JP2827297B2 - 受像シート - Google Patents

受像シート

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JP2827297B2 JP1174808A JP17480889A JP2827297B2 JP 2827297 B2 JP2827297 B2 JP 2827297B2 JP 1174808 A JP1174808 A JP 1174808A JP 17480889 A JP17480889 A JP 17480889A JP 2827297 B2 JP2827297 B2 JP 2827297B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、受像シートに関するものである。詳しく
は、製版、印刷工程での色校正性に優れ、且つ、取り扱
い性に優れた受像シートに関するものである。
[従来の技術] 近年、印刷物の高品質化と安定化、印刷工程の効率化
等を計るため、製版、印刷過程で原稿のネガあるいはポ
ジフィルムを作って、文字や線画、色を校正する方法が
すぐれた再現特性をそなえていることからシステム化さ
れ盛んに実施されている。中でも色校正用には、カラー
感材フィルムとの密着性に優れた受像シートが必要とな
っている。受像シートの構成は、受像層と支持体層から
なり、一般に支持体層はコーティングや含浸等により特
殊加工を施した紙が支配的である。
[発明が解決しようとする課題] しかし、前述した受像シートには次の様な問題点があ
る。すなわち、紙を支持体とする受像シートは、機械的
強度や耐水性、耐湿性、耐薬品性が不十分であったり、
折り曲げ等で折り目跡が強く残るため、折り目近傍の受
像層或いは感材層が欠落することが起き易く取り扱い性
に劣る。
本発明は、これらの従来技術の欠点を解消せしめ、支
持体との密着性、感材層との密着性が共に優れた被覆層
を有し、しかも、機械強度、耐水性、耐湿性、耐薬品
性、帯電防止性に優れた受像シートを提供するものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、二軸配向ポリエステルフィルムの一方の面
に、エチレンと不飽和カルボン酸または/および不飽和
カルボン酸エステルを主成分とする共重合体からなる被
覆層を設け、他方の面に帯電防止層を設けたことを特徴
とする受像シートを要旨とするものである。
本発明においていうポリエステルとは、周知のもの、
具体的には例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフ
タレンジカルボン酸、ビス−α,β(2−クロルフェノ
キシ)エタン−4,4′−ジカルボン酸、アジピン酸、セ
バシン酸等の2官能カルボン酸の少なくとも1種と、エ
チレングリコール、トリエチレングリコール、テトラメ
チレングリコール、ヘキサメチレングリコール、デカメ
チレングリコール等のグリコールの少なくとも1種とを
重縮合して得られるポリエステルを挙げることができ
る。また、該ポリエステルには本発明の目的を阻害しな
い範囲内で他種ポリマをブレンドしたり共重合してもよ
いし、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、顔料、紫外線吸収
剤等が含まれていてもよい。ポリエステルの固有粘度
(25℃オルトクロルフェノール中で測定)は0.4〜2.0で
あり、好ましくは0.5〜1.0の範囲のものが通常用いられ
る。
本発明には、ポリエステルとしてポリエチレンテレフ
タレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリエ
チレン−α,βビス(2−クロルフェノキシ)エタン−
4,4′−ジカルボキシレートを用いた場合、特に優れた
効果が得られる。
本発明の被覆層とは、エチレンと不飽和カルボン酸ま
たは/および不飽和カルボン酸エステルを主成分とした
共重合体からなる層である。本発明における主成分とす
る共重合体とは、そのものが共重合体中50重量%以上、
好ましくは60重量%以上、より好ましくは70重量%以上
であるものを指し、適宜他の物質を添加してもよいし共
重合しても良い。共重合物質は特に限定されないが、代
表例としては、例えばプロピレン、ヘキセン、オクテ
ン、スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ス
テアリン酸ビニル、α−メチルスチレン、p−メチルス
チレン、フッ化ビニル、塩化ビニル、臭化ビニル、フッ
化ビニリデン、塩化ビニリデン、ヘプタン酸アルリル、
