JP3801895B2 - シート供給装置およびそれを備える画像形成装置 - Google Patents

シート供給装置およびそれを備える画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、FAX等の画像形成装置に用いられるシート供給装置、およびそのシート供給装置を備える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、前記画像形成装置に用いられるシート供給装置の一構成例を概略的に示す図である。図4(a)で示すように、用紙トレイtに積載収納されているシートsの内、最上層のシートs1が、ピックアップローラr1の回転および参照符r1aで示す状態から参照符r1で示す状態への変位によって取出され、一対の給紙ローラr21,r22へ搬送される。給紙ローラr21,r22は、上側のローラr21のみが回転駆動され、下側のローラr22は従動回転となっており、これによって前記最上層のシートs1のみが選別されて用紙搬送路pへと取込まれてゆく。
【0003】
前記用紙搬送路pには、一対の搬送ローラr31,r32、レジスト前ローラr41,r42、レジストローラr51,r52が、シート搬送方向に沿って順に配置されており、レジストローラr51,r52は画像形成と一致した規定のタイミングとなる毎にシートsを送出する。その際、シートの先端部を該レジストローラr51,r52のニップ部に突き当て、撓みを持たせた用紙搬送路prによって、シートsにループsrを形成するように構成されている。このようにシートsにループsrを形成することで、レジストローラr51,r52からの該先端部の送出タイミングをシートの幅方向で一致させることができ、シートsの斜行を防止し、前記シートの幅方向に対する形成画像の歪みをを無くすようになっている。なお、図4(a)は、レジストローラr51,r52が停止し、レジスト前ローラr41,r42および搬送ローラr31,r32が回転しているレジスト動作を行っている状態を示している。
【0004】
しかしながら、近年、画像形成装置の装置サイズの小型化による前記用紙搬送路prのスペースの抑制や、画像形成速度(単位時間当りの処理枚数)の高速化によって、必要最小限の比較的小さなループ形成にてレジスト動作を行なうようになってきている。そのため、レジストローラr51,r52の上流に設けたレジスト前センサqと前記レジスト前ローラr41,r42とによって、特開平4−133070号公報に記載されているように、シートsのレジスト動作を行う前に、シートsをレジストローラr51,r52の手前で一時停止させ、確実に所定のループができるようにしている。図4(b)に、その一時停止させた状態を示す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、画像形成速度が速くなると、先のシートs2と次のシートs1との間の距離(シート間距離)が短くなり、レジストローラr51,r52の手前でシートを完全に一時停止させることが困難になるという問題がある。特に、図5で示すように、給紙ローラr21,r22からレジストローラr51,r52までの用紙搬送路pが短い場合には、レジストローラr51,r52の回転が停止してループが形成され、レジスト動作を行っている時点では、レジスト中の先のシートs2が給紙ローラr21,r22を抜け切っておらず、次のシートs1を早めに供給する動作を行うことができない。なお、図5において、前述の図4に対応する構成には、同一の参照符号を付して示す。
【0006】
また、シートsを1枚取出す際に次のシートの先端位置が大きくばらつき、また搬送系の機械的な動作遅れなどによって、シート間距離はさらに大きくばらつき、そしてこのばらつきは搬送速度が速い場合程大きくなる。図6〜図8を用いて、その様子を詳細に説明する。なお、これらの図において、前述の図4および図5に対応する構成には、同一の参照符号を付して示す。
【0007】
先ず、図6で示すように、ピックアップローラr1が参照符r1aで示す状態から参照符r1で示す状態へ変位して最上層のシートs1に圧着した際に、用紙トレイtに積載収納されているシートsの残量、該ピックアップローラr1を下方へ付勢するばねの弾発力のばらつき、および該ピックアップローラr1の表面状態のばらつきなどによって、該ピックアップローラr1とシートs1との間のスリップにばらつきが生じる。
【0008】
また、図7で示すように、ピックアップローラr1によってシートsを複数枚取出してしまった場合には、次のシートs1の先端位置は、通常よりも飛出すことになる。図7は、飛出した次のシートs1が給紙ローラr21,r22で分離された状態を示しており、この場合、用紙トレイtからの飛出し量w1は、たとえば25mmにもなる。
