JP3964277B2 - 画像読取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿画像を読み取る画像読取装置に係る。特に、本発明は、読み取られた画像情報の信頼性の向上を図るための対策に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、デジタル複写機等の画像形成機には原稿画像を読み取るための画像読取装置が搭載されている。この画像読取装置によって実行される原稿画像読取方法としては、一般に「シート固定方式」と「シート移動方式」とがある。
【0003】
「シート固定方式」では、原稿載置台上に載置した原稿(シート)に対し、読み取り用光学ユニット(以下、スキャナユニットと呼ぶ)が走査しながら原稿画像を読み取っていく。一方、「シート移動方式」では、原稿トレイ上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ取り出して原稿読取部に通過させ、この原稿読取部を原稿が通過する際に、この原稿読取部に備えられたスキャナユニットによって原稿画像を読み取っていく。
【0004】
ところが、上記各方式では、原稿画像の読み取りブレの発生原因が存在する。以下、この読み取りブレの発生原因について説明する。
【0005】
先ず、「シート固定方式」においては、読み取られる原稿が原稿載置台上の所定位置に固定されるため、原稿画像の読み取りブレの発生は、スキャナユニットの走査時のブレ(例えば露光光源の走査速度のバラツキ)が原因となる。
【0006】
一方、「シート移動方式」においては、スキャナユニットが固定されているため、原稿画像の読み取りブレの発生は、原稿を搬送する際の搬送速度のバラツキが大きな要因として掲げられる。その対策として、原稿搬送速度の一定化を図るためにパルスモータ等を用いた搬送機構が使用されている。しかし、この搬送機構によって原稿搬送速度を一定化しても、原稿の搬送方向先端部にあっては「原稿のブレ」の解消を図ることができない。ここでいう「原稿のブレ」とは、画像読取部から見て、シートの搬送方向の上流側および下流側に設けられた搬送ローラに、シートが噛み込まれて搬送されている際の搬送路を基準搬送路としたとき、この基準搬送路からの原稿のずれを言う。以下、この「原稿のブレ」の原因について説明する。
【0007】
通常は、原稿読取部から見て原稿搬送方向上流側の搬送ローラ(一般にPSローラと呼ばれる)と原稿搬送方向下流側の搬送ローラとでは、回転速度が異なっている。これは、搬送路を搬送される原稿を常に、弛ませない状態にするためである。つまり、下流側の搬送ローラの方がPSローラよりも回転速度が若干速くなっている。
【0008】
しかし、原稿の搬送途中において、上記上流側の搬送ローラのみでしか原稿が挟持されていない状況では、以下に示す課題が生じる。
【0009】
すなわち、図7(a)に示すように上流側の搬送ローラaのみでしか原稿gが挟持されていない場合には、原稿gの先端部(搬送方向の下流側端部)においては、原稿読取部bを通過した原稿gの先端が下流側の搬送ローラc(または排紙ローラ)のニップ部(挟持部)に入り込む時に、原稿先端はスムーズにニップ部に導かれることはなく、搬送ローラcに接触して搬送抵抗が作用し瞬間的に原稿gの搬送が停止した状態となる。そして、この下流側のローラcに接触した後にニップ部に入り込むまでの間に、原稿gは僅かに撓んだ状態となる。この時、原稿読取部bでは、原稿gが上流側に僅かに戻される状況が発生し、原稿画像の読み取りブレが発生して、読み取られた画像情報が本来の原稿画像とは異なったものとなってしまう。
【0010】
尚、下流側の搬送ローラのみでしか原稿が挟持されていない状況を参考までに説明する。図7(b)に示すように下流側の搬送ローラcのみでしか原稿gが挟持されていない場合には、原稿gの後端部(搬送方向の上流側端部)においては、原稿読取部bの直上流側に配置される原稿搬送用の搬送ローラa(またはアイドルローラ)のニップ部(挟持部)から原稿gが離れた時に、原稿後端部は原稿gの腰によって搬送路の幅分(原稿厚さ方向の隙間の寸法)だけ倒れる現象が発生し(図7(b)における矢印A参照)、その時の衝撃によって、原稿読取部bを通過中の原稿gの画像の読み取りブレが発生する。また、上述した各搬送ローラa,cの回転速度の違いによっても原稿画像の読み取りブレは発生する。
【0011】
この課題を解決するために、例えば特開平11−98311号公報では、原稿画像の読み取りブレを解消する手法として、画像読み取り時、原稿読取部において原稿を原稿台に押し付けて原稿画像を読み取ることにより読み取りブレを解消する手法が提案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報の構成では、原稿を原稿台に押し付けるための機構やその押し付け力を適切に得るための機構が必要になり、コンパクトな画像読取装置を開発する上で、機構面、制御部に負荷が掛かり、画像読取装置の大型化を招来することとなる。また、上記公報の構成では、画像読取り時に、原稿読取部において原稿を原稿台に押し付けるために、図8に示すように、プラテンdが汚れてしまうという課題を生じる。この図8において、(a)は原稿通過前のプラテンdの状態を示し、(b)は数枚の原稿が通過した後のプラテンdの状態を示している。
