JPH03130178A - 熱転写記録装置 - Google Patents

熱転写記録装置

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JPH03130178A
JPH03130178A JP16138790A JP16138790A JPH03130178A JP H03130178 A JPH03130178 A JP H03130178A JP 16138790 A JP16138790 A JP 16138790A JP 16138790 A JP16138790 A JP 16138790A JP H03130178 A JPH03130178 A JP H03130178A
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JP
Japan
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recording
ink sheet
recording medium
ink
recording paper
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Application number
JP16138790A
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English (en)
Inventor
Minoru Yokoyama
実 横山
Yasushi Ishida
靖 石田
Akihiro Asada
昭宏 朝田
Masakatsu Yamada
昌克 山田
Takashi Awai
孝 粟井
Takehiro Yoshida
武弘 吉田
Makoto Kobayashi
誠 小林
Satoshi Wada
聡 和田
Takeshi Ono
健 小野
Tomoyuki Takeda
智之 武田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明はインクシートの有するインクを記録媒体に転写
して、記録媒体に画像記録を行う熱転写記録装置に関す
るものである。ここで、前記熱転写記録装置としては、
例えばファクシミリ装置、電子タイプライタ、複写装置
及びプリンタ装置などの形態を採るものが含まれる。
【従来の技術】
一般に、熱転写プリンタは熱溶融性(或は熱昇華性等)
インクをベースフィルムに塗布したインクシートを使用
し、サーマルヘッドによりそのインクシートを画像信号
に対応して選択的に加熱し、溶融(或は昇華等)したイ
ンクを記録紙に転写して画像記録を行っている。一般に
このインクシートは、1回の画像記録により完全にイン
クが記録紙に転写されるもの(所謂ワンタイムシート)
であるため、■文字或いは1ラインの記録終了後、その
記録された長さに対応する分だけインクシートを搬送し
、次に記録する位置に確実にインクシートの未使用部分
をもってくる必要があった。このため、インクシートの
使用量が増大し、感熱紙に記録する通常の感熱プリンタ
に比べ、熱転写プリンタのランニングコストが高くなる
傾向がある。 このような問題を解決するために、特開昭57−834
71号や特開昭58−201686号公報及び特公昭6
2−58917号公報にみられるように、記録紙とイン
クシートとを速度差を設けて搬送するようにした熱転写
プリンタが提案されている。前記公報に記載されている
ように、熱転写プリンタのランニングコストを低下させ
るために、同じ位置で複数回の画像記録が可能なインク
シート(所謂マルチプリントシート)が知られている。 このインクシートを用いれば、記録長さLを連続して記
録するとき、各面像記録の終了後あるいは画像記録中に
搬送されるインクシートの搬送長をその長さLよりも小
さく(L/n:n>1)して記録することができる。こ
れにより、インクシートの使用効率が従来のn倍になり
、熱転写プリンタのランニングコストの低下が期待でき
る。以下、この記録方式をマルチプリントという。 このようなインクシートによるマルチプリントは、前述
した公報にみられるように、記録紙とインクシートの搬
送方向が同じであった。この関係を数式で表すと、Vp
=n・V’+ (nil)となる。 ここで、vPはサーマルヘッドに対する記録紙の相対速
度、VIはサーマルヘッドに対する記録紙の相対速度を
示している。これに対し、我々は実験の結果、熱転写方
式でマルチプリントを行なうときは、記録紙とインクシ
ートの相対速度が速い方が有利であることを発見した。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなマルチプリントでは、記録後
の記録紙とインクシートとを剥離するのに大きな力を必
要とするため、記録紙がインクシートに引っ張られてジ
ャムが発生したり、記録不良を起こすことがあった。以
下、これについて説明する。 従来のワンタイムシートを用いた熱転写方式では、イン
クシートのインクは、1回の加熱によりベースフィルム
より完全に剥離される。そして、転写記録により互いに
貼り付いた記録紙とインクシートは、画像記録後、互い
のバス(走行路)に角度を持たせて強制的に剥離される
ように構成されている。従って、このような剥離力は記
録紙の搬送に対する負荷となることはなかった。しかし
前述したマルチプリントの場合は、記録紙の搬送負荷と
なるものには、以下に示すものが考えられる。 ■インクシートのインク層間での剪断力。 ■加熱による、インクシートとサーマルヘッドとの貼り
付きをはがす力。 ■記録紙の自重。 上記3項目のうち、第2項と第3項は従来のワンタイム
記録の場合でも生じるものであるが、第1項の剪断力は
、他の項目とは比較にならないほど大きいものである。 実験により確かめた例では、1ライン全て黒で記録した
ときは、5kg以土であった。この値はインクシートの
特性によって異なるが、いずれにしても他の項目よりも
はるかに大きな値であることは明らかである。一般に記
録紙はプラテンローラとの間の摩擦力によって搬送され
ているため、インクシートと記録紙との間の剪断力が大
きくなると記録紙はインクシートに引っ張られてしまい
、プラテンローラとの間で滑りが生じて記録紙の搬送不
良を起こすという問題があった。 本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、鮮明な記
録画像を得ることができる熱転写記録装置を提供するこ
とを目的とする。 また本発明の他の目的は、記録媒体を良好に搬送するこ
