JP4283400B2 - シート状物排出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、枚葉輪転印刷機等において、排出されるシート状物を正紙と不良紙とに区分けするシート状物排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のシート状物排出装置として、特許第2902529号公報に開示されたものがある。ここに開示されたものには、排紙されるシート状物としての紙をくわえて排紙部に搬送する排紙爪と、この排紙爪のくわえを解放するカム装置と、くわえから解放されて落下する紙を積載するパイルとが備えられている。そして、パイルを紙の排出経路方向に複数設けるとともに、カム装置もこれらパイルに対応して複数個設け、不良紙が発生したときに、これら複数のカム装置のうち前方側のカム装置を排紙爪に係合させる位置に進出させることによって、不良紙を特定のパイル上に積載し正紙と区分けしている。
【0003】
また、実公平5−27388号公報には、パイル上に排紙される紙のうちから刷見本を抜き取って排出する刷見本排出装置が開示されている。ここに開示されたものは、パイルの紙搬送方向下流側に刷見本を吸引して移送する吸引移送装置が設けられ、この吸引移送装置の紙搬送方向下流側に紙受けが設けられている。そして、刷見本を紙受けに排出させるときは、正規のくわえ開放位置よりも紙の搬送方向下流側において排紙爪を開き、排紙爪のくわえから解放された刷見本をパイル上に落下させずに吸引移送装置上に落下させ、吸引移送装置上を移送させて紙受けに刷見本を排出させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のシート状物排出装置のうち前者の場合は、不良紙を積載するパイルを正紙を積載するパイルとは別に設けるために、装置が大型化するばかりではなく、正紙の積載量に比べてわずかな積載量の不良紙のために専用のパイルを設けることになり、必要以上に装置が高価になる。
また、後者の場合は、刷見本は正紙から区分けすることができるものの、不良紙を正紙から区分けすることができない。
【0005】
本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、不良紙を正紙から区分けするのに、装置の小型化と低廉化を図ったシート状物排出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、シート状物を保持して搬送するシート状物搬送手段と、このシート状物搬送手段によって搬送されたシート状物が排紙される排紙部とを備え、前記排紙部に、搬送されたシート状物を積載するシート状物積載手段と、このシート状物積載手段のシート状物搬送方向下流側に位置し搬送されたシート状物を受ける第1の受台と、この第1の受台の上下のいずれか一方に位置し搬送されたシート状物を受ける第2の受台と、前記シート状物積載手段か前記第1の受台または前記第2の受台に前記シート状物が排出されるように切り替える第1の切替手段と、前記第1の受台または第2の受台の一方にシート状物を排出するように切り替える第2の切替手段とを設け、前記第1の切替手段は起立倒伏可能に支持された前当てを含み、シート状物が正紙の場合には前記前当てが起立し、シート状物はその先端が当該前当てに当接し前記シート状物積載手段に積載され、シート状物が刷見本の場合には前記前当てが倒伏し、シート状物は前記前当てを通過して前記第1の受台または第2の受台の一方に排出され、シート状物が不良紙の場合には前記前当てが倒伏し、シート状物は前記前当てを通過して前記第1の受台または第2の受台の他方に排出される。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記第2の受台を、シート状物が排出される排出経路内に進退自在に支持するとともに、前記第2の切替手段を、前記第2の受台を進退自在に移動させる駆動手段とする。
したがって、不良紙が発生すると、駆動手段が作動するので、不良紙の区分けが自動的に行われる。
