JP2999210B2 - 自動二輪車 - Google Patents

自動二輪車

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JP2999210B2
JP2999210B2 JP33553989A JP33553989A JP2999210B2 JP 2999210 B2 JP2999210 B2 JP 2999210B2 JP 33553989 A JP33553989 A JP 33553989A JP 33553989 A JP33553989 A JP 33553989A JP 2999210 B2 JP2999210 B2 JP 2999210B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は自動二輪車に係り、殊に不整地を走行する
のに適した自動二輪車に関するものである。
〔従来の技術〕
不整地走行に適した自動二輪車では、ライダーが乗車
位置を走行状態に応じて前後に変化させることができる
ように、前後に長いシートが用いられている。
このシートは例えば燃料タンクを覆うように取付けら
れ、この燃料タンクはヘッドパイプに接続した単一の断
面丸型のメインフレームを跨ぐように配置されている。
そして、燃料タンクに取付けたシートから燃料タンクを
介してラジエータカバーで連続する平面部を形成し、ラ
イバーが足でこの平面部を保持して所定の姿勢を保つこ
とができ、またコーナを曲がるときに足を前方へ出す場
合、シートがその邪魔にならないようになっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、このように不整地走行に適した自動二輪車
ではヘッドパイプに接続されたメインフレームが車体中
心に位置していると、このメインフレームを跨ぐ燃料タ
ンクの燃料供給部をヘッドパイプに近接させかつ車体中
心に設けると、これがメインフレームと干渉するので、
車体中心に設けることはできない。このため、燃料タン
クをヘッドパイプに近接させるのには限界がある。燃料
タンクがヘッドパイプに近接されなければ燃料タンクの
容積が制限されると共に、燃料供給部がライダーの着座
位置を前側にずらす場合の障害となる。
この発明は、上記問題の解消を目的として、燃料タン
クの容量を可及的に大きくすることができると共に、ラ
イダーの着座性を向上させられるように、車体フレーム
の構造及び燃料タンクの構造を工夫することをその課題
とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
前記課題を解決するために構じた手段は、次の(イ)
〜(ホ)によって構成されるものである。
(イ)ヘッドパイプの後部に、このヘッドパイプの軸方
向に対して直交するように箱型フレームを取付け、この
箱型フレームの両側に左右後方に広がって延びる連結フ
レームを取付け、該左右の連結フレームに左右一対の断
面縦長角型のタンクレールを取付けたこと、 (ロ)上記一対のタンクレールの略中央部をクロスパイ
プによって互いに連結して、上記箱型フレーム、上記一
対の連結フレーム、上記一対のタンクレールによってメ
インフレームを構成したこと、 (ハ)ヘッドパイプに対する上記タンクレールの取付角
度を90度未満の鋭角にして、上記左右の一対のタンクレ
ールを斜め下方に傾斜させ後下側にリヤアームブラケッ
トを取付けると共に、前記連結フレームの接続されるタ
ンクレールの前側接続部と、前記リヤアームブラケット
の接続される後側接続部とを前下がりに傾斜した端面形
状としたこと、 (ニ)上記一対の連結フレームとタンクレールの間に燃
料タンクの下部を突出させて配置し、燃料タンクの燃料
供給部を車体中心においてヘッドパイプに近接させて上
記箱型フレームの上方に位置させたこと、 (ホ)上記燃料タンクの略上部及び両側部全体を覆うよ
うにシートを設け、このシートの前記中央の切欠部に上
記燃料供給部を位置させて上記シートの前端を上記ヘッ
ドパイプ側に延ばし上記箱型フレームの上面に載置させ
たこと。
〔作用〕
ヘッドパイプの後部に、このヘッドパイプの軸方向に
対して直交するように箱型フレームがあり、この箱型フ