【0013】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、原稿読取部の直近で、その下流に配置される搬送ローラ近傍のガイド部材に、原稿がスムーズにローラに噛み込むための補助ガイド部材を配置することにより、画像読取装置の大型化を招来することなく、かつ、プラテンガラスを汚すことなく、良好に原稿の読み取りブレが解消される画像読取装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
−発明の概要−
上記の目的を達成するために、本発明は、原稿読取部の下流側での搬送路の原稿厚さ方向寸法を規制し、これによって原稿の搬送姿勢を安定化させるようにしている。つまり、原稿の先端(搬送方向下流側端)が搬送ローラに接触して瞬間的に搬送が停止して原稿が撓んでしまうことを防止して、原稿画像の読み取りブレの発生を回避できるようにしている。
【0015】
−解決手段−
具体的には、搬送路を搬送される原稿の画像を読み取る原稿読取部と、この原稿読取部よりも原稿搬送方向下流側に配設され、上記原稿読取部を通過する原稿を挟持搬送する搬送ローラ対とを備えた画像読取装置を前提とする。この画像読取装置に対し、原稿読取部よりも原稿搬送方向下流側であって且つ上記搬送ローラ対の直上流側に、上記原稿読取部を通過中の原稿の先端部を上記搬送ローラ対のニップ部に向けて案内するよう搬送路の原稿厚さ方向寸法を規制する下流側補助ガイド部材を配設している。そして、この下流側補助ガイド部材に、上記搬送路の原稿厚さ方向で互いに対向する位置にそれぞれ配設された下流側第1補助ガイド部材及び下流側第2補助ガイド部材を備えさせ、これら下流側第1補助ガイド部材及び下流側第2補助ガイド部材に、原稿搬送方向下流側に向かって相手側の補助ガイド部材に次第に近づくように傾斜された傾斜面をそれぞれ備えさせる。そして、これら傾斜面を、それぞれが対応する上記搬送ローラの外周面の略接線方向に延ばし、その先端を搬送ローラの外周面近傍位置まで延長させている。
【0016】
また、上記解決手段において、上記原稿読取部よりも原稿搬送方向上流側に配設され、原稿を原稿読取部に向けて挟持搬送する上流側搬送手段を備えさせ、原稿読取部よりも原稿搬送方向上流側であって且つ上流側搬送手段よりも原稿搬送方向下流側に、上記原稿読取部を通過中であって且つ上流側搬送手段のニップ部を離れた原稿の後端部を案内するよう搬送路の原稿厚さ方向寸法を規制する上流側補助ガイド部材を配設する。
【0018】
これらの特定事項により、搬送される原稿のブレを防ぐことができ、原稿画像の読み取りブレを防止することができる。このため、読み取られた画像情報が本来の原稿画像と略一致し、画像情報の信頼性の向上を図ることができる。
【0019】
具体的には、原稿読取部よりも原稿搬送方向下流側に下流側補助ガイド部材を配設した構成の場合には、下流側補助ガイド部材の作用により、原稿の先端部(搬送方向の下流側端部)が下流側搬送手段(搬送ローラ等)のニップ部(挟持部)にスムーズに入り込むことができる。このため、原稿が下流側搬送手段に接触して搬送抵抗が作用して原稿が撓んでしまって読み取りブレが発生するといったことがなくなる。
【0020】
また、原稿読取部よりも原稿搬送方向上流側に上流側補助ガイド部材を配設した構成の場合には、上流側補助ガイド部材の作用により、原稿の後端部(搬送方向の上流側端部)が上流側搬送手段(PSローラ等)のニップ部(挟持部)から離れた際の原稿の倒れ現象(図7(b)に矢印Aで示す方向への原稿の挙動)が防止できる。このため、この倒れ現象発生時の衝撃によって原稿読取部を通過中の原稿の画像の読み取りブレが発生するといったことがなくなる。
【0021】
また、このように原稿読取部よりも原稿搬送方向上流側に上流側補助ガイド部材を設けた場合には、原稿表面のゴミや各種インクを上流側補助ガイド部材に付着させることができ、プラテンガラスへのゴミやインクの付着を防止できる。このため、ゴミやインクの悪影響による原稿読み取り精度の劣化を回避できる。
【0027】
また、補助ガイド部材を弾性材料により構成した場合には、原稿を傷つけることなく、且つ有効に原稿搬送路を規制することができて「原稿のブレ」を回避することができる。尚、上記弾性部材として、具体的にはPET樹脂やゴム等が採用可能である。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明に係る画像読取装置をデジタル複写機に搭載した場合について説明する。
【0030】
−複写機の全体構成の説明−
図1は本形態に係る画像形成機としての複写機1の内部構成の概略を示している。この図1のように、本複写機1は、スキャナ部2、画像形成部としてのプリント部3及び原稿自動給紙部4を備えている。そして、このスキャナ部2及び原稿自動給紙部4によって本発明でいう画像読取装置が構成されている。以下、各部について説明する。
