JP2887706B2 - タイマーセット付炊飯ジャー及び吸水工程条件設定方法 - Google Patents

タイマーセット付炊飯ジャー及び吸水工程条件設定方法

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JP2887706B2
JP2887706B2 JP3310987A JP31098791A JP2887706B2 JP 2887706 B2 JP2887706 B2 JP 2887706B2 JP 3310987 A JP3310987 A JP 3310987A JP 31098791 A JP31098791 A JP 31098791A JP 2887706 B2 JP2887706 B2 JP 2887706B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイマーセット付炊飯
ジャーに関し、特に、吸水工程における条件を設定する
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、市場に出回っている炊飯ジャー
は、電気炊飯器と保温ジャーを組み合せたものである。
このような炊飯ジャーには、内鍋の底部に加熱ヒータが
設けられており、この加熱ヒータに加熱電力を供給して
炊飯を行う。
【0003】また、おいしい御飯を炊くことを目的にし
て、温度センサとマイクロコンピュータを搭載したコン
トローラにより、炊飯鍋の温度を測定し、温度または温
度上昇度のデータをマイクロコンピュータに入力し、炊
飯容量を判定して、炊飯容量に応じた適切な電力制御を
行うようにしたマイクロコンピュータ制御の自動炊飯器
が開発されている。マイクロコンピュータ制御により炊
飯を行う自動炊飯器は、マイクロコンピュータのプログ
ラム制御により順次に、吸水工程,炊飯容量判定工
程,炊き上げ工程,沸騰維持工程,第1むらし工
程,追い炊き工程,第2むらし工程,保温工程等
の炊飯工程制御を行い、最適な状態で炊飯を行い、炊飯
制御を行った後は、保温制御状態となる。
【0004】そして、タイマーセット炊飯を行う場合、
タイマーセット時間に関係なく、一定の吸水時間を吸水
時間工程としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術では、予約時間が長い(タイマーセット時間が
長い)と、米の吸水が多くなり、炊き上がりがやわらか
くなるという問題があった。
【0006】そこで、この問題を解決するために、吸水
時間を予約時間の長さに応じて変動させた場合、例え
ば、吸水時間をプログラムで決められた時間よりも長く
した時には、マイクロコンピュータのプログラム制御に
より炊飯を行うため、早く炊き上がり、予約時間で炊き
上がる時刻と実際に炊き上がる時刻との差が大きくなる
という問題があった。
【0007】本発明は、前記問題点を解決するためにな
されたものであり、本発明の目的は、タイマー待機時間
を有効に利用して吸水工程の制御を簡単な構成で確実に
行うことが可能な技術を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、効率的な吸水工程及
び炊飯工程を行うことが可能な技術を提供することにあ
る。
【0009】本発明の前記ならびにその他の目的及び新
規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明ら
かになるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項(1)の発明は、吸水工程,炊き上げ工程,
沸騰維持工程及びむらし工程の制御を順次に行い、炊飯
を行うタイマーセット付炊飯ジャーであって、タイマー
セット時間から炊飯を開始するまでの時間に応じて吸水
工程の条件を変化させる手段を備えることを特徴とす
る。
【0011】請求項(2)の発明は、吸水工程を有する
タイマーセット付炊飯方法における吸水時間設定方法で
あって、タイマーセット時刻から炊飯を開始するまでの