レームの両側に後方に広がって延びる連結フレームがあ
って、この連結フレームを介して左右一対の断面縦長角
型のタンクレールが後方に延び、当該タンクレールの略
中央部をクロスパイプによって互いに連結して、上記箱
型フレーム、上記一対の連結フレーム、一対のタンクレ
ールによってメインフレームを構成し、この一対の連結
フレームとタンクレールの間に燃料タンクの下部を突出
させて配置したことによって、車体中心にアッパフレー
ムがないから燃料タンクの容量を大きく取ることがで
き、また、燃料タンクの燃料供給部を車体中心に配置さ
せ、さらに燃料タンクの前側をヘッドパイプの後側に近
接させ、さらに、箱型フレーム上に燃料供給部を配置さ
せているので、燃料タンクの燃料供給部を極力ヘッドパ
イプに近接して配置することができ、その分だけ燃料タ
ンクの容量が増加する。
また、上記一対のタンクレールの略中央部をクロスパ
イプによって互いに連結したことによって、車体フレー
ムのねじれに対する剛性を向上させることができる。
また、不整地走行用の自動二輪車ではヘッドパイプの
位置が高くなっているが、ヘッドパイプに対する上記タ
ンクレールの取付角度を90度未満の鋭角にして、上記左
右一対のタンクレールを斜め下方に傾斜させたことによ
って、タンクレールを斜め下方に傾斜した直縁的なもの
にしてその下端の位置を低くすることができる。したが
って、メインフレームを軽量にし、かつ剛性を高くする
ことができる。
さらに、ヘッドパイプの軸方向に対して下方に鋭角的
に連結して左右のタンクレールを傾斜させたことによ
り、燃料タンクのところでのタンクレールの位置が低く
下がった構造になるから、燃料タンクの上部構造を、タ
ンクレールの上まで左右に張り出した構造にして、その
容量を一層大きくすることができる。
また、燃料タンクの上部の略全面及び両側部全体を覆
うようにシートが設けられており、このシートの前部の
切欠部に燃料供給部を位置させることで、シート前端が
ヘッドパイプ側に可及的に延びており、このため、ライ
ダーの着座範囲が拡大し、ライディングポジションの自
由度が大きくなる。また、上下方向の強度の大きい断面
縦長角形のタンクレールを用い不整地を走行するに適し
た構成の自動二輪車としている。
さらに、サイドスタンドを立てて自動二輪車を停車さ
せると車体がサイドスタンドの側(例えば左側)に傾
く。ところで、燃料供給部が車体中心になく、傾けられ
る側(例えば左側)に設けられるときは燃料供給部が下
がる。即ち、燃料供給部の位置が低くなっているので、
燃料タンク一杯に給油しようとすると油が溢れ出て、燃
料タンク一杯に給油できない。他方、燃料供給部がサイ
ドスタンドとは反対の側(例えば右側)に設けられてい
るときは、燃料供給部の位置が高くなっているので、上
記燃料供給部の位置まで給油すると、該燃料供給部に蓋
をせずうっかりサイドスタンドを折り畳み車体を起こし
たとき、上記燃料供給部の位置が下がるので燃料が溢れ
出る恐れがある。このように、燃料供給部が燃料タンク
の左右いずれかの側に偏って設けれられていた場合は上
記のように燃料が溢れ出る恐れがあるが、燃料供給部を
車体中心に配置したことにより、本発明においては上記
のような問題はない。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を添付図面に基づいて詳細
に説明する。
第1図はこの発明を適用した自動二輪車の側面図、第
2図はその平面図、第3図は要部の拡大側面図、第4図
は第3図のIV−IV断面図である。
この自動二輪車は不整地を走行する、例えばモトクロ
スの競技用に使用されるものであり、車体フレーム1を
構成するヘッドパイプ2にはフロント3が支持され、こ
のフロントフォーク2の下端部には前輪4が設けられて
いる。このフロントフォーク3にフロントフェンダ5が
取付けられ、このフロントフェンダ5にはゼッケンプレ
ート取付部6が設けられている。このフロントフェンダ
5は前輪4の上下動に連動しない固定式フェンダが用い
られている。
ヘッドパイプ2の後部には箱型フレーム7が溶接さ
れ、この箱型フレーム7の両側面には左右後方へ広がっ