【0031】
<スキャナ部2の説明>
スキャナ部2は、透明なガラス等で成る原稿台41上に載置された原稿の画像や原稿自動給紙部4により1枚ずつ給紙される原稿の画像を読み取って画像データを作成する部分である。このスキャナ部2は、露光光源21、複数の反射鏡22,23,24、結像レンズ25、光電変換素子(CCD:Charge Coupled Device)26を備えている。
【0032】
上記露光光源21は、原稿自動給紙部4の原稿台41上に載置された原稿や原稿自動給紙部4を搬送される原稿に対して光を照射するものである。各反射鏡22,23,24は、図1に破線で光路を示すように、原稿からの反射光を一旦図中左方向に反射させた後、下方に反射させ、その後、結像レンズ25に向かうように図中右方向に反射させるようになっている。
【0033】
原稿の画像読み取り動作として、上記原稿台41上に原稿が載置された場合(「シート固定方式」として使用する場合)には、露光光源21及び反射鏡22が図1に実線で示す位置と仮想線で示す位置との間を原稿台41に沿って水平方向に走査して、原稿全体の画像を読み取ることになる。一方、原稿自動給紙部4を搬送される原稿を読み取る場合(「シート移動方式」として使用する場合)には、露光光源21及び反射鏡22が図1に実線で示す位置に固定され、後述する原稿自動給紙部4の原稿読取部42を原稿が通過する際にその画像を読み取ることになる。尚、この原稿読取部42は、後述するプラテンガラス42a、原稿押え板42b、露光光源21、反射鏡22,23,24、結像レンズ25、光電変換素子26により構成されている。
【0034】
上記各反射鏡22,23,24で反射されて結像レンズ25を通過した光は光電変換素子26に導かれ、この光電変換素子26において反射光が電気信号(原稿画像データ)に変換されるようになっている。
【0035】
<プリント部3の説明>
プリント部3は、画像形成系31と用紙搬送系32とを備えている。
【0036】
画像形成系31は、レーザスキャニングユニット31a及びドラム型の感光体31bを備えている。レーザスキャニングユニット31aは、上記光電変換素子26において変換された原稿画像データに基づいたレーザ光を感光体31bの表面に照射するものである。感光体31bは、図1中に矢印で示す方向に回転し、レーザスキャニングユニット31aからのレーザ光が照射されることによってその表面に静電潜像が形成されるようになっている。
【0037】
また、感光体31bの外周囲には、上記レーザスキャニングユニット31aの他に、現像装置31c、転写チャージャ31d、図示しないクリーニング装置、除電器31e、主帯電器31fが周方向に亘って順に配設されている。現像装置31cは、感光体31bの表面に形成された静電潜像をトナーにより可視像に現像するものである。転写チャージャ31dは、感光体31bの表面に形成されたトナー像を記録媒体としての画像形成用紙5に転写するものである。クリーニング装置は、トナー転写後において感光体31bの表面に残留したトナーを除去するようになっている。除電器31eは、感光体31bの表面の残留電荷を除去するものである。主帯電器31fは、静電潜像が形成される前の感光体31bの表面を所定の電位に帯電させるようになっている。
【0038】
このため、画像形成用紙5に画像を形成する際には、主帯電器31fによって感光体31bの表面が所定の電位に帯電され、レーザスキャニングユニット31aが原稿画像データに基づいたレーザ光を感光体31bの表面に照射する。その後、現像装置31cが感光体31bの表面にトナーによる可視像を現像し、転写チャージャ31dによって、トナー像が画像形成用紙5に転写される。更に、その後、感光体31bの表面に残留したトナーはクリーニング装置によって除去されると共に、感光体31bの表面の残留電荷が除電器31eによって除去される。これにより、画像形成用紙5への画像形成動作(印字動作)の1サイクルが終了する。このサイクルが繰り返されることにより、複数枚の画像形成用紙5,5,…に対して連続的に画像形成を行うことができるようになっている。
【0039】
一方、用紙搬送系32は、用紙収容部としての用紙カセット33や用紙トレイ34に収容された画像形成用紙5,5,…を1枚ずつ搬送して上記画像形成系31による画像形成を行わせると共に、画像形成された画像形成用紙5を用紙排出部としての排紙トレイ35へ排出するものである。
【0040】
この用紙搬送系32は、主搬送路36と反転搬送路37とを備えている。主搬送路36は、一端が分岐されて用紙カセット33及び用紙トレイ34の排出側にそれぞれ対向していると共に他端が排紙トレイ35に対向している。反転搬送路37は、一端が転写チャージャ31dの配設位置よりも上流側(図中下側)で主搬送路36に繋がっていると共に、他端が転写チャージャ31dの配設位置よりも下流側(図中上側)で主搬送路36に繋がっている。
【0041】
