JP2889866B2 - 種々の寸法のシートを支持台へ収集するシート収集装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、互いに上下に設置
された複数の支持台と、支持台まで延びるシート供給経
路と、シートをシート供給経路から選択された支持台へ
導くガイドとを備え、種々の寸法のシートを支持台へ選
択的に収集するシート収集装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】かかるシート収集装置はＰＣＴ特許出願
ＷＯ94/15865号より公知である。前記出願に記載された
装置は、互いに上下に設置された支持台の側縁に沿って
鉛直方向に延びるシート供給経路と、各支持台の上方を
延びて、シート搬送方向において支持台より短いシート
を、支持台の鉛直シート供給経路が延びる側の側縁とは
反対側の側縁まで供給するシート搬送ローラが設けられ
た搬送経路とを備えている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記した公知の装置の
欠点は、各支持台上方の搬送手段によって２つの支持台
の間の実効収集高さが制限されることである。本発明の
目的は、互いに上下に設置された複数の支持台と、該支
持台まで延びるシート供給通路と、シートを前記シート
供給通路から選択された支持台へ導くガイド手段とを備
え、種々の寸法のシートを支持台へ選択的に収集するシ
ート選択装置であって、支持台に収集されたシートはそ
のフォーマットにかかわらず、一方の縁部において互い
に重なり合い、片手でシートを取り出すのを容易にする
が、上記公知の装置が有する上述の如き欠点を有しない
装置を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、最上部の支持台より下方に設置された少なくと
も１つの支持台が、シートを該支持台に収集することが
できる収集位置と、収集されたシートを該支持台から取
り出すことができる取り出し位置との間を移動可能であ
る装置により達成される。

【０００５】その結果、収集されるべきシートの後端部
を支持台上で移動させることなく、支持台より小さいシ
ートを装置から容易に取り出すことが可能になる。本発
明に係る装置の有利な一実施例において、取り出し位置
にある支持台は収集位置と同一平面内にあるが、シート
が支持台に供給される方向に対して直角方向に変位して
いる。

【０００６】その結果、収集された小さなシートであっ
ても、互いに重なり合った連続的な後端部を掴んで、シ
ート供給方向とは直角な方向に取り出すことができる。
本発明に係る装置の有利な一実施例において、全ての支
持台は第１の収集位置と第２の収集位置との間を移動で
きる。これらの収集位置はシートが支持台に供給される
方向とは直角な方向に互いに変位されている。

【０００７】その結果、共通のガイド手段を用い、この
ガイド手段に沿って支持台を収集位置と取り出し位置と
の間で変位させることができる。更に有利な実施例にお
いて、最上部の支持台より下の全ての支持台に、各支持
台を、第１の位置と第２の位置との間の距離に相当する
距離だけ前後に移動可能なブロックに連結すると共に、
支持台がその取り出し位置に移動された際に、支持台を
ブロックから自動的に離脱させる結合部が設けられる。

【０００８】その結果、支持台を、取り出し位置へ、各
収集位置及びその間の任意の位置から手動で容易に移動
させることができ、シートが取り出された後、ブロック
の現在位置で定まる位置に戻すことができる。本発明の
別の側面によれば、各支持台が取り出し位置から最も離
れた第１の収集位置にあるのを検出する第１の検出手段
と、シートが空の支持台へ収集され得る期間が開始され
る前に支持台を第１の収集位置に自動的に位置決めする
制御手段とが設けられる。

【０００９】その結果、支持台の取り出し位置におい
て、該支持台上の底部のシートが最も遠くまで押し出さ
れることにより、該シート及びその上で変位されたシー
トを底部のシートが掴まれずに取り残される大きな危険
を伴うことなく取り出すことができる。本発明の他の特
徴及び利点については添付の図面を参照して、以下、説
明する。

