JP2604656B2 - 自動二輪車の排気装置取付構造 - Google Patents

自動二輪車の排気装置取付構造

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耕一 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン本体および後
輪への動力伝達機構を一体に内蔵したユニットケースを
車体に対し揺動自在に支持するところの所謂ユニットス
イング式エンジンを搭載した自動二輪車における排気装
置の取付構造に関する。
【0002】
【従来技術】特にスクータ型自動二輪車において、ユニ
ットスイング式エンジンが多く採用されているが、かか
る車両においてエンジンから延出される排気管およびマ
フラー等の排気装置は、エンジンに支持されエンジンと
ともに揺動する。
【0003】この排気装置をエンジン本体に取付ける構
造としては、従来、図1に示すような例がある。
【0004】すなわち、同例の自動二輪車は前輪01を軸
支するフロントフォーク02を覆うレッグシールド03の後
方にシート04との間で足載せ部05を構成したスクータ型
車両であり、シート04の下方において、前方のエンジン
本体06と同エンジンの動力を後輪07に伝達する動力伝達
機構とを一体に内蔵したユニットスイングケースが後輪
07の左側に配設され、同ユニットスイングケースは、そ
の前端を車体フレームに枢支されて揺動自在に支持され
ている。
【0005】かかるユニットスイング式エンジンにおい
てエンジン本体06から前方へ延出した排気管09は、下方
から後方へ湾曲しながら車体右側に寄り後輪07の右側に
位置するマフラー010 に接続されている。
【0006】該排気装置は、エンジン本体06に取付けら
れている。排気管09の前部はエンジン本体06のクランク
ケースの前部にボルト011 によって支持され、排気管09
とマフラー010 との接続部に突設されたブラケット012
が上下2箇所でボルト013 ,014 によってエンジン本体
06のクランクケース後部に支持されている。
【0007】以上のように該排気装置はボルト011 ,01
3 ,014 によって3箇所でエンジン本体06に取付けられ
支持されている。
【0008】前方のボルト011 による支持部と後方のボ
ルト013 による支持部とを結ぶ直線L上にマフラー010
が位置するよう後方へ向け斜め上向きにマフラー010 が
配設されている。このように前後支持部を結ぶ直線L上
にマフラー010 を配設することで、できるだけマフラー
の重心を直線L上におき直線L回りの振動を抑えるよう
にしている。
【0009】
【解決しようとする課題】したがって従来の排気装置の
取付構造であると、マフラーの位置が限定され、設計の
自由度が制約されることになる。
【0010】例えばボディカバーの形状からマフラーを
略水平に配設する要請がある場合にマフラーを略水平の
まま直線L上に配設するのは困難であり、よってマフラ
ーを直線Lの下方に位置させると直線L回りの振動が大
きくなり、支持部への影響が大きい。
【0011】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は支持部を結ぶ軸回りの振動を抑
制し設計の自由度の大きい排気装置の取付構造を供する
点にある。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、ユニットスイング式エンジン
を搭載した自動二輪車において、排気管の前部をエンジ
ンの前部に1箇所で支持し、前記排気管の後部に接続さ
れたマフラーの同接続部近傍に突設されたブラケットを
前記エンジンの後部に1箇所で支持してエンジンに対し
排気装置を前後2点支持とするとともに、前記ブラケッ
トより剛性の低いステーが前記ブラケットと前記エンジ
ンの前記支持点以外の部分とを連結している自動二輪車
の排気装置取付構造とした。
【0013】排気装置は、エンジンに前後2点で支持さ
れ別途ステーを介してエンジンに連結されているので、
同2点を結ぶ直線上にマフラーがなく下方に位置して