とができる熱転写記録装置を提供することである。 更に本発明の他の目的は、記録媒体とプラテンローラと
の接触面積を大きくして、記録媒体に対するプラテンロ
ーラの摩擦力を大きくすることにより、記録媒体の搬送
精度を高めた熱転写記録装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の熱転写記録装置は以
下の様な構成からなる。即ち、インクシートの有するイ
ンクを記録媒体に転写して、前記記録媒体に記録を行う
熱転写記録装置において、前記インクシートの有するイ
ンクを記録媒体に転写して記録を行うために、前記イン
クシートに作用する記録手段と、前記記録媒体を搬送す
るために回転可能な回転体と、前記インクシートを前記
記録媒体と相対速度を有して搬送するための搬送手段と
を有する。 [作用] 以上の構成において、記録におけるインクシートのイン
ク間の剪断力よりも、記録媒体とその記録媒体を搬送す
るために回転可能な回転体との摩擦力が大きくなるよう
に構成している。 [実施例] 次に説明する実施例は、記録ヘッドとの間にインクシー
ト及び記録媒体とを挟持し、記録媒体と接触して記録媒
体を搬送するプラテンローラと、記録媒体との摩擦力を
、インクシートとインク層間の剪断力よりも増大させる
ものである。こうして、プラテンローラを回転駆動する
とともに、記録媒体とインクシートとが相対速度を有す
るようにインクシートを搬送し、インクシート装填部に
装填されたインクシートに作用して、記録媒体に記録ヘ
ッドにより画像の記録を行うように動作する。 以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例を詳細
に説明する。 [ファクシミリ装置の説明(第1図〜第7図)]第1図
〜第7図は本発明の一実施例を用いた熱転写プリンタを
、ファクシミリ装置に適用した例を示す図で、第1図(
A)はファクシミリ装置の側断面図、第1図(B)はそ
のファクシミリ装置の外観斜視図、第2図はファクシミ
リ装置の概略構成を示すブロック図である。 まず、第2図をもとに概略構成を説明する。 図において、100は原稿を光電的に読取ってギ85I
s ++、 i’ali′i !lI+ l舌5L し
l フE +噛/ 1ソ一エーニノ場合)或は他機(フ
ァクシミリモードの場合)の制御部101に出力する読
取部で、原稿搬送用モータやCCDイメージセンサなど
を備えている。次に、この制御部101の構成を説明す
る。 110は画像データの各ラインのイメージデータを格納
するラインメモリで、原稿の送信(ファクシミリモード
の場合)あるいはコピー(コピーモードの場合)のとき
は読取部100よりの1ライン分のイメージデータが格
納され、画像データの受信のときは復号された受信画像
データの1ラインデータが格納される。そして、格納さ
れたデータが記録部102に出力されることによって、
画像形成が行われる。111は送信する画像情報をMH
符号化などにより符号化するとともに、受信した符号化
画像データを復号してイメージデータに変換する符号化
/復号化部である。また、112は送信する或いは受信
された符号化画像データを格納するバッファメモリであ
る。これら制御部101の各部は、例えばマイクロプロ
セッサなどのCPIJ113&こより制?卸されでいる
−制御部101にはこのCPU113の他に、CPU1
13の制御プログラムや各種データを記憶しているRO
M114、CPU113のワークエリアとして各種デー
タを一時保存するRAM115などを備えている。 102はサーマルラインヘッド(記録幅と同幅に複数個
の発熱素子132を有している)を備え、熱転写記録法
により記録紙に画像記録を行う記録部である。この構成
は第1図を参照して詳しく後述する。103は送信開始
などの各種機能指示キーや電話番号の入カキ−などを含
む操作部、103aは使用するインクシート14の種類
を指示するスイッチで、スイッチ103aがオンのとき
はマルチプリントのインクシートが、オフのときは通常
のインクシート(ワンタイムシート)が装着されたこと
を指示する。104は通常、操作部103に設けられて
いる各種機能や装置の状態などを表示する表示部である
。105は装置全体に電力を供給するための電源部であ
る。また、106は送受信信号を交直変換するモデム(
変復調器)、107は回線との間で通信制御を行う網制
御部(NCU)、108は電話用ダイアルなどを備えた
電話器である。 次に、第1図を参照して記録部102の構成を詳しく説
明する。なお、第2図と共通な部分は同一図番で示して
いる。 図において、10は普通紙である記録紙11をコアlo
aにロール状に捲回したロール紙である。このロール紙
10は、プラテンローラ12の矢印方向への回転により
記録紙11をサーマルヘッド部13に供給できるように
、回転自在に装置内に収納されている。ロール紙10よ
り引き出された記録紙11はガイドシャフト201によ
り一旦下方に押し下げられ、その後、上方のプラテンロ
ーラ12に送られてプラテンローラ12に捲回されてい
る。なお、10bはロール紙装填部であって、ロール紙
10を着脱可能に装填している。 さらに12はプラテンローラであって、記録紙11を矢
印す方向に搬送するとともに、サーマルヘッド13の発
熱体132との間で、インクシート14や記録紙11を
押圧するものである。即ち、サーマルヘッド13はイン
クシート14と記録紙11とを介してプラテンローラ1
2を押圧する。 そして、サーマルヘッド13の発熱によりインクシート
14の有するインクが転写して画像記録の行われた記録
紙11は、プラテンローラ12のさらなる回転によって
排出ローラ16a、16b方向に搬送される。そして、
1頁分の画像記録が終了するとカッタ15a、15bの
噛合によって頁単位に切断されて、排出される。 17はインクシート14を捲回しているインクシート供
給ロール、18はインクシート巻取ロールであって、後
述するインクシート搬送用モータ25により駆動され、
インクシート14を矢印a方向に巻取るものである。な
お、このインクシート供給ロール17及びインクシート
巻取りロール18は、装置本体内のインクシート装填部
70に着脱可能に装填されている。さらに、19はイン
クシート14の残量検出やインクシート14の搬送速度
を検出するためのセンサである。また、20はインクシ
ート14の有無を検出するためのインクシートセンサ、
21はスプリングで、記録紙11やインクシート14を
介して、前記プラテンローラ12に対してサーマルヘッ