タイマー待機時間を検知し、該検知された時間に応じて
吸水工程の条件を設定することを特徴とする。
【0012】
【作用】前述の請求項(1)及び(2)の発明の手段に
よれば、タイマーセット時刻から炊飯を開始するまでの
時刻を検知し、該検知された時間に応じて吸水工程の条
件を設定することにより、マイクロコンピュータの通常
のプログラム制御の吸工程の条件を変更するので、タイ
マー待機時間を有効に利用して吸水工程の制御を簡単な
構成で確実にすることができ、かつ、効率的な吸水工程
を行うことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。
【0014】図1は、本発明の一実施例にかかる炊飯ジ
ャーの断面図である。図1において、1は炊飯器本体、
2は炊飯器本体1の蓋部、3は炊飯器本体1の本体部で
ある。本体部3には、内鍋4,この内鍋4を収納する内
鍋収納容器5,内鍋底部の炊飯ヒータ6,内鍋収納容器
5の肩部に設けられる肩リング7,内鍋収納容器5の肩
部の肩リング7内に設けられる保温ヒータ(以後、肩ヒ
ータと称する)8,内鍋収納容器5の胴部に設けられる
保温ヒータ(以後、保温ヒータと称する)9,マイクロ
コンピュータ等を組み込んだ制御ユニット10等が内部
に設けられる。また、内鍋4は肩部が鍋蓋4aに接し
て、上部が鍋蓋4aで蓋される。鍋蓋4aは熱伝導性の
高い材質、例えば、アルミニウムを成形して構成され
る。温度センサ25が鍋蓋4aに密着する位置に配置さ
れたセンサケースに入れられて設けられる。また、内鍋
4の底部分には温度センサ29が設けられる。11は機
能表示選択操作ユニットである。
【0015】機能表示選択操作ユニット11は、炊飯器
本体1の上部位置に配設されており、この機能表示選択
操作ユニット11には、後述するように、複数個の操作
キースイッチ,各種の状態を表示する発光ダイオード,
時刻を表示する7セグメントの文字表示器が設けられて
いる。操作キースイッチとしては、時キースイッチ,分
キースイッチ,予約キースイッチ,メニューキースイッ
チ,白米炊き分け選択キースイッチ,時計セットキース
イッチ,開始キースイッチ,取消/保温キースイッチの
各キースイッチが設けられている。
【0016】図2は、機能選択操作ユニット11のパネ
ル面を示す正面図である。図2において、12は文字表
示器であり、例えば、各表示桁の文字を7セグメントで
表示する4桁の数字表示液晶モジュールである。文字表
示器12には、時刻が表示されると共に、予約炊飯等を
行う場合の予約時間が表示される。13aは時間桁を操
作する時キースイッチ、13bは分桁を操作する分キー
スイッチ、13cは予約を指示する予約キースイッチ、
13dは炊飯メニューを指示するメニューキースイッ
チ、13eは炊飯動作スタートまたは予約炊飯動作スタ
ートを指示する開始キースイッチ、13fは各操作の取
消を行う(又は待期中に保温をセットする)取消/保温
キースイッチ、13gは複数種類の炊き分け炊飯、例え
ば、やわらかめ・少しやわらかめ・ふつう・少しかため
・かため等の5種類の炊飯のうちから好みの炊飯を選択
する白米炊き分け選択キースイッチ、13hは現在時刻
をセットする時計セットキースイッチである。また、1
4は動作モードを表示する状態表示部である。状態表示
部14には、炊飯ジャーの各種の状態を表示する複数個
の発光ダイオード(LED)が設けられている。表示す
べき状態として、予約モードの区別,炊飯制御の炊飯メ
ニュー種別及び保温モードの区別の各状態を表示するた
め、それぞれ「予約1」,「予約2」,「白米」,「早
炊き」,「炊込み」,「おこわ」,「玄米」,「おか
ゆ」,「炊き分け」,「保温」と表記した発光ダイオー
ド(LED)を点灯して、各種の状態を表示する。
【0017】前記「炊き分け」の表示は、例えば、
「5:やわらかめ」⇒「4:少しやわらかめ」⇒「3:
ふつう」⇒「2:少しかため」⇒「1:かため」の5段
階に調整できるように構成されている。そして、メニュ
ー選択が「白米」の場合、最初は「ふつう」の位置で発
