JP3457303B2 - 自動二輪車におけるフロントトップカバーの取付け構造 - Google Patents

自動二輪車におけるフロントトップカバーの取付け構造

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JP3457303B2
JP3457303B2 JP2002242969A JP2002242969A JP3457303B2 JP 3457303 B2 JP3457303 B2 JP 3457303B2 JP 2002242969 A JP2002242969 A JP 2002242969A JP 2002242969 A JP2002242969 A JP 2002242969A JP 3457303 B2 JP3457303 B2 JP 3457303B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車のフレ
ーム構造に関し、さらに詳しくは、該フレーム構造にお
けるヘッドパイプへのフロントトップカバーの取付け構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車のフレーム構造は種々のもの
があるが、ヘッドパイプから後方へメインパイプが1本
延出するタイプの車体フレームにおいては、この1本の
メインパイプの後部にシートレール等サブパイプが、そ
の前部が結合されて後方へ延びて構成されている。
【0003】このメインパイプにサブパイプを結合する
場合、従来はメインパイプにサブパイプを突き当てて溶
接し結合する方法が一般的である。メインパイプを角パ
イプ,サブフレームを円筒パイプとした例(実公昭60
−39350号公報)では、円筒状サブフレームの前端
を平押し加工して平坦面を形成し、その平坦面をメイン
パイプの側面に当接して溶接する結合方法が提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者のメインパイプに
サブパイプを突き当てる方法であると、組付け精度を維
持するためにメインパイプおよびサブパイプの寸法精度
を高くしなければならずコスト高となる。
【0005】また後者のメインパイプの側面にサブフレ
ームの加工した前端を当接する方法は、組付けに際し調
整可能でメインパイプおよびサブパイプに高い寸法精度
を要求されないが、サブパイプの前端を平押し加工する
製造工程が加わり、その分コスト高となる。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、メインパイプおよびサブパイ
プに高い寸法精度が要求されず特別の加工工程もなく低
コストで精度の良い車体フレームを構成することができ
る自動二輪車のフレーム構造を供する点にある。
【0007】上記目的を達成するために、1本のメイン
パイプの下部に内燃機関を懸架し、同メインパイプの後
部に左右一対のサブパイプを連結して車体フレームを構
成する自動二輪車において、前記サブパイプを断面角型
パイプとし、前記メインパイプの後部側面に、平坦面を
有するプレートを溶接し、同プレートの平坦面に前記サ
ブパイプの前部を溶接して車体フレームを構成する自動
二輪車のフレーム構造としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用効果】本発明
は、前記フレーム構造を有する自動二輪車におけるフロ
ントトップカバーの取付け構造において、前記フレーム
構造へのフロントトップカバーの取付け構造を、取付け
ステーを取付ける取付片をヘッドパイプの下部から前方
に突出させ 1ヶ所だけ設け、前記取付けステーはフロ
ントトップカバー後面に沿って上下に連続して延出する
平坦な1枚の本体プレートに上部及び下部締結部を一体
に設け、本体プレートの後面には上部及び下部締結部の
中間位置から後方に向けて突出する連結片を1ヶ所設
け、該連結片を前後方向にわたって、前記取付片と側面
視重ならせ その前部を本体プレート寄り 後部をヘッド
パイプ寄りに離間して取付片に側方からボルト締め
固定するとともに、前記上部及び下部締結部にフロント
トップカバーを締結したものである。
【0009】請求項1に記載の発明では、上記の構造に
より、ヘッドパイプに、上下締結部を一体に有した取付
けステーを該ヘッドパイプ前方へ突出するように設け、
該取付けステーの前記上下締結部にフロントトップカバ
