JP2825135B2 - 半導体記憶装置及びその情報書込読出消去方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその情報書込読出消去方法

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JP2825135B2 JP2054400A JP5440090A JP2825135B2 JP 2825135 B2 JP2825135 B2 JP 2825135B2 JP 2054400 A JP2054400 A JP 2054400A JP 5440090 A JP5440090 A JP 5440090A JP 2825135 B2 JP2825135 B2 JP 2825135B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [目次] [概要] …12 [産業上の利用分野] …14 [従来の技術] …14 [発明が解決しようとする課題] …14 [課題を解決するための手段] …15 基本原理(第1図、第2図) …15 基本構成(第3図) …18 基本読出動作I(Q>0/Q=0)(第4図) …20 基本読出動作II(Q>0/Q<0)(第5図) …30 基本読出動作III(Q=0/Q<0)(第6図) …39 読出動作の変形 …46 基本書込動作I(第7図) …47 基本書込動作II(第8図) …49 [作用] …51 [実施例] …52 第1の実施例(第9〜12図) …52 構造、製造方法 第2の実施例(第13〜17図) …58 基本構造、詳細構造、製造方法、変形構造 第3の実施例(第18図、第19図) …69 第4の実施例(第20図、第21図) …70 第5の実施例(第22図、第23図) …72 第6の実施例(第24図、第25図) …73 基本構造、詳細構造 第7の実施例(第26図) …77 [発明の効果] …78 [概要] 半導体記憶装置、特に電気的に書換え可能なROM(Rea
d Only Memory)の機能とリフレッシュすることにより
情報を記憶できるDRAM(Dynamic Random Access Memor
y)の機能を兼ね備えた新規な半導体記憶装置及びその
情報書込読出消去方法に関し、 特別な材料を用いることなくヒステリシス特性を実現
してROMとしての機能を実現すると共に、RAMとしての機
能をも実現できる半導体記憶装置及びその情報書込読出
消去方法を提供することを目的とし、 情報を記憶する蓄積容量と情報を読み書きする転送ト
ランジスタとを有するメモリセルを縦横に配置し、前記
転送トランジスタのゲートにワードラインが接続され、
前記転送トランジスタの一方の電極にビットラインが接
続された半導体記憶装置において、前記蓄積容量が、前
記転送トランジスタの他方の電極に接続された蓄積電極
と、電荷を蓄積する電荷蓄積層と、前記電荷蓄積層を挟
んで前記蓄積電極に相対する対向電極とを有し、前記蓄
積容量の容量値がバイアス電圧に応じて変化するように
構成する。
[産業上の利用分野] 本発明は半導体記憶装置、特に電気的に書換え可能な
ROM(Read Only Memory)の機能とリフレッシュするこ
とにより情報を記憶できるDRAM(Dynamic Random Acces
s Memory)の機能を兼ね備えた新規な半導体記憶装置及
びその情報書込読出消去方法に関する。
[従来の技術] 電気的に書換え可能な不揮発性メモリとしてEEPROMが
知られている。このEEPROMではメモリセルが選択トラン
ジスタと記憶トランジスタという少なくとも2つのトラ
ンジスタにより構成されているため、メモリセルの面積
を縮小することが困難である。また、EEPROMでは情報の
読出しは電流検出により行われているため、高速読出し
が困難である。
[発明が解決しようとする課題] このように従来のEEPROMはセル面積を小さくして高集
積化することが困難であるとともに高速に情報を読出す
のが困難であるという問題があった。
一方、DRAMの蓄積容量用誘電体膜として強誘電体膜を
用い、強誘電体膜のヒステリシス特性を利用して不揮発
性メモリを実現しようとする提案がある。しかし、強誘
電体膜は、材料として安定で均一なものが今だ確立され
ておらず、半導体装置を製造する従来のプロセスとの整
合性を実現するのが難しい。
本発明の目的は、特別な材料を用いることなくヒステ
リシス特性を実現してROMとしての機能を実現すると共
に、RAMとしての機能をも実現できる半導体記憶装置及
びその情報書込読出消去方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の原理を第1図乃至第8図を用いて説明する。
基本原理 第1図に本発明による容量Cとその特性を示す。
第1図(a)に示すように容量Cの一方の電極を例え
ばn型多結晶シリコン層P1とし、他方の電極を高濃度の
例えばn+型多結晶シリコン層P2とする。これら多結晶シ
リコン層P1とP2により絶縁膜Iを挟んで容量Cを構成す
る。
第1図(b)に等価回路を示す。n型多結晶シリコン
層P1の電極を0[V]とし、n+型多結晶シリコン層P2の
電極をV[V]としてバイアス電圧Vを印加する。n型
