JPH064050B2 - 炊飯ジャー - Google Patents

炊飯ジャー

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JPH064050B2
JPH064050B2 JP1341352A JP34135289A JPH064050B2 JP H064050 B2 JPH064050 B2 JP H064050B2 JP 1341352 A JP1341352 A JP 1341352A JP 34135289 A JP34135289 A JP 34135289A JP H064050 B2 JPH064050 B2 JP H064050B2
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cooking
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rice cooking
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、炊飯ジャーに関し、特に、おかゆ炊飯制御機
能を備えた炊飯ジャーにおいて、停電発生後の給電復帰
時に、適切におかゆ炊飯制御を再開することができる炊
飯ジャーに関するものである。
〔従来の技術〕
現在、市場に出回っている炊飯ジャーは、電気炊飯器と
保温ジャーを組み合せたものである。このような炊飯ジ
ャーには、内鍋の底部に加熱ヒータが設けられており、
この加熱ヒータに加熱電力を供給して炊飯を行う。ま
た、保温のために内鍋に蓋部または内鍋の側部に保温ヒ
ータが設けられており、炊飯の後に該保温ヒータにより
保温が行われる。これは、炊飯した御飯が常に温かい状
態で食べられるようにするものである。
また、おいしい御飯を炊くことを目的にして、温度セン
サとマイクロコンピュータを搭載したコントローラによ
り、炊飯鍋の温度を測定し、温度または温度上昇度のデ
ータをマイクロコンピュータに入力し、炊飯容量を判定
して、炊飯容量に応じた適切な電力制御を行うようにし
たマイクロコンピュータ制御の自動炊飯器が開発されて
いる。
この自動炊飯器は、マイクロコンピュータのプログラム
制御により順次に、吸水工程,炊飯容量判定工程,
炊き上げ工程,沸騰維持工程,第1むらし工程,
追い炊き工程,第2むらし工程,保温工程等の炊
飯工程制御を行い、最適な状態で炊飯を行い、炊飯制御
を行った後は、保温制御状態となる。このようにマイミ
クロコンピュータ制御炊飯器では、プログラム制御によ
り炊飯工程の制御を細かく制御できるので、複数種類の
炊飯制御パターンのプログラムを備えることにより、多
機能炊飯,早炊き炊飯,タイマ予約炊飯,食べ頃通報,
洗ってすぐ炊飯等の各種の便利な機能が備えられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
このようなマイクロコンピュータ制御の炊飯ジャーは、
上述したように、マイクロコンピュータのプログラム制
御により複雑な炊飯制御が行えるため、各種の便利な炊
飯機能が備えられ、例えば、おかゆ炊飯機能などが備え
られた多機能な炊飯ジャーとなっている。
多機能の各種の炊飯制御は、各種の炊飯制御プログラム
を備えたマイクロコンピュータ制御器により行なわれる
が、マイクロコンピュータ制御器は、停電が発生する
と、内部のプログラムおよび炊飯制御シーケンスの状態
データが失なわれるため、停電後に給電復帰しても正常
に炊飯制御シーケンスが再開できなくなる。
このため、従来からマイクロコンピュータ制御の炊飯ジ
ャーにおいては、無停電電源によりバックアップした停
電記憶回路などを備え、停電に対して炊飯制御シーケン
スの状態データなどを記憶しておき、停電発生後に給電