ド13を押圧するものである。また、22は記録紙の有
無を検出するための記録紙センサである。 次に、読取部lOOの構成を説明する。 図において、30は原稿32を照射する光源で、原稿3
2で反射された光は光学系(ミラー50.51.レンズ
52)を通してCCDセンサ31に入力され、電気信号
に変換される。原稿32は図示しない原稿搬送用モータ
により駆動される搬送用ローラ53,54,55.56
により、原稿32の読取り速度に対応して搬送される。 なお、57は原稿積載台であって、この積載台57に積
載された複数枚の原稿32は、スライダ57aに案内さ
れつつ搬送用ローラ54と押圧分離片58との協動によ
って1枚ずつに分離されて、読取部100へ搬送されて
、読取り後、トレイ77に排出される。 41は制御部101の主要部を構成する制御基板で、こ
の制御基板41より装置の各部に各種制御信号が出力さ
れる。また、106はモデム基板ユニット、107はN
CU基板ユニットである。 さらに、第3図はインクシート14と記録紙11の搬送
機構の詳細を示す図である。 図において、24はプラテンローラ12を回転駆動し、
記録紙11を矢印a方向とは反対の矢印す方向に搬送す
るための記録紙搬送用モータである。また、25はイン
クシート14を矢印a方向に搬送するためのインクシー
ト搬送用モータである。さらに、26.27は記録紙搬
送用モータ24の回転をプラテンローラ12に伝達する
伝達ギア、28.29はインクシート搬送用モータ25
の回転を巻取りロール18に伝達する伝達ギアである。 このように記録紙11とインクシート14の搬送方向を
互いに逆にすることにより、記録紙11の長平方向に順
次画像が記録される方向(矢印a方向、即ち、記録紙1
1の搬送方向と逆方向)とインクシート14の搬送方向
とが一致する。ここで、記録紙11の搬送速度Vpを、
V p = −n・V 、(V Iはインクシート14
の搬送速度で、は記録紙11の搬送方向とインクシート
14の搬送方向が異なることを示している)とすると、
サーマルヘッド13に対する記録紙11とインクシート
14との相対速度V PIは、 VpI=Vp −Vr = (1+ 1/n)Vpで表
され、この相対速度VPIは、VP以上となり、従来の
相対速度[Vp+’・(1−1/n) Vp]よりも大
きくなっていることがわかる。 なお、これ以外にも、サーマルヘッド13によりnライ
ン分記録するとき、(n / m )ライン毎に(忍/
m)だけ(mは整数で、n>m)インクシート14を矢
印a方向に搬送する方法や、長さLに相当する距離を記
録するとき、記録中はインクシート14を記録紙11と
逆方向に同じ速さで搬送し、次の所定量の記録前にL・
 (n−1)/nだけインクシート14を巻戻す(ただ
し、n〉1)方法がある。これらいずれの場合において
も、インクシート14を停止して記録するときの相対速
度はvP、インクシート14を移動しながら記録すると
きの相対速度は2 V pとなる。 第4図は本実施例における記録紙11とインクシート1
4の搬送方向を互いに逆にしてマルチプリントにより画
像記録を行うときの画像記録状態を示す図である。 図示したように、プラテンローラ12とサーマルヘッド
13との間には記録紙11とインクシート14が挟持さ
れており、サーマルヘッド13はスプリング21により
所定圧でプラテンローラ12に押圧されている。ここで
、記録紙11はプラテンローラ12の回転により矢印す
方向に速度vPで搬送される。一方、インクシート14
はインクシート搬送用モータ25の回転により矢印a方
向に速度V、で搬送される。なお、後述するようにイン
クシート14が停止している状態も取り得る。 いま、サーマルヘッド13の発熱抵抗体132に電源1
05から通電されて加熱されると、インクシート14の
斜線部81で示す部分が加熱される。ここで、14aは
インクシート14のベースフィルム、14bはインクシ
ート14のインク層を示している。発熱抵抗体132に
通電することにより加熱されたインク1if81のイン
クは溶融し、そのうち82で示す部分が記録紙11に転
写される。この転写されるインク層部分82は8Iで示
すインク層のほぼl / nに相当している。 この転写時において、インクJ’1l14bの境界線8
3で、インクに対する剪断力を生じさせて82で示すイ
ンク層部分だけを記録紙11に転写する必要がある。し
かしながら、この剪断力はインク層の温度により異なり
、インク層の温度が高いほど剪断力が小さくなる傾向に
ある。この実施例によれば、ファクシミリ装置における
サーマルヘッド13の加熱時間は約0.6msと短いた
め剪断力が大きくなる傾向にある。このため、記録紙1
1とプラテンローラ12との接触面積を増大させて記録
紙11とプラテンローラ12との摩擦力を増大させると
ともに、インクシート14と記録紙11の搬送方向を互
いに逆方向(対向させる)にすることにより、インクシ
ート14と記録紙11との相対速度を上げて、インク層
を剥離しやすくしている。 第5図(A)は前述の実施例を用いたインクシート14
と記録紙11の搬送機構部を拡大して示した図である。 第5図(A)を用いて前述実施例をより詳細に説明する
。 第4図を参照して説明したように、記録紙11とインク
シート14の搬送方向が対向しているため、転写記録時
にインクシート14に対し非常に大きな剪断力が働く。 インクシート14は巻取り軸18により矢印a方向に巻
取られているため、記録紙11にはその剪断力に相当す
る負荷が矢印a方向に印加されることになる。ここで、
記録紙11に矢印す方向への搬送力を与えているものは
プラテンローラ12と記録紙11との摩擦力である。従
って、前述した負荷に打ち勝つだけの矢印す方向への搬
送力を記録紙11に与えるために、ここでは記録紙11
とプラテンローラ12との接触角αを大きくして接触面
積を増やすことにより記録紙11とプラテンローラ12
との摩擦力を増大させている。 そこで本実施例では、プラテンローラ12の上流(記録
紙11の搬送方向に対して)であって、プラテンローラ
12の下方にガイドシャフト201を設けた。従って、
このガイドシャフト201によって、記録紙11は一旦
プラテンローラ12よりも下方に導かれて、下方からプ
ラテンローラ12の周面に接触する。そして、記録紙1
1はインクシート14と重なってサーマルヘッド13に
よる記録位置(加熱位置)を通過後、インクシー144
と剥離して排出方向へ導かれる。 これにより、記録紙11とプラテンローラ12との接触
面積が増加して、記録紙11の矢印す方向への搬送力が
