JPH02107470A - 熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置 - Google Patents

熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置

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JPH02107470A
JPH02107470A JP63260482A JP26048288A JPH02107470A JP H02107470 A JPH02107470 A JP H02107470A JP 63260482 A JP63260482 A JP 63260482A JP 26048288 A JP26048288 A JP 26048288A JP H02107470 A JPH02107470 A JP H02107470A
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JP
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ink sheet
recording
ink
conveying
sheet
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JP63260482A
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English (en)
Inventor
Takashi Awai
孝 粟井
Shigeru Yokoyama
滋 横山
Yasushi Ishida
靖 石田
Akihiro Asada
昭宏 朝田
Takeshi Ono
健 小野
Hisao Terajima
久男 寺島
Satoshi Wada
聡 和田
Takehiro Yoshida
武弘 吉田
Makoto Kobayashi
誠 小林
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はインクシートの有するインクを記録媒体に転写
して、記録媒体に画像記録を行う熱転写記録装置及び該
装置を用いたファクシミリ装置に関するものである。
[従来の技術] 一般に、熱転写プリンタは熱溶融性(熱昇華性)インク
をベースフィルムに塗布したインクシートを使用し、サ
ーマルヘッドによりそのインクシートを画像信号に対応
して選択的に加熱し、溶融(昇華)したインクを記録紙
に転写して画像記録を行っている。一般にこのインクシ
ートは、1回の画像記録により完全にインクが記録紙に
転写されるもの(所謂ワンタイムシート)であるため、
1文字或いは1ラインの記録終了後、その記録された長
さに対応する分だけインクシートを搬送し、次に記録す
る位置に確実にインクシートの未使用部分をもってくる
必要があった。このため、インクシートの使用量が増大
し、感熱紙に記録する通常の感熱プリンタに比べ、熱転
写プリンタのランニングコストが高くなる傾向がある。
このような問題を解決するために、特開昭57−834
71号や特開昭58−201686号公報及び特公昭6
2−58917号公報にみられるように、記録紙とイン
クシートとを速度差を設けて搬送するようにした熱転写
プリンタが提案されている。本発明は前述した公報に記
載されている発明を更に発展させたものである。
[発明が解決しようとしている課題] 複数回の画像記録が可能なインクシート(所謂マルチプ
リントシート)が知られており、このインクシートを用
いれば、記録長さしを連続して記録するとき、各画像記
録の終了後あるいは画像記録中に搬送されるインクシー
トの搬送長をその長さしよりも小さく (L/n : 
n>1)L/て記録することができる。これにより、イ
ンクシートの使用効率が従来のn倍になり、熱転写プリ
ンタのランニングコストの低下が期待できる。以下、こ
の記録方式をマルチプリントという。
しかしながら、このようなインクシートによるマルチプ
リントは、前述した公報にみられるように、従来の熱転
写プリンタと同様に記録紙とインクシートの搬送方向が
同じであった。この関係を数式で表すと、vP=n−■
、どなる。ここで、vPはサーマルヘッドに対する記録
紙の相対速度、■!はサーマルヘッドに対する記録紙の
相対速度を示している。
これに対し、我々は実験の結果、熱転写方式でマルチプ
リントを行なうときは、記録紙とインクシートの相対速
度が速い方が有利であることを発見した。これを以下に
説明する。
従来の熱転写方式では、インクシートのインクは、1回
の加熱によりベースフィルムより完全に剥離される必要
があったが、マルチプリント方式ではインクはn回の加
熱に分けて記録されるため、1回の加熱によりインク層
のほぼ1 / nが分離されて転写記録される必要があ
る。一方、インクシートにおけるインク層は熱溶融性で
あるため、サーマルヘッドにより加熱された後、インク
層が剥離されるまでの時間が長くなると、インク層を切
断して分離するのに要する切断力が大きくなる。このた
め、サーマルヘッドを加熱してから転写するまでの時間
が長くなると、インク層を適正(1/n単位)に分離し
て記録紙に転写することが困難になることが考えられる
。従って、記録紙とインクシートの相対速度がある程度
速くないと、インク層におけるインクシートの分離がう
まくできないことになる。
従来の記録紙とインクシートとの相対速度VPI  は
、vP=n−■、とすると、Vp I    =  V
p      V  1   =  Vp   −Vp
   /  n= (1−1/n) Vp    ・・
・(1)となり、インクシートが停止しているときは相
対速度vpt° はvPに等しくなるが、インクシート
が移動するときの相対速度■□°は記録紙の搬送速度v
