JP2898993B2 - 自動二輪車のフレーム - Google Patents
自動二輪車のフレームInfo
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- JP2898993B2 JP2898993B2 JP63184046A JP18404688A JP2898993B2 JP 2898993 B2 JP2898993 B2 JP 2898993B2 JP 63184046 A JP63184046 A JP 63184046A JP 18404688 A JP18404688 A JP 18404688A JP 2898993 B2 JP2898993 B2 JP 2898993B2
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- Japan
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- insertion hole
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- bracket
- slit
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、エンジンを強度部材すなわちフレームの一
部とする自動二輪車のフレームに関する。
部とする自動二輪車のフレームに関する。
[従来の技術] エンジンを強度部材すなわちフレームの一部とする自
動二輪車のフレームとしては、例えばダイヤモンドフレ
ームが知られている。ダイヤモンドフレームは、ステア
リングヘッドパイプに左右のメインフレームを溶接固定
し、この左右のメインフレーム間にエンジンのシリンダ
上部を支持してエンジンを強度部材すなわちフレームの
一部として利用するものである。
動二輪車のフレームとしては、例えばダイヤモンドフレ
ームが知られている。ダイヤモンドフレームは、ステア
リングヘッドパイプに左右のメインフレームを溶接固定
し、この左右のメインフレーム間にエンジンのシリンダ
上部を支持してエンジンを強度部材すなわちフレームの
一部として利用するものである。
この方式において、従来、エンジンの後部の固定手段
として、メインフレームに連設される左右のリヤアーム
ブラケット間に、エンジンのクランクケースに突設した
ボス部を介装し、このボス部と前記ブラケットとを通し
ボルトで共締めすることによりエンジンを強度部材とし
て利用するものが知られている。
として、メインフレームに連設される左右のリヤアーム
ブラケット間に、エンジンのクランクケースに突設した
ボス部を介装し、このボス部と前記ブラケットとを通し
ボルトで共締めすることによりエンジンを強度部材とし
て利用するものが知られている。
しかしながら、上記ブラケットは、それ自体が高剛性
に作られていることに加えて、クロスメンバを介して互
いに連結されているために、通しボルトで締め上げて
も、ブラケットが内側に殆ど撓まず、ボス部を有効に締
め付けることが困難であった。
に作られていることに加えて、クロスメンバを介して互
いに連結されているために、通しボルトで締め上げて
も、ブラケットが内側に殆ど撓まず、ボス部を有効に締
め付けることが困難であった。
これを解決するために、特開昭63−57387号公報にお
いて、通しボルトの締め付けに伴ってボス部の端面に当
接する押圧部を設けると共に、ブラケットに、押圧部が
軸方向に移動可能にする挿通孔を設け、この挿通孔を縮
径させる手段を設けることにより、ボス部をブラケット
間に強固に位置決め固定する方式が提案されている。
いて、通しボルトの締め付けに伴ってボス部の端面に当
接する押圧部を設けると共に、ブラケットに、押圧部が
軸方向に移動可能にする挿通孔を設け、この挿通孔を縮
径させる手段を設けることにより、ボス部をブラケット
間に強固に位置決め固定する方式が提案されている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、メインフレームの剛性を一層向上させるた
めに、左右のメインフレームから垂設した側面視三角形
状の支持体にエンジンのシリンダ上部を支持する構造を
採用すると、エンジンが支持体に強固に固定されてしま
い、エンジンのメインフレームに対する位置がこの支持
体で決定され、エンジンの後部側が規定位置より左右方
向にずれる場合がある。一方、上記特開昭63−57387号
公報において、押圧部を軸方向に移動可能とするのは一
方のブラケットのみであり、この手段によりボス部とブ
ラケット間に隙間を生じないようにすることができる。
