JP2924203B2 - シート材搬送装置 - Google Patents

シート材搬送装置

Info

Publication number
JP2924203B2
JP2924203B2 JP3017095A JP1709591A JP2924203B2 JP 2924203 B2 JP2924203 B2 JP 2924203B2 JP 3017095 A JP3017095 A JP 3017095A JP 1709591 A JP1709591 A JP 1709591A JP 2924203 B2 JP2924203 B2 JP 2924203B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet material
sheet
paper
feeding
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3017095A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04235848A (ja
Inventor
光夫 仁村
雅俊 一方井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP3017095A priority Critical patent/JP2924203B2/ja
Publication of JPH04235848A publication Critical patent/JPH04235848A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2924203B2 publication Critical patent/JP2924203B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば画像読取り装置
(スキャナ)・パーソナルコンピュータ・ワードプロセ
ッサ等における情報出力装置としての記録装置(プリン
タ)や、複写機・ファクシミリなどの画像形成装置に
いて、給紙部に積載した画像形成を行なうためのシート
材を1枚分離給紙し画像形成部へ所定のタイミングで搬
送するシート材搬送装置に関する。
【0002】上記において、シート材は、例えば、記録
用紙・印字用紙・感光紙・静電記録紙・印刷紙・OHP
シート・封筒・シート原稿等のシート材(枚葉紙)であ
る。また材質は所謂紙に限定されない。また給紙手段部
は用紙積載台、同トレイ、同デッキ、着脱式給紙カセッ
トに積載収容させたシート材を1枚宛自動分離給紙する
ものの他、手差し給紙手段部も含む。
【0003】
【従来の技術】図12に画像形成装置の一例として転写
式写真プロセス利用のレーザビームプリンタないしは複
写機の概略図を示した。
【0004】50は矢印の時計方向に所定の周速度(プ
ロセススピード)をもって回転駆動される、像担持体と
しての電子写真感光ドラムであり、この感光ドラム50
はその回転過程で周面に、帯電手段51による所定の極
性・電位の一様帯電(一次帯電)→露光手段52による
画像情報走査露光L→現像手段53による現像を受ける
ことで、目的の画像情報に対応したトナー画像が形成さ
れる。露光手段52はレーザスキャナであり、不図示の
画像読取り部又は同装置、コンピュータ、ワードプロセ
ッサ等のホスト装置から転送される画像データとしての
時系列電気デジタル画素信号に対応して変調されたレー
ザビームを出力し、回転感光ドラム50面を主走査露光
する。露光手段は光学系移動−原稿台固定型、或いは光
学系固定−原稿台移動型等の結像露光手段であってもよ
い。
【0005】回転感光ドラム50面に形成されたトナー
画像は感光ドラム50と転写手段54との間の転写部に
所定のタイミングをもって給送された、画像形成を行な
うためのシート材としてのコピー用紙(以下、用紙或は
紙とも記す)の面に順次に転写されていく。転写部でト
ナー画像転写を受けた該用紙は分離手段55で感光ドラ
ム50面から分離され、搬送ベルト56で像定着手段5
7へ搬送されて像定着処理を受け、排紙ローラ58で排
紙トレイ59に排出される。一方トナー画像転写後の回
転感光ドラム50面はクリーニング手段60で転写残り
トナー等の付着汚染物の除去を受けて清浄面化されて繰
り返して作像に供される。
【0006】61・62は夫々コピー用紙を積載収容さ
せた上下2段の給紙カセットであり、夫々プリンタの側
面に配設した上下2段のカセット装着口63・64に先
端側を挿入して着脱自在にセットされる。そして上段又
は下段の給紙ローラ65・66が給紙信号により選択的
に駆動されることで上段又は下段の給紙カセット61・
62内から用紙が分離爪(不図示)との共働で1枚宛分
離給送されてレジストローラ67を介して前記の転写部
54へ搬送される。
【0007】レジストローラ67は露光手段52の動作
(原稿読取り部の画像データの転送、光学系又は原稿台
の移動駆動など)と同期を合せて、即ち回転ドラム50
面に形成された画像部の先端部が転写部に到達したとき
紙の先端部も転写部54に到達するタイミングをもって
紙を転写部54へ搬送するように制御される。一点鎖線
は上段又は下段の給紙カセット61・62から排紙トレ
イ59へ至る紙搬送パス(シートパス)を示している。
【0008】この装置構成で紙を複数枚連続的に給紙し
搬送して画像を形成し排紙するのに、先行(1枚目)の
搬送紙と次行(2枚目)の搬送紙の紙間距離を画像が形
成できる最小限に一定に保つことにより、時間あたりの
紙搬送枚数が多くなる。
【0009】一般的に、レジストローラ67で紙を搬送
する間隔が一定であれば、レジストローラ67以降の紙
間距離は一定に保たれて複数枚の紙は搬送されるので、
レジストローラ67を回転駆動させて紙搬送をする前
に、紙が回転駆動停止状態のレジストローラ67のニッ
プ部で先端が受け止められていて斜行防止のためループ
をつくっていればよいのである。
【0010】さらにこの構成では給紙カセット61又は
62内の紙先端からレジストローラ67までの紙搬送パ
スが短く、紙の先端が回転駆動停止状態のレジストロー
ラ67に達して該レジストローラ67と給紙ローラ65
又は66との間で紙のループがつくられた状態で、その
紙の後端はカセット内に残っていることになる。
【0011】ところで、複数枚の連続給紙を行う際、毎
給紙ごとに給紙位置(カセット内の紙の先端の位置)に
バラツキが生じる場合がある。この場合、次行の紙を給
紙する前に先行の紙がレジストローラ67のところにあ
るとわかっているため、このバラツキを考慮して、先行
の紙がレジストローラ67で搬送されてから一定時間後
に次の紙を給紙する。
【0012】すなわち、先行の紙がレジストローラ67
により搬送されてその紙の後端がレジストローラ67を
通過し、レジストローラ67の回転駆動が停止し、次行