光ダイオード(LED)が点灯し、以後は白米炊き分け
選択キースイッチ13gを押す毎に、「ふつう」⇒「少
しかため」⇒「かため」⇒「やわらかめ」⇒「少しやわ
らかめ」⇒「ふつう」と表示が変化し一回転するように
なっており、使用者が好みのかたさにセットできるよう
になっている。一度セットすると、次回からはその好み
のかたさの炊飯条件とその表示位置がメモリに記憶され
(その炊飯条件も同時に記憶される)、その好みのかた
さの炊飯条件とその表示位置が自動的に設定される。
【0018】また、前記「炊き分け」の表示は、かたさ
の度合を、1,2,3,4,5の数字(数字が小さい程
かたさ度合が高い)で表示すると共に、発光ダイオード
の照度面積をかたさ度合が小さくしてある。このように
することにより、炊き分けのかたさ度合を視覚的表示で
あるので、選択炊飯条件をわかり易くすることができ
る。また、前記実施例では、炊き分け表示手段として、
数字表示方式と照度面積表示方式の両方を用いたが、本
発明では、数字表示方式、あるいは照度面積表示方式の
一つであってもよいことはいうまでもない。
【0019】前記好みのかたさの炊飯条件内容の概略を
表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】図3は、マイクロコンピュータ20を用い
た制御ユニットの要部の構成を示すブロック図である。
図3において、6は炊飯ヒータ、8は肩ヒータ、9は保
温ヒータ、10は制御ユニット、11は機能表示選択操
作ユニット、25は鍋蓋部分に設けられる蓋部の温度セ
ンサ(以後、蓋センサと称する)、また、29は内鍋の
底部分に設けられる底部の温度センサ(以後、底センサ
と称する)である。機能表示選択操作ユニット11に
は、前述したように、7セグメントの文字表示器12,
操作キースイッチ13(13a〜13h),状態表示部
14の発光ダイオードが設けられている。また、15は
商用交流電源、16は温度ヒューズである。制御ユニッ
ト10には、炊飯ヒータ6の通電制御を行うトライアッ
ク18とリレー17,保温ヒータ9の通電制御を行うト
ライアック19a,肩ヒータ8の通電制御を行うトライ
アック19b,マイクロコンピュータ20,時計機構2
1,ブザー22等が備えられている。内鍋の蓋部に設け
られる温度センサ(蓋センサ25)はサーミスタ等で構
成される。また、鍋底部に設けられる底部の温度センサ
(底センサ29)も、同様に、サーミスタ等で構成され
ている。これらの温度センサは、温度を検知して温度に
対応する電気信号を出力する。温度に対応する電気信号
はマイクロコンピュータ20のアナログ/ディジタル変
換ポートに入力される。マイクロコンピュータ20は、
内部に処理装置(CPU),メモリ(RAM),プログ
ラムメモリ(ROM),アナログ/ディジタル変換機能
を有する入力ポート,キースイッチ入力を受付ける複数
の入力ポート,制御出力信号及び表示制御信号を出す出
力ポート等を内蔵するものであり、プログラムメモリに
格納されているプログラムに従い、入力ポートからの入
力に対応して所定の出力信号を出力ポートから出力す
る。すなわち、マイクロコンピュータ20は、各々の温
度センサ(蓋センサ25,底センサ29),時計機構2
1,操作キースイッチ13からの入力を受け、内蔵する
処理プログラムに従い、一連の処理を行い、ヒータの通
電制御を行うトライアック等への制御信号を送出すると
共に、動作モード等の状態を表示するために、状態表示
部14の発光ダイオードへの点灯制御信号を送出する。
また、時計機構21からの時刻信号はマイクロコンピュ
ータ20に入力され、文字表示器12で時刻表示がされ
ると共に、タイマー予約炊飯を行う場合の予約時間を判
定するための信号として、マイクロコンピュータ20に
入力される。
【0022】次に、このように構成された炊飯保温ジャ
ーの動作を説明する。
【0023】図4は、マイクロコンピュータ20の全体
の制御の流れの概略を示すフローチャートである。図3
及び図4を参照して説明する。