増大し、インクシート14との剪断力により逆方向(a
方向)に引っ張られることなく正確に記録紙11を搬送
することができる。 即ち、本実施例では、ガイドシャフト201をプラテン
ローラの給紙側に設けることにより、接触角(巻き付は
角)α°を所定角度以上となるように構成している。な
お、この接触角α(第5図(A)(B))はプラテンロ
ーラ12のゴム硬度や摩擦係数及び外径などにより異な
るが、例えば実験的には直径φ20 (mm)のシリコ
ンゴム或はクロロピレンゴムで硬度40”  (JIS
ゴム硬度)からならプラテンローラの場合、約45゜〜
約110゜、好ましくは約60”〜約90゜、最も好ま
しくは約70’〜約85°が望ましい。なお、203は
インクシートガイドシャフトであって、インクシート1
4をガイドするものである。 さてここで、第5図(B)を用いて、インクシート14
と記録紙11の搬送機構部の他の実施例について説明す
る。なお、第5図(A)と共通する部分は同一図番で示
している。 本実施例は、前述のガイドシャフト201にデカール機
能を備えて、記録紙11のカールを矯正するデカール機
能を更に設けたものである。即ち、軸204を中心にし
て揺動可能にアーム205を取付けて、このアーム20
5の先端にガイドシャフト206を固設した。そして、
モータ(図示せず)を回転させてプラテンローラ12を
矢示C方向へ回転させると、記録紙11は矢示す方向へ
搬送される。同時に、前記モータの動力が滑りクラッチ
(図示せず)に伝達され、軸204に固着したアーム2
05を矢示d方向へ回動させる。 このアーム205の矢示d方向への回動により、ガイド
シャフト206が同方向に移動し、記録紙11と当接す
る。 そこで、記録紙11の搬送経路はロール10、ガイドシ
ャフト206、ガイドシャフト201及びプラテンロー
ル12となる。そして、前記搬送経路において、記録紙
11はガイドシャフト206に対してロール10の巻取
りと同一方向に巻き付き、ガイドシャフト201に対し
てロール10の巻取り方向とは反対方向に巻き付く。そ
して、このガイドシャフト206に対する巻き付きによ
って記録紙11のカールを矯正する。即ち、本実流側で
は、ガイドシャフト206が更にデカール機能を果たす
。また本実施例では、ロールlOの重畳(ロール10の
巻取り径が小さくなれば重畳は軽くなる)に応じた記録
紙11に作用する張力に応じて、アーム205が回動す
る。そこでロール10の径が小さくなるに従って、記録
紙11のガイドシャフト201に対する巻き付は量が増
加する。 なお、前記各実施例では、ガイドシャフト206を用い
た例を示したが、記録紙ホルダ202とプラテンローラ
12との相対位置の構成により、巻き付は角α°を所定
角度以上にすることでも同じ効果が得られる。 また、プラテンローラ12の表面を、研磨時にあらし加
工して、これによっても摩擦力を増加した方が好ましい
。 このように本実施例では、記録におけるインクシート1
4のインク間の剪断力よりも、前記記録紙11と前記プ
ラテンローラ12との摩擦力が大きくなるので、記録紙
11は確実に搬送される。 なお、前記インク間の剪断力とは、インクシート14の
インク層間の剪断力、或はインクシート14のベースフ
ィルムとインク層間の剪断力である。 第6図は本実施例のファクシミリ装置における制御部1
01と記録部102との電気系接続を示す図で、他の図
面と共通する部分は同一図番で示している。 サーマルヘッド13はラインヘッドである。そして、こ
のサーマルヘッド13は、制御部101よりの1ライン
分のシリアル記録データ43を人力するためのシフトレ
ジスタ130、ラッチ信号44によりシフトレジスタ1
30のデータをラッチするラッチ回路131.1ライン
分の複数個の発熱抵抗体からなる発熱素子132を備え
ている。ここで、発熱抵抗体132は132−1〜13
2−mで示されたm個のブロックに分割して駆動される
。また、133はサーマルヘッド13に取付けられてい
る、サーマルヘッド13の温度を検出するための温度セ
ンサである。この温度センサ133の出力信号42は、
制御部101内でA/D変換されて前記CPU113に
入力される。 これによりCPU113はサーマルヘッド13の温度を
検知し、その温度に対応してストローブ信号47のパル
ス幅を変更したり、あるいはサーマルヘッド13の駆動
電圧などを変更して、インクシート14の特性に応じて
サーマルヘッド13への印加エネルギーを変更している
。このインクシート14の種類(特性)は前述したスイ
ッチ103aにより指示されている。なお、このインク
シート14の種類や特性などは、インクシート14に印
刷されたマークなどを検出して判別するようにしても良
く、またインクシートのカートリッジに付されたマーク
や切り欠きあるいは突起などを判別して行うようにして
も良い。 46は制御部101よりサーマルヘッド13の駆動信号
を入力し、サーマルヘッド13を各ブロック単位で駆動
するストローブ信号47を出力する駆動回路である。な
お、この駆動回路46は制御部101の指示により、サ
ーマルヘッド13の発熱素子132に電流を供給する電
源線45に出力する電圧を変更してサーマルヘッド13
の印加エネルギーを変更することができる。48.49
はそれぞれ対応する記録紙搬送用モータ24、インクシ
ート搬送用モータ25を回転駆動するモータ駆動回路で
ある。記録紙搬送用モータ24やインクシート搬送用モ
ータ25は、この実施例ではステッピングモータである
が、これに限定されるものでなく、例えばDCモータで
あっても良い。 (以下余白) [記録動作の説明 (第1図〜第7図)]第7図はこの
実施例のファクシミリ装置における1頁分の記録処理を
示すフローチャートで、この処理を実行する制御プログ
ラムは制御部101のROM114に記憶されている。 この処理は記録する1ライン分のイメージデータがライ
ンメモリ110に格納されて、記録動作が開始できる状
態になることにより開始される。 まずステップS1でl947分の記録データをシリアル
でシフトレジスタ130に出力する。そして、1ライン
の記録データの転送が終了すると、ステップS2でラッ
チ信号44を出力して、ラッチ回路131にl947分
の記録データを格納する。次にステップS3でインクシ
ート用モータ25を駆動し、インクシート14を(1/
n)ライン分、第1図の矢印a方向に搬送する。そして
、ステップS4で記録紙搬送用モータ24を駆動して、
記録紙11を矢印す方向にl947分搬送する。なお、
この1ライン分はサーマルヘッド13により記録される