て延びる連結フレーム8を介して左右一対の断面縦長角
型のタンクレール9が溶接されている。この箱型フレー
ム7、連結フレーム8及びタンクレール9とで、ヘッド
パイプ2とリヤアームピボット上部とを側面視でヘッド
パイプ2から後下りで連結する断面角型のメインフレー
ム10を構成している。上記左右一対のタンクレールは斜
め下方に傾斜し、その後下側にリヤアームブラケットを
取付けると共に、前記連結フレームの接続されるタンク
レールの前側接続部と、前記リヤアームブラケットの接
続される後側接続部とを前下がりに傾斜した端面形状と
している。前記メインフレーム10を構成する連結フレー
ム8及びタンクレール9の接続部に溶接した取付ブラケ
ット80には左右一対のサブフレーム11がボルト81を介し
て接続され、後側にはリヤアームブラケット12が接続さ
れ、このリヤアームブラケット12にサブフレーム11の後
部がボルト82を介して接続されている。
このように、ヘッドパイプ2に箱型フレーム7を溶接
し、この箱型フレーム7に連結フレーム8を溶接し、さ
らにタンクレール9を溶接する構造にして、ヘッドパイ
プ2との接続部の剛性を向上させ、断面角型のメインフ
レーム10を不整地を走行する自動二輪車の車体フレーム
として適用可能にしている。また、ヘッドパイプ2に溶
接された箱型フレーム7はヘッドパイプ2の軸方向L1に
対して直交するようになっているが、箱型フレーム7に
連結フレーム8を介して溶接されたタンクレール9の軸
方向L2はヘッドパイプ2の軸方向L1に対して下方に傾斜
し、90度未満の鋭角になるように溶接されている。即
ち、不整地を走行する自動二輪車では、ヘッドパイプ2
の位置が整地を走行するものに比較して高い位置にあ
る。このため、メインフレーム10をヘッドパイプ2の軸
方向に対して直交するように接続すると、リヤアームブ
ラケット12に向かうためには途中で屈曲させる必要があ
り、強度上不利になる。また、所定の強度を持たせるた
めに、メインフレーム10を厚肉に形成すると重量アップ
になる。このため、ヘッドパイプ2に溶接した箱型フレ
ーム7に、連結フレーム8を介してタンクレール9の軸
方向L2がヘッドパイプ2の軸方向L1と鋭角になるように
溶接することで、タンクレール9を直線形状にすること
ができ、メインフレーム10が軽量で、かつ剛性が向上す
る。
左右一対のタンクレール9の略中央部間にはクロスパ
イプ13が接続され、このクロスパイプ13でメインフレー
ム10の主としてねじれ方向に対する強度を向上させてい
る。このクロスパイプ13の下側にはエンジン取付ブラケ
ット14が溶接され、このエンジン取付ブラケット14にエ
ンジン15の気筒16が支持され、エンジン15の下側及び前
側はサブフレーム11に取付ブラケット17、18を介して支
持され、また、エンジン15の後側はリヤアームブラケッ
ト12にリヤアームピボット19を介して支持されている。
このリヤアームピボット19は左右一対のリヤアームブラ
ケット12の間に軸支され、リヤアームピボット19には左
右一対のリヤアーム20が軸支され、このリヤアーム20の
後部に後輪21が車軸22を介して設けられている。リヤア
ーム20に支持軸23を介してリンク24が接続され、このリ
ンク24には支持軸25を介してリヤアームブラケット12に
軸支したリンク26が接続されている。このリンク26には
リヤクッション27の下端部27aが接続され、リヤクッシ
ョン27の上端部27bはクロスパイプ13に溶接した支持ブ
ラケット28に軸支されている。
クロスパイプ13に設けられた左右一対の支持ブラケッ
ト29にはシートレール30がそれぞれ接続され、このそれ
ぞれのシートレール30はバックステー31、32を介してリ
ヤアームブラケット12に支持されている。また、シート
レール30の後部はクロスパイプ91で接続されている。
シートレール30の前部30aはライディングポジション
上、後部30b或いはメインフレーム10の幅より狭くなる
が、従来のシートレールの前部の取付けはメインフレー
ムに取付けられている。この従来の取付構造では、メイ
ンフレームとシートレールの接合部は溶接又はボルト等
で行なわれるが、幅方向の寸法が異なるため強度上不利
