JP2917172B2 - 難燃性ポリオレフイン組成物 - Google Patents

難燃性ポリオレフイン組成物

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JP2917172B2 JP21180590A JP21180590A JP2917172B2 JP 2917172 B2 JP2917172 B2 JP 2917172B2 JP 21180590 A JP21180590 A JP 21180590A JP 21180590 A JP21180590 A JP 21180590A JP 2917172 B2 JP2917172 B2 JP 2917172B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、難燃性ポリオレフィン組成物に関する。さ
らに詳しくは、実用時のポリオレフィンの酸化劣化防止
性に優れた難燃性ポリオレフィン組成物に関する。
[従来の技術] 一般にポリオレフィンを難燃化する手段として各種の
ハロゲン系難燃剤を該ポリオレフィンに配合することが
行われ、広く実用に供されている。しかしながら、ハロ
ゲン系難燃剤を配合してなる難燃性ポリオレフィン組成
物は、成形加工される際の溶融混練時の熱により該ハロ
ゲン系難燃剤が分解し生成するハロゲンラジカルによっ
てポリオレフィンが酸化劣化を受けることから、上述の
難燃性ポリオレフィン組成物を用いた成形品は実用時の
耐熱酸化劣化性(以下、長期熱安定性という。)が著し
く低下するといった欠点がある。とりわけプロピレン系
重合体は該重合体中に酸化を受けやすい第3級炭素を有
しているため、上述の長期熱安定性の欠点が顕著とな
る。
また、難燃性ポリオレフィン組成物を用いて成形した
成形品は、銅、黄銅、鉄およびニッケルなどの重金属と
接触する用途に使用されることがある。しかしながら、
ポリオレフィンは上述の各種重金属に含まれる重金属イ
オンによって触媒的に酸化劣化を受けることから、上述
の難燃性ポリオレフィン組成物を用いた成形品は重金属
接触時の耐酸化劣化性(以下、耐重金属性という。)が
著しく低下するといった欠点がある。
このため、従来からハロゲン系難燃剤を配合してなる
難燃性ポリオレフィン組成物を用いた成形品の長期熱安
定性を向上する目的で、ポリオレフィンにハロゲン系難
燃剤および金属石鹸を配合した組成物(特開昭49−3174
9号公報)、ポリオレフィンにハロゲン系難燃剤および
エポキシ化合物を配合した組成物(特開昭52−92258号
公報および特開昭52−119655号公報)、ポリオレフィン
にハロゲン系難燃剤、ステアリン酸金属塩といった金属
石鹸およびエポキシ化合物を配合した組成物(特開昭48
−60135号公報)、ポリオレフィンにハロゲン系難燃剤
およびフェノール系酸化防止剤を配合した組成物(特開
昭54−135838号公報、特開昭55−120644号公報、特開昭
57−145136号公報および特開昭58−13644号公報)、ポ
リオレフィンにハロゲン系難燃剤、ヒンダードフェノー
ルおよびビス−ジチオプロピオン酸の飽和エステルを配
合した組成物(特開昭53−86744号公報)がそれぞれ提
案されている。また、難燃性ポリオレフィン組成物を用
いた成形品の耐重金属性を向上する目的で、ポリオレフ
ィンにハロゲン系難燃剤、銅害防止剤、ヒンダードフェ
ノール系酸化防止剤、並びに硫黄系酸化防止剤を配合し
た難燃性ポリオレフィン組成物が提案されている(特開
昭63−56544号公報)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、近年電気、電子用部品または自動車部
品などの用途において難燃性の要求がますます厳しくな
ってきており、難燃性ポリオレフィン組成物から得られ
る成形品の用途の多様化、大型化に伴って、該成形品の
実用時の使用条件(長期熱安定性、耐重金属性および電
気絶縁性など)に対する要求も厳しくなってきている。
すなわち、従来以上に長期熱安定性に優れた難燃性ポリ
オレフィン組成物および耐重金属性に優れた難燃性ポリ
オレフィン組成物の開発が必要である。これらの問題点
を解決するためハロゲン系難燃剤を配合してなる前記特
開昭49−31749号公報、特開昭52−92258号公報、特開昭
52−119655号公報および特開昭48−60135号公報に提案
されている難燃性ポリオレフィン組成物は長期熱安定性
および耐重金属性についていまだ充分満足できるもので
はなく、前記特開昭54−135838号公報、特開昭55−1206
44号公報、特開昭57−145136号公報、特開昭58−13644
号公報および特開昭53−86744号公報に提案されている
難燃性ポリオレフィン組成物は長期熱安定性について改
善はされるものの高度の長期熱安定性を要求される用途
に用いる場合いまだ充分満足できるものではなく、耐重
金属性についてもいまだ充分満足できるものではない。
また、前記特開昭63−56544号公報に提案されている難
燃性ポリオレフィン組成物は長期熱安定性および耐重金
属性について改善はされるものの高度の長期熱安定性お
よび耐重金属性を要求される用途に用いる場合いまだ充
分満足できるものではない。これはハロゲン系難燃剤か
ら生成するハロゲンラジカルの捕捉作用が不充分である
ためと考えられる。
本発明者らは、ハロゲン系難燃剤を配合してなる難燃
性ポリオレフィン組成物に関する上述の問題点を解決し
た組成物すなわち長期熱安定性の改善された難燃性ポリ
オレフィン組成物および耐重金属性の改善された難燃性
ポリオレフィン組成物を得るべく鋭意研究した。
その結果、本発明者らはポリオレフィンおよび特定の
ハロゲン系難燃剤からなる難燃性組成物にフェノール系
酸化防止剤およびエポキシ化合物をそれぞれ特定量配合
することにより長期熱安定性の改善された難燃性ポリオ
レフィン組成物が、さらに該組成物に重金属不活性化剤
を特定量併用することにより耐重金属性の改善された難
燃性ポリオレフィン組成物が得られることを見い出し、
この知見に基づき本発明を完成した。
以上の記述から明らかなように、本発明の第1の目的
は成形品としたときの該成形品の長期熱安定性に優れた
難燃性ポリオレフィン組成物、また本発明の第2の目的
は成形品としたときの該成形品の耐重金属性に優れた難
燃性ポリオレフィン組成物をそれぞれ提供することであ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は下記の構成を有する。
(1)ポリオレフィンおよび下記〜から選ばれた1
種または2種以上のハロゲン系難燃剤(以下、化合物A
という。)からなる難燃性組成物に、該ポリオレフィン
100重量部に対して、フェノール系酸化防止剤およびエ
ポキシ化合物をそれぞれ0.01〜1重量部配合してなる難
燃性ポリオレフィン組成物。
下記一般式[1]で示されるイミド系化合物 ポリ(ブロモスチレン) 下記一般式[II]で示されるエーテル系化合物 (ただし、式中R1はアルキレン基、アリーレン基もしく
はスルフォニル基を、R2およびR3は臭素化アリーレン
基、臭素化ビシクロアルキレン基もしくは臭素化エポキ
シシクロアルキレン基を、Ar1およびAr2はアリーレン基
もしくは臭素化アリーレン基を、Ar3およびAr5は臭素化
アリール基を、Ar4は臭素化アリーレン基を、mは0も
しくは1を、nは1もしくは2をそれぞれ示す。) (2)ポリオレフィンおよび化合物Aからなる難燃性組
成物に、該ポリオレフィン100重量部に対して、フェノ
ール系酸化防止剤、重金属不活性化剤およびエポキシ化
合物をそれぞれ0.01〜1重量部配合してなる難燃性ポリ
オレフィン組成物。
(3)ポリオレフィン100重量部に対して、チオエーテ
ル系酸化防止剤0.01〜1重量部をさらに配合してなる前
記第(1)項もしくは第(2)項記載の難燃性ポリオレ
フィン組成物。
本発明で用いるポリオレフィンは、エチレン、プロピ
レン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチル−ペンテ
ン−1、ヘキセン−1、オクテン−1などのα−オレフ
ィンの結晶性単独重合体、これら2種以上のα−オレフ
ィンの結晶性、低結晶性もしくは非晶性ランダム共重合
体または結晶性ブロック共重合体、非晶性エチレン−プ
ロピレン−非共役ジエン 3元共重合体などのポリオレ
フィン、上述のα−オレフィンと酢酸ビニルもしくはア
クリル酸エステルとの共重合体、該共重合体のケン化
物、これらα−オレフィンと不飽和シラン化合物との共
重合体、これらα−オレフィンと不飽和カルボン酸もし
くはその無水物との共重合体、該共重合体と金属イオン
化合物との反応生成物、上述のポリオレフィンを不飽和
カルボン酸もしくはその誘導体で変性した変性ポリオレ
フィン、上述のポリオレフィンを不飽和シラン化合物で
変性したシラン変性ポリオレフィンなどを例示すること
ができ、これらポリオレフィンの単独使用はもち論のこ
と、2種以上のポリオレフィンを混合して用いることも
できる。また上述のポリオレフィンに各種合成ゴム(た
とえばポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプ
レン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、フ
ッ素ゴム、スチレン−ブタジエン系ゴム、アクリロニト
リル−ブタジエン系ゴム、スチレン−ブタジエン−スチ
レンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−スチレ
ンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレン−
スチレンブロック共重合体、スチレン−プロピレン−ブ
チレン−スチレンブロック共重合体など)または熱可塑
性合成樹脂(たとえばポリスチレン、スチレン−アクリ
ロニトリル共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−
スチレン共重合体、ポリアミド、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂など)を混合して用い
ることもできる。結晶性プロピレン単独重合体、プロピ
レン成分を70重量%以上含有する結晶性プロピレン共重
合体であって、結晶性エチレン−プロピレンランダム共
重合体、結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合
体、結晶性プロピレン−ブテン−1ランダム共重合体、
結晶性エチレン−プロピレン−ブテン−1 3元共重合
体、結晶性プロピレン−ヘキセン−ブテン−1 3元共重
合体およびこれらの2種以上の混合物が特に好ましく用
いられる。
本発明で用いられる化合物AとしてはN,N′−エチレ
ン−ビス(ジブロモフタルイミド)、N,N′−メチレン
−ビス(テトラブロモフタルイミド)、N,N′−エチレ
ン−ビス(テトラブロモフタルイミド)、N,N′−エチ
リデン−ビス(テトラブロモフタルイミド)、N,N′−
(1,3−プロピレン)−ビス(テトラブロモフタルイミ
ド)、N,N′−(1,2−プロピレン)−ビス(テトラブロ
モフタルイミド),N,N′−(2,2−プロピレン)−ビス
(テトラブロモフタルイミド)、N,N′−(1,4−ブチレ
ン)−ビス(テトラブロモフタルイミド)、N,N′−
(1,6−ヘキサメチレン)−ビス(テトラブロモフタル
イミド)、N,N′−(1,8−オクタメチレン)−ビス(テ
トラブロモフタルイミド)、N,N′−(2,5−ジメチル−
2,5−ヘキサメチレン)−ビス(テトラブロモフタルイ
ミド)、N,N′−(1,4−フェニレン)−ビス(テトラブ
ロモフタルイミド)、N,N′−(4,4′−ビフェニレン)
−ビス(テトラブロモフタルイミド)、N,N′−(4,4″
−テルフェニレン)−ビス(テトラブロモフタルイミ
ド)、N,N′−メチレン−ビス(5,6−ジブロモノルボル
ナン−2,3−ジカルボキシミド)、N,N′−エチレン−ビ
ス(5,6−ジブロモノルボルナン−2,3−ジカルボキシミ
ド)、N,N′−エチリデン−ビス(5,6−ジブロモノルボ
ルナン−2,3−ジカルボキシミド)、N,N′−(1,3−プ
ロピレン)−ビス(5,6−ジブロモノルボルナン−2,3−
ジカルボキシミド)、N,N′−(1,2−プロピレン)−ビ
ス(5,6−ジブロモノルボルナン−2,3−ジカルボキシミ
ド)、N,N′−(2,2−プロピレン)−ビス(5,6−ジブ
ロモノルボルナン−2,3−ジカルボキシミド)、N,N′−
(1,4−ブチレン)−ビス(5,6−ジブロモノルボルナン
−2,3−ジカルボキシミド)、N,N′−(1,6−ヘキサメ
チレン)−ビス(5,6−ジブロモノルボルナン−2,3−ジ
カルボキシミド)、N,N′−(1,8−オクタメチレン)−
ビス(5,6−ジブロモノルボルナン−2,3−ジカルボキシ
ミド)、N,N′−(2,5−ジメチル−2,5−ヘキサメチレ
ン)−ビス(5,6−ジブロモノルボルナン−2,3−ジカル
ボキシミド)、N,N′−(1,4−フェニレン)−ビス(5,
6−ジブロモノルボルナン−2,3−ジカルボキシミド)、
N,N′−(4,4′−ビフェニレン)−ビス(5,6−ジブロ
モノルボルナン−2,3−ジカルボキシミド)、N,N′−
(4,4″−テルフェニレン)−ビス(5,6−ジブロモノル
ボルナン−2,3−ジカルボキシミド)、N,N′−メチレン
−ビス(5,6−ジブロモ−1,4−エポキシシクロヘキサン
−2,3−ジカルボキシミド)、N,N′−エチレン−ビス
(5,6−ジブロモ−1,4−エポキシシクロヘキサン−2,3
−ジカルボキシミド)、N,N′−エチリデン−ビス(5,6
−ジブロモ−1,4−エポキシシクロヘキサン−2,3−ジカ
ルボキシミド)、N,N′−(1,3−プロピレン)−ビス
(5,6−ジブロモ−1,4−エポキシシクロヘキサン−2,3
−ジカルボキシミド)、N,N′−(1,2−プロピレン)−
ビス(5,6−ジブロモ−1,4−エポキシシクロヘキサン−
2,3−ジカルボキシミド)、N,N′−(2,2−プロピレ
ン)−ビス(5,6−ジブロモ−1,4−エポキシシクロヘキ
サン−2,3−ジカルボキシミド)、N,N′−(1,4−ブチ
レン)−ビス(5,6−ジブロモ−1,4−エポキシシクロヘ
キサン−2,3−ジカルボキシミド)、N,N′−(1,6−ヘ
キサメチレン)−ビス(5,6−ジブロモ−1,4−エポキシ
シクロヘキサン−2,3−ジカルボキシミド)、N,N′−
(1,8−オクタメチレン)−ビス(5,6−ジブロモ−1,4
−エポキシシクロヘキサン−2,3−ジカルボキシミ
ド)、N,N′−(2,5−ジメチル−2,5−ヘキサメチレ
ン)−ビス(5,6−ジブロモ−1,4−エポキシシクロヘキ
サン−2,3−ジカルボキシミド)、N,N′−(1,4−フェ
ニレン)−ビス(5,6−ジブロモ−1,4−エポキシシクロ
ヘキサン−2,3−ジカルボキシミド)、N,N′−(4,4′
−ビフェニレン)−ビス(5,6−ジブロモ−1,4−エポキ
シシクロヘキサン−2,3−ジカルボキシミド)、N,N′−
(4,4″−テルフェニレン)−ビス(5,6−ジブロモ−1,
4−エポキシシクロヘキサン−2,3−ジカルボキシミ
ド)、N,N′−(4,4′−ビフェニルスルフォン)−ビス
(テトラブロモフタルイミド)、N,N′−[4,4′−ビス
(3,5−ジブロモフェニル)スルフォン]−ビス(テト
ラブロモフタルイミド)、N,N′−[4,4′−ビス(2,3,
5,6−テトラブロモフェニル)スルフォン]−ビス(テ
トラブロモフタルイミド)、N,N′−(4,4′−ビフェニ
ルメタン)−ビス(テトラブロモフタルイミド)、N,
N′−[4,4′−ビス(3,5−ジブロモフェニル)メタ
ン]−ビス(テトラブロモフタルイミド)、N,N′−
[4,4′−ビス(2,3,5,6−テトラブロモフェニル)メタ
ン]−ビス(テトラブロモフタルイミド)、N,N′−
[4,4′−ビフェニル−(1,2−エタン)]−ビス(テト
ラブロモフタルイミド、N,N′−[4,4′−ビス(3,5−
ジブロモフェニル)−(1,2−エタン)]−ビス(テト
ラブロモフタルイミド)、N,N′−[4,4′−ビス(2,3,
5,6−テトラブロモフェニル)−(1,2−エタン)]−ビ
ス(テトラブロモフタルイミド)、N,N′−[4,4′−ビ
フェニル−(2,2′−プロパン)]−ビス(テトラブロ
モフタルイミド)、N,N′−[4,4′−ビス(3,5−ジブ
ロモフェニル)−(2,2′−プロパン)]−ビス(テト
ラブロモフタルイミド)、N,N′−[4,4′−ビス(2,3,
5,6−テトラブロモフェニル)−(2,2′−プロパン)]
−ビス(テトラブロモフタルイミド)、ポリ(ジブロモ
スチレン)、ポリ(トリブロモスチレン)、ポリ(テト
ラブロモスチレン)、ポリ(ペンタブロモスチレン)、
1,4−ビス(2′,3′,4′,5′,6′−ペンタブロモフェ
ノキシ)−2,3,5,6−テトラブロモベンゼンおよび4,4′
−ビス(2,3,4,5,6−ペンタブロモフェノキシ)−2,
2′,3,3′,5,5′,6,6′−オクタブロモジフェニルエー
テルなどを例示でき、特にN,N′−エチレン−ビス(テ
トラブロモフタルイミド)、N,N′−エチレン−ビス
(5,6−ジブロモノルボルナン−2,3−ジカルボキシミ
ド)、N,N′−[4,4′−ビス(3,5−ジブロモフェニ
ル)スルフォン]−ビス(テトラブロモフタルイミ
ド)、N,N′−[4,4′−ビス(3,5−ジブロモフェニ
ル)−(2,2′−プロパン)]−ビス(テトラブロモフ
タルイミド)、ポリ(トリブロモスチレン)、1,4−ビ
ス(2′,3′,4′,5′,6′−ペンタブロモフェノキシ)
−2,3,5,6−テトラブロモベンゼンおよび4,4′−ビス
(2,3,4,5,6−ペンタブロモフェノキシ)−2,2′,3,
3′,5,5′,6,6′−オクタブロモジフェニルエーテルが
好ましい。これら化合物Aの単独使用はもち論のこと、
2種以上の化合物Aを併用することもできる。該化合物
Aの配合割合は、目的とする難燃性に応じて配合すれば
よく特に限定されないが、通常ポリオレフィン100重量
部に対して好ましくは5〜30重量部である。
本発明で用いられるフェノール系酸化防止剤としては
2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、2−t−ブチ
ル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−
4−エチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−n
−ブチルフェノール、2,6−ジ−i−ブチル−4−n−
ブチルフェノール、2,6−ジ−シクロペンチル−4−メ
チルフェノール、2−(α−メチルシクロヘキシル)−
4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−オクタデシル−4
−メチルフェノール、2,4,6−トリ−シクロヘキシルフ
ェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メトキシメチル
フェノール、n−オクタデシル−β−(4′−ヒドロキ
シ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオネー
ト、2,6−ジ−t−ブチル−4−メトキシフェノール、
2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン、2,5−ジ−t−ア
ミルハイドロキノン、2,2′−チオ−ビス(6−t−ブ
チル−4−メチルフェノール)、2,2′−チオ−ビス
(4−オクチルフェノール)、2,2′−チオ−ビス(6
−t−ブチル−3−メチルフェノール)、4,4′−チオ
−ビス(6−t−ブチル−2−メチルフェノール)、4,
4′−チオ−ビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノ
ール)、4,4′−チオ−ビス(2,6−ジ−t−ブチルフェ
ノール)、2,2′−メチレン−ビス(6−t−ブチル−
4−メチルフェノール)、2,2′−メチレン−ビス(6
−t−ブチル−4−エチルフェノール)、2,2′−メチ
レン−ビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキ
シル)−フェノール]、2,2′−メチレン−ビス(4−
メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2′−メ
チレン−ビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、
2,2′−メチレン−ビス[6−(α−メチルベンジル)
−4−ノニルフェノール]、2,2′−メチレン−ビス
[6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェ
ノール]、2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチ
ルフェノール)、2,2′−エチリデン−ビス(4,6−ジ−
t−ブチルフェノール)、2,2′−エチリデン−ビス
(6−t−ブチル−4−i−ブチルフェノール)、4,
4′−メチレン−ビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノー
ル)、4,4′−メチレン−ビス(6−t−ブチル−2−
メチルフェノール)、4,4′−ブチリデン−ビス(6−
t−ブチル−2−メチルフェノール)、4,4′−ブチリ
デン−ビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノー
ル)、4,4′−ブチリデン−ビス(2,6−ジ−t−ブチル
フェノール)、4,4′−ブチリデン−ビス(3,6−ジ−t
−ブチルフェノール)、1,1−ビス(5−t−ブチル−
4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−ブタン、2,6
−ジ(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベ
ンジル)−4メチルフェノール、カルシウム−ビス[O
−エチル−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)フォスフォネート]、2−t−ブチル−6−
(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジ
ル)−4−メチルフェニルアクリレート、2−t−ブチ
ル−6−[3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチ
ル(α−メチルベンジル)]−4−メチルフェニルアク
リレート、2,4−ジ−t−ブチル−6−[3,5−ジ−t−
ブチル−2−ヒドロキシ(α−メチルベンジル)]フェ
ニルアクリレート、トコフェロール、2,6−ジフェニル
−4−オクタデシロキシフェノール、2,4−ビス(n−
オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t
−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリ
ス(2′−ヒドロキシ−4′−オクトキシフェニル)−
1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[3−(3′,5′−
ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)エチル]
−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(3′,5′−ジ−
t−ブチル−4′−ヒドロキシベンジルチオ)−1,3,5
−トリアジン、1,3,5−トリス(3′,5′−ジ−t−ブ
チル−4′−ヒドロキシベンジルアセチル)ヘキサヒド
ロ−1,3,5−トリアジン、1,1,3−トリス(5−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−ブタン、
トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル
−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、N,N′−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオニル]−ヘキサメチレン
ジアミン、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジルフォスフォネート−ジエチルエステル、2,2−チオ
−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ビス[3,3−
ビス(4′−ヒドロキシ−3′−t−ブチルフェニル)
ブチリックアシッド]エチレングリコールエステル、ビ
ス[3,3−ビス(4′−ヒドロキシ−3′−メチル−
5′−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッド]エチ
レングリコールエステル、ビス[3,3−ビス(4′−ヒ
ドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)ブチリ
ックアシッド]エチレングリコールエステル、ビス[3,
3−ビス(4′−ヒドロキシ−3′−t−ブチルフェニ
ル)ブチリックアシッド]−2,2−ビス(ヒドロキシエ
トキシフェニル)プロパンエステル、ビス[3,3−ビス
(4′−ヒドロキシ−3′−メチル−5′−t−ブチル
フェニル)ブチリックアシッド]−2,2−ビス(ヒドロ
キシエトキシフェニル)プロパンエステル、ビス[3,3
−ビス(4′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチル
フェニル)ブチリックアシッド]−2,2−ビス(ヒドロ
キシエトキシフェニル)プロパンエステル、ビス[2−
(3′−t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−メチル
ベンジル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニル]テ
レフタレート、3,9−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5.5]ウンデカン、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)エ
チル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデ
カン、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{β−(3−t
−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビス[1,1−ジメチル−
2−{β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テ
トラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビス[1,1
−ジメチル−2−{β−(3,5−ジフェニル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビ
ス[1,1−ジメチル−2−{β−(3,5−ジシクロヘキシ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ}エ
チル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデ
カン、2,4,6−トリメチル−3,5−ビス(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)フェノール、1,3,5
−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレ
ート、トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6
−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、トリス[3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、2,2−ビ
ス[4−〔2−(3−メチル−5−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニルプロピオニルオキシ)エトキシ〕フェ
ニル]プロパン、2,2−ビス[4−〔2−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニルオキ
シ)エトキシ〕フェニル]プロパン、テトラキス[メチ
レン−3−(3′−メチル−5′−t−ブチル−4′−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンおよびテ
トラキス[メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル
−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン
などを例示でき、特にビス[3,3−ビス(4′−ヒドロ
キシ−3′−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッ
ド]エチレングリコールエステル、ビス[2−(3′−
t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−メチルベンジ
ル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニル]テレフタ
レート、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{β−(3−
t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プ
ロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサ
スピロ[5.5]ウンデカン、1,3,5−トリメチル−2,4,6
−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、トリス(4−
t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジ
ル)イソシアヌレート、トリス[3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ
エチル]イソシアヌレート、2,2−ビス[4−〔2−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロ
ピオニルオキシ)エトキシ〕フェニル]プロパンおよび
テトラキス[メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチ
ル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタ
ンが好ましい。これらフェノール系酸化防止剤の単独使
用はもち論のこと、2種以上のフェノール系酸化防止剤
を併用することもできる。該フェノール系酸化防止剤の
配合割合は、ポリオレフィン100重量部に対して0.01〜
1重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部である。0.01重
量部未満の配合では難燃性ポリオレフィン組成物の長期
熱安定性および耐重金属性の改善効果が充分に発揮され
ず、また1重量部を超えても構わないが、それ以上の長
期熱安定性および耐重金属性の改善効果が期待できず実
際的でないばかりでなくまた不経済である。
本発明で用いられる重金属不活性化剤としてはベンゾ
トリアゾール、2,4,6−トリアミノ−1,3,5−トリアジ
ン、3,9−ビス[2−(3,5−ジアミノ−2,4,6−トリア
ザフェニル)エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5.5]ウンデカン、エチレンジアミン−テトラアセチ
ックアシッド、エチレンジアミン−テトラアセチックア
シッドのアルカリ金属塩(Li,Na,K)塩、N,N′−ジサリ
シリデン−エチレンジアミン、N,N′−ジサリシリデン
−1,2−プロピレンジアミン、N,N′′−ジサリシリデン
−N′−メチル−ジプロピレントリアミン、3−サリシ
ロイルアミノ−1,2,4−トリアゾール、デカメチレンジ
カルボキシリックアシッド−ビス(N′−サリシロイル
ヒドラジド)、ニッケル−ビス(1−フェニル−3−メ
チル−4−デカノイル−5−ピラゾレート)、2−エト
キシ−2′−エチルオキサニリド、5−t−ブチル−2
−エトキシ−2′−エチルオキサニリド、N,N−ジエチ
ル−N′,N′−ジフェニルオキサミド、N,N′−ジエチ
ル−N,N′−ジフェニルオキサミド、オキサリックアシ
ッド−ビス(ベンジリデンヒドラジド)、チオジプロピ
オニックアシッド−ビス(ベンジリデンヒドラジド)、
イソフタリックアシッド−ビス(2−フェノキシプロピ
オニルヒドラジド)、ビス(サリシロイルヒドラジ
ン)、N−サリシリデン−N′−サリシロイルヒドラゾ
ン、N,N′−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン、トリス
[2−t−ブチル−4−チオ(2′−メチル−4′−ヒ
ドロキシ−5′−t−ブチルフェニル)−5−メチルフ
ェニル]フォスファイト、ビス[2−t−ブチル−4−
チオ(2′−メチル−4′−ヒドロキシ−5′−t−ブ
チルフェニル)−5−メチルフェニル]−ペンタエリス
リトール−ジフォスファイト、テトラキス[2−t−ブ
チル−4−チオ(2′−メチル−4′−ヒドロキシ−
5′−t−ブチルフェニル)−5−メチルフェニル]−
1,6−ヘキサメチレン−ビス(N−ヒドロキシエチル−
N−メチルセミカルバジド)−ジフォスファイト、テト
ラキス[2−t−ブチル−4−チオ(2′−メチル−
4′−ヒドロキシ−5′−t−ブチルフェニル)−5−
メチルフェニル]−1,10−デカメチレン−ジ−カルボキ
シリックアシッド−ジ−ヒドロキシエチルカルボニルヒ
ドラジド−ジフォスファイト、テトラキス[2−t−ブ
チル−4−チオ(2′−メチル−4′−ヒドロキシ−
5′−t−ブチルフェニル)−5−メチルフェニル]−
1,10−デカメチレン−ジ−カルボキシリックアシッド−
ジ−サリシロイルヒドラジド−ジフォスファイト、テト
ラキス[2−t−ブチル−4−チオ(2′−メチル−
4′−ヒドロキシ−5′−t−ブチルフェニル)−5−
メチルフェニル]−ジ(ヒドロキシエチルカルボニル)
ヒドラジド−ジフォスファイト、テトラキス[2−t−
ブチル−4−チオ(2′−メチル−4′−ヒドロキシ−
5′−t−ブチルフェニル)−5−メチルフェニル]−
N,N′−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド−ジフォ
スファイト、およびN,N′−ビス[2−〔3−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル
オキシ〕エチル]オキサミドなどを例示でき、特にオキ
サリックアシッド−ビス(ベンジリデンヒドラジド)、
N,N′−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン、トリス[2
−t−ブチル−4−チオ(2′−メチル−4′−ヒドロ
キシ−5′−t−ブチルフェニル)−5−メチルフェニ
ル]フォスファイトおよびN,N′−ビス[2−〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオニルオキシ〕エチル]オキサミドが好ましい。こ
れら重金属不活性化剤の単独使用はもち論のこと、2種
以上の重金属不活性化剤を併用することもできる。該重
金属不活性化剤の配合割合は、ポリオレフィン100重量
部に対して0.01〜1重量部、好ましくは0.05〜0.5重量
部である。0.01重量部未満の配合では難燃性ポリオレフ
ィン組成物の耐重金属性の改善効果が充分に発揮され
ず、また1重量部を超えても構わないが、それ以上の耐
重金属性の改善効果が期待できず実際的でないばかりで
なくまた不経済である。
本発明で用いられるエポキシ化合物としては溶融混練
時に著しく揮発逃失もしくは分解してしまうものでなけ
れば特に限定されず、またエポキシ当量として100〜1,0
00程度のものが好適に用いることができ、エピクロルヒ
ドリンもしくはエピクロルヒドリンの誘導体(たとえば
2−メチルエピクロルヒドリン、2−エチルエピクロル
ヒドリンおよび2−プロピルエピクロルヒドリンなど)
とビスフェノールもしくはビスフェノールの誘導体(た
とえばビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェ
ノールS、水素添加ビスフェノールA、水素添加ビスフ
ェノールFおよび水素添加ビスフェノールSなど)との
縮合物、エポキシ化油脂(たとえばエポキシ化大豆油、
エポキシ化アマニ油およびエポキシ化ヒマシ油など)、
エポキシ化油脂酸、エポキシ化油脂酸のアルキルエステ
ル(たとえばエポキシ化ステアリン酸オクチル、3,4−
エポキシシクロヘキシルメタノールの脂肪酸エステル、
3,4−エポキシシクロヘキシルカルボン酸のアルキルエ
ステル、4,5−エポキシシクロヘキサン−1,2−ジカルボ
ン酸のジアルキルエステル、3,4−エポキシ−6−メチ
ルシクロヘキシルメチルおよび3,4−エポキシ−6−メ
チルシクロヘキサンカルボキシレートなど)、テトラヒ
ドロキシフェニルメタンテトラグリシジルエーテル、レ
ゾルシノールジグリシジルエーテル、ノボラックグリシ
ジルエーテル、ポリアルキレングリコールジグリシジル
エーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、ペンタ
エリスリトールジグリシジルエーテル、p−オキシ安息
香酸グリシジルエーテル−エステル、フタル酸ジグリシ
ジルエステル、テトラヒドロフタル酸ジグリシジルエス
テル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、ア
クリル酸グリシジルエステル、ダイマー酸ジグリシジル
エステル、グリシジルアニリン、テトラグリシジルジア
ミノジフェニルメタン、トリグリシジルイソシアヌレー
ト、エポキシ化ポリブタジエン、3,4−エポキシ−6−
メチルシクロヘキシルメチル(3,4−エポキシ−6−メ
チルシクロヘキサン)カルボキシレート、3,4−エポキ
シシクロヘキシルメチル(3,4−エポキシシクロヘキサ
ン)カルボキシレート、ビス(3,4−エポキシ−6−メ
チルシクロヘキシルメチル)アジペート、ビニルシクロ
ヘキセンジエポキサイド、ジシクロペンタジエンオキサ
イド、ビス(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル
およびリモネンジオキサイドなどを例示でき、特にエピ
クロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合物、2−メ
チルエピクロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合
物、トリグリシジルイソシアヌレートおよびエポキシ化
大豆油が好ましい。これらエポキシ化合物の単独使用は
