JP2864629B2 - 伝導度変調型mosfet - Google Patents

伝導度変調型mosfet

Info

Publication number
JP2864629B2
JP2864629B2 JP2053063A JP5306390A JP2864629B2 JP 2864629 B2 JP2864629 B2 JP 2864629B2 JP 2053063 A JP2053063 A JP 2053063A JP 5306390 A JP5306390 A JP 5306390A JP 2864629 B2 JP2864629 B2 JP 2864629B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
layer
short
conductivity type
igbt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2053063A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03254159A (ja
Inventor
浩 島袋
康和 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2053063A priority Critical patent/JP2864629B2/ja
Publication of JPH03254159A publication Critical patent/JPH03254159A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2864629B2 publication Critical patent/JP2864629B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thyristors (AREA)
  • Bipolar Transistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、スイッチング速度を向上するための、いわ
ゆるアノード・ショートあるいはカソード・ショート構
造を有する伝導度変調型MOSFETに関する。
〔従来の技術〕
伝導度変調型MOSFETは、バイポーラトランジスタのベ
ース電流をMOSFETにより供給することによって電圧駆動
を可能にしたもので、絶縁ゲート型バイポーラトランジ
スタとも呼ばれるので以下、IGBTと略記する。第2図は
従来のnチャネルIGBTの構造を示す。この構造は、p+
6となるp型シリコン基板上にn+層5,n-層4を順次エピ
タキシャル成長させ、n-層4表面部にpウエル2、その
表面部にn型ソース領域3を形成し、ソース領域3の間
の表面上に図示しないゲート絶縁膜を介してゲート端子
Gに接続されるゲート電極1を通常のたて型MOSFETの製
造プロセスと同様にして設ける。そして、pウエル2内
のp+層21とソース領域3にエミッタ端子Eに接続される
エミッタ電極7、p+層6にコレクタ端子Cに接続される
コレクタ電極8を接触させることにより作成される。
このIGBTの動作は、まずゲート電極1に正のゲート電
圧を印加し、ゲート電極直下のpウエル2の表面を反転
させ、チャネルを形成する。エミッタ電極7を接地し、
コレクタ電極8に正の電圧を印加すると、ソース領域3
から電子がチャネルを通ってn-層4に流れ込む。またp+
層からn+層6,n-層4に注入される少数キャリアの正孔に
より、n-層4に伝導度変調が誘起される。この伝導度変
調により、n-層4が低抵抗となるため、高耐圧素子にも
かかわらず、コレクタ,エミッタ間飽和電圧VCE(sat)
低くすることができる。例えば耐圧1200V,コレクタ電流
密度46A/cm2のときに3VのVCE(sat)が得られる。
しかし、第2図に示す構造のIGBTでは、ターンオフ時
にn-層に入った電子が正孔の注入により消滅するまで、
コレクタ電流が流れるのでスイッチング時間が長くなる
という欠点がある。ライフタイムキラーを導入し、高速
スイッチングと低飽和電圧の双方を再現性よく達成する
ことは、製造プロセス上の制御が難しく、歩留の低下を
まねく。また、高耐圧を達成するために、n-層4を100
μmと厚く積まなければならないのでコストアップとな
るという欠点がある。
この対策として、スイッチング特性と飽和電圧の関係
を再現性よくし、かつコストダウンを図るために、第3
図に示すような構造をもつ、いわゆるアノード・ショー
ト型のIGBTがある。このIGBTの製造には、厚さ200μm