しかし、他方のブラケットは通常のブラケットであるか
ら、通しボルトを締め付けるとエンジンの後部側はこの
ブラケットに固定されてしまい、エンジンの後部側に生
じる左右方向のずれまで吸収することができない。
めに、左右のメインフレームから垂設した側面視三角形
状の支持体にエンジンのシリンダ上部を支持する構造を
採用すると、エンジンが支持体に強固に固定されてしま
い、エンジンのメインフレームに対する位置がこの支持
体で決定され、エンジンの後部側が規定位置より左右方
向にずれる場合がある。一方、上記特開昭63−57387号
公報において、押圧部を軸方向に移動可能とするのは一
方のブラケットのみであり、この手段によりボス部とブ
ラケット間に隙間を生じないようにすることができる。
しかし、他方のブラケットは通常のブラケットであるか
ら、通しボルトを締め付けるとエンジンの後部側はこの
ブラケットに固定されてしまい、エンジンの後部側に生
じる左右方向のずれまで吸収することができない。
従って、フレームに応力がかかったままの状態でエン
ジンが固定されるために、フレームの剛性が低下すると
いう問題を有している。また、特開昭63−57387号公報
においては、フレームに通しボルトを通すための孔を設
けなければならず、その分、フレームの強度が低下する
と共に、外観上体裁が悪かった。
ジンが固定されるために、フレームの剛性が低下すると
いう問題を有している。また、特開昭63−57387号公報
においては、フレームに通しボルトを通すための孔を設
けなければならず、その分、フレームの強度が低下する
と共に、外観上体裁が悪かった。
本発明は上記問題を解決するものであって、フレーム
の剛性および強度を低下させないと共に、外観上優れた
自動二輪車のフレームを提供することを目的とする。
の剛性および強度を低下させないと共に、外観上優れた
自動二輪車のフレームを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] ステアリングヘッドパイプ(21)から後方斜め下向き
に左右一対のメインフレーム(22)を延ばし、該メイン
フレームの後部を下方に垂下させてリヤアーム(19)を
枢支すると共に、前記メインフレームの下方にエンジン
(27)を支持する自動二輪車において、 前記メインフレームの後部までの中途における左右下
部に取り付けられた側面視三角形状の支持体(26)と、 エンジンの後部に突設されたボス部(27a)に形成さ
れた挿入孔(27b)と、該挿入孔の両端面に当接された
カラー(86,87)と、前記挿入孔およびカラーを貫通し
カラーをボス部に固定する懸架ボルト(84)と、 前記メインフレームの後部左右内壁にボルトにより固
定されたすり割り式ブラケット(85)と、該すり割り式
ブラケットを貫通するカラーの挿入孔(85b)と、 前記すり割り式ブラケット(85)の挿入孔(85b)に
ボス部(27a)両端に固定されたカラー(86、87)が挿
入されたとき、懸架ボルト(84)とカラーが軸方向に所
定量移動できるように、左右のすり割り式ブラケット
(85)のカラーの挿入孔(85b)の内側端(85f)とこれ
に対向するボス部(27a)側の側端(27c)との間に設け
られた隙間(L1)と、カラーの挿入孔(85b)の外側端
(85g)とこれに対向するメインフレーム(22)の内壁
(22d)との間に設けられた隙間(L2)とを備え、 エンジンの前部両側を前記支持体(26)に当接してボ
ルトで固定し、エンジンの後部は、前記すり割り式ブラ
ケットの挿入孔(85b)に挿入されたカラーをすり割(8
5c)を締め付けることによりブラケットに固定したこと
を特徴とする。
に左右一対のメインフレーム(22)を延ばし、該メイン
フレームの後部を下方に垂下させてリヤアーム(19)を
枢支すると共に、前記メインフレームの下方にエンジン
(27)を支持する自動二輪車において、 前記メインフレームの後部までの中途における左右下
部に取り付けられた側面視三角形状の支持体(26)と、 エンジンの後部に突設されたボス部(27a)に形成さ
れた挿入孔(27b)と、該挿入孔の両端面に当接された
カラー(86,87)と、前記挿入孔およびカラーを貫通し
カラーをボス部に固定する懸架ボルト(84)と、 前記メインフレームの後部左右内壁にボルトにより固
定されたすり割り式ブラケット(85)と、該すり割り式
ブラケットを貫通するカラーの挿入孔(85b)と、 前記すり割り式ブラケット(85)の挿入孔(85b)に
ボス部(27a)両端に固定されたカラー(86、87)が挿
入されたとき、懸架ボルト(84)とカラーが軸方向に所
定量移動できるように、左右のすり割り式ブラケット