の紙をレジストローラ67で搬送するタイミングより先
に該次行の紙の先端を回転駆動停止状態のニップ部に突
き当たらせて所定の紙ループをつくらせて該次行の紙の
搬送タイミングまで待機させることで、レジストローラ
67以降は一定の紙間で紙を連続搬送させることができ
る。レジストローラ67の以降の紙間距離をXaとし、
レジストローラ67までの紙間距離をXbとし、レジス
トローラ67前後の搬送速度は同じとすると、Xa≧X
bとなる制御を行っている。
【0013】図10は他のプリンタの構成例である。前
図12のプリンタは給紙カセット61・62をプリン
タの側面に配設したカセット装置口63・64に先端側
を挿入してセットするので、カセット61・62の後端
側が外方に突出している状態となるために、装置全体が
大きくなり、さらにカセットの出し入れ(着脱)のため
に装置設置に余分なスペースをとらなければならないも
のであるに対して、この図10のプリンタではカセット
1・2の全体を装置本体内に収納させ、所謂フロントロ
ーディング式に出し入れする構成となっており、これは
装置全体をコンパクト化できる、カセット1・2の出し
入れが容易となるという利点がある。図10において、
3・3は夫々上段と下段の給紙カセット1・2からコピ
ー用紙を選択的に給紙するピックアップローラ(Aロー
ラ)、4・4は該Aローラ3で給紙された紙を搬送する
リタードローラ(Bローラ)、5・5はAローラ3で給
紙された紙の下の紙を一緒に搬送(重送)しないように
Bローラ4の回転方向と逆に回転し、下の紙を給紙させ
た紙と摩擦分離させる分離ローラ(Cローラ)である。
【0014】上段の給紙カセット1内からAローラ3で
給紙され、Bローラ4・Cローラ5で1枚宛摩擦分離さ
れて搬送された紙は第2搬送ローラ7・第3搬送ローラ
8を経由して給紙カセット1の上方にUターンしてカセ
ット1からの紙の給紙方向とは逆方向に搬送されてレジ
ストローラ9に至る。下段の給紙カセット2内からAロ
ーラ3で給紙され、Bローラ4・Cローラ5で1枚宛摩
擦分離されて搬送された紙は第1搬送ローラ6を経由し
て第2搬送ローラ7へ至り、以後は上記上段の給紙カセ
ット1からの給紙と同経路でレジストローラ9へ至る。
【0015】レジストローラ9はそのニップ部に紙先端
が到達した時点では回転駆動停止の状態に保たれてお
り、紙先端がそのレジストローラのニップ部に受け止め
られることでレジストローラ9と第3搬送ローラ8間に
紙のループが形成されて紙の斜行どりがなされる。S1
は紙の斜行をとるループをつくるため紙の位置を検知す
るレジスト前センサである。レジストローラ9は不図示
の画像読取り装置(スキャナ)、コンピュタ、ワードプ
ロセッサ等のホスト装置の動作と同期をあわせて回転駆
動が開始されて紙を記録ヘッド10の位置に対して所定
のタイミングをもって搬送する。
【0016】記録ヘッド10は本例ではインクジェット
方式のインク吐出ヘッドであり、前記ホスト装置からの
画像データに対応して制御されて搬送紙に対して目的の
画像情報に対応した画像を形成する。記録ヘッド10の
位置を通過した画像形成済みの紙は排出ローラ11によ
り装置外へ排紙される。
【0017】12は手差し給紙口であり、この口から紙
を手差しすると紙が手差しされたことが手差し紙センサ
S2により検知され、引き込みローラ13により手差し
紙が装置内に引き込まれて第3搬送ローラ8・レジスト
ローラ9を経由して記録ヘッド10へタイミング給送さ
れ、画像形成を受ける。
【0018】1点鎖線は上段または下段の給紙カセット
1・2、又は手差し給紙口12から排出ローラ11へ至
る紙搬送パスを示している。このような装置構成のもの
は構成上前述図12のものに比べて給紙カセット1・2
内の紙先端からレジストローラ9までの紙搬送パスが長
い。
【0019】この装置構成で紙を複数枚連続的に給紙し
搬送する場合、紙サイズによっては前述図12の構成の
制御のように先行(1枚目)の紙がレジストローラ9に
達してから次(2枚目)の紙を給紙するのでは先行の紙
と次行の紙の紙間が広がりすぎるため、先行の紙を給紙
してそれがレジストローラ9に達する前のある位置に来
たら、次の紙を給紙する。ここで、複数枚の連続給紙を
行なう際、毎給紙ごとに給紙位置(カセット内の紙の先
端の位置)にバラツキが生じる場合、先行の紙がレジス
トローラ9に達する前のある位置のバラツキにもなり、
次の紙を給紙するのにも、この紙のカセット内のバラツ
キを考慮している。即ち図12の構成と同様な紙間制御
の考えで、レジストローラ9以降の紙間距離をXaと
し、レジストローラ9までの紙間距離をXbとし、レジ
ストローラ9前後の搬送速度は同じとすると、Xa≧X
bとなる制御を行なっている。
【0020】図10の装置構成と図12の装置構成との
対比において図10は次のような利点もある。即ち図1
のものは給紙カセット61・62には紙がその表面側
(画像形成面)が上向きで収納され、その表面に給紙ロ
ーラ65・66が接するので給紙時の該給紙ローラ65
・66のローラ圧により該紙表面に汚れが付けられた
り、湿気等による紙のカール状態が紙搬送に好ましくな
い傾向となったりするが、図10のものは給紙カセット
1・2には紙は裏面側上向きで収納され、その紙裏面に
対してAローラ(ピックアップローラ)3が接して給紙
され、給紙された紙はUターン搬送により表面側(画像
形成面)が上向きとなって記録ヘッド10に対向して搬
送され画像形成がなされるから、上記のような不具合は
生じない。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】図12の装置構成では
複数枚の連続給紙を行なう際、毎給紙ごとの給紙位置の
バラツキをXcとすると、先行の紙と次行の紙の紙間距
離XbはXcより小さくはできない。つまり時間当りの
紙搬送枚数がそれに制約される。
【0022】図10の装置構成では複数枚の連続給紙を
行なう際、毎給紙ごとの給紙位置のバラツキをXcとす
ると、先行の紙がレジストローラ9に達する前のある位
置で次の紙を給紙するためのこの位置のバラツキと、次
の紙のカセット内のバラツキにより、先行の紙と次行の
紙の紙間距離Xbは2Xcより小さくはできない。つま
り時間当りの紙搬枚数がそれに制約される。
【0023】具体的には、Bローラ(リタードローラ)
4とCローラ(分離ローラ)5のような摩擦分離方式に
よる紙1枚分離搬送手段の場合、給紙カセット内の紙2
0の給紙位置は(紙先端位置)は、図11の(A)のよ
うにカセットの奥側にある場合と、(B)のように紙と
紙あるいは紙とローラの摩擦などによりカセットの先端
側(Bローラ4のところ)にある場合とがあり、このバ
ラツキがXcである。
【0024】この場合、連続給紙を行なおうとすると、
1枚目のカセット内の紙20の位置はXcの範囲の中で
不安であり、1枚目の紙20がXcの範囲のどの位置か