また、請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において、シート状物を検査する検査装置と、作業者により操作される刷見本抜き取り用ボタンと、前記前当ての起立と倒伏を切り替えるエアシリンダと、前記検査装置によりシート状物が正紙と判断された場合、前記前当てを起立させるように前記エアシリンダを制御し、前記検査装置によりシート状物が不良紙と判断された場合、前記前当てを倒伏させるように前記エアシリンダを制御し、かつ、不良紙が第1の受台または第2の受台の他方に排出されるように前記第2の切替手段を制御し、作業者により刷見本抜き取り用ボタンが操作された場合、前記前当てを倒伏させるように前記エアシリンダを制御し、かつ、刷見本が第1の受台または第2の受台の一方に排出されるように前記第2の切替手段を制御する制御装置とを備えたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図を用いて説明する。図1は本発明に係るシート状物排出装置を適用した枚葉輪転印刷機における排紙部を示す側面図、図2は同じく前当てを駆動する第1の切替手段を示す平面図である。図3は図2におけるIII 矢視図、図4は同じく要部を拡大して示す側面図、図5は図4におけるV 矢視図である。
【0008】
図1において、全体を符号1で示すものは、枚葉輪転印刷機における排紙部であって、図示を省略した印刷ユニットの紙搬送方向下流側に設けられている。この排紙部1には、左右一対の互いに対向する排紙フレーム2,2(一方は図示せず)が備えられており、これら左右の排紙フレーム2,2には、左右一対のチェーンガイド3,3(一方は図示せず)が取り付けられている。
【0009】
4は左右の排紙フレーム2,2の後端側に回転自在に支持された左右一対のスプロケット(一方は図示せず)、5は左右の排紙フレーム2,2の前端側に回転自在に支持された左右一対のスプロケット(一方は図示せず)である。これら両スプロケット4,5間には左右一対のチェーン6,6(一方は図示せず)が張架され、これらチェーン6,6はチェーンガイド3,3に案内されて図中矢印A方向に走行する。
【0010】
図2に示すように、これらチェーン6,6間には、爪軸と爪台軸とからなる複数の爪竿7が一定の間隔をおいて支架され、この爪竿7には爪と爪台とからなるくわえ爪装置8が爪竿7の軸線方向に複数個設けられている。9は紙積板であって、チェーン10を介して昇降自在に吊り下げられ、くわえ爪装置8のくわえから解放されて落下するシート状物としての紙の正紙が積載され、常時最上位の正紙が一定の高さとなるように、積載量に応じて下降する。
【0011】
11は吸引車であって、バルブ12を介して吸引ポンプ13に接続され、バルブ12が開閉されることによって、吸引車11の上方に搬送されてくる紙の吸引と吸引の解除が行われ、操作軸14を回転操作することによって、前後方向に移動調整される。15は紙放しカムであって、この紙放しカム15に走行するくわえ爪装置8が係合すると、くわえ爪装置8による紙のくわえが解放される。この紙放しカム15は、操作軸16を回転操作することによって前後方向に移動調整される。
【0012】
17は第1の切替手段としての前当てであって、図2に示すように、左右の排紙フレーム2,2間にブラケット18を介して回転自在に支持された当軸19に複数個軸着されている。図2および図3において、当軸19の端部は排紙フレーム2から外側に突出され、この突出端部には、揺動レバー20およびレバー21の基端部が固着されている。揺動レバー20の遊端部には、印刷機の印刷動作に連動して揺動するレバー(図示せず)が係合しており、揺動レバー20もこのレバーに連動して連続的に揺動し、前当て17も当軸19を介して揺動する。
【0013】
レバー21の遊端部にはピン22を介してレバー23の一端が枢着され、このレバー23の他端には貫挿孔が形成されたスタッド24が固定されている。25はフレーム2に回転自在に支持された軸であって、この軸25には、くの字状のレバー26の中央部が軸着されている。このレバー26の一端部には、ピン27を介してスタッド28が枢着され、このスタッド28には、スタッド24の貫挿孔に貫挿されるばね軸29が取り付けられ、両スタッド24,28間には圧縮コイルばね30が弾装されている。
