JP2587815B2 - 自動二輪車のフレ−ム - Google Patents

自動二輪車のフレ−ム

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JP2587815B2
JP2587815B2 JP61200707A JP20070786A JP2587815B2 JP 2587815 B2 JP2587815 B2 JP 2587815B2 JP 61200707 A JP61200707 A JP 61200707A JP 20070786 A JP20070786 A JP 20070786A JP 2587815 B2 JP2587815 B2 JP 2587815B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動二輪車用のフレームに関する。
〔従来技術〕
ステアリングヘッドパイプに連なる左右のメインフレ
ーム部材の後端部に、リヤアームを枢支するブラケット
部材を連結したフレームにおいて、従来、上記左右のブ
ラケット部材間に、エンジンのクランクケースに突設し
たボス部を介装し、このボス部とブラケット部材とを通
しボルトで共締めすることにより、エンジンを強度部材
として利用したものが知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、上記ブラケット部材は、それ自体が高剛性
に作られていることに加えて、クロスメンバーを介して
互いに連結されているために、通しボルトを締め上げて
も、ブラケット部材が内側にほとんど撓まず、ボス部を
有効に締め付けることが困難であった。このため、ボス
部とブラケット部材との間に隙間が生じてしまうことが
あり、エンジンを強度部材として有効に利用できなくな
る等の問題があった。
本発明は、このような事情にもとづいてなされたもの
で、エンジンのクランクケースを強度部材として有効に
利用でき、剛性の高い自動二輪車のフレームの提供を目
的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明は、 ステアリングヘッドパイプから後方に延びる左右一対
のフレーム部材の後端部に、リヤアームを揺動可能に枢
支する左右のブラケット部材を設け、 これらブラケット部材を、クロスメンバーを介して互
いに連結するとともに、これらブラケット部材の間にエ
ンジンのクランクケースに突設したボス部を介装し、 これらブラケット部材は、上記ボスを挾んで向かい合
う挿通孔を有し、これら挿通孔の間に亘って上記ボス部
を貫通する通しボルトを挿通し、この通しボルトを締め
付けることで上記ボス部と上記ブラケット部材とを共締
めした自動二輪車のフレームを前提としている。
そして、上記通しボルトは、上記挿通孔に挿通可能な
頭部を有し、この通しボルトの外周に、上記ボス部と上
記ブラケット部材との間に介在される中空筒状の一対の
スペーサを装着し、これらスペーサの少なくともいずれ
か一方の端部を上記挿通孔に軸方向に移動可能に嵌合さ
せるとともに、 このスペーサが嵌合された挿通孔を有するブラケット
部材には、一端が上記挿通孔の内周面に開口されたスリ
ットと、このスリットの溝幅を狭めて上記挿通孔を縮径
させ、上記スペーサを締め付け固定するねじ部材とを設
けたことを特徴としている。
〔作用〕
このような構成によれば、ねじ部材を緩めた状態で
は、通しボルトの外周のスペーサは、挿通孔の内周面に
よる締め付けが解除されており、上記通しボルトの軸方
向に移動可能となっている。そのため、通しボルトを締
め付けていれば、スペーサがボス部の端面に押し付けら
れ、このボス部をスペーサの間で隙間なく強固に締め付
けることができる。したがって、ブラケット部材の剛性
が高くても、通しボルトの締め付け力をボス部に有効に
伝えることができる。
そして、通しボルトの締め付け後に、ねじ部材を介し
て挿通孔を縮径させれば、この挿通孔の内周面でスペー
サが締め付け固定され、通しボルトの軸方向への移動が
阻止される。この結果、上記ボス部の締め付け状態をそ
のまま維持することができ、ボス部をブラケット部材の
間で強固に固定することができる。
〔発明の実施例〕
以下本発明の第1実施例を、第1図ないし第5図にも
とづいて説明する。
図中符号1はアルミ合金製のフレームであり、その前
端に縦置きされたステアリングヘッドパイプ2には、後