【0009】
さらにまた、図8で示すように、前記用紙残量が、参照符saで示すように多い場合と、参照符sbで示すように少ない場合とで、前記ピックアップローラr1による取出し位置に、参照符w2で示す差が生じる。この差は、たとえば4〜5mm程度である。
【0010】
しかしながら、図4で示すように前記用紙搬送路pがシートsの搬送方向長さよりも長い場合は、先のシートs2の先端がレジストローラr51,r52に到達した時点では該先のシートs2の後端は用紙トレイtから抜け切っており、シート供給装置は前記レジストローラr51,r52のレジスト動作に係わりなく次のシートs1を取込み、前記シート間隔を狭めたシート搬送や速度の速いシート搬送に対応することができるのに対して、図5で示すように前記用紙搬送路pがシートsの搬送方向長さよりも短い場合は、前述のように先のシートs2の先端がレジストローラr51,r52に到達した時点では該先のシートs2の後端は用紙トレイtから抜け切っておらず、該シート供給装置は次のシートを取込むことができず、前記シート間隔を狭めたシート搬送や速度の速いシート搬送に対応することができない。
【0011】
このため、前述のレジストローラr51,r52の手前でシートsを一旦停止させる方式を採用した場合、シート間距離を短くして画像形成枚数を多くすることや、シート搬送速度を速くして画像形成枚数を多くすることができないという問題がある。
【0012】
本発明の目的は、良好なレジスト動作を行うことができるシート供給装置およびそれを備える画像形成装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明のシート供給装置は、規定のタイミングとなる毎にシートを送出す第1のローラと、前記シートの先端を検出する検出手段と、第2のローラと、シート収容部に収容されるシートを取出して前記第2のローラへ供給する供給手段とがシート搬送方向の下流側から上流側へ順に設けられ、制御手段が、前記検出手段によって前記シートの先端を検出すると前記第2のローラを一時停止させ、前記規定のタイミングで第1のローラを駆動するタイミングよりも予め定める時間だけ速く前記第2のローラの駆動を再開することで、前記シートの先端部にループを形成して、前記第1のローラからの該先端部の送出タイミングを前記シートの幅方向で一致させるようにしたシート供給装置において、前記制御手段は、前記検出手段による前記シートの先端の検出タイミングが前記供給手段による取出しタイミングから、予め定める時間以内である場合には前記第2のローラにシートの一時停止を行わせ、前記予め定める時間を超えている場合には前記第2のローラにシートをそのまま搬送するように駆動制御することを特徴とする。
【0014】
上記の構成によれば、画像形成装置などに用いられ、レジストローラとして実現される第1のローラによって画像形成などと一致した規定のタイミングとなる毎にシートを送出し、その送出しの前には、第1のローラにシートの先端部を当接させ、該先端部にループを形成して、前記第1のローラからの該先端部の送出しタイミングを前記シートの幅方向で一致させることで、シートの斜行を防止し、さらに前記第1のローラの手前に第2のローラを設け、シートを該第2のローラで一時停止させ、前記ループ状態で維持される時間を短くすることで、シートの腰によって前記ループが解消してしまうことを防止するようにしたシート供給装置において、前記第1のローラの手前に設けた検出手段によってシートの先端が検出されたタイミングに応じて、制御手段が前記一時停止を行うか否かを制御する。
【0015】
すなわち、シートの先端が供給手段による取出しタイミングから予め定める時間以内の規定のタイミングよりも速く到達している場合には、従来通りに前記第2のローラにシートの一時停止を行わせる。これに対して、シートの先端の検出タイミングが前記予め定める時間を超えて規定のタイミングよりも遅れている場合には、前記第2のローラにシートをそのまま搬送させて前記第1のローラに到達しても、前記ループが解消してしまう時間だけ待機することなく前記画像形成の規定タイミングとなり、直ちにシートが第1のローラから送出されるので、前記第2のローラに一時停止させることなく、シートをそのまま搬送させる。
【0016】
したがって、シート供給装置によるシートの供給タイミングにばらつきが大きくても、搬送ジャムを発生させることなく良好なレジスト動作を行なうことが可能となり、シート間隔を狭めたシート搬送や速度の速いシート搬送に対応することができる。