もち論のこと、2種以上のエポキシ化合物を併用するこ
ともできる。該エポキシ化合物の配合割合は、ポリオレ
フィン100重量部に対して0.01〜1重量部、好ましくは
0.05〜0.5重量部である。0.01重量部未満の配合では難
燃性ポリオレフィン組成物の長期熱安定性および耐重金
属性の改善効果が充分に発揮されず、また1重量部を超
えても構わないが、それ以上の長期熱安定性および耐重
金属性の改善効果が期待できず(エポキシ化合物が1重
量部を超えるとベタツキが生じる。)実際的でないばか
りでなくまた不経済である。
また本発明組成物には、さらに難燃助剤を用いること
ができる。該難燃助剤としてはアンチモン化合物(たと
えば三酸化アンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アン
チモン、ピロアンチモン酸ナトリウム、三塩化アンチモ
ン、三硫化アンチモン、オキシ塩化アンチモン、二塩化
アンチモンパークロロペンタンおよびアンチモン酸カリ
ウムなど)、ホウ素化合物(たとえばメタホウ酸亜鉛、
四ホウ酸亜鉛、ホウ酸亜鉛および塩基性ホウ酸亜鉛な
ど)、ジルコニウム酸化物、スズ酸化物およびモリブデ
ン酸化物などを例示でき、特に三酸化アンチモン、四酸
化アンチモン、五酸化アンチモン、三塩化アンチモン、
三硫化アンチモンおよびホウ酸亜鉛が好ましい。これら
難燃助剤の単独使用はもち論のこと、2種以上の難燃助
剤を併用することもできる。これら難燃助剤の配合割合
は特に限定されないが、化合物Aの配合量100重量部に
対して好ましくは20〜60重量部である。該難燃助剤の配
合は本発明組成物において化合物Aに相乗的に作用して
難燃性を高めることから、化合物Aの配合量を減少させ
ることができる。従って、該難燃助剤の配合は好まし
い。
本発明の組成物にあっては、通常ポリオレフィンに添
加される各種の添加剤たとえばチオエーテル系、リン
系、ヒドロキシルアミン系などの酸化防止剤、光安定
剤、透明化剤、造核剤、滑剤、帯電防止剤、防曇剤、ア
ンチブロッキング剤、無滴剤、顔料、過酸化物の如きラ
ジカル発生剤、金属石鹸類などの分散剤もしくは中和
剤、無機充填剤(たとえばタルク、マイカ、クレー、ウ
ォラストナイト、ゼオライト、カオリン、ベントナイ
ト、パーライト、ケイソウ土、アスベスト、炭酸カルシ
ウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、二酸
化ケイ素、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウ
ム、硫化亜鉛、硫酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ
酸アルミニウム、ガラス繊維、チタン酸カリウム、炭素
繊維、カーボンブラック、グラファイト、金属繊維な
ど)もしくはカップリング剤(たとえばシラン系、チタ
ネート系、ボロン系、アルミネート系、ジルコアルミネ
ート系など)の如き表面処理剤で表面処理された前記無
機充填剤または有機充填剤(たとえば木粉、パルプ、故
紙、合成繊維、天然繊維など)を本発明の目的を損なわ
ない範囲で併用することができる。特にチオエーテル系
酸化防止剤を併用すると、相乗的に酸化劣化防止効果が
発揮されるので併用することが好ましい。チオエーテル
系酸化防止剤としてはジラウリルチオジプロピオネー
ト、ジトリデシルチオジプロピオネート、ジミリスチル
チオジプロピオネート、ジセチルチオジプロピオネー
ト、ジステアリルチオジプロピオネート、ジラウリルチ
オジブチレート、ジトリデシルチオジブチレート、ジミ
リスチルチオジブチレート、ジセチルチオジブチレー
ト、ジステアリルチオジブチレート、ラウリルステアリ
ルチオジプロピオネート、ラウリルステアリルチオジブ
チレート、ペンタエリスリトール−β−ラウリルチオジ
プロピオネート、ペンタエリスリトール−テトラキス
(3−オクチルチオプロピオネート)、ペンタエリスリ
トール−テトラキス(3−ノニルチオプロピオネー
ト)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−デシル
チオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラ
キス(3−ラウリルチオプロピオネート)、ペンタエリ
スリトール−テトラキス(3−トリデシルチオプロピオ
ネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ミ
リスチルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール
−テトラキス(3−パルミチルチオプロピオネート)、
ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ステアリルチ
オプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラキ
ス(4−オクチルチオブチレート)、ペンタエリスリト
ール−テトラキス(4−ノニルチオブチレート)、ペン
タエリスリトール−テトラキス(4−デシルチオブチレ
ート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(4−ラウ
リルチオブチレート)、ペンタエリスリトール−テトラ
キス(4−トリデシルチオブチレート)、ペンタエリス
リトール−テトラキス(4−ミリスチルチオブチレー
ト)、ペンタエリスリトール−テトラキス(4−パルミ
チルチオブチレート)、ペンタエリスリトール−テトラ
キス(4−ステアリルチオブチレート)、ペンタエリス
リトール−テトラキス(3−オクチルチオブチレー
ト)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ノニル
チオブチレート)、ペンタエリスリトール−テトラキス
(3−デシルチオブチレート)、ペンタエリスリトール
−テトラキス(3−ラウリルチオブチレート)、ペンタ
エリスリトール−テトラキス(3−トリデシルチオブチ
レート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ミ
リスチルチオブチレート)、ペンタエリスリトール−テ
トラキス(3−パルミチルチオブチレート)、ペンタエ
リスリトール−テトラキス(3−ステアリルチオブチレ
ート)、テトラキス[3−{2−(オクチルオキシカル
ボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシメチル]メタ
ン、テトラキス[3−{2−(ノニルオキシカルボニ
ル)エチルチオ}プロピオニルオキシメチル]メタン、
テトラキス[3−{2−(デシルオキシカルボニル)エ
チルチオ}プロピオニルオキシメチル]メタン、テトラ
キス[3−{2−(ドデシルオキシカルボニル)エチル
チオ}プロピオニルオキシメチル]メタン、テトラキス
[3−{2−(トリデシルオキシカルボニル)エチルチ
オ}プロピオニルオキシメチル]メタン、テトラキス
[3−{2−(テトラデシルオキシカルボニル)エチル
チオ}プロピオニルオキシメチル]メタン、テトラキス
[3−{2−(ヘキサデシルオキシカルボニル)エチル
チオ}プロピオニルオキシメチル]メタン、テトラキス
[3−{2−(オクタデシルオキシカルボニル)エチル
チオ}プロピオニルオキシメチル]メタン、1,3,5−ト
リス[3−{2−(オクチルオキシカルボニル)エチル
チオ}プロピオニル]ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジ
ン、1,3,5−トリス[3−{2−(ノニルオキシカルボ
ニル)エチルチオ}プロピオニル]ヘキサヒドロ−1,3,
5−トリアジン、1,3,5−トリス[3−{2−(デシルオ
キシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]ヘキサヒ
ドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス[3−{2−
(ドデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニ
ル]ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス
[3−{2−(トリデシルオキシカルボニル)エチルチ
オ}プロピオニル]ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジ
ン、1,3,5−トリス[3−{2−(テトラデシルオキシ
カルボニル)エチルチオ}プロピオニル]ヘキサヒドロ
−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス[3−{2−(ヘ
キサデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニ
ル]ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス
[3−{2−(オクタデシルオキシカルボニル)エチル
チオ}プロピオニル]ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジ
ン、2,4,6−トリス[3−{2−(オクチルオキシカル
ボニル)エチルチオ}プロピオニル]−1,3,5−トリア
ジン、2,4,6−トリス[3−{2−(ノニルオキシカル
ボニル)エチルチオ}プロピオニル]−1,3,5−トリア
ジン、2,4,6−トリス[3−{2−(デシルオキシカル
ボニル)エチルチオ}プロピオニル]−1,3,5−トリア
ジン、2,4,6−トリス[3−{2−(ドデシルオキシカ
ルボニル)エチルチオ}プロピオニル]−1,3,5−トリ
アジン、2,4,6−トリス[3−{2−(トリデシルオキ
シカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]−1,3,5−
トリアジン、2,4,6−トリス[3−{2−(テトラデシ
ルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]−1,
3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[3−{2−(ヘキサ
デシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]
−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[3−{2−(オ
クタデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニ
ル]−1,3,5−トリアジン、トリス[3−{2−(オク
チルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]イ
ソシアヌレート、トリス[3−{2−(ノニルオキシカ
ルボニル)エチルチオ}プロピオニル]イソシアヌレー
ト、トリス[3−{2−(デシルオキシカルボニル)エ
チルチオ}プロピオニル]イソシアヌレート、トリス
[3−{2−(ドデシルオキシカルボニル)エチルチ
オ}プロピオニル]イソシアヌレート、トリス[3−
{2−(トリデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プ
ロピオニル]イソシアヌレート、トリス[3−{2−
(テトラデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピ
オニル]イソシアヌレート、トリス[3−{2−(ヘキ
サデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニ
ル]イソシアヌレート、トリス[3−{2−(オクタデ
シルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]イ
ソシアヌレート、トリス[3−{2−(オクチルオキシ
カルボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシエチル]
イソシアヌレート、トリス[3−{2−(ノニルオキシ
カルボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシエチル]
イソシアヌレート、トリス[3−{2−(デシルオキシ
カルボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシエチル]
イソシアヌレート、トリス[3−{2−(ドデシルオキ
シカルボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシエチ
ル]イソシアヌレート、トリス[3−{2−(トリデシ
ルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシ
エチル]イソシアヌレート、トリス[3−{2−(テト
ラデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル
オキシエチル]イソシアヌレート、トリス[3−{2−
(ヘキサデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピ
オニルオキシエチル]イソシアヌレート、トリス[3−
{2−(オクタデシルオキシカルボニル)エチルチオ}
プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、ビス
(4−t−アミルフェニル)スルフィド、ジラウリルジ
スルフィド、ジミリスチルジスルフィド、ジステアリル
ジスルフィド、3,9−ビス(2−ラウリルチオエチル)
−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、
3,9−ビス(2−ミリスチルチオエチル)−2,4,8,10−
テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビス(2
−ステアリルチオエチル)−2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビス(2−ラウリルチオ
プロピル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウ
ンデカン、3,9−ビス(2−ミリスチルチオプロピル)
−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、
3,9−ビス(2−ステアリルチオプロピル)−2,4,8,10
−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビス
[1,1−ジメチル−2−{3−ラウリルチオプロピオニ
ルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5.5]ウンデカン、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−
{3−ミリスチルチオプロピオニルオキシ}エチル]−
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9
−ビス[1,1−ジメチル−2−{3−ステアリルチオプ
ロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサ
スピロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビス[1,1−ジメチル
−2−{3−ラウリルチオブチロイルオキシ}エチル]
−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、
3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{3−ミリスチルチオ
ブチロイルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサ
スピロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビス[1,1−ジメチル
−2−{3−ステアリルチオブチロイルオキシ}エチ
ル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン、3−(ラウリルチオ)プロピオニルアミド、3−
(ミリスチルチオ)プロピオニルアミド、3−(ステア
リルチオ)プロピオニルアミド、N,N′−メチレン−ビ
ス(3−ラウリルチオプロピオニル)アミド、N,N′−
メチレン−ビス(3−ミリスチルチオプロピオニル)ア
ミド、N,N′−メチレン−ビス(3−ステアリルチオプ
ロピオニル)アミド、N,N′−エチレン−ビス(3−ラ
ウリルチオプロピオニル)アミド、N,N′−エチレン−
ビス(3−ミリスチルチオプロピオニル)アミド、N,
N′−エチレン−ビス(3−ステアリルチオプロピオニ
ル)アミド、N,N′−ビス(3−ラウリルチオプロピオ
ニル)ヒドラジド、N,N′−ビス(3−ミリスチルチオ
プロピオニル)ヒドラジド、N,N′−ビス(3−ステア
リルチオプロピオニル)ヒドラジド、チオエチレングリ
コール−ビス(β−アミノクロトネート)、ビス[2−
メチル−4−(3−アルキルチオプロピオニルオキシ)
−5−t−ブチルフェニル]スルフィドおよびポリ[1,
4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン−チオジ
プロピオネート]などを例示でき、とりわけジラウリル
チオジプロピオネート、ジミリスチルチオジプロピオネ
ート、ジステアリルチオジプロピオネートおよびジステ
アリルジスルフィドが好ましい。これらチオエーテル系
酸化防止剤の単独使用はもち論のこと、2種以上のチオ
エーテル系酸化防止剤を併用することもできる。該チオ
エーテル系酸化防止剤の配合割合は、ポリオレフィン10
0重量部に対して0.01〜1重量部、好ましくは0.05〜0.5
重量部である。
本発明の組成物は、ポリオレフィンに化合物A、フ
ェノール系酸化防止剤およびエポキシ化合物必要に応じ
て難燃助剤ならびに通常ポリオレフィンに添加される前
述の各種添加剤、またはポリオレフィンに化合物A、
フェノール系酸化防止剤、重金属不活性化剤およびエポ
キシ化合物必要に応じて難燃助剤ならびに通常ポリオレ
フィンに添加される前述の各種添加剤のそれぞれ所定量
を通常の混合装置たとえばヘンシェルミキサー(商品
名)、スーパーミキサー、リボンブレンダー、バンバリ
ミキサーなどを用いて混合し、通常の単軸押出機、2軸
押出機、ブラベンダーまたはロールなどで、溶融混練温
度150℃〜250℃、好ましくは180℃〜230℃で溶融混練ペ
レタイズすることにより得ることができる。得られた組
成物は射出成形法、押出成形法、ブロー成形法などの各
種成形法により目的とする成形品の製造に供される。
[作用] 本発明において、化合物Aは難燃剤として、フェノー
ル系酸化防止剤はラジカル連鎖禁止剤として、重金属不
活性化剤は重金属イオンによるポリオレフィンの触媒的
酸化劣化作用の不活性化剤として、またエポキシ化合物
はハロゲンラジカルの捕捉剤として作用することが一般
に知られている。しかしながら、ポリオレフィンに本発
明にかかわる化合物A、フェノール系酸化防止剤およ
びエポキシ化合物または化合物A、フェノール系酸化
防止剤、重金属不活性化剤およびエポキシ化合物を配合
することにより、従来公知の酸化劣化防止効果を有する
化合物の配合からは到底予測できない驚くべき相乗効果
が発揮され、長期熱安定性または耐重金属性が著し
く優れた難燃性ポリオレフィン組成物が得られる。
[実施例] 以下、実施例および比較例によって本発明を具体的に
説明するが、本発明はこれによって限定されるものでは
ない。
なお、実施例および比較例で用いた評価方法は次の方
