JP2839747B2 - ハイレトルト用袋 - Google Patents
ハイレトルト用袋Info
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- JP2839747B2 JP2839747B2 JP3145946A JP14594691A JP2839747B2 JP 2839747 B2 JP2839747 B2 JP 2839747B2 JP 3145946 A JP3145946 A JP 3145946A JP 14594691 A JP14594691 A JP 14594691A JP 2839747 B2 JP2839747 B2 JP 2839747B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレトルト用袋に関し、特
に、130°C以上の高いレトルト条件(ハイレトルト
と称する)において使用するハイレトルト用袋に関す
る。
に、130°C以上の高いレトルト条件(ハイレトルト
と称する)において使用するハイレトルト用袋に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、レトルト殺菌に供する袋として、
ポリエチレンテレフタレートフィルム、ナイロンフィル
ム、アルミニウム箔、未延伸ポリプロピレンフィルムの
構成や、ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミ
ニウム箔、ナイロンフィルム、未延伸ポリプロピレンフ
ィルムの構成の包装材料を袋状にしたものが広く使用さ
れている。
ポリエチレンテレフタレートフィルム、ナイロンフィル
ム、アルミニウム箔、未延伸ポリプロピレンフィルムの
構成や、ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミ
ニウム箔、ナイロンフィルム、未延伸ポリプロピレンフ
ィルムの構成の包装材料を袋状にしたものが広く使用さ
れている。
【0003】上記包装材料は、それぞれの層の間に接着
剤を介在させた、ドライラミネート法により製造されて
いる。一般に、ナイロンフィルム等のプラスチックフィ
ルムは、接着剤に対する親和性が低く、ドライラミネー
ト法により積層する場合、積層表面をコロナ放電処理に
より表面改質(表面濡れ指数を高める)し、接着性を高
めるとともに、接着性の安定かを図っている。上述した
従来のレトルト用袋においても、ナイロンフィルムの両
面に、コロナ放電処理を施していた。
剤を介在させた、ドライラミネート法により製造されて
いる。一般に、ナイロンフィルム等のプラスチックフィ
ルムは、接着剤に対する親和性が低く、ドライラミネー
ト法により積層する場合、積層表面をコロナ放電処理に
より表面改質(表面濡れ指数を高める)し、接着性を高
めるとともに、接着性の安定かを図っている。上述した
従来のレトルト用袋においても、ナイロンフィルムの両
面に、コロナ放電処理を施していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記ナイロ
ンフィルムの両面にコロナ放電処理を施した従来のレト
ルト用袋を、一般に行われている120℃のレトルト条
件よりも高い、130℃以上の条件のレトルト(ハイレ
トルト)殺菌に適用したところ、ナイロンフィルムとア
ルミニウム箔の積層界面で剥離(デラミネーション)が
生じることがあった。
ンフィルムの両面にコロナ放電処理を施した従来のレト
ルト用袋を、一般に行われている120℃のレトルト条
件よりも高い、130℃以上の条件のレトルト(ハイレ
トルト)殺菌に適用したところ、ナイロンフィルムとア
ルミニウム箔の積層界面で剥離(デラミネーション)が
生じることがあった。
【0005】本発明者らは、この原因を検討した結果、
コロナ放電処理により親水性が高められたナイロンフィ
ルムの表面に、レトルト殺菌時の袋内外から侵入した水
分が作用し、接着剤とナイロンフィルムの結合を切断し
ているのではないか、との結論に到った。すなわち、従
来の120℃程度のレトルト条件では袋の内外から侵入
してくる水分は少ないが、条件を130℃以上とする
と、侵入する水分が多くなり、この水分が親水性の高め
られたナイロンフィルムの表面に取り付き、このとき、
熱によりナイロンフィルムは収縮するが、隣接するアル
ミニウム箔はほとんど寸法変化しないか、ナイロンフィ
ルムとは逆に熱により膨張して伸び、この伸縮の差が接