復帰した場合に炊飯制御シーケンスが正常に続行できる
ようにしている。
しかし、このような停電記憶回路は、例えば、電圧降下
によるマイクロコンピュータ上の瞬断停電やヒューズの
断線及び遮断器の動作による短時間停電に対するもので
あり、停電が発生した後に炊飯制御シーケンスを再開し
ても、御飯はおいしく炊き上げることができない。
また、おかゆ炊飯は、その炊飯量に合った加熱量により
炊飯しないと、ふきこぼれや炊き不足となり、おいしい
おかゆを炊き上げることができない。このためマイクロ
コンピュータ制御の炊飯プログラムにおかゆ炊飯制御の
炊飯プログラムが付加されていることが多い。
また、正常に御飯の炊飯ができない場合に、更に水分を
多く加えて、おかゆとして再炊飯を行う場合がある、こ
のような場合のおかゆ炊飯に関しても、マイクロコンピ
ュータ制御によるおかゆ炊飯制御を行う場合、停電が発
生し給電復帰した後に、炊飯制御シーケンスを再開して
も、停電復帰の条件を考慮して、適切に炊飯制御を行わ
ないと、おいしいおかゆを炊き上げることができないと
いう問題があった。
本発明の目的は、おかゆ炊飯制御機能を備えた炊飯ジャ
ーにおいて、停電発生後の給電復帰時に、適切におかゆ
炊飯制御を再開することができる炊飯ジャーを提供する
ことにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本
細胞書の記述及び添付図面によって明らかになるであろ
う。
〔課題を解決するための手段〕
前記の目的を達成するため、本発明の炊飯ジャーは、第
1設定温度で行う吸水工程制御,第2設定温度までのフ
ル通電工程制御,炊飯容量判定工程制御,判定した炊飯
容量に応じて炊き上げを行う炊き上げ工程制御,および
沸騰近傍で弱加熱を所定時間持続する炊飯工程制御から
なるおかゆ炊飯制御シーケンスを順次に行い、おかゆ炊
飯を行う炊飯ジャーであって、停電が発生した場合、停
電発生後の給電復帰時に、炊飯鍋の温度を判定し、給電
復帰時の炊飯鍋の温度が第1設定温度以下の場合は吸水
工程の初期から、給電復帰時の炊飯鍋の温度が第2設定
温度以下の場合はフル通電工程初期から給電復帰時の炊
飯鍋の温度が沸騰近傍温度以下の場合は炊飯容量判定工
程の初期から、また、給電復帰時の炊飯鍋の温度が沸騰
近傍温度以上の場合は炊飯工程の初期から、それぞれの
おかゆ炊飯制御シーケンスを再開する炊飯制御手段を備
えたことを特徴とする。
〔作用〕
前記手段によれば、おかゆ炊飯中に、例えば電圧降下に
よる瞬断停電やヒューズの断線及び遮断器の動作による
短時間停電等の停電があっても、給電復帰時の炊飯鍋の
温度を判定して、給電復帰時の炊飯鍋の温度が第1設定
温度以下の場合は吸水工程初期から、給電復帰時の炊飯
鍋の温度が第2設定温度以下の場合はフル通電工程の初
期から、給電復帰時の炊飯鍋の温度が沸騰近傍温度以下
の場合は炊飯容量判定工程の初期から、給電復帰時の炊
飯鍋の温度が沸騰近傍温度以上の場合は炊飯工程初期か
ら、炊き上げることにより、給電が復帰した時から炊飯
しても、この復帰した時の温度に基づく工程の初期から
確実にその工程を経て炊き上げることができるので、停
電になっても停電時の工程をとばして炊き不足を生じさ
せたり、炊飯工程の初めから炊き直して炊過ぎを生じさ
せることなく、確実に各工程を経ておいしいおかゆを炊
き上げることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を、図面を用いて説明する。
第1図は、本発明の一実施例にかかる炊飯ジャーの断面
図である。第1図において、1は炊飯ジャー本体、2は
炊飯ジャー本体1の蓋部、3は炊飯ジャー本体1の本体
部である。本体部3には、内鍋4,内鍋を収納する内鍋
収納容器5,内鍋底部の炊飯ヒータ6,内鍋収納容器の