【0024】電源がオンとされると、炊飯制御の前処理
を行う(ステップ31)。この炊飯制御の前処理では、
マイクロコンピュータ20の各種の内部レジスタ,タイ
マー等をリセットする初期化処理を行い、炊飯メニュー
設定,炊飯予約時間設定等の炊飯動作指示データの設定
処理が行われ、続いて、開始キースイッチ13e(図
2)がオンとされると(または予約炊飯の場合には予約
時間となると)、炊飯制御を行うために、リレー17を
オンとし、炊飯ヒータ回路をオンとする(ステップ3
2)。次に、炊飯工程制御を行う(ステップ33)。こ
れにより、米を炊き上げる炊飯動作が行われる。炊飯動
作が終了すると、リレー17をオフとし(ステップ3
4)、炊飯ヒータ回路をオフにして、炊き上った御飯を
保温するための保温制御を行う保温制御モードとする。
保温制御モードでは、ステップ35からの処理を行う。
【0025】この保温制御モードにおいては、通常保温
制御を行い(ステップ35)、温度異常であるか否かを
判定する(ステップ36)。温度異常であれば、異常報
知,異常表示等のエラー処理を行い(ステップ37)、
全体の処理を終了する。また、ステップ36において、
温度異常でなければ、ステップ35に戻って、通常保温
制御を繰り返し行う。
【0026】次に、このように構成されたマイクロコン
ピュータ制御による炊飯制御の処理の概略の動作を説明
する。
【0027】内鍋4に所望量の米と、それに見合った水
を入れ、開始キースイッチ13e(図2)をオンする
と、制御ユニット10のマイクロコンピュータ20は、
その中のプログラムメモリ(ROM)に記憶されている
炊飯プログラムの処理ステップにしたがって、炊飯工程
における加熱のための電力制御を開始する。このとき、
マイクロコンピュータ20は、蓋センサ25及び底セン
サ29からの電圧出力をアナログ/ディジタル変換機能
の入力ポートA/Dからディジタル量に変換して入力
し、温度に変換する処理を行い、入力された温度を判定
して、温度の判定結果から各種の炊飯工程の制御を行う
ことになる。この炊飯工程では、炊飯の初期において
は、加熱電力を小さくして米に吸水させる吸水工程を行
う。次に、加熱電力を大きくして、所定温度での炊飯容
量判定を行い、急激昇温して、沸騰させる炊き上げ工程
を行い、そして、沸騰を持続させる沸騰維持工程を行
う。この沸騰維持工程が続いて、米が十分に水を吸水し
内鍋底部の水分がなくなり、所定の温度、例えば130
℃に達すると、この温度を底センサ29により検知して
マイクロコンピュータ20は加熱用のヒータをオフし
て、沸騰維持工程を終了する。
【0028】次に、所定時間の間、第1むらし工程,第
1追い炊き工程,第2むらし工程,第2追い炊き工程等
を行い、最終的に保温工程に至って、炊飯工程を終了す
る。炊飯工程制御を終了すると、次には保温工程制御に
移行する。
【0029】図5は、本実施例のマイクロコンピュータ
20の制御により通常の炊飯工程の制御を行った場合の
内鍋の温度変化を示す炊飯温度カーブ(炊飯曲線)の一
例を示す図である。図5において、領域Aは吸水工程を
示し、領域Bは炊飯容量判定工程を含む炊き上げ工程を
示し、領域Cは沸騰持工程を示す。また、領域Dは追い
炊き工程を含むむらし工程を示している。領域Bの炊き
上げ工程は、加熱電力を大きくして、急激昇温して沸騰
させ、判定した炊飯容量に応じた適切な加熱電力に制御
して、適切に沸騰を持続させて炊飯を行う。
【0030】次に、本発明の一実施例の吸水工程条件設
定方法について説明する。図6は、本発明の一実施例の
吸水工程条件設定方法の原理を説明するための図であ
る。
【0031】本実施例の吸水工程条件設定方法は、図6
(イ)に示すように、タイマーセット開始時刻から
炊飯開始時刻までの時間Tを検知し、この検知され
た時間Tに応じて吸水時間(吸水工程の条件)tを設定
する。このとき、図6(イ)において、プログラムによ
通常の吸水時間をt(例えば10分)、タイマーセ
ット開始時刻をT、マイクロコンピュータの通常のプ
ログラム制御における炊飯開始時刻をT(T