着の切断のための応力となっているのではないかと考え
たのである。
コロナ放電処理により親水性が高められたナイロンフィ
ルムの表面に、レトルト殺菌時の袋内外から侵入した水
分が作用し、接着剤とナイロンフィルムの結合を切断し
ているのではないか、との結論に到った。すなわち、従
来の120℃程度のレトルト条件では袋の内外から侵入
してくる水分は少ないが、条件を130℃以上とする
と、侵入する水分が多くなり、この水分が親水性の高め
られたナイロンフィルムの表面に取り付き、このとき、
熱によりナイロンフィルムは収縮するが、隣接するアル
ミニウム箔はほとんど寸法変化しないか、ナイロンフィ
ルムとは逆に熱により膨張して伸び、この伸縮の差が接
着の切断のための応力となっているのではないかと考え
たのである。
【0006】そこで、本発明者らは、ナイロンフィルム
に施すコロナ放電処理と剥離現象の関係を検討し、本発
明に到ったのである。
に施すコロナ放電処理と剥離現象の関係を検討し、本発
明に到ったのである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、13
0°C以上のレトルト条件によっても積層層間で剥離の
ないハイレトルト用袋を提供するものであって、ポリエ
チレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ナイロンフィ
ルム、アルミニウム箔、未延伸ポリプロピレンフィルム
をこの順に積層して得られる包装材料を製袋してなるハ
イレトルト用袋であり、二軸延伸ナイロンフィルムのポ
リエチレンテレフタレートフィルムが積層される面の表
面濡れ指数を54dyn/cm以上で、かつ、二軸延伸
ナイロンフィルムのアルミニウム箔が積層される面の表
面濡れ指数を46dyn/cm以下としたことを特徴と
する、ハイレトルト用袋である。
0°C以上のレトルト条件によっても積層層間で剥離の
ないハイレトルト用袋を提供するものであって、ポリエ
チレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ナイロンフィ
ルム、アルミニウム箔、未延伸ポリプロピレンフィルム
をこの順に積層して得られる包装材料を製袋してなるハ
イレトルト用袋であり、二軸延伸ナイロンフィルムのポ
リエチレンテレフタレートフィルムが積層される面の表
面濡れ指数を54dyn/cm以上で、かつ、二軸延伸
ナイロンフィルムのアルミニウム箔が積層される面の表
面濡れ指数を46dyn/cm以下としたことを特徴と
する、ハイレトルト用袋である。
【0008】また本発明は、ポリエチレンテレフタレー
トフィルム、アルミニウム箔、二軸延伸ナイロンフィル
ム、未延伸ポリプロピレンフィルムをこの順に積層して
得られる包装材料を製袋してなるハイレトルト用袋であ
り、二軸延伸ナイロンフィルムの未延伸ポリプロピレン
フィルムが積層される面の表面濡れ指数を54dyn/
cm以上で、かつ、二軸延伸ナイロンフィルムのアルミ
ニウム箔が積層される面の表面濡れ指数を46dyn/
cm以下としたことを特徴とする、ハイレトルト用袋で
ある。
トフィルム、アルミニウム箔、二軸延伸ナイロンフィル
ム、未延伸ポリプロピレンフィルムをこの順に積層して
得られる包装材料を製袋してなるハイレトルト用袋であ
り、二軸延伸ナイロンフィルムの未延伸ポリプロピレン
フィルムが積層される面の表面濡れ指数を54dyn/
cm以上で、かつ、二軸延伸ナイロンフィルムのアルミ
ニウム箔が積層される面の表面濡れ指数を46dyn/
cm以下としたことを特徴とする、ハイレトルト用袋で
ある。
【0009】
【作用】本発明の袋は、包装材料の未延伸ポリプロピレ
ンフィルムを内側にして、2枚を重ね合わせ、充填口を
残して周囲が熱シールされ、袋状とされる。そして、内
容物を収納した後、開口部を密封して、ハイレトルト殺
菌に供される。
ンフィルムを内側にして、2枚を重ね合わせ、充填口を
残して周囲が熱シールされ、袋状とされる。そして、内
容物を収納した後、開口部を密封して、ハイレトルト殺
菌に供される。
【0010】本発明に係る袋において接着に影響を与え
る水分は、袋の端面から侵入してくるものと考えられ
る。
る水分は、袋の端面から侵入してくるものと考えられ
る。
【0011】このとき、二軸延伸ナイロンフィルムのポ
リエチレンテレフタレートフィルムに接する面は表面濡
れ指数が高められているが、ポリエチレンテレフタレー
トフィルムと二軸延伸ナイロンフィルムの間に伸縮の差