多結晶シリコン層P1の不純物濃度が高い場合は、バイア
ス電圧Vが変化しても容量Cの値はほとんど変化しない
が、n型多結晶シリコン層P1の不純物濃度が低い場合
は、バイアス電圧Vにより容量Cの値が変化する。バイ
アス電圧Vを負にすると、n型多結晶シリコン層P1の中
に空乏層が広がり、全体の容量Cは、この空乏層による
容量が直列に接続されたことになって減少する。
第1図(c)はバイアス電圧Vと容量Cとの関係(C
−V特性)を示すグラフである。バイアス電圧Vが正で
あればn型多結晶シリコン層P1には空乏層が形成されな
いからn型多結晶シリコン層P1の不純物濃度による容量
Cの相違はない。しかし、バイアス電圧Vが負になると
n型多結晶シリコン層P1に空乏層が形成される。不純物
濃度が低いほど電子が追いやられて空乏層の厚さは厚く
なるので、空乏層による容量が小さくなり、全体の容量
Cも小さくなる。したがって、第1図(c)に示すよう
に、バイアス電圧Vが負の場合、n型多結晶シリコン層
P1の不純物濃度が低いほど容量Cが小さくなる。すなわ
ち、n型多結晶シリコン層P1の不純物濃度を低くする
と、バイアス電圧Vに応じて容量Cが2つの値をとるよ
うになる。
第2図は、第1図の原理を利用して容量Cにヒステリ
シス特性を持たせるようにしたものである。第2図
(a)に示すようにn型多結晶シリコン層P1とn+型多結
晶シリコン層P2の間に多結晶シリコン層P3を挿入し、こ
の多結晶シリコン層P3に電荷Qを蓄積する。多結晶シリ
コン層P1とP3により絶縁膜I1を挟んで容量C1を構成し、
多結晶シリコン層P3とP2により絶縁膜I2を挟んで容量C2
を構成する。すなわち、第2図(b)に示すように、容
量Cは、容量C1と容量C2が電荷Qを挟んで直列接続され
た構成をしている。
バイアス電圧Vに応じて容量Cが2つの値をとるよう
にn型多結晶シリコン層P1の不純物濃度を低くすると、
第2図(c)のC−V特性に示すように、多結晶シリコ
ン層P3に蓄積された電荷Qに応じて、バイアス電圧Vに
対する容量Cの変化がシフトする。すなわち、電荷Qが
正の場合は、n型多結晶シリコン層P1において空乏層が
形成され難くなるので、左側にシフトし、電荷Qが負の
場合は、n型多結晶シリコン層P1において空乏層が形成
され易くなるので、右側にシフトする。したがって、容
量Cがヒステリシス特性を有するようになる。
基本構成 上述の基本原理に基づいた容量Cを用いた半導体記憶
装置のメモリセルの基本構成を第3図に示す。
本発明によるメモリセルは、転送トランジスタTと上
述の蓄積容量Cにより構成されている。転送トランジス
タTのソースにはビットラインBLが接続され、ゲートに
はワードラインWLが接続され、ドレインには蓄積容量C
が接続されている。蓄積容量Cにおける多結晶シリコン
層P1は蓄積電極SEとして機能してトランジスタTのドレ
インに接続され、多結晶シリコン層P2は対向電極CEとし
て機能し、多結晶シリコン層P3はフローティングゲート
FGとして機能して電荷Qを蓄積する。したがって、空乏
層が形成される容量C1が転送トランジスタT側、高濃度
のn+型多結晶シリコン層P2を有する容量C2が対向電極CE
側となる。
本発明のメモリセルでは、第2図に示すように、フロ
ーティングゲートFGに蓄積する電荷Qにより蓄積容量C
そのものの容量値を異ならせることができる。すなわ
ち、蓄積容量Cの容量値を電荷Qにより制御して、蓄積
容量Cに蓄積される電荷量を異ならせることができると
いう特徴的特性を有している。
本発明によるメモリセルは、この特徴的特性を利用し
て制御方法を工夫することによりRAM(DRAM)としてもR
OMとしても機能する。すなわち、このメモリセルは、蓄
積容量Cに任意のRAM情報(揮発性情報)を自由に書込
み、必要に応じて書換えることができるRAMとしても機
能すると共に、フローティングゲートFGに電荷Qを注入
して固定したROM情報(不揮発性情報)を書込み、書込
まれたROM情報を読出すROMとしても機能する。
なお、上述の蓄積容量Cでは電荷Qを蓄積する電荷蓄
積層ELとしてフローティングゲートFGを用いたが、SiN-
SiO2の2層構造やSiO2‐SiN-SiO2の3層構造のようにト
ラップの多い層を電荷蓄積層ELとして用いてもよい。
基本読出動作I(Q>0/Q=0) 第1の基本読出動作例を第4図を用いて説明する。
第1の動作例では、フローティングゲートFGに注入さ
れた電荷Qが正であるか(Q>0)、0であるか(Q=
0)によりROMとしての「1」又は「0」の情報を記憶
するものとする。対向電極CEの電圧Vcを2.5Vとして、転
送トランジスタT側の蓄積容量Cの電位Vsが0V(Lレベ
ル)又は5V(Hレベル)になるように、蓄積容量Cに電
荷を蓄積して情報を記憶するようにする。蓄積容量Cへ
のバイアス電圧V(=Vc−Vs)は−2.5Vと2.5Vの2値を
とる。この場合のC−V特性は第4図(a)に示すよう
になる。
フローティングゲートFGの電荷Qが正の場合(第4図
(a)の実線)、バイアス電圧Vが−2.5Vから2.5Vの範
囲内において蓄積容量Cは常に大きい値である。電荷Q
が0の場合(第4図(a)の破線)、蓄積容量Cは、バ
イアス電圧Vが−2.5Vで小さい値となり、+2.5Vで大き