な継手となっており、またメインフレームとシートレー
ルとの接合部の幅寸法を同一にするために、シートレー
ルの曲げ加工を行なう必要がある。
従って、左右一対のシートレール30の前部30aをタン
クレール9に設けられたクロスパイプ13に設けること
で、シートレール30の前部30aを狭くすることができ、
ライディングポジションに最適な構造にすることが可能
となる。しかも、シートレール30との接続が容易で、か
つ高強度で、軽量の車体フレームを構成することができ
る。
このシートレール30、タンクレール9及びバックステ
ー31、32とで囲まれる空間にエアクリーナ33が配置され
ている。このエアクリーナ33はダクト35を介してエンジ
ン15の気筒16に接続した気化器34に接続され、このダク
ト35はリヤクッション27と干渉しないように車体左側に
寄せて配置されている。また、エアクリーナ33はリヤク
ッション27の後方でシート56の下方位置に配置され、リ
ヤクッション27と干渉しないようになっている。このエ
アクリーナ33には上方に空気吸入口33aが形成されると
共に、後方の図示しない凹部に空気吸入口が形成されて
いる。
エンジン15の気筒16の前側には排気管36が接続され、
この排気管36はサブフレーム11の前側下方で車体左側か
ら右側へ屈曲して、右側から後方へ延びている。この排
気管36はエアクリーナ33の下側からエアクリーナ33に形
成された凹部33bに沿って斜め上後方へ延び、この排気
管36にサイレンサー37が接続されている。このサイレン
サー37は右側のバックステー31からシートレール30に沿
う形状に形成され、このバックステー31に取付具38で、
シートレール30に取付具39、40で取り付けられている。
この右側のバックステー31はサイレンサー37の配置スペ
ースを確保するため、左側のバックステー32より前側に
位置させている。
シートレール30の後部にはリヤフェンダ41が取付けら
れ、さらにシートレール30の両側部にはサイドカバー43
が取付けられている。
エンジン15の前方にはラジエータ44が配置され、この
ラジエータ44の下部はビス70でサブフレーム11の前側側
部11aに取付けられ、上部はビス71で取付ブラケット80
の取付ボス80aに取付けられている。
ラジエータ44はパイプ45、46を介してエンジン15の気
筒16と連結され、冷却水を循環してエンジン15を冷却す
るようになっている。このラジエータ44の両側はラジエ
ータカバー47で覆われ、このラジエータカバー47の下部
はビス48でラジエータ44の取付ボス44aに、上部の前側
はビス49で箱型フレーム7に、また後側はボルト50でタ
ンクレール9の下部に溶接した取付ボス51に取付けら
れ、タンクレール9及び連結フレーム8の外側面と同一
面になっている。ラジエータカバー47のボルト50が取付
けられる部分の座面は凹部47eになっており、ボルト50
が突出しないようになっている。
このように、ラジエータカバー47はタンクレール9及
び連結フレーム8の外側面と同一の連続面になってお
り、メインフレーム10側と重なるような接続構造でない
ため凹凸ができず、ライダーが足でこれら連続面を保持
して所定の姿勢を容易に保つことができ、またコーナを
曲がるときに足を前方へ出す場合にシートが邪魔になる
ことはない。
また、ラジエータカバー47がラジエータ44と、箱型フ
レームク及び取付ボス51を介してメインフレーム10側と
で支持されており、ラジエータカバー47がエンジン15の
上方からフロントフォーク3まで広い面積を覆うように
なっていても、十分な剛性を確保することができる。
また、左右一対のラジエータカバー47は前開きとなる
ように取付けられ、走行風を導入してラジエータ44を冷
却する。このラジエータカバー47はタンクレール9側に
風抜き窓47aが形成され、ラジエータ44を冷却した走行
風が円滑に後方へ流れるようになっている。さらに、ラ
ジエータカバー47の後方にはエンジン15の点火プラグ90
に対応する位置に切欠部47bが形成されており、この切
欠部47bによって点火プラグ90の位置が開放され、車体
側方から点火プラグ90のメンテナンスが容易にできるよ