【0017】
また、本発明のシート供給装置は、前記供給手段から前記第1のローラまでの搬送距離が、標準サイズのシート長よりも短いことを特徴とする。
【0018】
上記の構成によれば、標準サイズのシートの搬送方向の長さよりも供給手段から前記第1のローラまでの搬送距離が長い場合、たとえば前記画像形成装置の外部に設置された多段給紙装置からのシート供給の場合には、シートの先端が第1のローラに到達した時点ではシートの後端は供給手段から抜け切っており、該供給手段は前記第1のローラのレジスト動作に係わりなく次のシートを取込み、前記シート間隔を狭めたシート搬送や、速度の速いシート搬送に対応することができるのに対して、前記標準サイズのシートの搬送方向の長さよりも供給手段から前記第1のローラまでの搬送距離が短い場合、すなわちたとえば前記画像形成装置に内装された供給トレイや手差しトレイからのシート供給の場合には、シートの先端が第1のローラに到達した時点ではシートの後端は供給手段から抜け切っておらず、該供給手段は次のシートを取込むことができず、前記シート間隔を狭めたシート搬送や速度の速いシート搬送に対応することが困難であり、したがって本発明の効果を最も得ることができる。
【0019】
さらにまた、本発明の画像形成装置は、前記のシート供給装置を備えることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について、図1〜図3に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0021】
図1は、本発明の実施の一形態の画像形成装置1の縦断面図である。この画像形成装置1は、プリンタ2を核に、スキャナ3、自動原稿搬送装置4、用紙後処理装置5、多段給紙ユニット6、中継搬送ユニット8および両面搬送路10が接続され、機能が拡張されている。スキャナ3は、その上部に配置された自動原稿搬送装置4と共に、システムラック7上に支持されることで、プリンタ2および用紙後処理装置5の上方に配置されている。
【0022】
プリンタ2は、スキャナ3にて読込まれた画像の記録出力はもとより、パーソナルコンピュータなどの画像処理装置が接続されると、この外部接続機器からの画像データを記録出力するものである。このプリンタ2において、装置本体の略中央右側には、ドラム状の感光体200を中心とする電子写真プロセス部20が配置されている。前記感光体200の周囲には、該感光体200の表面を均一に帯電させる帯電ローラ201と、均一に帯電された感光体200上に光像を走査して静電潜像を書き込む光走査ユニット22と、光走査ユニット22により書き込まれた静電潜像を現像剤により顕像化する現像ユニット202と、感光体200上に記憶再現された画像を用紙上に転写する転写ユニット203と、感光体200上に残留した現像剤を除去して感光体200上に新たな画像を記録することを可能にするクリーニングユニット204と、感光体200表面の電荷を除去する除電ランプユニット(図示せず)などが順次配置されている。
【0023】
プリンタ2本体の下側には、プリンタ2本体内に内装された用紙供給部21が配置されている。用紙供給部21は、用紙を収容する用紙収容トレイ210と、用紙収容トレイ210に収容された用紙を1枚ずつ分離供給する分離供給手段211とで構成されている。この用紙供給部21から1枚ずつ分離供給された用紙は、電子写真プロセス部20の感光体200と転写ユニット203との間に順次供給され、感光体200上に記録再現された画像が転写される。なお、この用紙供給部21への用紙の補給は、プリンタ2本体の正面側に用紙収容トレイ210を引出して行う。
【0024】
プリンタ2本体の側部には、用紙供給部11が配置されている。この用紙供給部11は、いわゆる手差しトレイであり、用紙を収容する用紙収容トレイ110と、用紙収容トレイ110に収容された用紙を1枚ずつ分離供給する分離供給手段111とで構成されている。
【0025】
プリンタ2本体の下面には、周辺機器として準備されている多段給紙ユニット6等から送られてくる用紙を受け入れ、電子写真プロセス部20の感光体200と転写ユニット203との間に向かって順次供給するための用紙受口27が設けられている。
【0026】
電子写真プロセス部20の上方には定着装置23が配置されており、画像が転写された用紙を順次受け入れて、用紙上に転写された現像剤を加熱定着して定着装置23外へと用紙を送り出す。画像が記録された用紙は、プリンタ2の排出ローラ28からプリンタ2本体の上面の中継搬送ユニット8に受け渡される。