肩部に設けられる肩リング7,内鍋収納容器の肩部の肩
リング内に設けられる保温ヒータ(以後、肩ヒータと称
する)8,内鍋収納容器の胴部に設けられる保温ヒータ
(以後、保温ヒータと称する)9,マイクロコンピュー
タ等を組み込んだ制御ユニット10等が内部に設けられ
る。また、内鍋4は肩部が鍋蓋4aに接して、上部が鍋
蓋4aで蓋われる。鍋蓋4aは熱伝導性の高い材質、例
えば、アルミニウムを成形して構成される。温度センサ
25が、鍋蓋4aに密着する位置に配置されたセンサケー
スに入れられて設けられる。また、内鍋の底部分には、
温度センサ29が設けられる。11は機能表示選択操作ユニ
ットである。
機能表示選択操作ユニット11は炊飯ジャー本体1の上部
位置に配設されており、この機能表示選択操作ユニット
11には、後述するように、複数個の操作キースイッチ,
各種の状態を表示する発光ダイオード、時刻を表示する
7セグメントの文字表示器が設けられている。操作キー
スイッチとしては、時キースイッチ,分キースイッチ,
予約キースイッチ,メニューキースイッチ,開始キース
イッチ,取消キースイッチの各キースイッチが設けられ
ている。
第2図は、機能表示選択操作ユニットのパネル面を示す
正面図である。第2図において、12は文字表示器であ
り、例えば、各表示桁の文字を7セグメントで表示する
4桁の数字表示液晶モジュールである。文字表示器12に
は、時刻が表示されると共に、予約炊飯等を行う場合の
予約時間が表示される。13aは時間桁を操作する時キー
スイッチ、13bは分桁を操作する分キースイッチ、13c
は予約を指示する予約キースイッチ、13dは炊飯メニュ
ーを指示するメニューキースイッチ、13eは炊飯動作ス
タートまたは予約炊飯動作スタートを指示する開始キー
スイッチ、13fは各操作の取消を行う取消キースイッチ
である。また、14は動作モードを表示する状態表示部で
ある。状態表示部14には、炊飯ジャー各種の状態を表示
する複数個の発光ダイオードが設けられている。表示す
べき状態として、予約モードの区別,炊飯制御の炊飯メ
ニュー種別,および保温モードの区別の各状態を表示す
るために、それぞれ「予約1」,「予約2」,「白
米」,「早炊き」,[炊込み」,「おこわ」,「玄
米」,「おかゆ」,「保温」,および「炊きたて保温」
と表記した発光ダイオードを点灯して、各種の状態を表
示する。
第3図は、マイクロコンピュータを用いた制御ユニット
の要部の構成を示すブロック図である。第3図におい
て、6は炊飯ヒータ、8は肩ヒータ、9は保温ヒータ、
10は制御ユニット、11は機能表示選択操作ユニット、25
は鍋蓋部分に設けられる蓋部の温度センサ(以後、蓋セ
ンサと称する)、また、29は内鍋の底部分に設けられる
底部の温度センサ(以後、底センサと称する)である。
機能表示選択操作ユニット11には、前述したように、7
セグメントの文字表示器12,操作キースイッチ13(13a
〜13f),状態表示部14の発光ダイオードが設けられて
いる。また、15は商用交流電源、16は温度ヒューズであ
る。制御ユニット10には、炊飯モード時と保温モード時
とを切替えるリレー17,炊飯ヒータ6の通電制御を行う
トライアック18,保温ヒータ9の通電制御を行うトライ
アック19a,肩ヒータ8の通電制御を行うトライアック
19b,マイクロコンピュータ20,時計機構21,ブザー22
等が備えられている。内鍋の蓋部に設けられる温度セン
サ(蓋センサ25)はサーミスタ等で構成される。また、
鍋底部に設けられる底部の温度センサ(底センサ)29
も、同様に、サーミスタ等で構成されている。これらの
温度センサは、温度を検出して温度に対応する電気信号
を出力する。温度に対応する電気信号はマイクロコンピ
ュータ20のアナログ/ディジタル変換ポートに入力され
