JP4761486B2 - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に関し、特に、複数枚のシートに連続して高速、且つ確実に画像形成することができる画像形成装置及び画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の複写機、プリンタ等の画像形成装置では、画像形成部の直前に、シート(記録紙)の姿勢を補正すると共に、シートに画像を同期させるためのレジストレーション手段を備えているものがある。レジストーション手段には、さまざまな手法が用いられているが、安価で確実に、且つ簡単な構成のレジストレーション手段として、停止しているレジストローラ対のニップ部にシート先端を突き当ててシートに撓みを作り、シートの弾性によってシート先端を該レジストローラ対のニップに沿わせて斜行等の姿勢を補正し、更に、所定のタイミングで該レジストローラ対の回転を開始することによって、画像と同期させるループレジストレーション方式が一般的に広く採用されている。
【0003】
従来のアナログ式の画像形成装置、例えば、複写機において、連続して原稿を複数枚分複写する場合、原稿を露光するための光学装置が複写枚分往復しなければならないために、シートとシートとの間隔(紙間)が必然的に決まっていた。従来は、この紙間の時間を用いて上記レジストレーション手段による動作を行っていた。近年、複写機がデジタル化されるに従い、紙間を詰めて短時間に多くのシートを複写処理することによって、例えば、画像形成の場合、画像形成のプロセス速度を上げずに実質的な画像形成速度、つまり生産性の向上が図られるようになってきている。この場合において、原稿の読み取り及びその画像形成がデジタル化されることにより、原稿を1度読み取った後その画像情報が電気的に符号化されて、メモリに貯えることができるようになり、画像形成時には、メモリ内の画像情報を読み出して、レーザ光、LEDアレイ等の露光装置によって感光体上に原稿の画像情報に対応する画像を形成するために、連続して原稿を複数枚分複写する場合でも光学装置が往復することがなく、メカニカルな動きが不要となる。従って、紙間の時間を短く設定することが可能となり、効率よく生産性を向上させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、紙間の時間を短くすると、ループレジストレーション方式の場合、レジストローラ対にて上述したシートを一旦停止させる動作を行うため、レジストローラ対の上流側(シートが搬送されてくる)においては、その下流側における紙間(プロセス紙間)よりも更に紙間が短くなってしまい、斜行補正及び画像との同期合わせのために待機している状態の先行するシートに次のシートが衝突してジャムが発生してしまう恐れがある。
【0005】
また、レジストローラ対の駆動を制御する制御手段は、先行したシートがレジストローラ対を完全に抜けてからその回転動作を停止するようにレジストローラ対の停止信号を発信するのであるが、紙間を短く設定すると、レジストローラ対の回転が十分に停止しないうちに次のシートがレジストローラ対のニップに入ってくるため、シート先端を該ニップに沿わせることができず、斜行補正及び画像との同期合わせができなくなるので、印字精度を確保することができなくなる。
【0006】
また、露光位置から転写位置までの距離L1よりレジストローラ対の位置から転写位置までの距離L2の方が長い複写機において(図1)、感光ドラム上の画像に対してシートの位置を同期させるようにレジストローラ対の駆動開始を制御をする必要がある。このため、何らかの不具合でレジストローラ対の駆動開始タイミングまでにシートが搬送されなかった場合、つまりシート搬送が遅延した場合には、感光ドラム上の画像に対してシートを同期させることができなくなり、印字精度を確保することができず、シートに適正な画像形成を行えない。
【0007】
先行したシートが感光ドラム上の画像に対して、かろうじて同期させることができる程度に遅延した場合であっても、次のシートが遅延することなくレジストローラ対に到達した場合には、該レジストローラ対で相対的に紙間が更に短くなってしまい、その結果先行してシートの後端に次のシートが衝突してジャムが発生する恐れがあり、このような状況を回避するために紙間を短くするにはおのずと限界があった。
【0008】
本発明は、簡単な構成でシート紙間を短くすることができ、高い印字精度を確保しつつ効率よく生産性の向上を図ることができる画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の画像形成装置は、複数のシートを1枚つ所定の給紙タイミングで給紙する給紙手段と、搬送されるシートにループが形成されるように該シートの先端を停止状態で受けてシートの斜行を補正した後に該シートを搬送するためにレジストローラの回転を開始するレジスト動作を行うレジスト手段と、前記給紙されたシートを前記レジスト手段に搬送するシート搬送手段と、前記給紙手段、前記レジスト手段、及び前記シート搬送手段それぞれの制御を行う制御手段とを備える画像形成装置において、前記シート搬送手段に設けられ、先行するシートと後続のシートとの搬送時間間隔を検知するシート検知手段と、前記レジスト手段によりレジスト動作が行われたシート上に画像形成を行う像担持体に対して所定の露光開始タイミングで露光を行う作像手段とを備え、前記制御手段は、前記シート検知手段により検知された搬送時間間隔が予め決められた時間未満であった場合、先行するシートへの画像形成のために前記作像手段が露光を開始してから一定時間後に後続のシートへの画像形成のために前記作像手段が露光を開始するとともに、先行するシートの搬送のために前記レジストローラの回転を開始させてから前記一定時間後に後続のシートの搬送のために前記レジストローラの回転を開始させるように制御し、後続