(85)のカラーの挿入孔(85b)の内側端(85f)とこれ
に対向するボス部(27a)側の側端(27c)との間に設け
られた隙間(L1)と、カラーの挿入孔(85b)の外側端
(85g)とこれに対向するメインフレーム(22)の内壁
(22d)との間に設けられた隙間(L2)とを備え、 エンジンの前部両側を前記支持体(26)に当接してボ
ルトで固定し、エンジンの後部は、前記すり割り式ブラ
ケットの挿入孔(85b)に挿入されたカラーをすり割(8
5c)を締め付けることによりブラケットに固定したこと
を特徴とする。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第9図は本発明が適用される自動二輪車の全体側面
図、第7図は第9図A部の拡大図、第8図は第7図の下
方向から見た平面図である。
図、第7図は第9図A部の拡大図、第8図は第7図の下
方向から見た平面図である。
フロントフォーク20の上部に設けられるステアリング
ヘッドパイプ21には、後方斜め下向きに延びる左右一対
のメインフレーム22が後述する手段により溶接固定され
ている。メインフレーム22は、アルミ合金製の板金また
は押し出し成形により、断面形状が上下方向に縦長とな
る角筒形に形成される。また、ステアリングヘッドパイ
プ21の下部にはガゼット23が嵌合され溶接固定される。
このガゼット23は、アルミ鋳造製で左右一対のメインフ
レーム22の下部に延び、メインフレーム22に溶接固定さ
れている。
ヘッドパイプ21には、後方斜め下向きに延びる左右一対
のメインフレーム22が後述する手段により溶接固定され
ている。メインフレーム22は、アルミ合金製の板金また
は押し出し成形により、断面形状が上下方向に縦長とな
る角筒形に形成される。また、ステアリングヘッドパイ
プ21の下部にはガゼット23が嵌合され溶接固定される。
このガゼット23は、アルミ鋳造製で左右一対のメインフ
レーム22の下部に延び、メインフレーム22に溶接固定さ
れている。
カゼット23には、下方に突出するブラケット25が一体
に形成されており、このブラケット25にボルト25aによ
り側面視三角形状の支持体26が取り付けられている。こ
の支持体26にボルト25bによりエンジン27のシリンダ上
部両側から突設するボス27a(第8図)が当接固定され
ている。メインフレーム22の後部は下方に垂下して、リ
ヤアーム19を枢支するリヤアームブラケット28が接続さ
れ、エンジン27は、第9図で示されるB部、C部でリヤ
アームブラケット28に固定されている。また、ラジエー
タ29は一方がボルト29aによりカゼット23に取り付けら
れ、他方がアーム29bを介して支持体26に取り付けられ
ている。なお、30は燃料タンク、31はエアクリーナ、32
は排気管、33はラジエータの熱風を遮断する遮熱板であ
る。
に形成されており、このブラケット25にボルト25aによ
り側面視三角形状の支持体26が取り付けられている。こ
の支持体26にボルト25bによりエンジン27のシリンダ上
部両側から突設するボス27a(第8図)が当接固定され
ている。メインフレーム22の後部は下方に垂下して、リ
ヤアーム19を枢支するリヤアームブラケット28が接続さ
れ、エンジン27は、第9図で示されるB部、C部でリヤ
アームブラケット28に固定されている。また、ラジエー
タ29は一方がボルト29aによりカゼット23に取り付けら
れ、他方がアーム29bを介して支持体26に取り付けられ
ている。なお、30は燃料タンク、31はエアクリーナ、32
は排気管、33はラジエータの熱風を遮断する遮熱板であ
る。
次に第4図〜第6図によりヘッドパイプとメインフレ
ームの溶接固定構造について説明する。
ームの溶接固定構造について説明する。
第4図において、21はヘッドパイプ、22はメインフレ
ーム、23はガゼット、35はアングル部材、36はキャップ
である。メインフレーム22は、断面略コ字形の半割体22
a、22bを溶接して形成されている。ガゼット23は、ヘッ
ドパイプ21に嵌合するパイプ部23aと左右両翼に延びる
フランジ状の補強部材23bが一体成形されており、補強
部材23bに前記ブラケット25が設けられている。アング
ル部材35はアルミ合金製の断面略コ字形状の部材であ
り、軽量化のために穴35aが打ち抜かれている。キャッ
プ36はアルミ合金製の部材であり上面に燃料タンク30を
取り付けるためのブラケット36aが溶接固定されてい
る。
ーム、23はガゼット、35はアングル部材、36はキャップ
である。メインフレーム22は、断面略コ字形の半割体22
a、22bを溶接して形成されている。ガゼット23は、ヘッ