ーを締結するので、該フロントトップカバーと共にフロ
ントバスケットを共締めにより取付けることができ、ま
たフロントトップカバーのみを取付けてフロントバスケ
ットをオプション装着品とすることができる。さらに
前記取付けステーの連結片は、そのヘッドパイプの取付
片への取付けに際し 前後にわたって、該取付片と側面
視重ならせ、その前部を本体プレート寄り 後部をヘッ
ドパイプ寄りに離間して、該取付片に側方からボルト締
め固定されるから、その固着が強化される。
【0010】請求項2に記載の発明では、連結片は前部
が上下に延び 後部が後方に向かって先細状になるか
ら、フロントトップカバー取付けにおける構造部の必要
な強度を維持しながら軽量化を図ることができる。
【0011】請求項3に記載の発明では、前記平坦な本
体プレートに設けられた上部及び下部締結部にフロント
バスケットがフロントトップカバーと共締めされる構造
とすることで、取付けステーにフロントトップカバーと
フロントバスケットを順に重ねて共締めでき、フロント
バスケットをオプション装着とすることが簡単にでき、
フロントバスケットの装着がフレーム精度に大きく影響
されることがなく、部品点数が削減される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る一実施の形態に
ついて図1ないし図17に図示し説明する。図1は、本
実施形態の自動二輪車1の全体側面図であり、図2は該
自動二輪車1の車体フレーム2の側面図である。
【0013】車体フレーム2は、車体前部のヘッドパイ
プ3から後方へ斜め下向きに円筒状のメインパイプ4が
1本延出しており、このメインパイプ4の途中で若干後
寄りに溶接された左右一対の前側エンジンハンガープレ
ート5,5を介して左右のシ−トレール6,6の前端が
それぞれ溶接されて後方へ斜め上向きに延びている。
【0014】そしてメインパイプ4の後端に溶接された
左右一対の後側エンジンハンガープレート7,7と前記
シ−トレール6,6の後端よりいくらか前寄り個所との
間にそれぞれバックステー8,8が介装されている。シ
−トレール6とバックステー8とは、断面角型のパイプ
である。
【0015】ヘッドパイプ3とメインパイプ4とはガゼ
ット9で補強されて結合され、左右のシートレール6,
6間には前後に第1クロスプレート10,第2クロスバ
ー11,第3クロスプレート12が順次架設されて補強
されている。
【0016】このような車体フレーム2におけるメイン
パイプ4の下部の前側エンジンハンガープレート5と後
側エンジンハンガープレート7に内燃機関15が懸架さ
れており、車体フレーム2の前部ヘッドパイプ3に軸支
されたステアリングシャフトの上部に左右に展開してハ
ンドル17が設けられ、下部に連接され下方に延びたフ
ロントフォーク18の下端に前輪19が軸支されてい
る。
【0017】前記後側エンジンハンガープレート7は、
内燃機関15を吊持するとともにリヤフォーク20の前
端をピボット軸21を介して枢支しており、後方に延び
たリヤフォーク20の後端部に後輪22が軸支され上下
に揺動となし、リヤフォーク20の後端と前記シートレ
ール6との間に左右それぞれリヤクッション23が介装
されている。
【0018】前記内燃機関15は、クランクケース15
aを前記前後のエンジンハンガープレート5,7に支持
ピン16a,16bを介して吊持され、クランクケース1
5aから前方に水平近くまで前傾してシリンダ15bが突
出している。このシリンダ15bの上方に吸気管25を
介して気化器26が配設され、さらにその上にエアクリ
ーナ27がメインパイプ4に支持されて位置している。
シリンダ15bの下部からは排気管28が延出しクラン
クケース15aの下面に沿って後方に延び、右方に偏向
しながら後輪の右側のマフラー29に連結されている。
【0019】一方シートレール6の上には、前半部に燃
料タンク30が第1クロスプレート10に支持されて位
置し、その後方には小物入れ31が配設され、この燃料
タンク30と小物入れ31の上に前端を枢着されて揺動
自在に開閉するシート32が被さっている。また燃料タ
ンク30の下方であってメインパイプ4とシートレール
6とバックステー8とで構成される側面視三角形をなす
空間に、バッテリボックス34とツールボックス35が
一体に形成されたボックス部材33が嵌合支持されてバ
ッテリ36とツール37が収容されるようになってい