のシートが前記シート検知手段に遅れて到達して前記シート検知手段により検知された搬送時間間隔が前記予め決められた時間以上となった場合、前記後続のシートの先端が、停止状態の前記レジストローラのニップに到達してループを形成するためのループ形成時間を確保し且つ前記レジストローラによって搬送されるシートの搬送動作を前記像担持体上の画像と同期させるように、前記後続のシートへの画像形成のために前記作像手段が露光を開始するタイミングを、先行するシートへの画像形成のために前記作像手段が露光を開始してから前記一定時間後よりも遅らせるとともに、後続のシートの搬送のために前記レジストローラの回転を開始させるタイミングを、先行するシートの搬送のために前記レジストローラの回転を開始させてから前記一定時間後よりも遅らせるように制御することを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の画像形成装置は、請求項1記載の画像形成装置において、前記制御手段は、後続のシートが前記シート検知手段に早着して前記シート検知手段により検知された搬送時間間隔が予め決められた第2の時間以下となった場合には、前記ループ形成時間を確保するために、前記シート搬送手段が後続のシートを前記レジスト手段に搬送する前に、当該後続のシートを停止させるように前記シート搬送手段を制御することを特徴とする。
【0012】
請求項記載の画像形成装置は、請求項記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記レジスト手段を制御して前記後続のシートを搬送するために前記レジストローラの回転を開始させるタイミングを遅らせたときには、前記後続のシートの次のシートの給紙タイミングを遅らせることを特徴とする。
【0015】
上記目的を達成するために、請求項4記載の画像形成方法は、複数のシートを1枚つ所定の給紙タイミングで給紙する給紙工程と、搬送されるシートにループが形成されるように該シートの先端を停止状態で受けてシートの斜行を補正した後に該シートを搬送するためにレジストローラの回転を開始するレジスト動作を行うレジスト工程と、前記給紙されたシートを前記レジスト工程に搬送するシート搬送工程と、前記給紙工程、前記レジスト工程、及び前記シート搬送工程それぞれの制御を行う制御工程とを備える画像形成装置の画像形成方法において、前記シート搬送工程に含まれ、先行するシートと後続のシートとの搬送時間間隔を検知するシート検知工程と、前記レジスト工程にてレジスト動作が行われたシート上に画像形成を行う像担持体に対して所定の露光開始タイミングで露光を行う作像工程とを備え、前記制御工程は、前記シート検知工程にて検知された搬送時間間隔が予め決められた時間未満であった場合、先行するシートへの画像形成のために前記作像工程で露光が開始されてから一定時間後に後続のシートへの画像形成のために前記作像工程で露光が開始されるとともに、先行するシートの搬送のために前記レジストローラの回転を開始させてから前記一定時間後に後続のシートの搬送のために前記レジストローラの回転を開始させるように制御し、後続のシートが前記シート検知工程に遅れて到達して前記シート検知工程にて検知された搬送時間間隔が前記予め決められた時間以上となった場合、前記後続のシートの先端が、停止状態の前記レジストローラのニップに到達してループを形成するためのループ形成時間を確保し且つ前記レジストローラによって搬送されるシートの搬送動作を前記像担持体上の画像と同期させるように、前記後続のシートへの画像形成のために前記作像工程で露光が開始されるタイミングを、先行するシートへの画像形成のために前記作像工程で露光が開始されてから前記一定時間後よりも遅らせるとともに、後続のシートの搬送のために前記レジストローラの回転を開始させるタイミングを、先行するシートの搬送のために前記レジストローラの回転を開始させてから前記一定時間後よりも遅らせるように制御することを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の画像形成方法は、請求項4記載の画像形成方法において、前記制御工程は、後続のシートが前記シート検知工程に早着して前記シート検知工程にて検知された搬送時間間隔が予め決められた第2の時間以下となった場合には、前記ループ形成時間を確保するために、前記シート搬送工程が後続のシートを前記レジスト工程に搬送する前に、当該後続のシートを停止させるように前記シート搬送工程を制御することを特徴とする。
【0018】
請求項記載の画像形成方法は、請求項記載の画像形成方法において、前記制御工程は、前記レジスト工程を制御して前記後続のシートを搬送するために前記レジストローラの回転を開始させるタイミングを遅らせたときには、前記後続のシートの次のシートの給紙タイミングを遅らせることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0022】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略を示す断面図である。図1において、1000は画像形成を行うプリンタ部であり、プリンタ部1000内の100は、シート(記録用紙)を格納する上段のシートカセットで、102は下段のシートカセットであって共に給紙部を構成する。シートカセット100,102内には、コントローラ120に接続されたシートサイズ検知センサ100a,100b(図2)がそれぞれ設けらている。これらのセンサは、シートのシートサイズ情報(シート長さ情報)を検知し、その信号をコントローラ120に送信する。
【0023】
給紙部であるシートカセット100,102内には、分離爪(不図示)と給紙ローラ101,103が配され、給紙部内のシートは、この分離爪及び給紙ローラ101,103により1枚ずつ分離して給紙される。この給紙部からレジストローラ対107にいたるシート紙搬送経路内には、シートのガイド板(不図示)と搬送ローラ対104,105、レジスト前ローラ対106、及びレジストローラ対107の各ローラが配され、これらのローラが駆動することによりシートを画像形成部に搬送する。