ら給紙されてもBローラ4をこの1枚目の紙20の後端
がぬけていないと、2枚目の紙21も(B)に示すよう
な位置にあるかもしれないので、2枚目の紙21を給紙
することはできない。
【0025】そこで、1枚目の紙20が(A)の位置に
ある場合、この1枚目の紙20の後端がBローラ4をぬ
ければ、1枚の紙20はXcの範囲のどの位置にあって
もBローラ4をぬけることになる。
【0026】図11の(C)は1枚目の紙20が(A)
の位置から給紙されてその後端がBローラ4をぬけたと
ころを示している。1枚目の紙20が(A)の位置から
(C)の位置まで給紙される時間をtとすると1枚目の
紙20を給紙して、t時間後に2枚目の紙を給紙すれ
ば、一枚目の紙20及び2枚目の紙21の給紙位置がX
cの範囲のどこにあっても安定して連続給紙ができる。
【0027】1枚目の紙20の給紙位置がXcの範囲で
ばらつく場合の最大は(B)の位置で給紙して、t時間
後に2枚目の紙を給紙する時には、この1枚目の紙20
図11の(D)に示すようにローラ4からXc離れた
位置にいることになる。この時、2枚目の紙の給紙位置
もXcの範囲でばらついているため、(E)に示すよう
に2枚目の紙21の給紙位置がカセットの奥側にある場
合、1枚目の紙20と2枚目の紙21の紙間距離は2X
cになってしまう。
【0028】すなわち給紙カセット内の給紙位置のバラ
ツキがXcの場合、連続給紙を行なおうとすると給紙口
(搬送の下流、ローラ対4・5の紙出口側)で紙間距離
Xbは最大で2Xcになってしまい、レジストローラ9
以降の紙間距離Xaも2Xc以下にはできない場合が生
じるという欠点があった。
【0029】これを解決する手段として図10に示すよ
うに給紙口の近くに給紙センサS3を配設することによ
り、最小紙間距離XaをバラツキXcとして制御してい
る。しかしこの制御では、給紙位置のばらつきを最小限
におさえ、コピースピードをおとすことなく、レジスト
ローラ9以降の紙間を一定に保ち紙搬送するところにと
どまっている。
【0030】すなわち、レジストローラ9以前の紙搬送
パス上では、給紙時のばらつきで先行紙と次行紙がぶつ
かることなく、また紙間Xa以上になることなくばらつ
いて紙は搬送されている。そのため、搬送ローラの摩耗
による変形やすべり、紙のカール等によるわずかな紙搬
送の変動要因で、ジャム等のトラブルが起こりやすくな
ることがあった。
【0031】本発明は連続給紙モードにおいて、用紙の
給紙位置にバラツキを生じて用紙の位置検知ができない
ような場合でもそのバラツキを紙搬送能力を落とすこと
なく補正してレジストローラ以前の紙搬送パス上で一定
化することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とするシート材搬送装置である。
【0033】(1)画像形成を行なうためのシート材を
積載するための給紙部と、 前記給紙部に積載されている
前記シート材の搬送及び分離を行なうための給紙手段
と、 前記給紙手段のシート材を搬送する方向の下流側に
配設された第1のシート材検出手段と、 前記給紙手段か
ら給紙された前記シート材を画像形成部へと搬送する搬
送パスと、 前記搬送パスの画像形成部手前に設けられ、
画像形成動作に同期して前記シート材の搬送を行なうレ
ジスト手段と、 前記レジスト手段のシート材を搬送する
方向の上流側に配設された第2のシート材検出手段と、
前記給紙手段及び前記レジスト手段の動作を前記第1及
び第2のシート材検出手段の検出信号に応じて制御する
制御手段と、 を有するシート材搬送装置において、 前記
制御手段は、前記給紙部の定位置に積載されたシート材
が給紙開始から前記第1のシート材検出手段に検出され
るまでの理想時間が記憶されており、前記 給紙手段によ
り給紙された先行シート材の後端を前記第1のシート材
検出手段が検出することにより、前記給紙手段が次行シ
ート材を給紙し、前記第1のシート材検出手段に前記次
行シート材の先端が検出されるまでの実検出時間を計測
し、かつ、前記先行シート材が前記レジスト手段に当接
してループを形成し、停止させるのと同時に前記次行シ
ート材の搬送も停止させ、前記先行シート材が前記レジ
スト手段により再搬送される際、前記先行シート材の搬
送と同時に再開される前記次行シート材の搬送を、前記
理想時間から前記実検出時間を減じた時間分遅らせる制
御を行なうことを特徴とするシート材搬送装置。
【0034】(2)画像形成を行なうためのシート材を
積載するための給紙部と、 前記給紙部に積載されている
前記シート材の搬送及び分離を行なうための給紙手段
と、 前記給紙手段のシート材を搬送する方向の下流側に
配設された第1のシート材検出手段と、 前記給紙手段か
ら給紙された前記シート材を画像形成部へと搬送する搬
送パスと、 前記搬送パスの画像形成部手前に設けられ、
画像形成動作に同期して前記シート材の搬送を行なうレ
ジスト手段と、 前記レジスト手段のシート材を搬送する
方向の上流側に配設された第2のシート材検出手段と、
前記給紙手段及び前記レジスト手段の動作を前記第1及
び第2のシート材検出手段の検出信号に応じて制御する
制御手段と、 を有するシート材搬送装置において、 前記
制御手段は、前記給紙部の定位置に積載された複数枚の
シート材を連続に給紙する場合に前記給紙部の定位置に
積載された次行シート材が前記第1のシート材検出手段
に検出されてから、その先行シート材が前記第2のシー
ト材検出手段に検出され、前記レジスト手段に当接し、
ループを形成して停止するまでの理想時間が記憶されて
おり、前記給紙手段により給紙された先行シート材の後
端を前記第1のシート材検出手段が検出することによ
り、前記給紙手段が次行シート 材を給紙し、前記次行シ
ート材が前記第1のシート材検出手段に検出されてか
ら、前記先行シート材が前記第2のシート材検出手段に
検出され、前記レジスト手段に当接して所定量のループ
を形成し、停止するまでの実検出時間を計測し、かつ、
前記先行シート材が前記レジスト手段に当接してループ
を形成し、停止させるのと同時に前記次行シート材の搬
送も停止させ、前記先行シート材が前記レジスト手段に
より再搬送される際、前記先行シート材の搬送と同時に
再開される前記次行シート材の搬送を、前記実検出時間
から前記理想時間を減じた時間分遅らせる制御を行なう
ことを特徴とするシート材搬送装置。
【0035】(3)画像形成を行なうためのシート材を
積載するための給紙部と、 前記給紙部に積載されている
前記シート材の搬送及び分離を行なうための給紙手段
と、 前記給紙手段のシート材を搬送する方向の下流側に
配設された第1のシート材検出手段と、 前記給紙手段か
ら給紙された前記シート材を画像形成部へと搬送する搬
送パスと、 前記搬送パスの画像形成部手前に設けられ、
画像形成動作に同期して前記シート材の搬送を行なうレ