法によった。
1)長期熱安定性:オーブンライフ試験により評価し
た。すなわち得られたペレットを用いて長さ50mm、巾25
mm、厚み1mmの試験片を射出成形法により作成し、該試
験片を用いて温度150℃に調節した循環熱風オーブンに
入れ、試験片が完全劣化するまでの時間(引張強度が0
になるまでの時間)を測定(JIS K 7212に準拠)するこ
とにより長期熱安定性を評価した。
2)耐重金属性:耐銅性試験により評価した。すなわち
得られたペレットを用いて長さ50mm、巾25mm、厚み1mm
の試験片を射出成形法により作成し、該試験片を用いて
長さ25mm、巾25mm、厚み0.3mmの銅板と接触させクリッ
プで固定して温度150℃に調節した循環熱風オーブンに
入れ、試験片の銅板接触部分が完全劣化するまでの時間
(劣化が貫通するまでの時間)を測定(JIS K 7212に準
拠)することにより耐重金属性を評価した。
3)難燃性:UL サブジェクト 94(Underwriters Labo
ratories Inc.)の垂直燃焼試験法に従い難燃性の試験
を行った。すなわち得られたペレットを用いて長さ125m
m、巾12.5mm、厚み1.56mmの燃焼用試験片を射出成形法
により作成し、該燃焼用試験片を用いて燃焼性区分およ
び溶融滴下の有無により評価した。
実施例1〜13、比較例1〜6 ポリオレフィンとしてMFR(230℃における荷重2.16kg
を加えた場合の10分間の溶融樹脂の吐出量)6.0g/10分
の安定化されていない粉末状結晶性プロピレン単独重合
体100重量部に、化合物AとしてN,N′−エチレン−ビス
(テトラブロモフタルイミド)、難燃助剤として三酸化
アンチモン、フェノール系酸化防止剤として2,6−ジ−
t−ブチル−p−クレゾール、テトラキス(メチレン−
3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート]メタン、1,3,5−トリメチル
−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、トリス
(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベ
ンジル)イソシアヌレート、トリス[3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオ
キシエチル]イソシアヌレート、ビス[3,3−ビス
(4′−ヒドロキシ−3′−t−ブチルフェニル)ブチ
リックアシッド]エチレングリコールエステル、ビス
[2−(3′−t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−
メチルベンジル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル]テレフタレート、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−
{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−
テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンもしくは2,2−ビ
ス[4−〔2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニルプロピオニルオキシ)エトキシ〕フェニル]
プロパン、エポキシ化合物としてエピクロルヒドリンと
ビスフェノールAとの縮合物(エポキシ当量700〜83
0)、エピクロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合
物と2−メチルエピクロルヒドリンとビスフェノールA
との縮合物の混合物(エポキシ当量180〜200)、トリグ
リシジルイソシアヌレート(エポキシ当量100〜110)も
しくはエポキシ化大豆油(エポキシ当量220〜240)およ
び他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の第1表に記載し
た配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3
分間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で230℃
にて溶融混練処理してペレット化した。また比較例1〜
6としてMFRが6.0g/10分の安定化されていない粉末状結
晶性プロピレン単独重合体100重量部に後述の第1表に
記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例1〜13
に準拠して溶融混練処理してペレットを得た。
オーブンライフ試験および燃焼性試験に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度230℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により長期熱
安定性および難燃性の評価を行った。これらの結果を第
1表に示した。
実施例14〜26、比較例7〜12 ポリオレフィンとしてMFR6.0g/10分の安定化されてい
ない粉末状結晶性プロピレン単独重合体100重量部に、
化合物AとしてN,N′−エチレン−ビス(5,6−ジブロモ
ノルボルナン−2,3−ジカルボキシミド)、難燃助剤と
して三酸化アンチモン、フェノール系酸化防止剤として
テトラキス[メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチ
ル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタ
ン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イ
ソシアヌレート、トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロ
キシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、ト
リス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレー
ト、ビス「3,3−ビス(4′−ヒドロキシ−3′−t−
ブチルフェニル)ブチリックアシッド]エチレングリコ
ールエステル、ビス[2−(3′−t−ブチル−2′−
ヒドロキシ−5′−メチルベンジル)−6−t−ブチル
−4−メチルフェニル]テレフタレート、3,9−ビス
[1,1−ジメチル−2−{β−(3−t−ブチル−4−
ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキ
シ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]
ウンデカンもしくは2,2−ビス[4−〔2−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニルオキ
シ)エトキシ〕フェニル]プロパン、エポキシ化合物と
してエピクロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合物
(エポキシ当量700〜830)、エピクロルヒドリンとビス
フェノールAとの縮合物と2−メチルエピクロルヒドリ
ンとビスフェノールAとの縮合物の混合物(エポキシ当
量180〜200)、トリグリシジルイソシアヌレート(エポ
キシ当量100〜110)もしくはエポキシ化大豆油(エポキ
シ当量220〜240)および他の添加剤のそれぞれ所定量を
後述の第2表に記載した配合割合でヘンシェルミキサー
(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mm
の2軸押出機で230℃にて溶融混練処理してペレット化
した。また比較例7〜12としてMFRが6.0g/10分の安定化
されていない粉末状結晶性プロピレン単独重合体100重
量部に後述の第2表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を
配合し、実施例14〜26に準拠して溶融混練処理してペレ
ットを得た。
オーブンライフ試験および燃焼性試験に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度230℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により長期熱
安定性および難燃性の評価を行った。これらの結果を第
2表に示した。
実施例27〜39、比較例13〜18 ポリオレフィンとしてMFR6.0g/10分の安定化されてい
ない粉末状結晶性プロピレン単独重合体100重量部に、
化合物AとしてN,N′−[4,4′−ビス(3,5−ジブロモ
フェニル)スルフォン]−ビス(テトラブロモフタルイ
ミド)、難燃助剤として三酸化アンチモン、フェノール
系酸化防止剤としてテトラキス[メチレン−3−
(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]メタン、1,3,5−トリメチル−2,
4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、トリス(4
−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジ
ル)イソシアヌレート、トリス[3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ
エチル]イソシアヌレート、ビス[3,3−ビス(4′−
ヒドロキシ−3′−t−ブチルフェニル)ブチリックア
シッド]エチレングリコールエステル、ビス[2−
(3′−t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−メチル
ベンジル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニル]テ
レフタレート、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{β−
(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ[5.5]ウンデカンもしくは2,2−ビス[4
−〔2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニルプロピオニルオキシ)エトキシ〕フェニル]プロパ
ン、エポキシ化合物としてエピクロルヒドリンとビスフ
ェノールAとの縮合物(エポキシ当量700〜830)、エピ
クロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合物と2−メ
チルエピクロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合物
の混合物(エポキシ当量180〜200)、トリグリシジルイ
ソシアヌレート(エポキシ当量100〜110)もしくはエポ
キシ化大豆油(エポキシ当量220〜240)および他の添加
剤のそれぞれ所定量を後述の第3表に記載した配合割合
でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混
合したのち、口径30mmの2軸押出機で230℃にて溶融混
練処理してペレット化した。また比較例13〜18としてMF
Rが6.0g/10分の安定化されていない粉末状結晶性プロピ
レン単独重合体100重量部に後述の第3表に記載の添加
剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例27〜39に準拠して
溶融混練処理してペレットを得た。
オーブンライフ試験および燃焼性試験に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度230℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により長期熱
安定性および難燃性の評価を行った。これらの結果を第
3表に示した。
実施例40〜52、比較例19〜24 ポリオレフィンとしてMFR6.0g/10分の安定化されてい
ない粉末状結晶性プロピレン単独重合体100重量部に、
化合物AとしてN,N′−[4,4′−ビス(3,5−ジブロモ
フェニル)−(2,2′−プロパン)]−ビス(テトラブ
ロモフタルイミド)、難燃助剤として三酸化アンチモ
ン、フェノール系酸化防止剤としてテトラキス[メチレ
ン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]メタン、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、ト
リス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチ
ルベンジル)イソシアヌレート、トリス[3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシエチル]イソシアヌレート、ビス[3,3−ビス
(4′−ヒドロキシ−3′−t−ブチルフェニル)ブチ
リックアシッド]エチレングリコールエステル、ビス
[2−(3′−t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−
メチルベンジル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル]テレフタレート、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−
{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−
テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンもしくは2,2−ビ
ス[4−〔2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニルプロピオニルオキシ)エトキシ〕フェニル]
プロパン、エポキシ化合物としてエピクロルヒドリンと
ビスフェノールAとの縮合物(エポキシ当量700〜83
0)、エピクロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合
物と2−メチルエピクロルヒドリンとビスフェノールA
との縮合物の混合物(エポキシ当量180〜200)、トリグ
リシジルイソシアヌレート(エポキシ当量100〜110)も
しくはエポキシ化大豆油(エポキシ当量220〜240)およ
び他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の第4表に記載し
た配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3
分間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で230℃
にて溶融混練処理してペレット化した。また比較例19〜
24としてMFRが6.0g/10分の安定化されていない粉末状結
晶性プロピレン単独重合体100重量部に後述の第4表に
記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例40〜52
に準拠して溶融混練処理してペレットを得た。
オーブンライフ試験および燃焼性試験に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度230℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により長期熱
安定性および難燃性の評価を行った。これらの結果を第
4表に示した。
実施例53〜65、比較例25〜30 ポリオレフィンとしてMFR6.0g/10分の安定化されてい
ない粉末状結晶性プロピレン単独重合体100重量部に、
化合物Aとしてポリ(2,4,6−トリブロモスチレン)
(分子量17〜20万)、難燃助剤として三酸化アンチモ
ン、フェノール系酸化防止剤としてテトラキス[メチレ
ン−3−(3′,5′,−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート]メタン、1,3,5−トリ
メチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、
トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメ
チルベンジル)イソシアヌレート、トリス[3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ニルオキシエチル]イソシアヌレート、ビス[3,3−ビ
ス(4′−ヒドロキシ−3′−t−ブチルフェニル)ブ
チリックアシッド]エチレングリコールエステル、ビス
[2−(3′−t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−
メチルベンジル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル]テレフタレート、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−
{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−
テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンもしくは2,2−ビ
ス[4−〔2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニルプロピオニルオキシ)エトキシ〕フェニル]
プロパン、エポキシ化合物としてエピクロルヒドリンと
ビスフェノールAとの縮合物(エポキシ当量700〜83
0)、エピクロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合
物と2−メチルエピクロルヒドリンとビスフェノールA
との縮合物の混合物(エポキシ当量180〜200)、トリグ
リシジルイソシアヌレート(エポキシ当量100〜110)も
しくはエポキシ化大豆油(エポキシ当量220〜240)およ
び他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の第5表に記載し
た配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3
分間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で230℃
にて溶融混練処理してペレット化した。また比較例25〜
30としてMFRが6.0g/10分の安定化されていない粉末状結
晶性プロピレン単独重合体100重量部に後述の第5表に
記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例53〜65
に準拠して溶融混練処理してペレットを得た。
オーブンライフ試験および燃焼性試験に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度230℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により長期熱
安定性および難燃性の評価を行った。これらの結果を第
5表に示した。
実施例66〜78、比較例31〜36 ポリオレフィンとしてMFR6.0g/10分の安定化されてい
ない粉末状結晶性プロピレン単独重合体100重量部に、
化合物Aとして1,4−ビス(2′,3′,4′,5′,6′−ペ