lドツトの長さに相当する長さである。 次にステップS5に進み、サーマルヘッド13の発熱素
子132の各ブロックに通電する。そして、ステップS
6でブロック数mの全てに通電されたかを調べ、発熱素
子132の全ブロックに通電されて1ラインの記録が終
了するとステップS7に進み、1頁分の記録が終了した
かをみる。 買置の記録が終了していないときはステップS8に進み
、次のラインの記録データをサーマルヘラ、ド13に転
送してステップS2に戻る。 なお、ステップS7からステップSL2における一連の
カッタ動作において、記録紙11を搬送するときのイン
クシート14は、画像記録時と同じようにVP/nで記
録紙11と逆の方向に搬送されてもよく、またnの値を
記録時よりも大きくしても良い。また更に、記録紙11
と同じ動きをプラテンローラ12などによって行うよう
にしても、あるいはインクシート14を停止させたまま
であってもよい。 ステップS7で1頁分の記録が終了するとステップS9
に進み、記録紙11を所定量排紙ローラ16a、16b
方向に送る。そして、ステップS10でカッタ15a、
15bを駆動して噛合させ、記録紙11を頁単位に切断
する。次にステップSllで記録紙11を、サーマルヘ
ッド13とカッタ15の間隔に相当する距離だけ戻して
、1頁の記録処理を終了する。 なお、前述したインクシート14の送りを決定するnの
値は、記録紙搬送用モータ24とインクシート搬送用モ
ータ25の回転量によるだけではなく、プラテンローラ
12の駆動系の伝達ギア26.27および巻取りローラ
18の駆動系の伝達ギア28.29の減速比を変更する
ことによっても変えることができる。また、記録紙搬送
用モータ24とインクシート搬送用モータ25がともに
ステッピングモータで構成されているときは、そのモー
タの最小ステップ角がそれぞれ互いに異なるものに選択
することにより設定できる。このようにして、記録紙1
1とインクシート14の相対速度を、(1+ 1 / 
n ) V pとすることができる。 また、ステップS3とステップS4で示したように、イ
ンクシート搬送用モータ25の搬送駆動は記録紙搬送用
モータ24の搬送駆動よりも先にすることが望ましい。 これは、インクシート搬送用モータ25が駆動されても
、そのモータの特性や駆動伝達系の特性などにより、実
際にインクシート14の搬送が開始されるまでに時間的
な遅れが生じるためである。なお、記録紙搬送用モータ
24の駆動を先に行っても同様の効果が得られるが、記
録紙11の搬送を開始してからサーマルヘッド13の駆
動(ステップS4に示した記録動作)までの時間が長く
なりすぎると、記録されたドツト間に隙間ができるなど
の不具合が発生するおそれがある。 [第2の実施例の説明 (第8図、第9図)]第8図は
記録紙11とインクシート14の搬送用モータを1つに
した第2の実施例を示す図である。なお、第3図に示し
た第1の実施例と共通する部分は同一図番で示している
。ここでは、モータロ0の回転を伝達ギア28a、29
aにより巻取りローラ18に伝達する。一方、ベルト6
1により伝達ギア26゜、27゛を介してプラテンロー
ラ12を回転駆動している。 第9図はこのときの制御部101aと記録部102aと
の電気系接続を示す図である。第6図と比較すると明ら
かなように、記録紙搬送用モータ24とインクシート搬
送用モータ25とが1つのモータ60に置き換えられて
いる。このときは、伝達ギア26a、27aのギア減速
比と伝達ギア28a、29aの減速比により前述したn
の値を変更することができる。なおこのときは、インク
シート14の巻取りローラ18の径によってもインクシ
ート14の搬送速度(巻取り量)が変化する。そのため
、インクシート14の使用開始直後とインクシート14
の最終近傍とでは、インクシート14の搬送速度が僅か
ではあるが変化することになる。 [第3の実施例の説明 (第10図)]第10図は前述
の実施例のように巻取りロール18を直接駆動するので
はなく、キャプスタンローラ71、ピンチローラ72に
よりインクシート14を矢印a方向に搬送することによ
り、インクシート巻取りロール18の巻取り径に関係な
く常に一定量を搬送できる場合を示す図である。なお、
第3図と共通な部分は同一記号で示している。 図中、73.74は減速ギア、75は滑りクラッチユニ
ットである。ここで、インクシート搬送用モータ25と
記録紙搬送用モータ24とが駆動されると、減速ギア7
3.74による減速比itの値とギア26.27による
減速比Lpの値を適当に設定することにより、前述した
nを設定することができる。また、ギア73と滑りクラ
ッチ75のギア75aとが係合されることにより、巻取
りロール18がキャプスタンローラ71、ピンチローラ
72により搬送されたインクシート14を巻取ることが
できる。 なお、ギア75aの回転により巻取りロール18に巻取
るインクシート14の長さを、キャプスタンローラ71
により搬送されるインクシート長よりも長くなるように
ギア74とギア75aの比を設定しておくことにより、
キャプスタンローラ71により搬送されたインクシート
14が確実に巻取りロール18に巻取られる。そして、
巻取りロール18によるインクシート14の巻取り量と
キャプスタンローラ71により送られたインクシート1
4の差分量に相当する分が、滑りクラッチユニット75
で吸収される。これにより、巻取りロール18の巻取り
径の変動によるインクシート14の搬送速度の変動を抑
えることができる。 なお、第10図のインクシート搬送用モータ25を第8
図のようにモータ60で構成し、モータ24を除去して
1つのモータでインクシート14と記録紙11の搬送を
行うようにすることもできる。 [第4の実施例の説明 (第11図)]第11図は第4
の実施例の熱転写記録方法を示すフローチャートである
。ここではインクシート14を停止したままで記録紙1
1にnライン記録する。そして、nライン記録後、イン
クシート14を1ライン分記録紙11の搬送方向と逆の
方向に搬送している。この制御プログラムを実行するフ
ァクシミリ装置のブロック図は、第2図に示すブロック
図と同様の構成であり、この制御プログラムは制御部1
01のROM114に格納されている。 ステップS20とステップS21では、第7図に示すフ
ローチャートのステップSL、S2と同様にしてサーマ
ルヘッド13に1ライン分の画像記録データを転送する
。そして、ステップS22でインクシート搬送用モータ
25の励磁信号を固定し、そのデイテント・トルクによ
ってインクシート14を張設したまま保持する。ステッ