)、予約時刻をT、吸水工程を含む炊飯時間をT
、炊飯開始時刻からタイマーセット開始時刻
を引いた時間(T−T)をタイマー待機時間Tと
し、予め定めた一定時間T(例えば120分)より
イマー待機時間Tが長い場合には、すべてTを一定時間
(例えば120分)であるものとする。タイマー待
機時間Tが炊飯に要する工程時間T より短い場合タイ
マーセットによる炊飯時の吸水時間tは、0≦T<T
の場合t=tで表わされ、タイマー待機時間Tが炊飯
に要する工程時間T よりも長く予め定めた一定時間よ
りも短い場合、≦T≦Tの場合次の実験式(1)
で表わされ、タイマー待機時間Tが予め定めた一定時間
Tより長い場合、<Tの場合t=0で表わされる。 t=a+bT・・・・・・(1) 前記定数a,bは、以下のようにして実験的に求める。
この実験では、マイクロコンピュータの通常のプログラ
ム制御における吸水時間 を10分、炊飯時間を50
分、一定時間Tを120分とした。
【0032】(A):図6の(ロ)に示すように、炊飯
開始時刻を午後5時30分、予約時間なしに炊き上がり
時刻を午後6時30分とした場合には、実験の結果、吸
水時間tは10分であった。この場合は、0≦T<T
の場合(T=0分)に該当する。
【0033】(B):図6の(ハ)に示すように、午後
4時30分にタイマーセットし、炊き上がり予約時刻
午後6時30分(予約時間)とした場合には、実験の結
果、吸水時間tは5分であった。この場合は、T=(T
−T)=60分であるから、T≦T≦Tの場合
に該当し、吸水時間tは式(1)により計算される。し
たがって、式(1)は次式(2)で表わされる。 5=a+60b・・・・・(2) この場合は、予約時刻午後6時30分であるから、午後
5時35分に炊飯を開始することになる。
【0034】(C):図6の(ニ)に示すように、午前
3時30分にタイマーセットし、炊き上がり時刻を午後
6時30分(予約時間)とした場合には、実験の結果、
吸水時間tは0分であった。この場合は、T=120分
となり、T<Tの場合に該当し、式(1)は次式
(3)で表わされる。 0=a+120b・・・・・(3) 前記式(2),(3)の連立方程式から定数a=10,
定数b=−1/12となる。
【0035】この場合は、予約時刻午後6時30分であ
るから、午後5時40分に炊飯を開始することになる。
【0036】(D):図6の(ホ)に示すように、午前
8時30分にタイマーセットし、炊き上がり時刻を午後
6時30分(予約時刻)とした場合には、T=600分
となり、T<Tの場合に該当し、吸水時間tは0分で
ある。
【0037】この場合は、予約時刻午後6時30である
から、午後5時40分に炊飯を開始することになる。
【0038】前記吸水時間tを式(1)で予らかじめ求
め、Tと対応させてテーブル化しメモリ(ROM)に格
納しておき、必要に応じて読み出す。あるいはその都度
T計算してタイマーでセットし、吸水時間tを式(1)
で求めてもよい。
【0039】図7は、前記本発明の原理に基づいた一実
施例の吸水工程条件設定方法の処理手順を示すメモリ付
の場合のフローチャートである。
【0040】この吸水工程条件設定方法は、図7に示す
ように、白米のタイマー炊飯をセットする(ステップ1
01)と、ピーピーのブザ報知し(ステップ102)、
予約時間、予約LED、白米の表示灯(LED)が点灯
する(ステップ103)。次に、マイクロコンピュータ
の通常のプログラム制御における炊飯開始時刻から
タイマーセット開始時刻を引いたタイマー待機時間
T(=T−T)を求め(ステップ104)、この求
められたタイマー待機時間Tが炊飯に要する工程時間T
の範囲0≦T<Tの範囲であるか否か判定し(ステ
ップ105)、その判定の結果が炊飯に要する工程時間
より短い0≦T<Tの範囲であれば(YES)、
吸水時間tをt(例えば10分)として(t=t
(ステップ106)、炊飯開始時刻まで待機する
(ステップ110)。前記ステップ105の判定の結果
が0≦T<Tの範囲でなければ(NO)、前記求めら