P以上には成り得ない。また、上式は記録紙の搬送速度
VPがあまり速くできない、例えばラインプリンタなど
の場合は十分な相対速度が得られないことを示しており
、記録紙の搬送速度vPが小さいとき、インクシートに
おけるインクの分離がうまくいかず、インクシートの搬
送速度に記録紙が引っ張られたり、記録紙の搬送速度に
インクシートの搬送速度が引っ張られるという傾向があ
った。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、記録媒体
とインクシートとの相対速度を大きくしてマルチプリン
トにおける記録画像品位を向上させた熱転写記録装置及
び該装置を用いたファクシミリ装置を提供することを目
的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本発明の熱転写記録装置は以
下の様な構成からなる。即ち、インクシートの有するイ
ンクを記録媒体に転写して、前記記録媒体に画像の記録
を行う熱転写記録装置であって、前記インクシートを第
1の方向に搬送する第1の搬送手段と、前記インクシー
トを前記第1の方向と逆の第2の方向に搬送する第2の
搬送手段と、前記記録媒体を前記第1の方向に搬送する
記録媒体搬送手段と、前記第1あるいは第2の搬送手段
により前記インクシートを搬送し、前記記録媒体に画像
の記録を行う記録手段と、前記第1及び第2の搬送手段
による前記インクシートの搬送時、前記インクシートの
終端部分を検出する検出手段と、前記記録手段による画
像記録時、前記検出手段が前記インクシートの終端部分
を検出すると前記インクシートの搬送を前記第1と第2
の搬送手段の間で切換える切換手段とを備える。
また他の発明のファクシミリ装置は以下の様な構成から
なる。即ち、 インクシートの有するインクを記録媒体に転写して、前
記記録媒体に画像の記録を行う熱転写記録装置を用いた
ファクシミリ装置であって、原稿画像を入力する画像入
力手段と、画像信号を送受信する送受信手段と、前記イ
ンクシートを第1の方向に搬送する第1の搬送手段と、
前記インクシートを前記第1の方向と逆の第2の方向に
搬送する第2の搬送手段と、前記記録媒体を前記第1の
方向に搬送する記録媒体搬送手段と、前記第1あるいは
第2の搬送手段により前記インクシートを搬送し、前記
画像入力手段あるいは前記送受信手段よりの画像信号を
もとに、前記記録媒体に画像の記録を行う記録手段と、
前記第1及び第2の搬送手段による前記インクシートの
搬送時、前記インクシートの終端部分を検出する検出手
段と、前記記録手段による画像記録時、前記検出手段が
前記インクシートの終端部分を検出すると前記インクシ
ートの搬送を前記第1と第2の搬送手段の間で切換える
切換手段とを備える。
[作用] 以上の構成による熱転写記録装置は、インクシートを第
1の方向あるいは、その第1の方向と逆の第2の方向に
搬送することができる。記録媒体を第1の方向に搬送し
、第1あるいは第2の方向にインクシートを搬送して、
記録媒体に画像の記録を行う。この第1及び第2の方向
へのインクシートの搬送時、インクシートの終端部分を
検出する。そしてこの画像記録時にインクシートの終端
部分を検出すると、インクシートの搬送方向を第1の方
向と第2の方向との間で切換えるように動作する。
また、他の発明のファクシミリ装置は、インクシートを
第1の方向あるいは、その第1の方向と逆の第2の方向
に搬送することができる。記録時には記録媒体を第1の
方向に搬送し、第1あるいは第2の方向にインクシート
を搬送して、画像信号をもとに記録媒体に画像の記録を
行う。この第1及び第2の方向へのインクシートの搬送
時、インクシートの終端部分を検出する。そしてこの画
像記録時にインクシートの終端部分を検出すると、イン
クシートの搬送方向を第1の方向と第2の方向との間で
切換えるように動作する。
[実施例] 以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例を詳細
に説明する。
[ファクシミリ装置の説明(第1図〜第4図)]第1図
〜第4図は本発明の一実施例を用いた熱転写プリンタを
、ファクシミリ装置に適用した例を示す図で、第1図は
ファクシミリ装置における制御部101と記録部102
の電気的接続を示す図、第2図はファクシミリ装置の概
略構成を示すブロック図、第3図はファクシミリ装置の
側断面図である。
まず、第2図をもとにファクシミリ装置の概略構成を説
明する。
図において、100は原稿を光電的に読取ってデジタル
画像信号として制御部101に出力する読取部で、原稿
搬送用モータやCODイメージセンサなどを備えている
。次に、この制御部101の構成を説明する。110は
画像データの各ラインのイメージデータを格納するライ
ンメモリで、原稿の送信あるいはコピーのときは読取部
100よりの1ライン分のイメージデータが格納され、
画像データの受信のときは復号された受信画像データの
1ラインデータが格納される。そして、格納されたデー
タが記録部102に出力されることによって、画像形成
が行われる。111は送信する画像情報をMH符号化な
どにより符号化するとともに、受信した符号化画像デー
タを復号してイメージデータに変換する符号化/復号化
部である。また、112は送信する或いは受信された符
号化画像データを格納するバッファメモリである。これ
ら制御部101の各部は、例えばマイクロプロセッサな
どのCPU113により制御されている。制御部101
にはこのCPU113の他に、CPU113の制御プロ
グラムや各種データを記憶しているROM114、cp
υ113のワークエリアとして各種データを一時保存す
るRAM115などを備えている。
102はサーマルラインヘッドを備え、熱転写記録法に
より記録紙に画像記録を行う記録部である。この構成は