い値となる。
情報の読出動作は、基本的に、プリチャージ手段(図
示せず)によりプリチャージしたビットラインBLをフロ
ーティングとした状態でワードラインWLを5V(WLon)と
して転送トランジスタTをオンし、このときのビットラ
インBLの電位変化に基づいて情報を読出す。このときビ
ットラインBLの電位Vblを何ボルトにプリチャージする
かにより読出動作制御が異なる。
プリチャージ電位Vbl=2.5V ビットラインBLの電位Vblが2.5Vのフローティング状
態でワードラインWLを5V(WLon)として転送トランジス
タTをオンすると、電荷Qの値(Q>0又はQ=0)
と、蓄積容量Cに記憶された情報(Lレベル(Vs=0
V)、Hレベル(Vs=5V))に基づいて、電位Vblは第4
図(b1)に示すように変化する。
電荷Q>0の場合は、バイアス電圧Vが+2.5Vでも−
2.5Vでも蓄積容量Cが大きな値であるから、電位Vblは
曲線BL+H、BL+Lのように共に上下に大きく変化する。し
かし、電荷Q=0の場合は、バイアス電圧Vが+2.5Vで
は蓄積容量Cが大きい値であるから電位Vblは曲線BLOL
のように大きく下がり、バイアス電圧Vが−2.5Vでは蓄
積容量Cが小さい値であるから電位Vblは曲線BLOHのよ
うにほとんど上がらない。
RAM動作 RAM動作においては、蓄積容量Cに記憶した揮発性情
報を読出す揮発性情報読出手段(図示せず)により、第
4図(b1)に示すように、ビットラインBLの電位Vblを
基準電位Vre11と比較することにより、曲線BL+H、BLOH
と、BLOL、BL+Lとを識別することができ、電荷Qの値に
拘らず蓄積容量Cに記憶された揮発性情報を読出すこと
ができる。なお、蓄積容量Cに書込まれた情報は徐々に
放電するので、このRAM動作においては一定時間ごとに
蓄積容量Cに読出結果を再書込するリフレッシュ動作が
必要である。
ROM動作(その1) フローティングゲートFGに記憶された不揮発性情報を
読出す不揮発性情報読出手段(図示せず)により、全ビ
ットのメモリセルの蓄積容量CにHレベルを書込んだ後
に、ビットラインBLを2.5Vでフローティングした状態で
ワードラインWLを5V(WLon)とする。ビットラインBLの
電位Vblは、第4図(b2)のように変化するので、基準
電位Vre12と比較することにより、曲線BL+HとBLOHとを
識別することができ、電荷Qの値、すなわちフローティ
ングゲートFGに記憶された不揮発性のROM情報を読出す
ことができる。
なお、蓄積容量Cに書込まれた情報は徐々に放電する
ので、このROM動作(その1)では読出時に全ビットの
メモリセルの蓄積容量CにHレベルを書込む書込動作
か、読出結果に基づいて蓄積容量Cに情報を再書込みす
るリフレッシュ動作が必要である。
ROM動作(その2) 上述のROM動作(その1)では曲線BL+HとBLOHの電位
差が小さいので高速読出しが難しい。このROM動作(そ
の2)は高速読出しを可能にしたものである。
最初はROM動作(その1)と同様にしてフローティン
グゲートFGに記憶されたROM情報を読出す。その後、読
出結果に基づいた情報を蓄積容量Cに書込む。すなわ
ち、Q>0であると識別された場合は蓄積容量CにHレ
ベル(電位Vs=5V)を書込み、Q=0であると識別され
た場合は蓄積容量CにLレベル(電位Vs=0V)を書込
む。その後、ビットラインBLの電位Vblを2.5Vでフロー
ティングした状態でワードラインWLを5V(WLon)とする
と、第4図(b3)のように変化する。ビットラインBLの
電位Vblを基準電位Vre13と比較することにより、曲線BL
+HとBLOLとを識別することができる。ROM動作(その
1)(第4図(b2))に比べて、曲線BL+HとBLOLの電位
差が大きいので識別が容易であると共に高速読出が可能
である。
なお、蓄積容量Cに書込まれた情報は徐々に放電する
ので、このROM動作(その2)でも読出結果に基づいて
一定時間ごとに蓄積容量Cに情報を再書込みするリフレ
ッシュ動作が必要である。
プリチャージ電位Vbl=5V ビットラインBLの電位Vblが5Vのフローティング状態
でワードラインWLを5V(WLon)として転送トランジスタ
Tをオンすると、電荷Qの値(Q>0又はQ=0)と、
蓄積容量Cに記憶された情報(Lレベル(Vs=0V)、H
レベル(Vs=5V))に基づいて、電位Vblは第4図
(c)に示すように変化する。
蓄積容量Cに記憶された情報がHレベル(Vs=5V)の
場合は、ビットラインBLの電位変化は蓄積容量Cの容量
値に依存しないから曲線BL+H、BLOHのように5Vが維持さ
れる。蓄積容量Cに記憶された情報がLレベル(Vs=0
V)の場合は、蓄積容量Cの容量値に応じて変化が異な
る。しかし、第4図(a)に示すように、Q>0の場合
でもQ=0の場合でも共に蓄積容量Cは大きな値である
から、ビットラインBLの電位Vblは第4図(c)の曲線B
L+L、BLOLのように大きく下がる。
RAM動作 RAM動作においては、蓄積容量Cに記憶した揮発性情
報を読出す揮発性情報読出手段(図示せず)により、第
4図(c)に示すように、ビットラインBLの電位Vblを