れたタイマー待機時間Tが炊飯に要する工程時間T
り長く予め定めた一定時間T よりも短い≦T≦T
の範囲であるか否か判定し(ステップ107)、その
判定の結果がT≦T≦Tの範囲であれば(YE
S)、Tに対応した吸水時間tをメモリ(ROM)に格
納されているテーブル(式t=a+bTで求めた値の一
覧表)から求めて(ステップ108)、炊飯開始時刻
まで待機する(ステップ110)。炊飯開始時刻
まで待機する。そして、前記ステップ107の結果がT
≦T≦Tの範囲でなければ(NO)、(タイマー待
機時間Tが予め定めた一定時間T より長い場合)吸水
時間tを0にして(t=0)(ステップ109)、炊
飯開始時刻まで待機する(ステップ110)。炊飯
開始時刻が来ると、炊飯を開始し(ステップ11
1)、予約LEDを消灯して(ステップ112)、吸水
工程に移る(113)。
【0041】前記テーブルを格納したメモリを有してい
ない場合の吸水工程条件設定方法の処理手順は、図7の
ステップ104を点線で囲んだステップ104Aと入れ
替え、他のステップはすべて同じである。
【0042】図8は、本実施例の吸水工程の処理手順を
示すフローチャートである。図8において、炊飯ヒータ
6及び保温ヒータ9の2/14,6/14,8/14,
9/14,12/14等の表示は、通電時間14秒が最
大であり、そのうち2秒間通電,6秒間通電,8秒間通
電,9秒間通電,12秒間通電することを意味する。
【0043】この吸水工程は、図8に示すように、炊飯
が開始すると、炊飯LEDを点灯し(ステップ20
1)、底センサ29の温度が25℃以下か否かを判定し
(ステップ202)、25℃以下であれば(YES)、
炊飯ヒータ6の6/14と保温ヒータ9の8/14に通
電(オン)してステップ202に戻る(ステップ20
3)。25℃以上であれば(NO)、底センサ29の温
度が38℃以下か否かを判定し(ステップ204)、3
8℃以下であれば(YES)、炊飯ヒータ6の2/14
と保温ヒータ9の12/14に通電してステップ202
に戻る(ステップ205)。38℃以上であれば(N
O)、炊飯ヒータ6をオフ(OFF)し(ステップ20
6)、底センサ29の温度が41℃以下か否かを判定し
(ステップ207)、41℃以下であれば(YES)、
保温ヒータ9に通電し(ステップ209)、41℃以上
であれば(NO)、炊飯ヒータ6をオフ(OFF)する
(ステップ206)。次に、この状態でt秒経過したか
否かを判定し(ステップ210)、t秒経過していれば
(YES)、炊き上げ工程に移る(ステップ211)。
t秒経過していなれば(NO)、ステップ202に戻
る。
【0044】以上の説明からわかるように、本実施例に
よれば、タイマーセット時刻から炊飯を開始するまでの
タイマー待機時間Tを検知し、この検知されたタイマー
待機時間Tに応じて吸水時間(吸水工程の条件)tを設
定することにより、マイクロコンピュータの通常のプロ
グラム制御の吸水時間tを変更するので、予約時間で炊
き上がる時刻と実際に炊き上がる時刻との差を低減する
ことができる。これにより、理想的な吸水工程及び炊飯
工程を行うことができる。
【0045】以上、本発明を実施例にもとづき具体的に
説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可
能であることは言うまでもない。前記実施例では吸水工
程の条件として吸水時間を覆いたが、例えば、吸水工程
における水温を用いてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、タイマーセット時刻から炊飯を開始するまでのタイ
マー待機時間を検出し、この検出されたタイマー待機
間に応じて吸水工程の条件を設定することにより、マイ
クロコンピュータの通常のプログラム制御の吸水工程の
条件を変更するので、タイマー待機時間を有効に利用し
て吸水工程の制御を簡単な構成で確実にすることがで
き、かつ、効率的な吸水工程を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例にかかる炊飯ジャーの断面
