JP2772215B2 - 静電誘導半導体装置 - Google Patents

静電誘導半導体装置

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JP2772215B2
JP2772215B2 JP891793A JP891793A JP2772215B2 JP 2772215 B2 JP2772215 B2 JP 2772215B2 JP 891793 A JP891793 A JP 891793A JP 891793 A JP891793 A JP 891793A JP 2772215 B2 JP2772215 B2 JP 2772215B2
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良史 白井
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、静電誘導半導体装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の一つとして、静電誘導サイ
リスタなどの静電誘導半導体装置がある。図4は、従来
の表面ゲート型の静電誘導サイリスタの要部構成をあら
わしている。表面ゲート型の静電誘導半導体装置60の
場合、図4にみるように、半導体基板61の一側の表面
部分に、ゲート領域62とカソード領域63が形成され
ており、ゲート領域62は幹部62aと枝部62bおよ
びパッド用部(図示省略)からなり、ゲート領域62の
枝部62bの間にカソード領域63が配置されている。
図5にみるように、カソード領域63とゲート領域62
の枝部62bとが交互に位置して混在する活性領域67
がいわゆるサイリスタ動作領域であり、複数の活性領域
67がゲート領域62の幹部の間に出来ている。サイリ
スタの場合、半導体基板61の裏面側にはアノード領域
(図示省略)が設けられている。
【0003】そして、図4および図5にみるように、ゲ
ート電極72はゲート領域62の幹部62aのうち半導
体基板61の周囲に沿って設けられた外幹部とだけコン
タクトするように設けられており、カソード電極73は
カソード領域63とゲート領域62の枝部62bとの活
性領域67略全域の上にあってカソード領域3にコンタ
クトするように形成されている。なお、図5ではカソー
ド電極73は省略されており、また、72aはゲート電
極のパッド部である。
【0004】ゲート電極72とカソード電極73の構造
については、図6にみるように、ゲート電極82が、活
性領域67においてもゲート領域62の枝部62bにコ
ンタクトするように設けられているものもある。この場
合、カソード電極83は細長いストライプ状で何本も平
行に並んだ形となる。図4の電極構造の場合は低オン電
圧型である。なぜなら、図6の場合に比べてカソード電
極73の面積が広く抵抗が低く主電流の電圧降下が少な
いからである。言い換えれば、図6の場合はカソード電
極83の面積が小さくて抵抗が高くて主電流の電圧降下
が大きく低オン電圧とは言いがたい。しかし、図6の電
極構造の場合、ゲート電極82が直にゲート領域62の
枝部62bにコンタクトしていてターンオフ時のゲート
電流の引き抜きが速くて高速スイッチング型なのである
が、図4の場合、ゲート電極72がゲート領域62の枝
部62bに直にはコンタクトしておらず、ターンオフ時
の際のゲート電流の引き抜きが遅く、スイチング速度は
速くはない。
【0005】ただ、スイッチング速度が速くなくてもよ
い用途では、低オン電圧型であることは電力損失が少な
くなるため、非常に有用である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4の
電極構造の静電誘導半導体装置は、di/dt耐量が低
いという欠点がある。図4にみるように、中央の二つの
活性領域67の斜線部分の領域は、その他の領域に比べ
てゲート電極72のコンタクト部からの距離が長くて、
ターンオン時にオン信号の到達する時間が他の領域より
も遅れるからである。つまり、サイリスタ動作領域であ
る活性領域67ではターンオン時に主電流が活性領域全
域で同時に万遍なく流れだすのではなく、ターンオン時
に偏って主電流が流れ出し、立ち上がり当初は導通状態
にある部分が僅かなため、di/dt耐量が低くなる。
さらに、このような主電流の集中(偏り)が起こると、
その部分で劣化が速く進むため、十分な長期信頼性の確
保も難しいという問題もある。
【0007】この発明は、上記事情に鑑み、低いオン電
圧を維持しつつdi/dt耐量の向上と十分な長期信頼
性の確保を図れる実用性の高い静電誘導半導体装置を提
供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、この発明にかかる静電誘導半導体装置は、半導体基