プS23では記録紙搬送用モータ24を駆動し、記録紙
11の1ライン分の搬送を開始する。そして、ステップ
S24、S25で、第7図に示すステップS5.S6と
同様にしてサーマルヘッド13に電源105から通電す
る。 次に、ステップS26で1頁分の画像記録が終了したか
否かを調べ、終了していなければステップS27に進み
、次のラインの画像記録データをサーマルヘッド13に
転送する。そして、ステップS28でnライン目の画像
記録かどうかを調べ、nラインの記録時でなければステ
ップS21に戻り、次のラインの記録処理に進む。nラ
イン目の画像記録のときはステップS29に進み、イン
クシート搬送用モータ25を駆動してインクシート14
を1ライン分、矢印a方向に搬送する。次にステップS
23に戻り記録紙11を1ライン分矢印す方向に搬送し
て、次のラインの画像記録処理に進む。ステップ326
で1頁の画像記録が終了するとステップS30に進む。 ステップ530−S32の処理は、第7図に示すステッ
プ$9〜Sllと同様であるので説明を省略する。 従って、1ライン目から(n−1)ライン目までの記録
時は、記録紙11とインクシート14の相対速度V P
Iは記録紙11の搬送速度■2に等しいが、nライン目
の記録時の相対速度Vp+は、2VPとなる。 また、第11図に示すフローチャートでは、nライン目
の記録時にインクシート14を1ライン分搬送するよう
にしたが、インクシート14の搬送なnラインの記録中
にs (n≠S)回に分けて行い、nラインの記録によ
りインクシート14が1ライン搬送されるようにしても
良い。 また上述した画像記録を実施する場合、1〜(n−1)
ラインの記録中に、ユーザーにより強制的に画像記録処
理が中断されたり、あるいは電源105がオフされたり
することが予想される。 そのため、画像記録処理の開始前よりも先にインクシー
ト14を(1/p)ライン分(p>1)搬送する必要が
ある。これにより、インクシート14の同一個所がn回
以上連続して使用されるのを防止することができる。 [第5の実施例の説明(第12図〜第15図)]第12
図は第5の実施例のインクシート14と記録紙11の搬
送系を示す図、第13図はこのときの制御部101bと
記録部102bとの電気系の接続を示す図である。 第12図に示す搬送系の構成は、第10図の搬送系の構
成に、インクシート14の供給ローラ17を矢印C方向
に回転させてインクシート14を巻戻す巻戻しモータ8
5と、その回転を供給ローラ17に伝達する伝達ギア8
6と滑りクラッチ87とを更に追加したものである。 巻戻しモータ85の回転軸85aにはギア86が取付け
られており、このギア86は滑りクラッチ87のギア8
7aと噛合している。これにより、ギア86が時計回り
方向に回転するとギア87aが反時計回り方向に回転し
、インクシート14を供給ローラ17に巻取ることがで
きる。 方、インクシート14を矢印a側に搬送するときは、滑
りクラッチ87の作用により供給ローラ17は矢印Cと
反対の方向に自由に回転することができる。 第14図は第5の実施例の画像記録処理を示すフローチ
ャートで、この処理を実行する制御プログラムは制御部
101bのROM114に格納されている。 まずステップS40.S41では第7図に示すステップ
S1、S2と同様にしてサーマルヘッド13に1947
分の記録データをラッチする。そして、ステップS42
でインクシート搬送用モータ25を駆動して、1ライン
分インクシート14を矢印a方向に搬送する。次にステ
ップS43で記録紙11を矢印す方向に1ライン分搬送
する。 さらに、ステップS44、S45で第7図に示すステッ
プS5、S6と同様にして1ラインの画像データを記録
する。 ステップS46で1頁分の画像記録が終了したか否かを
調べ、1頁の記録が終了していなければステップS47
に進み、つぎに記録する1947分の画像データをサー
マルヘッド13に転送する。ステップS48で記録紙1
1の長さL”に相当する画像データが記録されたか否か
を調べ、長さLに相当するだけ記録されていなければス
テップS41に戻り、次に1ラインの画像記録を行う。 ステップ348で“L ”分記録されたときはステップ
S49に進み、モータ駆動回路49によりインクシート
搬送用モータ25を反転させて、インクシート14を(
n−1)L/nだけ矢印aと反対の方向(b方向)に戻
す。そして、モータ駆動回路88により巻戻しモータ8
5を所定量回転駆動して、(n−1)L/nの長さのイ
ンクシート14を供給ロール17に巻取る。こうしてイ
ンクシート14が充分に巻戻されると滑りクラッチ87
が滑るため、インクシート■4に対し必要以上の彊力が
加えられるおそれがない。こうしてインクシート14が
(n−1)L/nだけ巻戻されるとステップS43に戻
る。一方、ステップS46で1頁の画像記録が終了する
とステップS50に進み、ステップ550−S52で、
第7図に示すステップS9〜Sllと同様の処理を行う
。 これにより、インクシート14は最大0回マルチプリン
トされることになり、この方式は特に搬送される距離が
明確なカット紙などを使用するときに有効である。 なお、この方式では、記録動作中に強制的に記録が終了
されたときでも、再開されたときは現在のインクシート
位置より記録を再開できる。ただしこのときは、最初の
記録位置に位置しているインクシート部分は、n回マル
チプリントされない可能性がある。これは、インクシー
ト14の記録に使用される最初の部分でも同様である。 第15図は第5の実施例により記録されるときのインク
シート14の搬送距離と、インクシート14の使用回数
を示す図である。 140はサーマルヘッド13の位置を示し、141は画
像記録を開始する前の1頁に相当する長さを示している
。142は長さ“L”記録後の状態を示し、143は長
さ“L”記録後、(n−1)L/nだけインクシート】
4を巻戻したときの状態を示している。ただし、ここで
n=6に設定している。144は次に長さLだけ記録さ
れたときの状態を示し、インクシート14の151で示
す部分は1回だけ使用され、152で示す部分は2回使
用されている。 同様に、145は2回の記録後、Lの5/6だけ巻戻し
た状態を示し、146は3回目だけ“L”の長さだけ記
録した後の状態を示し、147は3回目の記録後、5L
/6だけ巻戻したときの状態を示す。同様に、148は
4回目の記録後の状態を示し、149は4回目の記録後
、5L/6だけ巻戻したときの状態を示す。このように
して、150で示されたように、n回画像記録が行われ