【0014】
31は進退自在なロッド32が備えられたエアシリンダであって、このロッド32の作動端部にはレバー26の揺動端部が枢着されている。したがって、ロッド32が前進すると、レバー26が軸25を回動中心として図3中反時計方向に回動するので、圧縮コイルばね30を介してレバー21が、当軸19を回動中心として当軸19と一体的に反時計方向に回動し、前当て17が起立した状態になる。一方、ロッド32が後退すると、レバー26が軸25を回動中心として図3中時計方向に回動するので、圧縮コイルばね30を介してレバー21が、当軸19を回動中心として当軸19と一体的に時計方向に回動し、前当て17が倒伏した状態になる。
以上説明した排紙ないし紙積装置については、従来から広く知られている枚葉輪転印刷機の排紙装置と格別変わるところはない。
【0015】
次に、図1,図4,図5を用いて本発明の特徴であるシート状物排出装置34について説明する。
図4において、シート状物排出装置34には、不良紙受台50と、サンプル受台53と、これら両台50,53に不良紙と刷見本とを選択的に回収するように切り替える第2の切替手段としてのエアシリンダ55と、両台50,53に紙を送る紙送りローラ37と、この紙送りローラ37に対接する紙送りコロ42とが概略備えられている。
【0016】
35は左右の排紙フレーム2,2間に取り付けられたガイド板であって、図中左端が前当て17の上部に対応した位置に位置付けられ、右端が斜め下方に位置付けられている。図1において、排紙フレーム2の前当て17の左方側の部位には、対向する左右一対のサブフレーム36,36(一方は図示せず)が、それぞれ取り付けられている。
【0017】
図4および図5において、紙送りローラ37は、上端面が図中二点鎖線で示す倒伏した状態の前当て17と略同一の高さに位置付けられるように、左右のサブフレーム36,36間にベアリングを介して回転自在に支持されている。この紙送りローラ37の一端はサブフレーム36から外側に突出され、この突出端部がモータ38のモータ軸にカップリング39を介して連結されている。40はレバーであって、基端部が左右のサブフレーム36,36間に回転自在に支持された軸41に軸着され、遊端部に紙送りローラ37に対接する紙送りコロ42が回転自在に支持されている。
【0018】
図5において、43はサブフレーム36に枢着されたエアシリンダであって、進退自在なロッド44が備えられ、このロッド44の作動端部にはレバー45の揺動端部が枢着され、このレバー45の基端部は軸41に軸着されている。したがって、エアシリンダ43が作動しロッド44が進退すると、レバー45が軸41を揺動中心として軸41と一体的に揺動するので軸41が往復回動し、図4においてレバー40が軸41と一体的に揺動し、紙送りコロ42が紙送りローラ37に対して接離する。
【0019】
モータ38は、紙送りローラ37が送られてくる紙の搬送速度と略同じ搬送速度によって紙を搬送できるようにその回転が設定されている。また、エアシリンダ43のロッド44は、紙送りローラ37に送られるてくる紙に同期して送りコロ42が紙送りローラ37から離間し、そのあと紙送りローラに対接するタイミングで進退するように設定されている。
【0020】
第1の受台としての不良紙受台50は平板状に形成され、図中左端50aが差板51を介して紙送りローラ37に連設されように、また右端が斜め下方に位置付けられるように、サブフレーム36に固定されている。52は不良紙受台50の後端に設けられた落下規制部材であって、不良紙受台50とともに不良紙を収納する不良紙収納凹部52aが形成されている。
【0021】
第2の受台としてのサンプル受台53は平板状に形成され、不良紙受台50の上方に設けられ、右端に折り返し部53bが形成され、左端53aが不良紙受台50の左端50aに接離自在となるように、軸54を回動中心としてサブフレーム36に回動自在に支持されている。エアシリンダ55には進退自在なロッド56が備えられ、このロッド56はサンプル受台53の揺動中心(軸54)の左側の部位に枢着されている。
【0022】