第3図を参照して詳しく後述する。103は送信開始な
どの各種機能指示キーや電話番号の入カキ−などを含む
操作部、103aは使用するインクシート14の種類を
指示するスイッチで、スイッチ103aがオンのときは
マルチプリントのインクシートが、オフのときは通常の
インクシートが装着されたことを指示する。104は通
常操作部103に設けられており、各種機能や装置の状
態などを表示する表示部である。
105は装置全体に電力を供給するための電源部である
。また、106はモデム(変復調器)、107は読出し
音検出による自動着信動作及び回線制御動作を行う網制
御部(NCU)、108は電話器である。
次に、第3図の側面図を参照して記録部102の構成を
詳しく説明する。なお、第2図と共通な部分は同一図番
で示している。
図において、10は普通紙である記録紙11をコア10
aにロール状に捲回したロール紙である。このロール紙
10は、プラテンローラ12の矢印方向への回転により
記録紙11をサーマルヘッド部13に供給できるように
、回転自在に装置内に収納されている。なお、10bは
ロール紙装填部であって、ロール紙10を着脱可能に装
填している。さらに12はプラテンローラであって、記
録紙11を矢印す方向に搬送するとともに、サーマルヘ
ッド13の発熱体132との間で、インクシート14や
記録紙11を押圧するものである。サーマルヘッド13
0発熱により画像記録の行われた記録紙11は、プラテ
ンローラ12のさらなる回転によって排出ローラ16a
、16b方向に搬送され、1頁分の画像記録が終了する
とカツタ15a、15bの噛合によって頁単位に切断さ
れる。
17.18はそれぞれインクシート14を捲回するイン
クシートロールで、インクシートロール17は後述する
インクシート順送り用モータ25により駆動され、イン
クシート14を矢印a方向に巻取る。インクシートロー
ル18は後述するインクシート逆送り用モータ85によ
り駆動され、インクシート14を矢印C方向に巻取るも
のである。なお、このインクシートロール17及びイン
クシートロール18は、装置本体内のインクシート装填
部70に着脱可能に装填されている。さらに、19はイ
ンクシート14が順方向(矢印a方向)に搬送されてい
るとき、インクシート14の有無を検出する順送りシー
トセンサである。また、20はインクシート14が矢印
C方向に搬送されているとき、インクシート14の有無
を検出するための逆送りシートセンサである。そして、
21はスプリングで、記録紙11やインクシート14を
介して、前記プラテンローラ12に対してサーマルヘッ
ド13を押圧するものである。また、22は記録紙の有
無を検出するための記録紙センサである。
次に、読取部100の構成を説明する。
図において、30は原稿32を照射する光源で、原8%
32で反射された光は光学系(ミラー5O,St、  
レンズ52)を通してCCDセンサ31に入力され、電
気信号に変換される。原稿32は図示しない原稿搬送用
モータにより駆動される搬送用ローラ53,54,55
.56により、原稿32の読取り速度に対応して搬送さ
れる。なお、57は原稿積載台であって、この積載台5
7に積載された複数枚の原稿32は搬送用ローラ54と
押圧分離片58との協動によって1枚ずつに分離されて
、読取部100へ搬送される。
41は制御部101の主要部を構成する制御基板で、こ
の制御基板41より装置の各部に各種制御信号が出力さ
れる。また、106はモデム基板ユニット、107はN
CU基板ユニットである。
さらに、第4図はインクシート14と記録紙11の搬送
機構の詳細を示す図である。
図において、24はプラテンローラ12を回転駆動し、
記録紙11を矢印す方向に搬送するための記録紙搬送用
モータである。また、25はインクシート14を矢印a
方向に搬送するためのインクシート順送り用モータであ
る。さらに、85はインクシート14を矢印C方向に搬
送するインクシート逆送り用モータである。26.27
は記録紙搬送用モータ24の回転をプラテンローラ12
に伝達する伝達ギア、28.29はインクシート順送り
用モータ25の回転をインクシートロール17に伝達す
る伝達ギア、73.フ4はインクシート逆送り用モータ
85の回転をインクシートロール18に伝達する伝達ギ
アである。
ここで、伝達ギア28.29による減速比11の値と、
伝達ギア26.27による減速比iPの値を適当に設定
して、インクシート14の搬送速度Vl と記録紙11
の搬送速度VPの関係が、v+=λvPになるようにす
る。ここで、lはインクシートロール17.18の直径
の変動に伴なって変化する数値である。このとき、サー
マルヘッド13に対する記録紙!■とインクシート!4
の相対速度VPIは、 Vp+=lVp  −V+  l=l  1 −1 l
Vp  =(2)で表される。ここで、It > 2−
1 / nとすることにより、相対速度VPIは、Vp
r> (1−1/ n )VPとなり、第1式で示され
た従来の記録紙とインクシートの相対速度よりも大きく
なっていることがわかる。
一方、インクシート逆送り用モータ85が駆動されて、
インクシート14が矢印C方向に搬送されるときは、記
録11の搬送方向(矢印す方向)とインクシートの14
の搬送方向とが逆になる。
ここで、ギア73.74による減速比をt、Iを適当に
設定し、インクシート14の搬送速度v1が、v、=−
u’ vPとなるようにする。ここで、1°はインクシ
ートロール17及び18の直径の変化に応じて変化する
値である。これにより、サーマルヘッド13に対する記
録紙11とインクシート14の相対速度VPI″は、V
pI =lVp−V+  1 = (1+j2’ ) Vp  ・・・(3)で表され
、相対速度はV、以上となり、第1式で示した従来の相
対速度よりも大きくなっている。
このように、本実施例ではインクシート14と記録紙1