【0024】
また、シート紙搬送経路内には、コントローラ120に接続されたレジストセンサ108及び判定センサ109の2つのセンサが配されている。レジストセンサ108は、レジストローラ対107の近傍の搬送方向上流側にあり、レジストローラ対107にて行われるシートの所定量のループ形成を制御するために用いられるセンサであり、判定センサ109は、シート紙搬送経路内を各ローラにより搬送されてくるシートの検知を行い、シートの露光開始タイミング、及び給紙部からレジストローラ対107までのシートの搬送を制御するために用いられるセンサである。レジストセンサ108、判定センサ109は共に、フォトインタラプタ及びセンサフラッグによって構成され、そのセンサフラッグにシートが当接し、該センサ部を回動させることにより該センサ部にシートが到達したことを検知する。検知された信号は、コントローラ120に送信される。
【0025】
給紙ローラ101,103は、給紙クラッチ(以下「クラッチ」は「CL」と称する)101b,103bを介してメインモータMに接続され、同様に、搬送ローラ対104,105は搬送CL104b,105bを介して、レジスト前ローラ対106はレジスト前CL106bを介して、レジストローラ対107はレジストCL107bを介してそれぞれメインモータMに接続され、このメインモータMから駆動力を受けて駆動している(図2)。メインモータMは、メインモータM駆動回路を介してコントローラ120に接続され、コントローラ120に制御されている(図2)。
【0026】
給紙CL101b,103bは、給紙CL駆動回路101a,103aを介してそれぞれコントローラ120に接続され、同様に、搬送CL104b,105bは搬送CL駆動回路104a,105aを介して、レジスト前CL106bはレジスト前CL駆動回路106aを介して、レジストCL107bはレジストCL駆動回路107aを介してそれぞれコントローラ120に接続され、コントローラ120から送信される制御信号に基づいて各CLの連結/停止を行う(図2)。
【0027】
111は、作像手段としてのレーザ変調部(レーザスキャナ)であり、レーザ変調回部駆動回路111aを介してコントローラ120に接続されている(図2)。112は、感光ドラムであって図の時計方向に回転するようになっている。レーザ変調部111から発射されたレーザ光は、ミラー113によって反射され、感光ドラム112上の露光位置112aに照射されて感光ドラム112上に潜像を形成し、現像器114によってトナー像として顕像化される。115は感光ドラム112上のトナー像をシートに転写するための転写帯電器であり、116は感光ドラム112とシートを静電分離するための分離帯電器であり、共に画像形成部を構成する。112bは転写部であり、この位置にて感光ドラム112上のトナー像がシート上に転写される。
【0028】
117は画像形成されたシートを搬送する搬送ベルトであり、118は画像形成されたシートの画像を定着させるための定着装置である。119はシートを排紙するための排紙ローラ対であり、画像形成されたシートは、排紙ローラ対119によってソータ2に排出される。コントローラ120は、制御手段としてのコントローラであり、上述した各センサ、各駆動回路、及び演算処理を行う演算回路に接続され(図2)、これら各部の制御を行う。
【0029】
スキャナ部2000は、プリンタ部1000の上部に配され、原稿の画像読み取りを行い、走査光学系光源201と、プラテンガラス202と、開閉する原稿圧板203と、レンズ204と、受光素子(光電変換)205と、画像処理部206と、画像処理部206で処理された画像処理信号を記憶しておくためのメモリ部208とで構成されている。プラテンガラス202と原稿圧板203間にセットされた原稿は、走査光学光源201により照明されて該画像情報が読み取られる。読み取られた画像情報は、画像処理部206で画像処理され、電気的に符号化された電気信号207に変換されてレーザ変調部111に伝送される。また、画像処理部206にて画像処理され、符号化された画像情報を一旦メモリ部208に記憶し、コントローラ120からの信号により必要に応じてレーザ変調部111に伝送することもできるように構成されている。なお、図1の原稿圧板203に代えて、2点鎖線で示す原稿自動送り装置250を装着すれば、原稿を自動的に読み取ることができる。
【0030】
本画像形成装置では、レーザ変調部111に対して、画像形成部の処理信号を入力すれば複写機として機能し、ファクシミリの送信信号を入力すればファクシミリの受信として機能し、パソコンの出力信号を入力すればプリンタとして機能し、逆に、画像処理部206の処理信号を外部の他のファクシミリに送信すれば、ファクシミリの送信として機能する多機能な複写機である。なお、本画像形成装置では、プリンタ部1000及びスキャナ部2000は別体であるが一体でもよい。図2は、図1の画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【0031】
図3は、図1の画像形成装置のシート搬送制御を示すタイミングチャートであり、図4は、図3のタイミングチャートの拡大図である。図3では、縦軸に距離X、横軸に時間tをとり、シート長Lsのシートが給紙部である上段のシートカセット100から転写部112aに1枚ずつ搬送されていく状態であり、シートの搬送速度Vをその傾きで表している。なお、シート長Lsは、シートサイズ検知センサ100a,100bにより検知され、予めコントローラ120に記憶されているものとする。
【0032】