このエアシリンダ55のロッド56が後退することによってサンプル受台53が軸54を回動中心として図中反時計方向に回動し、左端53aが不良紙受台50の左端50aに対接する。一方、エアシリンダ55のロッド56が前進すると、サンプル受台53は軸54を回動中心として図中時計方向に回動するので、サンプル受台53の左端53aが不良紙受台50の左端50aから離間し、不良紙受台50の左端50aが開放される。
【0023】
次に、このような構成のシート状物排紙装置における排紙動作を説明する。
図示を省略した印刷ユニットによって印刷された紙が検査装置(図示せず)によって正紙と判定された場合は、バルブ12は開いた状態となるとともに、エアシリンダ31のロッド32が前進し、前当て17が起立した状態となる。したがって、くわえ爪装置8によってくわえられ搬送される紙は、吸引車11で吸引され搬送速度が低下するので、紙放しカム15によってくわえ爪装置8のくわえが解除されると、紙は前当て17に前端が当接して揃えられ、紙積板9上に積載される。
【0024】
次に、印刷された紙から刷見本を抜き取る場合について説明する。
この場合は、作業者が刷り見本抜き取り用の押しボタン(図示せず)を押下すると、印刷機の制御部(図示せず)から排出信号が送出される。この排出信号により、バルブ12が閉じると同時に、図3においてエアシリンダ31のロッド32が後退するので、吸引車11による吸引動作が停止するとともに、前当て17が倒伏する。同時に、図4においてエアシリンダ55のロッド56が後退するので、不良紙受台50の左端50aはサンプル受台53の左端53aによって閉じられる。
【0025】
この状態において、くわえ爪装置8によってくわえられ搬送される刷見本は、吸引車11では吸引されないので搬送速度が低下することがなく、紙放しカム15によってくわえ爪装置8のくわえが解除されると、前当て17が倒伏しているので、紙は慣性によって前当て17から図4中右方に飛び出す。このときに、図5中においてエアシリンダ43のロッド44が前進するので、紙送りコロ42が紙送りローラ37に対接し、紙は回転する紙送りローラ37と紙送りコロ42とに挟持され、不良紙受台50の左端50aはサンプル受台53の左端53aによって閉じられているので、紙はサンプル受台53上に送られる。
【0026】
次に、印刷された紙に不良紙が発生した場合を説明する。
図示を省略した検査装置によって不良紙と判定されると、印刷機の制御部(図示せず)から排出信号が送出され、バルブ12が閉じるとともに、図3においてエアシリンダ31のロッド32が前進するので前当て17が倒伏する。同時に、図4中において、エアシリンダ55のロッド56が前進し、サンプル受台53が軸54を回動中心として図中時計方向に回動するので、不良紙受台50の左端50aはサンプル受台53の左端53aによって開放される。
【0027】
くわえ爪装置8によってくわえられ搬送される不良紙は、上述した刷見本と同様に、吸引車11では吸引されないので搬送速度が低下することがなく、紙放しカム15によってくわえ爪装置8のくわえが解除されると、前当て17が倒伏しているので、紙は慣性によって前当て17から図4中右方に飛び出す。図5中においてエアシリンダ43のロッド44が前進するので、紙送りコロ42が紙送りローラ37に当接し、紙は回転する紙送りローラ37と紙送りコロ42とに挟持されて搬送される。このとき、不良紙受台50の左端50aが開放されているので、不良紙は不良紙受台50上に送られる。
【0028】
このようにサンプル受台53の下方に不良紙受台50を設け、不良紙を不良紙受台50に回収するようにしたことにより、従来のように不良紙専用のパイルを設けた場合と比較して、紙積板を昇降させる昇降装置や吸引車等が不要になるので、構造が大幅に簡易化されるとともに製造コストを低減することができる。また、従来は不良紙専用のパイルを設けるのに爪竿7間の間隔の約1.5倍のスペースが必要になるのに対して、紙の全長と略同じ長さの不良紙受台50を設けているので、従来と比較して約半分のスペースでよい。
【0029】
また、サンプル受台53の切替をエアシリンダ55によって自動的に行うようにしたことにより、サンプル受台53上の刷見本を見ているときに、不良紙が発生したとしても、サンプル受台53の左端が上方に移動し、不良紙が不良紙受台50内に回収できるように構成されている。したがって、誤って不良紙がサンプル受台53に回収されるようなことがない。
