JP3982023B2 - ショックアブソーバのブラケット構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ショックアブソーバのブラケット構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ショックアブソーバのブラケットは、通常、リヤアクスルハウジングの下側部に固着されており、該ブラケットにはショックアブソーバがインシュレータ等を介して取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、ショックアブソーバを車高方向に真っ直ぐ配置して該ショックアブソーバの性能向上を図る要請があり、かかる要請から、ショックアブソーバの車高方向の長さに対応すべくブラケットを路面側に延長して該ブラケットのショックアブソーバ取付部を下方に位置させるとともに、路面側に延長したブラケットと路面との干渉を回避すべく該ブラケットをリヤアクスルハウジングの車輪に近い側に配置するようにしている。
【0004】
しかしながら、このようにブラケットをリヤアクスルハウジングの車輪に近い側に配置すると、リヤアクスルハウジングの端部に取り付けられたケーシングエンドにブレーキをボルト及びナットを介して固定する際に、ケーシングエンドとブラケットとの間隔が狭くなって締付工具が入りにくくなり、この結果、ケーシングエンドにブレーキを固定する際の作業性が悪いという不都合がある。
【0005】
本発明はかかる不都合を解消するためになされたものであり、ショックアブソーバの性能向上を図ることができるのは勿論のこと、ケーシングエンドにブレーキを固定する際の作業性の向上を図ることができるショックアブソーバのブラケット構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、請求項1に係るショックアブソーバのブラケット構造は、リヤアクスルハウジングと該リヤアクスルハウジングに取り付けられるショックアブソーバとの間に介在され、車輪に近い側で前記リヤアクスルハウジングの下側部に固着されたブラケットであって、車幅方向に互いに離間配置された一対の側板と、一対の側板を連結して前記ショックアブソーバの取付部をなす連結板とを備え、一対の側板の内の車輪に近い側の側板に対し、工具挿通穴を設けるとともに、車輪から離間する側の側板に対し、屈曲可能で且つブラケットよりも車輪側に配置されたボルト若しくはナットを締め付けるための締付部を先端部に有する締付工具を一対の側板間に挿入して該締付部を前記工具挿通穴に挿通可能になす逃げ用切欠き部を設けたことを特徴とする。
【0007】
請求項2に係るショックアブソーバのブラケット構造は、請求項1において、前記一対の側板を前記連結板に対して車輪から離間する側で前記リヤアクスルハウジングに固着し、前記工具挿通穴を長穴形状としたことを特徴とする。
【0008】
【発明の効果】
請求項1の発明では、ショックアブソーバの車高方向の長さに対応すべくブラケットを路面側に延長して連結板を下方に位置させるとともに、路面側に延長したブラケットと路面との干渉を回避すべく該ブラケットをリヤアクスルハウジングの車輪に近い側の端部に配置することができるので、ショックアブソーバを車高方向に真っ直ぐに立てて配置することが可能になって該ショックアブソーバの性能向上を図ることができるという効果が得られる。
【0009】
また、締付工具を一対の側板間に挿入して該締付工具の締付部を工具挿通穴に挿通させる際に、逃げ用切欠き部が締付工具の逃げ部となるため、締付部の工具挿通穴への挿入をスムースに行うことができ、この結果、リヤアクスルハウジングの端部に取り付けられたケーシングエンドにブレーキをボルト及びナットを介して固定する際の作業性の向上を図ることができるという効果が得られる。
【0010】
請求項2の発明では、請求項1の発明に加えて 一対の側板をショックアブソーバの取付部をなす連結板に対して車輪から離間する側でリヤアクスルハウジングに固着することにより、ケーシングエンドとブラケットとの間隔を広くすることができ、この結果、ケーシングエンドとリヤアクスルハウジングの端部とを溶接する際にトーチを挿入しやすくなって該溶接時の作業性の向上を図ることができるとともに、該溶接後に行われるケースエンドの車幅方向の内側面の表面加工の容易化を図ることができるという効果が得られる。
【0011】