図、
【図2】 本実施例の機能選択操作ユニットのパネル面
を示す正面図、
【図3】 本実施例のマイクロコンピュータを用いた制
御ユニットの要部の構成を示すブロック図、
【図4】 本実施例のマイクロコンピュータの全体の制
御の流れの概略を示すフローチャート、
【図5】 本実施例のマイクロコンピュータの制御によ
り通常の炊飯工程の制御を行った場合の内鍋の温度変化
を示す炊飯温度カーブの一例を示す図、
【図6】 本発明の一実施例の吸水工程条件設定方法の
原理を説明するための図、
【図7】 本実施例の吸水工程条件設定方法の処理手順
を示すメモリ付の場合のフローチャート、
【図8】 本実施例の吸水工程の処理手順を示すフロー
チャート。
【符号の説明】
1…炊飯器本体、2…蓋部、3…本体部、4…内鍋、4
a…鍋蓋、5…内鍋収納容器、6…炊飯ヒータ、7…肩
リング、8…肩ヒータ、9…保温ヒータ、10…制御ユ
ニット、11…機能表示選択操作ユニット、12…文字
表示器、13…操作キースイッチ、13a…時キースイ
ッチ、13b…分キースイッチ、13c…予約キースイ
ッチ、13d…メニューキースイッチ、13e…開始キ
ースイッチ、13f…取消/保温キースイッチ、13g
…白米炊き分け選択キースイッチ、13h…時計セット
キースイッチ、14…状態表示部、15…商用交流電
源、16…温度ヒューズ、17…リレー、18,19
a,19b…トライアック、20…マイクロコンピュー
タ、21…時計機構、22…ブザー、25…温度センサ
(蓋センサ)、29…温度センサ(底センサ)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸水工程,炊き上げ工程,沸騰維持工程
    及びむらし工程の炊飯に要する炊飯工程の制御を順次に
    行い、炊飯を行うタイマーセット付炊飯ジャーであっ
    て、予め前記炊飯開始から炊飯完了までの炊飯に要する
    工程時間(T4)を設定して、タイマーセット開始時刻
    (T1)から炊飯開始時刻(T2)までのタイマー待機
    時間(T)を設定し、 上記タイマー待機 時間(T)が前記炊飯に要する工程
    時間(T4)よりも短い場合は、吸水工程時間(t)を
    通常の吸水工程時間(t1)に設定し、 上記タイマー待機時間(T)が炊飯に要する工程時間
    (T4)よりも長く予め定めた一定時間(T )よりも
    短い場合は、メモリに格納されている予め定めた計算式
    から上記通常の吸水工程時間の範囲内で吸水工程時間を
    短く設定し、 上記タイマー待機時間(T)が予め定めた一定時間
    (T )より長い場合は、前記吸水工程時間をなくすそ
    れぞれの手段 を備えたことを特徴とする炊飯ジャー。
  2. 【請求項2】 吸水工程,炊き上げ工程,沸騰維持工程
    及びむらし工程の炊飯に要する炊飯工程の制御を順次に
    行い、炊飯を行うタイマーセット付炊飯ジャーであっ
    て、予め前記炊飯開始から炊飯完了までの炊飯に要する
    工程時間(T4)を設定して、タイマーセット開始時刻
    (T1)から炊飯開始時刻(T2)までのタイマー待機
    時間(T)を設定し、 上記タイマー待機 時間(T)が前記炊飯に要する工程
    時間(T4)よりも短い場合は、吸水工程時間(t)を
    通常の吸水工程時間(t1)に設定し、 上記タイマー待機時間(T)が炊飯に要する工程時間
    (T4)よりも長く予め定めた一定時間(T )よりも
    短い場合は、メモリに格納されている予め定めた計算式
    から上記通常の吸水工程時間の範囲内で吸水工程時間を
    短く設定し、 上記タイマー待機時間(T)が予め定めた一定時間
    (T )より長い場合は、前記吸水工程時間をなくすよ
    うにして吸水工程の条件を設定することを特徴とする吸
    水工程条件設定方法。
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