ドパイプ21に嵌合するパイプ部23aと左右両翼に延びる
フランジ状の補強部材23bが一体成形されており、補強
部材23bに前記ブラケット25が設けられている。アング
ル部材35はアルミ合金製の断面略コ字形状の部材であ
り、軽量化のために穴35aが打ち抜かれている。キャッ
プ36はアルミ合金製の部材であり上面に燃料タンク30を
取り付けるためのブラケット36aが溶接固定されてい
る。
上記各部材の溶接固定方法を第5図、第6図により説
明すると、先ず、ガゼット23のパイプ部23aにヘッドパ
イプ21を嵌合し接合部を溶接した後、アングル部材35を
ヘッドパイプ21の外周面およびガゼット23の補強部材23
bに当接し、その当接部を溶接する。キャッアプ36をア
ングル部材35に当接し、その当接部を溶接する。次い
で、メインフレーム22をガゼット23の補強部材23b、ヘ
ッドパイプ21、アングル部材35およびキャップ36に当接
し、その当接部を溶接する。
明すると、先ず、ガゼット23のパイプ部23aにヘッドパ
イプ21を嵌合し接合部を溶接した後、アングル部材35を
ヘッドパイプ21の外周面およびガゼット23の補強部材23
bに当接し、その当接部を溶接する。キャッアプ36をア
ングル部材35に当接し、その当接部を溶接する。次い
で、メインフレーム22をガゼット23の補強部材23b、ヘ
ッドパイプ21、アングル部材35およびキャップ36に当接
し、その当接部を溶接する。
従って、メインフレーム22に作用する応力は、ヘッド
パイプ21の円周方向およびガゼット23の長い当接部で受
けることになり、フレームの剛性を高めることができ
る。また、エンジンの取付位置はガゼット23のブラケッ
ト25の位置で決定されこれが常に一定であるため、エン
ジンの取付が簡単となる。
パイプ21の円周方向およびガゼット23の長い当接部で受
けることになり、フレームの剛性を高めることができ
る。また、エンジンの取付位置はガゼット23のブラケッ
ト25の位置で決定されこれが常に一定であるため、エン
ジンの取付が簡単となる。
次に第1図〜第3図により本発明の自動二輪車のフレ
ームについて説明する。図は第9図のBで示す部分の説
明図である。
ームについて説明する。図は第9図のBで示す部分の説
明図である。
第1図において、85はすり割り式ブラケットであり、
2つの挿入孔85aを有し、ボルト85eによりメインフレー
ム22の内壁22dに形成されたネジ穴22cに固定される。ま
た、すり割り式ブラケット85は、挿入孔85bと、該挿入
孔85bに連通するすり割85cと、該すり割85cを締め付け
るためのネジ85dを有している。86、87はすり割り式ブ
ラケット85の挿入孔85bに挿入されるカラーであり、一
方のカラー87には雌ネジが切られている。一方、エンジ
ン27にはボス部27aが突設され、ボス部27aに挿入孔27b
が形成されている。
2つの挿入孔85aを有し、ボルト85eによりメインフレー
ム22の内壁22dに形成されたネジ穴22cに固定される。ま
た、すり割り式ブラケット85は、挿入孔85bと、該挿入
孔85bに連通するすり割85cと、該すり割85cを締め付け
るためのネジ85dを有している。86、87はすり割り式ブ
ラケット85の挿入孔85bに挿入されるカラーであり、一
方のカラー87には雌ネジが切られている。一方、エンジ
ン27にはボス部27aが突設され、ボス部27aに挿入孔27b
が形成されている。
そして、前記すり割り式ブラケット85の挿入孔85bに
ボス部27a両端に固定されたカラー86、87が挿入された
とき、懸架ボルト84とカラー86、87が軸方向に所定量移
動できるように、左右のすり割り式ブラケット85のカラ
ーの挿入孔85bの内側端85fとこれに対向するボス部27a
側の側端27cとの間に設けられた隙間L1と、カラーの挿
入孔85bの外側端85gとこれに対向するメインフレーム22
の内壁22dとの間に設けられた隙間L2とを備えている。
ボス部27a両端に固定されたカラー86、87が挿入された
とき、懸架ボルト84とカラー86、87が軸方向に所定量移
動できるように、左右のすり割り式ブラケット85のカラ
ーの挿入孔85bの内側端85fとこれに対向するボス部27a
側の側端27cとの間に設けられた隙間L1と、カラーの挿
入孔85bの外側端85gとこれに対向するメインフレーム22
の内壁22dとの間に設けられた隙間L2とを備えている。
エンジン27の固定方法を第2図、第3図をも参照しつ
つ説明する。先ず、懸架ボルト84を、カラー86、ボス部
27aの挿入孔27b、カラー87を貫通させ、懸架ボルト84に