程度のn-基板を用いることができるので安価にできる。
そして、通常のMOSFET製造工程のほかに、コレクタ電極
8の設けられる側にn+層5,p+層6が板面方向に隣接する
よう、反転マスクを用いてのイオン注入とアニールによ
り形成する。この製造工程はライフタイムキラー導入に
比して安定であり、工程増によるコストアップはわずか
である。この構造では、p+層6とn-層4が接するため、
正孔の注入効率は高いので、低飽和電圧が確保でき、ま
た、ターンオフ時には、n-層4中の電子がn+層5を通っ
てすばやくコレクタ電極8へ引き出されるので高速スイ
ッチングが期待される。pチャネルIGBTにおいても同様
な構造によってカソード・ショート型にすることによ
り、同様な効果が期待できる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のようなアノード・ショート型のIGBTの飽和電圧
VCE(sat)および125℃におけるターンオフ時間のアノー
ド・ショート率依存性を第4,第5図に示す。アノード・
ショート率はn+層5の面積のコレクタ電極8の全接触面
積に対する割合である。すなわち、第2図に示したIGBT
ではアノードショート率0、p+層6のないたて型MOSFET
ではアノード・ショート率100%である。第4,第5図か
らわかるように、アノード・ショート型IGBTでは飽和電
圧が電力素子の評価の基準となる3Vの場合にターンオフ
時間が2.1μsecとまだ遅いという欠点がある。
本発明の目的は、この欠点を除き、低い飽和電圧でタ
ーンオフ時間を短くしたIGBTを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、低不純物濃度で第一導
電型の第一領域、その第一領域の一側の表面部に選択的
に形成された第二導電型の第二領域、その第二領域の表
面部に選択的に形成された第一導電型の第三領域、第二
領域の第一領域および第三領域にはさまれた表面領域上
にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極、第二領
域および第三領域に共通に接触するエミッタ電極ならび
に第一領域の他側面に隣接する該他側面に対して平行方
向に交互に形成された第一導電型の第四領域および第二
導電型の第五領域に共通に接触するコレクタ電極を備え
たものにおいて、一部の第五領域の第一領域との接触面
積が他の第五領域の第一領域との接触面積に比して大き
くされたものとする。
〔作用〕
オン時に第一領域,第二領域,第三領域およびゲート
電極によって構成されるMOS構造によって第一導電型の
第一領域に供給される多数キャリアの電流は、一部広く
した第二導電型の第五領域に沿って低不純物濃度の第一
領域から第一導電型高不純物濃度の第四領域へ流れるの
で、第五領域と第一領域の間に電位差が生じ、それによ
り第五領域から第一領域への第一領域の少数キャリアの
注入効率が高められる。従って、短いターンオフ時間を
得るためアノード・ショート率を高くしても、従来のア
ノード・ショートあるいはカソード・ショート構造より
低い飽和電圧を達成することができる。
これを図を用いてnチャネルIGBTについて説明する。
第6図はp+層6が交互に同じ幅で条状に形成されたアノ
ード・シーョト率50%のIGBTのコレクタ電極側を示す。
第7図はコレクタ電極8と接触する条状のp+層が一部は
第6図のp+層6より幅の広いp+層61として、他は幅の狭
いp+層62として形成され、全体としてアノード・ショー
ト率を50%とした本発明に基づくIGBTのコレクタ電極側
を示す。いずれの場合も、n-層4内の電子電流10には、
n+層5を通ってコレクタ電極8に流れるものと、p+層6,
61,62から注入される正孔電流11と再結合するものがあ
る。第6図の場合は、p+層6の面方向に沿って流れる電
子電流10の移動距離が短いため、十分な伝導度変調を起
こすに足る正孔を注入させるようなp+−n-間の電位差が
生じないので、第4図に示したように飽和電圧が上昇し
てしまう。しかるに、第7図の場合は、p+層61に沿って
流れる電子電流10の移動距離が長くなるので、p+層61と
n-層4の間に十分な電位差が生じ、伝導度変調が効果的
に働く。他のp+層62の領域は幅が狭くなるが、正孔の注
入はわずかな電位差の相違で指数函数的に変化するの
で、全体的には正孔の注入が増加する。この効果は数値
計算によっても確認できた。これにより、アノード・シ
ョート率を下げなくても、すなわち、第5図に示すよう
にターンオフ時間を長くしなくても、飽和電圧を低くす
ることができる。