1との相対速度を大きくして、インクシート14のイン
ク層におけるインクの剪断力を増大させ、マルチプリン
トにおける画像の記録品位を向上させている。
第1図は実施例のファクシミリ装置における制御部10
1と記録部102との電気系接続を示す図で、他の図面
と共通する部分は同一図番で示している。
サーマルヘッド13はラインヘッドである。そして、こ
のサーマルヘッド13は、制御部101よりの1ライン
分のシリアル記録データ43を入力するためのシフトレ
ジスタ130、ラッチ信号44によりシフトレジスタ1
30のデータをラッチするラッチ回路131.1ライン
分の発熱抵抗体からなる発熱素子132を備えている。
ここで、発熱抵抗体132は132−1〜132−mで
示されたm個のブロックに分割して駆動されている。ま
た、133はサーマルヘッド13に取付けられている、
サーマルヘッド13の温度を検出するための温度センサ
である。この温度センサ133の出力信号42は、制御
部101内でA/D変換されて前記CPU113に入力
される。これによりCPU113はサーマルヘッド13
の温度を検知し、その温度に対応してストローブ信号4
7のパルス幅を変更したり、あるいはサーマルヘッド1
3の駆動電圧などを変更して、インクシート14の特性
に応じてサーマルヘッド13への印加エネルギーを変更
している。このインクシート140種類(特性)は前述
したスイッチ103aにより指示されている。なお、こ
のインクシート14の種類や特性などは、インクシート
14に印刷されたマークなどを検出して判別するように
しても良く、またインクシートのカートリッジに付され
たマークや切り欠きあるいは突起などを判別して行うよ
うにしても良い。
46は制御部101よりサーマルヘッド13の駆動信号
を入力し、サーマルヘッド13を各ブロック単位で駆動
するストローブ信号47を出力する駆動回路である。な
お、この駆動回路46は制御部101の指示により、サ
ーマルヘッド13の発熱素子132に電流を供給する電
源線45に出力する電圧を変更してサーマルヘッド13
の印加エネルギーを変更することができる。37,38
.33はそれぞれ対応する記録紙搬送用モータ24、イ
ンクシート順送り用モータ25及びインクシート逆送り
用モータ85を回転駆動するモータドライバ回路である
。記録紙搬送用モータ24やインクシート順送り用モー
タ25及びインクシート逆送り用モータ85は、この実
施例ではステッピングモータであるが、これに限定され
るものでなく、例えばDCモータであっても良い。
また、34はインクシート14が交換されたことを制御
部101に指示するためのスイッチで、例えば、後述す
るようにインクシート14の交換指示が表示部104に
表示され、オペレータによりインクシート14が交換さ
れたときに、その交換が完了したことを制御部101に
指示するものである。さらに、39は排紙用ローラ16
を回転駆動する排紙用モータ、35は排紙用モータ39
を駆動するドライバ回路である。また、36はカッタ1
5a、15bを噛合させるように駆動する駆動回路で、
例えばDCモータなどで構成されている。
(以下余白) [記録動作の説明 (第1図〜第5図)]第5図はこの
実施例のファクシミリ装置における1頁分の記録処理を
示すフローチャートで、ここでは°説明のために、まず
最初に順方向にインクシート14を搬送して画像の記録
を行う順送りモードで画像を記録するようにしている。
この処理を実行する制御プログラムは制御部101のR
OM114に記憶されている。
この処理は記録する1ライン分のイメージデータがライ
ンメモリ110に格納されて、記録動作が開始できる状
態になることにより開始される。
まずステップS1で1ライン分の記録データをシリアル
でシフトレジスタ130に出力する。そして、1ライン
の記録データの転送が終了すると、ステップS2でラッ
チ信号44を出力して、ラッチ回路131に1ライン分
の記録データを格納する。次にステップS3でインクシ
ート14を順送りして画像の記録を行う順送りモードか
どうかを判定し、順送りモードであればステップS4に
進み、順送りシートセンサ19がインクシート」4が全
てインクシートロール17に巻取られて、インクシート
無しの状態になったかをみる。
順送りシートセンサ19がインクシート無しを検出しな
いときはステップS5に進み、インクシート順送り用モ
ータ25を駆動してインクシート14を1ライン分、第
1図の矢印a方向(順方向)に搬送する。そして、ステ
ップS6で記録紙搬送用モータ24を駆動して、記録紙
11を矢印す方向に1ライン分搬送する。なお、この1
ライン分はサーマルヘッド13により記録される1ドツ
トの長さに相当する長さである。
次にステップS7に進み、サーマルヘッド13の発熱素
子132の各ブロックに通電する。そして、ステップS
8でブロック数mの全てに通電されたかを調べ、発熱素
子132の全ブロックに通電されて1ラインの記録が終
了するとステップS9に進み、1頁分の記録が終了した
かをみる。1頁分の記録が終了していないときはステッ
プS10に進み、次のラインの記録データをサーマルヘ
ッド13に転送してステップS2に戻る。
ステップS9で1頁分の画像記録が終了するとステップ
Sitに進み、記録紙搬送用モータ24によりプラテン
ローラ12を更に回転駆動し、記録紙11を排紙ローラ
16a、16b方向に搬送する。そして、カッタ15a
、15bを駆動して噛合させ、記録紙11を頁単位に切
断する。次にステップS12で排紙ローラ16を回転駆
動し、切断した記録紙11を装置外に排出する。そして
、記録紙11をサーマルヘッド13とカッタ15の間隔
に相当する距離だけ戻して、1頁の画像記録処理を終了
する。
なお、ステップSllからステップ512における一連
のカッタ動作において、記録紙11を搬送するときのイ
ンクシート14は、画像記録時と同じように、順送りモ
ードであれば記録紙11と同じ方向に1■、で、逆送り
モードであれば記録紙11と逆の方向に1°vPで搬送
されてもよく、また2値または2°値を記録時よりも小
さくしても良い。また更に、記録紙11と同じ動きをプ
ラテンローラ12などによって行うようにしても、ある
いはインクシート14を停止させたままであってもよい
ステップS4で順送りシートセンサ19がオンになると
ステップS13に進み、インクシート14の逆送りモー
ドをセットする。次にステップS14に進み、インクシ
ート逆送り用モータ85を駆動して、インクシート14
を逆方向(矢印C方向)に1ライン搬送する。こうして
ステップS14でインクシート14を搬送するとステッ
プS6に進み、前述した画像記録処理を行う。なお、ス
テップS5でのインクシート14の順送り時には、イン
クシート逆送り用モータ85は反転駆動されるか、ある
いはその励磁信号がオフされて回転自在になっている。
これは、ステップS14でのインクシート14の逆送り
時における、インクシート順送り用モータ25の場合も
同様である。
一方、ステップS3でインクシート14を順方向に搬送
して記録するモードでなければステップS15に進み、
逆送りシートセンサ20によりインクシート14が検出
されなくなったかどうかをみる。インクシート14が検
出されればステップS14に進み、インクシート14を
矢印C方向に搬送して、画像の記録を行う。しかし、ス
テップS15でインクシート14がインクシートロール
18に巻取られて、インクシート無しになったときはス
テップS16に進み、インクシート14を矢印a方向に
搬送して記録する順送りモードをセットする。そして、
ステップS17に進み、この順送りして逆送りする回数
が所定回数(p)になったかどうかを調べ、所定回数に
達していなければステップS5に進み、インクシート1
4を順方向に搬送して画像の記録を実行する。
ステップS17で逆送りモードより順送りモードへの切
換える回数が所定回数になったときはステップ318に
進み、インクシート14の交換指示を表示部104に表
示する。そしてステップS19でインクシート14が交
換されるのを待ち、交換スイッチ34によりインクシー
ト14が交換されたことが指示されるとステップS5に
進み、前述した順送り方向にインクシート14を搬送し
て画像の記録を行う画像記録処理を実行する。
これにより、インクシート14は所定回数(p回)マル
チプリントされることになる。なお、前述したステップ
S17における、所定回数(p)インクシート14が使
用されたかどうかのチエツクは、ステップ513の次の
ステップでも実行するようにしても良い。
なお、前述したインクシート14の送りを決定する℃の
値は、インクシートロール17の径の変化に対応して変
動する。従って、インクシートロール17の径が最小で
インクシート14の送り量が最小のときでも、1は(2
−1/ n )以上となるようにする。そして、インク
シート14の搬送によりインクシート14を搬送した搬
送長が長くなるとインクシートロール17の径が増大す
るため、それにつれて1の値も大きくなる。このように
して、インクシート14と記録紙11の相対速度が所定
値以下にならないようにしている。
また、インクシートロール17の径が最小、即ちインク
シート14を順方向(矢印a方向)に搬送するときの最
初の搬送速度V1と、インクシートロール18の径が最
小のとき、即ちインクシート14を逆方向(矢印C方向
)に搬送するときの最初の搬送速度■I°とを、 V、=−V。
とすることが望ましい。以下、この点について説明する
第4図に示すように、インクシート14をインクシート
ロール17あるいは18の支軸の回転駆動により搬送す
るようにすると、インクシート14を使用するにつれて
インクシート14の搬送開始時よりもインクシート14
の搬送速度が速くなる。これを示したのが第6図で、6
0はインクシート14の順送り時における、インクシー
トロール17の巻取り長さに対するインクシート14の
使用密度の関係を示している。また、61はインクシー
ト14を逆方向に搬送するときの、インクシートロール
17の巻取り長さに対するインクシート14の使用密度
を示している。
これに対し62は、インクシート14を往復駆動したと
きの、インクシートロール17の巻取り長さに対するイ
ンクシート14の使用密度を示すもので、前述した、V
、=−v、’の関係を保つことにより、インクシート1
4全体で平均して使用することができる。また、このよ
うにインクシート14の順送りと逆送りとを交互に行う
ことにより、インクシート14が平均して使用されるた
め、インクシート14の順方向の送りと逆方向への送り
はどちらを先に始めても良い。さらに、インクシート1
4のマルチプリントができる回数によっては、インクシ
ート14が丁度往復したときに、その使用が終了されな
いこともある0例えばマルチプリントの回数が“5”の
インクシート14で、文の開始値を“2”とすると6往
復(所定回数p=12)!送する場合があり、またマル
チプリントの回数が“3“のインクシートで、℃の開始
値を°°1.9°°とすると3往復半(所定回数p=7
)インクシート14を搬送する場合がある。
また、前述した所定回数(あるいはマルチプリント回数
)は、インクシートカートリッジなどに付されたマーク
や、操作部103のスイッチなどにより指示できるよう
にしても良い。また、現在の使用回数をカートリッジな
どに記録できるようにすることにより、−旦取外された
カートリッジを再び装置本体に装着して使用する場合に
も、適切にインクシート14を搬送して画像の記録を行
うことができる。
ところで、第5図のステップS5あるいはステップS1
4とステップS15で示したように、インクシート順送
り用モータ25またはインクシート逆送り用モータ85
の搬送駆動は、記録紙搬送用モータ24の搬送駆動より
も先にすることが望ましい。これは、インクシートを搬
送するモータが駆動されても、そのモータの特性や駆動
伝達系の特性などにより、実際にインクシート14の搬
送が開始されるまでに時間的な遅れが生じるためである
。なお、記録紙搬送用モータ24の駆動を先に行っても
同様の効果が得られるが、記録紙11の搬送を開始して
からサーマルヘッド13の駆動(ステップS7に示した
記録動作)までの時間が大きくなると、記録されたドツ
ト間に隙間ができるなどのおそれがある。
[第2の実施例の説明 (第7図、第8図)]第7図は
前述の実施例のようにインクシートロール18を直接駆
動するのではなく、インクシート14を矢印a方向に搬
送するときは、プラテンローラ12の回転により搬送し
、インクシート14を矢印C方向に搬送するときは、キ
ャプスタンローラ71、ピンチローラ72により搬送す
ることにより、インクシートロール18または17の巻
取り径に関係なく常に一定量を搬送できる場合を示す図
である。また、第8図は第2の実施例の制御部と記録部
との電気的接続を示す図である。なお、第1図及び第4
図と共通な部分は同図番で示している。
第7図で、86.87は伝達ギア、71はキャプスタン
ローラ、72はピンチローラで、インクシート逆送り用
モータ85が矢印方向に駆動されると、インクシート1
4はキャプスタンローラ71、ピンチローラ72により
矢印C方向(逆方向)に搬送される。また、88は滑り
クラッチユニット、89はインクシート逆送り巻上げ用
モータ、90は伝達ギアである。インクシート逆送り巻
上げ用モータ89が矢印方向に駆動されることにより、
インクシートロール18がキャプスタンローラ71、ピ
ンチローラ72により、矢印C方向(逆方向)に搬送さ
れたインクシート14を巻取ることができる。ここで、
ギア88aの回転によりインクシートロール18に巻取
るインクシート14の長さを、キャプスタンローラ71
により搬送されるインクシート長よりも長くなるように
ギア90とギア88aの比を設定しておくことにより、
キャプスタンローラ71により搬送されたインクシート
14が確実に、たるみなくインクシートロール18に巻
取られる。そして、インクシートロール18によるイン
クシート14の巻取り量とキャプスタンローラ71によ
り送られたインクシート14の差分量に相当する分が、
滑りクラッチユニット88で吸収される。これにより、
インクシートロール18の巻取り径の変動によるインク
シート14の搬送速度の変動を抑えることかできる。
一方、インクシート14を矢印a方向(順方向)に搬送
するときは、プラテンローラ12の回転により、インク
シート14は記録紙11とともに速度VPで搬送される
。またこのとき、インクシート逆送り用モータ85は、
インクシート14を速度V+  (=Vp )で矢印a
方向に搬送するように、キャプスタンローラ71、ピン
チローラ72を回転駆動する。また更に、滑りクラッチ
88が滑るようにインクシート逆送り巻上げ用そ一タ8
9を制御(例えば、インクシート逆送り巻上げ用モータ
89を、インクシート14が矢印C方向に搬送されるよ
うに駆動する)することにより、インクシートロール1
8はインクシート14の矢印a方向の搬送につれてつれ
回りする。
このときインクシート14は、インクシート順送り用モ
ータ25の回転により、インクシートロール17に巻取
られる。ここで、ギア74aの回転によりインクシート
ロール17に巻取られるインクシート14の長さは、キ
ャプスタンローラ71により搬送されるインクシート1
4の長さよりも少しだけ長くなるように、ギア73とギ
ア74aの比が設定されている。こうして、この搬送量
の差分を滑りクラッチ74で吸収することにより、イン
クシート14を確実にたるみなくインクシートロール1
7に巻取ることができる。
また、インクシート14を矢印C方向に搬送するときは
、滑りクラッチ74が滑るようにインクシート順送り用
モータ25を制御することにより、インクシートロール
17はインクシート14の搬送につれてつれ回りする。
このようにして、インクシートロール17あるいは18
の巻取り径に関係なく、常に一定の速度でインクシート
14を矢印a方向に速度v1=VPで搬送することがで
きる。そして、画像記録が行われた記録紙t1とインク
シート14は、分離シャフト77で分離される。
なお、インクシート14の逆送り時には、記録紙11の
搬送速度vPとインクシート14の搬送速度v1との関
係が、V p = −k V s  (k > O)と
なるようにインクシート逆送り用モータ85の速度を決
定し、インクシート14の順送り時と逆送り時とで、搬
送速度を変更するようにしてもよい。また、インクシー
ト14の順送り時に、記録紙11とインクシート14と
が同じ速度で搬送されるようにしたが、これに限定され
るものでなく、記録紙11と異なる速度で搬送されても
よい。
[記録原理の説明 (第9図)] 第8図はこの実施例において画像記録を行うときの画像
記録状態を示す図である。
図示したように、プラテンローラ12とサーマルヘッド
13との間には記録紙11とインクシート14が挟持さ
れており、サーマルヘッド13はスプリング21により
所定圧でプラテンローラ12に押圧されている。ここで
、記録紙11はプラテンローラ12の回転により矢印す
方向に速度■、で搬送される。一方、インクシート14
はインクシート順送り用モータ25あるいはインクシー
ト逆送り用モータ85の回転により、矢印a方向あるい
は矢印C方向に速度vIで搬送される。
いま、サーマルヘッド13の発熱抵抗体132に電源1
05から通電されて加熱されると、インクシート14の
斜線部81で示す部分が加熱される。ここで、14aは
インクシート14のベースフィルム、14bはインクシ
ート14のインク層を示している。発熱抵抗体132に
通電することにより加熱されたインク層81のインクは
溶融し、そのうち82で示す部分が記録紙11に転写さ
れる。
この転写時において、インク層14bの境界線83で、
インクに対する剪断力を生じさせて82で示すインク層
部分だけを記録紙11に転写する必要がある。しかしな
がら、この剪断力はインク層の温度により異なり、イン
ク層の温度が高いほど剪断力が小さくなる傾向にある。
そこで、インクシート14の加熱時間を短くするとイン
ク層内での剪断力が大きくなることから、インクシート
14と記録紙11との相対速度を大きくすれば、転写す
べきインク層をインクシート14から確実に剥離させる
ことができる。
この実施例によれば、ファクシミリ装置におけるサーマ
ルヘッド13の加熱時間は約0.6msと短いため、イ
ンクシート14と記録紙11との相対速度を上げるよう
にしている。
[インクシートの説明 (第10図)]第9図は本実施
例のマルチプリントに使用されるインクシートの断面図
で、ここでは4層で構成されている。
まず第2層はインクシート14の支持体となるベースフ
ィルムである。マルチプリントの場合、同一個所に何回
も熱エネルギーが印加されるため、耐熱性の高い芳香族
ポリアミドフィルムやコンデンサ紙が有利であるが、従
来のポリエステルフィルムでも使用に耐える。これらの
厚さは、媒体という役割から、なるべく薄い方が印字品
質の点で有利となるが、強度の点から3〜8μmが望ま
しい。
第3層は記録紙(記録シート)にn回分の転写が可能な
量のインクを含有したインク層である。
この成分は、接着剤としてのEVAなとの樹脂、着色の
ためのカーボンブラックやニグロシン染料、パインディ
ング材としてのカルナバワックス、パラフィンワックス
などを主成分として同一個所でn回の使用に耐えるよう
に配合されている。この塗布量は4〜8 g / m 
2が望ましいが、塗布量によって感度や濃度が異なり、
任意に選択できる。
第4層は印字をしない部分で記録紙に第3層のインクが
圧力転写されるのを防止するためのトップコーティング
層であり、透明なワックスなどで構成される。これによ
り、圧力転写されるのは透明な第4層だけとなり、記録
紙の地汚れを防止できる。第1層はサーマルヘッド13
の熱から、第2層のベースフィルムを保護する耐熱コー
ト層である。これは、同一個所に0942分の熱エネル
ギーが印加される可能性のある(黒情報が連続したとき
)マルチプリントには好適であるが、用いるか用いない
かは適宜選択できる。また、ポリエステルフィルムのよ
うに比較的耐熱性の低いベースフィルムには有効となる
なお、インクシート14の構成はこの実施例に限定され
るものでなく、例えばベース層及びベース層の片側に設
けられたインクが含有された多孔性インク保持層とから
なるものでも良く、ベースフィルム上に微細多孔質網状
構造を有する耐熱性インク層を設け、そのインク層内に
インクを含有させたものでもよい。また、ベースフィル
ムの材質としては、例えばポリアミド、ポリエチレン、
ポリエステル、ポリ塩化ビニル、トリアセチルセルロー
ス、ナイロンなどからなるフィルムまたは紙であっても
よい。さらに、耐熱コート層は必ずしも必要でないが、
その材質としては、例えばシリコーン樹脂やエポキシ樹
脂、フッソ樹脂、ニトロセルロースなどであってもよい
また、熱昇華性インクを有するインクシートの一例とし
ては、ポリエチレンテレフタート、ポリエチレンナフタ
レート、芳香族ポリアミドフィルムなどで形成された基
材上に、グアナミン系樹脂とフッソ系樹脂で形成したス
ペーサ粒子及び染料を含有する色材層を設けたインクシ
ートが挙げられる。
また、加熱方式は、前述したサーマルヘッドを用いるサ
ーマルヘッド方式に限定されるものでなく、例えば通電
方式あるいはレーザ転写方式を用いても良い。
以上説明したようにこの実施例によれば、記録紙11と
インクシート14との相対速度を大きくすることにより
、マルチプリントにおける記録品位を高めることができ
る。
また、この実施例によれば、マルチプリントの回数と記
録紙11の速度■2の選択できる範囲を広めることにな
り、ファクシミリ装置におけるラインプリンタなどのよ
うに、サーマルヘッド13への印加エネルギーの関係で
、記録紙11の搬送速度VPがある程度以上(V p 
425 m m / s )速くできない場合などに有
効である。
また、ラインプリントにおいて、その画像記録幅が大き
くなれば、−度に通電されるサーマルヘッドの発熱素子
数が増大し、インクシートより所定のインク層を剥離さ
せるのに要する剪断力が大きくなる。これには、記録紙
とインクシートとの相対速度をある程度以上大きくすれ
ばよく、その点でも、この実施例は有効である。
なお、この実施例では、サーマルラインヘッドを使用し
たときの例で説明したがこれに限定されるものではない
。例えば、この実施例で説明したインクシートと同じ材
質のインクリボンを使用し、シリアルヘッドにより記録
する場合でも同じようにマルチプリントを実現できる。
即ち、キャリッジの移動する方向(記録方向)に、キャ
リッジに搭載されたインクリボンをほぼ同じ記録長だけ
巻取っていき、1方向に巻取ってしまうと次にインクリ
ボンを逆方向に巻取るようにして、マルチプリントを実
現するようにできる。
また、記録媒体としては記録紙に限らずに、インク転写
が可能な材質であれば、例えば布、プラスチックシート
などが挙げられる。また、インクシートは実施例で示し
たロール構成に限定されずに、例えば記録装置本体に着
脱可能な筐体内にインクシートを内蔵して、この筐体ご
と記録装置本体に着脱する、所謂インクシートカセット
タイプなどであっても良い。
また前述の各実施例ではファクシミリ装置に適用した場
合で説明したが、本発明はこれに限定されるものでない
ことは勿論であって、例えば本発明の熱転写記録装置は
ワードプロセッサ、タイプライタあるいは複写装置など