ンタブロモフェノキシ)−2,3,5,6−テトラブロモベン
ゼン、難燃助剤として三酸化アンチモン、フェノール系
酸化防止剤としてテトラキス[メチレン−3−(3′,
5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート]メタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−ト
リス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)イソシアヌレート、トリス(4−t
−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)
イソシアヌレート、トリス[3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチ
ル]イソシアヌレート、ビス[3,3−ビス(4′−ヒド
ロキシ−3′−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッ
ド]エチレングリコールエステル、ビス[2−(3′−
t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−メチルベンジ
ル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニル]テレフタ
レート、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{β−(3−
t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プ
ロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサ
スピロ[5.5]ウンデカンもしくは2,2−ビス[4−〔2
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプ
ロピオニルオキシ)エトキシ〕フェニル]プロパン、エ
ポキシ化合物としてエピクロルヒドリンとビスフェノー
ルAとの縮合物(エポキシ当量700〜830)、エピクロル
ヒドリンとビスフェノールAとの縮合物と2−メチルエ
ピクロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合物の混合
物(エポキシ当量180〜200)、トリグリシジルイソシア
ヌレート(エポキシ当量100〜110)もしくはエポキシ化
大豆油(エポキシ当量220〜240)および他の添加剤のそ
れぞれ所定量を後述の第6表に記載した配合割合でヘン
シェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合した
のち、口径30mmの2軸押出機で230℃にて溶融混練処理
してペレット化した。また比較例31〜36としてMFRが6.0
g/10分の安定化されていない粉末状結晶性プロピレン単
独重合体100重量部に後述の第6表に記載の添加剤のそ
れぞれ所定量を配合し、実施例66〜78に準拠して溶融混
練処理してペレットを得た。
オーブンライフ試験および燃焼性試験に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度230℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により長期熱
安定性および難燃性の評価を行った。これらの結果を第
6表に示した。
実施例79〜91、比較例37〜42 ポリオレフィンとしてMFR6.0g/10分の安定化されてい
ない粉末状結晶性プロピレン単独重合体100重量部に、
化合物Aとして4,4′−ビス(2,3,4,5,6−ペンタブロモ
フェノキシ)−2,2′,3,3′,5,5′,6,6′−オクタブロ
モジフェニルエーテル、難燃助剤として三酸化アンチモ
ン、フェノール系酸化防止剤としてテトラキス[メチレ
ン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]メタン、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、ト
リス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチ
ルベンジル)イソシアヌレート、トリス[3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシエチル]イソシアヌレート、ビス[3,3−ビス
(4′−ヒドロキシ−3′−t−ブチルフェニル)ブチ
リックアシッド]エチレングリコールエステル、ビス
[2−(3′−t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−
メチルベンジル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル]テレフタレート、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−
{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−
テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンもしくは2,2−ビ
ス[4−〔2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニルプロピオニルオキシ)エトキシ〕フェニル]
プロパン、エポキシ化合物としてエピクロルヒドリンと
ビスフェノールAとの縮合物(エポキシ当量700〜83
0)、エピクロルとヒドリンとビスフェノールAとの縮
合物と2−メチルエピクロルヒドリンとビスフェノール
Aとの縮合物の混合物(エポキシ当量180〜200)、トリ
グリシジルイソシアヌレート(エポキシ当量100〜110)
もしくはエポキシ化大豆油(エポキシ当量220〜240)お
よび他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の第7表に記載
した配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、
3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で230
℃にて溶融混練処理してペレット化した。また比較例37
〜42としてMFRが6.0g/10分の安定化されていない粉末状
結晶性プロピレン単独重合体100重量部に後述の第7表
に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例79〜
91に準拠して溶融混練処理してペレットを得た。
オーブンライフ試験および燃焼性試験に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度230℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により長期熱
安定性および難燃性の評価を行った。これらの結果を第
7表に示した。
実施例92〜104、比較例43〜48 ポリオレフィンとしてMFR4.0g/10分の安定化されてい
ない粉末状結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合
体(エチレン含有量8.5重量%)100重量部に、化合物A
としてN,N′−エチレン−ビス(テトラブロモフタルイ
ミド)、難燃助剤として三酸化アンチモン、フェノール
系酸化防止剤としてテトラキス[メチレン−3−
(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]メタン、1,3,5−トリメチル−2,
4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、トリス(4
−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジ
ル)イソシアヌレート、トリス[3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ
エチル]イソシアヌレート、ビス[3,3−ビス(4′−
ヒドロキシ−3′−t−ブチルフェニル)ブチリックア
シッド]エチレングリコールエステル、ビス[2−
(3′−t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−メチル
ベンジル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニル]テ
レフタレート、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{β−
(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ[5.5]ウンデカンもしくは2,2−ビス[4
−〔2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニルプロピオニルオキシ)エトキシ〕フェニル]プロパ
ン、エポキシ化合物としてエピクロルヒドリンとビスフ
ェノールAとの縮合物(エポキシ当量700〜830)、エピ
クロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合物と2−メ
チルエピクロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合物
の混合物(エポキシ当量180〜200)、トリグリシジルイ
ソシアヌレート(エポキシ当量100〜110)もしくはエポ
キシ化大豆油(エポキシ当量220〜240)および他の添加
剤のそれぞれ所定量を後述の第8表に記載した配合割合
でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混
合したのち、口径30mmの2軸押出機で230℃にて溶融混
練処理してペレット化した。また比較例43〜48としてMF
Rが4.0g/10分の安定化されていない粉末状結晶性エチレ
ン−プロピレンブロック共重合体(エチレン含有量8.5
重量%)重合体100重量部に後述の第8表に記載の添加
剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例92〜104に準拠し
て溶融混練処理してペレットを得た。
オーブンライフ試験および燃焼性試験に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度230℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により長期熱
安定性および難燃性の評価を行った。これらの結果を第
8表に示した。
実施例105〜117、比較例49〜54 ポリオレフィンとしてMFR6.0g/10分の安定化されてい
ない粉末状結晶性プロピレン単独重合体70重量%、MFR
7.0g/10分の安定化されていない粉末状結晶性エチレン
−プロピレンランダム共重合体(エチレン含有量2.5重
量%)5重量%、MI(190℃における荷重2.16kgを加え
た場合の10分間の溶融樹脂の吐出量)5.0g/10分の安定
化されていない粉末状チーグラー・ナッタ系高密度エチ
レン単独重合体10重量%およびムーニー粘度ML1+4(1
00℃)25の安定化されていない粉末状非晶性エチレン−
プロピレンランダム共重合体(プロピレン含有量25重量
%)15重量%とからなる合計100重量部に、化合物Aと
してN,N′−エチレン−ビス(テトラブロモフタルイミ
ド)、難燃助剤として三酸化アンチモン、フェノール系
酸化防止剤としてテトラキス[メチレン−3−(3′,
5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート]メタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−ト
リス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)イソシアヌレート、トリス(4−t
−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)
イソシアヌレート、トリス[3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチ
ル]イソシアヌレート、ビス[3,3−ビス(4′−ヒド
ロキシ−3′−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッ
ド]エチレングリコールエステル、ビス[2−(3′−
t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−メチルベンジ
ル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニル]テレフタ
レート、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{β−(3−
t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プ
ロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサ
スピロ[5.5]ウンデカンもしくは2,2−ビス[4−〔2
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプ
ロピオニルオキシ)エトキシ〕フェニル]プロパン、エ
ポキシ化合物としてエピクロルヒドリンとビスフェノー
ルAとの縮合物(エポキシ当量700〜830)、エピクロル
ヒドリンとビスフェノールAとの縮合物と2−メチルエ
ピクロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合物の混合
物(エポキシ当量180〜200)、トリグリシジルイソシア
ヌレート(エポキシ当量100〜110)もしくはエポキシ化
大豆油(エポキシ当量220〜240)および他の添加剤のそ
れぞれ所定量を後述の第9表に記載した配合割合でヘン
シェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合した
のち、口径30mmの2軸押出機で230℃にて溶融混練処理
してペレット化した。また比較例49〜54としてMFRが6.0
g/10分の安定化されていない粉末状結晶性プロピレン単
独重合体70重量%、MFRが7.0g/10分の安定化されていな
い粉末状結晶性エチレン−プロピレンランダム共重合体
(エチレン含有量2.5重量%)5重量%、MIが5.0g/10分
の安定化されていない粉末状チーグラー・ナッタ系高密
度エチレン単独重合体10重量%およびムーニー粘度ML1
+4(100℃)が25の安定化されていない粉末状非晶性
エチレン−プロピレンランダム共重合体(プロピレン含
有量25重量%)15重量%とからなる合計100重量部に後
述の第9表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、
実施例105〜117に準拠して溶融混練処理してペレットを
得た。
オーブンライフ試験および燃焼性試験に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度230℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により長期熱
安定性および難燃性の評価を行った。これらの結果を第
9表に示した。
実施例118〜130、比較例55〜61 ポリオレフィンとしてMFR6.0g/10分の安定化されてい
ない粉末状結晶性プロピレン単独重合体100重量部に、
化合物AとしてN,N′−エチレン−ビス(テトラブロモ
フタルイミド)、難燃助剤として三酸化アンチモン、フ
ェノール系酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−p
−クレゾール、テトラキス[メチレン−3−(3′,5′
−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]メタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベ
ンゼン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)イソシアヌレート、トリス(4−t−ブチ
ル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシ
アヌレート、トリス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]イ
ソシアヌレート、ビス[3,3−ビス(4′−ヒドロキシ
−3′−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッド]エ
チレングリコールエステル、ビス[2−(3′−t−ブ
チル−2′−ヒドロキシ−5′−メチルベンジル)−6
−t−ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート、
3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{β−(3−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニ
ルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5.5]ウンデカンもしくは2,2−ビス[4−〔2−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオ
ニルオキシ)エトキシ〕フェニル]プロパン、重金属不
活性化剤としてN,N′−ビス[2−〔3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキ
シ〕エチル]オキサミド、トリス[2−t−ブチル−4
−チオ(2′−メチル−4′−ヒドロキシ−5′−t−
ブチルフェニル)−5−メチルフェニル]フォスファイ
ト、N,N′−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジンもしくは
オキサリックアシッド−ビス(ベンジリデンヒドラジ
ド)、エポキシ化合物としてエピクロルヒドリンとビス
フェノールAとの縮合物(エポキシ当量700〜830)、エ
ピクロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合物と2−
メチルエピクロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合
物の混合物(エポキシ当量180〜200)、トリグリシジル
イソシアヌレート(エポキシ当量100〜110)もしくはエ
ポキシ化大豆油(エポキシ当量220〜240)および他の添
加剤のそれぞれ所定量を後述の第10表に記載した配合割
合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌
混合したのち、口径30mmの2軸押出機で230℃にて溶融
混練処理してペレット化した。また比較例55〜61として
MFRが6.0g/10分の安定化されていない粉末状結晶性プロ
ピレン単独重合体100重量部に後述の第10表に記載の添
加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例118〜130に準拠
して溶融混練処理してペレットを得た。