〔実施例〕
第1図は、本発明の一実施例のIGBTの断面構造を示
し、第2,第3,第6,第7図と共通の部分には同一の符号が
付されている。このIGBTのエミッタ電極,ゲート電極側
の構造は第3図と同様でn-層4(第一領域)の一側にp
ウエル2(第二領域)が形成され、pウエル2の表面部
にnソース領域3(第三領域)およびp+コンタクト層21
が形成されている。p+層21およびソース領域3にはエミ
ッタ電極7が接触し、二つのソース領域3にはさまれた
部分の表面上には、図示しないゲート絶縁膜を介してゲ
ート電極1が設けられている。n-層4の他側には条状の
p+層(第五領域)とn+層(第四領域)が交互に設けら
れ、それにコレクタ電極が接触するアノード・ショート
構造を有するが、p+層には幅の広いp+層61と幅の狭いp+
層62がある。p+層61の位置およびその幅については、上
面のMOS構造のパターンとの整合性を取らなければなら
ないのは当然であり、いろいろな場合が考えられる。図
に示した実施例ではアノード・ショート率50%におい
て、p+層61はゲート電極1の中央の直下に位置し、その
幅は33μmである。p+層61の幅は15μmで、6.25μmの
幅のn+層5をはさんで設けられている。このようなコレ
クタ電極側の構造を形成する工程は第3図の場合と同様
であり、n+層5とp+層61,62を形成するためのマスクパ
ターンを変更するだけである。これによって、p+層61と
n-層4の間に伝導度変調が十分に起こり得る電位差約0.
7Vを発生させることができた。この結果、定格1200V,25
Aのアノード・ショート型IGBTにおいて、アノード・シ
ョート率を50%にして、ターンオフ時間1.5μsecで飽和
電圧VCE(sat)を従来のアノード・ショート構造の3.7Vか
ら3Vに低くすることができた。
同様なカソード・ショート構造をとることにより、p
チャネルIGBTでも短いターンオフ時間で低い飽和電圧を
実現することができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ライフタイムキラー導入に比して安
定した製造工程でスイッチング時間を短くできるアノー
ド・ショートまたはカソード・ショート構造で、内部の
低抵抗層と異なる導電型の接触層の一部の幅を拡げるだ
けで、低抵抗層への少数キャリアの注入効率を高め、伝
導度変調が十分に起こり得るようにすることができ、シ
ョート率を高めてターンオフ時間を短くしても、低いオ
ン電圧をもつIGBTを得ることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のIGBTの断面図、第2図は従
来のIGBTの断面図、第3図は従来のアノード・ショート
型IGBTの断面図、第4図は飽和電圧とアノード・ショー
ト率の関係線図、第5図はターンオフ時間とアノード・
ショート率の関係線図、第6図は従来のアノード・ショ
ート型IGBTのキャリアの流れを示す断面図、第7図は本
発明によるアノード・ショート型IGBTのキャリアの流れ
を示す断面図である。 1:ゲート電極、2:pウエル、3:nソース領域、4:n-層、5:
n+層、61,62:p+層、7:エミッタ電極、8:コレクタ電極。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低不純物濃度で第一導電型の第一領域、そ
    の第一領域の一側の表面部に選択的に形成された第二導
    電型の第二領域、その第二領域の表面部に選択的に形成
    された第一導電型の第三領域、第二領域の第一領域およ
    び第三領域にはさまれた表面領域上にゲート絶縁膜を介
    して設けられたゲート電極、第二領域および第三領域に
    共通に接触するエミッタ電極ならびに第一領域の他側面
    に隣接する該他側面に対して平行方向に交互に形成され
    た第一導電型の第四領域および第二導電型の第五領域に
    共通に接触するコレクタ電極を備えたものにおいて、一
    部の第五領域の第一領域との接触面積が他の第五領域の
    第一領域との接触面積に比して大きくされたことを特徴
    とする伝導度変調型MOSFET。
JP2053063A 1990-03-05 1990-03-05 伝導度変調型mosfet Expired - Lifetime JP2864629B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2053063A JP2864629B2 (ja) 1990-03-05 1990-03-05 伝導度変調型mosfet