図3において、所定の給紙タイミングでシートの給紙が開始され、1枚目のシートS1が所定の搬送速度Vで搬送される。搬送された1枚目のシートS1の先端が、シート紙搬送経路内の判定センサ109によって検知されてからt1時間後に露光を開始する。なお、判定センサ109は上述したように、シートS1の先端を検知してからt1時間後に露光を開始するように、露光開始位置より手前の搬送方向上流側に配置されている。
【0033】
t3は、シートS1の先端がレジストローラ対107のニップに到達して所定量のループを形成するためループ形成時間であり、t4は、該所定量のループを保持するためのループ保持時間である。露光開始時間t1は、シートS1をレジストローラ対107のニップに突き当てて確実にシートS1の斜行を補正し、且つシートS1と感光ドラム112上に露光されているトナー像(画像)とを同期させることが可能な時間として予め設定しておいたレジ待機時間(t3+t4)が確保できるタイミングに設定されている。
【0034】
ループ形成時間t3は、形成すべき所定のループ量をLrとすると、次の(1)式により表される。
【0035】
t3=Lr/V …(1)
一般的には、ループ量Lrは5〜10mm程度の値に設定されている。また、ループ保持時間t4は、一般的に、50〜100ms程度に設定されている。
【0036】
図4において、シートS1が予め停止しているレジストローラ対107のニップに到達して所定のループ量を形成した後、レジストローラ対107がレジストCL107bの連結によって回転動作を行う。レジストローラ対107の回転開始タイミング(レジONタイミング)は、先に感光ドラム112上に露光されている画像と同期させるべく、露光開始タイミングからt2時間後となる。t2は、感光ドラム112上の露光位置112aから転写部112bまでの距離をL1とし、レジストローラ対107から転写部112bまでの距離をL2とした場合(図1)、次の(2)式により表される。
【0037】
t2=(L1−L2)/V …(2)
このようにして、露光開始タイミングからt2時間の遅れを持たせてレジストローラ対107の回転動作を開始させることによって、レジストローラ対107から再度搬送を開始されたシートS1は、転写部にて感光ドラム112上の画像と同期させることができる。
【0038】
次に、レジストローラ対107のレジONタイミングからTr(レジストローラ回転時間)時間後のレジストローラ停止タイミングでレジストローラ対107の駆動を停止させ、次のシートS2の斜行の補正及び画像との同期合わせに備える。Trは次の(3)式により表される。
【0039】
Tr=(Ls+△L)/V …(3)
Lsは、上述したように、シートサイズ検知センサ100a、100bによって予め検出されたシートS1の長さであり、△Lは、シートS1の後端が確実にレジストローラ対107のニップを抜けてから、レジストローラ対107の駆動を停止させるための余裕分であり、シート長さLsのバラツキ、レジストローラ対107の搬送速度のバラツキ、レジストクラッチ107bの連結/停止時間の精度、その他の諸般のバラツキを考慮して、通常は15〜20mm程度の値をとっている。
【0040】
図3において、1枚目のシートS1の給紙開始からT1時間経過後に2枚目のシートS2の給紙を開始する。T1は、本実施の形態に係る画像形成装置における生産性(プロダクティビティ)をX(枚/分)とした場合、次の(4)式により表される。
【0041】
T1=60/X(秒) …(4)
具体的には、本実施の形態に係る画像形成装置のプロダクティビティが60(枚/分)のときは、60/60=1(秒)となる。この時間は、X(枚/分)を達成するために必要な露光開始インターバル、又はレジONインターバルと同じ時間である。
【0042】
このようなタイミングで搬送速度Vにて給紙が開始されたシートS2は、判定センサ109にてその先端の到達が検知される。ここで、2枚目のシートS2の搬送速度及び給紙開始位置がS1と全く同じであれば、シートS2の判定センサ109への到達(搬送)時間は、1枚目のシートS1が判定センサ109へ到達してからT1時間後となる。しかしながら、実際は、給紙ローラ101、各搬送ローラ105,106等とシートとの間で微少な滑りによる搬送速度のバラツキ、シートの給紙開始位置(シートカセット内でのシート位置)のバラツキその他要因等によってT1はバラツキを生ずる。
【0043】
図4において、T1に対する前後のバラツキをそれぞれTa,Tb時間とし、シートS1が判定センサ109へ到達してからシートS2が判定センサ109への到達するまでの時間間隔をtとすると、tが(T1−Ta)時間以下の場合(以下「T1−Ta」を「早着リミット時間」と称する)は、そのままシートS2をレジストローラ対107に搬送すると、シートS2が図の点線aの如くレジストローラ対107が停止する前にレジストローラ対107に突入してしまい、シートS2の先端をレジストローラ対107のニップに沿わせることができず、シートS2の斜行補正ができないために画像と同期させられず、正常な画像出力が得られない。
【0044】
一方、tが(T1+Tb)時間以上の場合(以下「T1+Tb」を「遅延リミット時間」と称する)は、そのままシートS2をレジストローラ対107に搬送しても、シートS2が図の点線bの如くレジストローラ対107で所定量のループ形成時間t3を確保できないために斜行補正ができず、次のレジONタイミングに間に合わなくなり、画像と同期させられず、正常な画像出力が得られない。
【0045】
従って、早着リミット時間と遅延リミット時間との間の時間に、次のシートS2が搬送されたときのみ正常な画像出力を行うことができる。なお、上記Ta及びTbは、次の(5),(6)式により表される。
【0046】
Ta=T1−Tr−(t3+t4) …(5)
Tb=T1+(t3+t4) …(6)