が少なく、接着が切断されることがない。また、二軸延
伸ナイロンフィルムとアルミニウム箔の積層界面にも水
分が侵入するが、この面は表面濡れ指数が高められてお
らず、水分が積層界面に作用せず、接着が切断されない
と考えられる。
リエチレンテレフタレートフィルムに接する面は表面濡
れ指数が高められているが、ポリエチレンテレフタレー
トフィルムと二軸延伸ナイロンフィルムの間に伸縮の差
が少なく、接着が切断されることがない。また、二軸延
伸ナイロンフィルムとアルミニウム箔の積層界面にも水
分が侵入するが、この面は表面濡れ指数が高められてお
らず、水分が積層界面に作用せず、接着が切断されない
と考えられる。
【0012】また、本発明の第1の発明において、袋外
面側からポリエチレンテレフタレートフィルムを透過し
て侵入してくるものも影響するものと考えられる。同様
に、本発明の第2の発明においては、袋内面側から未延
伸ポリプロピレンフィルムを透過して侵入してくるもの
も影響するものと考えられる。
面側からポリエチレンテレフタレートフィルムを透過し
て侵入してくるものも影響するものと考えられる。同様
に、本発明の第2の発明においては、袋内面側から未延
伸ポリプロピレンフィルムを透過して侵入してくるもの
も影響するものと考えられる。
【0013】
【実施例】次に、図面を参照して本発明を説明する。図
1は本発明に係る包装材料の一実施例を示す断面図、図
2は本発明に係る包装材料の他の実施例を示す断面図で
ある。
1は本発明に係る包装材料の一実施例を示す断面図、図
2は本発明に係る包装材料の他の実施例を示す断面図で
ある。
【0014】本発明の第1の発明は、ポリエチレンテレ
フタレートフィルム1、二軸延伸ナイロンフィルム2、
アルミニウム箔3、未延伸ポリプロピレンフィルム4を
この順に積層して得られる包装材料を製袋してなるハイ
レトルト用袋であって、二軸延伸ナイロンフィルム2の
ポリエチレンテレフタレートフィルム1が積層される面
の表面濡れ指数を54dyn/cm以上で、かつ、二軸
延伸ナイロンフィルム2のアルミニウム箔3が積層され
る面の表面濡れ指数を46dyn/cm以下としたこと
を特徴とする、ハイレトルト用袋である。
フタレートフィルム1、二軸延伸ナイロンフィルム2、
アルミニウム箔3、未延伸ポリプロピレンフィルム4を
この順に積層して得られる包装材料を製袋してなるハイ
レトルト用袋であって、二軸延伸ナイロンフィルム2の
ポリエチレンテレフタレートフィルム1が積層される面
の表面濡れ指数を54dyn/cm以上で、かつ、二軸
延伸ナイロンフィルム2のアルミニウム箔3が積層され
る面の表面濡れ指数を46dyn/cm以下としたこと
を特徴とする、ハイレトルト用袋である。
【0015】ポリエチレンテレフタレートフィルム1と
しては、一軸または二軸延伸を施したものが使用され、
その厚さは、12〜25μmである。このフィルムは袋
に耐熱性を付与するものであり、特にシール部の熱収縮
によるカールを防止するものである。
しては、一軸または二軸延伸を施したものが使用され、
その厚さは、12〜25μmである。このフィルムは袋
に耐熱性を付与するものであり、特にシール部の熱収縮
によるカールを防止するものである。
【0016】二軸延伸ナイロンフィルム2は、一般的に
は6,6−ナイロンが使用され、袋に耐ピンホール(耐
突き刺し)性、耐落下衝撃強度向上という性質を付与す
るものである。二軸延伸されたフィルムは耐落下衝撃強
度が向上するとともに、ガスバリヤー性も良好となって
いる。また、厚さは12〜25μmである。
は6,6−ナイロンが使用され、袋に耐ピンホール(耐
突き刺し)性、耐落下衝撃強度向上という性質を付与す
るものである。二軸延伸されたフィルムは耐落下衝撃強
度が向上するとともに、ガスバリヤー性も良好となって
いる。また、厚さは12〜25μmである。
【0017】本発明の第1の発明においては、二軸延伸
ナイロンフィルム2のポリエチレンテレフタレートフィ
ルム1が積層される面の表面濡れ指数(JIS K67
68に準拠)を、54dyn/cm以上とする。表面濡
れ指数は、フィルム表面にコロナ放電処理を施すことに
より、高めることができる。この方法は従来公知の方法
により行うことができる。
ナイロンフィルム2のポリエチレンテレフタレートフィ
ルム1が積層される面の表面濡れ指数(JIS K67
68に準拠)を、54dyn/cm以上とする。表面濡
れ指数は、フィルム表面にコロナ放電処理を施すことに