主搬送路36の上流端(用紙カセット33や用紙トレイ34の排出側に対向する部分)には断面が半円状のピックアップローラ36a,36aが配設されている。このピックアップローラ36a,36aの直下流側には給紙ローラ36b,36bが配設されている。このピックアップローラ36a及び給紙ローラ36bの回転により、用紙カセット33または用紙トレイ34に収容されている画像形成用紙5,5,…を1枚ずつ間欠的に主搬送路36に給紙できるようになっている。
【0042】
この主搬送路36における転写チャージャ31dの配設位置よりも上流側には、画像形成用紙5の通過を検知するためのレジスト検知スイッチ36c及びレジストローラ36d,36dがそれぞれ配設されている。このレジストローラ36d,36dは、感光体31b表面のトナー像と画像形成用紙5との位置合わせを行いながら画像形成用紙5を搬送するものである。主搬送路36における転写チャージャ31dの配設位置よりも下流側には、画像形成用紙5に転写されたトナー像を加熱により定着させるための一対の定着ローラ36e,36e及び画像形成用紙5が定着ローラ36e,36eを通過したことを検知するための定着検知スイッチ36fがそれぞれ配設されている。主搬送路36の下流端には、画像形成用紙5を排紙トレイ35に排紙するための一対の排紙ローラ36g,36g及び画像形成用紙5の排紙を検知するための排紙検知スイッチ36hがそれぞれ配設されている。
【0043】
主搬送路36に対する反転搬送路37の上流端の接続位置には分岐爪38が配設されている。この分岐爪38は、図1に実線で示す第1位置と仮想線で示す第2位置との間で水平軸回りに回動自在となっている。この分岐爪38が第1位置にあるときには画像形成用紙5が排紙トレイ35へ排紙され、第2位置にあるときには画像形成用紙5が反転搬送路37へ供給されるようになっている。反転搬送路37の複数箇所には搬送ローラ37a,37a,…が配設されており、画像形成用紙5が反転搬送路37に供給された場合には、これら搬送ローラ37a,37a,…によって画像形成用紙5が搬送され、レジストローラ36dの上流側で画像形成用紙5が反転されて再び転写チャージャ31dに向かって主搬送路36を搬送されるようになっている。つまり、画像形成用紙5の裏面に対して画像形成が行えるようになっている。
【0044】
<原稿自動給紙部4の説明>
次に、原稿自動給紙部4について説明する。この原稿自動給紙部4は、所謂自動両面原稿搬送装置として構成されている。図2は、本原稿自動給紙部4及びその周辺部分を示す概略図である。この原稿自動給紙部4は、シート移動式として使用可能であって、原稿載置部としての原稿トレイ43、中間トレイ44、原稿排出部としての原稿排紙トレイ45及び各トレイ43,44,45間で原稿を搬送する原稿搬送系46を備えている。
【0045】
上記原稿搬送系46は、原稿トレイ43に載置された原稿6,6,…を、原稿読取部42を経て中間トレイ44または原稿排紙トレイ45へ搬送するための主搬送路47と、中間トレイ44上の原稿6を主搬送路47に供給するための副搬送路48とを備えている。
【0046】
主搬送路47の上流端(原稿トレイ43の排出側に対向する部分)には原稿ピックアップローラ47a及び捌きローラ47bが配設されている。捌きローラ47bの下側には捌き板47cが配設されており、原稿ピックアップローラ47aの回転に伴って原稿トレイ43上の原稿6,6,…のうちの1枚がこの捌きローラ47bと捌き板47cとの間を通過して主搬送路47に給紙されるようになっている。主搬送路47と副搬送路48との合流部分(図中A部分)には原稿6の通過を検知するための原稿入紙センサ47dが配設されている。更に、この原稿入紙センサ47dの配設位置よりも下流側にはPSローラ47e,47eが配設されている。このPSローラ47e,47eは、原稿6の先端とスキャナ部2の画像読み取りタイミングとを調整して原稿6を原稿読取部42に供給するものである。つまり、このPSローラ47e,47eは原稿6が供給された状態でその原稿6の搬送を一旦停止し、上記タイミングを調整して原稿6を原稿読取部42に供給するようになっている。
【0047】
原稿読取部42は、プラテンガラス42aと原稿押え板42bとを備え、PSローラ47e,47eから供給された原稿6がプラテンガラス42aと原稿押え板42bとの間を通過する際に、上記露光光源21からの光がプラテンガラス42aを通過して原稿6に照射されるようになっている。この際、上記スキャナ部2による原稿画像データの取得が行われる。上記原稿押え板42bの背面(上面)にはコイルスプリング42cによる付勢力が付与されている。これにより、原稿押え板42bがプラテンガラス42aに対して所定の押圧力をもって接触しており、原稿6が原稿読取部42を通過する際にプラテンガラス42aから浮き上がることを阻止している。
【0048】
原稿読取部42の下流側には、搬送ローラ47f及び原稿排紙ローラ47gが備えられている。原稿読取部42を通過した原稿6が搬送ローラ47f及び原稿排紙ローラ47gを経て中間トレイ44または原稿排紙トレイ45へ排紙される構成となっている。尚、上記各ローラ47e,47f,47gのうち図2中で回転方向に矢印を付したものが駆動ローラであって、それに接触するローラが従動ローラとなっている。