うになっている。
また、ラジエータカバー47にはラジエータ44の冷却水
の供給部52と対向する部分に切欠部47cが形成されてお
り、この切欠部47cから供給部52のキャップを取外して
冷却水を供給できるようになっている。
エンジン15の上方には燃料タンク53がクロスパイプ13
を跨ぎ、ヘッドパイプ2の後側の左右一対のタンクレー
ル9からシートレール30の間に上記燃料タンクの下部を
突出して配置され、この燃料タンク53の前側には燃料供
給部54が設けられている。この燃料タンク53の燃料供給
部54は車体中心に配置され、ヘッドパイプ2の後側に近
接して、箱型フレーム7の上部に位置するようになって
おり、極力ヘッドパイプ2に近接して配置することで、
この分だけ燃料タンク53の容量が増加している。
このように、燃料タンク53の上部はタンクレール9か
らやや上方へ突出して、燃料タンク53の前側は箱型フレ
ーム7の後部に近接し、後部はエアクリーナ33の上方位
置に近接するように延びている。
燃料タンク53の上部に設けられたボス55にシート56の
内側の取付具57を係合し、これによりシート56が燃料タ
ンク53の上部全体を覆うように取付けられている。この
シート56の前側には切欠部56aが形成され、この切欠部5
6aに燃料タンク53の燃料供給部54を位置させ、これでシ
ート56の前部56bは箱型フレーム7の後部上方まで延
び、箱型フレーム7の上面に載置し、またシート56の後
部56cはシートレール30の後部まで延びている。
このように、シート56はライダーが乗車位置を走行状
態に応じて前後にずらせるように、前後に長いものが用
いられている。このように、燃料タンク53の略上部及び
両側部全体を覆うようにシート56が設けられており、こ
のシート56の前部56bはその切欠部56aに燃料供給部54を
位置させることで、極力ヘッドパイプ2側に延びてい
る。このため、ライダーの着座範囲が拡大し、ライディ
ングポジションの自由度が大きくなる。
このシート56とメインフレーム10を構成する連結フレ
ーム8及びタンクレール9の外側面が同一平面になって
おり、さらに連結フレーム8及びタンクレール9の外側
面と、ラジエータカバー47とは前記のように連続面で接
続されている。従って、シート56からラジエータカバー
47までが同一平面になるため、さらにライダーが足で円
滑にこれら平面部を保持して所定の姿勢を保つことがで
き、またコーナを曲がるときに足を前方へ出す場合の足
当りが良くなる。このため、不整地を走行する自動二輪
車に断面角型のメインフレーム10を用い、このメインフ
レーム10が広幅で外部から見えるようにしてもメインフ
レーム10はライダーの足当りの邪魔になることがなく、
断面角型のメインフレーム10を不整地を走行する自動二
輪車に適用することが可能になる。
〔発明の効果〕
ヘッドパイプの後方に、このヘッドパイプの軸方向に
対して直交するように箱型フレームがあり、この箱型フ
レームの両側に左右後方に広がって延びる連結フレーム
があって、この連結フレームを介して左右一対の断面縦
長角型のタンクレールが後方に延び、当該タンクレール
の略中央部をクロスパイプによって互いに連結して、上
記箱型フレーム、上記一対の連結フレーム、一対のタン
クレールによってメインフレームを構成し、この一対の
連結フレームとタンクレールの間に燃料タンクの下部を
突出させて配置したことによって、車体中心にアッパフ
レームがないから燃料タンクの容量を大きく取ることが
でき、また、燃料タンクの燃料供給部を車体中心に配置
させ、さらに燃料タンクの前側をヘッドパイプの後側に
近接させ、さらに、箱型フレーム上に燃料供給部を配置
させているので、燃料タンクの燃料供給部を極力ヘッド
パイプに近接して配置することができ、その分だけ燃料
タンクの容量が増加する。
また、上記一対のタンクレールの略中央部をクロスパ
イプによって互いに連結したことによって、車体フレー
ムのねじれに対する剛性を向上させることができる。
また、不整地走行用の自動二輪車ではヘッドパイプの
位置が高くなっているが、ヘッドパイプに対する上記タ
ンクレールの取付角度を90度未満の鋭角にして、上記左