基準電位Vre14と比較することにより、曲線BL+H、BLOH
と、BLOL、BL+Lとを識別することができ、電荷Qの値に
拘らず蓄積容量Cに記憶された情報を読出すことができ
る。なお、蓄積容量Cに書込まれた情報は徐々に放電す
るので、このRAM動作においては一定時間ごとに蓄積容
量Cに読出結果を再書込するリフレッシュ動作が必要で
ある。
ROM動作 第4図(c)の場合は、曲線BL+Hと曲線BLOHの電位差
も、曲線BLOLと曲線BL+Lの電位差も0であるから、電荷
Q>0と電荷Q=0を区別することができず、ROM動作
させることはできない。
プリチャージ電位Vbl=0V ビットラインBLの電位Vblが0Vのフローティング状態
でワードラインWLを5V(WLon)として転送トランジスタ
Tをオンすると、電荷Qの値(Q>0又はQ=0)と、
蓄積容量Cに記憶された情報(Lレベル(Vs=0V)、H
レベル(Vs=5V))に基づいて、電位Vblは第4図(d
1)に示すように変化する。
蓄積容量Cに記憶された情報がLレベル(Vs=0V)の
場合は、ビットラインBLの電位変化は蓄積容量Cの容量
値に依存しないから曲線BL+L、BLOLのように0Vが維持さ
れる。蓄積容量Cに記憶された情報がHレベル(Vs=5
V)の場合は、蓄積容量Cの容量値に応じて変化が異な
る。すなわち、第4図(a)に示すように、Q>0の場
合は容量値が大きいからビットラインBLの電位Vblは第
4図(d1)の曲線BL+Hのように大きく上がる。Q=0の
場合は容量値が小さいから、ビットラインBLの電位Vbl
は第4図(d1)の曲線BLOHのようにほとんど変化しな
い。
RAM動作 第4図(d1)の場合は、曲線BLOHと曲線BLOLの電位差
がほとんどなく、蓄積容量Cに記憶された情報を識別す
ることができず、基本的にRAM動作させることはできな
い。しかし、全ビットのメモリセルのフローティングゲ
ートFGに正の電荷Qを注入すればRAM動作可能である。
すなわち、電荷Q>0の場合、ビットラインBLの電位Vb
lは曲線BL+Hと曲線BL+Lのように変化するから、蓄積容
量Cに記憶した揮発性情報を読出す揮発性情報読出手段
(図示せず)により、基準電位Vre15と比較することに
より、曲線BL+Hと曲線BL+Lを識別することができる。な
お、蓄積容量Cに書込まれた情報は徐々に放電するの
で、このRAM動作においては一定時間ごとに蓄積容量C
に読出結果を再書込するリフレッシュ動作が必要であ
る。
ROM動作 フローティングゲートFGに記憶された不揮発性情報を
読出す不揮発性情報読出手段(図示せず)により、全ビ
ットのメモリセルの蓄積容量CにHレベルを書込んだ後
に、ビットラインBLを0Vでフローティングした状態でワ
ードラインWLを5V(WLon)とする。ビットラインBLの電
位Vblは、第4図(d2)に示すように、曲線BL+Hと曲線B
LOHにしたがって変化するので、基準電位Vre15と比較す
ることにより、曲線BL+HとBLOHとを識別することがで
き、電荷Qの値、すなわちフローティングゲートFGに記
憶された不揮発性のROM情報を読出すことができる。
基本読出動作II(Q>0/Q<0) 第2の基本読出動作例を第5図を用いて説明する。
第2の動作例では、フローティングゲートFGに注入さ
れた電荷Qが正であるか(Q>0)、負であるか(Q<
0)によりROMとしての「1」又は「0」の情報を記憶
するものとする。対向電極CEの電圧Vcを2.5Vとして、転
送トランジスタT側の蓄積容量Cの電位Vsが0V(Lレベ
ル)又は5V(Hレベル)になるように、蓄積容量Cに電
荷を蓄積して情報を記憶するようにする。蓄積容量Cへ
のバイアス電圧V(=Vc-Vs)は−2.5Vと2.5Vの2値を
とる。この場合のC−V特性は第5図(a)に示すよう
になる。
フローティングゲートFGの電荷Qが正の場合(第5図
(a)の実線)、バイアス電圧Vが−2.5Vから2.5Vの範
囲内において蓄積容量Cは常に大きい値である。電荷Q
が0の場合(第5図(a)の破線)、蓄積容量Cは、バ
イアス電圧Vが−2.5Vから2.5Vの範囲内において蓄積容
量Cは常に小さい値である。
情報の読出動作は、基本的に、ビットラインBLをフロ
ーティングとした状態でワードラインWLを5V(WLon)と
して転送トランジスタTをオンし、このときのビットラ
インBLの電位変化に基づいて情報を読出す。このときビ
ットラインBLの電位Vblを何ボルトにプリチャージする
かにより読出動作制御が異なる。
プリチャージ電位Vbl=2.5V ビットラインBLの電位Vblが2.5Vのフローティング状
態でワードラインWLを5V(WLon)として転送トランジス
タTをオンすると、電荷Qの値(Q>0又はQ<0)
と、蓄積容量Cに記憶された情報(Lレベル(Vs=0
V)、Hレベル(Vs=5V))に基づいて、電位Vblは第5
図(b1)に示すように変化する。
電荷Q>0の場合は、バイアス電圧Vが+2.5Vでも−
2.5Vでも蓄積容量Cが大きな値であるから、電位Vblは
曲線BL+H、BL+Lのように共に上下に大きく変化する。し
かし、電荷Q<0の場合は、バイアス電圧Vが+2.5Vで
も−2.5Vでもは蓄積容量Cが小さい値であるから電位Vb
