JP7196394B2 - 積層体、および袋体 - Google Patents
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Description
基材層と、スリップ剤を含有しない第1シーラント層と、スリップ剤を含有する第2シーラント層が、この順に重ねて形成された積層体であって、
前記第1シーラント層と、前記第2シーラント層は、共押出により形成されたことを特徴とする積層体を提供する。
図1は、本発明の一実施形態に係る袋体を示す正面図である。図2は、本発明の一実施形態に係る袋体を示す背面図である。図1、図2において、斜線の網掛けを示した箇所は、ヒートシールにより形成されたシール部を示している。本明細書において、以下に示す、前面、後面、上部、下部、上部シール部、下部シール部、上下方向、左右方向などの向きを示す用語は上部シール部を上、下部シール部を下にし前面を前に位置した状態における相対的な位置関係を表している。
図1に示すように、合掌シール部4は、積層フィルムの対向する端部同士を所定の幅でヒートシールすることにより形成されたシール部である。上部シール部5は、合掌シール部4を形成することにより、対向することになった上部同士を所定の幅でヒートシールすることにより形成されたシール部である。下部シール部6は、合掌シール部4を形成することにより、対向することになった下部同士を所定の幅でヒートシールすることにより形成されたシール部である。合掌シール部4、上部シール部5、下部シール部6は、いずれも2mm以上15mm以下の幅で形成されることが好ましく、4mm以上10mm以下の幅で形成されることがより好ましい。
本実施形態の袋体は、1枚の積層フィルムにより構成されている。積層フィルムは、少なくとも、外側から、基材層、シーラント層を含む積層体である。例えば、積層フィルムは、外側から順に、基材層、印刷層、他の層、シーラント層を積層して形成されている。印刷層、他の層は必須ではない。シーラント層は、袋体の最内面を構成する層である。袋体が熱に対する耐性を必要とされる場合は、基材層は、耐熱性をもつ材料からなることが好ましい。基材層の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム、ナイロンなどのポリアミドフィルム、ポリプロピレンフィルムなどを用いることができる。厚みは、10μm~50μm程度である。基材層は、二軸延伸されていることが好ましい。
厚みが16μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムに印刷層を形成した。その後、印刷層の面に、アンカーコーターによりアンカーコート剤を塗布して、アンカーコート層(AC)を形成した。続いて、厚み9μmのアルミニウム(AL)箔と、前記アンカーコート層とを、熱接着性樹脂であるポリエチレン樹脂によりサンドイッチラミネートして接着し、厚みが20μの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)樹脂層を介して積層した。次に、アルミニウム箔にアンカーコーターによりアンカーコート剤を塗布して、アンカーコート層を形成した。そして、スリップ剤を添加していない直鎖状低密度ポリエチレン(第1シーラント層)と、スリップ剤を添加した直鎖状低密度ポリエチレン(第2シーラント層)を、それぞれ厚み10μm、30μmとなるように、アンカーコート層に重ねて共押出した。第1シーラント層の厚みと第2シーラント層の厚みの比は1:3である。なお、スリップ剤は、第2シーラント層の構成材料中における含有率が0.2質量%となるように添加した。
スリップ剤を添加していない直鎖状低密度ポリエチレンと、スリップ剤を添加した直鎖状低密度ポリエチレンを、共押出することに代えて、スリップ剤を添加した直鎖状低密度ポリエチレンを、厚み40μmとなるように、アンカーコート層に重ねて共押出した以外は、実施例と同様にして、比較例の積層フィルムを形成した。この結果、PET/印刷層/AC/LLDPE/AL/AC/LLDPE(スリップ剤あり)が順に積層された積層フィルムを比較例として得た。さらに、作成された1枚の積層フィルムを用いて、1枚の積層フィルムの対向する端部同士を重ねて合掌部とし、この合掌部をヒートシールして、合掌シール部を形成して筒状体を形成し、筒状体の下部をヒートシールして下部シール部を形成した後、コーヒー粉末を充填し、充填口である上部をヒートシールして密封し、実施例の袋体と同一形態のピロー形式の包装袋を比較例の袋体として作成した。
実施例の積層フィルムと比較例の積層フィルムの評価を行った。評価は、作成された積層フィルムのラミネート強度を定期的に測定することにより、時間の経過によるラミネート強度の変化を記録して行った。ラミネート強度(N(ニュートン)/15mm)は、JISK-6854-3に準拠した方法を用い、積層フィルムに対してT型剥離試験を行うことにより測定した。剥離速度は、300mm/minとした。実施例の積層フィルムと比較例の積層フィルムの評価結果を図4に示す。図4(a)は、保存期間とラミネート強度の対応関係を示す表であり、図4(b)は、図4(a)に示した数値をプロットしたグラフである。図4に示すように、評価は、製造直後(0週間)から、1週間(W)ごとに行った。この間、実施例の積層フィルムと比較例の積層フィルムは、ともに室温40°Cの同じ環境で保存した。4週間後から7週間後、9週間後から11週間後は省略してある。
実施例の袋体と比較例の袋体の評価を行った。評価は、人が一方の手で前面1の上部付近の一部を摘み、他方の手で合掌部3の上部付近の一部を摘んで、互いに逆方向に引っ張って袋体の上部を開封することにより行った。開封の結果、実施例の袋体、比較例の袋体ともに開封することはできた。実施例の袋体においては、上部シール部5において、積層フィルムの最内層である第2シーラント層間において剥離が生じ、収容部に通じる開口が形成された。この際、各積層フィルムにおいては層間で剥離はせず、中身のコーヒー粉末は、上部の開口からスムーズに注出することができた。第1シーラント層は、アルミニウム箔、第2シーラント層のいずれとも剥離はしていなかった。
2・・・後面
3・・・合掌部
3a・・・合掌部の頂部
3b・・・合掌部の基部
4・・・合掌シール部
5・・・上部シール部
6・・・下部シール部
7・・・上縁
8・・・下縁
9・・・開封予定線
10・・・積層フィルム(積層体)
11・・・基材層
12・・・印刷層
13、16・・・アンカーコート層
14・・・熱接着性樹脂層
15・・・バリア層
17・・・第1シーラント層
18・・・第2シーラント層
Claims (3)
- 基材層と、スリップ剤を含有しない第1シーラント層と、スリップ剤を含有する第2シーラント層が、この順に重ねて形成された積層体を用いて形成された袋体であって、
前記第1シーラント層と、前記第2シーラント層は、共押出により形成されて2層構成のシーラント層を構成しており、
前記第1シーラント層の厚みは、5μm以上30μm以下であり、前記第2シーラント層の厚みは、15μm以上70μm以下であり、前記シーラント層の厚みは、20μm以上100μm以下であり、かつ、第1シーラント層の厚みの前記第2シーラント層の厚みに対する比率は0.25以上1.0以下であって、
1枚の前記積層体の端部同士を接合した合掌シール部を有し、当該合掌シール部の長手方向を、前記袋体の長手方向とする袋体。 - 前記スリップ剤は、前記第2シーラント層の構成材料中に0.01質量%以上0.3質量%以下の比率で含まれていることを特徴とする請求項1に記載の袋体。
- コーヒー粉末が充填された、請求項1または2に記載の袋体。
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