本実施の形態では、判定センサ109により検知された先行するシートS1と次のシートS2とのシート検知時間間隔(搬送時間間隔)tを予め決められた早着リミット時間及び遅延リミット時間と比較し、比較した結果に応じて以下の▲1▼〜▲3▼のように、その後のシート搬送制御タイミングを切り換えることにより、正常な画像出力が得られる。
【0047】
▲1▼搬送時間間隔tが早着リミット時間以下の場合(t≦T1−Ta)
図5において、シートS2の判定センサ109への搬送時間間隔tが早着リミット時間よりも早い▲1▼の場合には、そのままシートS2の搬送が進行すると、レジストローラ対107が停止する前にレジストローラ対107に突入してしまい、ループ形成時間t4を確保することができなくなるため、シートS2がレジストローラ対107のニップに到達する前にt5時間だけ停止させる。具体的には、レジスト前CL106bをt5時間だけ切断し、レジスト前ローラ対106の駆動を停止させる。t5は、次の(7)式により設定される。
【0048】
t5=T1−t…(7)
これにより、シートS2のレジストローラ対107への到達は、先行するシートS1のレジストローラ対107への到達からT1時間後となり、レジストローラ対107の回転が確実に停止しているので、シートS2のループ形成時間t3及びループ保持時間t4を確保することができる。従って、コントローラ120がシートS2の露光開始信号及びレジON信号をシートS1の露光開始タイミング及びレジONタイミングのT1時間後に発信すれば、シートS2の斜行補正を行うことができ、且つ画像と同期させることができるので、印字精度を損なうことなく画像形成を行うことができる。更に、シートS2のレジONタイミングが先行するシートS1のレジONタイミングのT1時間後となるので、画像形成部での紙間(以下「プロセス紙間」という)のバラツキがなく、安定した出力画像が得られる。
【0049】
以上の処理が終了すると、次のシートS3の給紙動作をシートS2の給紙動作の開始からT1時間後にスタートさせる。
【0050】
▲2▼搬送時間間隔tが早着リミット時間と遅延リミット時間との間にある場合(T1−Ta<t<T1+Tb)
図6において、シートS2の判定センサ109への搬送時間間隔tが早着リミット時間と遅延リミット時間との間にある▲2▼の場合には、そのままシートS2の搬送が進行しても、レジストローラ対107がすでに停止しており、且つレジONタイミングの動作に入るまでに、ループ形成時間t3も確保することができる。従って、コントローラ120がシートS2の露光開始信号及びレジON信号をシートS1の露光開始タイミング及びレジONタイミングのT1時間後に発信すれば、シートS2の斜行補正ができ、且つ画像と同期させることができるので、印字精度を損なうことなく画像形成を行うことができる。更に、シートS2のレジONタイミングが先行するシートS1のレジONタイミングのT1時間後となるので、画像形成部でのプロセス紙間のバラツキがなく、安定した出力画像が得られる。
【0051】
以上の処理が終了すると、次のシートS3の給紙動作をシートS2の給紙動作を開始からT1時間後にスタートさせる。
【0052】
▲3▼搬送時間間隔tが遅延リミット時間以上の場合(T1+Tb≦t)
図7において、シートS2の判定センサ109への搬送時間間隔tが遅延リミット時間よりも遅い▲3▼の場合には、そのままシートS2の搬送が進行しても、レジストローラ対107でループ形成時間t3が確保できず、次のレジONタイミングの動作に間に合わなくなるため、遅延リミット時間からの遅れ時間t6だけシートS2の露光開始タイミング及びレジONタイミングを共に遅らせる。これにより、シートS2のレジストローラ対107でのループ形成時間t3を確保すると共に、画像と同期させることできるので、印字精度を損なうことなく画像形成を行うことができる。
【0053】
更に、次のシートS3の給紙開始時間(給紙タイミング)をt6時間だけ遅らせている。これは、上記の如く、シートS2のレジONタイミングをt6時間だけ遅らせるので、次のシートS3が正常に搬送されてきた場合、相対的にt6時間分だけ紙間が短くなってしまい、シートS2とシートS3との紙間が確保できなくなり、ジャムが発生してしまうことを防止するためである。
【0054】
次に、シートS3の給紙が開始され、その先端が判定センサ109に到達したとき、2枚目のシートS2の場合と同様の処理を行い、その後のシート搬送タイミングを切り換えて、所望のシート枚数分これらの動作を繰り返せばよい。
【0055】
なお、上記▲3▼の場合において、レジONタイミング(レジONインターバル)並びに露光開始タイミング(露光開始インターバル)がt6時間分だけ長くなり、生産性が若干落ちるが、ジャムの発生で画像形成装置を停止させ、著しい生産性の低下を引き起こしたり、又は著しく印字精度の劣った見苦しい画像を出力してしまい、ユーザに再度コピー動作を行わせてしまうといったことを考慮すると、高い生産性を維持することができる。
【0056】
第1の実施の形態によれば、複数枚のシートの画像形成処理において、給紙部から搬送された先行紙であるシートS1の判定センサ109への到達を検知した後、次のシートS2の判定センサ109への到達までのシートS2の到達時間tを検知し、この到達時間tが予め決められた早着リミット時間以下であれば(t≦T1−Ta)、シートS2をレジストローラ対107に搬送する前にシートS2の搬送をt5時間だけ停止し、到達時間tが早着リミット時間と遅延リミット時間との間であれば(T1−Ta<t<T1+Tb)、シートS2をそのままレジストローラ対107に搬送し、到達時間tが予め決められた遅延リミット時間以上であれば(T1+Tb≦t)、シートS2の露光タイミング、レジONタイミング、及びシートS3の給紙タイミングをt6時間だけ遅らせることにより、シートのレジスト動作である斜行補正ができ、且つシートと画像とを同期させられるため、印字精度を損なうことなく画像形成を行うことができ、更に、ジャムの発生を防止して高い生産性を維持することができる。