【0027】
光走査ユニット22の上下空間部には、電子写真プロセスをコントロールするプロセスコントロールユニット(PCU)基板および装置外部からの画像データを受け入れるインターフェイス基板を収容するプリンタ制御部24、前記インターフェイス基板から受け入れられた画像データに対して所定の画像処理を施し、光走査ユニット22により画像として走査記録させるためのイメージコントロールユニット(ICU)基板を備えた画像制御部25、およびこれら各種基板、ならびにユニットに対して電力を供給する電源ユニット26などが配置されている。
【0028】
多段給紙ユニット6は、外付けの用紙供給装置であって、3つの用紙供給部61,62,63を有している。各用紙供給部61,62,63の用紙収容トレイ610,620,630に収容した用紙を、分離給送手段611,621,631によってそれぞれ1枚ずつ分離して、該ユニット上面に設けられて、プリンタ2の用紙受口27に連通している用紙排出口64に向かって供給する。本発明では、稼働時、所望とするサイズの用紙を収容した用紙供給部61,62,63が選択的に動作する。用紙供給部61,62,63への用紙の補給は、該ユニット本体の正面側に用紙収容トレイ610,620,630を引出すことで行われる。
【0029】
また、多段給紙ユニット6は、上部にプリンタ2と後処理装置5を載置するように構成されているが、この状態で移動してシステムラック7の間に固定して配置可能なように、下部に移動コロ69および固定部68を備えている。移動時には、固定部68を回転して上昇することで該固定部68を床面から離間し、固定時には、該固定部68を回転して下降することで該固定部68を床面に接触させて、多段給紙ユニット6を固定する。
【0030】
用紙後処理装置5は、該装置の上部で中継搬送ユニット8またはプリンタ2から排出される画像の記録された用紙を搬入ローラ50で導き入れて、用紙に対して後処理を施すものである。後処理としては、ステープル処理、ソート処理等あるが、ここに例示されている装置は、ステープラ58によってステープル処理を行うものであり、ステープル処理される用紙はステープラ58から下段の排紙トレイ59へ、ステープル処理されていない用紙は上段の排紙トレイ56へ、ゲート52によって切換えて排出される。
【0031】
スキャナ3は、用紙物の原稿を自動原稿搬送装置4により自動的に供給して1枚ずつ順次露光走査して原稿画像を読取る自動読取りモードと、ブック物の原稿、もしくは自動原稿搬送装置4により自動供給が不可能な用紙物の原稿をマニュアル操作によりセットして原稿画像を読取る手動読取りモードとを備えている。そして、透明な原稿載置台30上にセットされた原稿の画像を、相互に所定の速度関係で原稿載置台30に沿って移動する第1走査ユニット31および第2走査ユニット32で露光走査し、ミラーや結像レンズ33等の光学部品で導いて光電変換素子34上に結像させることで、原稿画像を電気的信号に変換した上で出力するものである。
【0032】
自動原稿搬送装置4は、原稿セットトレイ40上に載置された原稿を原稿載置台30上に向かって搬送し、走査後の原稿を原稿排出トレイ42上に排出する原稿搬送手段41を備えている。また、自動供給が不可能な用紙物の原稿を原稿載置台30上に載置して走査可能なように、装置奥側を支点にして上方に回動して、装置の手前側が開放するように構成されている。
【0033】
中継搬送ユニット8は、プリンタ2頂部に設けられた排紙トレイ29の上部に装着され、プリンタ2から排出される画像が記録された用紙を、プリンタ2の下流側に位置する用紙後処理装置5に向かって導入するための搬送ユニットである。また、この中継搬送ユニット8の用紙搬送経路84の途中で、用紙を該ユニットの上面82と用紙後処理装置5の上面54とで形成された排出トレイ9に用紙を導く別の用紙搬送路83が、分岐している。2つの排出先は、搬送路の分岐部に配置されたゲート81の切換えによって変更可能になっている。
【0034】
前記排出トレイ9は、用紙の反転搬送路として使用されるようにもなっており、外付けの両面搬送路10と合わせて、用紙の両面への画像形成を実現する。このため、前記排出ローラ28は正逆両方向に回転可能となっている。また、前記用紙供給部21,61,62,63から電子写真プロセス部20および定着装置23への搬送路250には、定着装置23の下流側にゲート251が設けられている。
【0035】