【００１０】

【発明の実施の形態】図面に示すシート収集装置はフレ
ーム１を備えている。フレーム１はプリンタユニットの
側部に設置され得るピラー形状部２を備えている。図２
には、印刷されたシートに対するプリンタユニットの唯
一の出口開口３が示されている。ピラー形状部２には、
シート搬送ユニット５がシャフト４の周りを旋回するよ
うに取り付けられている。従って、シート収集装置を、
出口開口３を備えるプリンタユニットへ、種々の高さに
おいて接続することができる。ピラー形状部２は、実質
的に鉛直に延びるシート搬送経路６を収容している。こ
の経路６の底部７は旋回シート搬送ユニット５のシート
搬送経路と合流している。鉛直シート搬送経路６は、一
定の間隔で設けられた搬送ローラの対と、偏向器素子９
〜１４とを備えており、搬送経路６へ供給されたシート
を、経路から外れるように、搬送ローラを備える短い水
平の出口経路１５〜２０へ偏向させる。最上部の偏向器
素子９はシートを出口経路１５へ導くような位置に固定
されている。出口経路１５は、支持台２１により形成さ
れたシート収集トレイ内へ開放されている。他の偏向器
素子１０〜１４は図２に示す休止位置と、経路６に供給
されたシートを出口経路１６、１７、１８、１９又は２
０の何れか１つに導くことができる作動位置とを選択的
に取ることができる。出口経路１５〜２０の夫々は、支
持台２１の下方に一定の間隔で設置された支持台２２〜
２６により形成されたシート収集トレイ内へ開放されて
いる。支持台２１〜２６は何れも１１００ｍｍの実効幅
と、１２４０ｍｍの実効長さとを有している。これらの
寸法は幅９１４．４ｍｍ（＝３６インチ）、長さ１２１
９．２ｍｍ（＝４８インチ）のシートを受け入れるのに
適している。

【００１１】収集されるべきシートの最小幅は２７９．
４ｍｍ（＝１１インチ）であり、これは横向きに供給さ
れるシートの長手寸法である。従って、シートがプリン
タユニットの中心線に沿って供給される場合、収集され
た最も幅の狭いシートは、その側縁が支持台の側縁から
かなり離れた状態で停止することになる。かかる小さな
シートを取り出すことを可能とするため、支持台を最大
３００ｍｍだけ横方向に移動させることができる。図１
において、支持台２５が移動された状態が示されてい
る。従って、引き出された支持台からシートを取り出す
のは容易である。最上部の支持台２１にアクセスするの
は常に容易であるため、その下方の支持台２２〜２６に
対してのみ引き出しが必要となる。

【００１２】収集方向が図１に矢印Ｘで示す方向である
場合、支持台２２〜２６の夫々を図１に矢印Ｙで示す方
向に引き出すことを可能とするため、フレーム１は、前
面の取り出し側とは反対側に設置された支持台の背部に
ピラー形状部２と隣接するピラー３０を備えている。ピ
ラー３０は、支持台２１の上方において三角プレート３
１を介して、また、支持台２６の下方においてより大き
なプレート３３を介して、ピラー形状部２に連結されて
いる。このため、非常に高い剛性のフレームが構成され
ている。ピラー３０は互いに上下に重なるように設置さ
れた複数のブラケット３６を担持している。ブラケット
３６の夫々は支持台の中央部へ延び、各支持台を夫々別
々に支持している。各支持台２１〜２６は、ブラケット
３６のうちの一つに回転可能に取り付けられたローラ３
７と、ピラー形状部２に回転可能に取り付けられたロー
ラ３８とに支持されている。これらのローラは、図２に
支持台２６について示す如く、各支持台に設けられたガ
イドレール３８’と協働する。