る。マイクロコンピュータ20は、内部に処理装置CP
U,メモリRAM,プログラムメモリROM,アナログ
/ディジタル変換機能を有する入力ポート,キースイッ
チ入力を受付ける複数の入力ポート,制御出力信号およ
び表示制御信号を出す出力ポート等を内蔵するものであ
り、プログラムメモリに格納されているプログラムを従
い、入力ポートからの入力に対応して所定の出力信号を
出力ポートから出力する。すなわち、マイクロコンピュ
ータ20は、各々の温度センサ(蓋センサ25,底センサ2
9),時計機構21,操作キースイッチ13からの入力を受
け、内蔵する処理プログラムに従い、一連の処理を行
い、ヒータの通電制御を行うトライアック等への制御信
号を送出すると共に、動作モード等の状態を表示するた
めに、状態表示部14の発光ダイオードへの点灯制御信号
を送出する。また、時計機構21からの時刻信号はマイク
ロコンピュータ20に入力され、文字表示器12で時刻表示
がされると共に、タイマ予約炊飯を行う場合の予約時間
を判定するための信号として、マイクロコンピュータ20
に入力され用いられる。
次に、このように構成された炊飯ジャーの動作を説明す
る。
第4図は、マイクロコンピュータの全体の制御の流れの
概略を示すフローチャートである。第4図を参照して説
明する。
電源がオンとされると、ステップ31において、炊飯制
御の前処理を行う。この炊飯制御の前処理ではマイクロ
コンピュータの各種の内部レジスタ,タイマ等をリセッ
トする初期化処理を行い、炊飯メニュー設定,炊飯予約
時間設定等の炊飯動作指示データ設定処理が行われ、続
いて、開始キースイッチがオンとされると(または予約
炊飯の場合には予約時間となると)、ステップ32から
の処理を行う。ステップ32においては、炊飯制御を行
うために、リレーをオンとし、炊飯ヒータ回路をオンと
する。次に、ステップ33の炊飯工程制御を行う。これ
により、米を炊き上げる炊飯動作が行われる。炊飯動作
が終了すると、次に、ステップ34でリレーをオフと
し、炊飯ヒータ回路をオフにして、炊き上った御飯を保
温するための保温制御を行う保温制御モードとする。保
温制御モードでは、ステップ35からの処理を行う。こ
の保温制御モードにおいては、ステップ35で通常保温
制御を行い、次のステップ36において、温度異常であ
るか否かを判定する。温度異常であれば、ステップ37
において、異常報知,異常表示等のエラー処理を行い、
全体の処理を終了する。また、ステップ36において、
温度異常でなければ、ステップ35に戻って、通常保温
制御を繰り返し行う。
次に、このように構成されたマイクロコンピュータ制御
による炊飯制御の処理の概略の動作を説明する。
内鍋4に所望量の米と、それに見合った水を入れ、開始
イースイッチをオンすると、制御ユニット10のマイクロ
コンピュータ20は、その中のプログラムメモリROMに
記憶されている炊飯プログラムの処理ステップにしたが
って、炊飯工程における加熱のための電力制御を開始す
る。このとき、マイクロコンピュータ20は、蓋センサ25
および底センサ29からの電圧出力をアナログ/ディジタ
ル変換機能の入力ポートA/Dからディジタル量に変換
して入力し、温度に変換する処理を行い、入力された温
度を判定して、温度の判定結果から各種の炊飯工程の制
御を行うことになる。この炊飯工程では、炊飯の初期に
おいては、加熱電力を小さくして米に吸水させる吸水工
程を行う。次に、加熱電力を大きくして、所定温度での
炊飯量判定を行い、急激昇温して、沸騰させる炊き上げ
工程を行い、そして、沸騰を持続させる沸騰維持工程を
行う。この沸騰維持工程が続いて、米が十分に水を吸水
し内鍋底部の水分がなくなり、所定の温度、例えば13
0℃に達すると、この温度を底センサ29により検知して