た後は、使用されたインクシート14の1/nに相当す
る長さ分は、それぞれ右より1回、2回、3回・・・と
いうようにマルチプリントされている。 [インクシートの説明 (第16図)]第16図は本実
施例のマルチプリントに使用されるインクシートの断面
図で、ここでは4層で構成されている。 まず第2層はインクシート14の支持体となるベースフ
ィルムである。マルチプリントの場合、同一個所に何回
も熱エネルギーが印加されるため、耐熱性の高い芳香族
ポリアミドフィルムやコンデンサ紙が有利であるが、従
来のポリエステルフィルムでも使用に耐える。これらの
厚さは、媒体という役割から、なるべく薄い方が印字品
質の点で有利となるが、強度の点から3〜8μmが望ま
しい。 第3層は記録紙(記録シート)にn回分の転写が可能な
量のインクを含有したインク層である。 この成分は、接着剤としてのEVAなとの樹脂、着色の
ためのカーボンブラックやニグロシン染料、パインディ
ング材としてのカルナバワックス、パラフィンワックス
などを主成分として同一個所でn回の使用に耐えるよう
に配合されている。この塗布量は4〜8 g / m 
”が望ましいが、塗布量によって感度や濃度が異なり、
任意に選択できる。 第4層は印字をしない部分で記録紙に第3層のインクが
圧力転写されるのを防止するためのトップコーティング
層であり、透明なワックスなどで構成される。これによ
り、圧力転写されるのは透明な第4層だけとなり、記録
紙の地汚れを防止できる。第1層はサーマルヘッド13
の熱から、第2層のベースフィルムを保護する耐熱コー
ト層である。これは、同一個所に0947分の熱エネル
ギーが印加される可能性のある(黒情報が連続したとき
)マルチプリントには好適であるが、用いるか用いない
かは適宜選択できる。また、ポリエステルフィルムのよ
うに比較的耐熱性の低いベースフィルムには有効となる
。 なお、インクシート14の構成はこの実施例に限定され
るものでなく、例えばベース層及びベース層の片側に設
けられたインクが含有された多孔性インク保持層とから
なるものでも良く、ベースフィルム上に微細多孔質網状
構造を有する耐熱性インク層を設け、そのインク層内に
インクを含有させたものでもよい。また、ベースフィル
ムの材質としては、例えばポリアミド、ポリエチレン、
ポリエステル、ポリ塩化ビニル、トリアセチルセルロー
ス、ナイロンなどからなるフィルムまたは紙であっても
よい。さらに、耐熱コート層は必ずしも必要でないが、
その材質としては、例えばシリコーン樹脂やエポキシ樹
脂、フッソ樹脂、ニトロセルロースなどであってもよい
。 また、熱昇華性インクを有するインクシートの一例とし
ては、ポリエチレンテレフタート、ポリエチレンナフタ
レート、芳香族ポリアミドフィルムなどで形成された基
材上に、グアナミン系樹脂とフッソ系樹脂で形成したス
ペーサ粒子及び染料を含有する色材層を設けたインクシ
ートが挙げられる。 また、加熱方式は、前述したサーマルヘッドを用いるサ
ーマルヘッド方式に限定されるものでなく、例えば通電
方式あるいはレーザ転写方式を用いても良い。 以上説明したようにこの実施例によれば、記録位置より
も給紙側における記録紙11のプラテンローラ12への
巻付は角を所定角よりも大きくして記録紙11とプラテ
ンローラ12との摩擦力を高め、記録紙11とインクシ
ート14との相対速度を保つことにより、インクシート
14による記録品位の良いマルチプリントを行うことが
できる。また、この実施例によれば、nの値と記録紙1
1の速度■2の選択できる範囲を広めることになり、フ
ァクシミリ装置におけるラインプリンタなどのように、
サーマルヘッド13への印加エネルギーの関係で、記録
紙11の搬送速度Vpがある程度以上(Vp L=:2
5mm/s)速くできない場合などに有効である。 また、ラインプリントにおいて、その画像記録幅が大き
くなれば、−度に通電されるサーマルヘッドの発熱素子
数が増大し、インクシートより所定のインク層を剥離さ
せるのに要する切断力が大きくなる。これには、記録紙
とインクシートとの相対速度をある程度以上大きくすれ
ばよく、その点でも、この実施例のインクシートと記録
紙の搬送方向を対向させる方法は有効である。 また、記録媒体としては記録紙に限らずに、インク転写
が可能な材質であれば、例えば布、プラスチックシート
などが挙げられる。また、インクシートは実施例で示し
たロール構成に限定されずに、例えば、記録装置本体に
着脱可能な筺体内にインクシートを内蔵して、この筐体
ごと記録装置本体に着脱する、所謂インクシートカセッ
トタイプなどであっても良い。 また、前述各実施例では、熱転写プリンタをファクシミ
リ装置に適用した場合で説明したが、本発明はこれに限
定されるものでなく、本発明の記録装置は例えば、ワー
ドプロセッサ、タイプライタあるいは複写装置などにも
適用できる。 [発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、記録媒体と、記録
媒体を搬送駆動する搬送手段との摩擦力を高めることに
より、記録媒体の搬送を確実にして記録画像の品位を向
上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は実施例のファクシミリ装置の機構部を示
す側断面図、 第1図(B)はそのファクシミリ装置の外観斜視図、 第2図は実施例のファクシミリ装置の概略構成を示すブ
ロック図、 第3図は第1の実施例のインクシートと記録紙の搬送系
の構造を示す図、 第4図はこの実施例の記録時における記録紙とインクシ
ートの状態を示す図、 第5図(A)はサーマルヘッドの周辺におけるインクシ
ートと記録紙の搬送経路を拡大して示す図、 第5図(B)は他の実施例を拡大して示す図、第6図は
第1の実施例の制御部と記録部との電気的接続を示す図
、 第7図は第1の実施例の記録処理を示すフローチャート
、 第8図は第2の実施例のインクシートと記録紙の搬送系
の構造を示す図、 第9図は第2の実施例の制御部と記録部との電気的接続
を示す図、 第10図は第3の実施例のインクシートと記録紙の搬送
駆動系を示す図、 第11図は第4の実施例の記録処理を示すフローチャー
ト、 第12図は第5の実施例のインクシートと記録紙の搬送
系の構造を示す図、 第13図は第5の実施例における制御部と記録部の電気
的接続を示す図、 第14図は第5の実施例の記録処理を示すフローチャー
ト、 第15図は第5の実施例におけるインクシートの使用例
を示す図、そして 第16図はこの実施例で使用されるインクシートの断面