また、工具挿通穴を長穴形状とすることで、車軸方向から見かけ上、円形となすことができ、締付部の工具挿通穴への挿入を容易に行うことができるという効果が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態の一例であるショックアブソーバのブラケット構造を車両の後方側から見た図、図2は図1のII−II線断面図、図3は締付工具によるナットの締付作業を説明するための説明図、図4は図3の矢印IV方向から見た図である。なお、リヤアクスルハウジングにはショックアブソーバのブラケットの他に種々のブラケットが取り付けられているが、図1ではショックアブソーバのブラケットのみ図示し、その他のブラケットの図示は省略する。
【0013】
図1及び図2に示すように、この実施の形態に係るショックアブソーバ1のブラケット2は、リヤアクスルハウジング3の車幅方向の両端部にそれぞれ車輪(図示せず。)側に接近して配置されている。
【0014】
ブラケット2は、車幅方向に互いに離間配置された一対の側板4,5を備えており、該一対の側板4,5はリヤアクスルハウジング3の下側部に溶接等により固着されて車両の前後方向の後方側に向けて斜め下方に延設されている。また、一対の側板4,5は共に車輪側に傾いて配置されており、一対の側板4,5の下端部の車両の後方側を向く側縁部はショックアブソーバ1の取付部をなす連結板6によって連結されている。一対の側板4,5を車輪側に傾けているのは、ショックアブソーバ1の取付部は車輪側に配置したいという要求に対して、ブラケット2とリヤアクスルハウジング3との溶接部は、後述するケーシングエンド12とリヤアクスルハウジング3との溶接部分があるため車輪側へ近づけるのに制約があるためである。これにより、一対の側板4,5が連結板6に対して車輪から離間する側でリヤアクスルハウジング3に固着されている。
【0015】
連結板6の略中央部には車両の後方側に向けて略水平方向に延びる連結ピン7が突設されており、該連結ピン7の先端部には雌ねじ8が形成されている。そして、ショックアブソーバ1の端部をインシュレータ1aを介して連結ピン7に挿入し、該端部から突出する雌ねじ8にナット9を螺合することにより、ショックアブソーバ1が車高方向に真っ直ぐ配置されるようになっている。一対の側板4,5の車両の後方側を向く側縁部の連結板6の上方に位置する部分は補強板10によって連結されており、該補強板10は下端部が連結板6に連続し上端部がリヤアクスルハウジング3に固着されている。
【0016】
一対の側板4,5の内の車輪に近い側の側板4には、工具挿通穴11が設けられている。工具挿通穴11は車輪側に傾斜する側板4に対して傾斜方向に長い楕円形状に形成されて車軸方向から見かけ上は円形をなしており、その軸線はリヤアクスルハウジング3の端部に溶接にて固着されたケーシングエンド12のフランジ12aに形成されたボルト孔13に略一致している。このように、後述する工具20の締付部19にあわせて工具挿通穴11に車軸方向から見かけ状の円形を形成することで、該締付部19の工具挿通穴11への挿入をスムースに行うことができる。ケーシングエンド12には、ブレーキ14がボルト15及びナット16を介して固定されるようになっている。一方、車輪から離間する側の側板5の車両の前方側を向く側縁部には、略く字状の逃げ用切欠き部17が形成されている。
【0017】
次に、リヤアクスルハウジング3の端部に固着されたケーシングエンド12にブレーキ14をボルト15及びナット16を介して固定する方法の一例を説明する。
【0018】
まず、図3及び図4に示すように、リヤアクスルハウジング3を反転させてブラケット2を上側に配置する。この時、ブレーキ14は、ケーシングエンド12の車幅方向の外側からボルト孔13に挿入されたボルト15、及びケーシングエンド12の車幅方向の内側に突出したボルト15の先端部に螺合されたナット16によって該ケーシングエンド12に仮止めされている。
【0019】
次いで、ユニバーサルジョイント18を介して締付部19が設けられた締付工具20を車両の前方側から一対の側板4,5間に挿入して該締付部19を工具挿通穴11に挿通させ、これにより、締付部19をブラケット2とケーシングエンド12との間に配置する。
【0020】
この時、側板5の車両の前方側を向く側縁部に形成された逃げ用切欠き部17が締付工具20の軸部21の逃げ部となるため、締付部19の工具挿通穴11への挿入がスムースに行われる。
【0021】
次いで、ケーシングエンド12の車幅方向の内側位置で仮止め状態とされたナット16を締付工具20の締付部19で締め付け、これにより、ケーシングエンド12にブレーキ14が固定される。
【0022】