より、高めることができる。この方法は従来公知の方法
により行うことができる。
【0018】また、本発明の第1の発明においては、二
軸延伸ナイロンフィルム2のアルミニウム箔3が積層さ
れる面の表面濡れ指数(JIS K6768に準拠)
は、46dyn/cm以下とする。この数値は、コロナ
放電処理を施さない二軸延伸ナイロンフィルムの表面濡
れ指数である。すなわち、この面はコロナ放電処理を施
さない、未処理面とするのである。
軸延伸ナイロンフィルム2のアルミニウム箔3が積層さ
れる面の表面濡れ指数(JIS K6768に準拠)
は、46dyn/cm以下とする。この数値は、コロナ
放電処理を施さない二軸延伸ナイロンフィルムの表面濡
れ指数である。すなわち、この面はコロナ放電処理を施
さない、未処理面とするのである。
【0019】アルミニウム箔3は、厚さ9〜15μmの
ものが好ましい。この層は、袋にガスバリヤー性、遮光
性等を付与するとともに、袋に「腰」を与えるものであ
る。
ものが好ましい。この層は、袋にガスバリヤー性、遮光
性等を付与するとともに、袋に「腰」を与えるものであ
る。
【0020】未延伸ポリプロピレンフィルム4は、袋形
状にする際に必要な熱シール性を付与するものであり、
厚さ40〜80μmとすることが好ましい。
状にする際に必要な熱シール性を付与するものであり、
厚さ40〜80μmとすることが好ましい。
【0021】上述した各層は、ドライラミネート法によ
り積層する。積層する順序は特に問わない。
り積層する。積層する順序は特に問わない。
【0022】ドライラミネート用接着剤としては、従来
公知のものが使用でき、エステル系接着剤が一般的であ
る。接着剤の塗布量は4〜6g/m2 である。
公知のものが使用でき、エステル系接着剤が一般的であ
る。接着剤の塗布量は4〜6g/m2 である。
【0023】また、本発明の第2の発明は、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム1、アルミニウム箔3、二軸
延伸ナイロンフィルム2、未延伸ポリプロピレンフィル
ム4をこの順に積層して得られる包装材料を製袋してな
るハイレトルト用袋であって、二軸延伸ナイロンフィル
ムの未延伸ポリプロピレンフィルムが積層される面の表
面濡れ指数を54dyn/cm以上で、かつ、二軸延伸
ナイロンフィルムのアルミニウム箔が積層される面の表
面濡れ指数を46dyn/cm以下としたことを特徴と
する、ハイレトルト用袋である。
ンテレフタレートフィルム1、アルミニウム箔3、二軸
延伸ナイロンフィルム2、未延伸ポリプロピレンフィル
ム4をこの順に積層して得られる包装材料を製袋してな
るハイレトルト用袋であって、二軸延伸ナイロンフィル
ムの未延伸ポリプロピレンフィルムが積層される面の表
面濡れ指数を54dyn/cm以上で、かつ、二軸延伸
ナイロンフィルムのアルミニウム箔が積層される面の表
面濡れ指数を46dyn/cm以下としたことを特徴と
する、ハイレトルト用袋である。
【0024】本発明の第2の発明と前述した第1の発明
は、積層位置、および、二軸延伸ナイロンフィルム2の
表面濡れ指数が上述のように若干異なるほかは、第1の
発明と同じである。また、積層工程も、第1の発明に準
じて行うことができる。
は、積層位置、および、二軸延伸ナイロンフィルム2の
表面濡れ指数が上述のように若干異なるほかは、第1の
発明と同じである。また、積層工程も、第1の発明に準
じて行うことができる。
【0025】<実験1> 下記構成からなる本発明のハイレトルト用袋と、従来の
レトルト用袋を作成し、レトルト殺菌を施した後の袋の
状態を検査した。
レトルト用袋を作成し、レトルト殺菌を施した後の袋の
状態を検査した。
【0026】・実施例1 PET(12μm)/ONY(15μm)/AL箔(9
μm)/CPP(60μm):各層間はドライラミネー
トにより積層した。
μm)/CPP(60μm):各層間はドライラミネー
トにより積層した。
【0027】ここで、 PET:二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム ONY:二軸延伸ナイロンフィルム Al箔:アルミニウム箔 CPP:ポリプロピレンフィルム を示す。
【0028】なお、ONYのPET側の面は、54dy
n/cmの表面濡れ指数となるように、コロナ表面処理
を施した。また、ONYのAl箔側の面は、コロナ表面
処理を施さず、46dyn/cm以下の表面濡れ指数で