図である。 図中、10・・・ロール状記録紙、11・・・記録紙、
12・・・プラテンローラ、13・・・サーマルヘッド
、14・・・インクシート、15・・・カッタ、16・
・・排出ローラ、17・・・インクシート供給ロール、
18・・・インクシート巻取ロール、19・・・インク
シートセンサ、20・・・インクシート有無センサ、2
1・・・スプリング、22・・・記録紙有無センサ、2
4・・・記録紙搬送用モータ、25・・・インクシート
搬送用モータ、75.87・・・滑りクラッチ、85・
・・巻戻しモータ、100・・・読取部、101川制御
部、102・・・記録部、103・・・操作部、104
・・・表示部、105・・・電源、106・・・モデム
、107・・・NCU、、110・・・ラインメモリ、
111・・・符号化/復号化部、112・・・バッファ
メモリ、132・・・発熱抵抗体(発熱素子)、201
,206・・・ガイドシャフト、202・・・ホルダ、
204・・・軸、205・・・アームである。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)インクシートの有するインクを記録媒体に転写し
    て、前記記録媒体に記録を行う熱転写記録装置において
    、 前記インクシートの有するインクを記録媒体に転写して
    記録を行うために、前記インクシートに作用する記録手
    段と、 前記記録媒体を搬送するために回転可能な回転体と、 前記インクシートを前記記録媒体と相対速度を有して搬
    送するための搬送手段と、 を有し、 記録における前記インクシートのインク間の剪断力より
    も、前記記録媒体と前記回転体との摩擦力が大きくなる
    ように構成したことを特徴とする熱転写記録装置。
  2. (2)前記記録媒体と前記インクシートとは互いに反対
    方向に搬送されることを特徴とする請求項第1項に記載
    の熱転写記録装置。
  3. (3)前記インクシートの搬送速度は、前記記録媒体の
    搬送速度よりも遅いことを特徴とする請求項第1項に記
    載の熱転写記録装置。
  4. (4)記録における前記インクシートのインク間の剪断
    力よりも、前記記録媒体と前記回転体との摩擦力が大き
    くなるように、前記記録媒体と前記回転体との接触角を
    約45゜〜約110゜、好ましくは約60゜〜約90゜
    、最も好ましくは約70゜〜約85゜とすることを特徴
    とする請求項第1項に記載の熱転写記録装置。
  5. (5)前記インク間の剪断力とは、インクシートのイン
    ク層間の剪断力であることを特徴とする請求項第1項に
    記載の熱転写記録装置。
  6. (6)前記インク間の剪断力とは、前記インクシートの
    基体とインク層間の剪断力であることを特徴とする請求
    項第1項に記載の熱転写記録装置。
  7. (7)記録における前記インクシートのインク間の剪断
    力よりも、前記記録媒体と前記回転体との摩擦力が大き
    くなるように、前記回転体の上流において、前記記録媒
    体を前記回転体の位置よりも下方に導くガイドを有する
    ことを特徴とする請求項第1項に記載の熱転写記録装置
  8. (8)前記記録手段は前記インクシートを前記記録媒体
    とを介して前記回転体に押圧するようにしたことを特徴
    とする請求項第1項に記載の熱転写記録装置。
  9. (9)前記回転体の周面にはあらし加工が施されている
    ことを特徴とする請求項第1項に記載の熱転写記録装置
  10. (10)インクシートの有するインクを記録ヘッドによ
    り記録媒体に転写して、前記記録媒体に画像の記録を行
    う熱転写記録装置であって、 前記記録媒体を装填可能な記録媒体装填部と、前記イン
    クシートを装填可能なインクシート装填部と、 前記記録媒体を搬送するプラテンローラと、前記記録媒
    体と前記プラテンローラとの摩擦力を、前記インクシー
    トのインク間の剪断力よりも増加させる摩擦力付与手段
    と、 前記インクシート装填部に装填された前記インクシート
    に作用して、前記記録媒体に画像の記録を行うための記
    録手段と、 前記記録手段による画像記録時、前記プラテンローラを
    回転駆動するとともに、前記記録媒体と前記インクシー
    トとが相対速度を有するように、前記インクシートを搬
    送するための搬送手段と、を有することを特徴とする熱
    転写記録装置。
  11. (11)インクシートの有するインクを記録ヘッドによ
    り記録媒体に転写して、前記記録媒体に画像の記録を行
    う熱転写記録装置であって、 前記記録媒体を装填可能な記録媒体装填部と、前記イン
    クシートを装填可能なインクシート装填部と、 前記インクシート装填部に装填された前記インクシート
    に作用して、前記記録媒体に画像の記録を行うためのサ
    ーマルヘッドと、 前記記録ヘッドとの間に前記インクシート及び前記記録
    媒体とを介して、前記記録媒体と接触して前記記録媒体
    を搬送するプラテンローラと、前記記録ヘッドに対する
    前記記録媒体の上流側で、前記記録媒体と前記プラテン
    ローラとの接触面積を大きくして前記記録ヘッドによる
    記録位置に前記記録媒体を搬送する搬送経路と、 前記サーマルヘッドによる画像記録時、前記プラテンロ
    ーラを回転駆動するとともに、前記インクシートと前記
    記録媒体とが相対速度を有するように前記インクシート
    を搬送するための搬送手段と、 を有することを特徴とする熱転写記録装置。
  12. (12)前記搬送手段は前記記録媒体と前記インクシー
    トとを対向する方向に搬送するようにしたことを特徴と
    する請求項第10項または第11項に記載の熱転写記録
    装置。
  13. (13)前記搬送手段は前記インクシートの搬送長を前
    記記録媒体の搬送長未満として、前記インクシート及び
    前記記録媒体を搬送するようにしたことを特徴とする請
    求項第10項又は第11項に記載の熱転写記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020155920A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 セイコーエプソン株式会社 複合機
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