右一対のタンクレールを斜め下方に傾斜させたことによ
って、タンクレールを斜め下方に傾斜した直線的なもの
にしてその下端の位置を低くすることができる。したが
って、メインフレームを軽量にし、かつ剛性を高くする
ことができる。
さらに、ヘッドパイプの軸方向に対して下方に鋭角的
に連結して左右のタンクレールを傾斜させたことによ
り、燃料タンクのところでのタンクレールの位置が低く
下がった構造になるから、燃料タンクの上部構造を、タ
ンクレールの上まで左右に張り出した構造にして、その
容量を一層大きくすることができる。
また、燃料タンクの上部の略全面及び両側部全体を覆
うようにシートが設けられており、このシートの前部の
切欠部に燃料供給部を位置させることで、シート前端が
ヘッドパイプ側に可及的に延びており、このため、ライ
ダーの着座範囲が拡大し、ライディグポジションの自由
度が大きくなる。また、上下方向の強度の大きい断面縦
長角形のタンクレールを用い不整地を走行するに適した
構成の自動二輪車としている。
さらに、サイドスタンドを立てて自動二輪車を停車さ
せると車体がサイドスタンドの側(例えば左側)に傾
く。ところで、燃料供給部が車体中心になく、傾けられ
る側(例えば左側)に設けられるときは燃料供給部が下
がる。即ち、燃料供給部の位置が低くなっているので、
燃料タンク一杯に給油しようとすると油が溢れ出て、燃
料タンク一杯に給油できない。他方、燃料供給部がサイ
ドスタンドとは反対の側(例えば右側)に設けられてい
るときは、燃料供給部の位置が高くなっているので、上
記燃料供給部の位置まで給油すると、該燃料供給部の蓋
をせずうっかりサイドスタンドを折り畳み車体を起こし
たとき、上記燃料供給部の位置が下がるので燃料が溢れ
出る恐れがある。このように、燃料供給部が燃料タンク
の左右いずれかの側に偏って設けられていた場合は上記
のように燃料が溢れ出る恐れがあるが、燃料供給部を車
体中心に配置したことにより、本発明においては上記の
ような問題はない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を適用した自動二輪車の側面図、第2
図はその平面図、第3図は要部の拡大側面部、第4図は
第3図のIV−IV断面図である。 図中 符号2……ヘッドパイプ、7……箱型フレーム、
8……連結フレーム、9……タンクレール、10……メイ
ンフレーム、53……燃料タンク、54……燃料供給部、56
……シートである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘッドパイプの後部に、このヘッドパイプ
    の軸方向に対して直交するように箱型フレームを取付
    け、この箱型フレームの両側に左右後方に広がって延び
    る連結フレームを取付け、該左右の連結フレームに左右
    一対の断面縦長角型のタンクレールを取付け、 上記一対のタンクレールの略中央部をクロスパイプによ
    って互いに連結して、上記箱型フレーム、上記一対の連
    結フレーム、上記一対のタンクレールによってメインフ
    レームを構成し、 ヘッドパイプに対する上記タンクレールの取付角度を90
    度未満の鋭角にして、上記左右の一対のタンクレールを
    斜め下方に傾斜させ後下側にリヤアームブラケットを取
    付けると共に、前記連結フレームの接続されるタンクレ
    ールの前側接続部と、前記リヤアームブラケットの接続
    される後側接続部とを前下がりに傾斜した端面形状と
    し、 上記一対の連結フレームとタンクレールの間に燃料タン
    クの下部を突出させて配置し、燃料タンクの燃料供給部
    を車体中心においてヘッドパイプに近接させて上記箱型
    フレームの上方に位置させ、 上記燃料タンクの略上部及び両側部全体を覆うようにシ
    ートを設け、このシートの前部中央の切欠部に上記燃料
    供給部を位置させて上記シートの前端を上記ヘッドパイ
    プ側に延ばし上記箱型フレームの上面に載置させたこと
    を特徴とする自動二輪車。
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