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2053063A JP2864629B2 (ja) 1990-03-05 1990-03-05 伝導度変調型mosfet

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03254159A JPH03254159A (ja) 1991-11-13
JP2864629B2 true JP2864629B2 (ja) 1999-03-03

Family

ID=12932381

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2053063A Expired - Lifetime JP2864629B2 (ja) 1990-03-05 1990-03-05 伝導度変調型mosfet

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2864629B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005057235A (ja) * 2003-07-24 2005-03-03 Mitsubishi Electric Corp 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ及びその製造方法、並びに、インバータ回路
DE102005019178A1 (de) * 2005-04-25 2006-11-02 Infineon Technologies Ag Halbleiterbauelement, insbesondere rückwärts leitender IGBT
JP5197098B2 (ja) * 2008-03-28 2013-05-15 新電元工業株式会社 Igbtの製造方法
EP2184781A1 (en) * 2008-11-05 2010-05-12 ABB Technology AG Reverse-conducting semiconductor device
JP5250871B2 (ja) 2008-12-24 2013-07-31 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション ムラ評価装置、ムラ評価方法、ディスプレイ検査装置、およびプログラム
JP5742711B2 (ja) * 2011-12-28 2015-07-01 株式会社デンソー 半導体装置
JP2014022708A (ja) * 2012-07-17 2014-02-03 Yoshitaka Sugawara 半導体装置とその動作方法
JP2014146629A (ja) * 2013-01-28 2014-08-14 Hitachi Power Semiconductor Device Ltd 半導体装置
CN110100314B (zh) * 2017-06-09 2022-08-09 富士电机株式会社 半导体装置及半导体装置的制造方法
JP2017228790A (ja) * 2017-08-30 2017-12-28 良孝 菅原 半導体装置とその動作方法
JP6615291B2 (ja) * 2018-09-14 2019-12-04 三菱電機株式会社 電力用半導体装置
JP6618591B2 (ja) * 2018-09-14 2019-12-11 三菱電機株式会社 電力用半導体装置
JP6615292B2 (ja) * 2018-09-14 2019-12-04 三菱電機株式会社 電力用半導体装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS605568A (ja) * 1983-06-23 1985-01-12 Sanken Electric Co Ltd 縦型絶縁ゲ−ト電界効果トランジスタ
JPS60170263A (ja) * 1984-02-15 1985-09-03 Nec Corp 縦型電界効果トランジスタ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03254159A (ja) 1991-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2864629B2 (ja) 伝導度変調型mosfet
KR940002773B1 (ko) 반도체장치
US5397905A (en) Power semiconductor device having an insulated gate field effect transistor and a bipolar transistor
KR100194668B1 (ko) 전력용 절연 게이트 바이폴라 트랜지스터
JPH0732249B2 (ja) 高速スイツチング横形絶縁ゲ−トトランジスタ
JPH0512868B2 (ja)
JP3297060B2 (ja) 絶縁ゲート型サイリスタ
JPH03194974A (ja) Mos型半導体装置
US6147382A (en) Semiconductor switching device with segmented sources
JPS61281557A (ja) 絶縁ゲ−ト半導体装置
KR0163928B1 (ko) 이미터 스위치 사이리스터
JP2964609B2 (ja) 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタおよびその製造方法
JP5292157B2 (ja) 横型絶縁ゲートバイポーラトランジスタおよびその製造方法
JP3277701B2 (ja) 横型絶縁ゲートバイポーラトランジスタ
JPH0414264A (ja) 伝導度変調型mosfet
JP3353529B2 (ja) 横型絶縁ゲートバイポーラトランジスタ
JPH05121425A (ja) バイポーラ静電誘導トランジスタ
KR100424450B1 (ko) 횡형 트렌치 전극 이중 채널 에미터 스위치 사이리스터
JP2795582B2 (ja) 静電誘導型半導体装置
JP2003332577A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH0472670A (ja) 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ
JP2829026B2 (ja) 自己消弧型半導体素子
KR100397858B1 (ko) 절연게이트 바이폴라 트랜지스터
KR100486350B1 (ko) 에미터스위치사이리스터및이의제조방법
JP2772215B2 (ja) 静電誘導半導体装置