る。
【0020】本自動二輪車1は、ヘッドパイプ3の前方
をフロントトップカバー40が覆い、ヘッドパイプ3の
後側からメインパイプ4の上側を後方へメインパイプカ
バー41が覆っており、フロントトップカバー40とメ
インパイプカバー41との間には前記内燃機関15のシ
リンダ15bの上部と気化器26,エアクリーナ27等
の吸気系を左右から覆う左右一対のフロントサイドカバ
ー42,42および左右に展開し運転者の足の前方を覆
う左右一対のレッグシール43,43が設けられてい
る。
【0021】ボックス部材33の左右をそれぞれサイド
カバー44,44が覆い、シート32の下方で燃料タン
ク30および小物入れ31の周囲を覆ってリヤカバー4
5が設けられている。前輪19の上方はフロントフェン
ダー46が覆い、後輪22の上方から後方にかけてリヤ
フェンダー47が覆っている。なおフロントトップカバ
ー40の前方にフロントバスケット48が取り付けられ
ている。
【0022】概ね以上のような構造の自動二輪車1にお
ける車体フレーム2について、その結合構造について以
下説明する。メインパイプ4に溶接される前側エンジン
ハンガープレート5は、図5ないし図8を参照して、円
筒状のメインパイプ4に嵌合する嵌合湾曲部5aとその
後部から外側に偏位して下方に延びたハンガー部5bと
からなり、ハンガー部5bの下部に内燃機関15のマウ
ント部支持ピン16aにより吊設するための取付孔5cを
有する。
【0023】そして嵌合湾曲部5aの中央部が外方に若
干凹出して垂直な平坦面5dを形成している。この前側
エンジンハンガープレート5は、円筒状のメインパイプ
4に側方から嵌合湾曲部5aを嵌合させて溶接すると、
嵌合湾曲部5aの外面に平坦面5dを垂直に有し、外側に
偏位したハンガー部5bが垂設される(図8参照)。な
お前側エンジンハンガープレート5は、メインパイプ4
の左右に対象に設けられる。
【0024】また後側エンジンハンガープレート7は、
図5,図6,図9および図10を参照して、円筒状メイ
ンパイプ4に嵌合する嵌合湾曲部7aとその下端の水平
段部7bを経て外側に偏位した位置で下方にハンガー部
7cが垂下している。
【0025】ハンガー部7cには、上部に垂直な平坦面
7dが形成され、ハンガー部7cの前端縁の中央近傍に内
燃機関15の後部マウントを支持ピン16bにより支持
するための取付孔7eが形成されるとともに、平坦面7d
の下部に沿って前記リヤフォーク20を枢支するピボッ
ト軸21が貫通支持されるピボット孔7fが穿設され、
ピボット孔7fの垂直下方にメインスタンド39を枢支
する枢支孔7gが穿設されている。(図6参照)。
【0026】この後側エンジンハンガープレート7は、
円筒状のメインパイプ4の後部に側方から嵌合湾曲部7
aを嵌合させて溶接すると、外側に偏位した位置から下
方へ平坦面7dが垂直に延び、さらに垂下するハンガー
部7cに取付孔7e、ピボット孔7f,枢支孔7gが位置し
ている。なお後側エンジンハンガープレート7は、メイ
ンパイプ4の後部左右に対象に設けられる。
【0027】こうしてメインパイプ4には、前後のエン
ジンハンガープレート5,7が溶接されるが、その他車
体フレーム2の前半部には、ヘッドパイプ3の下部前面
に前方突出して取付片51が設けられ、ガゼット9には
左右側方にそれぞれカバーブラケット52,53が突設
され、前側エンジンハンガープレート5,5にも左右側
方にカバーブラケット53,53が突設される。
【0028】一方車体フレーム2の後半部は、シートレ
ール6とバックステー8が左右それぞれ溶接され、左右
のシートレール6,6間を第1クロスプレート10,第
2クロスバー11,第3クロスプレート12が順次連結
した状態とする。なお第2クロスバー11は、三角形状
をなす左右の支柱11a,11a間に架設され、各支柱1
1a,11aが左右のシートレール6,6に溶接され、支
柱11a,11aには外側に突出して支軸11b,11bが
設けられて、同支軸11b,11bに前記リヤクッション
23,23の上端がそれぞれ枢着されるようになってい
る。
【0029】以上のように車体フレーム2の前半部と後
半部とが、別々に組付けられた後、前半部のメインパイ
プ4と後半部のシートレール6,バックステー8とが、
前後のエンジンハンガープレート5,7を介して結合さ
れる。
【0030】すなわちメインパイプ4に固着された前側