【００１３】ピラー形状部２には、各出口経路１５〜２
０の下方に、対応する支持台２１〜２６を２つの収集位
置の間で横断方向に変位させ、各支持台２１〜２６を取
り出し位置へ、及び、もとの位置へ変位させることを可
能とするための機構３９が設けられている。以下、図３
を参照して、支持台を変位させる機構３９について説明
する。機構３９の詳細は図４〜図７に示されている。図
４及び図６に最も良く示されている如く、各支持台２１
〜２６はピラー形状部２に対向する側に２つの突起４０
及び４１を有している。図４及び図６に最も良く示され
る金属突起４０は、ピラー形状部２内の永久磁石４２と
接触することができ、図５及び図７に示す突起４１は、
後述するスイッチ機構４３と接触することができる。磁
石４２は、弾性ピンジョイント４６を介してプレート４
７に連結されたプレート４５に固定されている。プレー
ト４７は支持台に対して平行に延びるブラケット４８の
フランジ状リップに固定されている。ブラケット４８の
他端はナット４９に固定されている。ナット４９と協働
するスピンドル５０はその両端においてフレーム１に回
転可能に取り付けられている。スピンドル５０は、歯付
きベルトプーリ５１を用いてモータ（図示せず）により
２つの方向に駆動され得る。モータが一方の方向に駆動
されると、ナットは図６に示す初期位置（この位置は図
３に符号ａで示されている）から、例えば１００ｍｍの
距離を他端位置（この位置は図３に符号ｂで示されてい
る）まで移動する。モータが他方の方向に駆動される
と、ナット４９は図６に示す初期位置に戻るように移動
する。突起４０が磁石４２に接触すると、突起４０に磁
気的に連結された支持台は一方の収集位置から他方の収
集位置へ、及びその逆に移動し、これにより、互いに横
にずれたシートが前記支持台上へ収集される。プレート
４７は羽根部５３をも担持している。羽根部５３は図４
及び図６に示すナット４９の初期位置において、光源５
４から光感応素子５５の方向に放出される光ビームを遮
り、一方、ナット４９及びブラケット４８が初期位置か
ら移動した際には、光源５４から放出される光ビームを
開放し、センサ５５により検出信号を制御装置（図示せ
ず）へ送出させる。この信号に基づいて、制御装置は調
整機構４５〜４９が初期位置にないことを認識する。

【００１４】プレート４７にはロッド６０も連結されて
いる。ロッド６０は、ほぼスピンドル５０の長手方向
に、支持台が取り出し位置に向けて移動する距離よりも
長い距離にわたって延びている。ロッド６０の他端には
ブロック６１が担持されている。ブロック６１にはピボ
ット６２により爪部６３が連結されている。爪部６３の
フランジ状リップ６４はピン６５を担持している。ピン
６５には止め部材６６が支持台の引き出し方向に摺動可
能に取り付けられている。支持台が引き込み位置にある
場合、スプリング６５は止め部材６６を支持台の突起４
１に対して押圧する。図５及び図７に実線で示すこの位
置では、爪部６３は光源６８から光感応素子６９の方向
に放出される光ビームを遮り、制御装置（図示せず）に
は、当該支持台が引き出されていない位置にある旨を示
す検出信号が送出される。支持台２１〜２６のうちの１
つが手によって引き出し位置（図３にｃで示される位
置）へ引き出されると、当該支持台が元々、突起４１が
図７に実線で示す位置にある初期位置にあったか、突起
４１が図７に破線で示す位置にある他の収集位置にあっ
たか、あるいは、これらの間の位置にあったかにかかわ
らず、突起４０は磁石４２から離脱すると共に、突起部
４１は止め部６６から離脱する。図７に破線で示す如
く、最大引き出し位置（ｃ）は、突起４０が固定止め部
６７に当接することにより規定される。突起４１が止め
部６６から離脱すると、２つの収集位置間の距離に対応
する長さを有する爪部６３は、重力の影響により図７に
実線で示す位置から図７に破線で示す位置６３’へ傾斜
する。この後者の位置６３’において、爪部６３はもは
や光源６８からセンサ６９への光ビームを遮らず、セン
サ６９は制御装置へ信号を送出し、この信号に基づいて
制御装置は当該支持台が引き出し位置にあることを認識
する。破線６３''は支持台が変位収集位置にある場合の
爪部６３の位置を示している。この位置では、細長い爪
部６３は、非変位収集位置における場合と同様に、光源
６８とセンサ６９との間の光ビームを遮る。