酢酸アルリル、カプリン酸アルリル、カプロン酸アルリ
ル、ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、1,3−
ブタジエン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、2,3−ジク
ロロ−1,3−ブタジエン、イソプレン等の炭化水素系ビ
ニル重合性単量体やアクリルニトリル等の不飽和ニトリ
ル、ビニルアルコール等を挙げることが可能である。
本発明における不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸
エステルとは、周知のもの、具体的には、不飽和カルボ
ン酸として例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、フマル酸、イタコン酸、マレイン酸酸性エステ
ル、フマル酸酸性エステル、イタコン酸酸性エステル等
が挙げられ、不飽和カルボン酸エステルとして例えば、
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸2エチルヘキシル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸ブチル、マレイン酸ブチル、マレイン
酸オクチル、フマル酸ブチル、フマル酸オクチル、アク
リル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、メタクリ
ル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシエチル、
メタクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸ヒドロキ
シプロピル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、アク
リル酸ジメチルアミノエチル、エチレングリコールジメ
タクリル酸エステル、エチレングリコールジアクリル酸
エステル、ポリエチレングリコールジメタクリル酸エス
テル、ポリエチレングリコールジアクリル酸エステル等
が挙げられ、これらの中から選ばれた少なくとも一種以
上が適用されるが特に限定されるものではない。また、
共重合量はエチレンに対して80モル%以下、好ましくは
70モル%以下の割合であるのがラミネート密着力の点で
望ましい。
本発明において特に好適な共重合体例としては、例え
ばエチレン/アクリル酸共重合体、エチレン/メタクリ
ル酸共重合体、エチレン/アクリル酸/メタクリル酸メ
チル共重合体、エチレン/メタクリル酸/アクリル酸エ
チル共重合体、エチレン/メタクリル酸/酢酸ビニル共
重合体、エチレン/アクリル酸/ビニルアルコール共重
合体、エチレン/アクリル酸/プロピレン共重合体、エ
チレン/アクリル酸/スチレン共重合体、エチレン/メ
タクリル酸/アクリロニトリル共重合体、エチレン/ア
クリル酸ビニルメチルエーテル共重合体、エチレン/メ
タクリル酸/塩化ビニル共重合体、ポリエチレン/アク
リル酸グラフト共重合体、ポリエチレン/メタクリル酸
グラフト共重合体、エチレン酢酸ビニル重合体/メタク
リル酸グラフト共重合体、ポリエチレン/アクリル酸エ
チルアクリレートグラフト共重合体等が挙げられる。
共重合体は例えば特公昭39−22588号公報等に記載さ
れている公知の製法によって得られる。本発明では、得
られた共重合体の軟化点がASTM−D−1525−70に基づく
測定法で20〜180℃、好ましくは40〜150℃の範囲にある
のが望ましい。軟化点が20℃未満では被覆層の粘着性が
増したり耐熱性が不足するので、受像シートの取り扱い
性が悪化し易くなる。180℃を越えるものは現像処理後
のカラー感材フィルムとのラミネート性が悪化し、転写
像の密着性に劣ったものとなるのみならず、ラミネート
品において、カール、シワ等を生じ平面性が悪化し易
い。
本発明では、受像シートとして用いた時、該シートが
透明では転写像の鮮明さや色校正に支障を生じるような
場合には、二軸配向ポリエステルフィルムに白色無機粒
子を含有せしめることが好ましい。
本発明でいう白色無機粒子としては、例えば、炭酸亜
鉛、酸化亜鉛、硫化亜鉛、タルク、カオリン、重質・軽
質あるいは合成の炭酸カルシウム、酸化チタン、シリ
カ、フッ化リチウム、硫酸バリウム、アルミナ、ジルコ
ニア、リン酸カルシウム、天然あるいは合成の膨潤性あ
るいは非膨潤性のマイカ等が挙げられるが、これらの中
でも、酸化チタン、炭酸カルシウム、シリカの使用が望