エンジンハンガープレート5の外側の平坦面5dに、シ
ートレール6の前端部を外側から当接し(図2,図7,
図8参照)、同時にメインパイプ4の後部に固着された
後側エンジンハンガープレート7の外側の平坦面7d
に、バックステー8の前端部を外側から当接する(図2
図9,図10参照)。
【0031】このとき取付位置の調整が可能であり、前
後部材の寸法誤差を吸収することができる。こうして車
体フレーム2の前半部と後半部とが、互いに適正な位置
関係をなした処で、前記エンジンハンガープレート5と
シートレール6の前端部とを溶接し、後側エンジンハン
ガープレート7とバックステー8の前端部とを溶接し、
一体に結合する。
【0032】以上のように車体フレームの結合時に、寸
法誤差を吸収することができるので、メインパイプ4,
シートレール6,バックステー8に高精度の寸法精度を
要求されず製造が容易であり、またシートレール6やバ
ックステー8に特別の加工を施す必要もなく、よって製
造工程を簡略化しコストの低減を図ることができる。
【0033】さらに前半部のメインパイプ4と後半部の
シートレール6,バックステー8との間に介在する前後
のエンジンハンガープレート5,7は、内燃機関15を
懸架するプレートを利用しており、かつ後側エンジンハ
ンガープレート7はリヤフォーク20を枢支するピボッ
ト軸受もかねているので、部品点数が少なく構造が簡素
化されており、一層の低コスト化を図ることができる。
【0034】こうして組付けられた車体フレーム2の前
端のヘッドパイプ3には取付片51が突出しており、同
取付片51に取付ステー55が固定される。図11に示
すように取付ステー55は、前方の斜め上向きに前面を
向けた本体プレート55aの後面から連結片55bが突出
しており、前記取付片51と連結片55bが前後2か所
でボルト締めされて固着されている。
【0035】取付ステー55の本体プレート55aに
は、上部中央に締結用のネジ孔55cおよび下部左右に
それぞれ締結用のネジ孔55d,55dが形成されてい
る。この取付ステー55の本体プレート55aの前面に
前記フロントトップカバー40が重ねられ、さらにカラ
ー56を介して前記フロントバスケット48が取り付け
られる。
【0036】フロントトップカバー40は、ヘッドパイ
プ3の前方を覆うように図12および図13に図示する
ように若干湾曲した左右対象なプレート部材であり、そ
の中央に1個取付孔40a、その下方左右にそれぞれ取
付孔40b,40bが若干凹出した個所に穿設されてお
り、同3つの取付孔40a,40b,40bは、前記取付
ステー55の3つの締結用のネジ孔55c,55d,5
5dに対応している。またフロントバスケット48は、
後壁48aに前記取付ステー55の3つの締結用のネジ
孔55c,55d,55dにそれぞれ対応して3つの取付
金具49が固着されている。
【0037】フロントバスケット48を取り付ける場
合、まず取付ステー55の本体プレート55aの前面に
フロントトップカバー40を、ネジ孔55c,55d,
55dと取付孔40a,40b、40bとを合わせて重ね、
次いで各取付孔40a,40b,40bの凹部に円筒状カ
ラー56を介装してフロントバスケット48を、その後
壁48aの取付金具49を各カラー56に当接して重
ね、フロントバスケット48の内側から3個のネジ57
をそれぞれ取付金具49,カラー56,取付孔40a,
40b,40bを貫通させ、取付ステー55のネジ孔55
c,55d,55dに螺合し緊締する(図11参照)。
【0038】フロントバスケット48をフロントトップ
カバー40とともに共締めする取付ステー55は、締結
用の上側のネジ孔55cと下側のネジ孔55d,55dと
が一体に形成されているので、フロントバスケット48
の装着の位置および姿勢がフレームの精度に影響され
ず、フレームに高い精度が要求されない。フロントバス
ケット48は、フロントトップカバー40とともに取付
ステー55に共締めされるので、部品点数が削減でき
る。
【0039】また、フロントバスケット48を取り付け
ない場合は、取付ステー55にフロントトップカバー4
0のみをネジ57により締結すればよく、フロントバス
ケット48をオプション装着品とすることが可能であ
る。
【0040】なお上記フロントバスケット48を取り付
ける取付ステー55は、ヘッドパイプ3から突出した別
体の取付片51にボルト締めされたものであったが、図