耐銅性試験および燃焼性試験に用いる試験片は、得ら
れたペレットを樹脂温度230℃、金型温度50℃で射出成
形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により耐重金
属性および難燃性の評価を行った。これらの結果を第10
表に示した。
実施例131〜143、比較例62〜68 ポリオレフィンとしてMFR6.0g/10分の安定化されてい
ない粉末状結晶性プロピレン単独重合体100重量部に、
化合物AとしてN,N′−エチレン−ビス(5,6−ジブロモ
ノルボルナン−2,3−ジカルボキシミド)、難燃助剤と
して三酸化アンチモン、フェノール系酸化防止剤として
テトラキス[メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチ
ル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタ
ン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イ
ソシアヌレート、トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロ
キシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、ト
リス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレー
ト、ビス[3,3−ビス(4′−ヒドロキシ−3′−t−
ブチルフェニル)ブチリックアシッド]エチレングリコ
ールエステル、ビス[2−(3′−t−ブチル−2′−
ヒドロキシ−5′−メチルベンジル)−6−t−ブチル
−4−メチルフェニル]テレフタレート、3,9−ビス
[1,1−ジメチル−2−{β−(3−t−ブチル−4−
ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキ
シ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]
ウンデカンもしくは2,2−ビス[4−〔2−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニルオキ
シ)エトキシ〕フェニル]プロパン、重金属不活性化剤
としてN,N′−ビス[2−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕エチ
ル]オキサミド、トリス[2−t−ブチル−4−チオ
(2′−メチル−4′−ヒドロキシ−5′−t−ブチル
フェニル)−5−メチルフェニル]フォスファイト、N,
N′−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオニル]ヒドラジンもしくはオキサ
リックアシッド−ビス(ベンジリデンヒドラジド)、エ
ポキシ化合物としてエピクロルヒドリンとビスフェノー
ルAとの縮合物(エポキシ当量700〜830)もしくはエピ
クロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合物と2−メ
チルエピクロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合物
の混合物(エポキシ当量180〜200)および他の添加剤の
それぞれ所定量を後述の第11表に記載した配合割合でヘ
ンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合し
たのち、口径30mmの2軸押出機で230℃にて溶融混練処
理してペレット化した。また比較例62〜68としてMFRが
6.0g/10分の安定化されていない粉末状結晶性プロピレ
ン単独重合体100重量部に後述の第11表に記載の添加剤
のそれぞれ所定量を配合し、実施例131〜143に準拠して
溶融混練処理してペレットを得た。
耐銅性試験および燃焼性試験に用いる試験片は、得ら
れたペレットを樹脂温度230℃、金型温度50℃で射出成
形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により耐重金
属性および難燃性の評価を行った。これらの結果を第11
表に示した。
実施例144〜156、比較例69〜75 ポリオレフィンとしてMFR6.0g/10分の安定化されてい
ない粉末状結晶性プロピレン単独重合体100重量部に、
化合物AとしてN,N′−[4,4′−ビス(3,5−ジブロモ
フェニル)スルフォン]−ビス(テトラブロモフタルイ
ミド)、難燃助剤として三酸化アンチモン、フェノール
系酸化防止剤としてテトラキス[メチレン−3−
(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]メタン、1,3,5−トリメチル−2,
4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、トリス(4
−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジ
ル)イソシアヌレート、トリス[3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ
エチル]イソシアヌレート、ビス[3,3−ビス(4′−
ヒドロキシ−3′−t−ブチルフェニル)ブチリックア
シッド]エチレングリコールエステル、ビス[2−
(3′−t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−メチル
ベンジル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニル]テ
レフタレート、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{β−
(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ[5.5]ウンデカンもしくは2,2−ビス[4
−〔2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニルプロピオニルオキシ)エトキシ〕フェニル]プロパ
ン、重金属不活性化剤としてN,N′−ビス[2−〔3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオニルオキシ〕エチル]オキサミド、トリス[2−
t−ブチル−4−チオ(2′−メチル−4′−ヒドロキ
シ−5′−t−ブチルフェニル)−5−メチルフェニ
ル]フォスファイト、N,N′−ビス[3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒ
ドラジンもしくはオキサリックアシッド−ビス(ベンジ
リデンヒドラジド)、エポキシ化合物としてエピクロル
ヒドリンとビスフェノールAとの縮合物(エポキシ当量
700〜830)もしくはエピクロルヒドリンとビスフェノー
ルAとの縮合物と2−メチルエピクロルヒドリンとビス
フェノールAとの縮合物の混合物(エポキシ当量180〜2
00)および他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の第12表
に記載した配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に
入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機
で230℃にて溶融混練処理してペレット化した。また比
較例69〜75としてMFRが6.0g/10分の安定化されていない
粉末状結晶性プロピレン単独重合体100重量部に後述の
第12表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施
例144〜156に準拠して溶融混練処理してペレットを得
た。
耐銅性試験および燃焼性試験に用いる試験片は、得ら
れたペレットを樹脂温度200℃、金型温度50℃で射出成
形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により耐重金
属性および難燃性の評価を行った。これらの結果を第12
表に示した。
実施例157〜169、比較例76〜82 ポリオレフィンとしてMFR6.0g/10分の安定化されてい
ない粉末状結晶性プロピレン単独重合体100重量部に、
化合物AとしてN,N′−[4,4′−ビス(3,5−ジブロモ
フェニル)−(2,2′−プロパン)]−ビス(テトラブ
ロモフタルイミド)、難燃助剤として三酸化アンチモ
ン、フェノール系酸化防止剤としてテトラキス[メチレ
ン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]メタン、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、ト
リス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチ
ルベンジル)イソシアヌレート、トリス[3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシエチル]イソシアヌレート、ビス[3,3−ビス
(4′−ヒドロキシ−3′−t−ブチルフェニル)ブチ
リックアシッド]エチレングリコールエステル、ビス
[2−(3′−t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−
メチルベンジル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル]テレフタレート、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−
{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−
テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンもしくは2,2−ビ
ス[4−〔2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニルプロピオニルオキシ)エトキシ〕フェニル]
プロパン、重金属不活性化剤としてN,N′−ビス[2−
〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニルオキシ〕エチル]オキサミド、トリス
[2−t−ブチル−4−チオ(2′−メチル−4′−ヒ
ドロキシ−5′−t−ブチルフェニル)−5−メチルフ
ェニル]フォスファイト、N,N′−ビス[3−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ル]ヒドラジンもしくはオキサリックアシッド−ビス
(ベンジリデンヒドラジド)、エポキシ化合物としてエ
ピクロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合物(エポ
キシ当量700〜830)もしくはエピクロルヒドリンとビス
フェノールAとの縮合物と2−メチルエピクロルヒドリ
ンとビスフェノールAとの縮合物の混合物(エポキシ当
量180〜200)および他の添加剤のそれぞれ所定量を後述
の第13表に記載した配合割合でヘンシェルミキサー(商
品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2
軸押出機で230℃にて溶融混練処理してペレット化し
た。また比較例76〜82としてMFRが6.0g/10分の安定化さ
れていない粉末状結晶性プロピレン単独重合体100重量
部に後述の第13表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配
合し、実施例157〜169に準拠して溶融混練処理してペレ
ットを得た。
耐銅性試験および燃焼性試験に用いる試験片は、得ら
れたペレットを樹脂温度200℃、金型温度50℃で射出成
形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により耐重金
属性および難燃性の評価を行った。これらの結果を第13
表に示した。
実施例170〜182、比較例83〜89 ポリオレフィンとしてMFR6.0g/10分の安定化されてい
ない粉末状結晶性プロピレン単独重合体100重量部に、
化合物Aとしてポリ(2,4,6−トリブロモスチレン)
(分子量17〜20万)、難燃助剤として三酸化アンチモ
ン、フェノール系酸化防止剤としてテトラキス[メチレ
ン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]メタン、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、ト
リス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチ
ルベンジル)イソシアヌレート、トリス[3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシエチル]イソシアヌレート、ビス[3,3−ビス
(4′−ヒドロキシ−3′−t−ブチルフェニル)ブチ
リックアシッド]エチレングリコールエステル、ビス
[2−(3′−t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−
メチルベンジル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル]テレフタレート、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−
{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−
テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンもしくは2,2−ビ
ス[4−〔2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニルプロピオニルオキシ)エトキシ〕フェニル]
プロパン、重金属不活性化剤としてN,N′−ビス[2−
〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニルオキシ〕エチル]オキサミド、トリス
[2−t−ブチル−4−チオ(2′−メチル−4′−ヒ
ドロキシ−5′−t−ブチルフェニル)−5−メチルフ
ェニル]フォスファイト、N,N′−ビス[3−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ル]ヒドラジンもしくはオキサリックアシッド−ビス
(ベンジリデンヒドラジド)、エポキシ化合物としてエ
ピクロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合物(エポ
キシ当量700〜830)もしくはエピクロルヒドリンとビス
フェノールAとの縮合物と2−メチルエピクロルヒドリ
ンとビスフェノールAとの縮合物の混合物(エポキシ当
量180〜200)および他の添加剤のそれぞれ所定量を後述
の第14表に記載した配合割合でヘンシェルミキサー(商
品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2
軸押出機で230℃にて溶融混練処理してペレット化し
た。また比較例83〜89としてMFRが6.0g/10分の安定化さ
れていない粉末状結晶性プロピレン単独重合体100重量
部に後述の第14表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配
合し、実施例170〜182に準拠して溶融混練処理してペレ
ットを得た。
耐銅性試験および燃焼性試験に用いる試験片は、得ら
れたペレットを樹脂温度220℃、金型温度50℃で射出成
形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により耐重金
属性および難燃性の評価を行った。これらの結果を第14
表に示した。
実施例183〜195、比較例90〜96 ポリオレフィンとしてMFR6.0g/10分の安定化されてい
ない粉末状結晶性プロピレン単独重合体100重量部に、
化合物Aとして1,4−ビス(2′,3′,4′,5′,6′−ペ
ンタブロモフェノキシ)−2,3,5,6−テトラブロモベン
ゼン、難燃助剤として三酸化アンチモン、フェノール系
酸化防止剤としてテトラキス[メチレン−3−(3′,
5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート]メタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−ト
リス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)イソシアヌレート、トリス(4−t
−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)
イソシアヌレート、トリス[3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチ
ル]イソシアヌレート、ビス[3,3−ビス(4′−ヒド
ロキシ−3′−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッ
ド]エチレングリコールエステル、ビス[2−(3′−
t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−メチルベンジ
ル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニル]テレフタ
レート、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{β−(3−
t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プ
ロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサ
スピロ[5.5]ウンデカンもしくは2,2−ビス[4−〔2
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプ
ロピオニルオキシ)エトキシ〕フェニル]プロパン、重
金属不活性化剤としてN,N′−ビス[2−〔3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシ〕エチル]オキサミド、トリス[2−t−ブチ
ル−4−チオ(2′−メチル−4′−ヒドロキシ−5′
−t−ブチルフェニル)−5−メチルフェニル]フォス
ファイト、N,N′−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジンも
しくはオキサリックアシッド−ビス(ベンジリデンヒド
ラジド)、エポキシ化合物としてエピクロルヒドリンと
ビスフェノールAとの縮合物(エポキシ当量700〜830)
もしくはエピクロルヒドリンとビスフェノールAとの縮
合物と2−メチルエピクロルヒドリンとビスフェノール
Aとの縮合物の混合物(エポキシ当量180〜200)および
他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の第15表に記載した
配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分
間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で230℃に
て溶融混練処理してペレット化した。また比較例90〜96
としてMFRが6.0g/10分の安定化されていない粉末状結晶