ましく、粒子形態は中空多孔質あるいは非中空多孔質、
板状、柱状等であってもよいが球状のものが好ましい。
また、白色無機粒子の平均粒径は、0.1〜4.0μmが好
ましく、0.2〜2.0μmがより好ましい。平均粒径が0.1
μm未満では、凝集体を生じやすく均一分散性に劣り、
4.0μmを越えるものは、平滑性が悪化しやすい。白色
無機粒子の含有量は樹脂100重量部に対し1〜50重量
部、好ましくは5〜30重量部である。含有量が1重量部
未満では白色度が不足し、50重量部を越えるものは、フ
ィルム延伸工程での破れが頻発するので好ましくない。
尚、白色無機粒子には、基材フィルムの白色度をより高
めるため機能を有する増白剤や螢光発色剤等を併用する
のが好ましい。
本発明では、受像シートとして用いた時、柔軟性やク
ッション性を与えてラミネートによる転写性を良化した
り、受像シートの軽量化を計るため二軸配向ポリエステ
ルフィルムにこれと異種で、かつ、非相溶な熱可塑性樹
脂を含有せしめることが好ましい。
本発明でいう前記熱可塑性樹脂とは、ポリエステル以
外の熱可塑性樹脂でポリエステルに対し、非相溶な樹脂
が好ましい。ポリエステルに対し非相溶な熱可塑性樹脂
とは、示差走査熱量計(DSC)で公知の方法での測定に
おいて、ポリエステルと該熱可塑性樹脂とを溶融混合し
た系において、ポリエステルに相当するガラス転移温度
(以下Tgと略する)以外に該熱可塑性樹脂に相当するTg
が観測される樹脂である。ポリエステルに対し、非相溶
な熱可塑性樹脂は、ポリエステル中では、粒子状に分散
し、延伸によりポリエステルフィルム中に空所を形成せ
しめる効果が大きい。このような熱可塑性樹脂の融点
は、ポリエステルの融点よりも低温であり、かつフィル
ム支持体を配向させるに用いる温度よりも高温であるこ
とが好ましい。かかる点から、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ4−メチル−1−ペンテンのようなオレフ
ィン系の重合体又はその共重合体が好ましい。特にポリ
プロピレン系が好ましい。延伸による空所を微細化し、
表面粗さを小さくするために、カルボキシル基や、エポ
キシ基等の極性基やポリエステルと反応性のある官能基
をもったオレフィン系の重合体及び共重合体を添加する
と分散径が小さくなり、ひいては延伸による空所を微細
化でき、表面粗さも小さくなるので更に好ましい。
また、熱可塑性樹脂の含有量はポリエステル樹脂100
重量部に対し5〜100重量部、好ましくは10〜50重量部
である。
本発明では、受像シートとして用いた時、静電気によ
る塵埃等の付着や受像シート同士のくっつきをさけ、画
像の鮮明性や転写性、取り扱い性等を良化せしめるため
に受像シートに帯電防止機能を付与させる必要がある。
本発明でいう帯電防止層とは、帯電防止剤からなる被
覆層、帯電防止剤を含む樹脂層、金属あるいは金属酸化
物からなる蒸着層等であって、帯電防止剤には公知であ
る界面活性剤、導電性ポリマー、導電性カーボン微粒
子、金属あるいは金属酸化物微粒子等が挙げられる。帯
電防止性は、その目安の一つである表面固有抵抗がJIS
−C−1303に基づく高絶縁抵抗計によって測定した値で
105〜1013(Ω)、好ましくは108〜1011(Ω)の範囲が
好ましい。
本発明の受像シートを構成するポリエステルフィルム
は、機械的強度や寸法安定性、耐熱性、耐薬品性、剛性
等の点で二軸配向状態であることが必要である。二軸配
向ポリエステルフィルムの厚みは、特に限定されるもの
ではないが10〜500μmが好ましく、30〜300μmの範囲
がより好ましく基材ベースとしての実用面での取り扱い
性に優れている。また、二軸配向ポリエステルフィルム
の表面粗さや光学ヘイズ等は特に限定されるものではな
く、所望のものであってよいが、白色無機粒子を含有さ
せたフィルムにあっては、JIS−L−1074に基づく測定
法で白色度が50%以上、光線反射率が60%以上が望まし
い。尚、フィルム表面粗さ(Ra)はJIS−B−0601に基
づいて測定した値が1.0μm以下、好ましくは0.5μm以
下が望ましい。
本発明の受像シートを構成する被覆層の積層厚みは、
特に限定されるものではないが0.01〜100μmが好まし
く、0.05〜50μmの範囲にあるものが被覆層の均一形成
性、密着性などの点で望ましい。
また、被覆層の表面粗さ(Ra)は0.5μm以下、好ま
しくは0.2μm以下が望ましい。
更に、被覆層には必要に応じて、本発明の効果を損わ
ない量で公知の添加剤、例えば消泡剤、塗布性改良剤、
増粘剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、染