【0049】
原稿排紙ローラ47gと中間トレイ44との間には中間トレイ揺動板44aが配設されている。この中間トレイ揺動板44aは、中間トレイ44側の端部が揺動中心とされて、図2に実線で示すポジション1と仮想線で示すポジション2との間で揺動可能となっている。中間トレイ揺動板44aがポジション1にある場合には原稿排紙ローラ47g,47gから排紙された原稿6は原稿排紙トレイ45へ回収される。一方、中間トレイ揺動板44aがポジション2にある場合には原稿排紙ローラ47g,47gから排紙された原稿6は中間トレイ44へ排出されるようになっている。この中間トレイ44への排紙時には、図2に仮想線で示すように、原稿6の端縁(図中の右端縁)が原稿排紙ローラ47g,47g間に挟持された状態となっており、この状態から原稿排紙ローラ47gが逆回転することによって原稿6が副搬送路48に供給され、この副搬送路48を経て再び主搬送路47に送り出されるようになっている。この原稿排紙ローラ47gの逆回転動作は、主搬送路47への原稿6の送り出しと画像読み取りタイミングとを調整して行われる。これにより、原稿6の裏面の画像が原稿読取部42によって読み取られるようになっている。
【0050】
また、主搬送路47の上流端(原稿トレイ43における図2中の右端近傍位置)には、原稿トレイ43上に原稿6が存在するか否かを検知するための原稿検知センサ4Aが設けられている。また、主搬送路47の下流端近傍位置であって、副搬送路48との分岐部分(図中B部分)付近には、この主搬送路47を搬送される原稿6の先端(搬送方向の下流側端縁)が通過したことを検知可能な原稿先端検知センサ4Bが設けられている。
【0051】
−複写機1の動作説明−
次に、上述の如く構成された複写機1における原稿読み取り動作を図3及び図4のフローチャートに沿って説明する。本複写機1の複写動作としては、原稿6の読取動作として「片面読み取り処理」と「両面読み取り処理」とがあり、また、画像形成用紙5への画像形成動作として「片面形成処理」と「両面形成処理」とがある。以下に、上記「片面読み取り処理」及び「両面読み取り処理」について説明する。
【0052】
先ず、ユーザから複写処理の印字要求がある場合、このユーザは原稿トレイ43上に複数枚の原稿6,6,…を載置する。その後、ユーザは、複写機1の操作パネルを操作して、印字枚数、印字倍率、用紙サイズ等の各種条件の設定を行うと共に、原稿の読み取りモード選択(片面原稿と両面原稿との選別)、印字モード選択(片面印字と両面印字との選別)を行う。以上の操作入力が完了してユーザがスタートキーを押すことにより、原稿自動給紙部4及びスキャナ部2による原稿読取処理が開始される。
【0053】
そして、上記原稿の読み取りモードとして「片面読み取り処理」が選択されている場合には、図3に示す「片面読み取り処理」が実行される。以下、この「片面読み取り処理」について説明する。
【0054】
先ず、中間トレイ揺動板44aがポジション1(図2に実線で示すポジション)にあるか否かの判定を行う(ステップS501)。このポジション1は、読み取り後のシート(以下、原稿と称する)を原稿排紙トレイ45に導くための位置である。ステップS501において中間トレイ揺動板44aがポジション1にない場合は、中間トレイ揺動板44aをポジション1に移動する(ステップS509)。このように中間トレイ揺動板44aの位置が決定した後に、原稿ピックアップローラ47aによって原稿6は搬送され(ステップS502)、上述のようにPSローラ47eで一旦停止し(ステップS503)、原稿読み取りタイミングに合わせて再搬送される(ステップS504)。搬送された原稿6の画像情報は原稿読取部42において読み取られる(ステップS505)。この時、読み取られた原稿を制御部におけるメモリに入力するか否かの判定を行う(ステップS506)。この判定は印字枚数を設定したときにシングル印字かマルチ印字かの枚数設定によって決定される。ステップS506においてメモリ入力が行われる時はマルチ印字を示し、メモリ入力を行わず読み取った原稿6の画像情報を制御部において画像処理した後にプリント部3のレーザスキャニングユニット31aに送信する時はシングル印字を示す(ステップS510)。このように画像処理が行われている間に原稿6は搬送ローラ47fを介して可逆回転可能な原稿排紙ローラ47gに搬送され原稿排紙トレイ45に導かれる(ステップS507)。そして、このような原稿自動給紙部4及びスキャナ部2の動作によって片面原稿の読み取りが終了し、次の原稿6がある場合(ステップS508でYES判定された場合)には上記動作を繰り返し、次の原稿6がない場合(ステップS508でNO判定された場合)には「片面読み取り処理」を終了する。
【0055】
このような読み取りが行われる原稿6は、片面にしか画像情報がないときと、両面に画像情報があってもユーザの読み取り要求が片面の画像情報を読み取る要求であるときである。