かかる構成のショックアブソーバのブラケット構造においては、ショックアブソーバ1の車高方向の長さに対応すべくブラケット2を路面側に延長して連結板(ショックアブソーバ取付部)6を下方に位置させるとともに、路面側に延長したブラケット2と路面との干渉を回避すべく該ブラケット2をリヤアクスルハウジング3の車輪に近い側の端部に配置しているので、ショックアブソーバ1を車高方向に真っ直ぐに立てて配置することが可能になって該ショックアブソーバ1の性能向上を図ることができる。
【0023】
また、締付工具20を一対の側板4,5間に挿入して締付部19を工具挿通穴11に挿通させる際に、逃げ用切欠き部17が締付工具20の軸部21の逃げ部となるため、締付部19の工具挿通穴11への挿入、ひいてはケーシングエンド12の車幅方向の内側位置で仮止め状態とされたナット16の締め付けをスムースに行うことができ、この結果、ケーシングエンド12にブレーキ14を固定する際の作業性の向上を図ることができる。
【0024】
更に、一対の側板4,5が共に車輪側に傾いて配置されて連結板6に対して車輪から離間する側でリヤアクスルハウジング3に固着されているので、ケーシングエンド12とブラケット2との間隔を広くすることができ、この結果、ケーシングエンド12とリヤアクスルハウジング3の端部とを溶接する際にトーチを挿入しやすくなって該溶接時の作業性の向上を図ることができるとともに、該溶接後に行われるケースエンド12の車幅方向の内側面の表面加工の容易化を図ることができる。
【0025】
更に、側板5の車両の前方側を向く側縁部に逃げ用切欠き部17を形成しているので、ブラケット2の強度のバランスを崩さないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例であるショックアブソーバのブラケット構造を車両の後方側から見た図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】締付工具によるナットの締付作業を説明するための説明図である。
【図4】図3の矢印IV方向から見た図である。
【符号の説明】
1…ショックアブソーバ
2…ブラケット
3…リヤアクスルハウジング
4,5…側板
6…連結板(ショックアブソーバ取付部)
11…工具挿通穴
17…逃げ用切欠き部
18…ユニバーサルジョイント
19…締付部
20…締付工具
Claims (2)
- リヤアクスルハウジングと該リヤアクスルハウジングに取り付けられるショックアブソーバとの間に介在され、車輪に近い側で前記リヤアクスルハウジングの下側部に固着されたブラケットであって、車幅方向に互いに離間配置された一対の側板と、一対の側板を連結して前記ショックアブソーバの取付部をなす連結板とを備え、一対の側板の内の車輪に近い側の側板に対し、工具挿通穴を設けるとともに、車輪から離間する側の側板に対し、屈曲可能で且つブラケットよりも車輪側に配置されたボルト若しくはナットを締め付けるための締付部を先端部に有する締付工具を一対の側板間に挿入して該締付部を前記工具挿通穴に挿通可能になす逃げ用切欠き部を設けたことを特徴とするショックアブソーバのブラケット構造。
- 前記一対の側板を前記連結板に対して車輪から離間する側で前記リヤアクスルハウジングに固着し、前記工具挿通穴を長穴形状としたことを特徴とする請求項1記載のショックアブソーバのブラケット構造。
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JP24546197A JP3982023B2 (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | ショックアブソーバのブラケット構造 |
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JPH1178964A JPH1178964A (ja) | 1999-03-23 |
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JP24546197A Expired - Lifetime JP3982023B2 (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | ショックアブソーバのブラケット構造 |
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JP (1) | JP3982023B2 (ja) |
-
1997
- 1997-09-10 JP JP24546197A patent/JP3982023B2/ja not_active Expired - Lifetime
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