マイクロコンピュータ20は加熱用のヒータをオフとし
て、沸騰維持工程を終了する。次に、所定時間の間、第
1むらし工程,第1追い炊き工程,第2むらし工程,第
2追い炊き工程等を行い、最終的に保温工程に至って、
炊飯工程を終了する。炊飯工程制御を終了すると、次に
は保温工程制御に移行する。
第5図は、マイクロコンピュータの制御により通常の炊
飯工程の制御を行った場合の内鍋の温度変化を示す炊飯
温度カーブの一例を示す図である。第5図において、領
域Iは吸水工程を示し、領域IIは炊飯容量判定工程を含
む炊き上げ工程を示し、領域IIIは沸騰維持工程を示
す。また、領域IVは追い炊き工程を含むむらし工程を示
している。領域IIの炊き上げ工程は、加熱電力を大きく
して、急激昇温して沸騰させ、沸騰維持工程へと続ける
工程である。この工程では、炊飯容量を判定(合数判
定)する工程を含み、この炊飯容量判定工程により、炊
飯容量を判定する。そして、次の沸騰維持工程におい
て、判定した炊飯容量に応じた適切な加熱電力に制御し
て、適切に沸騰を持続させて炊飯を行う。
また、第6図は、おかゆ炊飯制御を行った場合の内鍋の
温度変化を示す炊飯温度カーブの一例を示す図である。
おかゆ炊飯制御も、基本的には通常の炊飯工程の制御と
同様な炊飯制御シーケンスにより、炊飯制御が行なわれ
る。
第6図に示すように、おかゆ炊飯の炊飯制御シーケンス
では、まず、第1設定温度の40℃付近で吸水工程を行
い、70℃付近の第2設定温度までのフル通電工程を行
い、次に、炊飯容量を判定して、判定した炊飯容量に応
じて炊き上げを行う合数判定の工程を行い、続いて、炊
き上げ終了むらし工程を行い、更にいわゆる「とろ火炊
き」の工程へと続けて、沸騰近傍での弱加熱を所定時間
持続しておかゆ炊飯を行う。このようにして、正常時に
おけるおかゆ炊飯制御を行う。
第7a図,第7b図,第7c図,および第7d図は、給
電復帰時におけるマイクロコンピュータ制御によるおか
ゆ炊飯制御の制御動作の一実施例を示すフローチャート
である。
まず、第7a図を参照して説明する。炊飯ジャーにおい
て停電状態が解消され給電復帰すると、給電復帰スター
トとなる。この場合、まず、ステップ40において、イ
ニシャルクリアを行う。このイニシャルクリアの処理で
は、マイクロコンピュータの各種の内部レジスタ,制御
タイマ等をリセットする。次に、ステップ41で時刻表
示用の文字表示器において、停電発生を表示するコロン
点滅表示を行う。次に、停電記憶回路に記憶されている
停電発生前の動作モードのメモリを読み出し、ステップ
42において炊飯メモリであるか否かを判定する。炊飯
メモリでない場合、ステップ43において、おかゆメモ
リであるか否かを判定する。おかゆメモリでない場合、
更に、ステップ44で保温メモリであるか否かを判定す
る。保温メモリでもない場合、初期モードに復帰する。
一方、ステップ42で、炊飯メモリと判定された場合、
炊飯制御に移行する。この炊飯制御では、ここでは詳述
しないが、停電状態に応じて炊飯制御を続行するか、炊
飯エラー表示などを行う。ステップ43で、おかゆメモ
リと判定された場合、ステップ45に進み、ステップ4
5からの給電復帰時のおかゆ炊飯制御を行う。また、ス
テップ44で、保温メモリと判定された場合には停電状
態に応じて保温制御を続行し、または、保温エラー表示
などを行う。
ステップ45からの給電復帰時のおかゆ炊飯制御では、
まず、ステップ45,ステップ46,およびステップ4
7において、温度センサのデータを読み取り、現在の鍋
の温度を判定し、判定した鍋の温度に応じて、それぞれ
のおかゆ炊飯制御を行う。
ステップ45で給電復帰時の炊飯鍋の温度が第1設定温
度以下、例えば40℃以下と判定された場合、ステップ