lは曲線BL-H、BL-Lのように共に上下に小さく変化す
る。
RAM動作 RAM動作においては、蓄積容量Cに記憶した揮発性情
報を読出す揮発性情報読出手段(図示せず)により、第
5図(b1)に示すように、ビットラインBLの電位Vblを
基準電位Vre21と比較することにより、曲線BL+H、BL-H
と、BL-L、BL+Lとを識別することができ、電荷Qの値に
拘らず蓄積容量Cに記憶された情報を読出すことができ
る。なお、蓄積容量Cに書込まれた情報は徐々に放電す
るので、このRAM動作においては一定時間ごとに蓄積容
量Cに読出結果を再書込するリフレッシュ動作が必要で
ある。
ROM動作(その1) フローティングゲートFGに記憶された不揮発性情報を
読出す不揮発性情報読出手段(図示せず)により、全ビ
ットのメモリセルの蓄積容量CにHレベルを書込んだ後
に、ビットラインBLを2.5Vでフローティングした状態で
ワードラインWLを5V(WLon)とする。ビットラインBLの
電位Vblは、第5図(b2)のように変化するので、基準
電位Vre12と比較することにより、曲線BL+HとBL-Hとを
識別することができ、電荷Qの値、すなわちフローティ
ングゲートFGに記憶されたROM情報を読出すことができ
る。
なお、蓄積容量Cに書込まれた情報は徐々に放電する
ので、このROM動作(その1)では読出時に全ビットの
メモリセルの蓄積容量CにHレベルを書込む書込動作
か、読出結果に基づいて蓄積容量Cに情報を再書込みす
るリフレッシュ動作が必要である。
ROM動作(その2) 起動時に全ビットのメモリセルの蓄積容量CにLレベ
ルを書込んだ後に、ビットラインBLを2.5Vでフローティ
ングした状態でワードラインWLを5V(WLon)とする。ビ
ットラインBLの電位Vblは、第5図(b3)のように変化
するので、基準電位Vre23と比較することにより、曲線B
L-LとBL+Lとを識別することができ、電荷Qの値、すな
わちフローティングゲートFGに記憶されたROM情報を読
出すことができる。
なお、蓄積容量Cに書込まれる情報はLレベルである
ので、情報が消滅することなくリフレッシュ動作は不要
である。
プリチャージ電位Vbl=5V ビットラインBLの電位Vblが5Vのフローティング状態
でワードラインWLを5V(WLon)として転送トランジスタ
Tをオンすると、電荷Qの値(Q>0又はQ<0)と、
蓄積容量Cに記憶された情報(Lレベル(Vs=0V)、H
レベル(Vs=5V))に基づいて、電位Vblは第5図(c
1)に示すように変化する。
蓄積容量Cに記憶された情報がHレベル(Vs=5V)の
場合は、ビットラインBLの電位変化は蓄積容量Cの容量
値に依存しないから曲線BL+H、BL-Hのように5Vが維持さ
れる。蓄積容量Cに記憶された情報がLレベル(Vs=0
V)の場合は、蓄積容量Cの容量値に応じて変化が異な
る。第5図(a)に示すように、Q>0の場合は蓄積容
量Cの容量値は大きくQ<0の場合は蓄積容量Cの容量
値は小さいから、ビットラインBLの電位Vblは第5図(c
1)の曲線BL+Lは大きく下がり、曲線BL-Lはほとんど下
がらない。
RAM動作 第5図(c1)の場合は、曲線BL-Hと曲線BL-Lの電位差
が0であり、蓄積容量Cに記憶された情報を識別するこ
とができず、基本的にRAM動作させることはできない。
しかし、全ビットのメモリセルのフローティングゲート
FGに正の電荷Qを注入すればRAM動作可能である。すな
わち、電荷Q>0の場合、ビットラインBLの電位Vblは
曲線BL+HとBL+Lのように変化するから、基準電位Vre24
と比較することにより、曲線BL+Hと曲線BL+Lを識別する
ことができる。なお、蓄積容量Cに書込まれた情報は徐
々に放電するので、このRAM動作においては一定時間ご
とに蓄積容量Cに読出結果を再書込するリフレッシュ動
作が必要である。
ROM動作 フローティングゲートFGに記憶された不揮発性情報を
読出す不揮発性情報読出手段(図示せず)により、全ビ
ットのメモリセルの蓄積容量CにLレベルを書込んだ後
に、ビットラインBLを5Vでフローティングした状態でワ
ードラインWLを5V(WLon)とする。ビットラインBLの電
位Vblは、第5図(c2)に示すように、曲線BL-Lと曲線B
L+Lにしたがって変化するので、基準電位Vre24と比較す
ることにより、曲線BL-Lと曲線BL+Lとを識別することが
でき、電荷Qの値、すなわちフローティングゲートFGに
記憶されたROM情報を読出すことができる。
プリチャージ電位Vbl=0V ビットラインBLの電位Vblが0Vのフローティング状態
でワードラインWLを5V(WLon)として転送トランジスタ
Tをオンすると、電荷Qの値(Q>0又はQ<0)と、
蓄積容量Cに記憶された情報(Lレベル(Vs=0V)、H
レベル(Vs=5V))に基づいて、電位Vblは第5図(d
1)に示すように変化する。
蓄積容量Cに記憶された情報がLレベル(Vs=0V)の
場合は、ビットラインBLの電位変化は蓄積容量Cの容量
値に依存しないから曲線BL+L、BL-Lのように0Vが維持さ
れる。蓄積容量Cに記憶された情報がHレベル(Vs=5
V)の場合は、蓄積容量Cの容量値に応じて変化が異な
る。すなわち、第5図(a)に示すように、Q>0の場