性プロピレン単独重合体100重量部に後述の第15表に記
載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例183〜195
に準拠して溶融混練処理してペレットを得た。
耐銅性試験および燃焼性試験に用いる試験片は、得ら
れたペレットを樹脂温度200℃、金型温度50℃で射出成
形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により耐重金
属性および難燃性の評価を行った。これらの結果を第15
表に示した。
実施例196〜208、比較例97〜103 ポリオレフィンとしてMFR6.0g/10分の安定化されてい
ない粉末状結晶性プロピレン単独重合体100重量部に、
化合物Aとして4,4′−ビス(2,3,4,5,6−ペンタブロモ
フェノキシ)−2,2′,3,3′,5,5′,6,6′−オクタブロ
モジフェニルエーテル、難燃助剤として三酸化アンチモ
ン、フェノール系酸化防止剤としてテトラキス[メチレ
ン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]メタン、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、ト
リス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチ
ルベンジル)イソシアヌレート、トリス[3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシエチル]イソシアヌレート、ビス[3,3−ビス
(4′−ヒドロキシ−3′−t−ブチルフェニル)ブチ
リックアシッド]エチレングリコールエステル、ビス
[2−(3′−t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−
メチルベンジル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル]テレフタレート、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−
{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−
テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンもしくは2,2−ビ
ス[4−〔2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニルプロピオニルオキシ)エトキシ〕フェニル]
プロパン、重金属不活性化剤としてN,N′−ビス[2−
〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニルオキシ〕エチル]オキサミド、トリス
[2−t−ブチル−4−チオ(2′−メチル−4′−ヒ
ドロキシ−5′−t−ブチルフェニル)−5−メチルフ
ェニル]フォスファイト、N,N′−ビス[3−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ル]ヒドラジンもしくはオキサリックアシッド−ビス
(ベンジリデンヒドラジド)、エポキシ化合物としてエ
ピクロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合物(エポ
キシ当量700〜830)もしくはエピクロルヒドリンとビス
フェノールAとの縮合物と2−メチルエピクロルヒドリ
ンとビスフェノールAとの縮合物の混合物(エポキシ当
量180〜200)および他の添加剤のそれぞれ所定量を後述
の第16表に記載した配合割合でヘンシェルミキサー(商
品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2
軸押出機で230℃にて溶融混練処理してペレット化し
た。また比較例97〜103としてMFRが6.0g/10分の安定化
されていない粉末状結晶性プロピレン単独重合体100重
量部に後述の第16表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を
配合し、実施例196〜208に準拠して溶融混練処理してペ
レットを得た。
耐銅性試験および燃焼性試験に用いる試験片は、得ら
れたペレットを樹脂温度200℃、金型温度50℃で射出成
形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により耐重金
属性および難燃性の評価を行った。これらの結果を第16
表に示した。
実施例209〜221、比較例104〜110 ポリオレフィンとしてMFR4.0g/10分の安定化されてい
ない粉末状結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合
体(エチレン含有量8.5重量%)100重量部に、化合物A
としてN,N′−エチレン−ビス(テトラブロモフタルイ
ミド)、難燃助剤として三酸化アンチモン、フェノール
系酸化防止剤としてテトラキス[メチレン−3−
(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]メタン、1,3,5−トリメチル−2,
4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)ベンゼン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、トリス(4
−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジ
ル)イソシアヌレート、トリス[3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ
エチル]イソシアヌレート、ビス[3,3−ビス(4′−
ヒドロキシ−3′−t−ブチルフェニル)ブチリックア
シッド]エチレングリコールエステル、ビス[2−
(3′−t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−メチル
ベンジル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニル]テ
レフタレート、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{β
(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラ
オキサスピロ[5.5]ウンデカンもしくは2,2−ビス[4
−〔2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニルプロピオニルオキシ)エトキシ〕フェニル]プロパ
ン、重金属不活性化剤としてN,N′−ビス[2−〔3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシ〕エチル]オキサミド、トリス[2−t−ブチ
ル−4−チオ(2′−メチル−4′−ヒドロキシ−5′
−t−ブチルフェニル)−5−メチルフェニル]フォス
ファイト、N,N′−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジンも
しくはオキサリックアシッド−ビス(ベンジリデンヒド
ラジド)、エポキシ化合物としてエピクロルヒドリンと
ビスフェノールAとの縮合物(エポキシ当量700〜830)
もしくはエピクロルヒドリンとビスフェノールAとの縮
合物と2−メチルエピクロルヒドリンとビスフェノール
Aとの縮合物の混合物(エポキシ当量180〜200)および
他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の第17表に記載した
配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分
間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で230℃に
て溶融混練処理してペレット化した。また比較例104〜1
10としてMFRが4.0g/10分の安定化されていない粉末状結
晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体(エチレン
含有量8.5重量%)100重量部に後述の第17表に記載の添
加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例209〜221に準拠
して溶融混練処理してペレットを得た。
耐銅性試験および燃焼性試験に用いる試験片は、得ら
れたペレットを樹脂温度230℃、金型温度50℃で射出成
形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により耐重金
属性および難燃性の評価を行った。これらの結果を第17
表に示した。
実施例222〜234、比較例111〜117 ポリオレフィンとしてMFR6.0g/10分の安定化されてい
ない粉末状結晶性プロピレン単独重合体70重量%、MFR
7.0g/10分の安定化されていない粉末状結晶性エチレン
−プロピレンランダム共重合体(エチレン含有量2.5重
量%)5重量%、MI5.0g/10分の安定化されていない粉
末状チーグラー・ナッタ系高密度エチレン単独重合体10
重量%およびムーニー粘度ML1+4(100℃)25の安定化
されていない粉末状非晶性エチレン−プロピレンランダ
ム共重合体(プロピレン含有量25重量%)15重量%とか
らなる合計100重量部に、化合物AとしてN,N′−エチレ
ン−ビス(テトラブロモフタルイミド)、難燃助剤とし
て三酸化アンチモン、フェノール系酸化防止剤としてテ
トラキス[メチレン−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル
−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタ
ン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イ
ソシアヌレート、トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロ
キシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、ト
リス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレー
ト、ビス[3,3−ビス(4′−ヒドロキシ−3′−t−
ブチルフェニル)ブチリックアシッド]エチレングリコ
ールエステル、ビス[2−(3′−t−ブチル−2′−
ヒドロキシ−5′−メチルベンジル)−6−t−ブチル
−4−メチルフェニル]テレフタレート、3,9−ビス
[1,1−ジメチル−2−{β−(3−t−ブチル−4−
ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキ
シ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]
ウンデカンもしくは2,2−ビス[4−〔2−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニルオキ
シ)エトキシ〕フェニル]プロパン、重金属不活性化剤
としてN,N′−ビス[2−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕エチ
ル]オキサミド、トリス[2−t−ブチル−4−チオ
(2′−メチル−4′−ヒドロキシ−5′−t−ブチル
フェニル)−5−メチルフェニル]フォスファイト、N,
N′−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオニル]ヒドラジンもしくはオキサ
リックアシッド−ビス(ベンジリデンヒドラジド)、エ
ポキシ化合物としてエピクロルヒドリンとビスフェノー
ルAとの縮合物(エポキシ当量700〜830)もしくはエピ
クロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合物と2−メ
チルエピクロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合物
の混合物(エポキシ当量180〜200)および他の添加剤の
それぞれ所定量を後述の第18表に記載した配合割合でヘ
ンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合し
たのち、口径30mmの2軸押出機で230℃にて溶融混練処
理してペレット化した。また比較例111〜117としてMFR
が6.0g/10分の安定化されていない粉末状結晶性プロピ
レン単独重合体、MFRが7.0g/10分の安定化されていない
粉末状結晶性エチレン−プロピレンランダム共重合体
(エチレン含有量2.5重量%)5重量%、MIが5.0g/10分
の安定化されていない粉末状チーグラー・ナッタ系高密
度エチレン単独重合体10重量%およびムーニー粘度ML1
+4(100℃)が25の安定化されていない粉末状非晶性
エチレン−プロピレンランダム共重合体(プロピレン含
有量25重量%)15重量%とからなる合計100重量部に後
述の第18表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、
実施例222〜234に準拠して溶融混練処理してペレットを
得た。
耐銅性試験および燃焼性試験に用いる試験片は、得ら
れたペレットを樹脂温度230℃、金型温度50℃で射出成
形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により耐重金
属性および難燃性の評価を行った。これらの結果を第18
表に示した。
実施例235〜247、比較例118〜124 ポリオレフィンとしてMFR6.0g/10分の安定化されてい
ない粉末状結晶性プロピレン単独重合体100重量部に、
化合物AとしてN,N′−エチレン−ビス(テトラブロモ
フタルイミド)、難燃助剤として三酸化アンチモン、フ
ェノール系酸化防止剤として2,6−ジ−t−ブチル−p
−クレゾール、テトラキス[メチレン−3−(3′,5′
−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]メタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベ
ンゼン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)イソシアヌレート、トリス(4−t−ブチ
ル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシ
アヌレート、トリス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]イ
ソシアヌレート、ビス[3,3−ビス(4′−ヒドロキシ
−3′−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッド]エ
チレングリコールエステル、ビス[2−(3′−t−ブ
チル−2′−ヒドロキシ−5′−メチルベンジル)−6
−t−ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート、
3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{β−(3−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニ
ルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5.5]ウンデカンもしくは2,2−ビス[4−〔2−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオ
ニルオキシ)エトキシ〕フェニル]プロパン、重金属不
活性化剤としてN,N′−ビス[2−〔3−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキ
シ〕エチル]オキサミド、トリス[2−t−ブチル−4
−チオ(2′−メチル−4′ヒドロキシ−5′−t−ブ
チルフェニル)−5−メチルフェニル]フォスファイ
ト、N,N′−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジンもしくは
オキサリックアシッド−ビス(ベンジリデンヒドラジ
ド)、エポキシ化合物としてトリグリシジルイソシアヌ
レート(エポキシ当量100〜110)もしくはエポキシ化大
豆油(エポキシ当量220〜240)および他の添加剤のそれ
ぞれ所定量を後述の第19表に記載した配合割合でヘンシ
ェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したの
ち、口径30mmの2軸押出機で230℃にて溶融混練処理し
てペレット化した。また比較例118〜124としてMFRが6.0
g/10分の安定化されていない粉末状結晶性プロピレン単
独重合体100重量部に後述の第19表に記載の添加剤のそ
れぞれ所定量を配合し、実施例235〜247に準拠して溶融
混練処理してペレットを得た。
耐銅性試験および燃焼性試験に用いる試験片は、得ら
れたペレットを樹脂温度230℃、金型温度50℃で射出成
形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により耐重金
属性および難燃性の評価を行った。これらの結果を第19
表に示した。
実施例248〜260、比較例125〜131 ポリオレフィンとしてMFR4.0g/10分の安定化されてい
ない粉末状結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合
体(エチレン含有量8.5重量%)70重量%およびMI5.0g/
10分の安定化されていない粉末状低密度エチレン単独重
合体30重量%とからなる合計100重量部に、化合物Aと
して1,4−ビス(2′,3′,4′,5′,6′−ペンタブロモ
フェノキシ)−2,3,5,6−テトラブロモベンゼン、難燃
助剤として三酸化アンチモン、フェノール系酸化防止剤
としてテトラキス[メチレン−3−(3′,5′−ジ−t
−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]メタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼ
ン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)イソシアヌレート、トリス(4−t−ブチル−
3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌ
レート、トリス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]イソシ
アヌレート、ビス[3,3−ビス(4′−ヒドロキシ−
3′−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッド]エチ
レングリコールエステル、ビス[2−(3′−t−ブチ
ル−2′−ヒドロキシ−5′−メチルベンジル)−6−
t−ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート、3,
9−ビス[1,1−ジメチル−2−{β−(3−t−ブチル
−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニル
オキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.