図2は、上述のように構成される画像形成装置1における本発明に係るシート供給部分の構成例を概略的に示す図である。図2(a)で示すように、用紙トレイTに積載収納されている用紙Sの内、最上層の用紙S1が、ピックアップローラR1の回転および参照符R1aで示す状態から参照符R1で示す状態への変位によって取出され、一対の給紙ローラR21,R22へ搬送される。給紙ローラR21,R22は、上側のローラR21のみが回転駆動され、下側のローラR22は従動回転となっており、これによって前記最上層の用紙S1のみが選別されて用紙搬送路Pへと取込まれてゆく。
【0036】
前記用紙搬送路Pには、一対のレジスト前ローラR41,R42、レジストローラR51,R52が、用紙搬送方向に沿って順に配置されており、レジストローラR51,R52は画像形成、すなわち感光体200の回転と一致した規定のタイミングとなる毎に用紙Sを送出す。その際、用紙の先端部を該レジストローラR51,R52のニップ部に突き当て、撓みを持たせた用紙搬送路PRによって、用紙SにループSRを形成するように構成されている。
【0037】
なお、このシート供給部分の例は、給紙ローラR21,R22からレジストローラR51,R52までの距離Lが標準サイズの用紙の搬送方向の長さよりも短くなる構成を示しており、したがって前記用紙トレイTはプリンタ2本体に内装される前記用紙収容トレイ210またはプリンタ2本体の側部に配置される用紙収容トレイ110に対応し、ピックアップローラR1および給紙ローラR21,R22は前記分離供給手段211または111に対応している。前記用紙収容トレイ610,620,630は、給紙ローラR21,R22からレジストローラR51,R52までの距離Lが標準サイズの用紙の搬送方向の長さよりも長く、したがって前記図4の構成に対応する(ただし、搬送ローラR21,R22の個数は任意)。しかしながら、前記用紙収容トレイ610,620,630からレジストローラR51,R52までの距離Lが標準サイズの用紙の搬送方向の長さよりも短くなる場合には、これらのトレイも同様に扱うことができる。
【0038】
そして、注目すべきは、本発明では、図2(b)で示すように、レジストローラR51,R52の上流に設けたレジスト前センサQの出力に応答して、前記プリンタ制御部24に収容されるプロセスコントロールユニット(PCU)基板などで実現される図示しない給紙制御部は、レジスト動作を行う前に、総てのローラR1:R21,R22:R41,R42:R51,R52の回転を停止して、用紙SをレジストローラR51,R52の手前で一時停止させ、確実に所定のループができるようするとともに、その一時停止を、前記レジスト前センサQによる用紙の先端の検出タイミングに応じて、行うか否かを制御することである。
【0039】
以下に、前記一時停止を行うか否かのタイミングの求め方を説明する。先ず、画像形成速度は、プロセス速度(感光体200の回転速度や用紙の搬送速度)と、用紙の搬送間隔とによって決定されるので、用紙搬送速度は250mm/秒とし、画像形成速度は50枚/分とする。また、各ローラ等の位置関係は、給紙ローラR21,R22〜レジスト前ローラR41,R42間の距離L1が63mmであり、レジスト前ローラR41,R42〜レジストローラR51,R52間の距離L2が42mmであり、レジスト前ローラR41,R42〜レジスト前センサQ間の距離L3が8mmとする。したがって、給紙ローラR21,R22からレジストローラR51,R52までの距離Lは105mmとなり、標準サイズ紙であるA4紙(210mm)およびレター紙(216mm)よりも短くなっている。
【0040】
さらに、前記図5〜図8で示すような給紙ばらつきとともに、レジスト前センサQの検知遅れおよび駆動機構の遅れがある。前記レジスト前センサQの検知遅れは、レジスト前センサQに用紙の先端部が到達してから検出出力が導出されるまでの遅れであり、たとえば用紙搬送距離にして、接触式のセンサで15mm程度、光学式のセンサで15mm程度であり、用紙間に少なくともこれだけの距離が空いていないと、前記用紙の先端部を検出できず、用紙搬送ジャムが発生することになる。また、前記駆動機構の遅れは、たとえばクラッチの連結時間遅れ(クラッチ本体に作動入力が入ってからクラッチが連結を完了するまでの時間)が0.02〜0.05秒、切断時間遅れ(クラッチ本体に切断入力後、出力回転がゼロになるまでの時間)が0.02〜0.05秒であり、これらの時間遅れと環境や用紙の材質等により、用紙を完全に停止させるのに0.06秒(搬送距離にして15mmに相当)が必要となる。
【0041】
ここで、用紙SをレジストローラR51,R52の手前で一時停止させる条件は、一時停止時間の最小値をWとすると、
60(秒)/1分間の画像形成枚数
≧{(用紙の長さ(mm)+用紙の最大間隔(mm))/用紙の搬送速度(mm/秒)}
