ24
の回転をプラテンローラ12に伝達する伝達ギア、28,29
はインクシート搬送用モータ25の回転を巻取りロール18
に伝達する伝達ギアである。
このように記録紙11とインクシート14の搬送方向を互
いに逆にすることにより、記録紙11の長手方向に順次画
像が記録される方向(矢印a方向、記録紙11の搬送方向
と逆方向)とインクシート14の搬送方向とが一致する。
ここで、記録紙11の搬送速度VPを、VP=−n・VI(VI
インクシート14の搬送速度で、−は記録紙11の搬送方向
とインクシート14の搬送方向が異なることを示してい
る)とすると、サーマルヘツド13に対する記録紙11とイ
ンクシート14との相対速度VPIは、 VPI=VP−VI=(1+1/n)VPで表され、この相対速度V
PIは、VP以上、即ち、第(1)式(第8頁参照)で示さ
れた従来の相対速度よりも大きくなつていることがわか
る。
なお、これ以外にも、サーマルヘツド13によりnライ
ン分記録するとき、(n/m)ライン毎に(l/m)だけ(m
は整数で、n>m)インクシート14を矢印a方向に搬送
する方法や、長さLに相当する距離を記録するとき、記
録中はインクシート14を記録紙11と逆方向に同じ速さで
搬送し、次の所定量の記録前にL・(n−1)/nだけイ
ンクシート14を巻戻す(ただし、n>1)方法がある。
これらいずれの場合においても、インクシート14を停止
して記録するときの相対速度はVP、インクシート14を移
動しながら記録するときの相対速度は2VPとなる。
第4図は実施例のフアクシミリ装置における制御部10
1と記録部102との電気系接続を示す図で、他の図面と共
通する部分は同一図番で示している。
サーマルヘツド13はラインヘツドである。そして、こ
のサーマルヘツド13は、制御部101よりの1ライン分の
シリアル記録データ43を入力するためのシフトレジスタ
130、ラツチ信号44によりシフトレジスタ130のデータを
ラツチするラツチ回路131、1ライン分の発熱抵抗体か
らなる発熱素子132を備えている。ここで、発熱抵抗体1
32は132−1〜132−mで示されたm個のブロツクに分割
して駆動されている。また、133はサーマルヘツド13に
取付けられている、サーマルヘツド13の温度を検出する
ための温度センサである。この温度センサ133の出力信
号42は、制御部101内でA/D変換されて前記CPU113に入力
される。これによりCPU113はサーマルヘツド13の温度を
検知し、その温度に対応してストローブ信号47のパルス
幅を変更したり、あるいはサーマルヘツド13の駆動電圧
などを変更して、インクシート14の特性に応じてサーマ
ルヘツド13への印加エネルギーを変更している。このイ
ンクシート14の種類(特性)は前述したスイツチ103aに
より指示されている。なお、このインクシート14の種類
や特性などは、インクシート14に印刷されたマークなど
を検出して判別するようにしても良く、またインクシー
トのカートリツジに付されたマークや切り欠きあるいは
突起などを判別して行うようにしても良い。
46は制御部101よりサーマルヘツド13の駆動信号を入
力し、サーマルヘツド13を各ブロツク単位で駆動するス
トローブ信号47を出力する駆動回路である。なお、この
駆動回路46は制御部101の指示により、サーマルヘツド1
3の発熱素子132に電流を供給する電源線45に出力する電
圧を変更してサーマルヘツド13の印加エネルギーを変更
することができる。48,49はそれぞれ対応する記録紙搬
送用モータ24、インクシート搬送用モータ25を回転駆動
するモータ駆動回路である。記録紙搬送用モータ24やイ
ンクシート搬送用モータ25は、この実施例ではステツピ
ングモータであるが、これに限定されるものでなく、例
えばDCモータであつても良い。
[記録動作の説明(第1図〜第5図)] 第5図はこの実施例のフアクシミリ装置における1頁
分の記録処理を示すフローチヤートで、この処理を実行
する制御プログラムは制御部101のROM114に記憶されて
いる。
この処理は記録する1ライン分のイメージデータがラ
インメモリ110に格納されて、記録動作が開始できる状
態になることにより開始される。まずステツプS1で1ラ