18に示すように取付ステー60の本体プレート60a
の後面から突出した取付片60aが直接ヘッドパイプ3
に溶接されるようにしてもよい。図18に示す変形例で
は、フロントバスケット48やフロントトップカバー4
0等、前記実施の形態と同じ部材は同じ符号を用いる。
【0041】前記車体フレーム2の略中央部においてメ
インパイプ4とシートレール6とバックステー8とで構
成される側面視三角形をなす空間に嵌合支持されるボッ
クス部材33は、前記したようにバッテリボックス34
とツールボックス35が一体に形成されたもので、図1
4(ボックス部材33の右側面図)および図15に図示
するように概略三角形状をした右側壁33aが、中央部
で縦長矩形状をなして左方へ凹出してバッテリボックス
34が形成され、その前側に略正方矩形状をなして左方
へ凹出してツールボックス35が形成されている。
【0042】したがってバッテリボックス34もツール
ボックス35も右側面に開口を有し、右側壁33aの周
縁に設けられた4個の取付孔33bが車体フレーム2に
設けられた取付ブラケットにネジ止めされてボックス部
材33は固定される。この右側壁33aには、バッテリ
ボックス34とツールボックス35の両開口を塞ぐよう
に蓋部材38が添設される。ボックス部材33の右側壁
33aには、蓋部材38を取り付けるためのネジ孔33
cが上部に、縦長孔である係止孔33dが前部に、枢着
保持片33eが下部にそれぞれ形成されている。
【0043】一方の蓋部材38は図16および図17に
図示するようにバッテリボックス34の縦長矩形開口お
よびツールボックス35の正方開口を同時に塞ぐ形状を
していて、ボックス部材33の右側壁33aのネジ孔3
3cに対応して取付孔38aを有し、係止孔33dに対応
して係止片38bが突出形成され、枢着保持片33eに対
応して枢支軸38cが形成されている。係止片38bの
先端は、係止爪が形成されている。
【0044】予めボックス部材33の下部の枢着保持片
33eに蓋部材38の枢支軸38cを嵌合して蓋部材3
8を下部枢支軸38cを中心に揺動自在に枢着してお
く。そしてボックス部材33の右側面に蓋部材38を揺
動して当てがい、右側壁33aの前部の係止孔33dに係
止片38bを挿入して係止させてバッテリボックス34
とツールボックス35に蓋をし、上部のネジ孔33cと
一致した取付孔38aにネジを貫通螺合させて固定す
る。逆に蓋部材38を開けるときは、上記と逆の作業を
すればよく、蓋部材38の開閉は簡単にできる。
【0045】なおツールボックス35に収納するツール
37以外にドライバー58だけは、シート32の底板3
2aに形成されたホルダー59に保持されるようにする
(図1参照)。したがってメンテナンス時には、シート
32を上方に開いてドライバー58を取りだし、右側サ
イドカバー44の取付ネジを緩め、サイドカバー44を
外し、次いで蓋部材38のネジ止めを緩めて蓋部材38
を開けば、ツールボックス35からツール37を取り出
すことができる。
【0046】このようにメンテナンス性が良い。またツ
ールボックス35を小物入れ31とは別に設けたので、
シート下方の小物入れ31の容量を十分確保することが
できる。
【0047】そしてツールボックス35とバッテリボッ
クス34とを一体に形成したので、バッテリ36および
ツール37の重量物を集約化することができ、ボックス
部材33を燃料タンク30の下方に配設したので、バッ
テリ36およびツール37の重量物を車体の比較的低い
位置に配置して低重心化を図っている。ボックス部材3
3としてツールボックス35とバッテリボックス34と
を一体に形成しているので、部品点数も削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る自動二輪車の全体
側面図である。
【図2】同自動二輪車の車体フレームの側面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】同後面図である。
【図5】同車体フレームの分解斜視図である。
【図6】同車体フレームの組付けの一過程を示す分解側
面図である。
【図7】前側エンジンハンガープレートの上面図(図6
におけるVII矢視図)である。
【図8】同前面図(図6におけるVIII矢視図)である。
【図9】後側エンジンハンガープレートの上面図(図6
におけるIX矢視図)である。
【図10】同後面図(図6におけるX矢視図)である。