+W(秒)
となり、用紙サイズを前述のレターの長さ216mmとし、一時停止時間の最小値Wを0.06秒とすると、用紙の最大間隔は69mmとなる。
【0042】
したがって、たとえば前述のレジスト前センサQの検知遅れが10mm、給紙ばらつきおよび駆動機構の遅れの最大値が0.25秒(搬送距離にして62mm)の場合には用紙の最大間隔が72mmとなり、前記69mmを超えるので、レジストローラR51,R52の手前で一時停止を行なうと、画像形成速度の50枚/分を確保できなくなる。一時停止を行なわないようにすると(W=0)、用紙の最大間隔は84mmとなり、用紙間隔が72mmとなっても画像形成速度50枚/分を確保できるようになる。
【0043】
そこで、給紙ローラR21,R22の給紙動作開始からレジスト前センサQへの到達時間τ(秒)を計測し、予め定める閾値τth(秒)に対して、τ≦thのときには、すなわち用紙Sが規定のタイミングよりも速く到達している場合には、従来通りに一時停止を行って画像信号と同期させ、レジスト後の用紙間隔を安定させる。これに対して、τ>thのときには、すなわち用紙Sが規定のタイミングよりも遅れて到達した場合には、前記一時停止を行わず、また用紙が遅れた場合には遅れた分だけ画像信号(画像形成タイミング)を待機させ、同期させる。
【0044】
前記閾値τthとしては、前記給紙ローラR21,R22〜レジスト前センサQ間の距離L1+L3が71mm(0.28秒)であるので、最短でもこの時間は必要になる。さらに、たとえば給紙ばらつきの最大時間と最小時間との差を0.25秒、一時停止を行わない分、給紙ばらつきを削減できる時間が前記0.06秒とすると、
τth=0.28+(0.25−0.06)=0.47秒
となる。したがって、給紙ローラR21,R22の給紙動作開始から、レジスト前センサQから検知出力が導出されるまでの時間が、0.47秒以内であれば一時停止を行い、0.47秒を超えているときには一時停止を行わないことになる。
【0045】
図3は、前記図示しない給紙制御部の給紙動作を説明するためのフローチャートである。ステップS1で給紙動作が開始され、ステップS2でレジスト前センサQによって用紙の先端が検出されると、ステップS3で前記到達時間τと閾値τthとの比較が行われる。
【0046】
前記ステップS3においてτ≦thである場合にはステップS4に移り、前記図2(b)で示すように総てのローラR1:R21,R22:R41,R42:R51,R52の回転を停止して、用紙SをレジストローラR51,R52の手前で一時停止させる。ステップS5では、レジスト前ローラR41,R42および給紙ローラR21,R22だけを駆動し、用紙搬送動作を再開する。これによって、前記図2(a)で示すようなループが形成される。ステップS6では、感光体200のタイミングに応じてレジストローラR51,R52の回転が開始され、用紙は画像形成部へ搬送される。
【0047】
一方、前記ステップS3においてτ>thである場合にはステップS7に移り、レジストローラR51,R52の回転が開始される。ステップS8では、用紙の到達タイミング(前記τ)に応答して、前記給紙制御部は、ループが形成されないタイミングであると、図示しない画像形成制御部へ信号を出力し、前記光走査ユニット22による感光体200への光照射のタイミングを遅らせる。
【0048】
このように構成することによって、用紙の供給タイミングにばらつきが大きくても、搬送ジャムを発生させることなく良好なレジスト動作を行なうことが可能となり、用紙間隔を狭めた用紙搬送や速度の速い用紙搬送に対応することができる。
【0049】
また、給紙ローラR21,R22からレジストローラR51,R52までの距離Lが標準サイズのシート長よりも短いので、用紙の先端がレジストローラR51,R52に到達した時点では該用紙の後端は給紙ローラR21,R22から抜け切っておらず、このため給紙ばらつきを抑制するのに前記図4(a)で示すような予備給紙で対応できないので、本発明の効果を最も得ることができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明のシート供給装置は、以上のように、画像形成装置などに用いられ、レジストローラとして実現される第1のローラによって画像形成などと一致した規定のタイミングとなる毎にシートを送出し、その送出しの前には、第1のローラにシートの先端部を当接させ、該先端部にループを形成して、前記第1のローラからの該先端部の送出しタイミングを前記シートの幅方向で一致させることで、シートの斜行を防止し、さらに前記第1のローラの手前に第2のローラを設け、シートを該第2のローラで一時停止させ、前記ループ状態で維持される時間を短くすることで、シートの腰によって前記ループが解消してしまうことを防止するようにしたシート供給装置において、前記第1のローラの手前に設けた検出手段によってシートの先端が検出されたタイミングに応じて、制御手段が前記一時停止を行うか否かを制御する。