【0030】
また、サンプル受台53を不良紙受台50の上方に設け、サンプル受台53を軸54を回動中心として排紙経路に進退自在とし、不良紙と刷見本との切替をサンプル受台53で直接行うようにしたので、構造が簡易になるとともに、切替用のフラッパを必要としないので、スペースを小さくすることができる。なお、本実施の形態では、不良紙受台50をサンプル受台53の下方に設けたが、上方に設けてもよい。
【0031】
図6は本発明の第2の実施の形態の要部を拡大して示す側面図である。この第2の実施の形態においては、紙送りローラ37の前当て17側に、この紙送りローラ37に対向するピンチローラ60を設け、これら両ローラ37,60間に吸引ベルト61を張架している。この吸引ベルト61には多数の小孔(図示せず)が設けられ、この吸引ベルト61の直下には、吸引ポンプ63に接続された吸引管62の吸引口部材62aが設けられている。
【0032】
このような構成とすることにより、不良紙や刷見本が倒伏した前当て17から飛び出したときに、吸引ベルト61側に吸引されることにより、紙の速度が低下するとともに、紙のばたつきが規制されるので、紙の先端が確実に紙送りローラ37と紙送りコロ42との間に導かれる。このため、不良紙や刷見本が不良紙受台50やサンプル受台53に回収できずに飛び出すようなことがないので、飛び出した紙による機械の破損を防止できる。
【0033】
図7は本発明の第3の実施の形態を示し、(a)は要部を示す側面図、(b)は同じく平面図である。この第3の実施の形態においては、サンプル受台53を固定状態とし、サンプル受台53の下方に位置付けられた不良紙受台50を軸70を回動中心として回動自在に支持し、エアシリンダ55によって駆動するようにしている。不良紙受台50は箱状に形成され、左端である開口端の上部50bは、同図(b)に示すように櫛歯状に形成されている。差板51の右端51aは櫛歯状に形成され、この右端51aと不良紙受台50の左端上部50bとが、千鳥状となるようにわずかな隙間を有して互いに対向している。
【0034】
このような構成とすることにより、印刷された紙から刷見本を抜き取る場合には、エアシリンダ55のロッド56が後退し、不良紙受台50が図中二点鎖線で示す位置に移動するので、サンプル受台53の左端53aが開放され、この左端53aと差板51の右端51aとが連通する。一方、印刷された紙に不良紙が発生した場合には、エアシリンダ55のロッド56が前進し、不良紙受台50が図中実線で示す位置に移動するので、この不良紙受台50の左端上部50bが紙の排出経路内に進出する。
【0035】
本発明の実施の形態においては、排出されるシート状部材を紙としたが、塩化ビニール等のフィルム状のシート状部材を排出するようにしてもよく、種々の設計変更が可能である。また、不良紙と刷見本との回収の切替を、サンプル受台53の揺動によって行ったが、サンプル受台53と不良紙受台50とを二股状に固定状態に配置し、これら両台の始端側に、切替用のフラッパを揺動自在に支持し、揺動するフラッパによって振り分けるようにしてもよい。また、サンプル受台53の切替をエアシリンダ55によって自動的に行うようにしたが、手動によって行うようにしてもよい。
【0036】
また、第1の受台50を不良紙受台とし、第2の受台53をサンプル受台としたが、互いに逆にしてもよい。その場合、第1および第2の実施の形態を示す図4および図6においては、第2の受台53が実線で示す位置に位置付けられたときに、不良紙をこの第2の受台53に受け、第2の受台53が図中二点鎖線で示す位置に位置付けられたときに刷見本を第1の受台50に受けるようにする。一方、第3の実施の形態を示す図7においては、第1の受台50が図中二点鎖線で示す位置に位置付けられたときに、不良紙を第2の受台53に受け、第1の受台50が図中実線で示す位置に位置付けられたときに刷見本を第1の受台50に受けるようにする。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、装置の小型化と構造の簡易化を図ることができるとともに、製造コストを低減することができる。