料、顔料などを含有せしめてもよいし、滑剤として無機
又は有機化合物からなる微細粒子を含有せしめてもよ
い。
次に、本発明の製造方法について説明する。まず、常
法によって重合されたポリエステルのペレットを十分乾
燥した後、公知の押出機、好ましくは圧縮比3.8以上の
溶融押出機に供給し、ペレットが溶融する温度以上、ポ
リマが分解する温度以下の温度でスリット状のダイから
シート状に溶融押出し、冷却固化せしめて未延伸シート
を作る。この際、未延伸シートの固有粘度はフィルム特
性から0.5以上であることが望ましい。次に、該未延伸
シートを必要に応じて周知の方法で延伸して二軸配向ポ
リエステルフィルムを得る。延伸方法は特に限定される
ものではないが、例えば、同時二軸タテ−ヨコ、タテ−
ヨコ−タテ、ヨコ−タテ、二段タテ−ヨコ等の延伸によ
り二軸延伸されるのが望ましい。
次に、ポリエステルフィルムの一方の面に被覆層を設
け、他方の面に帯電防止層を設ける方法としては、ま
ず、被覆層は、 製膜工程内で共重合体チップを副押出機からポリマ
の溶融温度以上、分解温度以下で押出し、同一ダイ内で
ポリエステル溶融体と合流させて吐出させる共押出しに
よる方法。
製膜工程内で基体となるポリエステル無延伸フィル
ムをあらかじめ一方向に延伸しておき、その表面上に副
押出機から共重合体ポリマを溶融押出した後、一次延伸
方向と直角方向に延伸する方法。
基体フィルム単膜として巻き取った後に、その表面
上に共重合体ポリマを押出しラミネートする方法。
基体フィルム単膜として巻き取った後に、その表面
上に共重合体ポリマを溶解させた塗材を塗布し乾燥する
方法。
などが好ましく適用できる。次に、帯電防止層は、前記
〜で設けた被覆層の反対面に、帯電防止性を有する
塗材を塗布し乾燥する方法や、金属あるいは金属酸化物
を真空蒸着する方法など常法が適用できる。上記の操
作において、共重合体ポリマを溶解させるには有機溶
媒、例えばアルコール系、カルボン酸エステル系、ケト
ン系、脂肪族炭化水素系、脂環式又は芳香族炭化水素系
及びこれらの混合系を用い、場合によっては加熱下で撹
拌し均一溶解させるのが好ましい。
塗布方法は特に限定されず押出ラミネート法、メルト
コーティング法等を用いてもよいが、高速で薄膜コート
することが可能であるという理由からグラビヤコート
法、リバースコート法、キッスコート法、ダイコート
法、メタリングバーコート法など公知の方法を適用でき
る。また、塗布する前に必要に応じて空気中あるいはそ
の他種々雰囲気中でのコロナ放電処理など公知の表面処
理を施すことによって、塗布性が良化するのみならず、
被覆層や帯電防止層をより強固にポリエステルフィルム
表面上に形成できる。尚、塗材濃度、塗膜乾燥条件は特
に限定されるものではないが、塗膜乾燥条件は各層や基
体フィルムの諸特性に悪影響を及ぼさない範囲で行なう
のが望ましい。
[評価法] 本発明の特性値は、次の測定方法、評価基準による。
(1) 被覆層の密着性 被覆層/ベースフィルムの密着力は、被覆層上にセロ
テープ:CT−24(ニチバン(株)製)を貼り、ハンドロ
ーラを用いて約3kgの荷重をかけ、10回往復して圧着さ
せ、セロテープを手で180゜方向に強制剥離し、被覆層
の全剥離面積に対する剥離度合いを観察し評価した。判
定基準は◎:極めて良好(剥離なし)、○:良好(剥離
面積5%未満)、△:やや劣る、(剥離面積5%以上20
%未満)、×:不良(剥離面積20%以上)とした。
(2) 耐水性 被覆層を形成させたポリエステルフィルムを30℃の温
水中で15分間浸漬処理後、該被覆層を前記(1)と同様
に評価し判定した。
(3) 耐湿性 被覆層を形成させたポリエステルフィルムを40℃、湿
度90RH%の雰囲気下に24時間放置後、該被覆層を前記
(1)と同様に評価し判定した。
(4) ラミネート性 感材フィルムとして市販のポジ型マッチプリントフィ
ルム(3M社製)を用い、その感材層を受像シートに重ね
合わせ、ラミネーター機により温度125℃で熱ラミネー
トした後、感材フィルムを引き剥がし感材層の転写密着
性を評価し、次の如く判断した。
○:良 好(密着性が良い) △:やや良好(密着性がやや劣る) ×:不 良(密着性が劣る) (5) 折り曲げ性 上記(4)と同じ感材フィルムを用いて受像シートに
感材層を良好に転写させた後、該受像シートを180゜に
折り曲げを5回くり返し、折り目近傍の転写像の状態を
肉視観察し、以下の基準で判定を下した。即ち、全く変
化のないものを「○」、わずかに像のうきがみられるも
のを「△」、像が剥がれたり、うきが大きいものを
「×」と判定した。