【0057】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置について図8〜図13を参照して説明する。なお、本第2の実施の形態は、その構成が上記第1の実施の形態と同じであり、図において第1の実施の形態と対応する要素には、同一の符号を付してそれらの説明は省略する。
【0058】
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の概略を示す断面図である。図8において、本実施の形態に係る画像形成装置は、露光位置112aから転写位置112bまでの距離L3よりもレジストローラ対107から転写位置112bまでの距離L4の方が長くなっている。なお、第2の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を示すブロック図は、第1の実施の形態と同じであるため省略する。
【0059】
図9は、図8の画像形成装置におけるシート搬送制御タイミングを示すタイミングチャートであり、図10は、図9のタイミングチャートの拡大図である。図9では、縦軸に距離X、横軸に時間tをとり、シート長Lsのシートが給紙部である上段のシートカセット100から転写部112aに1枚ずつ搬送されていく状態であり、シートの搬送速度Vをその傾きで表している。なお、シート長Lsは、シートサイズ検知センサ100a,100bにより検知され、予めコントローラ120に記憶されているものとする。
【0060】
図9において、所定の給紙タイミングでシートの給紙が開始され、1枚目のシートS1が所定の搬送速度Vで搬送される。搬送された1枚目のシートS1は、レジストローラ対107に対して搬送方向上流側に配置されている判定センサ109によりその到達が検知された後、予め停止しているレジストローラ対107のニップに突き当たる。続いて、シートS1は、レジストローラ対107のニップで所定量のループを形成するためのループ形成時間t3及び所定量のループを保持するためのループ保持時間t4の経過後、レジストローラ対107の駆動開始により感光ドラム112上に搬送される。レジストローラ対107の駆動開始タイミングからt7時間後にシートS1に画像位置を同期させるべく、作像手段であるレーザ変調111が露光を開始する。時間t7は次の(8)式により与えられる。
【0061】
t7=(L4−L3)/V …(8)
このようにして、シートS1に同期させて感光ドラム112上の画像を形成するので、印字精度のよい出力画像が形成される。
【0062】
図10において、1枚目のシートS1の給紙開始からT1時間経過後に2枚目のシートS2を給紙を開始する。本実施の形態では、上記第1の実施の形態と同じく、シートの判定センサ109によるシート検知時間(到達時間)tを先行紙であるシートの判定センサ109への到達時間T1と比較し、比較した結果に応じて以下の▲1▼〜▲3▼のように、その後のシート搬送制御タイミングを切り換える。
【0063】
▲1▼搬送時間間隔tが早着リミット時間以下の場合(t≦T1−Ta)
図11において、シートS2の判定センサ109への搬送時間間隔tが早着リミット時間よりも早い▲1▼の場合には、そのままシートS2の搬送が進行すると、レジストローラ対107が停止する前にレジストローラ対107に突入してしまい、ループ形成時間t4を確保することができなくなるため、シートS2がレジストローラ対107のニップに到達する前にt5時間だけ停止させる。具体的には、レジスト前CL106bをt5時間だけ切断し、レジスト前ローラ対106の駆動を停止させる。t5は、次の(9)式により設定される。
【0064】
t5=T1−t…(9)
これにより、シートS2のレジストローラ対107への到達は、先行するシートS1のレジストローラ対107への到達のT1時間後となる。このとき、レジストローラ対107の回転が確実に停止しているので、シートS2のループ形成時間t3及びループ保持時間t4を確保し、シートS2の斜行補正を行うことができるので、先行するシートS1のレジONタイミングからT1時間後にシートS2のレジON信号を発信すればよい。更に、シートS2のレジONタイミングからt7時間後に露光を開始するようにすれば、シートS2と感光ドラム112上の画像とを同期させることができ、印字精度を損なうことがなく、画像形成を行うことができる。
【0065】
以上の処理が終了すると、次のシートS3の給紙動作をシートS2の給紙動作の開始からT1時間後にスタートさせる。
【0066】
▲2▼搬送時間間隔tが早着リミット時間と遅延リミット時間との間にある場合(T1−Ta<t<T1+Tb)
図12において、シートS2の判定センサ109への搬送時間間隔tが早着リミット時間と遅延リミット時間との間にある▲2▼の場合には、そのままシートS2の搬送が進行しても、レジストローラ対107がすでに停止しており、且つレジONタイミングの動作に入るまでに、ループ形成時間t3も確保することができるので、コントローラ120がシートS2のレジON信号をシートS1のレジONタイミングのT1時間後に発信すれば、シートS2の斜行補正ができ、シートS2のレジONタイミングからt7時間後に露光を開始するようにすれば、シートS2と感光ドラム112上の画像とを同期させることができる。
【0067】
このようにして、シートS2の斜行補正を行い、且つ画像と同期させることができるので、印字精度を損なうことなく画像形成を行うことができ、更に、シートS2のレジONタイミングが先行するシートS1のレジONタイミングのT1時間後となるので、画像形成部でのプロセス紙間のバラツキがなく、安定した出力画像を得ることができる。
【0068】
以上の処理が終了すると、次のシートS3の給紙動作をシートS2の給紙動作の開始からT1時間後にスタートさせる。
【0069】