ジスト手段と、 前記レジスト手段のシート材を搬送する
方向の上流側に配設された第2のシート材検出手段と、
前記給紙手段及び前記レジスト手段の動作を前記第1及
び第2のシート材検出手段の検出信号に応じて制御する
制御手段と、 を有するシート材搬送装置において、 前記
制御手段は、複数枚のシート材を連続に給紙する場合に
前記給紙部の定位置に積載された次行シート材が前記第
1のシート材検出手段に検出されてから、その先行シー
ト材が前記第2のシート材検出手段に検出され、前記レ
ジスト手段に当接し、ループを形成して搬送を停止する
までの理想時間が記憶されており、前記給紙手段により
給紙された先行シート材の後端を前記第1のシート材検
出手段が検出することにより、前記給紙手段が次行シー
ト材を給紙し、前記第1のシ ート材検出手段に前記次行
シート材の先端が検出されてから前記制御手段に記憶さ
れた理想時間後に前記次行シート材の搬送を停止させた
後に、前記先行シート材が前記第2のシート材検出手段
に検出され、前記レジスト手段に当接して所定量のルー
プを形成し、停止させる制御を行なうことを特徴とする
シート材搬送装置。
【0036】(4)前記給紙手段は、前記給紙部からシ
ート材を前記搬送パス方向に送り出すピックアップロー
ラと、前記ピックアップローラに送り出されたシート材
を1枚に分離して、前記レジスト手段方向へ搬送するリ
タードローラ対であることを特徴とする(1)乃至
(3)の何れか1つに記載のシート材搬送装置。
【0037】〈作 用〉 すなわち、給紙手段のシート材搬送方向の下流側に第1
のシート材検出手段、レジスト手段のシート材搬送方向
の上流側に第2のシート材検出手段の2つのシート材検
出手段を有することにより、第1のシート材検出手段で
は、先行シート材と次行シート材の紙間距離の検出を行
い、第2のシート材検出手段では、シート材が所定量の
ループを形成するための検出を行なうことがそれぞれ独
立してできる。さらに、所定の紙間距離を得ることので
きる理想時間またはを制御部に記憶させる。
【0038】このことにより、次行シート材の給紙位置
のばらつきが生じても、次行シート材を第1のシート材
検出手段で検出した時点ではその搬送を停止させず、先
行シート材がレジスト手段に当接して所定量のループを
形成し、停止した時点で、次行シート材の搬送も停止さ
せる。
【0039】制御部には、上記(1)の発明では、次行
シート材の給紙が開始されてから、第1のシート材検出
手段で次行シート材の先端を検出した実検出時間が、上
記(2)の発明では、次行シート材が第1のシート材検
出手段に検出されてから、先行シート材の搬送が停止す
るまでの実検出時間が計測されているため、先行シー
材の搬送を再開したとき、次行シート材については理想
時間から実検出時間を減じた時間分、または実検出時間
から理想時間を減じた時間分、その搬送再開を遅らせる
ことで、所定の紙間距離を得ることができる。
【0040】以上により、第1と第2のシート材検出手
段を2つ設け、理想時間を制御部に記憶させておくこと
により、シート材の給紙位置のばらつきに関わらず、次
行シート材をレジス卜手段方向に搬送し、先行シート材
がレジスト手段でループを形成している時間中に先行シ
ート材と次行シート材の紙間距離を補正することができ
る。
【0041】つまり、(1)または(2)の発明では、
先行シート材のループ形成が終了し、その先行シート材
の画像形成部への搬送が再開することで、次行シート材
との紙間距離が補正できる構成及び制御であるため、コ
ピースピードを落とすことなく、一定のタイミングで画
像形成でき、その結果、スループットの向上に大きな効
果を有する。
【0042】また上記(3)の発明は、次行シート材の
給紙位置のばらつきが生じても、次行シート材を第1の
シート材検出手段で検出した時点ではその搬送を停止さ
せず、次行シート材が第1のシート材検出手段で検出さ
れてから、理想時間後に次行シート材の搬送だけを停止
させる。先行シート材は搬送を続行されており、レジス
ト手段に当接しループを形成して停止する。
【0043】つまり、次行シート材と先行シート材との
紙間距離が所定の距離だけ開いていなくても次行シート
材の搬送を理想時間で停止させることにより、短くなっ
ていた紙間距離が、先行シート材がレジスト手段でルー
プを形成する段階で補正することができる。
【0044】したがって、上記(1)や(2)の発明と
同様に、第1と第2のシート材検出手段を2つ設け、理
想時間を制御部に記憶させておくことにより、シート材
の給 紙位置のばらつきに関わらず、次行シート材をレジ
ス卜手段方向に搬送し、先行シート材がレジスト手段で
ループを形成している時間中に先行シート材と次行シー
ト材の紙間距離を補正することができ、先行シート材の
ループ形成が終了し、画像形成部への搬送が再開した時
点で、次行シート材との紙間距離が補正できる構成及び
制御であるため、コピースピードを落とすことなく、一
定のタイミングで画像形成でき、その結果、スループッ
トの向上に大きな効果を有する。
【0045】
【実施例】
<実施例1>(図1〜図7、図10) 本実施例は前述図10の機構構成のプリンタについて本
発明を適用したものである。
【0046】図1は本実施例プリンタの制御系のブロッ
ク図である。30は電気回路基板(DCコントローラ)
で、CPU31、RAM32、ROM33、スキャナや
パソコン等の装置と接続するためのシリアル通信やGP
IB等の制御コントローラ34、入出力部I/O35よ
り構成されている。I/O35には、メインモータ36
(モータドライバは不図示)、Aローラ(ピックアップ
ローラ)3の解除ソレノイド37、給紙クラッチ38、
第1搬送ローラ6のクラッチ42、第2搬送ローラ7の
クラッチ39、第3搬送ローラ8のクラッチ40、レジ
ストローラ9のクラッチ(レジストクラッチ)41、給
紙センサS3、レジスト前センサS1がつながってい
る。49はスキャナやパソコン等の外部装置である。
【0047】各ローラ3〜9、11、13はメインモー
タ36の駆動により回転する。上段と下段のAローラ
(ピックアップローラ)3・3は夫々常時は解除ソレノ
イド37のOFFにより給紙カセット1・2内の収容部
の上面から非接触に持ち上げられた退避位置に保持され
ている。
【0048】上段の給紙カセット1からの給紙が指定さ
れたときは上段側のAローラ3の解除ソレノイド37が
ONとなることで該Aローラ3が下降して上段の給紙カ
セット1の収容紙上面に接触して給紙可能状態となる。
下段の給紙カセット2からの給紙が指定されたときは下
段側のAローラ3の解除ソレノイド37がONとなるこ
とで該Aローラが下降して下段の給紙カセット2の収容
紙上面に接触して給紙可能状態となる。
【0049】Aローラ3・Bローラ(リタードローラ)
4・Cローラ(分離ローラ)5は給紙クラッチ38がO
Nにされることでメインモータ36の駆動力の伝達を受