5]ウンデカンもしくは2,2−ビス[4−〔2−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル
オキシ)エトキシ〕フェニル]プロパン、重金属不活性
剤としてN,N′−ビス[2−〔3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕エ
チル]オキサミド、トリス[2−t−ブチル−4−チオ
(2′−メチル−4′−ヒドロキシ−5′−t−ブチル
フェニル)−5−メチルフェニル]フォスファイト、N,
N′−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオニル]ヒドラジンもしくはオキサ
リックアシッド−ビス(ベンジリデンヒドラジド)、エ
ポキシ化合物としてエピクロルヒドリンとビスフェノー
ルAとの縮合物(エポキシ当量700〜830)もしくはエピ
クロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合物と2−メ
チルエピクロルヒドリンとビスフェノールAとの縮合物
の混合物(エポキシ当量180〜200)および他の添加剤の
それぞれ所定量を後述の第20表に記載した配合割合でヘ
ンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合し
たのち、口径30mmの2軸押出機で230℃にて溶融混練処
理してペレット化した。また比較例125〜131としてMFR
が4.0g/10分の安定化されていない粉末状結晶性エチレ
ン−プロピレンブロック共重合体(エチレン含有量8.5
重量%)重量70%およびMIが5.0g/10分の安定化されて
いない粉末状低密度エチレン単独重合体30重量%とから
なる合計100重量部に後述の第20表に記載の添加剤のそ
れぞれ所定量を配合し、実施例248〜260に準拠して溶融
混練処理してペレットを得た。
耐銅性試験および燃焼性試験に用いる試験片は、得ら
れたペレットを樹脂温度230℃、金型温度50℃で射出成
形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により耐重金
属性および難燃性の評価を行った。これらの結果を第20
表に示した。
第1表〜第20表に示される本発明にかかわる化合物お
よび添加剤は下記の通りである。
化合物A[I]:N,N′−エチレン−ビス(テトラブロモ
フタルイミド) 化合物A[II]:N,N′−エチレン−ビス(5,6−ジブロ
モノルボルナン−2,3−ジカルボキシミド) 化合物A[III]:N,N′−[4,4′−ビス(3,5−ジブロ
モフェニル)スルフォン]−ビス(テトラブロモフタル
イミド) 化合物A[IV]:N,N′−[4,4′−ビス(3,5−ジブロモ
フェニル)−(2,2′−プロパン)]−ビス(テトラブ
ロモフタルイミド) 化合物A[V]:ポリ(2,4,6−トリブロモスチレン)
(分子量17〜20万) 化合物A[VI]:1,4−ビス(2′,3′,4′,5′,6′−ペ
ンタブロモフェノキシ)−2,3,5,6−テトラブロモベン
ゼン 化合物A[VII]:4,4′−ビス(2,3,4,5,6−ペンタブロ
モフェノキシ)−2,2′,3,3′,5,5′,6,6′−オクタブ
ロモジフェニルエーテル フェノール系酸化防止剤[I]:2,6−ジ−t−ブチル−
p−クレゾール フェノール系酸化防止剤[II]:テトラキス[メチレン
−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート]メタン フェノール系酸化防止剤[III]:1,3,5−トリメチル−
2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)ベンゼン フェノール系酸化防止剤[IV]:トリス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート フェノール系酸化防止剤[V]:トリス(4−t−ブチ
ル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシ
アヌレート フェノール系酸化防止剤[VI]:トリス[3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ルオキシエチル]イソシアヌレート フェノール系酸化防止剤[VII]:ビス[3,3−ビス
(4′−ヒドロキシ−3′−t−ブチルフェニル)ブチ
リックアシッド]エチレングリコールエステル フェノール系酸化防止剤[VIII]:ビス[2−(3′−
t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−メチルベンジ
ル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニル]テレフタ
レート フェノール系酸化防止剤[IX]:3,9−ビス[1,1−ジメ
チル−2−{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−
5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン フェノール系酸化防止剤[X]:2,2−ビス[4−〔2−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロ
ピオニルオキシ)エトキシ〕フェニル]プロパン 重金属不活性化剤[I]:N,N′−ビス[2−〔3−(3,
5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オニルオキシ〕エチル]オキサミド 重金属不活性化剤[II]:トリス[2−t−ブチル−4
−チオ(2′−メチル−4′−ヒドロキシ−5′−t−
ブチルフェニル)−5−メチルフェニル]フォスファイ
ト 重金属不活性化剤[III]:N,N′−ビス[3−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニ
ル]ヒドラジン 重金属不活性化剤[IV]:オキサリックアシッド−ビス
(ベンジリデンヒドラジド) エポキシ化合物[I]:エピクロルヒドリンとビスフェ
ノールAとの縮合物(エポキシ当量700〜830;CIBA−GEI
GY AG製 ARA−LDITE GT 7004) エポキシ化合物[II]:エピクロルヒドリンとビスフェ
ノールAとの縮合物と、2−メチルエピクロルヒドリン
とビスフェノールAとの縮合物の混合物(エポキシ当量
180〜200;アデカ・アーガス化学(株)製 MARK EP−1
7) エポキシ化合物[III]:トリグリシジルイソシアヌレ
ート(エポキシ当量100〜110;CIBA−GEIGY AG製 ARALD
ITE PT 810) エポキシ化合物[IV]:エポキシ化大豆油(エポキシ当
量220〜240;アデカ・アーガス化学(株)製ADK CIZER O
−130P) 難燃助剤:三酸化アンチモン チオエーテル系酸化防止剤1:ジミリスチルチオジプロピ
オネート チオエーテル系酸化防止剤2:ジステアリルチオジプロピ
オネート チオエーテル系酸化防止剤3:ジステアリルジスルフィド リン系酸化防止剤1:ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−
メチルフェニル)−ペンタエリスリトール−ジフォスフ
ァイト リン系酸化防止剤2:ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)−ペンタエリスリトール−ジフォスファイト リン系酸化防止剤3:テトラキス(2,4−ジ−t−ブチル
フェニル)−4,4′−ビフェニレン−ジ−フォスフォナ
イト リン系酸化防止剤4:2,2′−エチリデン−ビス(4,6−ジ
−t−ブチルフェニル)フルオロフォスファイト 造核剤1:ナトリウム−2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ
−t−ブチルフェニル)フォスフェート 造核剤2:ナトリウム−ビス(p−t−ブチルフェニル)
フォスフェート 無機充填剤:タルク(平均粒径2〜3μ) Ca−St:ステアリン酸カルシウム Na−St:ステアリン酸ナトリウム 第1表に記載の実施例および比較例は、ポリオレフィ
ンとして結晶性プロピレン単独重合体、化合物Aとして
N,N′−エチレン−ビス(テトラブロモフタルイミ
ド)、難燃助剤として三酸化アンチモンを用いた場合で
ある。第1表からわかるように、実施例1〜13は本発明
にかかわるフェノール系酸化防止剤およびエポキシ化合
物を配合したものであり、実施例1〜13と比較例1〜3
(金属石鹸もしくはエポキシ化合物をそれぞれ単独に配
合または併用したもの)とをくらべてみると、実施例1
〜13は長期熱安定性に著しく優れていることがわかる。
またフェノール系酸化防止剤を単独に配合または該フェ
ノール系酸化防止剤にチオエーテル系酸化防止剤もしく
は金属石鹸を併用した比較例4〜6と実施例1〜13をく
らべてみると、比較例4〜5の長期安定性はいまだ充分
ではない。従って、フェノール系酸化防止剤およびエポ
キシ化合物の2成分の配合を同時に満たさない比較各例
は、本発明の効果を奏さないことが明らかである。すな
わち、本発明で得られる長期熱安定性は、化合物Aを配
合してなる難燃性ポリオレフィン組成物に、フェノール
系酸化防止剤およびエポキシ化合物を併用したときには
じめてみられる特有の効果であるといえる。
またフェノール系酸化防止剤およびエポキシ化合物を
配合してなる本発明にかかわる難燃性組成物は、従来公
知の難燃性組成物とくらべて難燃性がなんら遜色ないも
のであることが確認された。
第2表〜第7表は、ポリオレフィンとして結晶性プロ
ピレン単独重合体、化合物AとしてそれぞれN,N′−エ
チレン−ビス(5,6−ジブロモノルボルナン−2,3−ジカ
ルボキシミド)、N,N′−[4,4′−ビス(3,5−ジブロ
モフェニル)スルフォン]−ビス(テトラブロモフタル
イミド)、N,N′−[4,4′−ビス(3,5−ジブロモフェ
ニル)−(2,2′−プロパン)]−ビス(テトラブロモ
フタルイミド)、ポリ(2,4,6−トリブロモスチレン)
(分子量17〜20万)、1,4−ビス(2′,3′,4′,5′,
6′−ペンタブロモフェノキシ)−2,3,5,6−テトラブロ
モベンゼン、4,4′−ビス(2,3,4,5,6−ペンタブロモフ
ェノキシ)−2,2′,3,3′,5,5′,6,6′−オクタブロモ
ジフェニルエーテルを用いたものであり、これらについ
ても上述の第1表と同様の効果が確認された。また第8
表〜第9表は、ポリオレフィンとしてそれぞれ結晶性エ
チレン−プロピレンブロック共重合体または結晶性プロ
ピレン単独重合体、結晶性エチレン−プロピレンランダ
ム共重合体、チーグラー・ナッタ系高密度エチレン単独
重合体および非晶性エチレン−プロピレンランダム共重
合体の混合物、化合物AとしてN,N′−エチレン−ビス
(テトラブロモフタルイミド)を用いたものであり、こ
れらについても上述の第1表と同様の効果が確認され
た。
第10表に記載の実施例および比較例は、ポリオレフィ
ンとして結晶性プロピレン単独重合体、化合物Aとして
N,N′−エチレン−ビス(テトラブロモフタルイミ
ド)、難燃助剤として三酸化アンチモンを用いた場合で
ある。第10表からわかるように、実施例118〜130は本発
明にかかわるフェノール系酸化防止剤、重金属不活性化
剤およびエポキシ化合物を配合したものであり、実施例
118〜130と比較例55〜57(金属石鹸もしくはエポキシ化
合物をそれぞれ単独に配合または併用したもの)とをく
らべてみると、実施例118〜130は耐重金属性に著しく優
れていることがわかる。またフェノール系酸化防止剤を
単独に配合または該フェノール系酸化防止剤にチオエー
テル系酸化防止剤もしくは金属石鹸を併用した比較例58
〜60と実施例118〜130をくらべてみると、比較例58〜60
の耐重金属性はいまだ充分ではない。さらにフェノール
系酸化防止剤、チオエーテル系酸化防止剤および重金属
不活性化剤を配合した比較例61と実施例118〜130をくら
べてみると、比較例61の耐重金属性は比較例58〜60より
も改善はされるもののいまだ充分ではない。従って、フ
ェノール系酸化防止剤、重金属不活性化剤およびエポキ
シ化合物の3成分の配合を同時に満たさない比較各例
は、本発明の効果を奏さないことが明らかである。すな
わち、本発明で得られる耐重金属性は、化合物Aを配合
してなる難燃性ポリオレフィン組成物に、フェノール系
酸化防止剤、重金属不活性化剤およびエポキシ化合物を
併用したときにはじめてみられる特有の効果であるとい
える。
また化合物A、重金属不活性化剤およびエポキシ化合
物を配合してなる本発明にかかわる難燃性組成物は、従
来公知の難燃性組成物とくらべて難燃性がなんら遜色な
いものであることが確認された。
第11表〜第16表は、ポリオレフィンとして結晶性プロ
ピレン単独重合体、化合物AとしてそれぞれN,N′−エ
チレン−ビス(5,6−ジブロモノルボルナン−2,3−ジカ
ルボキシミド)、N,N′−[4,4′−ビス(3,5−ジブロ
モフェニル)スルフォン]−ビス(テトラブロモフタル
イミド)、N,N′−[4,4′−ビス(3,5−ジブロモフェ
ニル)−(2,2′−プロパン)]−ビス(テトラブロモ
フタルイミド)、ポリ(2,4,6−トリブロモスチレン)
(分子量17〜20万)、1,4−ビス(2′,3′,4′,5′,
6′−ペンタブロモフェノキシ)−2,3,5,6−テトラブロ
モベンゼン、4,4′−ビス(2,3,4,5,6−ペンタブロモフ
ェノキシ)−2,2′,3,3′,5,5′,6,6′−オクタブロモ
ジフェニルエーテルを用いたものであり、これらについ
ても上述の第10表と同様の効果が確認された。また第17
表〜第19表は、ポリオレフィンとしてそれぞれ結晶性
エチレン−プロピレンブロック共重合体、結晶性プロ
ピレン単独重合体、結晶性エチレン−プロピレンランダ
ム共重合体、チーグラー・ナッタ系高密度エチレン単独
重合体および非晶性エチレン−プロピレンランダム共重
合体の混合物または結晶性プロピレン単独重合体、化
合物AとしてN,N′−エチレン−ビス(テトラブロモフ
タルイミド)を用いたものであり、さらに第20表は、ポ
リオレフィンとして結晶性エチレン−プロピレンブロッ
ク共重合体および低密度エチレン単独重合体の混合物、
化合物Aとして1,4−ビス(2′,3′,4′,5′,6′−ペ
ンタブロモフェノキシ)−2,3,5,6−テトラブロモベン
ゼンを用いたものであり、これらについても上述の第10
表と同様の効果が確認された。
[発明の効果] 本発明の組成物は、ハロゲン系難燃剤を配合してなる
従来公知の長期熱安定性または耐重金属性を改善した難
燃性ポリオレフィン組成物に比較して、(1)成形品と
したときの該成形品の長期熱安定性が著しく優れてい
る。(2)成形品としたときの該成形品の耐重金属性が
著しく優れている。(3)長期熱安定性または耐重金属
性が著しく優れていることからポリオレフィンの酸化劣
化に起因する電気絶縁性の低下もないので、各種成形分
野の難燃性ならびに長期熱安定性または耐重金属性を要
求される用途(たとえば偏向ヨーク、CRTソケットおよ
びコネクターなどの電気、電子用機能部品やディストリ
ビューターキャップ、カーヒーターケースおよびカーエ
アコンケースなどの自動車用部品など)に好適に使用す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 25/18 C08L 25/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオレフィンおよび下記〜から選ば
    れた1種または2種以上のハロゲン系難燃剤(以下、化
    合物Aという。)からなる難燃性組成物に、該ポリオレ
    フィン100重量部に対して、フェノール系酸化防止剤お
    よびエポキシ化合物をそれぞれ0.01〜1重量部配合して
    なる難燃性ポリオレフィン組成物。 下記一般式[I]で示されるイミド系化合物 ポリ(ブロモスチレン) 下記一般式[II]で示されるエーテル系化合物 (ただし、式中R1はアルキレン基、アリーレン基もしく
    はスルフォニル基を、R2およびR3は臭素化アリーレン
    基、臭素化ビシクロアルキレン基もしくは臭素化エポキ
    シシクロアルキレン基を、Ar1およびAr2はアリーレン基
    もしくは臭素化アリーレン基を、Ar3およびAr5は臭素化
    アリール基を、Ar4は臭素化アリーレン基を、mは0も
    しくは1を、nは1もしくは2をそれぞれ示す。)
  2. 【請求項2】ポリオレフィンおよび化合物Aからなる難
    燃性組成物に、該ポリオレフィン100重量部に対して、
    フェノール系酸化防止剤、重金属不活性化剤およびエポ
    キシ化合物をそれぞれ0.01〜1重量部配合してなる難燃
    性ポリオレフィン組成物。
  3. 【請求項3】ポリオレフィン100重量部に対して、チオ
    エーテル系酸化防止剤0.01〜1重量部をさらに配合して
    なる請求項(1)もしくは請求項(2)記載の難燃性ポ
    リオレフィン組成物。
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