あった。
n/cmの表面濡れ指数となるように、コロナ表面処理
を施した。また、ONYのAl箔側の面は、コロナ表面
処理を施さず、46dyn/cm以下の表面濡れ指数で
あった。
【0029】・実施例2 PET(12μm)/AL箔(9μm)/ONY(12
μm)/CPP(60μm):各層間はドライラミネー
トにより積層した。
μm)/CPP(60μm):各層間はドライラミネー
トにより積層した。
【0030】なお、ONYのCPP側の面は、54dy
n/cmの表面濡れ指数となるように、コロナ表面処理
を施した。また、ONYのAl箔側の面は、コロナ表面
処理を施さず、46dyn/cm以下の表面濡れ指数で
あった。
n/cmの表面濡れ指数となるように、コロナ表面処理
を施した。また、ONYのAl箔側の面は、コロナ表面
処理を施さず、46dyn/cm以下の表面濡れ指数で
あった。
【0031】・比較例1(従来品) PET(12μm)/ONY(12μm)/AL箔(9
μm)/CPP(60μm):各層間はドライラミネー
トにより積層した。
μm)/CPP(60μm):各層間はドライラミネー
トにより積層した。
【0032】なお、ONYのPET側の面は、54dy
n/cmの表面濡れ指数となるように、コロナ表面処理
を施した。また、ONYのAl箔側の面も、54dyn
/cmの表面濡れ指数となるように、コロナ表面処理を
施した。
n/cmの表面濡れ指数となるように、コロナ表面処理
を施した。また、ONYのAl箔側の面も、54dyn
/cmの表面濡れ指数となるように、コロナ表面処理を
施した。
【0033】上記試料を、大きさ140×170mmに
切断し、周囲を10mm幅でヒートシールにより袋状に
製袋し、内容物として水を200ml充填し、充填口を
ヒートシールにより密封した。
切断し、周囲を10mm幅でヒートシールにより袋状に
製袋し、内容物として水を200ml充填し、充填口を
ヒートシールにより密封した。
【0034】この袋をそれぞれ5袋づつ準備し、130
°C、3kg/m2 、35分の条件でレトルト殺菌した
後、包装材料の接着強度(二軸延伸ナイロンフィルム/
アルミニウム箔間)を測定した。また、レトルト殺菌前
の包装材料の接着強度(二軸延伸ナイロンフィルム/ア
ルミニウム箔間)も併せて測定した。結果を表1に示
す。
°C、3kg/m2 、35分の条件でレトルト殺菌した
後、包装材料の接着強度(二軸延伸ナイロンフィルム/
アルミニウム箔間)を測定した。また、レトルト殺菌前
の包装材料の接着強度(二軸延伸ナイロンフィルム/ア
ルミニウム箔間)も併せて測定した。結果を表1に示
す。
【0035】
【表1】
【0036】上述の結果から明らかなように、本発明は
130℃以上のレトルト殺菌において、不良(剥離)の
発生がなく、優れたものであった。
130℃以上のレトルト殺菌において、不良(剥離)の
発生がなく、優れたものであった。
【0037】
【発明の効果】本発明は以上述べたように、従来アルミ
ニウムとナイロンフィルムの間の接着強度の安定化のた
めに行われていたコロナ放電処理を行わないことによ
り、130℃以上のレトルト殺菌において、不良(剥
離)の発生を防止することかできた。
ニウムとナイロンフィルムの間の接着強度の安定化のた
めに行われていたコロナ放電処理を行わないことによ
り、130℃以上のレトルト殺菌において、不良(剥
離)の発生を防止することかできた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る包装材料の一実施例を示す断面図
である。
である。
【図2】本発明に係る包装材料の他の実施例を示す断面
図である。
図である。
1…ポリエチレンテレフタレートフィルム 2…二軸延伸ナイロンフィルム 3…アルミニウム箔 4…未延伸ポリプロピレンフィルム
Claims (2)
- 【請求項1】ポリエチレンテレフタレートフィルム、二
軸延伸ナイロンフィルム、アルミニウム箔、未延伸ポリ
プロピレンフィルムをこの順序で積層して得られる包装
材料を製袋してなるハイレトルト用袋であって、二軸延
伸ナイロンフィルムのポリエチレンテレフタレートフィ
ルムが積層される面の表面濡れ指数を54dyn/cm
以上で、かつ、二軸延伸ナイロンフィルムのアルミニウ
ム箔が積層される面の表面濡れ指数を46dyn/cm
以下としたことを特徴とする、ハイレトルト用袋。 - 【請求項2】ポリエチレンテレフタレートフィルム、ア
ルミニウム箔、二軸延伸ナイロンフィルム、未延伸ポリ