けて回転駆動される。
【0050】上記において、上段又は下段の給紙カセッ
ト1又は2が画像形成を行なうためのシート材としての
紙を積載するための給紙部、Aローラ(ピックアップロ
ーラ)3・Bローラ(リタードローラ)4・Cローラ
(分離ローラ)5がその給紙部に積載されている紙の搬
送及び分離を行なうための給紙手段である。
【0051】而してローラ解除ソレノイド37のONに
より上段又は下段の給紙カセット1又は2の最上位紙の
面に接触し、且つ給紙クラッチ38のONにより回転駆
動したAローラ3により上段又は下段の給紙カセット1
又は2からの給紙が開始され、Bローラ4とCローラ5
とにより1枚分離給紙が実行される。
【0052】さらに上段の給紙カセット1からの給紙の
場合は第2・第3の搬送ローラ7・8のクラッチ39・
40が、また下段の給紙カセット2からの給紙の場合は
第1・第2・第3の搬送ローラ6・7・8のクラッチ4
2・39・40がONになりそれ等の搬送ローラ7・8
又は6・7・8にメインモータ36の駆動が伝達されて
それ等のローラが回転駆動され上段又は下段の給紙カセ
ット1又は2から給紙された紙がレジスト手段としての
レジストローラ9に対して搬送されていく。
【0053】レジストローラ9は上記の搬送紙の先端が
該ローラのニップ部に到達するまではレジストクラッチ
41がOFFで回転停止の状態にあり、搬送紙の先端を
受け止める。そして引続く紙の搬送により該レジストロ
ーラ9と第3搬送ローラ8との間に紙のループが形成さ
れることで紙の斜行どりがなされる。その後所定のタイ
ミング時点でレジストクラッチ41がONにされること
でメインモータ36の駆動が該レジストローラ9に伝達
されて該レジストローラ9も回転駆動されて画像形成部
である記録ヘッド10に対して紙がタイミング給送され
る。紙の後端がレジストローラ9を通過すると該ローラ
のクラッチ41がOFFにされ、レジストローラ9は回
転停止状態となり次の搬送紙の先端を受け止め可能状態
となる。
【0054】紙の連続給搬送時は、例えば、先行の紙の
後端が第1のシート検出手段としての給紙センサS3を
通過したら、次の紙を給紙(解除ソレノイド37−O
N、給紙クラッチ38−ON)することにより、レジス
トローラ9までの紙搬送パス上の先行紙と次行紙の紙間
距離を一定範囲内に保ち、レジストローラ9のところ
で、先行紙と次行紙の紙間距離を一定に搬送できるよう
にする。
【0055】以下便宜上、上段の給紙カセット1からの
給紙・搬送を例にして説明する。図2はA4サイズ紙の
連続2枚給紙時の理想系、即ち紙の給紙位置が給紙口
(Bローラ4とCローラ5の紙出口側)及びカセット内
でばらつかず、紙がカセット1内の一番奥側にセットさ
れている状態(前述図11の(A))での給紙・搬送タ
イミングチャートである。図3の(A)・(B)・
(C)はその給紙・搬送過程図である。
【0056】不図示の装置スタートキーが押されるとメ
インモータ36が駆動される。給紙クラッチ38が入る
とAローラ3・Bローラ4・Cローラ5に駆動が伝達さ
れてこれ等のローラが回転状態になる。Aローラ3の解
除ソレノイド37がONとなり該Aローラが給紙カセッ
ト1内の積載収容部の上面に接することで、最上位の紙
(1枚目の紙)20が給紙され、Bローラ4とCローラ
5により1枚分離されて搬送されていく。
【0057】この1枚目の紙20の給紙開始からその紙
20の先端が給紙センサS3に到達(検知)されるまで
にt1時間かかる。次いでその紙20の先端が第2搬送
ローラ7に到達する前に搬送クラッチ39・40がON
になり、第2及び第3の搬送ローラ7・8が回転状態に
なり、紙20はこのローラ7・8で順次に搬送されてい
く。
【0058】この1枚目の搬送紙20の先端がレジスト
ローラ9に到達する前に2枚目の紙21を給紙しなけれ
ば紙間Xl(=Xa)を達成することができないため1
枚目の紙20の後端が給紙センサS3位置を抜けた図3
の(A)の時点で、給紙クラッチ38が再びONして2
枚目の紙21の給紙が開始される。
【0059】連続給紙のタイミングは、1枚目の紙20
の先端を給紙センサS3が検知してからある時間(カウ
ント)後に、2枚目の紙21を給紙するものでもよい。
2枚目の紙21も給紙カセット1の一番奥(図13の
(E))から給紙されると、t1時間後に給紙センサS
3に到達する(図3の(B))。1枚目の紙20と2枚
目の紙21の紙間はXlとなる。
【0060】1枚目の紙20の先端がレジスト前センサ
S1に到達すると該紙の先端が回転停止状態のレジスト
ローラ9のニップ部に突き当って受け止められること
で、該レジストローラ9と第3の搬送ローラ8との間に
適量のループ20a(図3の(C))が形成されること
で紙の斜行どりがなされる。この1枚目の紙20を搬送
している搬送ローラのクラッチ39・40をOFFに
し、同時に2枚目の紙21を給搬送しているA・B・C
ローラ3・4・5の給紙クラッチ38をOFFにするこ
とで該2枚目の紙の給搬送を一時的に停止させる(図3
の(C))。図2のA時点がこの状態時である。
【0061】即ち1枚目の紙20がループ20aをつく
って、且つ本例のプリンタと接続されている例えばスキ
ャナ等の外部装置49(図1)との同期あわせを行うた
めの待機(スタンバイ)状態時である。2枚目の紙21
が給紙センサS3で検知されて止める(A時点)までの
時間はt2となる。
【0062】例えば、本例のプリンタのスタンバイはよ
いが、外部装置49がts時間後にスタンバイ完了とな
るため、ts時間後にレジストクラッチ41がONとな
ってレジストローラ9の回転駆動がなされ1枚目の紙2
0の記録ヘッド部10へのタイミング搬送が開始され
る。これと同時に給紙クラッチ38、搬送クラッチ39
・40もONとなり、A・B・Cローラ3・4・5も回
転駆動されて2枚目の紙21の給搬送も再開始される。
レジストクラッチ41は1枚目の紙20の後端がレジス
トローラ9を抜けるとOFFになり該ローラ9の回転が
停止する。
【0063】2枚目の紙21はその回転停止状態のレジ
ストローラ9のニップ部に先端が突き当って受け止めら
れてループ形成がなされ、且つ外部装置49との同期ど
りななされ、レジストクラッチ41のONにより記録ヘ
ッド部10へタイミング給送される。図2のB時点はこ
のクラッチ41のON時点である。
【0064】以上が理想系での給紙・搬送のタイミング
及び過程であるが、給紙位置のバラツキを考慮すると、
図4のタイミングチャート、図5の(A)・(B)・
(C)のように、1枚目の紙20はカセツトの一番奥か
ら給紙され(図11の(A))、2枚目の紙21はカセ
ツトの一番手前(図11の(B)、Bローラ4のとこ
ろ)から給紙されると、紙間はXm(図5の(A))と
なる。この紙間Xmは図5の(B)・(C)のようにレ
ジストローラ9までは一定である。すなわち、レジスト