【0038】
また、請求項2に係る発明によれば、不良紙の区分けを自動的に行うことができるので、誤って不良紙が刷見本に混在するようなことがない。また、構造が簡易になるとともに、スペースを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシート状物排出装置を適用した枚葉輪転印刷機における排紙部を示す側面図である。
【図2】 本発明に係るシート状物排出装置を適用した枚葉輪転印刷機における前当てを駆動する第1の切替手段を示す平面図である。
【図3】 図2におけるIII 矢視図である。
【図4】 本発明に係るシート状物排出装置の要部を拡大して示す側面図である。
【図5】 図4におけるV 矢視図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態の要部を拡大して示す側面図である。
【図7】 本発明の第3の実施の形態を示し、(a)は要部を示す側面図、(b)は平面図である。
【符号の説明】
1…枚葉輪転印刷機、9…紙積板、11…吸引車、12…バルブ、17…前当て、19…当軸、31,43,55…エアシリンダ、34…シート状物排出装置、37…紙送りローラ、42…紙送りコロ、50…不良紙受台、53…サンプル受台、61…吸引ベルト。
Claims (3)
- シート状物を保持して搬送するシート状物搬送手段と、このシート状物搬送手段によって搬送されたシート状物が排紙される排紙部とを備え、前記排紙部に、搬送されたシート状物を積載するシート状物積載手段と、このシート状物積載手段のシート状物搬送方向下流側に位置し搬送されたシート状物を受ける第1の受台と、この第1の受台の上下のいずれか一方に位置し搬送されたシート状物を受ける第2の受台と、前記シート状物積載手段か前記第1の受台または前記第2の受台に前記シート状物が排出されるように切り替える第1の切替手段と、前記第1の受台または第2の受台の一方にシート状物を排出するように切り替える第2の切替手段とを設け、
前記第1の切替手段は起立倒伏可能に支持された前当てを含み、シート状物が正紙の場合には前記前当てが起立し、シート状物はその先端が当該前当てに当接し前記シート状物積載手段に積載され、シート状物が刷見本の場合には前記前当てが倒伏し、シート状物は前記前当てを通過して前記第1の受台または第2の受台の一方に排出され、シート状物が不良紙の場合には前記前当てが倒伏し、シート状物は前記前当てを通過して前記第1の受台または第2の受台の他方に排出されることを特徴とするシート状物排出装置。 - 請求項1記載のシート状物排出装置において、前記第2の受台を、シート状物が排出される排出経路内に進退自在に支持するとともに、前記第2の切替手段を、前記第2の受台を進退自在に移動させる駆動手段としたことを特徴とするシート状物排出装置。
- 請求項1記載のシート状物排出装置において、シート状物を検査する検査装置と、作業者により操作される刷見本抜き取り用ボタンと、前記前当ての起立と倒伏を切り替えるエアシリンダと、前記検査装置によりシート状物が正紙と判断された場合、前記前当てを起立させるように前記エアシリンダを制御し、前記検査装置によりシート状物が不良紙と判断された場合、前記前当てを倒伏させるように前記エアシリンダを制御し、かつ、不良紙が第1の受台または第2の受台の他方に排出されるように前記第2の切替手段を制御し、作業者により刷見本抜き取り用ボタンが操作された場合、前記前当てを倒伏させるように前記エアシリンダを制御し、かつ、刷見本が第1の受台または第2の受台の一方に排出されるように前記第2の切替手段を制御する制御装置とを備えたことを特徴とするシート状物排出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34222999A JP4283400B2 (ja) | 1999-12-01 | 1999-12-01 | シート状物排出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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