イン分の記録データをシリアルでシフトレジスタ130に
出力する。そして、1ランインの記録データの転送が終
了すると、ステツプS2でラツチ信号44を出力して、ラツ
チ回路131に1ライン分の記録データを格納する。次に
ステツプS3でインクシート用モータ25を駆動し、インク
シート14を(1/n)ライン分、第1図の矢印a方向に搬
送する。そして、ステツプS4で記録紙搬送用モータ24を
駆動して、記録紙11を矢印b方向に1ライン分搬送す
る。なお、この1ライン分はサーマルヘツド13により記
録される1ドツトの長さに相当する長さである。
次にステツプS5に進み、サーマルヘツド13の発熱素子
132の各ブロツクに通電する。そして、ステツプS6でブ
ロツク数mの全てに通電されたかを調べ、発熱素子132
の全ブロツクに通電されて1ラインの記録が終了すると
ステツプS7に進み、1頁分の記録が終了したかをみる。
一頁分の記録が終了していないときはステツプS8に進
み、次のラインの記録データをサーマルヘツド13に転送
してステツプS2に戻る。
なお、ステツプS7からステツプS12における一連のカ
ツタ動作において、記録紙11を搬送するときのインクシ
ート14は、画像記録時と同じようにVP/nで記録紙11と逆
の方向に搬送されてもよく、またnの値を記録時よりも
大きくしても良い。また更に、記録紙11と同じ動きをプ
ラテンローラ12などによつて行うようにしても、あるい
はインクシート14を停止させたままであつてもよい。
ステツプS7で1頁分の記録が終了するとステツプS9に
進み、記録紙11を所定量排紙ローラ16a、16b方向に送
る。そして、ステツプS10でカツタ15a、15bを駆動して
噛合させ、記録紙11を頁単位に切断する。次にステツプ
S11で記録紙11を、サーマルヘツド13とカツタ15の間隔
に相当する距離だけ戻して、1頁の記録処理を終了す
る。
なお、前述したインクシート14の送りを決定するnの
値は、記録紙搬送用モータ24とインクシート搬送用モー
タ25の回転量によるだけではなく、プラテンローラ12の
駆動系の伝達ギア26,27および巻取りローラ18の駆動系
の伝達ギア28,29の減速比を変更することによつても変
えることができる。また、記録紙搬送用モータ24とイン
クシート搬送用モータ25がともにステツピングモータで
構成されているときは、そのモータの最小ステツプ角が
それぞれ互いに異なるものに選択することにより設定で
きる。このようにして、記録紙11とインクシート14の相
対速度を、(1+1/n)VPとすることができる。
また、ステツプS3とステツプS4で示したように、イン
クシート搬送用モータ25の搬送駆動は記録紙搬送用モー
タ24の搬送駆動よりも先にすることが望ましい。これ
は、インクシート搬送用モータ25が駆動されても、その
モータの特性や駆動伝達系の特性などにより、実際にイ
ンクシート14の搬送が開始されるまでに時間的な遅れが
生じるためである。
なお、記録紙搬送用モータ24の駆動を先に行つても同
様の効果が得られるが、記録紙11の搬送を開始してから
サーマルヘツド13の駆動(ステツプS4に示した記録動
作)までの時間が大きくなると、記録されたドツト間に
隙間ができるなどのおそれがある。
[第2の実施例の説明(第6図、第7図)] 第6図は記録紙11とインクシート14の搬送用モータを
1つにした第2の実施例を示す図である。なお、第3図
に示す第1の実施例と共通する部分は同一図番で示して
いる。ここでは、モータ60の回転を伝達ギア28a,29aに
より巻取りローラ18に伝達する。一方、ベルト61により
伝達ギア26′,27′を介してプラテンローラ12を回転駆
動している。
第7図はこのときの制御部101aと記録部102aとの電気
系接続を示す図である。第4図と比較すると明らかなよ
うに、記録紙搬送用モータ24とインクシート搬送用モー
タ25とが1つのモータ60に置き換えられている。このと
きは、伝達ギア26a,27aのギア減速比と伝達ギア28a,29a
の減速比により前述したnの値を変更することができ
る。なおこのときは、インクシート14の巻取りローラ18
の径によつてもインクシート14の搬送速度(巻取り量)
が変化するため、インクシート14の使用開始直後とイン