プロピレンフィルムをこの順序で積層して得られる包装
材料を製袋してなるハイレトルト用袋であって、二軸延
伸ナイロンフィルムの未延伸ポリプロピレンフィルムが
積層される面の表面濡れ指数を54dyn/cm以上
で、かつ、二軸延伸ナイロンフィルムのアルミニウム箔
が積層される面の表面濡れ指数を46dyn/cm以下
としたことを特徴とする、ハイレトルト用袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3145946A JP2839747B2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | ハイレトルト用袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3145946A JP2839747B2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | ハイレトルト用袋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0538779A JPH0538779A (ja) | 1993-02-19 |
JP2839747B2 true JP2839747B2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=15396700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3145946A Expired - Lifetime JP2839747B2 (ja) | 1991-06-18 | 1991-06-18 | ハイレトルト用袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2839747B2 (ja) |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3853382B2 (ja) * | 1994-03-31 | 2006-12-06 | 大日本印刷株式会社 | レトルト用包材 |
JPH0880977A (ja) * | 1994-09-13 | 1996-03-26 | Dainippon Printing Co Ltd | 易開封性レトルトパウチ |
JP3348541B2 (ja) * | 1994-09-28 | 2002-11-20 | 凸版印刷株式会社 | バリヤ性包装容器 |
JPH09267868A (ja) * | 1996-03-29 | 1997-10-14 | Toppan Printing Co Ltd | 耐ピンホール性レトルト包材及びレトルトパウチ |
JP3376915B2 (ja) * | 1997-06-12 | 2003-02-17 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 脱酸素性多層体、これを用いた包装容器、及び食品又は医薬品の保存方法 |
JP4559548B2 (ja) * | 1998-02-05 | 2010-10-06 | 大日本印刷株式会社 | 電池ケース用シート |
JP4523080B2 (ja) * | 1998-03-20 | 2010-08-11 | 大日本印刷株式会社 | 電池 |
JP4559547B2 (ja) * | 1998-02-05 | 2010-10-06 | 大日本印刷株式会社 | 電池ケース用シート |
JP4667546B2 (ja) * | 1998-04-20 | 2011-04-13 | 大日本印刷株式会社 | 電池ケース用シート |
EP0975031B2 (en) | 1998-02-05 | 2011-11-02 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Sheet for cell case and cell device |
JP4759785B2 (ja) * | 2000-04-24 | 2011-08-31 | 株式会社Gsユアサ | 金属樹脂複合フイルム及びそれを用いた電池 |
US6923336B2 (en) * | 2003-07-14 | 2005-08-02 | Arlo Lin | Gas container |
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