【0056】
一方、上記原稿の読み取りモードとして「両面読み取り処理」が選択されている場合には、図4に示す「両面読み取り処理」が実行される。以下、この「両面読み取り処理」について説明する。
【0057】
先ず、両面原稿が原稿ピックアップローラ47aによって搬送され(ステップS601)、上述のようにPSローラ47eで一旦停止しする(ステップS602)。次に、中間トレイ揺動板44aがポジション2(図2に仮想線で示すポジション)にあるか否かの判定を行う(ステップS603)。このポジション2は、読み取り後の原稿6を中間トレイ44に導くための位置である。ステップS603において、中間トレイ揺動板44aがポジション2にない場合は、中間トレイ揺動板44aを移動させ、ポジション2の状態にする(ステップS624)。このように中間トレイ揺動板44aの位置が決定した後に、原稿6は原稿読み取りタイミングに合わせて再搬送される(ステップS604)。そして、原稿読取部42において、搬送された原稿6の表面原稿の画像情報が読み取られる(ステップS605)。この時、読み取られた表面原稿の画像情報は制御部におけるメモリに入力される(ステップS606)。この時、メモリされる表面原稿の画像情報は画像処理された状態である。このように画像処理およびメモリされる間に原稿6は搬送ローラ47fを介して原稿排紙ローラ47gに搬送され中間トレイ16に導かれる(ステップS607)。中間トレイ16に導かれた原稿6は原稿搬送方向の後端(上流側端)を原稿排紙ローラ47gに挟まれた状態で一旦停止する(ステップS608)。以上のような処理により、原稿6の表面原稿の画像情報が読み取られる。なお、上記ステップS501〜S608までの一連の工程を“表面原稿読み取り用搬送工程”と称する。
【0058】
その後、原稿排紙ローラ47gが上記ステップS607における回転方向とは逆の回転を行うことによって原稿6は副搬送路48を介して搬送される(ステップS609)。搬送された原稿6はPSローラ47eで一旦停止し(ステップS610)、原稿読み取りタイミングに合わせて再搬送される(ステップS611)。そして、原稿読取部42において、搬送された原稿6の裏面の画像情報が読み取られる(ステップS612)。この時、読み取られた裏面原稿の読み取った画像情報は制御部において画像処理した後にプリント部3のレーザスキャニングユニット31aに送信される(ステップS613)。このように画像処理および送信される間に、原稿6は搬送ローラ47fを介して原稿排紙ローラ47gに搬送され中間トレイ44に導かれる(ステップS614)。中間トレイ44に導かれた原稿6は原稿搬送方向の後端を原稿排紙ローラ47gに挟まれた状態で一旦停止する(ステップS615)。以上のようにして、裏面原稿の画像情報が読み取られる。なお、上記ステップS609〜S615までの工程を“裏面原稿読み取り搬送工程”と称する。
【0059】
そして、ステップS615にて、一旦停止した原稿6は原稿排紙ローラ47gが上記ステップS614における回転方向とは逆の回転を行うことによって原稿6は副搬送路48を介して搬送される(ステップS616)。このようにして搬送された原稿6は、上記原稿入紙センサー47dによってその後端が通過したか否かの判定が行われる(ステップS617)。この時、原稿後端が通過し、さらに次の原稿がある時(ステップS618)には、次の原稿6は原稿ピックアップローラ47aによって搬送され(ステップS619)、PSローラ47eで一旦停止し(ステップS620)、読み取りタイミングが来るまで待機する。このように次の原稿6の搬送中においても表裏を読み取られた後の原稿6は搬送路48,47を搬送される。このように搬送される原稿6が入紙センサー47dを通過すると、中間トレイ揺動板44aがポジション1にあるか否かの判定を行う(ステップS621)。この時、中間トレイ揺動板44aはステップS603においてポジション2に配置された状態であるために、制御部は中間トレイ揺動板44aをポジション1に移動させる(ステップS625)。このように中間トレイ揺動板44aの位置が決定される。この間においても原稿6は搬送され、搬送ローラ47fを介して原稿排紙ローラ47gに搬送され原稿排紙トレイ45に排出される(ステップS623)。この時、上述のように一旦PSローラ47eで待機している次の原稿6は、読み取りが終了している原稿6が原稿読取部42を通過したことを確認すると(ステップS622)、再度搬送され、原稿6の読み取りが実行される。このようにして、画像情報が読み取られた原稿6が排紙される。なお、ステップS616〜 S622までの工程を“原稿の空搬送工程”と称する。このような原稿自動給紙部4及び原稿読取部42の動作によって両面原稿の読み取りが行われる。
【0060】