クシート14の最終近傍とでは、インクシート14の搬送速
度が僅かではあるが変化することになる。
[第3の実施例の説明(第8図)] 第8図は前述の実施例のように巻取りロール18を直接
駆動するのではなく、キヤプスタンローラ71、ピンチロ
ーラ72によりインクシート14を矢印a方向に搬送するこ
とにより、インクシート巻取りロール18の巻取り径に関
係なく常に一定量を搬送できる場合を示す図である。な
お、第3図と共通な部分は同一記号で示している。
図中、73,74は減速ギア、75は滑りクラツチユニツト
である。ここで、インクシート搬送用モータ25と記録紙
搬送用モータ24とが駆動されると、減速ギア73,74によ
る減速比iIの値とギア26,27による減速比iPの値を適当
に設定することにより、前述したnを設定することがで
きる。また、ギア73と滑りクラツチ75のギア75aとが係
合されることにより、巻取りロール18がキヤプスタンロ
ーラ71、ピンチローラ72により搬送されたインクシート
14を巻取ることができる。
なお、ギア75aの回転により巻取りロール18に巻取る
インクシート14の長さを、キヤプスタンローラ71により
搬送されるインクシート長よりも長くなるようにギア74
とギア75aの比を設定しておくことにより、キヤプスタ
ンローラ71により搬送されたインクシート14が確実に巻
取りロール18に巻取られる。そして、巻取りロール18に
よるインクシート14の巻取り量とキヤプスタンローラ71
により送られたインクシート14の差分量に相当する分
が、滑りクラツチユニツト75で吸収される。これによ
り、巻取りロール18の巻取り径の変動によるインクシー
ト14の搬送速度の変動を抑えることができる。
なお、第8図のインクシート搬送用モータ25を第6図
のようにモータ60で構成し、モータ24を除去して1つの
モータでインクシート14と記録紙11の搬送を行うように
することもできる。
[記録原理の説明(第9図)] 第9図はこの実施例における記録紙11とインクシート
14の搬送方向を逆にして画像記録を行うときの画像記録
状態を示す図である。
図示したように、プラテンローラ12とサーマルヘツド
13との間には記録紙11とインクシート14が挾持されてお
り、サーマルヘツド13はスプリング21により所定圧でプ
ラテンローラ12に押圧されている。ここで、記録紙11は
プラテンローラ12の回転により矢印b方向に速度VPで搬
送される。一方、インクシート14はインクシート搬送用
モータ25の回転により矢印a方向に速度VIで搬送され
る。なお、後述するようにインクシート14が停止してい
る状態も取り得る。
いま、サーマルヘツド13の発熱抵抗体132に電源105か
ら通電されて加熱されると、インクシート14の斜線部81
で示す部分が加熱される。ここで、14aはインクシート1
4のベースフイルム、14bはインクシート14のインク層を
示している。発熱抵抗体132に通電することにより加熱
されたインク層81のインクは溶融し、そのうち82で示す
部分が記録紙11に転写される。この転写されるインク層
部分82は81で示すインク層のほぼ1/nに相当している。
この転写時において、インク層14bの境界線83で、イ
ンクに対する剪断力を生じさせて82で示すインク層部分
だけを記録紙11に転写する必要がある。しかしながら、
この剪断力はインク層の温度により異なり、インク層の
温度が高いほど剪断力が小さくなる傾向にある。そこ
で、インクシート14の加熱時間を短くするとインク層内
での剪断力が大きくなることから、インクシート14と記
録紙11との相対速度を大きくすれば、転写すべきインク
層をインクシート14から確実に剥離させることができ
る。
この実施例によれば、フアクシミリ装置におけるサー
マルヘツド13の加熱時間は約0.6msと短いため、インク
シート14の搬送方向と記録紙11の搬送方向を逆方向(対
向させる)にすることにより、インクシート14と記録紙
11との相対速度を上げるようにしている。
[第4の実施例の説明(第10図)] 第10図は第4の実施例の熱転写記録方法を示すフロー
チヤートである。ここではインクシート14を停止したま
まで記録紙11にnライン記録する。そして、nライン記