【００１５】上記したシート収集装置には、設定システ
ム、検出システム、及び表示システムを備える制御装置
が設けられている。設定システムは次の手段を備えてい
る： ａ）以下の収集手段のうちの一つを設定する手段 ａ１）スタック収集（コピースタック） この収集方法においては、連続的に供給されるシート
は、最上部の支持台に、最上部の収集トレイが満杯にな
るまで収集される。その後、次のシートは最上部の直ぐ
下の支持台に、その収集トレイが満杯になるまで収集さ
れる。そして、次のシートは次の支持台に収集される。
以下、同様である。支持台により構成される全ての収集
トレイが満杯になると、シートの収集は中断される。

【００１６】ａ２）特定のトレイでの収集（指定可能な
トレイ） この収集方法においては、連続的に供給されるシート
は、特定の支持台のみに収集される。当該トレイが満杯
になるとシートの収集は中止される。 ａ３）ジョブによる収集（トレイ毎のジョブ） この収集方法においては、１つのジョブに属する連続的
に供給されるシートは特定の支持台に収集され、ジョブ
が１つの支持台に対して大き過ぎる場合には、次の支持
台にも収集される。次のジョブに属するシートは、前回
のジョブのシートの頂部へ変位した位置に、あるいは、
その下の支持台へ変位しない位置に、何れか随意に収集
される。

【００１７】ａ４）組による収集（トレイ毎の組） この収集方法においては、１つの組に属する連続的に供
給されるシートは特定の支持台に収集され、組が一つの
支持台に対して大き過ぎる場合には次の支持台にも収集
される。組は、１つのジョブに共に属する組数のシート
より構成される。例えば、ジョブが３つの原稿の組のコ
ピーを６部収集するものであるならば、ジョブは１番
目、４番目、７番目、１０番目、１３番目、及び１６番
目のシートを最初のシートとする６つの組より構成さ
れ、最初のシートは、前のシートの頂部へ変位した位置
に、あるいは、次の支持台へ変位しない位置に、何れか
随意に収集される。

【００１８】設定システムは以下の手段をも備えてい
る： ｂ）設定された収集方法を実行するのに必要な収集トレ
イの数を設定する手段： ＊特定のトレイへの収集 ｃ）変位収集を作動させる手段であって、上記した変位
収集は、最初のインスタンスにおいて、設定された収集
方法に対して適用可能である： ＊ジョブによる収集（ａ３） ＊組による収集（ａ４） 変位収集は独立の設定であるため、ａ１及びａ２と共に
設定することができる。

【００１９】検出システムは以下の手段を備える： １）各収集トレイにおいて、当該支持台が引き出された
取り出し位置にあるか否かを判定する検出手段。この検
出手段は上記した爪部６３及び光センサ６８、６９より
なる。 ２）各収集トレイにおいて、当該支持台がその初期位置
にあるか否かを判定する検出手段。この検出手段は上記
した羽根部５３及び光センサ５４、５５よりなる。 ３）各収集トレイにおいて、当該支持台に１又は２枚以
上のシートが存在するか否かを判定する検出手段。この
検出手段は、各支持台の両側に設置された光源７０及び
光感応素子７１（共に光センサ７０、７１を構成する）
よりなり、支持台上の１又は２枚以上のシートは当該光
源７０から素子７１への光ビームを遮断する。 ４）シートがシート収集装置へ供給されたか否かを判定
する検出手段。この検出手段は、シート搬送ユニット５
への入口に設置され、シートの前縁の通過に反応し、前
記シートがシート収集装置に供給されたことを示す。 ５）各収集トレイに設けられ、シートが完全に収集トレ
イに供給されたか否かを判定する検出手段。この検出手
段は各出口経路１５〜２０に設置され、シートの後縁の
通過に反応して前記シートが支持台に完全に供給された
ことを示す。