にも適、用される。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、インクシートとを
一方向に巻取りながら記録を行い、方向への巻取ってし
まうと反対方向に巻取すながら画像の記録を行うことに
より、記録媒体とインクシートの相対速度を大きくして
マルチプリントにおける記録画像の品位を向上させるこ
とができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の実施例の制御部と記録部との電気的接続
を示す図、 第2図は実施例のファクシミリ装置の概略構成を示すブ
ロック図、 第3図は実施例のファクシミリ装置の機構部を示す側断
面図、 第4図はインクシートと記録紙の搬送系の構造を示す図
、 第5図は実施例の記録処理を示すフローチャート、 第6図はインクシートの搬送方向に対するインクシート
の巻取り長さと使用密度の関係を示す図、 第7図は第2の実施例のインクシートと記録紙の搬送駆
動系を示す図、 第8図は第2の実施例の制御部と記録部との電気的接続
を示す図、 第9図はこの実施例の記録時における記録紙とインクシ
ートの状態を示す図、そして 第10図はこの実施例で使用されるインクシートの断面
図である。 図中、10・・・ロール状記録紙、11・・・記録紙、
12・・・プラテンローラ、13・・・サーマルヘッド
、14・・・インクシート、15・・・カッタ、16・
・・排出ローラ、17.18・・・インクシートロール
、19・・・順送りシートセンサ、20・・・逆送りシ
ートセンサ、21・・・スプリング、22・・・記録紙
有無センサ、24・・・記録紙搬送用モータ、25・・
・インクシート順送り用モータ、34・・・交換スイッ
チ、74.88・・・滑りクラッチ、85・・・インク
シート逆送り用モータ、89・・・インクシート逆送り
巻上げ用モータ、100・・・読取部、101・・・制
御部、102・・・記録部、103・・・操作部、10
4・・・表示部、105・・・電源、106・・・モデ
ム、107・・・NCU、110・・・ラインメモリ、
111・・・符号化/復号化部、112・・・バッファ
メモリ、132・・・発熱抵抗体(発熱素子)である。 特許出願人  キャノン株式会社 ;Pビ大

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)インクシートの有するインクを記録媒体に転写し
    て、前記記録媒体に画像の記録を行う熱転写記録装置で
    あつて、 前記インクシートを第1の方向に搬送する第1の搬送手
    段と、 前記インクシートを前記第1の方向と逆の第2の方向に
    搬送する第2の搬送手段と、 前記記録媒体を前記第1の方向に搬送する記録媒体搬送
    手段と、 前記第1あるいは第2の搬送手段により前記インクシー
    トを搬送し、前記記録媒体に画像の記録を行う記録手段
    と、 前記第1及び第2の搬送手段による前記インクシートの
    搬送時、前記インクシートの終端部分を検出する検出手
    段と、 前記記録手段による画像記録時、前記検出手段が前記イ
    ンクシートの終端部分を検出すると前記インクシートの
    搬送を前記第1と第2の搬送手段の間で切換える切換手
    段と、 を有することを特徴とする熱転写記録装置。
  2. (2)前記切換手段による切換回数を計数する計数手段
    を更に含み、前記切換回数が所定値に達すると前記イン
    クシートの交換を指示するようにしたことを特徴とする
    請求項第1項に記載の熱転写記録装置。
  3. (3)インクシートの有するインクを記録媒体に転写し
    て、前記記録媒体に画像の記録を行う熱転写記録装置を
    用いたファクシミリ装置であつて、原稿画像を入力する
    画像入力手段と、 画像信号を送受信する送受信手段と、 前記インクシートを第1の方向に搬送する第1の搬送手
    段と、 前記インクシートを前記第1の方向と逆の第2の方向に
    搬送する第2の搬送手段と、 前記記録媒体を前記第1の方向に搬送する記録媒体搬送
    手段と、 前記第1あるいは第2の搬送手段により前記インクシー
    トを搬送し、前記画像入力手段あるいは前記送受信手段
    よりの画像信号をもとに、前記記録媒体に画像の記録を
    行う記録手段と、 前記第1及び第2の搬送手段による前記インクシートの
    搬送時、前記インクシートの終端部分を検出する検出手
    段と、 前記記録手段による画像記録時、前記検出手段が前記イ
    ンクシートの終端部分を検出すると前記インクシートの
    搬送を前記第1と第2の搬送手段の間で切換える切換手
    段と、 を有することを特徴とするファクシミリ装置。
  4. (4)前記切換手段による切換回数を計数する計数手段
    を更に含み、前記切換回数が所定値に達すると前記イン
    クシートの交換を指示するようにしたことを特徴とする
    請求項第3項に記載のファクシミリ装置。
JP63260482A 1988-10-18 1988-10-18 熱転写記録装置及び該装置を用いたフアクシミリ装置 Pending JPH02107470A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10250199A (ja) * 1997-01-08 1998-09-22 Brother Ind Ltd インクリボン送り装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10250199A (ja) * 1997-01-08 1998-09-22 Brother Ind Ltd インクリボン送り装置

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