▲3▼搬送時間間隔tが遅延リミット時間以上の場合(T1+Tb≦t)
図13において、シートS2の判定センサ109への搬送時間間隔tが遅延リミット時間よりも遅い▲3▼の場合には、そのままシートS2の搬送が進行しても、レジストローラ対107でループ形成時間t3が確保できず、次のレジONタイミングの動作に間に合わなくなるため、遅延リミット時間からの遅れ時間t6だけシートS2のレジONタイミングを遅らせる。これにより、シートS2のレジストローラ対107でのループ形成時間t3を確保することができる。
【0070】
更に、シートS2のレジONタイミングからt7時間遅らせて、所定の作像開始タイミングでレーザ変調部111により露光(作像)を開始するようにすれば、シートS2と感光ドラム112上の画像とを同期させ、画像形成を行うことができる。
【0071】
このようにして、シートS2の斜行補正を行い、且つ画像と同期させることができるので、印字精度を損なうことなく画像形成を行うことができる。更に、シートS2のレジONタイミングをt6時間だけ遅らせているために、次のシートS3が正常に搬送されてきた場合、相対的にt6時間分だけ紙間が短くなってしまい、シートS2とシートS3との紙間が確保できなくなり、ジャムが発生してしまうことを防止するため、次のシートS3の給紙開始時間(給紙タイミング)をt6時間だけ遅らせる。
【0072】
続いて、シートS3の給紙が開始され、判定センサ109に到達したとき、先行するシートS2の場合と同様に、シートS3の判定センサ109によるシート検知時間間隔(搬送時間間隔)tを上記と同様に予め決められた早着リミット時間及び遅延リミット時間と比較し、比較した結果に応じてシート搬送制御タイミングを切り換えるという動作を繰り返せばよい。なお、本実施の形態において、露光開始タイミングをレジストローラ対107のONタイミングからt7時間後に露光開始するように説明したが、例えば、レジストローラ対107の搬送方向下流側で転写部からの距離がL3までの間に判定センサ109を配置して、その判定センサ109のシート検知信号に基づいて、露光開始タイミングを決定するようにしてもよい。
【0073】
第2の実施の形態によれば、複数枚のシートの画像形成処理において、給紙部から搬送された先行紙であるシートS1の判定センサ109への到達を検知した後、次のシートS2の判定センサ109への到達までのシートS2の到達時間tを検知し、この到達時間tが予め決められた早着リミット時間以下であれば(t≦T1−Ta)、シートS2をレジストローラ対107に搬送する前にシートS2の搬送をt5時間だけ停止し、到達時間tが早着リミット時間と遅延リミット時間との間であれば(T1−Ta<t<T1+Tb)、シートS2をそのままレジストローラ対107に搬送し、到達時間tが予め決められた遅延リミット時間以上であれば(T1+Tb≦t)、シートS2の露光タイミング、レジONタイミング、給紙タイミング、及び作像開始タイミングをt6時間だけ遅らせることにより、シートのレジスト動作である斜行補正ができ、且つシートと画像とを同期させられるため、印字精度を損なうことなく画像形成を行うことができ、更に、ジャムの発生を防止して高い生産性を維持することができる。
【0074】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、請求項1記載の装置及び請求項記載の方法によれば、シートの斜行補正する時間を確保し、且つシートと画像とを同期させることができるので、簡単な構成でシート紙間を短くすることができ、高い印字精度を確保しつつ、効率よく生産性の向上を図ることができる。
【0075】
請求項2記載の装置及び請求項記載の方法によれば、シートの斜行補正する時間及びシートと画像とを同期させる時間を確保することができるので、印字精度を損なうことなく画像形成を行うことができる。
【0077】
請求項4記載の装置及び請求項記載の方法によれば、請求項記載の装置及び請求項記載の方法の効果を更に確実に奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略を示す断面図である。
【図2】図1の画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図1の画像形成装置のシート搬送制御を示すタイミングチャートである。
【図4】図3のタイミングチャートの拡大図である。
【図5】図1の画像形成装置のシート搬送制御における場合▲1▼を示すタイミングチャートである。
【図6】図1の画像形成装置のシート搬送制御における場合▲2▼を示すタイミングチャートである。
【図7】図1の画像形成装置のシート搬送制御における場合▲3▼を示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の概略を示す断面図である。
【図9】図8の画像形成装置のシート搬送制御を示すタイミングチャートである。
【図10】図9のタイミングチャートの拡大図である。
【図11】図8の画像形成装置のシート搬送制御における場合▲1▼を示すタイミングチャートである。
【図12】図8の画像形成装置のシート搬送制御における場合▲2▼を示すタイミングチャートである。
【図13】図8の画像形成装置のシート搬送制御における場合▲3▼を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
100,102 シートカセット
101,103 給紙ローラ
104,105 搬送ローラ対
106 レジスト前ローラ対
106b レジスト前クラッチ
107 レジストローラ対
108 レジストセンサ
109 判定センサ
111 レーザ変調部
112 感光ドラム
120 コントローラ
1000 プリンタ部
2000 スキャナ部

Claims (6)