(6) 耐薬品性 被覆層を形成させた二軸配向ポリエステルフィルムを
1重量%の水酸化ナトリウム水溶液及びメタノール液中
に10分間浸漬処理後、前記(1)と同様に評価し判定し
た。
[発明の作用] 本発明は、ポリエステルフィルムの一方の面に帯電防
止層を形成し、他方の面にエチレンと不飽和カルボン酸
または/および不飽和カルボン酸エステルを主成分とし
た共重合体を用いて被覆層を形成させたので、基体フィ
ルムの諸特性を悪化させることなく、次のような優れた
効果を得ることができた。
[発明の効果] (1) 本発明の受像シートは、機械的強度が大きく耐
折り曲げ性に優れているので取り扱い性が良好である。
(2) 本発明の受像シートは、転写像との密着性に優
れているので鮮明な転写像となる。
(3) 本発明の受像シートは、耐薬品性、耐水性、耐
湿性に優れているので後加工で温水処理や薬品処理が施
されても特性低下を生じない。
(4) 本発明の受像シートは、帯電防止性を有してい
るので、取り扱い上、塵埃等の付着がなく鮮明な転写性
が得られる。
[発明品の用途] 本発明の受像シートは、印刷物の校正用に適応される
が、中でも色校正用に使用するのが好ましい。
[実施例] 本発明を以下の実施例、比較例を用いて説明するが、
本発明は、これらに限定されるものではない。
実施例1 常法によって製造されたポリエチレンテレフタレート
のホモポリマチップ(固有粘度:0.62、融点:259℃)を1
80℃で2時間減圧乾燥(3mm Hg)した。このチップを28
0℃で圧縮比3.8のスクリューを有した押出機に供給しT
型口金から溶融押出し、静電印荷法を用いて表面温度20
℃の冷却ドラムに巻きつけて冷却固化せしめ未延伸フィ
ルムとした。得られたフィルムを90℃でロール延伸法に
よって縦方向に3.3倍延伸した後、テンター延伸法によ
って幅方向に3.6倍延伸し、横方向に2%弛緩しつつ210
℃で10秒間熱処理して厚さ100μmの二軸配向フィルム
を得た。
得られた二軸配向ポリエステルフィルムの片面にコロ
ナ放電処理を施した後、該面に、メチルメタクリレート
/エチルアクリレート(50/50)モル%に官能基として
カルボキシル基、メチロール基を各2.5重量部導入した
アクリル系重合体(平均分子量50万)とSO2O-X+基のX+
イオンとしてH+を有し、平均分子量7万のスルホン化ポ
リエチレンを重量比率80:20とした濃度4.0重量%の水系
塗材をバーコートし、110℃で乾燥して、表面固有抵抗
値が8×109(Ω)の帯電防止層を形成させた。
次に、帯電防止層の反対面に、該フィルム表面上にコ
ロナ放電処理を施した後、エチレン/不飽和カルボン酸
エステル共重合体としてエチレン/メチルアクリレート
共重合体“PE2207"(シェブロン・ケミカル社製)を80
℃のトルエン液中で均一溶解させ濃度3重量%の塗材と
し、リバースコート方式で塗布して、塗布層を125℃で
1分間乾燥させ、被覆層が2.5μmの受像シートを得
た。この受像シートの特性は、被覆層の密着性、耐水
性、耐ブロッキング性、ラミネート性、折り曲げ性、お
よび耐薬品性のすべてにおいて良好(○)であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−52135(JP,A) 特開 昭59−97140(JP,A) 特開 昭63−179356(JP,A) 特開 昭47−324(JP,A) 特開 昭55−2241(JP,A) 特開 平1−96640(JP,A) 特開 平1−96641(JP,A) 特開 平1−165633(JP,A) 特開 昭63−74052(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/105 G03F 7/11

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二軸配向ポリエステルフィルムの一方の面
    に、エチレンと不飽和カルボン酸または/および不飽和
    カルボン酸エステルを主成分とする共重合体からなる被
    覆層を設け、他方の面に帯電防止層を設けたことを特徴
    とする受像シート。
  2. 【請求項2】二軸配向ポリエステルフィルムが白色無機
    粒子を含むことを特徴とする請求項(1)記載の受像シ
    ート。
  3. 【請求項3】二軸配向ポリエステルフィルムがこれと異
    種で、かつ、非相溶の熱可塑性樹脂を含むことを特徴と
    する請求項(1)または(2)記載の受像シート。
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