JPS5851171Y2 - 枚葉印刷機から折機への枚葉紙搬送制御装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は枚葉印刷機装置と折機装置とを補助テーブルと
取出テーブルとによりライン結合した装置の改良に関す
る。

本出願人は先に枚葉紙の印刷と折りとを一連の工程で行
なうため、枚葉印刷機と折機とをライン結合する枚葉紙
搬送装置を開発し、提案したが折機側のトラブルすなわ
ち折機で紙片がが引っかかって滞留したり、紙片が曲が
って折り誦まれることがあわ、その都度検出器の指令信
号により折機と折機の駆動系に直結されている取出テー
ブル上の搬送テープとを即時停止させ、かつ、印刷機へ
の給紙装置を即時停止させているものの、既に印刷機内
にある枚葉紙はこれを印刷機外へ排出しておかなければ
ならず給紙装置停止後も印刷機とそれに付随する排紙ユ
ニットは作動し印刷機装置内の枚葉紙が排紙される。

このため排紙された枚葉紙が補助テーブルと取出テーブ
ルとの間の中継ぎ部で滞留し損紙となてて高級枚葉紙の
場合、印刷折り費が高くつく。

又、中継ぎ部に滞留した紙片を取り除く作業は狭隘な部
所のためやっかいであり、トラブル後再運転までに時間
がかかつて作業性を悪くする欠点がある。

本考案は上記の欠点を除去するためになされたものでト
ラップ哨発生により折機を停止した際印刷機装置から排
紙される紙片を補助テーブルと取出テーブルとの間の中
継ぎ部に設けたバイパス装置により用紙受に排出させ回
収するようにして、損紙と設備の休止時間を減少させ作
業性を向上できる枚葉紙搬送制御装置を提供しようとす
るものである。

以下、その実施例を図面について説明すると、図中１は
給紙装置、２は印刷機、３は折機である。

印刷機２と折機３との間には印刷された枚葉紙を印刷機
と同調して排紙する排紙ユニット４と、排紙ユニット４
と同調し排紙された枚葉紙を折機３に向は移送するテー
プを備えた補助テーブル５及び折機の駆動機に直結して
回転するテープを備えた取出テーブル６が一連に設けら
れており、給紙装置１で送り出された枚葉紙が印刷機２
で印刷された後、印刷機２に同調作動する排紙ユニット
４内の排紙チェ７４′で送られ補助テーブル５に受渡さ
れ、しかる後、補助テーブル５から取出テーブル６に乗
移って折機３に入り、折機内で所望の大きさに折り畳ま
れて排出される構造となっている。

１は取出テーブル６の下部に斜設した用紙受でその受口
が取出テーブル６と補助テーブル５との間の中継ぎ部下
力にくるようにしている。

この中継ぎ部にはバイパス装置となるガイドプレート８
が補助テーブル５に向けて櫛歯状に配置され、取出テー
ブル６の端部に回動可能に設けられている。

９はガイドプレート８を回転上動させるソレノイドシリ
ンダである。

１０は印刷機内の回転軸に取付けられ、枚葉紙が１枚通
過して１回転するよう設定されたカムでリミットスイッ
チ１１を作動させ、印刷機内を移動する各枚葉紙の間隙
時期（枚葉紙相互の間隔）を検出するようにしている。

尚、このカム１０及びリミットスイッチ１１は排紙ユニ
ット４内において排紙チェ７４′に連動して作動するよ
うに設けてもよく、又、カム１０及びリミットスイッチ
１１に変え光電管装置を用いて枚葉紙相互の間隔を検出
するようにしてもよい。

１２ 、１２’は折機３内の用紙搬送路の路肩部に設け
られたリミットスイッチで用紙の曲りを検出するように
している。

１３ 、１３’は折機内の用紙搬送路中に設けられた光
電管装置で用紙の一定時間以上の滞留を検出するように
している。

本考案はこのように構成されているので、操業中折機側
にトラベルが発生した場合、例えば用紙が折機内で引っ
かかって送られず、滞留した場合には光電管装置１３
、１３’の光線が滞留紙により遮え切られ、又、用紙が
折機内を曲がって送られている時にはリミットスイッチ
１２．１２’が用紙の接当により作動され、光電管装置
１３ 、１３’あるいはリミットスイッチ１２．１２’
から指令信号が発せられる。