よりネジ付きカラー87を締め付け、エンジン27のボス部
27aの両端に突出部を一体に形成させる。次いで、両端
のカラー86、87にそれぞれすり割り式ブラケット85の挿
入孔85bを介して挿入させ、この状態で左右のメインフ
レーム22間にエンジン27を位置させ、すり割り式ブラケ
ット85の挿入孔85aにボルト85eを通して、メインフレー
ム22の内壁22dに形成されたネジ穴22cに取り付け固定す
る。最後に、ネジ85dによりすり割85cを締め付け、カラ
ー86、87すなわちこれらと一体になっているエンジン27
を固定するものである。
つ説明する。先ず、懸架ボルト84を、カラー86、ボス部
27aの挿入孔27b、カラー87を貫通させ、懸架ボルト84に
よりネジ付きカラー87を締め付け、エンジン27のボス部
27aの両端に突出部を一体に形成させる。次いで、両端
のカラー86、87にそれぞれすり割り式ブラケット85の挿
入孔85bを介して挿入させ、この状態で左右のメインフ
レーム22間にエンジン27を位置させ、すり割り式ブラケ
ット85の挿入孔85aにボルト85eを通して、メインフレー
ム22の内壁22dに形成されたネジ穴22cに取り付け固定す
る。最後に、ネジ85dによりすり割85cを締め付け、カラ
ー86、87すなわちこれらと一体になっているエンジン27
を固定するものである。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、エンジンの前部がメイ
ンフレームから垂設した側面視三角形状の支持体に強固
に固定されてエンジンの後部側に左右にずれが生じて
も、ボス部両端に固定されたカラーがすり割り式ブラケ
ットの挿入孔に挿入されたとき、懸架ボルトとカラーが
軸方向に移動できるよう部材間に設けられた隙間を備え
るので、カラーの移動でずれが吸収されフレームに応力
がかかった状態でエンジンが固定されることはない。
ンフレームから垂設した側面視三角形状の支持体に強固
に固定されてエンジンの後部側に左右にずれが生じて
も、ボス部両端に固定されたカラーがすり割り式ブラケ
ットの挿入孔に挿入されたとき、懸架ボルトとカラーが
軸方向に移動できるよう部材間に設けられた隙間を備え
るので、カラーの移動でずれが吸収されフレームに応力
がかかった状態でエンジンが固定されることはない。
また、すり割り式ブラケットは、メインフレームの後
部の左右内壁に固定されるから、エンジンの後部の固定
は、懸架ボルトでボス部に固定したカラーをブラケット
の挿入孔に挿入後、ブラケットをメインフレームに固定
し、最後にすり割を締め付けてカラーを固定する順とな
る。従って、メインフレームに懸架ボルトが通る孔を貫
通させる必要がなく、フレームの強度や外観を低下させ
ることがないし、ブラケットはメインフレームと別体な
のでカラーの挿入孔やすり割の加工を容易に行うことが
できる。
部の左右内壁に固定されるから、エンジンの後部の固定
は、懸架ボルトでボス部に固定したカラーをブラケット
の挿入孔に挿入後、ブラケットをメインフレームに固定
し、最後にすり割を締め付けてカラーを固定する順とな
る。従って、メインフレームに懸架ボルトが通る孔を貫
通させる必要がなく、フレームの強度や外観を低下させ
ることがないし、ブラケットはメインフレームと別体な
のでカラーの挿入孔やすり割の加工を容易に行うことが
できる。
第1図は本発明の自動二輪車のフレームの1実施例を示
す斜視図、第2図はエンジンをメインフレームに取り付
けた断面図、第3図は第2図のIII−III線に沿う断面
図、第4図は本発明が適用される自動二輪車のフレーム
を示す斜視図、第5図は第4図の各部材を組立てたとき
の断面図、第6図は第5図のIII−III線に沿う断面図、
第7図は第9図A部の拡大図、第8図は第7図の下方向
から見た平面図、第9図は本発明が適用される自動二輪
車の全体側面図である。 22……メインフレーム、22d……内壁、27……エンジ
ン、27a……ボス部、27c……側端、84……懸架ボルト、
85……すり割り式ブラケット、85c……すり割、85f……
内側端、85g……外側端、86、87……カラー、L1、L2…
…隙間。
す斜視図、第2図はエンジンをメインフレームに取り付
けた断面図、第3図は第2図のIII−III線に沿う断面
図、第4図は本発明が適用される自動二輪車のフレーム
を示す斜視図、第5図は第4図の各部材を組立てたとき
の断面図、第6図は第5図のIII−III線に沿う断面図、
第7図は第9図A部の拡大図、第8図は第7図の下方向
から見た平面図、第9図は本発明が適用される自動二輪
車の全体側面図である。 22……メインフレーム、22d……内壁、27……エンジ