合は容量値が大きいからビットラインBLの電位Vblは第
5図(d1)の曲線BL+Hのように大きく上がる。Q<0の
場合は容量値が小さいから、ビットラインBLの電位Vbl
は第5図(d1)の曲線BL-Hのようにほとんど変化しな
い。
RAM動作 第5図(d1)の場合は、曲線BL-Hと曲線BL-Lの電位差
がほとんどなく、蓄積容量Cに記憶された情報を識別す
ることができず、基本的にRAM動作させることはできな
い。しかし、全ビットのメモリセルのフローティングゲ
ートFGに正の電荷Qを注入すればRAM動作可能である。
すなわち、電荷Q>0の場合、ビットラインBLの電位Vb
lは曲線BL+Hと曲線BL+Lのように変化するから、基準電
位Vre25と比較することにより、曲線BL+Hと曲線BL+Lを
識別することができる。なお、蓄積容量Cに書込まれた
情報は徐々に放電するので、このRAM動作においては一
定時間ごとに蓄積容量Cに読出結果を再書込するリフレ
ッシュ動作が必要である。
ROM動作 全ビットのメモリセルの蓄積容量CにHレベルを書込
んだ後に、ビットラインBLを0Vでフローティングした状
態でワードラインWLを5V(WLon)とする。ビットライン
BLの電位Vblは、第5図(d2)に示すように、曲線BL+H
と曲線BL-Hにしたがって変化するので、基準電位Vre25
と比較することにより、曲線BL+HとBL-Hとを識別するこ
とができ、電荷Qの値、すなわちフローティングゲート
FGに記憶されたROM情報を読出すことができる。
基本読出動作III(Q=0/Q<0) 第3の基本読出動作例を第6図を用いて説明する。
第3の動作例では、フローティングゲートFGに注入さ
れた電荷Qが0であるか(Q=0)、負であるか(Q<
0)によりROMとしての「1」又は「0」の情報を記憶
するものとする。対向電極CEの電圧Vcを2.5Vとして、転
送トランジスタT側の蓄積容量Cの電位Vsが0V(Lレベ
ル)又は5V(Hレベル)になるように、蓄積容量Cに電
荷を蓄積して情報を記憶するようにする。蓄積容量Cへ
のバイアス電圧V(=Vc-Vs)は−2.5Vと2.5Vの2値を
とる。この場合のC−V特性は第6図(a)に示すよう
になる。
フローティングゲートFGの電荷Qが0の場合(第6図
(a)の実線)、バイアス電圧Vが−2.5Vで小さい値と
なり、+2.5Vで大きい値となる。電荷Qが負の場合(第
6図(a)の破線)、蓄積容量Cは、バイアス電圧Vが
−2.5Vから+2.5Vの範囲内で常に小さい値となる。
情報の読出動作は、基本的に、ビットラインBLをフロ
ーティングした状態でワードラインWLを5V(WLon)とし
て転送トランジスタTをオンし、このときのビットライ
ンBLの電位変化に基づいて情報を読出す。このときビッ
トラインBLの電位Vblを何ボルトにプリチャージするか
により読出動作制御が異なる。
プリチャージ電位Vbl=2.5V ビットラインBLの電位Vblが2.5Vのフローティング状
態でワードラインWLを5V(WLon)として転送トランジス
タTをオンすると、電荷Qの値(Q=0又はQ<0)
と、蓄積容量Cに記憶された情報(Lレベル(Vs=0
V)、Hレベル(Vs=5V))に基づいて、電位Vblは第6
図(b1)に示すように変化する。
電荷Q=0の場合は、バイアス電圧Vが+2.5Vでは蓄
積容量Cが大きい値であるから電位Vblは曲線BLOLのよ
うに大きく下がり、バイアス電圧Vが−2.5Vでは蓄積容
量Cが小さい値であるから電位Vblは曲線BLOHのように
ほとんど上がらない。しかし、電荷Q<0の場合は、バ
イアス電圧Vが+2.5Vでも−2.5Vでも蓄積容量Cは小さ
い値であるから、電位Vblは曲線BL-H、BL-Lのように共
に上下に小さく変化する。
RAM動作 RAM動作においては、蓄積容量Cに記憶した揮発性情
報を読出す揮発性情報読出手段(図示せず)により、第
6図(b1)に示すように、ビットラインBLの電位Vblを
基準電位Vre31と比較することにより、曲線BLOH、BL-H
と、BL-L、BLOLとを識別することができ、電荷Qの値に
拘らず蓄積容量Cに記憶された情報を読出すことができ
る。なお、蓄積容量Cに書込まれた情報は徐々に放電す
るので、このRAM動作においては一定時間ごとに蓄積容
量Cに読出結果を再書込するリフレッシュ動作が必要で
ある。
ROM動作 フローティングゲートFGに記憶された不揮発性情報を
読出す不揮発性情報読出手段(図示せず)により、全ビ
ットのメモリセルの蓄積容量CにLレベルを書込んだ後
に、ビットラインBLを2.5Vでフローティングした状態で
ワードラインWLを5V(WLon)とする。ビットラインBLの
電位Vblは、第6図(b2)のように変化するので、基準
電位Vre32と比較することにより、曲線BL-LとBLOLとを
識別することができ、電荷Qの値、すなわちフローティ
ングゲートFGに記憶されたROM情報を読出すことができ
る。
なお、蓄積容量Cに書込まれる情報はLレベルである
ので、情報が消滅することなくリフレッシュ動作は不要
である。
プリチャージ電位Vbl=5V ビットラインBLの電位Vblが5Vのフローティング状態
でワードラインWLを5V(WLon)として転送トランジスタ