板の一側の表面部分に、ゲート領域とカソード領域が設
けられていて、前記ゲート領域は半導体基板の周囲に沿
って設けられた外幹部と外幹部から内側へ延びる内幹部
および各幹部に接続された枝部とを有し、前記ゲート領
域の枝部の間に前記カソード領域が配置されており、半
導体基板の上には、ゲート電極がゲート領域の外幹部沿
いにコンタクトするように設けられているとともにカソ
ード電極がカソード領域にコンタクトするように設けら
れている構成において、前記ゲート電極は内幹部沿いに
もコンタクトするように形成され、前記カソード電極は
カソード領域とゲート領域の枝部とが混在する活性領域
略全域の上を覆うように形成されていることを特徴とす
る。
【0009】この発明にかかる静電誘導半導体装置の場
合、サイリスタ構成の他、トランジスタ構成のものもあ
る。トランジスタ構成の場合、普通、カソードはソー
ス、アノードはドレインと呼ばれる。
【0010】
【作用】この発明の静電誘導半導体装置の場合、カソー
ド領域とゲート領域の枝部とが混在する活性領域に関し
ては、全ての活性領域において、ゲート領域の枝部とゲ
ート電極のコンタクト部までの距離が余り変わらない。
というのは、ゲート電極はゲート領域の内幹部にもコン
タクトしていて、基板の内側に位置する活性領域もゲー
ト電極のコンタクト部に近くなり、活性領域の位置の違
いによるコンタクト部までの距離の差が少なくなったか
らである。従来、基板の内側に位置する活性領域は、外
幹部のコンタクト部まで距離があり、活性領域の位置の
違いによるコンタクト部までの距離が大きくことなって
いたのが解消されたのである。
【0011】このように、活性領域におけるゲート領域
の枝部とゲート電極のコンタクト部の間の距離が殆ど同
じに揃うため、ターンオン時のゲート信号はゲート領域
の全枝部に同時に到達するようなり、この結果、ターン
オン時に活性領域の全域で同時に主電流が流れ出し、活
性領域の特定域で主電流が集中する状態は起こらなくな
る。そのため、di/dt耐量は向上するし、主電流の
集中に起因する劣化が起こらなくなり、十分な長期信頼
性も確保できるようになる。
【0012】また、ゲート領域の内幹部にもゲート電極
がコンタクトすることによりゲート抵抗の低下がもたら
され、この結果、ゲートの駆動能力が従来より向上する
ようにもなる。一方、カソード電極は、活性領域略全域
の上を覆うように形成されていてカソード電極面積が広
いために、低オン電圧特性は何ら損なわれずに維持され
ている。
【0013】また、ゲート電極は幹部に沿ってあるだけ
であり、パターンの細かな活性領域は全面的にカソード
電極形成域であり、その結果、絶縁膜への開孔形状は単
純であり微細でもなく、電極設計は容易であり、パター
ン精度は要求されないから製造し易く、電極の厚みも十
分に確保することが出来て抵抗値を低くできるという利
点も保持されている。
【0014】
【実施例】続いて、この発明の実施例にかかる静電誘導
半導体装置を、図面を参照しながら詳しく説明する。図
1は、実施例の表面ゲート型の静電誘導サイリスタ(以
下、適宜「サイリスタ」と記す)のゲート電極とカソー
ド電極の形成面をあらわし、図2は、実施例のサイリス
タの半導体基板のゲート領域・カソード領域形成側の表
面をあらわす。図3は、実施例のサイリスタの要部を断
面してあらわす。
【0015】実施例の静電誘導サイリスタの場合、図2
および図3にみるように、半導体基板1の一側の表面部
分にはゲート領域2とカソード領域3が形成されてお
り、半導体基板1の裏面側にはゲート領域2と同導電型
のアノード領域(図示省略)が形成されていて、カソー
ド領域3とアノード領域の間が主電流通路となる高比抵
抗領域4となっている。
【0016】ゲート領域2は、外幹部2a、内幹部2b
と枝部2cおよびパッド用部2dからなる。つまり、外
幹部2aが半導体基板1の周囲に沿って四角形の枠状で
設けられていて、外幹部2aから3本の内幹部2bが内
側に向かって延びるように設けられている。そして、各
幹部2a,2bより枝部2cが多数出ており、これら枝
部2cの間にストライプ状の長細いカソード領域3が配
置されている。カソード領域3はゲート領域に囲まれた
状態となっている。カソード領域3とゲート領域2の枝
部2cとが交互に位置して混在する活性領域6がいわゆ
るサイリスタ動作領域である。
【0017】そして、図1にみるように、ゲート電極1
2はゲート領域2の外幹部2a沿いにコンタクトするよ
うに形成されているだけでなく内幹部2bにも沿ってコ
ンタクトするように形成されている。ゲート電極12は
外周部12aも内延部12bも、両方とも、絶縁膜7の
開孔部8,9を通してゲート領域の幹部2a,2b表面
の両方にコンタクトしているのである。なお、図1にお
いて、2dはパッド部である。