以上のように、両面原稿の読み取りには、“表面原稿読み取り用搬送工程”、“裏面原稿読み取り搬送工程”、および“原稿の空搬送工程”の3工程を行う必要がある。このような工程を行う理由としては、原稿読み取り用の第1、第2の工程(表面原稿読み取り用搬送工程および裏面原稿読み取り搬送工程)は当然必要であるが、“裏面原稿読み取り搬送工程”が終了した後で、中間トレイ揺動板44aの位置を移動させて原稿排紙トレイ45に原稿6を排紙すると、複数枚の原稿6,6,…を載置するときに原稿6,6,…の表裏順番が合わず頁揃えが出来ない状態となる。このような不都合を解消するために“原稿の空搬送”の工程を実行している。
【0061】
−補助ガイド部材の説明−
次に、本形態の特徴とする構成として、搬送路に備えられた補助ガイド部材について説明する。尚、以下の説明においては、PSローラ47eから搬送ローラ47fまでの間の搬送路の構成について説明する。
【0062】
上記搬送路には、図5に示すように、シートの搬送方向の上流側から、上記PSローラ47e、第1搬送ガイド板71、第2搬送ガイド板72、第1プラテン保持部材73、プラテンガラス42a、原稿押え板42b、第2プラテン保持部材74、第3搬送ガイド板75、第4搬送ガイド板76、搬送ローラ47fが備えられている。
【0063】
そして、本実施形態の特徴としては、上記原稿読取部42よりも原稿搬送方向下流側であって且つ下流側搬送手段としての搬送ローラ47fよりも原稿搬送方向上流側の位置に下流側補助ガイド部材81が配設されている点と、上記原稿読取部42よりも原稿搬送方向上流側であって且つ上流側搬送手段としてのPSローラ47eよりも原稿搬送方向下流側の位置に上流側補助ガイド部材82が配設されている点にある。以下、これら補助ガイド部材81,82について説明する。
【0064】
下流側補助ガイド部材81は第3搬送ガイド板75に取り付けられた下流側第1補助ガイド部材81aと、第4搬送ガイド板76に取り付けられた下流側第2補助ガイド部材81bとから構成されている。
【0065】
一方、上流側補助ガイド部材82は第1搬送ガイド板71に取り付けられた上流側第1補助ガイド部材82aと、第2搬送ガイド板72に取り付けられた上流側第2補助ガイド部材82bとから構成されている。
【0066】
そして、これら各補助ガイド部材81,82は、搬送路の原稿厚さ方向寸法が原稿搬送方向下流側に向かって次第に小さくなる形状となっている。
【0067】
具体的には、下流側補助ガイド部材81を構成する下流側第1補助ガイド部材81aと下流側第2補助ガイド部材81bとは、搬送ローラ47fの直上流側であって且つ搬送路の原稿厚さ方向で対向する位置にそれぞれ配設されている。そして、これら下流側第1補助ガイド部材81a及び下流側第2補助ガイド部材81bは、原稿搬送方向下流側に向かって相手側の補助ガイド部材に次第に近づくように傾斜された傾斜面を備えている。これにより、下流側補助ガイド部材81は、搬送ローラ47fのニップ部に向けて原稿6を案内する形状として構成されている。このため、搬送中の原稿6が搬送ローラ47fに接触して搬送抵抗が作用して原稿6が撓んでしまって読み取りブレが発生するといったことが防止できるようになっている。
【0068】
また、上流側補助ガイド部材82を構成する上流側第1補助ガイド部材82aと上流側第2補助ガイド部材82bとは、PSローラ47eの直下流側であって且つ搬送路の原稿厚さ方向で互いに対向しない位置にそれぞれ配設されている。具体的には、上流側第1補助ガイド部材82aが上流側に、上流側第2補助ガイド部材82bが下流側にそれぞれ位置している。また、これら補助ガイド部材82a,82bも原稿搬送方向下流側に向かって搬送路の中央に向かって傾斜された傾斜面を備えている。これにより、原稿6の後端部(搬送方向の上流側端部)がPSローラ47eのニップ部(挟持部)から離れた際の原稿6の倒れ現象(図7(b)に矢印Aで示す方向への原稿の挙動)が防止できる。このため、この倒れ現象発生時の衝撃によって原稿読取部42を通過中の原稿6の画像の読み取りブレが発生するといったことがなくなる。
【0069】
以上のように、本実施形態では、原稿読取部42よりも原稿搬送方向下流側及び上流側のそれぞれに、搬送路の幅を規制する補助ガイド部材81,82を備えている。このため、搬送される原稿6のぶれを防ぐことができる。従って、読み取られた画像情報が本来の原稿画像と略一致し、画像情報の信頼性の向上を図ることができる。また、原稿自動給紙部4の構成を複雑にすることなしに画像情報の読み取りブレを防止することができるので、複写機1の大型化を招来することなしに良好な複写動作を実現することができる。
【0070】
また、上記補助ガイド部材81,82を設けることにより、原稿表面のゴミや各種インクを補助ガイド部材81,82に付着させることができ、プラテンガラス42aへのゴミやインクの付着を防止できる。このため、ゴミやインクの悪影響による原稿読み取り精度の劣化を回避できる。
【0071】
また、上記補助ガイド部材81,82は弾性部材であることがより好ましい。補助ガイド部材81,82を弾性部材で構成することにより、原稿6を傷つけることなく、且つ有効に原稿搬送路を規制することができて「原稿のブレ」を回避することができる。尚、上記弾性部材として、具体的にはPET樹脂やゴム等が採用可能である。
【0072】