  1. 複数のシートを1枚つ所定の給紙タイミングで給紙する給紙手段と、搬送されるシートにループが形成されるように該シートの先端を停止状態で受けてシートの斜行を補正した後に該シートを搬送するためにレジストローラの回転を開始するレジスト動作を行うレジスト手段と、前記給紙されたシートを前記レジスト手段に搬送するシート搬送手段と、前記給紙手段、前記レジスト手段、及び前記シート搬送手段それぞれの制御を行う制御手段とを備える画像形成装置において、
    前記シート搬送手段に設けられ、先行するシートと後続のシートとの搬送時間間隔を検知するシート検知手段と、
    前記レジスト手段によりレジスト動作が行われたシート上に画像形成を行う像担持体に対して所定の露光開始タイミングで露光を行う作像手段とを備え、
    前記制御手段は、前記シート検知手段により検知された搬送時間間隔が予め決められた時間未満であった場合、先行するシートへの画像形成のために前記作像手段が露光を開始してから一定時間後に後続のシートへの画像形成のために前記作像手段が露光を開始するとともに、先行するシートの搬送のために前記レジストローラの回転を開始させてから前記一定時間後に後続のシートの搬送のために前記レジストローラの回転を開始させるように制御し、
    後続のシートが前記シート検知手段に遅れて到達して前記シート検知手段により検知された搬送時間間隔が前記予め決められた時間以上となった場合、前記後続のシートの先端が、停止状態の前記レジストローラのニップに到達してループを形成するためのループ形成時間を確保し且つ前記レジストローラによって搬送されるシートの搬送動作を前記像担持体上の画像と同期させるように、前記後続のシートへの画像形成のために前記作像手段が露光を開始するタイミングを、先行するシートへの画像形成のために前記作像手段が露光を開始してから前記一定時間後よりも遅らせるとともに、後続のシートの搬送のために前記レジストローラの回転を開始させるタイミングを、先行するシートの搬送のために前記レジストローラの回転を開始させてから前記一定時間後よりも遅らせるように制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、後続のシートが前記シート検知手段に早着して前記シート検知手段により検知された搬送時間間隔が予め決められた第2の時間以下となった場合には、前記ループ形成時間を確保するために、前記シート搬送手段が後続のシートを前記レジスト手段に搬送する前に、当該後続のシートを停止させるように前記シート搬送手段を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記レジスト手段を制御して前記後続のシートを搬送するために前記レジストローラの回転を開始させるタイミングを遅らせたときには、前記後続のシートの次のシートの給紙タイミングを遅らせることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 複数のシートを1枚つ所定の給紙タイミングで給紙する給紙工程と、搬送されるシートにループが形成されるように該シートの先端を停止状態で受けてシートの斜行を補正した後に該シートを搬送するためにレジストローラの回転を開始するレジスト動作を行うレジスト工程と、前記給紙されたシートを前記レジスト工程に搬送するシート搬送工程と、前記給紙工程、前記レジスト工程、及び前記シート搬送工程それぞれの制御を行う制御工程とを備える画像形成装置の画像形成方法において、
    前記シート搬送工程に含まれ、先行するシートと後続のシートとの搬送時間間隔を検知するシート検知工程と、
    前記レジスト工程にてレジスト動作が行われたシート上に画像形成を行う像担持体に対して所定の露光開始タイミングで露光を行う作像工程とを備え、
    前記制御工程は、前記シート検知工程にて検知された搬送時間間隔が予め決められた時間未満であった場合、先行するシートへの画像形成のために前記作像工程で露光が開始されてから一定時間後に後続のシートへの画像形成のために前記作像工程で露光が開始されるとともに、先行するシートの搬送のために前記レジストローラの回転を開始させてから前記一定時間後に後続のシートの搬送のために前記レジストローラの回転を開始させるように制御し、
    後続のシートが前記シート検知工程に遅れて到達して前記シート検知工程にて検知された搬送時間間隔が前記予め決められた時間以上となった場合、前記後続のシートの先端が、停止状態の前記レジストローラのニップに到達してループを形成するためのループ形成時間を確保し且つ前記レジストローラによって搬送されるシートの搬送動作を前記像担持体上の画像と同期させるように、前記後続のシートへの画像形成のために前記作像工程で露光が開始されるタイミングを、先行するシートへの画像形成のために前記作像工程で露光が開始されてから前記一定時間後よりも遅らせるとともに、後続のシートの搬送のために前記レジストローラの回転を開始させるタイミングを、先行するシートの搬送のために前記レジストローラの回転を開始させてから前記一定時間後よりも遅らせるように制御することを特徴とする画像形成方法。
  5. 前記制御工程は、後続のシートが前記シート検知工程に早着して前記シート検知工程にて検知された搬送時間間隔が予め決められた第2の時間以下となった場合には、前記ループ形成時間を確保するために、前記シート搬送工程が後続のシートを前記レジスト工程に搬送する前に、当該後続のシートを停止させるように前記シート搬送工程を制御することを特徴とする請求項4記載の画像形成方法。
  6. 前記制御工程は、前記レジスト工程を制御して前記後続のシートを搬送するために前記レジストローラの回転を開始させるタイミングを遅らせたときには、前記後続のシートの次のシートの給紙タイミングを遅らせることを特徴とする請求項4記載の画像形成方法。
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