【0018】一方、カソード電極13は、図2にみるよ
うに、カソード領域3とゲート領域の枝部2cとが混在
する活性領域6略全域の上にあってカソード領域3にコ
ンタクトするように広く形成されている。カソード電極
13のカソード領域3へのコンタクトも勿論、絶縁膜7
の開孔部10を通してなされる。実施例のサイリスタの
場合、図1にみるように、活性領域6の中間位置にゲー
ト電極12の内延部12bが張出てコンタクトしている
のであるが、活性領域6の中間のゲート電極12のコン
タクトのための開孔部9は略長方形の単純な形状で幅約
50μm程度であり、活性領域6間の間隔が200μm
程度あるため、何らの困難なく余裕をもって内延部12
bの形成が行える。開孔部を覆うゲート電極12のオー
バーラップ寸法は5μm程度であり、ゲート電極12と
カソード電極13の間隔も5μm程度と製造の際の両電
極形成工程には何らの困難性もない。
【0019】いずれの活性領域6のゲート領域2の枝部
2bに関しても、枝部2cとゲート電極12のコンタク
ト部との間の距離は短く、各ゲート領域2の枝部2cと
コンタクト部との間の距離が同じに揃っており、ゲート
信号の伝達時間に差がないことは前述の通りである。こ
の発明は、上記実施例に限らない。例えば、図3におい
て、導電型のn型がp型、p型がn型に反転したものが
他の実施例として挙げられる。また、トランジスタ構成
の場合はアノード領域がソース領域と同導電型のドレイ
ン領域となる。
【0020】
【発明の効果】この発明の静電誘導半導体装置の場合、
カソード領域とゲート領域の枝部とが混在する活性領域
に関しては、全ての活性領域において、ゲート電極のコ
ンタクト部までの距離が余り変わらず、ターンオン時の
ゲート信号はゲート領域の全枝部に同時に到達するよう
なるため、ターンオン時に活性領域の全域で同時に主電
流が流れ出し、活性領域の特定域で主電流が集中する状
態は起こらなくなり、この結果、di/dt耐量は向上
するし、十分な長期信頼性が確保されるのに加えて、カ
ソード電極が活性領域略全域の上を覆うように形成され
ているため、カソード電極面積が広くて低オン電圧特性
は何ら損なわれず、さらに、ゲート抵抗の低減によりゲ
ートの駆動能力も向上しているだけでなく、電極設計、
電極形成工程も容易であり、製造し易く、したがって、
この発明の静電誘導半導体装置は非常に実用性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の静電誘導サイリスタの電極形成面をあ
らわす平面図。
【図2】図1のサイリスタのゲート領域・カソード領域
形成側の基板表面の平面図。
【図3】図1のサイリスタの要部構成の断面図。
【図4】従来のサイリスタの要部構成の断面図。
【図5】図5のサイリスタのゲート電極まわりをあらわ
す平面図。
【図6】従来の他のサイリスタの要部構成の断面図。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 ゲート領域 2a 外幹部 2b 内幹部 2c 枝部 3 カソード領域 6 活性領域 7 絶縁膜 8 開孔部 9 開孔部 12 ゲート電極 13 カソード電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/332 H01L 21/337 - 21/338 H01L 27/095 - 27/098 H01L 29/74 - 29/749 H01L 29/775 - 29/778 H01L 29/80 - 29/812

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一側の表面部分に、ゲート
    領域とカソード領域が設けられていて、前記ゲート領域
    は半導体基板の周囲に沿って設けられた外幹部と外幹部
    から内側へ延びる内幹部および各幹部に接続された枝部
    とを有し、前記ゲート領域の枝部の間に前記カソード領
    域が配置されており、半導体基板の上には、ゲート電極
    がゲート領域の外幹部沿いにコンタクトするように設け
    られているとともにカソード電極がカソード領域にコン
    タクトするように設けられている静電誘導半導体装置に
    おいて、前記ゲート電極は内幹部沿いにもコンタクトす
    るように形成され、前記カソード電極はカソード領域と
    ゲート領域の枝部とが混在する活性領域略全域の上を覆
    うように形成されていることを特徴とする静電誘導半導
    体装置。
JP891793A 1993-01-22 1993-01-22 静電誘導半導体装置 Expired - Lifetime JP2772215B2 (ja)

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