も、マフラーが下方へ吊設された状態で、該直線回りの
振動を剛性の低いステーが吸収して抑制することがで
き、設計の自由度が大きい。
【0014】また後方の支持点回りのマフラーの上下動
もステーが吸収してブラケットへの影響を少なくするこ
とができる。
【0015】
【実 施 例】以下図2ないし図6に図示した本発明の
一実施例について説明する。
【0016】図2は、本実施例のスクータ型自動二輪車
1の全体側面図である。前輪2を軸支するフロントフォ
ーク3をレッグシールド4が覆い、レッグシールド4の
下端から後方へ足載せ部5が形成され、その後部からセ
ンターカウル6が立上がり、センターカウル6とリヤカ
ウル7およびその上部開口を塞ぐシート8がエンジン9
およびユニットスイングケース等を上方より覆ってい
る。
【0017】ユニットスイングケースは、後端に後輪10
を軸支し、前部に設けられたエンジン9の動力を伝達す
る伝達機構を車体左側において内蔵し、揺動自在に前端
を車体に枢支されている。
【0018】そしてエンジン9のシリンダヘッドから前
方へ延出した排気管21は下方から後方へ湾曲しながら車
体の右側に寄り後輪10の右側に位置するマフラー22に接
続されている。
【0019】この排気管21およびマフラー22からなる排
気装置20はエンジン9に支持されており、その支持構造
を図3ないし図6に基き説明する。図3は車体右側を斜
め上方から見た要部分解斜視図であり、ユニットスイン
グケースの前部の右側クランクケース11に排気装置20が
取付けられる。
【0020】エンジン9のシリンダヘッド部に開口した
排気口12の周縁に排気管の取付座12aが形成されている
とともに、クランクケース11より前方へ突出して取付ボ
ス部13が形成され、クランクケース11より後方へは上下
に2箇所取付ボス部14,15が突設されていて、各取付ボ
ス部13,14,15にはそれぞれねじ孔が設けられている。
【0021】一方排気装置20の排気管21は、その上流端
開口周縁にフランジ23が形成され、リング状パッキン24
を介してフランジ23が排気口12の取付座12aに取付けら
れ、ボルト16によって螺着緊締され、漏れなく排気ガス
が排気管21に流れるようにする。
【0022】そして排気管21の湾曲部に後方へ向けブラ
ケット25が突設されており、同ブラケット25には取付孔
25aが穿設されていて、同ブラケット25を前記クランク
ケース11より前方へ突設された取付ボス部13に当てがい
ボルト26を取付孔25aに貫通し取付ボス部13のねじ孔に
螺着して排気管21を固定支持する。
【0023】また排気装置20のマフラー22の前部上面に
は側面視が略三角形状をなす側板が左右対向するように
折曲されたブラケット27が立設されており、同ブラケッ
ト27の上部に2個の円孔27a,27bが上下に近接して穿
設されている。
【0024】このブラケット27とクランクケース11の前
記取付ボス部14,15との間にステー28が介装されるもの
で、同ステー28はブラケット27より剛性が低い縦長の金
属板部材で若干屈曲した一端に前記ブラケット27の円孔
27a,27bに対応する円孔28a,28bが形成され、他端
にも1個円孔28cが穿設されていて、円孔28aと円孔28
b間および円孔28bと円孔28c間が若干くびれている。
【0025】かかるステー28をブラケット27の内側に当
てがいボルト30により外側からブラケット27の左右側板
の円孔27aをカラー32を介在させて貫通し、さらにステ
ー28の円孔28aを貫通してナット31に螺着してブラケッ
ト27にステー28の一端を取付ける。なおナット31は予め
ステー28に溶着されていてもよい。
【0026】そして排気装置20とともにステー28をクラ
ンクケース11の取付ボス部14,15に当てがい、ボルト33
によりブラケット27の左右側板の円孔27bをカラー32を
介在させて貫通し、さらにステー28の円孔28bを貫通し
てクランクケース11の取付ボス部14のねじ孔に螺着し、
排気装置20のマフラー22をブラケット27を介してクラン
クケース11に固定支持する。
【0027】ステー28の下端の円孔28cとクランクケー