【0051】
それゆえ、シート供給装置によるシートの供給タイミングにばらつきが大きくても、搬送ジャムを発生させることなく良好なレジスト動作を行なうことが可能となり、シート間隔を狭めたシート搬送や速度の速いシート搬送に対応することができる。
【0052】
また、本発明のシート供給装置は、以上のように、前記シート供給装置から前記第1のローラまでの搬送距離が、たとえば画像形成装置に内装された供給トレイや手差しトレイからのシート供給の場合のように、標準サイズのシート長よりも短い構成とする。
【0053】
それゆえ、シートの先端が第1のローラに到達した時点ではシートの後端はシート供給装置から抜け切っておらず、該シート供給装置は次のシートを取込むことができず、前記シート間隔を狭めたシート搬送や速度の速いシート搬送に対応することが困難であり、したがって本発明の効果を最も得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の画像形成装置の縦断面図である。
【図2】図1で示す画像形成装置における本発明に係るシート供給部分の構成例を概略的に示す図である。
【図3】給紙制御部の給紙動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】画像形成装置に用いられるシート供給装置の一構成例を概略的に示す図である。
【図5】給紙ローラからレジストローラまでの用紙搬送路が短い場合のシート供給装置の一構成例を概略的に示す図である。
【図6】ピックアップローラのスリップによる給紙ばらつきを説明するための図である。
【図7】ピックアップローラのダブルフィードによる給紙ばらつきを説明するための図である。
【図8】用紙残量による給紙ばらつきを説明するための図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 プリンタ
3 スキャナ
4 自動原稿搬送装置
5 用紙後処理装置
6 多段給紙ユニット
8 中継搬送ユニット
10 両面搬送路
11,21,61,62,63 用紙供給部
20 電子写真プロセス部
200 感光体
22 光走査ユニット
24 プリンタ制御部(制御手段)
25 画像制御部
26 電源ユニット
110,210,610,620,630 用紙収容トレイ
111,211,611,621,631 分離供給手段
P 用紙搬送路
PR 用紙搬送路
Q レジスト前センサ(検出手段)
R1,R1a ピックアップローラ
R21,R22 給紙ローラ(供給手段)
R41,R42 レジスト前ローラ(第2のローラ)
R51,R52 レジストローラ(第1のローラ)
S 用紙
S1 最上層の用紙
SR ループ
T 用紙トレイ

Claims (3)

  1. 規定のタイミングとなる毎にシートを送出す第1のローラと、前記シートの先端を検出する検出手段と、第2のローラと、シート収容部に収容されるシートを取出して前記第2のローラへ供給する供給手段とがシート搬送方向の下流側から上流側へ順に設けられ、制御手段が、前記検出手段によって前記シートの先端を検出すると前記第2のローラを一時停止させ、前記規定のタイミングで第1のローラを駆動するタイミングよりも予め定める時間だけ速く前記第2のローラの駆動を再開することで、前記シートの先端部にループを形成して、前記第1のローラからの該先端部の送出タイミングを前記シートの幅方向で一致させるようにしたシート供給装置において、
    前記制御手段は、前記検出手段による前記シートの先端の検出タイミングが前記供給手段による取出しタイミングから、予め定める時間以内である場合には前記第2のローラにシートの一時停止を行わせ、前記予め定める時間を超えている場合には前記第2のローラにシートをそのまま搬送するように駆動制御することを特徴とするシート供給装置。
  2. 前記供給手段から前記第1のローラまでの搬送距離が、標準サイズのシート長よりも短いことを特徴とする請求項1記載のシート供給装置。
  3. 前記請求項1または2記載のシート供給装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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