JPH09267868A - 耐ピンホール性レトルト包材及びレトルトパウチ - Google Patents

耐ピンホール性レトルト包材及びレトルトパウチ

Info

Publication number
JPH09267868A
JPH09267868A JP8076066A JP7606696A JPH09267868A JP H09267868 A JPH09267868 A JP H09267868A JP 8076066 A JP8076066 A JP 8076066A JP 7606696 A JP7606696 A JP 7606696A JP H09267868 A JPH09267868 A JP H09267868A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pouch
layer
film layer
pinhole
retort
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8076066A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Kodaira
秀樹 小平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP8076066A priority Critical patent/JPH09267868A/ja
Publication of JPH09267868A publication Critical patent/JPH09267868A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/34Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package
    • B65D81/3446Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package specially adapted to be heated by microwaves
    • B65D81/3461Flexible containers, e.g. bags, pouches, envelopes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】パウチの移送工程や一括箱詰め工程、あるいは
輸送工程や保管積載工程などにおいてパウチが折れ曲が
った際に、パウチ面にピンホール状の亀裂や破断が生じ
ないようにすることにある。 【解決手段】シーラント層である10〜20重量%のゴ
ム成分を含む無延伸ポリプロピレンフィルム層11を備
える耐ピンホール性レトルト包材Aと、それを用いて加
熱融着シールにより製袋された耐ピンホール性レトルト
パウチB。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内容物の充填後に
おける輸送時や保管時におけるピンホールの発生を抑制
させた耐ピンホール性レトルト包材及びレトルトパウチ
に関する。
【0002】
【従来の技術】加熱用食品を密封充填包装するために使
用されるレトルト包材としては、一般に各種のフィルム
を多層に積層ラミネートした複合包材が使用されてい
る。
【0003】上記複合包材としては、例えば、図5に示
すように、シーラント層(密封シール用接着層)とし
て、0〜8重量%のゴム成分を含む無延伸ポリプロピレ
ンフィルム層1と、ウレタン系の接着剤層2と、ガスバ
リア性のあるアルミニウム箔層3と、ウレタン系の接着
剤層4と、強度のある延伸ナイロンフィルム層5と、ウ
レタン系の接着剤層6と、表示絵柄インキ層8と、ポリ
エチレンテレフタレートフィルム層7とを、この順に積
層したものが使用される。
【0004】レトルトパウチは、上記複合包材をそのシ
ーラント層である無延伸ポリプロピレンフィルム層1を
内面にして2枚重ねに重ね合わせ、矩形状の周囲のうち
一方を残して三方を加熱加圧して互いに熱融着シールし
て製袋し、続いて矩形状周囲の残る開口する1方から内
容物を充填し、それを密封シールすることによって製造
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内容物を充
填した後の上記パウチの移送工程や一括箱詰め工程、あ
るいは輸送工程や保管積載工程などにおいて、パウチに
内容物の重量による必要以上の応力が掛かったり、ある
いはパウチ周囲の密封シール部分と密封シール部分より
内側の内容物包装部分との間、あるいはパウチ本体の内
容物包装部分が、鋭角的(折り返された状態)に折れ曲
がったり、あるいは一点に集中するような複雑な形状に
折れ曲がったりする場合があり、内容物の重量が1kg
以上の大型のパウチについては特にその傾向が顕著であ
った。
【0006】このような場合に、従来のレトルトパウチ
用の複合包材を用いて製袋されたレトルトパウチパウチ
では、その最内層である前記ポリプロピレンフィルム層
1(シーラント層)をはじめとして最外層であるポリエ
チレンテレフタレートフィルム層7の折れ曲がった部分
に、集中的にストレスが掛かったり緊張が生じたりし
て、そのストレスの程度や緊張の状態が大きい場合に
は、パウチ面にピンホール状の亀裂や破断を生じて、レ
トルト適性を阻害したり、内容物の保存性を損ねたりす
る恐れがあった。
【0007】本発明の課題は、パウチの移送工程や一括
箱詰め工程、あるいは輸送工程や保管積載工程などにお
いてパウチが折れ曲がった際に、パウチ面に亀裂や破断
が生じないようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
シーラント層(密封シール用接着層)である10〜20
重量%のゴム成分を含む無延伸ポリプロピレンフィルム
層を備えることを特徴とする耐ピンホール性レトルト包
材である。
【0009】また本発明は、上記第1の発明の耐ピンホ
ール性レトルト包材において、前記無延伸ポリプロピレ
ンフィルム層上に、耐衝撃強度のある延伸ナイロンフィ
ルム層、ガスバリア性アルミニウム箔層、ポリエチレン
テレフタレートフィルム層がウレタン系接着剤層を介し
てこの順に積層されていることを特徴とする耐ピンホー
ル性レトルト包材である。
【0010】また本発明は、上記第1の発明の耐ピンホ
ール性レトルト包材において、前記無延伸ポリプロピレ
ンフィルム層上に、ガスバリア性アルミニウム箔層、耐
衝撃強度のある延伸ナイロンフィルム層、ポリエチレン
テレフタレートフィルム層がウレタン系接着剤層を介し
てこの順に積層されていることを特徴とする耐ピンホー
ル性レトルト包材である。
【0011】次に、本発明の第2の発明は、上記第1の
発明の耐ピンホール性レトルト包材を、前記無延伸ポリ
プロピレンフィルム層を内面にして互いに2枚重ねに重
ね合わせ、重ね合わせた前記包材の矩形状周囲四方のう
ち三方を加熱加圧して形成された熱融着シール部と、残
る一方に形成された開口する未シール部とを備えること
を特徴とする耐ピンホール性レトルトパウチである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第1の発明の実施の形態
を以下に説明する。
【0013】本発明の第1の発明の耐ピンホール性レト
ルト包材は、図1に示すように、シーラント層である1
0〜20重量%のゴム成分を含む無延伸ポリプロピレン
フィルム層11を備えるものである。なお前記無延伸ポ
リプロピレンフィルム層11は包材本体のベース層を兼
ねていてもよい。
【0014】この無延伸ポリプロピレンフィルム層11
は、包材本体のパウチを製袋する際の密封シール用接着
層としてのシーラント層であり、フィルム厚さは、例え
ば50μm〜200μm程度、好ましくは100μm前
後である。
【0015】前記無延伸ポリプロピレンフィルム層11
に含まれるゴム成分としては、ポリオレフィン系エラス
トマーであり、例えば、エチレンプロピレンラバー、エ
チレン−プロピレン共重合体、プロピレン共重合体、又
はこれらをブレンドしたゴム成分、又はこれらとポリプ
ロピレンとの共重合体などが適当である。
【0016】本発明の上記耐ピンホール性レトルト包材
Aは、この無延伸ポリプロピレンフィルム層11をシー
ラント層として、この上に、接着剤を介して耐衝撃性の
あるナイロンフィルム(例えば延伸ナイロンフィルム)
やガスバリア性のあるアルミニウム箔や強度及び印刷適
性のあるポリエチレンテレフタレートフィルムなどのフ
ィルムを積層ラミネート(貼り合わせ)することによっ
て構成され、レトルトパウチとして製袋する際は、前記
無延伸ポリプロピレンフィルム層11を最内層(内容物
と接触する層)として製袋され、この最内層に含まれる
ゴム成分が、その最内層自体をはじめとして、パウチ本
体に対して柔軟性を付加して、パウチに集中して掛かる
ストレスや緊張によって発生し易いピンホール状の亀裂
や破断の発生を回避させるものである。
【0017】例えば、この無延伸ポリプロピレンフィル
ム層11上には、図1に示すように接着剤層12、14
を介して、厚さ50μm以下のそれぞれアルミニウム箔
層13、延伸ナイロンフィルム層15がこの順に積層さ
れている。
【0018】そして、前記延伸ナイロンフィルム層15
上には、印刷されたポリエチレンテレフタレートフィル
ム層17が、その印刷インキ層18(絵柄表示インキ
層)を内側にして、接着剤層16を介して積層ラミネー
トされている。
【0019】また、図2に示すように、例えば、この無
延伸ポリプロピレンフィルム層11上には、接着剤層1
2、14を介して、厚さ50μm以下のそれぞれ延伸ナ
イロンフィルム層15、アルミニウム箔層13がこの順
に積層されている。
【0020】そして、前記アルミニウム箔層13上に
は、印刷されたポリエチレンテレフタレートフィルム層
17が、その印刷インキ層18(絵柄表示インキ層)を
内側にして、接着剤層16を介して積層ラミネートされ
ている。
【0021】次に第2の発明の耐ピンホール性レトルト
パウチの実施の形態を、図3(a)〜(c)に従って説
明する。
【0022】第2の発明の耐ピンホール性レトルトパウ
チは、前述の第1の発明の耐ピンホール性レトルト包材
Aを用いて製袋されたレトルトパウチ、又はスタンディ
ングレトルトパウチ(自立性のレトルトパウチ)であ
る。
【0023】図3(a)に示すように、耐ピンホール性
レトルト包材Aを、シーラント層であるゴム成分10重
量%〜20重量%を含む無延伸ポリプロピレンフィルム
層11側を内側にして、互いに2枚重ねに重ね合わせ、
その矩形状周囲の四方のうち三方を加熱加圧して、熱融
着シールすることにより、融着シール部21が形成され
ている。
【0024】図3(b)は、三方を加熱加圧して熱融着
シールされた融着シール部21と、他の一方の未シール
部22を備えた製袋された本発明の耐ピンホール性レト
ルトパウチの斜視図である。
【0025】未シール部22は、開口状態であり、ここ
から所定のレトルト用食品などの内容物が充填され、図
3(c)に示すように、前記未シール部22を、加熱加
圧して、熱融着シールし、融着シール部23を形成し
て、四方が融着シールされたレトルトパウチ包装された
製品(平パウチ製品)が得られる。
【0026】上記本発明のレトルトパウチは、シーラン
ト層である(若しくはベース層であり且つシーラント層
でもある)最内層に、ゴム成分を10〜20重量%含む
ポリプロピレンフィルム層を使用しているので、その最
内層をはじめとしてパウチ本体に柔軟性や耐衝撃性を付
加させることができる。
【0027】そして、例えば1kg以上の内容物を充填
した後の上記パウチの移送工程や一括箱詰め工程、ある
いは輸送工程や保管積載工程などにおいて、パウチに内
容物の重量による必要以上の応力が掛かったり、あるい
はパウチ周囲の密封シール部分と密封シール部分より内
側の内容物包装部分との間、あるいはパウチ本体の内容
物包装部分が鋭角的に折れ曲がったり、あるいは一点に
集中するような複雑な形状に折れ曲がったりした際に
は、最内層に含まれるゴム成分によって付加されたパウ
チ本体の柔軟性によって、内容物の充填されているパウ
チ面や、パウチの密封シール領域と内容物の充填されて
いるパウチ面との境界部分に、ストレスや緊張によるピ
ンホール状の亀裂や破断が発生することを回避できる。
【0028】次に、本発明の上記第1の発明の耐ピンホ
ール性レトルト包材、及び第2の発明の耐ピンホール性
レトルトパウチの具体的な実施例を以下に詳細に説明す
る。
【0029】<実施例1> (本発明の耐ピンホール性レトルト包材Aの作成)図1
に示すように、裏面にグラビア印刷方式にて適宜絵柄、
彩色、あるいはパウチに充填する内容物名や銘柄を施し
た印刷インキ層18を形成した厚さ12μmの透明乃至
半透明なポリエチレンテレフタレートフィルム層17の
前記印刷インキ層18面に、ウレタン系接着剤層16を
介して厚さ25μmの延伸ナイロンフィルム層15をド
ライラミネートした。
【0030】次に、前記延伸ナイロンフィルム層15の
下面に厚さ9μmのアルミニウム箔層13、該アルミニ
ウム箔層13の下面にシーラント層として10重量%の
ゴム成分を含む厚さ100μmの無延伸ポリプロピレン
フィルム層11を、それぞれウレタン系接着剤層12、
14を介してドライラミネートして、本発明の耐ピンホ
ール性レトルト包材Aを作成した。
【0031】<実施例2> (本発明の耐ピンホール性レトルト包材Aの作成)上記
実施例1と同様のシーラント層として10重量%のゴム
成分を含む厚さ100μmの無延伸ポリプロピレンフィ
ルム層11上に、延伸ナイロンフィルム層15と、アル
ミニウム箔層13とを、この順序でラミネートした以外
は、実施例1と同様にして、本発明の耐ピンホール性レ
トルト包材Aを作成した。
【0032】<実施例3> (本発明の耐ピンホール性レトルトパウチB(平パウ
チ)の作成)上記実施例1により作成した耐ピンホール
性レトルト包材Aを、図3(a)に示すように、そのシ
ーラント層である無延伸ポリプロピレンフィルム層11
を内側にして、互いに2枚重ねにして重ね合わせた。
【0033】次に、加熱加圧シールするためのシールバ
ー(シーラー)を用いて、前記重ね合わせた包材Aの矩
形状周囲の三方を加熱加圧することにより、その重ね合
わせ内面を互いに熱融着して、図3(b)に示すように
三方に融着シール部21を備え、残りの一方に未シール
部22を備えた耐ピンホール性レトルトパウチB(平パ
ウチ)を形成した。
【0034】このレトルトパウチBの開口する未シール
部22から、所定の内容物を充填した後、該未シール部
22を、前記のようなシールバーを用いて加熱加圧する
ことにより熱融着して融着シール部23を形成し、図3
(c)に示す四方が密封シールされた平パウチ充填密封
製品Cを作成した。
【0035】<実施例4> (本発明の耐ピンホール性レトルトパウチB(スタンデ
ィングパウチ)の作成)上記実施例1により作成した耐
ピンホール性レトルト包材Aを、図4(a)に示すよう
に、そのシーラント層である無延伸ポリプロピレンフィ
ルム層11を内側にして、互いに2枚重ねにして重ね合
わせ、その矩形状周囲の一方端部の重ね合わせ内面に、
上記実施例1により作成した同じ耐ピンホール性レトル
ト包材Aを、折目aを介してそのベースフィルム層11
を外側にして二つ折りにし、その二つ折り包材A1 を該
折目aを内方にして装填した。
【0036】次に、加熱加圧シールするためのシールバ
ー(シーラー)を用いて、前記重ね合わせた包材Aの前
記二つ折り包材A1 が装填された上記一方の長手方向と
直交する方向の互いに相対する両側二方を加熱加圧する
ことにより、図4(b)に示すように、その重ね合わせ
内面を互いに熱融着して、前記互いに相対する二方に融
着シール部21を備え、残りの一方に未シール部22を
備えた耐ピンホール性レトルトパウチB(スタンディン
グパウチ)を形成した。
【0037】このレトルトパウチBの開口する未シール
部22から、所定の内容物を充填した後、該未シール部
22を、前記のようなシールバーを用いて加熱加圧する
ことにより熱融着して融着シール部23を形成し、図4
(c)に示す三方が密封シールされ、他の一方に前記二
つ折り包材A1 によるスタンディング用の底部が形成さ
れたスタンディングパウチ充填密封製品Cを作成した。
【0038】<比較例1>シーラント層として、8重量
%のゴム成分を含む厚さ100μmの無延伸ポリプロピ
レンフィルム層を備えたレトルト包材(図5参照)を用
いた以外は、上記実施例3と同様にしてレトルトパウチ
(平パウチ)を作成し、続いて、このレトルトパウチの
開口する未シール部から上記実施例3と同様の所定の内
容物を充填した後、該未シール部を熱融着シールして、
四方が密封シールされた平パウチ充填密封製品を作成し
た。
【0039】<比較例2>シーラント層として、8重量
%のゴム成分を含む厚さ100μmの無延伸ポリプロピ
レンフィルム層を備えたレトルト包材(図5参照)を用
いた以外は、上記実施例4と同様にしてレトルトパウチ
(スタンディングパウチ)を作成し、続いて、このレト
ルトパウチの開口する未シール部から上記実施例3と同
様の所定の内容物を充填した後に、該未シール部を熱融
着シールして、三方が密封シールされ、他の一方に二つ
折り包材によるスタンディング用の底部が形成されたス
タンディングパウチ充填密封製品を作成した。
【0040】<比較試験>下記サンプル〜を3個ず
つ作成し、それぞれについて耐衝撃強度試験(JIS試
験;Z−0200)を行った。
【0041】内容物として1kgの水を充填密封した以
外は、上記実施例3と同様にして本発明による平パウチ
充填密封製品のサンプルを作成した。内容物として3
kgの水を充填密封した以外は、上記実施例4と同様に
して本発明によるスタンディングパウチ充填密封製品の
サンプルを作成した。内容物として1kgの水を充填
密封した以外は、上記比較例1と同様にして従来品とし
て平パウチ充填密封製品のサンプルを作成した。内容
物として3kgの水を充填密封した以外は、上記比較例
2と同様にして従来品としてスタンディングパウチ充填
密封製品のサンプルを作成した。
【0042】<比較結果>上記試験を行った結果、表1
に示すような結果が得られ、本発明によるサンプル及
びサンプルは、従来品のサンプル及びサンプルと
比較して、耐衝撃強度があり、ピンホールの発生がな
く、上記耐衝撃強度試験(JIS Z−0200)によ
る総合評価としては、合格と判定でき、レトルトパウチ
及びパウチ充填密封製品の鋭角的な折れ曲がりなどによ
るピンホールの発生が少ないことが判明した。
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】本発明の耐ピンホール性レトルト包材を
用いたレトルトパウチは、パウチのシーラント層である
最内層に、ゴム成分を10〜20重量%含むポリプロピ
レンフィルム層を使用しており、例えば1kg以上の比
較的重量のある内容物を充填した後の上記パウチの移送
工程や一括箱詰め工程、あるいは輸送工程や保管積載工
程などにおいてパウチに内容物の重量による必要以上の
応力が掛かったり、あるいはパウチ周囲の密封シール部
分と密封シール部分より内側の内容物包装部分との間、
あるいはパウチ本体の内容物包装部分が鋭角的に折れ曲
がったり、あるいは一点に集中するような複雑な形状に
折れ曲がったりした際に、パウチ最内層をはじめとして
パウチの折れ曲がった部分に集中的にストレスが掛かっ
たり緊張が生じても、最内層に含まれるゴム成分が、そ
の最内層をはじめとしてパウチ本体に柔軟性を付加し
て、パウチにストレスや緊張によるピンホール状の亀裂
や破断を生じることを回避でき、パウチのレトルト適性
を阻害したり、内容物の保存性を損ねたりする恐れを解
消できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐ピンホール性レトルト包材の積層構
造の一実施例を示す側断面図である。
【図2】本発明の耐ピンホール性レトルト包材の積層構
造の他の実施例を示す側断面図である。
【図3】(a)は本発明の耐ピンホール性レトルト包材
を用いて製袋されるレトルトパウチを説明するL−L側
断面図、(b)はその平面図、(c)はそのパウチに内
容物を充填して四方を密封シールした耐ピンホール性レ
トルトパウチ充填密封製品の平面図である。
【図4】(a)は本発明の耐ピンホール性レトルト包材
を用いて製袋されるスタンディングレトルトパウチを説
明するM−M側断面図、(b)はその平面図、(c)は
そのパウチに内容物を充填して三方を密封シールした耐
ピンホール性スタンディングレトルトパウチ充填密封製
品の平面図である。
【図5】従来のレトルト包材の積層構造を説明する側断
面図である。
【符号の説明】
A…レトルト包材 B…レトルトパウチ 1…ゴム成分0〜8重量%含む無延伸ポリプロピレンフ
ィルム層 2、4、6…接着剤層 3…アルミニウム箔層 5…延
伸ナイロンフィルム層 7…ポリエチレンテレフタレートフィルム層 8…印刷
インキ層 11…ゴム成分10〜20重量%含む無延伸ポリプロピ
レンフィルム層 12、14、16…接着剤層 13…アルミニウム箔層 15…延伸ナイロンフィルム層 17…ポリエチレンテ
レフタレートフィルム層 18…印刷インキ層 21…融着シール部 22…未シール部 23…融着シ
ール部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 81/34 B65D 81/34 U

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シーラント層(密封シール用接着層)であ
    る10〜20重量%のゴム成分を含む無延伸ポリプロピ
    レンフィルム層を備えることを特徴とする耐ピンホール
    性レトルト包材。
  2. 【請求項2】前記無延伸ポリプロピレンフィルム層上
    に、耐衝撃強度のある延伸ナイロンフィルム層、ガスバ
    リア性アルミニウム箔層、ポリエチレンテレフタレート
    フィルム層が、ウレタン系接着剤層を介してこの順に積
    層されていることを特徴とする請求項1記載の耐ピンホ
    ール性レトルト包材。
  3. 【請求項3】前記無延伸ポリプロピレンフィルム層上
    に、ガスバリア性アルミニウム箔層、耐衝撃強度のある
    延伸ナイロンフィルム層、ポリエチレンテレフタレート
    フィルム層が、ウレタン系接着剤層を介してこの順に積
    層されていることを特徴とする請求項1記載の耐ピンホ
    ール性レトルト包材。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3記載の耐ピンホール
    性レトルト包材を、前記無延伸ポリプロピレンフィルム
    層を内面にして互いに2枚重ねに重ね合わせ、重ね合わ
    せた前記包材の矩形状周囲四方のうち三方を加熱加圧し
    て形成された熱融着シール部と、残る一方に形成された
    開口する未シール部とを備えることを特徴とする耐ピン
    ホール性レトルトパウチ。
JP8076066A 1996-03-29 1996-03-29 耐ピンホール性レトルト包材及びレトルトパウチ Pending JPH09267868A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8076066A JPH09267868A (ja) 1996-03-29 1996-03-29 耐ピンホール性レトルト包材及びレトルトパウチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8076066A JPH09267868A (ja) 1996-03-29 1996-03-29 耐ピンホール性レトルト包材及びレトルトパウチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09267868A true JPH09267868A (ja) 1997-10-14

Family

ID=13594414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8076066A Pending JPH09267868A (ja) 1996-03-29 1996-03-29 耐ピンホール性レトルト包材及びレトルトパウチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09267868A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001019694A1 (fr) * 1999-09-10 2001-03-22 Ishida Co., Ltd. Sac d'emballage de produits alimentaires, procede d'emballage de produits alimentaires et film lamine utilise en tant que sac d'emballage de produits alimentaires
KR101251165B1 (ko) * 2011-09-20 2013-04-04 씨제이제일제당 (주) 포장용기
WO2017157615A1 (en) 2016-03-18 2017-09-21 Amcor Flexibles Selestat Sas Flexible laminate for printed retort packaging
CN111452429A (zh) * 2020-05-13 2020-07-28 安徽天大环保新材料股份有限公司 一种包装袋生产工艺
CN112093252A (zh) * 2020-08-21 2020-12-18 安徽百盛源包装材料有限公司 一种具有二次防护效果的铝箔袋
CN113415523A (zh) * 2021-05-19 2021-09-21 浏阳市源友印务包装有限公司 一种耐穿刺医药包装复合膜袋
WO2022056095A1 (en) 2020-09-11 2022-03-17 Amcor Flexibles North America, Inc. Heat stable multilayer barrier film structure
CN114335827A (zh) * 2021-12-20 2022-04-12 深圳市广麟材耀新能源材料科技有限公司 一种防破裂的铝塑膜
WO2023249633A1 (en) 2022-06-24 2023-12-28 Amcor Flexibles North America, Inc. Multilayer packaging films

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5124376A (ja) * 1974-08-22 1976-02-27 Toyo Boseki Netsusetsuchakubutaishogekikyodonosugureta juryobutsuhosobukuro
JPS63214443A (ja) * 1987-01-08 1988-09-07 エクソン・ケミカル・パテンツ・インク 熱シール及び殺菌可能な多層フィルム
JPH0538779A (ja) * 1991-06-18 1993-02-19 Toppan Printing Co Ltd レトルト用袋

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5124376A (ja) * 1974-08-22 1976-02-27 Toyo Boseki Netsusetsuchakubutaishogekikyodonosugureta juryobutsuhosobukuro
JPS63214443A (ja) * 1987-01-08 1988-09-07 エクソン・ケミカル・パテンツ・インク 熱シール及び殺菌可能な多層フィルム
JPH0538779A (ja) * 1991-06-18 1993-02-19 Toppan Printing Co Ltd レトルト用袋

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6543208B1 (en) 1999-09-10 2003-04-08 Ishida Co., Ltd. Food-packaging bag, method of food packaging, and use of laminated film as food-packaging bag
JP4643877B2 (ja) * 1999-09-10 2011-03-02 株式会社イシダ 食品包装用袋、食品を包む方法、及び積層フィルムの食品を包装するための袋としての使用
WO2001019694A1 (fr) * 1999-09-10 2001-03-22 Ishida Co., Ltd. Sac d'emballage de produits alimentaires, procede d'emballage de produits alimentaires et film lamine utilise en tant que sac d'emballage de produits alimentaires
KR101251165B1 (ko) * 2011-09-20 2013-04-04 씨제이제일제당 (주) 포장용기
WO2013042892A3 (ko) * 2011-09-20 2013-07-04 씨제이제일제당 (주) 포장용기
EP2759487A2 (en) * 2011-09-20 2014-07-30 CJ Cheiljedang Corporation Packaging container
EP2759487A4 (en) * 2011-09-20 2015-04-01 Cj Cheiljedang Corp PACKAGING CONTAINER
US11376831B2 (en) 2016-03-18 2022-07-05 Amcor Flexibles Selestat Sas Flexible laminate for printed retort packaging
WO2017157615A1 (en) 2016-03-18 2017-09-21 Amcor Flexibles Selestat Sas Flexible laminate for printed retort packaging
CN111452429A (zh) * 2020-05-13 2020-07-28 安徽天大环保新材料股份有限公司 一种包装袋生产工艺
CN112093252A (zh) * 2020-08-21 2020-12-18 安徽百盛源包装材料有限公司 一种具有二次防护效果的铝箔袋
CN112093252B (zh) * 2020-08-21 2022-07-29 安徽百盛源包装材料有限公司 一种具有二次防护效果的铝箔袋
WO2022056095A1 (en) 2020-09-11 2022-03-17 Amcor Flexibles North America, Inc. Heat stable multilayer barrier film structure
CN113415523A (zh) * 2021-05-19 2021-09-21 浏阳市源友印务包装有限公司 一种耐穿刺医药包装复合膜袋
CN113415523B (zh) * 2021-05-19 2022-09-13 浏阳市源友印务包装有限公司 一种耐穿刺医药包装复合膜袋
CN114335827A (zh) * 2021-12-20 2022-04-12 深圳市广麟材耀新能源材料科技有限公司 一种防破裂的铝塑膜
CN114335827B (zh) * 2021-12-20 2024-04-02 广东广麟材耀新能源材料有限公司 一种防破裂的铝塑膜
WO2023249633A1 (en) 2022-06-24 2023-12-28 Amcor Flexibles North America, Inc. Multilayer packaging films

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU669055B2 (en) A packaging material and a method for its manufacture
EP0596122B1 (en) Method of wrapping and wrapped object
WO1998014383A1 (fr) Recipient en plastique avec fermeture
JPH07112746A (ja) 易開封性密封袋
JPH09267868A (ja) 耐ピンホール性レトルト包材及びレトルトパウチ
GB2074128A (en) Mailing-containers and a method of manufacture thereof
JP3622465B2 (ja) 分岐した小室を設けたパウチ
JP5002908B2 (ja) 包装体
JPH0880977A (ja) 易開封性レトルトパウチ
EP0681970A1 (en) Self-standing pouch, and assembly thereof
JP2001206384A (ja) 底ガセット型スタンディングパウチのシール形状及びシール方法
KR102180730B1 (ko) 식품 포장용 파우치 및 그의 제조방법
JP2017105502A (ja) スタンディングパウチ
JPH04242560A (ja) 密封性ラミネート、該ラミネートから作製されたパック及び該ラミネートの製造方法
JP2022059380A (ja) 容器用シート
JP2020164172A (ja) パウチ
JPH08151069A (ja) 包装体
JP4079123B2 (ja) 分岐した小室を設けたパウチ
JP2016196321A (ja) 自立性容器
JPH09221111A (ja) 包装袋のシール方法
JPS5936424Y2 (ja) レトルト二重袋
JP4011650B2 (ja) バリア−性フィルム、それを使用した積層体および包装用容器
JPS635875Y2 (ja)
JP7176250B2 (ja) パウチ
JP2004196343A (ja) レトルト処理可能な自立性袋状の容器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050510

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051011