ン、27a……ボス部、27c……側端、84……懸架ボルト、
85……すり割り式ブラケット、85c……すり割、85f……
内側端、85g……外側端、86、87……カラー、L1、L2…
…隙間。
Claims (1)
- 【請求項1】ステアリングヘッドパイプから後方斜め下
向きに左右一対のメインフレームを延ばし、該メインフ
レームの後部を下方に垂下させてリヤアームを枢支する
と共に、前記メインフレームの下方にエンジンを支持す
る自動二輪車において、 前記メインフレームの後部までの中途における左右下部
に垂設された側面視三角形状の支持体と、 エンジンの後部に突設されたボス部に形成された挿入孔
と、該挿入孔の両端面に当接されたカラーと、前記挿入
孔およびカラーを貫通しカラーをボス部に固定する懸架
ボルトと、 前記メインフレームの後部左右内壁にボルトにより固定
されたすり割り式ブラケットと、該すり割り式ブラケッ
トを貫通するカラーの挿入孔と、 前記すり割り式ブラケットの挿入孔にボス両端に固定さ
れたカラーが挿入されたとき、懸架ボルトとカラーが軸
方向に所定量移動できるように、左右のすり割り式ブラ
ケットのカラーの挿入孔の内側端とこれに対向するボス
部側の側端との間に設けられた隙間と、カラーの挿入孔
の外側端とこれに対向するメインフレームの内壁との間
に設けられた隙間とを備え、 エンジンの前部両側を前記支持体に当接してボルトで固
定し、エンジンの後部は、前記すり割り式ブラケットの
挿入孔に挿入されたカラーをすり割を締め付けることに
よりブラケットに固定したことを特徴とする自動二輪車
のフレーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63184046A JP2898993B2 (ja) | 1988-07-24 | 1988-07-24 | 自動二輪車のフレーム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63184046A JP2898993B2 (ja) | 1988-07-24 | 1988-07-24 | 自動二輪車のフレーム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0234492A JPH0234492A (ja) | 1990-02-05 |
JP2898993B2 true JP2898993B2 (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=16146419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63184046A Expired - Fee Related JP2898993B2 (ja) | 1988-07-24 | 1988-07-24 | 自動二輪車のフレーム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2898993B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4546312B2 (ja) * | 2005-04-01 | 2010-09-15 | 川崎重工業株式会社 | 自動二輪車用のエンジンブラケット |
JP6151987B2 (ja) * | 2013-06-26 | 2017-06-21 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両のエンジン支持構造 |
JP2015074352A (ja) * | 2013-10-09 | 2015-04-20 | ヤマハ発動機株式会社 | 車体フレームおよびそれを備えた鞍乗型車両 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60104388U (ja) * | 1983-12-21 | 1985-07-16 | スズキ株式会社 | オ−トバイのエンジン懸架装置 |
JP2654640B2 (ja) * | 1986-01-22 | 1997-09-17 | ヤマハ発動機株式会社 | 自動二輪車のエンジン懸架装置 |
-
1988
- 1988-07-24 JP JP63184046A patent/JP2898993B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH0234492A (ja) | 1990-02-05 |
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