【００２０】光センサ５４、５５及び６８、６９を機械
式センサとして構成することもできることは明らかであ
ろう。更に、センサがシート搬送経路に一定間隔で設置
され、装置内でシートが連続的に搬送されていることを
監視し、搬送エラーを検出する。表示装置は各収集トレ
イのピラー形状部２の前縁に設けられた表示灯７５（図
１参照）を備える。表示灯７５はそれぞれ別個にかつ連
続的に点灯することができ、また、種々の周波数で同期
して点滅することもできる。この点滅は、後述する如
く、ブザー音を発生する音源に補助されることもでき
る。

【００２１】上記したシート収集装置は以下の如く動作
し、制御される：シート収集装置へ供給されるシートの
前縁が、シート搬送ユニット５の入口においてセンサ７
２を通過する際、このセンサ７２は制御装置へ信号を送
出する。その結果、設定された収集方法及び収集トレイ
の検出された充填レベルに基づいて当該シートが収集さ
れるべき収集トレイの表示灯が点灯される。制御装置は
また、当該収集トレイに対応する偏向検出素子１０、１
１、１２、１３又は１４の何れか一つを選択的に作動さ
せる。もちろん、これは、当該シートの前縁が対応する
偏向器素子に到達するまでに行われればよい。シートが
対応する収集トレイに収集されると、その旨が、シート
の後縁が対応する出口経路１５、１６、１７、１８、１
９又は２０のシート通過センサを通過することにより制
御装置に伝達される。次に、当該偏向素子はその非偏向
初期位置へリセットされ、制御装置は、対応する収集ト
レイに収集されるべく通過するシートがもはや存在しな
いならば、その収集トレイの表示灯を消灯して収集が完
了したことを表示する。どの時点においても、異なる収
集トレイに収集されるべき数枚のシートが供給経路内に
存在する可能性がある。この場合、種々の収集トレイの
表示灯は同時に連続点灯されて、シートが収集されるの
で搬送エラーを取り除くために収集トレイを取り出し位
置へ引出してはいけない旨が示される。収集トレイが満
杯になると、光センサ７０、７１によりトレイ空信号が
送出された後における収集トレイに収集された供給シー
トの枚数の計数値が、予め設定されたそのトレイに収集
されるべきシートの最大枚数に一致することにより、収
集トレイが満杯になったことが制御装置により検出され
る。この場合、制御装置はその収集トレイの表示灯を低
周波数で点滅させ、オペレータがその収集トレイを空に
できることを示す。しかしながら、連続発光からの遷移
は、当該収集トレイに対して供給経路（又は、連結され
たプリンタユニット）を移動中の全てのシートの収集が
完了した際にのみ生ずる。トレイの満杯が検出される
と、制御装置は、シート収集装置に連結された印刷ユニ
ットによる印刷及び連続的な印刷原稿の供給を中断させ
るのに用いることが可能なエラー信号をも生成する。連
続点灯の場合と同様に、幾つかの収集トレイの表示灯は
同時に点滅し得る。

【００２２】シート収集装置が収集準備モードにある場
合、全ての支持台はその初期位置にある。初期位置にお
いて、羽根部５３は各支持台の光センサ５４、５５の間
に突き出るため、全ての支持台が初期位置にあることが
検査される。収集方法「ジョブによる収集」、「組によ
る収集」「スタック収集」、又は「特定のトレイへの収
集」が設定され、同時に「変位収集」が設定された場
合、当該支持台はジョブの最初のシートに対してその初
期位置をとることになり、その後、次のジョブの最初の
シート、又は、次の組の最初のシートが収集される前
に、例えば１００ｍｍの距離だけ駆動装置４９、５０、
５１によって他方の変位収集位置へ横に移動される。

