JP2716735B2 - 自動二輪車のエンジン支持装置 - Google Patents

自動二輪車のエンジン支持装置

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JP2716735B2 JP63180715A JP18071588A JP2716735B2 JP 2716735 B2 JP2716735 B2 JP 2716735B2 JP 63180715 A JP63180715 A JP 63180715A JP 18071588 A JP18071588 A JP 18071588A JP 2716735 B2 JP2716735 B2 JP 2716735B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動二輪車のエンジン支持装置に関し、特
にシリンダボディ又はシリンダヘッドを車体フレームで
懸架支持するようにした場合の支持強度を向上できるよ
うにした構造に関する。
〔従来の技術〕
自動二輪車のエンジンを車体フレームに搭載するため
の構造としては、従来からクランクケースを3箇所程度
車体フレームに固定するとともに、シリンダボディ,又
はシリンダヘッドを車体フレームに支持ブラケットを介
して連結する構造がある。このようなエンジン支持装置
として、従来、例えば特開昭61−205576号公報に示すも
のがある。これは第5図に示すように、車体フレームの
左,右一対のメインパイプ31に上支持部31aを形成し、
シリンダヘッド32をクランクケースに締結するスタッド
ボルト33に下支持部34aを装着し、これをナット34で締
め付けるとともに、この両支持部34a,31aを支持ブラケ
ット35で連結した構造となっている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが上記従来構造では、下支持部34aを介してス
タッドボルト33に荷重が作用することとなり、場合によ
ってこのスタッドボルト33のねじ部が破損する恐れがあ
る。そこでこのスタッドボルトに荷重が作用しないよう
にするには、シリンダヘッド又はシリンダボディ自体に
支持ブラケットの取付部を形成すればよいと考えられ
る。しかし、この取付部を形成する場合は、上記荷重に
耐え得るように該取付部の肉厚を増加させることとな
り、設計の如何によってはシリンダヘッド等自体の重量
が増加する懸念がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもの
で、スタッドボルトに荷重が作用することがなく、また
重量増加を招くことなく支持強度を向上させることので
きる自動二輪車のエンジン支持装置を提供することを目
的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、シリンダヘッド及びシリンダボディに形成
されたボルト挿通孔にスタッドボルトを挿通してシリン
ダヘッド及びシリンダボディをクランクケースに共締め
締結してなるエンジンを、車体フレーム前端の操向軸筒
から後方に延びる左,右一対のメインパイプの中央下方
に、該メインパイプから垂下する支持ブラケットで懸架
支持するようにした自動二輪車のエンジン支持装置にお
いて、シリンダヘッド,シリンダボディのスタッドボル
トが通る部分に締結用ボス部を厚肉に形成し、このボス
部の横断面ほぼ中心に上記ボルト挿通孔を位置させ、上
記スタッドボルトのシリンダヘッドに形成されたボルト
座から上方に突出する部分に締結ナットを装着し、上記
シリンダヘッドの左,右側壁に懸架用ボス部を上記前,
後の締結用ボス部に架け渡すように、かつ左,右側方に
突出するように設け、該懸架用ボス部を、上記前,後の
締結用ボス部に接続された前,後一対の取付部と該前,
後取付部を接続する上,下一対の接続リブとを有するも
のとし、該上,下の接続リブを上記シリンダヘッドの側
壁部に接続し、該上,下の接続リブと前,後の取付部及
び上記側壁部により前後方向に細長い箱体を形成し、上
記支持ブラケットを上記前,後の取付部の外面に当接さ
せ、該支持ブラケットを車幅方向に貫通する固定ボルト
により該取付部に締め付け固定したことを特徴としてい
る。
ここで本発明の懸架用ボス部には、締結用ボス部に別
体のボス部材を溶接によって固着する場合、及び鋳造時
に一体形成する場合の両方が含まれる。
〔作用〕
本発明に係るエンジン支持装置によれば、スタッドボ
ルト挿通孔用締結ボス部に懸架用ボス部を形成し、該部
分をメインパイプに連結したので、上述のスタッドボル
トに荷重が作用する問題は解消でき、かつ充分な支持強
度が得られる。
そしてこの場合、締結ボス部は元来厚肉で充分な強度
を有するので、上述のような支持荷重に備えて肉厚を厚
くするという必要はなく、シリンダヘッド又はシリンダ
ボディ自体の重量増加の問題が生じることもない。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図について説明する。
第1図ないし第4図は本発明の一実施例による自動二
輪車のエンジン支持装置を説明するための図である。
図において、1は本実施例装置が適用された自動二輪
車であり、これの車体フレーム2は、操向軸筒2aに左,
右一対のメインパイプ2bの前端を接続し、該両メインパ
イプ2bの上面にシートレール2dを接続して構成されてい
る。上記操向軸2aには、下端で前輪(図示せず)を軸支
する前フォーク3が左右に回動自在に軸支されており、
また上記メインパイプ2bの後部下端には、後端で後輪4
を軸支する後アーム5が上下に揺動自在に枢支されてい
る。なお、6,7は燃料タンク,シートである。
そして上記左,右のメインパイプ2bの中央下方に水冷
式4サイクルエンジン8が懸架支持されている。このエ
ンジン8は、クランクケース9上に、シリンダボディ1
0,シリンダヘッド11,及びヘッドカバー12を以下の要領
で積層して構成されている。即ち、クランクケース9の
要所にスタッドボルト13をねじ込むことによって植設す
る。また、上記シリンダボディ10及びシリンダヘッド11
の上記スタッドボルト13に対応する部分に、締結用ボス
部10a,11aを厚肉に形成するとともに、該各ボス部10a,1