また、補助ガイド部材81,82がPET樹脂で構成されている場合には、その厚さは、1mm程度が好ましく、0.5mm程度であることがより好ましい。また、下流側補助ガイド部材81の構成材料を、上流側補助ガイド部材82の構成材料よりも硬質のものを採用することがより好ましい。
【0073】
更に、上記実施形態では、原稿搬送方向の上流側および下流側にそれぞれ補助ガイド部材81,82が備えられた構成について説明したが、下流側のみに補助ガイド部材が備えられていてもよい。
尚、図6は、参考例として上流側補助ガイド部材82のみを備えさせた場合の構成であって、第2搬送ガイド板72を1枚のガイド部材82bによって構成したものである。
【0074】
この図6に示すようにガイド部材82bを第2搬送ガイド板72と略並行とすることにより、よりスムーズに原稿6を搬送することができ、原稿画像の読み取りブレを防止することができる。
【0075】
−その他の実施形態−
上述した実施形態では、デジタル複写機に本発明を適用した場合について説明した。本発明は、これに限らず、アナログ複写機やその他の画像形成機に対しても適用可能である。また、本発明に係る画像読取装置は、画像形成機に備えられるものに限らず、スキャナ装置等への適用も可能である。
【0076】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、原稿読取部の下流側での搬送路の原稿厚さ方向寸法を規制し、これによって原稿の搬送姿勢を安定化させるようにしている。このため、原稿の先端(搬送方向下流側端)が搬送ローラに接触して瞬間的に搬送が停止して原稿が撓んでしまうことを防止して、原稿画像の読み取りブレの発生を回避することができる。その結果、読み取られた画像情報が本来の原稿画像と略一致し、画像情報の信頼性の向上を図ることができる。また、構成を複雑にすることなしに画像情報の読み取りブレを防止することができるので、画像読取装置及びその画像読取装置を備えた画像形成機の大型化を回避しながらも良好な原稿画像の読み取り動作及び画像形成動作を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る複写機の内部構成の概略を示す図である。
【図2】原稿自動給紙部及びその周辺部分を示す概略図である。
【図3】「片面読み取り処理」の手順を示すフローチャート図である。
【図4】「両面読み取り処理」の手順を示すフローチャート図である。
【図5】補助ガイド部材の配設状態を説明するための搬送路の側面図である。
【図6】変形例における図5相当図である。
【図7】従来例における図5相当図である。
【図8】従来例においてプラテンガラスの汚れ発生状態を示す図である。
【符号の説明】
1 複写機
3 プリント部(画像形成部)
4 原稿自動給紙部
42 原稿読取部
47e PSローラ(上流側搬送手段)
47f 搬送ローラ(下流側搬送手段)
5 画像形成用紙(記録媒体)
6 原稿
81 下流側補助ガイド部材
82 上流側補助ガイド部材
Claims (3)
- 搬送路を搬送される原稿の画像を読み取る原稿読取部と、この原稿読取部よりも原稿搬送方向下流側に配設され、上記原稿読取部を通過する原稿を挟持搬送する搬送ローラ対とを備えた画像読取装置において、
上記原稿読取部よりも原稿搬送方向下流側であって且つ上記搬送ローラ対の直上流側に、上記原稿読取部を通過中の原稿の先端部を上記搬送ローラ対のニップ部に向けて案内するよう搬送路の原稿厚さ方向寸法を規制する下流側補助ガイド部材が配設されており、
この下流側補助ガイド部材は、上記搬送路の原稿厚さ方向で互いに対向する位置にそれぞれ配設された下流側第1補助ガイド部材及び下流側第2補助ガイド部材を備えており、これら下流側第1補助ガイド部材及び下流側第2補助ガイド部材は、原稿搬送方向下流側に向かって相手側の補助ガイド部材に次第に近づくように傾斜された傾斜面をそれぞれ備えており、これら傾斜面は、それぞれが対応する上記搬送ローラの外周面の略接線方向に延びて、その先端が搬送ローラの外周面近傍位置まで延長されていることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1記載の画像読取装置において、
上記原稿読取部よりも原稿搬送方向上流側に配設され、原稿を原稿読取部に向けて挟持搬送する上流側搬送手段を備え、
上記原稿読取部よりも原稿搬送方向上流側であって且つ上流側搬送手段よりも原稿搬送方向下流側に、上記原稿読取部を通過中であって且つ上流側搬送手段のニップ部を離れた原稿の後端部を案内するよう搬送路の原稿厚さ方向寸法を規制する上流側補助ガイド部材が配設されていることを特徴とする画像読取装置。 - 請求項2記載の画像読取装置において、
上記上流側補助ガイド部材及び下流側補助ガイド部材はそれぞれ弾性材料により構成されており、下流側補助ガイド部材が上流側補助ガイド部材よりも硬質の材料により構成さ
れていることを特徴とする画像読取装置。
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