【００２３】収集されたシートを取り出すために、各支
持台を何時でも取り出し位置に押し出すことができる。
これは、オペレータが引き出したい収集トレイの表示灯
が連続点灯していなければ、障害なく行うことができ
る。表示灯が連続点灯されている際にオペレータがその
収集トレイを開いた場合、その収集トレイの表示灯は高
周波数で点滅を開始して、そのトレイに対してシートが
搬送されており、オペレータは速やかにトレイを閉じて
シート搬送エラーを防止すべきであることを示す。この
警告光信号を、高速で点滅する表示灯と同時にブザー音
を発生するブザーにより補助することもできる。収集ト
レイが閉じられると、同じ問題が複数のトレイで起こっ
ていない限り、この点滅は再び停止し、同様にブザーも
停止する。センサ７２によって、開かれた収集トレイに
対するシートが装置に入ったことを示す信号が送出され
た場合、対応する表示灯は高速で閃光し、ブザーもまた
高速でブザー音を発生する。表示灯が高速で点滅してい
る場合、オペレータには、シートが収集トレイに入るま
でに収集トレイを閉じるための数秒の時間がある。この
時間は例えば６〜１２秒であり、シートが供給通路のど
の位置にいるか、及び、シートが収集トレイに到達する
までに要する時間に依存する。シートが当該収集トレイ
に入った際に、支持台が（なお）開いているならば、あ
るいは、シートが入っている間に支持台が押し開かれた
ならば、シート搬送エラー信号が送出され、シート搬送
が直ちに停止されることで、オペレータには装置内の
（詰まっている）シートを手動で取り除く機会が与えら
れる。装置に供給される次のシートから収集を再開する
ことができる。シートが搬送されている間に幾つかの収
集トレイが開かれた場合、対応する全ての表示灯及びブ
ザーは高速で作動する。

【００２４】装置の動作状態、すなわち、トレイが引き
出された（センサ６９により検出される）、シートが当
該収集トレイに搬送されている（搬送経路のセンサ７２
及び７３により検出される）、当該収集トレイは満杯で
ある（光センサ７０、７１、及び、当該収集トレイの予
め設定されたシート枚数により検出される）

【００２５】

【表１】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る装置の斜視図である。

【図２】図１の装置の正面図である。

【図３】図１及び図２の装置の平面図である。

【図４】図３の平面図の拡大図である。

【図５】図３の平面図のもう一つの拡大図である。

【図６】図４に示す直線VI-VI に沿って切断した際の断
面図である。

【図７】図５に示す直線VII-VII に沿って切断した際の
断面図である。

【符号の説明】

５、６ シート供給通路 ２１、２２、２３、２４、２５、２６ 支持台 ４０、４２ 結合部 ４１、６１〜６９ 検出手段 ４９ ブロック

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨハネス ヴィルヘルムス マリア フ ァン デン ベルケン オランダ国，5913 ビーエイ ヴェン ロ，ブルク・コンラエツストラート 27 番 (72)発明者 ヨハネス マリア ファン ベッケム オランダ国，5911 エイシー ヴェン ロ，デケン・ファン・オッペンジンゲル 215番 (56)参考文献 特開 平１−167174（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−286924（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−267466（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−74855（ＪＰ，Ａ) 実開 平３−56761（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B65H 31/30 B65H 31/24 B65H 39/11