48(第7b図)に進み、吸水工程からの炊飯制御を行
う。続くステップ46で炊飯鍋の温度が第2設定温度以
下、例えば71℃以下と判定された場合には、ステップ
64(第7c図)に進み、吸水工程の終了後のフル通電
からの炊飯制御を行う。更に続くステップ47で炊飯鍋
の温度が沸騰近傍温度、例えば95℃以下と判定された
場合、ステップ67(第7c図)に進み、合数判定工程
からの炊飯制御を行い、また、炊飯鍋の温度が沸騰近傍
温度、例えば95℃を越えていると判定された場合に
は、ステップ82(第7d図)に進んで、とろ火炊き工
程からの炊飯制御を行う。
第7b図を参照して、ステップ48からの処理を説明す
る。ステップ45からのステプ48に進んでくると、ま
ず、ステップ48で炊飯LEDを点灯し、ステップ49
でおかゆ指定を行い、次にステップ50でおかゆメモリ
をセットする。続いて、ステップ51から始まる吸水工
程を開始する。ステップ51では、25℃以下であるか
否を判定する。25℃以下であれば、ステップ52にお
いて炊飯ヒータを6/14でオンとし、ステップ53におい
て保温ヒータを8/14でオンとして、ステップ51に戻
る。また、ステップ51で25℃を越えていると判定さ
れると、更にステップ54で38℃以下であるか否を判
定する。38℃以下であれば、次にステップ55におい
て炊飯ヒータを2/14でオンとし、ステップ56において
保温ヒータを12/14でオンとして、ステップ51に戻
る。この処理を繰り返し行い、ステップ54で38℃を
越えていると判定されると、ステップ57で炊飯ヒータ
をオフとして、更に、ステップ58で41℃以下である
か否かを判定する。この判定で、41℃以下と判定され
れば、ステップ59において保温ヒータを14/14でオン
として、また、41℃以下でなければ、ステップ60で
保温ヒータをオフとし、ステップ61で500秒が経過
したか否かを判定し、500秒が経過するまでは、ステ
ップ51に戻り、ステップ51からの処理を繰り返し行
う。ステップ61で500秒の経過が判定できると、吸
水工程の処理を終了する。
次に、第7c図に示すステップ62からのフル通電工程
の処理を行う。ステップ62では炊飯ヒータを14/14で
オンとし、次のステップ63において71℃以下である
か否かを判定し、71℃以下であれば、ステップ62の
炊飯ヒータのフル通電を継続する。
一方、ステップ46(第7a図)で71℃以下と判定さ
れ、ステップ64に進んできた場合、ステップ64で炊
飯LEDを点灯し、ステップ65でおかゆ指定を行い、
更にステップ66でおかゆメモリをセットして、続い
て、ステップ62からのフル通電の処理を行う。
ステップ62でフル通電を行い、次のステップ63で、
71℃を越することが判定できると、次に、ステップ7
0からの合数判定工程の処理を行う。
また、ステップ47(第7a図)で95℃以下と判定さ
れ、ステップ67に進んできた場合には、ステップ67
において、炊飯LEDを点灯し、ステップ68でおかゆ
指定を行い、更に、ステップ69でおかゆメモリをセッ
トして、続いて、ステップ70からの合数判定工程の処
理を行う。
合数判定工程の処理では、ステップ70において基準温
度のTm℃以下であるか否かを判定する。
温度がTm℃以下であれば、ステップ71で炊飯ヒータ
を14/14でオンとし、また、Tm℃以下でなければ、ス
テップ72で炊飯ヒータをオフとし、ステップ73で時
間積算(S)を行って、次に、ステップ74でtn秒が
経過したが否かを判定する。tn秒が経過するまでは、
ステップ70に戻り、ステップ70からの処理を繰り返
し行う。ステップ74でtn秒の経過が判定できると、
次にステップ75に進み、m=n(nはカウンタ、mは
Tm℃に対応して設定される繰り返し数)となったか否