ローラ9以前の搬送パス上での紙間はXm〜Xl(Xm
<Xl)の間となり、レジストローラ9で紙間Xlとな
るように制御している。
【0065】図6はレジストローラ9以前の搬送パス上
での紙の給搬送タイミングチャート、図7の(A)・
(B)・(C)・(D)は一例としての2枚のA4紙2
0・21の給搬送過程図である。1枚目の紙20はカセ
ットの一番奥側(図11の(A))から給紙され、2枚
目の紙21はカセットの一番手前側(図7の(A)、
11の(B))から給紙されるものとする。1枚目の紙
20の給紙のタイミング及び動作は図2・図4と同じで
ある。2枚目の紙21を給紙するために給紙クラッチ3
8がONされると、2枚目の紙21は図7の(A)のよ
うにカセットの一番手前から給紙されることでその2枚
目の紙21の先端はt1′(<t1)時間後(t1:理
想時間、t1′:実検出時間)に給紙センサS3に到達
する(図7の(B))。1枚目の紙20と2枚目の紙2
1の紙間はXm(<Xl)となる。
【0066】1枚目の紙20の先端が第2のシート材検
出手段としてのレジスト前センサS1に到達し、回転停
止状態のレジストローラ9のニップ部に突き当って受け
止められて適量のループをつくると図6の時点Aでこの
1枚目の紙20を搬送している搬送ローラ7・8のクラ
ッチ39・40がOFFする。同時に給紙クラッチ38
もOFFにされて2枚目の紙21の給搬送が一時停止さ
れる(図7の(C))。2枚目の紙21の先端が給紙セ
ンサS3で検知されてからこの給紙クラッチ38がOF
FされるA時点までの時間はt2′(>t2)となる
(t2:理想時間、t2′:実検出時間)
【0067】その後所要のタイミング時点でレジストク
ラッチ41がONとなって回転駆動されたレジストロー
ラ9により1枚目の紙20のタイミング搬送が開始され
る。(図7の(D))。2枚目の紙21は、カセットの
一番手前から給紙されたため、1枚目の紙20との紙間
はXm(<Xl)と小さくなっている。これを補正する
ため、2枚目の紙21は1枚目の紙20がレジストロー
ラ9で搬送されてから、(t1−t1′)時間あるいは
(t2′−t2)時間後に遅れて給紙クラッチ38、搬
送クラッチ39・40がONすることで給搬送が再開始
される。
【0068】t1とt2は前述図2・図3の理想系の値
である。t1は紙がカセットの一番奥から給紙された場
合にこの紙の先端が給紙センサS3で検知される時間で
あり、t2は2枚目の紙がカセットの一番奥から給紙さ
れて時点Aで止まるまでの時間である。よって図7の
(D)に示す状態以降で、1枚目の紙20と2枚目の紙
21の紙間はXlとなり、図6のタイミングチャートの
ようにレジスト前センサS1のところでも紙間Xlとな
る。すなわち給紙位置にばらつきがあっても、レジスト
ローラ9以前の搬送パス上の一定位置(紙サイズによっ
て異なるが、本例では図7の(D)の位置)から紙間は
Xlと一定に保ち制御できる。
【0069】上述した制御は、3枚目、4枚目…と複数
の紙の連続給紙にも同様な制御となる。また、タイミン
グチャートは、用紙サイズ、搬送パスの長さ、各搬送ロ
ーラの位置、搬送速度、紙検知手段(センサ)の位置、
紙間等により異なることは言うまでもない。また、上段
の給紙カセット1からの紙の給搬送例を示したが、2
段、3段、4段…の給紙カセットやデッキ、手差し等で
も同様な制御になる。
【0070】また、時間t1′・t2′は給紙位置のば
らつきにより給紙ごとに変わってくる。そのため、t
1′は2枚目の紙以降、給紙クラッチ38をONした時
から、その紙を給紙センサS3が検知するまでの時間を
カウントしている値であり、時間計数(カウント)手段
をもっている。あるいは、 (t1−t1′)=(t2′−t2) より、t2′(給紙センサS3が紙を検知してから図6
のタイミングチャートの時点Aまでの時間)をカウント
する手段のどちらか一方をもてばよい。
【0071】 <実施例2>(図8・図9) 本実施例は実施例1とは別の制御モードにより紙間を一
定に制御するものである。図8はA4サイズ紙の連続2
枚給紙における、レジストローラ9以前の搬送パス上で
の1枚目と2枚目の紙の給搬送タイミングチャートであ
る。図9の(A)・(B)・(C)・(D)は一例とし
ての2枚の紙20・21の給搬送過程図である。本例の
場合も実施例1と同様に1枚目の紙20がカセットの一
番奥から給紙され、2枚目の紙21がカセットの一番手
前から給紙されるものとする。1枚目の紙20の給紙の
タイミング及び動作は図2・図4と同じである。2枚目
の紙21はカセットの一番手前から給紙されるので(図
9の(A))、t1′(<t1)時間後にその先端が
1のシート材検出手段としての給紙センサS3に到達す
る(図9の(B))。1枚目の紙20と2枚目の紙21
の紙間はXm(<Xl)となる。
【0072】ここで、前述図2のタイミングチャートに
示したように、カセットの一番奥から給紙された場合、
給紙センサS3がその紙を検知してから時間Aでその紙
が止まるまでの時間t2の時、図3の(C)に示す位置
に2枚目の紙21が止まっている。すなわち、給紙位置
のバラツキの範囲で2枚目の紙21がどの位置から給紙
されてもその紙が給紙センサS3で検知されてからt2
時間後にこの紙を止めることにより、1枚目の紙20が
レジストローラ9につきあたり、適量のループをつくっ
て止まった時に、この1枚目の紙20と2枚目の紙21
の紙間はXlにすることができる。即ち図8のタイミン
グチャートより、2枚目の紙21は給紙センサS3で検
知されて、t2時間後に給紙クラッチ38がOFFさ
れ、1枚目の紙20が止まる前に止まることになる(図
9の(C))。そして時点Aで1枚目の紙20が止まっ
た時、1枚目の紙20と2枚目の紙21の紙間はXlに
補正される(図9の(D))。
【0073】次にレジストクラッチ41がONされて1
枚目の紙20のレジストローラ9によるタイミング搬送
が開始される。同時に給紙クラッチ38、搬送クラッチ
39・40がONして2枚目の紙21の給搬送も再開始
される。これで第2のシート材検出手段としてのレジス
ト前センサS1のところでも紙間Xlは一定に保たれ
る。よって給紙位置にばらつきがあってもレジストロー
ラ9以前の搬送パス上の一定位置(紙サイズによって異
なるが、本例では図9の(D)の位置)から紙間はXl
と一定に保ち制御できる。また、本実施例では前述図2
の理想系(給紙位置がカセットの一番奥で一定である場
合)でt2の値が計算及び測定によりわかるため、実施
例1のような時間をカウントする手段はあえて必要とし
なくてもよい。
【0074】 <実施例3> 前述の実施例1・2において、レジストローラ9の速度
よりレジストローラ9以前の搬送ローラ(第3搬送ロー
ラ8、第2搬送ローラ7、リタードローラ4、ピックア
ップローラ3)の速度を上げる。そうすることにより、
レジストローラ9のところで紙間Xlになればよいの