Claims (9)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 互いに上下に設置された複数の支持台
   （２１、２２、２３、２４、２５、２６）と、前記支持
   台まで延びるシート供給通路（５、６）と、シートを前
   記シート供給通路（６）から選択された支持台（２１、
   ２２、２３、２４、２５又は２６）へ導くガイド手段と
   を備え、種々の寸法のシートを支持台へ選択的に収集す
   るシート収集装置であって、 最上部の支持台（２１）より下に設置された全ての支持
   台（２２、２３、２４、２５、２６）は、シートを該支
   持台に収集できる収集位置（ａ又はｂ）と、シートを該
   支持台（２２、２３、２４、２５又は２６）から取り出
   すことができる取り出し位置（ｃ）との間を移動可能で
   あり、 前記取り出し位置（ｃ）にある支持台（２２〜２６）
   は、前記収集位置（ａ又はｂ）と同一平面上にあるが、
   シートが支持台（２２〜２６）に供給される方向とは直
   角の方向に変位されており、 全ての支持台（２１〜２６）は第１の収集位置（ａ）と
   第２の収集位置（ｂ）との間を移動可能であり、これら
   の収集位置はシートが支持台（２１〜２６）に供給され
   る方向とは直角の方向に互いに変位されており、 前記収集位置（ａ及びｂ）及び前記取り出し位置（ｃ）
   は一直線上にあり、かつ、 前記最上部の支持台（２１）より下に設置された全ての
   支持台（２２〜２６）に、該支持台（２２〜２６）を、
   前記第１の位置（ａ）と前記第２の位置（ｂ）との間の
   距離に相当する距離だけ前後に移動可能なブロック（４
   ９）に連結すると共に、支持台（２２〜２６）がその取
   り出し位置（ｃ）に移動されると、支持台（２２〜２
   ６）を前記ブロック（４９）から自動的に離脱させる結
   合部（４０、４２）を設けた ことを特徴とするシート収
   集装置。
2. 【請求項２】 前記結合部は、手動で離脱され得る結合
   力を有する磁気的結合部（４０、４２）であることを特
   徴とする請求項１記載のシート収集装置。
3. 【請求項３】 各支持台（２１〜２６）が前記取り出し
   位置（ｃ）から最も離れた前記第１の収集位置（ａ）に
   あることを検出して第１の検出信号を生成する第１の検
   出手段（５４、５５）と、 空の支持台（２１〜２６）にシートが収集され得る期間
   の開始前に、支持台を前記第１の収集位置に自動的にセ
   ットする第１の制御手段と、を設けたことを特徴とする
   請求項１記載のシート収集装置。
4. 【請求項４】 支持台（２２〜２６）が取り出し位置
   （ｃ）にあることを検出する第２の検出手段（４１、６
   １〜６９）を設けたことを特徴とする請求項１記載のシ
   ート収集装置。
5. 【請求項５】 前記第２の検出手段（６８、６９）は、
   前記支持台（２２〜２６）と前記往復動するブロック
   （４９）との間の結合の離脱に反応することを特徴とす
   る請求項４記載のシート収集装置。
6. 【請求項６】 前記第２の検出手段による前記検出に応
   じて第２の信号を生成する第２の制御手段を備えること
   を特徴とする請求項４又は５記載のシート収集装置。
7. 【請求項７】 前記シート供給経路（５、６）に、供給
   されたシートが選択された支持台（２１〜２６）に搬送
   されるのを検出する第３の検出手段を設け、その検出に
   応じて第３の制御手段が対応する支持台が使用中である
   ことを警告する第３の信号を生成することを特徴とする
   請求項１記載のシート収集装置。
8. 【請求項８】 前記支持台（２１〜２６）のうちの１つ
   にシートが存在していないことを検出すると共に当該支
   持台（２１〜２６）に収集されたシートの枚数を計数す
   る第４の検出手段（７０、７１）と、計測されたシート
   の枚数が当該支持台に収集されるべきシートの所定の最
   大枚数に一致した場合に、最大許容枚数のシートが当該
   支持台に収集されたことを示す第４の信号を生成する第
   ４の制御手段とを備えることを特徴とする請求項１記載
   のシート収集装置。
9. 【請求項９】 各支持台に警告灯（７５）が設けられ、
   前記制御手段は、 −前記第３の信号が存在するが前記第２の信号が存在し
   ない場合には、選択された支持台（２１〜２６）の警告
   灯（７５）を点灯させ、選択された支持台が収集位置
   （ａ及びｂ）にあって作動中であることを示し、 −前記第４の信号が存在するが前記第３の信号が存在し
   ない場合には、当該支持台（２１〜２６）の前記警告灯
   （７５）を低速で点滅させて、最大枚数のシートがその
   支持台（２１〜２６）にあることを示し、 −前記第２の信号及び前記第３の信号が存在する場合に
   は、当該警告灯を高速で点滅させて、選択された支持台
   が動作中であるために当該支持台（２２〜２６）が取り
   出し位置（ｃ）から動作位置（ａ，ｂ）に移動されなけ
   ればならないことを示すことを特徴とする請求項６、
   ７、又は８記載のシート収集装置。