録後、インクシート14を1ライン分記録紙11の搬送方向
と逆の方向に搬送している。この制御プログラムを実行
するフアクシミリ装置のブロツク図は、第2図に示すブ
ロツク図と同様の構成であり、この制御プログラムは制
御部101のROM114に格納されている。
ステツプS20とステツプS21では、第5図に示すフロー
チヤートのステツプS1、S2と同様にしてサーマルヘツド
13に1ライン分の画像記録データを転送する。そして、
ステツプS22でインクシート搬送用モータ25の励磁信号
を固定し、そのデイテンド・トルクによつてインクシー
ト14を張設したまま保持する。ステツプS23では記録紙
搬送用モータ24を駆動し、記録紙11の1ライン分の搬送
を開始する。そして、ステツプS24、S25で、第5図に示
すステツプS5、S6と同様にしてサーマルヘツド13に電源
105から通電する。
次に、ステツプS26で1頁分の画像記録が終了したか
否かを調べ、終了していなければステツプS27に進み、
次のラインの画像記録データをサーマルヘツド13に転送
する。そして、ステツプS28でnライン目の画像記録か
どうかを調べ、nラインの記録時でなければステツプS2
1に戻り、次のラインの記録処理に進む。nライン目の
画像記録のときはステツプS29に進み、インクシート搬
送用モータ25を駆動してインクシート14を1ライン分、
矢印a方向に搬送する。次にステツプS23に戻り記録紙1
1を1ライン分矢印b方向に搬送して、次のラインの画
像記録処理に進む。ステツプS26で1頁の画像記録が終
了するとステツプS30に進む。ステツプS30〜S32の処理
は、第5図に示すステツプS9〜S11と同様であるので説
明を省略する。
従つて、1ライン目から(n−1)ライン目までの記
録時は、記録紙11とインクシート14の相対速度VPIは記
録紙11の搬送速度VPに等しいが、nライン目の記録時の
相対速度VPIは、2VPとなる。
また、第10図に示すフローチヤートでは、nライン目
の記録時にインクシート14を1ライン分搬送するように
したが、インクシート14の搬送をnラインの記録中にs
(n≠s)回に分けて行い、nラインの記録によりイン
クシート14が1ライン搬送されるようにしても良い。
また上述した画像記録を実施する場合、1〜(n−
1)ラインの記録中に、ユーザーにより強制的に画像記
録処理が中断されたり、あるいは電源105がオフされた
りすることが予想される。そのため、画像記録処理の開
始前よりも先にインクシート14を(1/p)ライン分(p
>1)搬送する必要がある。これにより、インクシート
14の同一個所がn回以上連続して使用されるのを防止す
ることができる。
[第5の実施例の説明(第11図〜第14図)] 第11図は第5の実施例のインクシート14と記録紙11の
搬送系を示す図、第12図はこのときの制御部101bと記録
部102bとの電気系の接続を示す図である。
第11図に示す搬送系の構成は、第8図の搬送系の構成
に、インクシート14の供給ローラ17を矢印c方向に回転
させてインクシート14を巻戻す巻戻しモータ85と、その
回転を供給ローラ17に伝達する伝達ギア86と滑りクラツ
チ87とを更に追加したものである。
巻戻しモータ85の回転軸85aにはギア86が取付けられ
ており、このギア86は滑りクラツチ87のギア87aと噛合
している。これにより、ギア86が時計回り方向に回転す
るとギア87aが反時計回り方向に回転し、インクシート1
4を供給ローラ17に巻取ることができる。一方、インク
シート14を矢印a側に搬送するときは、滑りクラツチ87
の作用により供給ローラ17は矢印cと反対の方向に自由
に回転することができる。
第13図は第5の実施例の画像記録処理を示すフローチ
ヤートで、この処理を実行する制御プログラムは制御部
101bのROM121に格納されている。
まずステツプS40、S41では第5図に示すステツプS1、
S2と同様にしてサーマルヘツド13に1ライン分の記録デ
ータをラツチする。そして、ステツプS42でインクシー
ト搬送用モータ25を駆動して、1ライン分インクシート
14を矢印a方向に搬送する。次にステツプS43で記録紙1
1を矢印b方向に1ライン分搬送する。さらに、ステツ
プS44、S45で第5図に示すステツプS5、S6と同様にして
1ラインの画像データを記録する。
ステツプS46で1頁分の画像記録が終了したか否かを
調べ、1頁の記録が終了していなければステツプS47に
進み、つぎに記録する1ライン分の画像データをサーマ
ルヘツド13に転送する。ステップS48で記録紙11の長さ
“L"に相当する画像データが記録されたか否かを調べ、
長さLに相当するだけ記録されていなければステツプS4
1に戻り、次に1ラインの画像記録を行う。ステツプS48
で“L"分記録されたときはステツプS49に進み、モータ
駆動回路49によりインクシート搬送用モータ25を反転さ
せて、インクシート14を(n−1)L/nだけ矢印aと反
対の方向(b方向)に戻す。そして、モータ駆動回路88
により巻戻しモータ85を所定量回転駆動して、(n−
1)L/nの長さのインクシート14を供給ロール17に巻取
る。こうしてインクシート14が充分に巻戻されると滑り
クラツチ87が滑るため、インクシート14に対し必要以上
の張力が加えられるおそれがない。こうしてインクシー
ト14が(n−1)L/nだけ巻戻されるとステツプS43に戻
る。一方、ステツプS46で1頁の画像記録が終了すると
ステツプS50に進み、ステツプS50〜S52で、第5図に示
すステツプS9〜S11と同様の処理を行う。
これにより、インクシート14は最大n回マルチプリン
トされることになり、この方式は特に搬送される距離が
明確なカツト紙などを使用するときに有効である。
なお、この方式では、記録動作中に強制的に記録が終
了されたときでも、再開されたときは現在のインクシー
ト位置より記録を再開できる。ただしこのときは、最初
の記録位置に位置しているインクシート部分は、n回マ
ルチプリントされない可能性がある。これは、インクシ
ート14の記録に使用される最初の部分でも同様である。
第14図は第5の実施例により記録されるときのインク
シート14の搬送距離と、インクシート14の使用回数を示
す図である。
140はサーマルヘツド13の位置を示し、141は画像記録
を開始する前の1頁に相当する長さを示している。142
は長さ“L"記録後の状態を示し、143は長さ“L"記録
後、(n−1)L/nだけインクシート14を巻戻したとき
の状態を示している。ただし、ここでn=6に設定して
いる。144は次に長さLだけ記録されたときの状態を示
し、インクシート14の151で示す部分は1回だけ使用さ
れ、152で示す部分は2回使用されている。
同様に、145は2回の記録後、Lの5/6だけ巻戻した状
態を示し、146は3回目だけ“L"の長さだけ記録した後
の状態を示し、147は3回目の記録後、5L/6だけ巻戻し
たときの状態を示す。同様に、148は4回目の記録後の
状態を示し、149は4回目の記録後、5L/6だけ巻戻した
ときの状態を示す。このようにして、150で示されたよ
うに、n回画像記録が行われた後は、使用されたインク
シート14の1/nに相当する長さ分は、それぞれ右より1
回、2回、3回…というようにマルチプリントされてい
る。
[インクシートの説明 (第15図)] 第15図は本実施例のマルチプリントに使用されるイン
クシートの断面図で、ここでは4層で構成されている。
まず第2層はインクシート14の支持体となるベースフ
イルムである。マルチプリントの場合、同一個所に何回
も熱エネルギーが印加されるため、耐熱性の高い芳香族
ポリアミドフイルムやコンデンサ紙が有利であるが、従
来のポリエステルフイルムでも使用に耐える。これらの
厚さは、媒体という役割から、なるべく薄い方が印字品
質の点で有利となるが、強度の点から3〜8μmが望ま
しい。
第3層は記録紙(記録シート)にn回分の転写が可能
な量のインクを含有したインク層である。この成分は、
接着剤としてのEVAなどの樹脂、着色のためのカーボン
ブラツクやニグロシン染料、バインデイング材としての
カルナバワツクス、パラフインワツクスなどを主成分と
して同一個所でn回の使用に耐えるように配合されてい
る。この塗布量は4〜8g/m2が望ましいが、塗布量によ
つて感度や濃度が異なり、任意に選択できる。
第4層は印字をしない部分で記録紙に第3層のインク
が圧力転写されるのを防止するためのトツプコーテイン
グ層であり、透明なワツクスなどで構成される。これに
より、圧力転写されるのは透明な第4層だけとなり、記
録紙の地汚れを防止できる。第1層はサーマルヘツド13
の熱から、第2層のベースフイルムを保護する耐熱コー
ト層である。これは、同一個所にnライン分の熱エネル
ギーが印加される可能性のある(黒情報が連続したと
き)マルチプリントには好適であるが、用いるか用いな
いかは適宜選択できる。また、ポリエステルフイルムの
ように比較的耐熱性の低いベースフイルムには有効とな
る。
なお、インクシート14の構成はこの実施例に限定され
るものではなく、例えばベース層及びベース層の片側に
設けられたインクが含有された多孔性インク保持層とか
らなるものでも良く、ベースフイルム上に微細多孔質網
状構造を有する耐熱性インク層を設け、そのインク層内
にインクを含有させたものでもよい。また、ベースフイ
ルムの材質としては、例えばポリイミド、ポリエチレ
ン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、トリアセチルセル
ロース、ナイロンなどからなるフイルムまたは紙であつ
てもよい。さらに、耐熱コート層は必ずしも必要でない
が、その材質としては、例えばシリコーン樹脂やエポキ
シ樹脂、フツソ樹脂、エトロセルロースなどであつても
よい。
また、熱昇華性インクを有するインクシートの一例と
しては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレート、芳香族ポリアミドフイルムなどで形成され
た基材上に、グアナミン系樹脂とフツソ系樹脂で形成し
たスペーサ粒子及び染料を含有する色材層を設けたイン
クシートが挙げられる。
また、加熱方式は、前述したサーマルヘツドを用いる
サーマルヘツド方式に限定されるものでなく、例えば通
電方式あるいはレーザ転写方式を用いても良い。
以上説明したようにこの実施例によれば、記録紙11と
インクシート14との相対速度を保つことにより、インク
シート14をマルチプリントに用いることができる。ま
た、この実施例によれば、nの値と記録紙11の速度VP
選択できる範囲を広めることになり、フアクシミリ装置
におけるラインプリンタなどのように、サーマルヘツド
13への印加エネルギーの関係で、記録紙11の搬送速度VP
がある程度以上(VP≒25mm/s)速くできない場合などに
有効である。
また、ラインプリントにおいて、その画像記録幅が大
きくなれば、一度に通電されるサーマルヘツドの発熱素
子数が増大し、インクシートより所定のインク層を剥離
させるのに要する切断力が大きくなる。これには、記録
紙とインクシートとの相対速度をある程度以上大きくす
ればよく、その点でも、この実施例のインクシートと記
録紙の搬送方向を対向させる方法は有効である。
また、従来のインクシートと記録紙を同一方向に搬送
する方式では、インクシートと記録紙の相対速度はほぼ
“0"になるが、この実施例によれば、相対速度は最大2V
Pとなり、安定したマルチプリントが実現できる効果が
ある。
なお、この実施例では、サーマルラインヘツドを使用
したときの例で説明したがこれに限定されるものではな
い。例えば、この実施例で説明したインクシートと同じ
材質のインクリボンを使用し、シリアルヘツドにより記
録する場合でも同じようにマルチプリントを実現でき
る。即ち、キヤリツジの移動する方向(記録方向)に、
キヤリツジに搭載されたインクリボンを記録長の1/nだ
け巻取るようにして、マルチプリントを実現するように
できる。このとき、例えばキヤリツジが右方向に移動す
るときに、インクリボンはサーマルヘツドに対し左から
右方向に移動するように搬送される。
また、記録媒体としては記録紙に限らずに、インク転
写が可能な材質であれば、例えば布、プラスチツクシー
トなどが挙げられる。また、インクシートは実施例で示
した構成に限定されずに、例えば筺体内に内蔵されてい
る所謂インクシートカセツトタイプなどであつても良
い。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、記録媒体とイン
クシートとの搬送方向を対向させることにより、記録媒