で、下流(給紙口あたり)ではXlより大きい紙間で搬
送してもよいことになる(理想系)。
【0075】そうなると、給紙位置にばらつきがあり、
連続給紙で2枚目の紙がカセットの一番手前にあった場
合、1枚目の紙と2枚目の紙の給紙センサS3あたりで
の紙間はXmより大きくなる。
【0076】よって、紙間が狭いために起こりやすい、
ローラの摩耗等によるすべりや紙のカール等によるジャ
ムの頻度を少なくする。また、給紙センサS3もコスト
の安いアクチエータ型のセンサにすることができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明に依れば、給
紙手段部からレジストローラまでの紙搬送パスが長く、
摩擦分離方式のカセットのように給紙位置にバラツキが
あり、紙間が狭い連続給紙を行う場合、給紙口の近くに
紙検知手段を設け、この紙検知手段により給紙位置のバ
ラツキをおさえることにより、紙間が狭いために搬送手
段の摩耗による変形やすべり、紙のカール等によるわず
かな紙搬送の変動要因でジャムが起こりやすくなるのを
紙搬送能力(コピースピードなど)をおとすことなく紙
間を一定に広くして防止できる効果がある。
【0078】また、紙搬送能力をおとすことなく、紙間
を一定で広くすることにより、レジスト前センサを高価
な透過型のセンサではなく、安価なアクチエータ型のセ
ンサを用いることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のプリンタの紙給搬送機構の制御系の
ブロック図
【図2】給紙搬送機構の動作タイミングチャート
【図3】の動作タイミングによる2枚の紙の連続搬送
過程図
【図4】他の動作タイミングチャート
【図5】の動作タイミングによる2枚の紙の連続搬送
過程図
【図6】更に他の動作タイミングチャート
【図7】の動作タイミングによる2枚の紙の連続搬送
過程図
【図8】実施例2における紙給搬送機構の動作タイミン
グチャート
【図9】の動作タイミングによる2枚の紙の連続搬送
過程図
【図10】 プリンタの一例の概略図
【図11】 (A)・(B)・(C)・(D)・(E)は
紙の連続給搬送の場合の給紙位置のバラツキと紙間の関
係の説明図
【図12】 プリンタの他の例の概略図
【符号の説明】
1・2 上段と下段の給紙カセット 3 ピックアップローラ(Aローラ) 4 リタードローラ(Bローラ) 5 分離ローラ(Cローラ) 6・7・8 第1・第2・第3の搬送ローラ 9 レジストローラ 10 記録ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 9/14 B65H 5/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成を行なうためのシート材を積載
    するための給紙部と、 前記給紙部に積載されている前記シート材の搬送及び分
    離を行なうための給紙手段と、 前記給紙手段のシート材を搬送する方向の下流側に配設
    された第1のシート材検出手段と、 前記給紙手段から給紙された前記シート材を画像形成部
    へと搬送する搬送パスと、 前記搬送パスの画像形成部手前に設けられ、画像形成動
    作に同期して前記シート材の搬送を行なうレジスト手段
    と、 前記レジスト手段のシート材を搬送する方向の上流側に
    配設された第2のシート材検出手段と、 前記給紙手段及び前記レジスト手段の動作を前記第1及
    び第2のシート材検出手段の検出信号に応じて制御する
    制御手段と、 を有するシート材搬送装置において、 前記制御手段は、前記給紙部の定位置に積載されたシー
    ト材が給紙開始から前記第1のシート材検出手段に検出
    されるまでの理想時間が記憶されており、前記給紙手段
    により給紙された先行シート材の後端を前記第1のシー
    ト材検出手段が検出することにより、前記給紙手段が次
    行シート材を給紙し、前記第1のシート材検出手段に前
    記次行シート材の先端が検出されるまでの実検出時間を
    計測し、かつ、前記先行シート材が前記レジスト手段に
    当接してループを形成し、停止させるのと同時に前記次
    行シート材の搬送も停止させ、前記先行シート材が前記
    レジスト手段により再搬送される際、前記先行シート材
    の搬送と同時に再開される前記次行シート材の搬送を、
    前記理想時間から前記実検出時間を減じた時間分遅らせ
    る制御を行なうことを特徴とするシート材搬送装置。
  2. 【請求項2】 画像形成を行なうためのシート材を積載
    するための給紙部と 前記給紙部に積載されている前記シート材の搬送及び分
    離を行なうための給紙手段と、 前記給紙手段のシート材を搬送する方向の下流側に配設
    された第1のシート材検出手段と、 前記給紙手段から給紙された前記シート材を画像形成部
    へと搬送する搬送パスと、 前記搬送パスの画像形成部手前に設けられ、画像形成動
    作に同期して前記シート材の搬送を行なうレジスト手段
    と、 前記レジスト手段のシート材を搬送する方向の上流側に
    配設された第2のシート材検出手段と、 前記給紙手段及び前記レジスト手段の動作を前記第1及
    び第2のシート材検出手段の検出信号に応じて制御する
    制御手段と、 を有するシート材搬送装置において、 前記制御手段は、前記給紙部の定位置に積載された複数
    枚のシート材を連続に給紙する場合に前記給紙部の定位
    置に積載された次行シート材が前記第1のシート材検出
    手段に検出されてから、その先行シート材が前記第2の
    シート材検出手段に検出され、前記レジスト手段に当接
    し、ループを形成して停止するまでの理想時間が記憶さ
    れており、前記給紙手段により給紙された先行シート材
    の後端を前記第1のシート材検出手段が検出することに
    より、前記給紙手段が次行シート材を給紙し、前記次行
    シート材が前記第1のシート材検出手段に検出されてか
    ら、前記先行シート材が前記第2のシート材検出手段に
    検出され、前記レジスト手段に当接して所定量のループ
    を形成し、停止するまでの実検出時間を計測し、かつ、
    前記先行シート材が前記レジスト手段に当接してループ
    を形成し、停止させるのと同時に前記次行シート材の搬
    送も停止させ、前記先行シート材が前記レジスト手段に
    より再搬送される際、前記先行シート材の搬送と同時に
    再開される前記次行シート材の搬送を、前記実検出時間
    から前記理想時間を減じた時間分遅らせる制御を行なう
    ことを特徴とするシート材搬送装置。
  3. 【請求項3】 画像形成を行なうためのシート材を積載