かを判定する、m=nでなければ、ステップ76でnに
1が加算して増加し、ステップ70に戻り、ステップ7
0からの処理を繰り返し行う。すなわち、このステップ
70から処理をm回分繰り返し行う。m回のステップ7
0からの処理が終了して、合数に対応する時間積算の値
(S)が求まると、次からの処理ステップ(第7d図)
で、この値に応じて炊飯ヒータのフル通電を行い、ふき
こぼれや炊き不足が生じないようにして炊き上げを行う
ことになる。
次のステップ77(第7d図)では、炊飯ヒータを14/1
4でオンとするフル通電とし、次のステップ78におい
て0≦S<a1であるか否かを判定し、更に次のステッ
プ79でa1>S<a2であるか否かを判定する。ここ
で、a1及びa2は実験によりあらかじめ決められた定
数である。この判定によりフル通電する通電時間を、合
数に対応する時間積算の値(S)に応じて変化して、ふ
きあがり、ふきこぼれ、炊き不足等が生じないようにし
て加熱する通電制御を行う。
すなわち、0≦S<a1であることが判定されると、ス
テップ81で所定時間180秒が経過するまでのフル通
電を行い、ステップ85からのとろ火炊き工程の炊飯制
御を行う。a1≦S<a2であることが判定されると、
ステップ80を通る処理フローにより100秒が経過す
るまでのフル通電の制御を行って、ステップ85からの
とろ火炊き工程の炊飯制御を行う。また、a2<Sであ
ることが判定されると、フル通電を行わずに次のステッ
プ85からのとろ火炊き工程の炊飯制御を行う。
一方、ステップ47(第7a図)で95℃を越えている
と判定され、ステップ82に進んできた場合、ステップ
82で炊飯LEDを点灯し、ステップ83でおかゆ指定
を行い、更にステップ84でおかゆメモリをセットし
て、続いて、ステップ85からのとろ火炊き工程の炊飯
制御を行う。
とろ火炊き工程の炊飯制御では、まず、ステップ85に
おいて炊飯ヒータを2/14でオンとし、次のステップ86
において保温ヒータを12/14でオンとして、次のステッ
プ87で、2000秒が経過したか否かを判定する。2
000秒が経過するまでは、ステップ85に戻り、ステ
ップ85からの弱加熱の通電によるとろ火炊き工程の制
御を繰り返し行う。ステップ87において、2000秒
の経過が判定できると、とろ火炊き工程の処理を終了し
て、ステップ88に進み、炊飯ヒータをオフとし、次に
ステップ89で保温ヒータをオフとし、ステップ90で
おかゆメモリをリセットし、更にステップ91で炊飯L
EDを消灯して処理を終了して、一連の処理を終了す
る。
以上、説明したように、本実施例のおかゆ炊飯ジャーに
よれば、炊飯制御手段が、停電発生後の給電復帰時のお
かゆ炊飯制御シーケンスとして、給電復帰時の炊飯鍋の
温度を判定し、吸で復帰時の炊飯鍋の温度が第1設定温
度以下の場合は吸水工程の初期から、給電復帰時の炊飯
鍋の温度が第2設定温度以下の場合はフル通電工程の初
期から、給電復帰時の炊飯鍋の温度が沸騰近傍温度以下
の場合は炊飯容量判定工程の初期から、また、給電復帰
時の炊飯鍋の温度が沸騰近傍温度以上の場合は炊飯工程
の初期から、それぞれのおかゆ炊飯制御シーケンスを再
開する。
これにより、停電発生後の給電復帰時のおかゆ炊飯制御
シーケンスでは、4つの炊飯制御コースに分けておかゆ
炊飯が行なわれるので、停電になっても停電時の工程を
とばして炊き不足を生じさせたり、炊飯工程の初めから
炊き直して炊過ぎを生じさせることなく、確実に各工程
を経ておいしいおかゆを炊き上げることができる。
以上、本発明を実施例にもとづき具体的に説明したが、
本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であること
は言うまでもない。
例えば、本実施例では、制御手段としてマイクロコンピ