体とインクシートの相対速度を大きくしてマルチプリン
トにおける記録画像の品位を向上させることができる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例のフアクシミリ装置の機構部を示す側断
面図、 第2図は実施例のフアクシミリ装置の概略構成を示すブ
ロツク図、 第3図はインクシートと記録紙の搬送系の構造を示す
図、 第4図は第1の実施例の制御部と記録部との電気的接続
を示す図、 第5図は第1の実施例の記録処理を示すフローチヤー
ト、 第6図は第2の実施例のインクシートと記録紙の搬送系
の構造を示す図、 第7図は第2の実施例の制御部と記録部との電気的接続
を示す図、 第8図は第3の実施例のインクシートと記録紙の搬送駆
動系を示す図、 第9図はこの実施例の記録時における記録紙とインクシ
ートの状態を示す図、 第10図は第4の実施例の記録処理を示すフローチヤー
ト、 第11図は第5の実施例のインクシートと記録紙の搬送系
の構造を示す図、 第12図は第5の実施例における制御部と記録部の電気的
接続を示す図、 第13図は第5の実施例の記録処理を示すフローチヤー
ト、 第14図は第5の実施例におけるインクシートの使用例を
示す図、そして 第15図はこの実施例で使用されるインクシートの断面図
である。 図中、10……ロール状記録紙、11……記録紙、12……プ
ラテンローラ、13……サーマルヘツド、14……インクシ
ート、15……カツタ、16……排出ローラ、17……インク
シート供給ロール、18……インクシート巻取ロール、19
……インクシートセンサ、20……インクシート有無セン
サ、21……スプリング、22……記録紙有無センサ、24…
…記録紙搬送用モータ、25……インクシート搬送用モー
タ、75、87……滑りクラツチ、85……巻戻しモータ、10
0……読取部、101……制御部、102……記録部、103……
操作部、104……表示部、105……電源、106……モデ
ム、107……NCU、110……ラインメモリ、111……符号化
/復号化部、112……バツフアメモリ、132……発熱抵抗
体(発熱素子)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 靖 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 寺島 久男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 小野 健 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 吉田 武弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 和田 聡 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 小林 誠 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−129196(JP,A) 特開 昭61−31280(JP,A) 特開 昭61−132366(JP,A) 特開 昭59−95177(JP,A) 特開 昭58−201686(JP,A) 特開 昭63−166584(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 17/10

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクシートの有するインクを記録媒体に
    転写して、前記記録媒体に画像の記録を行う熱転写記録
    方法であって、 前記インクシートを停止して前記記録媒体のみを搬送し
    て、前記記録媒体に対して所定複数ラインの画像記録を
    行い、前記所定複数ラインの画像を記録した後に、前記
    インクシートを前記所定複数ライン数よりも少ないライ
    ン数分だけ前記記録媒体の搬送方向と逆方向に搬送して
    前記記録媒体に画像の記録を行うことを特徴とする熱転
    写記録方法。
  2. 【請求項2】インクシートの有するインクを記録媒体に
    転写して、前記記録媒体に画像の記録を行う熱転写記録