    するための給紙部と、 前記給紙部に積載されている前記シート材の搬送及び分
    離を行なうための給紙手段と、 前記給紙手段のシート材を搬送する方向の下流側に配設
    された第1のシート材検出手段と、 前記給紙手段から給紙された前記シート材を画像形成部
    へと搬送する搬送パスと、 前記搬送パスの画像形成部手前に設けられ、画像形成動
    作に同期して前記シート材の搬送を行なうレジスト手段
    と、 前記レジスト手段のシート材を搬送する方向の上流側に
    配設された第2のシート材検出手段と、 前記給紙手段及び前記レジスト手段の動作を前記第1及
    び第2のシート材検出手段の検出信号に応じて制御する
    制御手段と、 を有するシート材搬送装置において、 前記制御手段は、複数枚のシート材を連続に給紙する場
    合に前記給紙部の定位置に積載された次行シート材が前
    記第1のシート材検出手段に検出されてから、その先行
    シート材が前記第2のシート材検出手段に検出され、前
    記レジスト手段に当接し、ループを形成して搬送を停止
    するまでの理想時間が記憶されており、前記給紙手段に
    より給紙された先行シート材の後端を前記第1のシート
    材検出手段が検出することにより、前記給紙手段が次行
    シート材を給紙し、前記第1のシート材検出手段に前記
    次行シート材の先端が検出されてから前記制御手段に記
    憶された理想時間後に前記次行シート材の搬送を停止さ
    せた後に、前記先行シート材が前記第2のシート材検出
    手段に検出され、前記レジスト手段に当接して所定量の
    ループを形成し、停止させる制御を行なうことを特徴と
    するシート材搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記給紙手段は、前記給紙部からシート
    材を前記搬送パス方向に送り出すピックアップローラ
    と、前記ピックアップローラに送り出されたシート材を
    1枚に分離して、前記レジスト手段方向へ搬送するリタ
    ードローラ対であることを特徴とする請求項1乃至3の
    何れか1つに記載のシート材搬送装置。
JP3017095A 1991-01-17 1991-01-17 シート材搬送装置 Expired - Fee Related JP2924203B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3017095A JP2924203B2 (ja) 1991-01-17 1991-01-17 シート材搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3017095A JP2924203B2 (ja) 1991-01-17 1991-01-17 シート材搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04235848A JPH04235848A (ja) 1992-08-24
JP2924203B2 true JP2924203B2 (ja) 1999-07-26

Family

ID=11934442

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3017095A Expired - Fee Related JP2924203B2 (ja) 1991-01-17 1991-01-17 シート材搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2924203B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000118783A (ja) 1998-10-16 2000-04-25 Canon Inc 画像形成装置
KR20000067408A (ko) * 1999-04-28 2000-11-15 윤종용 인쇄기의 용지 공급장치
JP4761486B2 (ja) * 2000-02-02 2011-08-31 キヤノン株式会社 画像形成装置及び画像形成方法
JP2007191265A (ja) * 2006-01-19 2007-08-02 Kyocera Mita Corp 用紙搬送装置
JP4442640B2 (ja) 2007-05-31 2010-03-31 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP5600470B2 (ja) * 2010-04-27 2014-10-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04235848A (ja) 1992-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2924203B2 (ja) シート材搬送装置
JP2017001878A (ja) シート給送装置及びこれを用いた読取装置並びに画像形成装置
JPH0930684A (ja) 画像形成装置
JPH05188690A (ja) 原稿自動給送装置
JP3445966B2 (ja) 自動両面装置、およびこの自動両面装置を備えた画像形成装置
JP4192832B2 (ja) 画像形成装置
JP2000007170A (ja) 画像形成装置
JP3299585B2 (ja) 給紙装置
JPH09100048A (ja) シート材搬送装置及び画像形成装置
JP2770326B2 (ja) 画像形成装置
JPH08188300A (ja) シート搬送装置
JP2963717B2 (ja) シート材供給装置
JPH11160919A (ja) 画像形成装置
JP2024024580A (ja) シート給送装置、及び、画像形成装置
JP2003137459A (ja) 記録媒体送り装置と該装置を備えた画像読取装置及び画像形成装置
JP3734002B2 (ja) 画像形成装置
JPH09183537A (ja) シート搬送装置および画像形成装置
JP2024002901A (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
JP3801895B2 (ja) シート供給装置およびそれを備える画像形成装置
JP2001026346A (ja) 画像形成装置
JP2005320093A (ja) 画像形成装置
JP2004307174A (ja) 画像形成装置及びそれに装着可能な反転搬送ユニット
JPS6236266A (ja) 記録装置
JP2001148760A (ja) シート搬送装置
JPH03267230A (ja) 画像形成装置の給紙装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees