JP3348541B2 - バリヤ性包装容器 - Google Patents
バリヤ性包装容器Info
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Description
菓子類や食品類などを収容するバリヤ性包装容器に関す
るものであり、詳しくは、内容物を保護するために、容
器内面に補強台紙を熱融着したバリヤ性包装容器に関す
るものである。
装容器として、柔軟性のプラスチックフィルムからなる
袋状、筒状、ピロータイプ(枕状)の包装容器が、必要
に応じて、補強台紙を挿着して使用されていた。また、
本願出願人による実願平5−13309号には、可撓性
シートを折り曲げて形成し、複数の側面部を備え、少な
くとも相対向する一対の側面部の内面に、補強シートを
貼り付けた包装容器が記載されている。
包装容器は、比較的廉価な商品を収容するものなので、
包装材料のコスト低減の上から、例えば、図3に示すよ
うに、〔容器外側〕延伸フィルム(最外層)(110)
/印刷層(120)/接着剤層(130)/蒸着薄膜層
(140)/無延伸フィルム層(蒸着基材フィルム)
(シーラント層)(150)〔容器内側〕構成のよう
に、バリヤ層の金属又は金属化合物の蒸着薄膜を無延伸
フィルム上に形成して、この無延伸フィルムを蒸着基材
フィルムとして、また、包装容器の最内層のシーラント
層としても併せて使用していた。このため、容器内面に
補強台紙を熱融着したときに、熱融着時の熱によって蒸
着薄膜がダメージを受けて、包装容器のバリヤ性が、著
しく低下することがあった。
ながら、熱融着時の熱による蒸着薄膜のバリヤ性に対す
るダメージが極めて少ないバリヤ性包装容器を提供する
ものである。
化合物の蒸着薄膜層をバリヤ層とする積層フィルムから
なり、容器内面に補強台紙を熱融着した包装容器であっ
て、前記蒸着薄膜層を形成する蒸着基材フィルムが、二
軸延伸フィルムであり、且つ、最内層のシーラント層
が、無延伸フィルムであることを特徴とするバリヤ性包
装容器である。
リング、イオンプレーティングなどの公知の方法で形成
されるものであり、蒸着材料は、アルミニウムなどの金
属や、酸化ケイ素(Six Oy :x=1又は2,y=0
〜3)、酸化マグネシュウム(MgO)又は酸化アルミ
ニウム(Al2 O3 )などの金属の酸化物などである。
伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ポリ
プロピレンフィルムや二軸延伸ナイロンフィルムなどが
使用できる。
がよい無延伸ポリプロピレンフィルムや無延伸ポリエチ
レンフィルムなどが使用できる。
ィルムが、最内層のシーラント層としても使用されるた
め、熱融着性をもつ、無延伸フィルムを使用せざるを得
なかった。この結果、補強台紙を容器内面に熱融着する
ときの熱によって、蒸着基材フィルムとしての無延伸フ
ィルムが熱の影響を受け、この影響が、蒸着基材フィル
ム上に形成されている蒸着薄膜に影響を及ぼして、亀裂
の発生などによりバリヤ性が低下した。本発明のバリヤ
性包装容器は、蒸着基材フィルムには、耐熱性が良好な
二軸延伸フィルムを使用しており、また、最内層のシー
ラント層には、別個の熱融着性のよい無延伸フィルムを
使用しているため、補強台紙を容器内面に熱融着すると
きの熱による影響を、蒸着薄膜層が受けにくい。
フタレートフィルムの片面に、文字と絵柄をグラビア印
刷法で印刷し、この印刷層上に、ウレタン系接着剤を約
2g/m2 塗布し、ドライラミネート加工法で、アルミ
ニウムを400〜1000Åの厚みに蒸着した厚さ12
μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを
積層し、さらに、この二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム層上に、ウレタン系アンカーコーティング
剤を0.1g/m2 塗布し、厚さ25μmの無延伸ポリ
プロピレンフィルムを、エクストルージョンラミネート
加工法で、厚さ13μmのポリエチレンで積層して、図
1に示す〔容器外側〕二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム層(最外層)(110)/印刷層(12
0)/ウレタン系接着剤層(130)/アルミニウム蒸
着薄膜層(140)/二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム層(蒸着基材フィルム)(150)/ウレ
タン系アンカーコーティング剤層(接着剤層)(13
0)/ポリエチレン層(170)/無延伸ポリプロピレ
ンフィルム層(最内層,シーラント層)(160)〔容
器内側〕構成の積層フィルム(100)を作製した。こ
れとは別個に、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルムの片面に、ウレタン系接着剤を約
2g/m2 塗布し、ドライラミネート加工法で、坪量1
90g/m2 の板紙を積層し、この板紙層上にウレタン
系接着剤を約2g/m2 塗布し、ドライラミネート加工
法で、厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムを積層し、さらに、この二軸延伸フィルム
層上に、塩素化ポリプロピレン・酢酸ビニル系のヒート
シールニスを約3g/m2 塗布して、図4に示す〔上
側〕二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層
(最上層)(210)/ウレタン系接着剤層(220)
/板紙層(230)/ウレタン系接着剤層(220)/
二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム層(24
0)/ヒートシールニス層(最下層)(250)〔下
側〕構成の補強台紙(200)を作製した。
て、図5に示す左右側壁の容器内面に補強台紙(20)
を熱融着し、裏面を背貼り(11)し、上下両端をヒー
トシール法で封鎖(12)したピロータイプの本実施例
のバリヤ性包装容器(10)を作製した。また、同時に
側壁内面に補強台紙を熱融着しないバリヤ性包装容器も
作製した。
エチレンテレフタレートフィルムの片面に、酸化ケイ素
を200〜2000Åの厚みに蒸着し、この蒸着薄膜層
上にウレタン系接着剤を約2g/m2 塗布し、ドライラ
ミネート加工法で25μm厚の無延伸ポリプロピレンフ
ィルムを積層して、図2に示す〔容器外側〕二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルム層(最外層,蒸着基
材フィルム)(110,150)/酸化ケイ素蒸着薄膜
層(140)/ウレタン系接着剤層(130)/無延伸
ポリプロピレンフィルム層(最内層,シーラント層)
(160)構成の積層フィルム(100)を作製した。
同様に、図5に示す本実施例のバリヤ性包装容器を作製
した。また、同時に側壁内面に補強台紙を熱融着しない
バリヤ性包装容器も作製した。
チレンテレフタレートフィルムの片面に、文字と絵柄を
グラビア印刷法で印刷し、この印刷層上に、ウレタン系
接着剤を約2g/m2 塗布し、ドライラミネート加工法
で、アルミニウムを400〜1000Åの厚みに蒸着し
た厚さ25μm厚の無延伸ポリプロピレンフィルムを積
層して、図3に示す 〔容器外側〕二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム層(最外層)(110)/印
刷層(120)/ウレタン系接着剤層(130)/アル
ミニウム蒸着薄膜層(140)/無延伸ポリプロピレン
フィルム層(蒸着基材フィルム)(シーラント層)(1
60,150)〔容器内側〕構成の積層フィルムを作製
した。
同様に、図5に示すのと同形の従来構成の比較例のバリ
ヤ性包装容器を作製した。また、同時に側壁内面に補強
台紙を熱融着しないバリヤ性包装容器も作製した。
のバリヤ特性を比較評価するため、それぞれ、酸素透過
度と透湿度を測定した。この結果を表1に示す。
については、実施例1、実施例2及び比較例とも、補強
台紙を熱融着することによる低下は、ごく僅かであり問
題とはならなかった。酸素透過度については、実施例
1、実施例2及び比較例とも、補強台紙を熱融着するこ
とによる低下が若干みられるが、従来例でもある比較例
の大きな低下と比較すると、実施例1及び実施例2の低
下は、極めて少ないものであった。
ための補強台紙を容器内面に熱融着しながら、熱融着時
の熱による蒸着薄膜のバリヤ性に対するダメージが極め
て少なく、良好なバリヤ性を有するバリヤ性包装容器で
ある。
形成する積層フィルムの断面図である。
を形成する積層フィルムの断面図である。
フィルムの断面図である。
断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】金属又は金属化合物の蒸着薄膜層をバリヤ
層とする積層フィルムからなり、容器内面に補強台紙を
熱融着した包装容器であって、前記蒸着薄膜層を形成す
る蒸着基材フィルムが、二軸延伸フィルムであり、且
つ、最内層のシーラント層が、無延伸フィルムであるこ
とを特徴とするバリヤ性包装容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23372394A JP3348541B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | バリヤ性包装容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23372394A JP3348541B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | バリヤ性包装容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0891388A JPH0891388A (ja) | 1996-04-09 |
JP3348541B2 true JP3348541B2 (ja) | 2002-11-20 |
Family
ID=16959563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23372394A Expired - Fee Related JP3348541B2 (ja) | 1994-09-28 | 1994-09-28 | バリヤ性包装容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3348541B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4546598B2 (ja) * | 1999-01-21 | 2010-09-15 | 株式会社ユポ・コーポレーション | 袋状容器 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3517248B2 (ja) * | 1991-01-19 | 2004-04-12 | 大日本印刷株式会社 | チューブ容器胴部用の透明性を有する積層シート |
JP2839747B2 (ja) * | 1991-06-18 | 1998-12-16 | 凸版印刷株式会社 | ハイレトルト用袋 |
JPH0572742U (ja) * | 1992-03-11 | 1993-10-05 | 株式会社太洋商会 | 角底補強型合成樹脂製手提用袋 |
-
1994
- 1994-09-28 JP JP23372394A patent/JP3348541B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0891388A (ja) | 1996-04-09 |
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