ス11の取付ボス部15のねじ孔は一致し、これをボルト35
が貫通しステー28の下端をクランクケース11の取付ボス
部15に固定する。
【0028】こうして排気装置20をエンジン9に取付け
た取付状態を図4ないし図6に図示する。
【0029】排気装置20は、その排気管21がボルト26に
よりクランクケース11の取付ボス部13に固定され、その
マフラー22の前部がボルト33によりクランクケース11の
取付ボス部14に固定されて、2箇所で2点支持されてい
る。
【0030】この固定される前後2箇所すなわちボルト
26とボルト33を結ぶ直線Lは略水平であり、同直線Lよ
りもマフラー22は下方に略平行に配設されている。
【0031】このように略水平な2点で排気装置20が支
持されてマフラー22が下方へ吊り下げられた状態にあっ
て直線L回りの振動が抑制される構成となっている。
【0032】加えてステー28は、その円孔28bと下端の
円孔28c部分がクランクケース11にボルト33,35により
固定され、上端の円孔28a部分がブラケット27にボルト
30により固着されて同固着部でブラケット27のまわり止
めの役割を果している。
【0033】ステー28はブラケット27より剛性が低く、
さらに円孔28bから円孔28aにかけてはくびれているの
で、直線L回りの振動は剛性の低いステー28によって吸
収される。
【0034】マフラー22は直線L上を含め直線Lより下
方に、その重心があればよく、姿勢も任意であり、また
ブラケット27とステー28とのボルト30による固着部のま
わり止め位置も任意で、設計の自由度が大きい。すなわ
ちステー28を介することでエンジンブロックの変更をす
ることなく、バランスの良いポイントでまわり止めを行
うことができる。
【0035】またマフラー22が下方の縁石等に当たった
ような場合のボルト33を軸とする上下動に対してもステ
ー28が衝撃を吸収してボルト30のゆるみを回避できる。
【0036】このまわり止めのボルト30によるブラケッ
ト27とステー28とのボルト締めは溶接結合でも可能であ
る。
【0037】
【発明の効果】本発明は、排気装置を前後2点でエンジ
ンに支持され、ステーを介して回り止めとしたので、支
持する2点を結ぶ直線回りの振動を抑制し、設計の自由
度を増すことができる。またマフラーの上下動もステー
を介して吸収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の排気装置取付構造を示すスクータ型自動
二輪車の全体側面図である。
【図2】本発明に係る一実施例のスクータ型自動二輪車
の全体側面図である。
【図3】同スクータ型自動二輪車の要部分解斜視図であ
る。
【図4】同要部側面図である。
【図5】同要部平面図である。
【図6】図4におけるVI−VI断面図である。
【符号の説明】
1…スクータ型自動二輪車、2…前輪、3…フロントフ
ォーク、4…レッグシールド、5足載せ部、6…センタ
ーカウル、7…リヤカウル、8…シート、9…エンジ
ン、10…後輪、11…クランクケース、12…排気口、13,
14,15…取付ボス部、16…ボルト、20…排気装置、21…
排気管、22…マフラー、23…フランジ、24…パッキン、
25…ブラケット、26…ボルト、27…ブラケット、28ステ
ー、30…ボルト、31…ナット、32…カラー、33…ボル
ト、34…カラー、35…ボルト。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニットスイング式エンジンを搭載した
    自動二輪車において、排気管の前部をエンジンの前部に
    1箇所で支持し、前記排気管の後部に接続されたマフラ
    ーの同接続部近傍に突設されたブラケットを前記エンジ
    ンの後部に1箇所で支持してエンジンに対し排気装置を
    前後2点支持とするとともに、前記ブラケットより剛性
    の低いステーが前記ブラケットと前記エンジンの前記支
    持点以外の部分とを連結していることを特徴とする自動
    二輪車の排気装置取付構造。
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