方斜め下向きに延びる左右一対のメインフレーム部材3
が溶接されている。本実施例のメインフレーム部材3
は、薄肉で、かつその断面形状が上下方向に縦長となる
偏平な角筒形に形成され、このメインフレーム部材3の
縦方向寸法は、後方に進むに従い逐次減少されている。
また、メインフレーム部材3は、ステアリングヘッド
パイプ2の直後で左右方向に拡開された後、互いに平行
をなして後方に延びており、この後端部にはリヤアーム
4を枢支する左右のブラケット部材5,5が連結されてい
る。ブラケット部材5,5は例えばアルミ合金を鋳造成形
したもので、その車体側方に面する外側板6は一定の肉
厚を有する平板状をなすとともに、この外側板6の外周
縁部および内面には、内向きに張出すリブ壁7が形成さ
れている。そして、ブラケット部材5,5の上下端部は、
クロスメンバー8,8を介して互いに連結されており、こ
れらブラケット部材5,5間にリヤアーム4の前端部がピ
ボット軸9を介して枢支されている。ブラケット部材5,
5の下端部とメインフレーム部材3の前部下面との間に
は、ダウンチューブ10が架設されており、このダウンチ
ューブ10、ブラケット部材5,5およびメインフレーム部
材3とで囲まれる空間部分に、エンジン11が搭載されて
いる。
ところで、このエンジン11は、第1図に示すように、
クランクケース12の前端部がダウンチューブ10に溶接し
た板状のエンジンブラケット13にボルト締めされている
とともに、クランクケース12の後端下部がクロスメンバ
ー8の支持片14にボルト締めされ、さらに、クランクケ
ース12の後端部上面に突設したボス部15が、ブラケット
部材5,5間に介在されて締付け固定されている。
このボス部15の固定構造について第2図および第3図
に加えて説明すると、ブラケット部材5,5の外側板6に
は、内向きに張出すボルト支持部16,17が一体に突設さ
れている。これらボルト支持部16,17には挿通孔18,19が
形成されている。挿通孔18,19は、ボス部15を挾んで向
かい合っており、これら挿通孔18,19の間には、通しボ
ルト20が架け渡されている。通しボルト20はボス部15に
形成した貫通孔21を貫通しており、この通しボルト20の
挿通先端側の外周には、一方のボルト支持部16とボス部
15の端面15aとの間に介在される中空筒状のスペーサ22
が装着されている。
また、通しボルト20は、上記他方の挿通孔19内に収容
される円柱状の頭部23を有し、この通しボルト20の頭部
23側の外周には、頭部23とボス部15の他方の端面15bと
の間に介在される中空筒状の他のスペーサ24が装着され
ている。スペーサ24は通しボルト20の挿通端をナット25
で締め上げた際に、ボス部15の端面15bに当接して、上
記一方のスペーサ22との間でボス部15を締め付けるよう
になっており、このスペーサ24の端部は、他方の挿通孔
19内に軸方向に摺動可能に嵌挿されている。
一方、通しボルト20の頭部23側に位置するボルト支持
部17には、下方に張出す延長部27が一体に形成されてお
り、この延長部27には、その左右両側面に開口するスリ
ット28が切り込まれている。スリット28は挿通孔19の径
方向に沿って下向きに設けられており、このスリット28
の一端は挿通孔19の内周面に開口されているとともに、
他端は延長部27の外周下面に開口されている。また、延
長部27にはスリット28と直交するねじ孔29が形成されて
おり、このねじ孔29にはスリット28の溝幅を縮径させる
ためのねじ部材、つまりボルト30がねじ込まれている。
このような構成によれば、ボルト30を緩めた状態で
は、通しボルト20の外周のスペーサ24は、挿通孔19内を
軸方向に摺動可能であるから、通しボルト20の挿通端を
ナット25で締め上げると、スペーサ24が頭部23に押され
て挿通孔19内を摺動し、ボス部15の端面15bに押付けら
れる。このため、ボス部15はスペーサ22,24間で挾み込
まれるから、通しボルト20の締付け力を確実にボス部15
に伝えることができ、クロスメンバ8,8の存在によりブ
ラケット部材5,5が撓み難くとも、ブラケット部材5,5と
ボス部15とを隙間なく強固に締付け固定することができ
る。
そして、この締付け後にボルト30をねじ込んで、スリ
ット28の溝幅を狭め、挿通孔19を縮径させれば、この挿