1aにボルト挿通孔10b,11bを貫通形成する。そしてこの
各ボルト挿通孔10b,11bに上記スタッドボルト13を挿通
させ、上端突出部に締結ナット14を装着する。これによ
り上記シリンダボディ10,及びシリンダヘッド11はクラ
ンクケース9に共締め締結されている。
そして上記エンジン8はクランクケース9の後端部の
上,下2箇所がメインパイプ2bの後端部に固定支持され
ている。またシリンダヘッド11の左,右側壁は以下の要
領でメインパイプ2bに懸架支持されている。シリンダヘ
ッド11の側壁部分には、懸架ボス部15が溶接によって固
着されている。この懸架ボス部15は前,後取付部15a,15
bを接続リブ15cに連結してなるもので、この前,後取付
部15a,15bは上記締結ボス部11aの外側に位置している。
即ち、上記懸架用ボス部15は、第2図及び第3図から明
らかなように、上記前,後取付部15a,15b,上,下の接続
リブ15c,15cとシリンダヘッド11の側壁とで左,右側方
が開口する箱体をなしている。この懸架ボス部15の外面
には略リング状の支持ブラケット16の下辺部16aが当接
しており、これは固定ボルト17aで上記前,後取付部15
a,15bに固定されている。また上記支持ブラケット16の
後縦辺部16bは、上記左,右のメインパイプ2bのシリン
ダヘッド上方部分に溶接固定された上部ブラケット18に
固定ボルト17bで固定されている。
また、上記支持ブラケット16の下辺部16aにはラジエ
ータ19の下端部がブラケット20を介して固定されてお
り、該ラジエータ19の上端部はメインパイプ2bに固定さ
れている。
次に本実施例の作用効果について説明する。
本実施例のエンジン支持装置によってエンジン8の上
部をメインパイプ2bで懸架支持するには、まずエンジン
8のクランクケース9をメインパイプ2bの後端下部で固
定支持する。そして、シリンダヘッド11の懸架ボス部15
に支持ブラケット16の下辺部16aを固定ボルト17aで固定
し、該支持ブラケット16の後縦辺部16bを固定ボルト17b
でメインパイプ2bの上部ブラケット18に固定する。
このように本実施例では、シリンダヘッド11自体を支
持ブラケット16でメインパイプ2bに連結したので、上述
の従来例のようなスタッドボルトに荷重が作用するとい
うことはなく、従って該ボルトのねじ部が破損するとい
う問題は生じない。
また、元来厚肉に形成されており、充分な強度を有す
る締結ボス部11aに懸架ボス部15を溶接固定し、ここに
支持ブラケット16を固定するようにしたので、充分な支
持強度が確保できるとともに、シリンダヘッド側の支持
強度を確保するためにシリンダヘッド11自体の肉厚を変
えるという必要はなく、重量増加の問題が生じることも
ない。
また、上記懸架用ボス部15をシリンダヘッド側壁とで
箱体をなす形状としたので、この点からもエンジン支持
強度を向上でき、また上記箱体の内部は肉抜きがされて
いるので重量増加の問題が生じることもない。
なお、上記実施例では、懸架ボス部15を別部材として
溶接するようにしたが、これは勿論シリンダヘッド11と
一体に鋳造するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上のように本発明に係る自動二輪車のエンジン支持
装置によれば、ボルト挿通孔が形成された締結用ボス部
に懸架用ボス部を形成し、該懸架用ボス部を前後方向に
長い箱体をなす形状とし、該部分を支持ブラケットでメ
インパイプと連結したので、シリンダヘッド,シリンダ
ボディ自体の重量増加を招くことなく充分な支持強度を
確保できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の一実施例による自動二輪
車のエンジン支持装置を説明するための図であり、第1
図はその要部の断面図、第2図は懸架用ボス部の側面
図、第3図は第2図のIII−III線断面図、第4図は該実
施例装置が適用された自動二輪車の左側面図、第5図は
従来のエンジン支持装置の断面図である。 図において、1は自動二輪車、2a操向軸筒、2bはメイン
パイプ、8はエンジン、9はクランクケース、10はシリ
ンダボディ、10a,11aは締結用ボス部、10b,11bはボルト
挿通孔、11はシリンダヘッド、13はスタッドボルト、15
は懸架用ボス部、16は支持ブラケットである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダヘッド及びシリンダボディに形成
    されたボルト挿通孔にスタッドボルトを挿通してシリン
    ダヘッド及びシリンダボディをクランクケースに共締め
    締結してなるエンジンを、車体フレーム前端の操向軸筒
    から後方に延びる左,右一対のメインパイプの中央下方
    に、該メインパイプから垂下する支持ブラケットで懸架
    支持するようにした自動二輪車のエンジン支持装置にお
    いて、シリンダヘッド,シリンダボディのスタッドボル
    トが通る部分に締結用ボス部を厚肉に形成し、このボス
    部の横断面ほぼ中心に上記ボルト挿通孔を位置させ、上
    記スタッドボルトのシリンダヘッドに形成されたボルト
    座から上方に突出する部分に締結ナットを装着し、上記
    シリンダヘッドの左,右側壁に懸架用ボス部を上記前,
    後の締結用ボス部に架け渡すように、かつ左,右側方に
    突出するように設け、該懸架用ボス部を、上記前,後の
    締結用ボス部に接続された前,後一対の取付部と該前,
    後取付部を接続する上,下一対の接続リブとを有するも
    のとし、該上,下の接続リブを上記シリンダヘッドの側
    壁部に接続し、該上,下の接続リブと前,後の取付部及
    び上記側壁部により前後方向に細長い箱体を形成し、上
    記支持ブラケットを上記前,後の取付部の外面に当接さ
    せ、該支持ブラケットを車幅方向に貫通する固定ボルト
    により該取付部に締め付け固定したことを特徴とする自
    動二輪車のエンジン支持装置。
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