Tをオンすると、電荷Qの値(Q=0又はQ<0)と、
蓄積容量Cに記憶された情報(Lレベル(Vs=0V)、H
レベル(Vs=5V))に基づいて、電位Vblは第6図(c
1)に示すように変化する。
蓄積容量Cに記憶された情報がHレベル(Vs=5V)の
場合は、ビットラインBLの電位変化は蓄積容量Cの容量
値に依存しないから曲線BLOH、BL-Hのように5Vが維持さ
れる。蓄積容量Cに記憶された情報がHレベル(Vs=0
V)の場合は、蓄積容量Cの容量値に応じて変化が異な
る。第6図(a)に示すように、Q=0の場合は蓄積容
量Cは大きな値であり、Q<0の場合は蓄積容量Cは小
さな値であるから、ビットラインBLの電位Vblは第6図
(c1)に示すように曲線BLOLは大きく下がり、曲線BL-L
はほとんど下がらない。
RAM動作 第6図(c1)の場合は、曲線BL-Hと曲線BL-Lの電位差
がほとんどなく、蓄積容量Cに記憶された情報を識別す
ることができず、基本的にRAM動作させることはできな
い。しかし、全ビットのメモリセルのフローティングゲ
ートFGの電荷Qを0にすればRAM動作可能である。すな
わち、電荷Q=0の場合、ビットラインBLの電位Vblは
曲線BLOHと曲線BLOLのように変化するから、基準電位Vr
e33と比較することにより、曲線BLOHと曲線BLOLを識別
することができる。なお、蓄積容量Cに書込まれた情報
は徐々に放電するので、このRAM動作においては一定時
間ごとに蓄積容量Cに読出結果を再書込するリフレッシ
ュ動作が必要である。
ROM動作 フローティングゲートFGに記憶された不揮発性情報を
読出す不揮発性情報読出手段(図示せず)により、全ビ
ットのメモリセルの蓄積容量CにLレベルを書込んだ後
に、ビットラインBLを5Vでフローティングした状態でワ
ードラインWLを5V(WLon)とする。ビットラインBLの電
位Vblは、第6図(c2)のように変化するので、基準電
位Vre32と比較することにより、曲線BL-LとBLOLとを識
別することができ、電荷Qの値、すなわちフローティン
グゲートFGに記憶されたROM情報を読出すことができ
る。
なお、蓄積容量Cに書込まれる情報はLレベルである
ので、情報が消滅することなくリフレッシュ動作は不要
である。
プリチャージ電位Vbl=0V ビットラインBLの電位Vblが0Vのフローティング状態
でワードラインWLを5V(WLon)として転送トランジスタ
Tをオンすると、電荷Qの値(Q=0又はQ<0)と、
蓄積容量Cに記憶された情報(Lレベル(Vs=0V)、H
レベル(Vs=5V))に基づいて、電位Vblは第6図
(d)に示すように変化する。
蓄積容量Cに記憶された情報がLレベル(Vs=0V)の
場合は、ビットラインBLの電位変化は蓄積容量Cの容量
値に依存しないから曲線BLOL、BL-Lのように0Vが維持さ
れる。蓄積容量Cに記憶された情報がHレベル(Vs=5
V)の場合は、蓄積容量Cの容量値に応じて変化が異な
る。しかし、Q=0の場合もQ<0の場合も容量値が小
さいから、ビットラインBLの電位Vblは第6図(d)の
曲線BL-H、BL-Lのようにほとんど変化しない。
RAM動作 第6図(d)の場合は、曲線BLOH、BL-H、BL-L、BLOL
の電位差がほとんどなく、蓄積容量Cに記憶された情報
を識別することができず、RAM動作させることはできな
い。
ROM動作 第6図(d)の場合は、曲線BLOH、BL-H、BL-L、BLOL
の電位差がほとんどなく、電荷Q=0であるか電荷Q<
0であるかを識別することができず、ROM動作させるこ
とはできない。
読出動作の変形 上述の基本読出動作I〜IIIでは対向電極CEの電圧Vc
を2.5Vとしたが、対向電圧CEの電圧Vcを変えることによ
り、Hレベル及びLレベル時に蓄積容量Cに印加される
バイアス電圧Vを変えることができる。これにより蓄積
容量Cの容量値を自由に設定することができ、設定され
た容量値に応じて所定の読出動作が可能である。
基本書込動作I 第1の基本書込動作例を第7図を用いて説明する。
第1の動作例における蓄積容量Cの構成を第7図
(a)に、その等価回路を第7図(b)に示す。この蓄
積容量Cでは、対向電極CE(多結晶シリコン層P2)とフ
ローティングゲートFG(多結晶シリコン層P3)の間の絶
縁膜I2の一部を薄くしてトンネル絶縁膜I2′とし、トン
ネル電流を流れやすくしている。そして、対向電極CEと
フローティングゲートFG間に印加される電圧が高くなる
ように、対向電極CEとフローティングゲートFGにより絶
縁膜I2を挟んで構成した容量C2の方を、蓄積電極SEとフ
ローティングゲートFGにより絶縁膜I1を挟んで構成した
容量C1より小さくする。すなわち、容量C1には {C2/(C1+C2)}(Vc-Vs) なる電圧が印加され、容量C2には {C1/(C1+C2)}(Vc-Vs) なる電圧が印加されるので、容量C2を容量C1より小さく
して対向電極CEとフローティングゲートFG間に高い電圧
を印加するようにする。この動作例の説明では例えば容
量C1を容量C2の2倍にする。
正の電荷Qの書込(負の電荷Qの消去) 第3図の蓄積容量Cを第7図(a)に示す構成にし
て、ビットラインBLを0V、対向電極CEを15Vにして、ワ