    方法であって、 前記記録媒体と前記インクシートとをそれぞれ逆方向に
    同じ複数ライン分搬送して前記記録媒体に所定複数ライ
    ンの画像記録を行い、前記所定複数ラインの画像を記録
    した後、前記インクシートのみを前記所定複数ライン数
    よりも少ないライン数分だけ巻き戻して前記記録媒体に
    画像の記録を行うことを特徴とする熱転写記録方法。
  3. 【請求項3】インクシートの有するインクを記録媒体に
    転写して、前記記録媒体に画像の記録を行う熱転写記録
    装置であって、 前記インクシートを停止して前記記録媒体に所定複数ラ
    インの画像記録を行い、前記所定複数ラインの画像を記
    録した後に、前記インクシートを前記所定複数ライン数
    よりも少ないライン数分だけ前記記録媒体の搬送方向と
    逆方向に搬送して、前記記録媒体に画像の記録を行うこ
    とを特徴とする熱転写記録装置。
  4. 【請求項4】インクシートの有するインクを記録媒体に
    転写して、前記記録媒体に画像の記録を行う熱転写記録
    装置であって、 前記記録媒体と前記インクシートとをそれぞれ逆方向に
    同じ複数ライン分搬送して前記記録媒体に所定複数ライ
    ンの画像記録を行い、前記所定複数ラインの画像を記録
    した後、前記インクシートのみを前記所定複数ライン数
    よりも少ないライン数分だけ巻戻して前記記録媒体に画
    像の記録を行うことを特徴とする熱転写記録装置。
  5. 【請求項5】前記画像記録は、シリアルヘッドによる逐
    次記録であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    熱転写記録方法。
  6. 【請求項6】前記画像記録は、シリアルヘッドによる逐
    次記録であることを特徴とする請求項3又は4に記載の
    熱転写記録装置。
  7. 【請求項7】前記インクシートは、画像記録領域のほぼ
    全域に亙ってフルライン型の記録ヘッドに対して対向し
    て設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    熱転写記録方法。
  8. 【請求項8】前記インクシートは、画像記録領域のほぼ
    全域に亙ってフルライン型の記録ヘッドに対して対向し
    て設けられることを特徴とする請求項3又は4項に記載
    の熱転写記録装置。
  9. 【請求項9】前記インクシートは幅狭であって、画像記
    録領域に沿って順次変位してシリアル型の記録ヘッドに
    より画像記録が行われることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の熱転写記録方法。
  10. 【請求項10】前記インクシートは幅狭であって、画像
    記録領域に沿って順次変位してシリアル型の記録ヘッド
    により画像記録が行われることを特徴とする請求項3又
    は4に記載の熱転写記録装置。
  11. 【請求項11】前記インクシートは、所定長当たり複数
    回の画像記録を可能とする量のインクを有することを特
    徴とする請求項1又は2に記載の熱転写記録方法。
  12. 【請求項12】前記インクシートは、所定長当たり複数
    回の画像記録を可能とする量のインクを有することを特
    徴とする請求項3又は4に記載の熱転写記録装置。
  13. 【請求項13】前記インクシートの搬送時、前記記録媒
    体と前記インクシートとの相対速度が前記記録媒体ある
    いは前記インクシートの搬送速度以上であることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の熱転写記録方法。
  14. 【請求項14】前記インクシートの搬送時、前記記録媒
    体と前記インクシートとの相対速度が前記記録媒体ある
    いは前記インクシートの搬送速度以上であることを特徴
    とする請求項3又は4に記載の熱転写記録装置。
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