通孔19の内周面でスペーサ24が締付け固定され、上記ボ
ス部15の締付け状態をそのまま維持することができる。
したがって、エンジン11のクランクケース12を強度部
材、すなわちフレーム1の一部として有効に利用でき、
フレーム1の剛性を高めることができる。
また、スペーサ24を、通しボルト20とは別体であるか
ら、このスペーサ24と挿通孔19との嵌め合い精度を高め
ることができる。
また、上述した第1実施例では、スリット28の他端を
延長部27の外周下面に開口させたが、例えば第6図に示
す本発明の第2実施例のように、延長部27の下端内部に
スリット28の溝幅よりも大径な通孔41を設け、この通孔
41の内周面にスリット28の他端を開口させても良い。
したがって、この構成の場合には、スリット28の他端
はブラケット部材5の外周下面に開口することなく、延
長部27内で閉塞されるので、ボルト30を締め込んだ際に
は、スリット28は全体に亘って略均等に溝幅を減じるこ
とになる。このため、スリット28が局部的に変形するこ
ともなく、ボルト30の締付け力をより確実にスペーサ24
に伝えることができる。
さらに、本発明を実施するに当たっては、通しボルト
の挿通端側に位置するボルト挿通孔にめねじ部を形成し
ておき、ナットを省略しても良い。
また、ナット側のスペーサを挿通孔内に嵌挿して、頭
部側と同様に押圧部とし、この挿通孔側のボルト支持部
にもスリットを設けても良い。
〔発明の効果〕
以上詳述した本発明によれば、通しボルトを締め付け
ると、スペーサが挿通孔内を軸方向に変位してボス部に
当接するので、通しボルトの締付け力を確実にボス部に
伝えることができ、このボス部とブラケット部材とを隙
間なく強固に締付け固定することができる。そして、こ
の締付け後にねじ部材を介して挿通孔を縮径させれば、
この挿通孔の内周面でスペーサが締付け固定されるの
で、上記ボス部の締付け状態をそのまま維持することが
できる。
したがって、エンジンのクランクケースを強度部材と
して有効に利用することができ、フレームの剛性を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の第1実施例を示し、第1
図はフレームの側面図、第2図は第1図中II−II線に沿
う断面図、第3図は第2図中III−III線に沿う断面図、
第4図は第1図中IV線方向から見た矢視図、第5図は自
動二輪車の側面図、第6図は本発明の第2実施例を示す
断面図である。 2……ステアリングヘッドパイプ、3……メインフレー
ム部材、4……リヤアーム、5……ブラケット部材、8
……クロスメンバー、11……エンジン、12……クランク
ケース、15……ボス部、18,19……挿通孔、20,31……通
しボルト、22,24……スペーサ、28……スリット、30…
…ねじ部材(ボルト)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングヘッドパイプから後方に延び
    る左右一対のフレーム部材の後端部に、リヤアームを揺
    動可能に枢支する左右のブラケット部材を設け、 これらブラケット部材を、クロスメンバーを介して互い
    に連結するとともに、これらブラケット部材の間にエン
    ジンのクランクケースに突設したボス部を介装し、 これらブラケット部材は、上記ボス部を挾んで向かい合
    う挿通孔を有し、これら挿通孔の間に亘って上記ボス部
    を貫通する通しボルトを挿通し、この通しボルトを締め
    付けることで上記ボス部と上記ブラケット部材とを共締
    めした自動二輪車のフレームにおいて、 上記通しボルトは、上記挿通孔に挿通可能な頭部を有
    し、この通しボルトの外周に、上記ボス部と上記ブラケ
    ット部材との間に介在される中空筒状の一対のスペーサ
    を装着し、これらスペーサの少なくともいずれか一方の
    端部を上記挿通孔に軸方向に移動可能に嵌合させるとと
    もに、 このスペーサが嵌合された挿通孔を有するブラケット部
    材には、一端が上記挿通孔の内周面に開口されたスリッ
    トと、このスリットの溝幅を狭めて上記挿通孔を縮径さ
    せ、上記スペーサを締め付け固定するねじ部材とを設け
    たことを特徴とする自動二輪車のフレーム。
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