折機側から指令信号が発せられた後、印刷機装置内のリ
ミットスイッチ１１により枚葉紙が補助テーブル５と取
出テーブル６との乗移り点にさしかからない時点で指令
信号が発せられ折機３が停止し、折機の駆動系に直結し
ている取出テーブル上の搬送テープもその移動が停止さ
れる。

又、給紙装置１も同様に停止される。

そしてこれら装置の停止と同時にソレノイドシリンダ９
が励磁されて作動し、ガイドプレート８を上方に回動さ
せ、搬送路が補助テーブル５→取出テーブル６から補助
テーブル５→用紙受７に切りかえられる。

印刷機２は折機側にトラブルの発生があった場合、高速
回転から低速回転に低速制御されるものの停止しない構
造となっており、印刷機２と共に排紙ユニット４及び補
助テーブル５は作動し印刷機内から排紙ユニット内にあ
った５〜６枚の枚葉紙はこれら装置で送り出された後、
補助テーブル５と取出テーブル６との間の中継ぎ部には
何ら滞留しないで全部取出テーブル６の下にある用紙受
７にバイパスされる。

用紙受７に回収された枚葉紙は折機のみを稼動させる時
にその給紙装置に供給されたり、試し刷用紙として印刷
機の給紙装置に供給され活用される。

ガイドプレート８の引上げは前記の通りリミットスイッ
チ１１の指令により補助テーブル５から取出テーブル６
への乗移り中の枚葉紙のない時期に行なわれるのでガイ
ドプレート８が移乗中の枚葉紙を押上げて、この押上げ
られた紙片が後続の枚葉紙のバイパス移送の邪魔をする
不具合は生じない。

折機内における滞留紙や曲がった用紙を取除いた後、オ
ペレータが操作盤のボタンを押すとガイドプレート８を
引上げているソレノイドシリンダ９の励磁回路が遮断さ
れ、ガイドプレート８がその自重力で降下するので印刷
機装置及び折機装置を再稼動させることにより枚葉紙を
補助テーブル５から取出テーブル６に円滑に乗移らせる
ことができ、枚葉紙の印刷と折り畳みとを一連に行なわ
せることができる。

尚、オペレータが折機３のリミットスイッチ１２（１２
’）を適宜作動させてもこのリミットスイッチ１２ （
１２’）の指令信号発信中、印刷機側のリミットスイッ
チ１１が作動した時点でソレノイドシリンダ９が励磁さ
れ、ガイドプレート８の引上げが行なわれるので、この
ようにすることにより印刷を終え移送中の枚葉紙を折機
３に入る前段で回収し印刷状態をチェックすることもで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る枚葉紙搬送制御装置を備えた印刷
機装置と折機装置の側面図、第２図は同平面図、第３図
はバイパス装置の拡大平面図、第４図は第３図Ａ−Ａ線
に沿う側面図、第５図は第３図Ｂ−Ｂ線に沿う側面図で
ある。 １・・・・・・給紙装置、２・・・・・・印刷機、３・
・・・・・折機、４・・・・・・排紙ユニット、５・・
・・・・補助テーブル、６・・・・・・取出テーブル、
７・・・・・・用紙受、８・・・・・・ガイドプレート
、９・・・・・・ソレノイドシリンダ、１０・・・・・
・カム、 １１・・・・・・リ ミツトスイッチ、 １２ 、１２’ リ ミツトスイッチ、 １３ 、１３’・・・・・・光電管装置。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 枚葉印刷機装置と折機装置とを補助テーブルと取出テー
   ブルとによりライン結合した装置において、取出テーブ
   ルと補助テーブルとの間の中継ぎ部下力に受口を臨ませ
   るようにした用紙受を設け、前記中継ぎ部には折機装置
   に設けた紙片搬送状態検出器からの指令信号と印刷機装
   置に設けた紙片相互間隔検出器からの指令信号とを受け
   て作動するバイパス装置を設けたことを特徴とする枚葉
   印刷機から折機への枚葉紙搬送制御装置。