【図11】フロントバスケットの取付構造を示す一部断
面一部省略した要部側面図である。
【図12】フロントトップカバーの前面図である。
【図13】同一部断面とした側面図である。
【図14】ボックス部材の右側面図である。
【図15】同上面図である。
【図16】蓋部材の右側面図である。
【図17】同上面図である。
【図18】フロントバスケットの取付構造の変形例を示
す一部断面一部省略した要部側面図である。
【符号の説明】
1・・・自動二輪車、2・・・車体フレーム、3・・・
ヘッドパイプ、4・・・メインパイプ、5・・・前側エ
ンジンハンガープレート、6・・・シートレール、7・
・・後側エンジンハンガープレート、8・・・バックス
テー、9・・・ガゼット、10・・・第1クロスプレー
ト、11・・・第2クロスバー、12・・・第3クロス
プレート、15・・・内燃機関、17・・・ハンドル、
18・・・フロントフォーク、19・・・前輪、20・
・・リヤフォーク、21・・・ピボット軸、22・・・
後輪、23・・・リヤクッション、25・・・吸気管、
26・・・気化器、27・・・エアクリーナ、28・・
・排気管、29・・・マフラー、30・・・燃料タン
ク、31・・・小物入れ、32・・・シート、33・・
・ボックス部材、34・・・バッテリボックス、35・
・・ツールボックス、36・・・バッテリ、37・・・
ツール、38・・・蓋部材、39・・・メインスタン
ド、40・・・フロントトップカバー、41・・・メイ
ンパイプカバー、42・・・フロントサイドカバー、4
3・・・レッグシールド、44・・・サイドカバー、4
5・・・リヤカバー、46・・・フロントフェンダー、
47・・・リヤフェンダー、48・・・フロントバスケ
ット、49・・・取付金具、51・・・取付片、52,
53・・・カバーブラケット、55・・・取付ステー、
56・・・カラー、57・・・ネジ、58・・・ドライ
バー、59・・・ホルダー、60・・・取付ステー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−16859(JP,A) 特開 昭59−50877(JP,A) 特開 平5−92781(JP,A) 特開 平1−103590(JP,A) 特開 平3−273984(JP,A) 特開 平6−156343(JP,A) 実開 昭57−116592(JP,U) 実開 昭63−192192(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62K 19/32 B62J 7/06 B62J 9/00 B62J 23/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドパイプ前方に設けた取付けステー
    (55)にフロントトップカバーを取付けた自動二輪車
    において、 前記取付けステー(55)を取付ける取付片(51)を
    ヘッドパイプの下部から前方に突出させ、1ヶ所だけ設
    け、 前記取付けステー(55)はフロントトップカバー後面
    に沿って上下に連続して延出する平坦な1枚の本体プレ
    ート(55a)に上部及び下部締結部を一体に設け、 前記本体プレートの後面にはその上部及び下部締結部の
    中間位置から後方に向けて突出する連結片(55b)を
    1ヶ所設け、 連結片を前後方向にわたって、前記取付片(51)と
    側面視重ならせ、その前部を本体プレート寄り 後部を
    ヘッドパイプ寄りに離間して、該取付片(51)に側方
    からボルト締め固定するとともに、 前記上部及び下部締結部にフロントトップカバーを締結
    したことを特徴とする自動二輪車におけるフロントトッ
    プカバーの取付け構造。
  2. 【請求項2】 前記連結片(55b)は前部が上下に延
    び、後部が後方に向かって先細状になることを特徴とす
    る請求項1記載の自動二輪車におけるフロントトップカ
    バーの取付け構造。
  3. 【請求項3】 前記平坦な本体プレート(55a)に設
    けられた上部及び下部締結部にフロントバスケットがフ
    ロントトップカバーと共締めされることを特徴とする請
    求項1記載の自動二輪車におけるフロントトップカバー
    の取付け構造。
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