ュータを用いたが、本発明においては、プロセッサ等の
制御機能を有する制御装置であればどのようなものであ
ってもよいことは勿論である。
〔発明の効果〕
以上、説明したように、本発明の炊飯ジャーによれば、
おかゆ炊飯中に、例えば電圧降下による瞬断停電やヒュ
ーズの断線及び遮断器の動作による短時間停電等の停電
があっても、給電復帰時の炊飯鍋の温度を判定して、給
電復帰時の炊飯鍋の温度が第1設定温度以下の場合は吸
水工程初期から、給電復帰時の炊飯鍋の温度が第2設定
温度以下の場合はフル通電工程の初期から、給電復帰時
の炊飯鍋の温度が沸騰近傍温度以下の場合は炊飯容量判
定工程の初期から、給電復帰時の炊飯鍋の温度から沸騰
近傍温度以上の場合は炊飯工程初期から、炊き上げるこ
とにより、給電が復帰した時から炊飯しても、この復帰
した時の温度に基づく工程の初期から確実にその工程を
経て炊き上げることができるので、停電になっても停電
時の工程をとばして炊き不足を生じさせたり、炊飯工程
の初めから炊き直して炊過ぎを生じさせることなく、確
実に各工程を経ておいしいおかゆを炊き上げることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例にかかる炊飯ジャーの断面
図、 第2図は、機能表示選択操作ユニットのパネル面を示す
正面図、 第3図は、マイクロコンピュータを用いた制御ユニット
の要部の構成を示すブロック図、 第4図は、マイクロコンピュータの全体の制御の流れの
概略を示すフローチャート、 第5図は、マイクロコンピュータの制御により通常の炊
飯工程の制御を行った場合の内鍋の温度変化を示す炊飯
温度カーブの一例を示す図、 第6図は、おかゆ炊飯制御を行った場合の内鍋の温度変
化を示す炊飯温度カーブの一例を示す図、 第7a図,第7b図,第7c図,および第7d図は、給
電復帰時におけるマイクロコンピュータ制御によるおか
ゆ炊飯制御の制御動作の一実施例を示すフローチャート
である。 図中、1…炊飯ジャー本体、2…蓋部、3…本体部、4
…内鍋、4a…鍋蓋、5…内鍋収納容器、6…炊飯ヒー
タ、7…肩リング、8…肩ヒータ、9…保温ヒータ、10
…制御ユニット、11…機能表示選択操作ユニット、12…
文字表示器、13…操作キースイッチ、14…状態表示部、
15…商用交流電源、16…温度ヒューズ、17…リレー、1
8,19a,19b…トライアック、20…マイクロコンピュ
ータ、21…時計機構、22…ブザー、25…温度センサ(蓋
センサ)、29…温度センサ(底センサ)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1設定温度で行う吸水工程制御,第2設
    定温度までのフル通電工程制御,炊飯容量判定工程制
    御,判定した炊飯容量に応じて炊き上げを行う炊き上げ
    工程制御,および沸騰近傍で弱加熱を所定時間持続する
    炊飯工程制御からなるおかゆ炊飯制御シーケンスを順次
    に行い、おかゆ炊飯を行う炊飯ジャーであって、停電が
    発生した場合、停電発生後の給電復帰時に、炊飯鍋の温
    度を判定し、給電復帰時の炊飯鍋の温度が第1設定温度
    以下の場合は吸水工程の初期から、給電復帰時の炊飯鍋
    の温度が第2設定温度以下の場合はフル通電工程の初期
    から、給電復帰時の炊飯鍋の温度が沸騰近傍温度以下の
    場合は炊飯容量判定工程の初期から、また、給電復帰時
    の炊飯鍋の温度が沸騰近傍温度以上の場合は炊飯工程の
    初期から、それぞれのおかゆ炊飯制御シーケンスを再開
    する炊飯制御手段を備えたことを特徴とする炊飯ジャ
    ー。
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