ードラインWLに例えば15Vを印加して転送トランジスタ
Tをオンさせる。すると、対向電極CEとフローティング
ゲートFG間には、蓄積容量Cに印加された15Vの2/3、す
なわち10Vの電圧が印加され、トンネル絶縁膜I2′を介
して対向電極CEからフローティングゲートFGに電流が流
れて正の電荷Qが書込まれる。フローティングゲートFG
にすでに負の電荷Qが注入されている場合はこの負の電
荷Qが消去される。
負の電荷Qの書込(正の電荷Qの消去) ビットラインBLを15V、対向電極CEを0Vにして、ワー
ドラインWLを例えば15Vにして転送トランジスタTをオ
ンさせる。すると、対向電極CEとフローティングゲート
FG間には、蓄積容量Cに印加された15Vの2/3、すなわち
10Vの電圧が印加され、トンネル絶縁膜I2′を介してフ
ローティングゲートFGから対向電極CEに電流が流れて負
の電荷Qが書込まれる。フローティングゲートFGにすで
に正の電荷Qが注入されている場合はこの正の電荷Qが
消去される。
基本書込動作II 第2の基本書込動作例を第8図を用いて説明する。
第2の動作例における蓄積容量Cの構成を第8図に示
す。この蓄積容量Cでは、転送トランジスタT側の蓄積
電極SEとフローティングゲートFGの間の絶縁膜I1の一部
を薄くしてトンネル絶縁膜I1′とし、トンネル電流を流
れやすくしている。そして、蓄積電極SEとフローティン
グゲートFG間に印加される電圧が高くなるように、蓄積
電極SEとフローティングゲートFGにより絶縁膜I1を挟ん
で構成した容量C1の方を、対向電極CEとフローティング
ゲートFGにより絶縁膜I2を挟んで構成した容量C2より小
さくして対向電極CEとフローティングゲートFG間に高い
電圧を印加するようにする。この動作例の説明では例え
ば容量C1を容量C2の2倍にする。
正の電荷Qの書込(負の電荷Qの消去) 第3図の蓄積容量Cを第8図に示す構成にして、ビッ
トラインBLを15V、対向電極CEを0Vにして、ワードライ
ンWLに例えば15Vを印加して転送トランジスタTをオン
させる。すると、蓄積電極SEとフローティングゲートFG
間には、蓄積容量Cに印加された15Vの2/3、すなわち10
Vの電圧が印加され、トンネル絶縁膜I1′を介して蓄積
電極SEからフローティングゲートFGに電流が流れて正の
電荷Qが書込まれる。フローティングゲートFGにすでに
負の電荷Qが注入されている場合はこの負の電荷Qが消
去される。
負の電荷Qの書込(正の電荷Qの消去) ビットラインBLを0V、対向電極CEを15Vにして、ワー
ドラインWLを例えば15Vにして転送トランジスタTをオ
ンさせる。すると、蓄積電極SEとフローティングゲート
FG間には、蓄積容量Cに印加された15Vの2/3、すなわち
10Vの電圧が印加され、トンネル絶縁膜I1′を介してフ
ローティングゲートFGから蓄積電極SEに電流が流れて負
の電荷Qが書込まれる。フローティングゲートFGにすで
に正の電荷Qが注入されている場合はこの正の電荷Qが
消去される。
[作用] 本発明によれば、特別な材料を用いることなくヒステ
リシス特性を実現してROMとしての機能と共にRAMとして
の機能をも実現することができる。
[実施例] 第1の実施例 本発明の第1の実施例による半導体記憶装置を第9図
乃至第12図を用いて説明する。
構造 本実施例の半導体記憶装置のメモリセルMC11、MC12、
…は、第9図に示すようにレイアウトされている。ワー
ドラインWL1、WL2、…が縦方向に、ビットラインBL1、B
L2、…と対向電極CE1、CE2、…が横方向に配されてい
る。対向電極CE1、CE2、…はビットラインBL1、BL2、…
ごとに分離されている。ワードラインWL1、WL2、…とビ
ットラインBL1、BL2、…の各交差位置にメモリセルMC1
1、MC12、…が配されている。ビットラインBL、BL2、…
にはセンスアンプ(図示せず)が接続されている。
各メモリセルMC11、MC12、…は、情報を記憶する蓄積
容量Cと情報の読み書きのための転送トランジスタTと
で構成され、転送トランジスタTのゲートがワードライ
ンWLに接続され、ソースがビットラインBLに接続され、
ドレインが蓄積容量Cの蓄積電極SEに接続されている。
本実施例の半導体記憶装置の詳細を第10図及び第11図
を用いて説明する。第10図は平面図、第11図(a)はXI
a-XIa線断面図、第11図(b)はXIb-XIb線断面図であ
る。
半導体基板10表面のフィールド酸化膜12で分離された
活性領域13に転送トランジスタTのソース領域14及びド
レイン領域16が形成されている。ソース領域14とドレイ
ン領域16間にゲート酸化膜18を介してワードラインWL
1、WL2が設けられている。ワードラインWL3はフィール
ド酸化膜12上に設けられている。ワードラインWL1、WL
2、WL3上には酸化膜20が形成され、ビットラインBL1、B
L2は酸化膜20に形成されたコンタクトホールを介してソ
ース領域14にコンタクト(ビットラインコンタクトCB
L)している。
蓄積容量Cは酸化膜22上に形成されており、蓄積電極
SE上に絶縁膜I1を介してフローティングゲートFGが形成
され、フローティングゲートFG上に絶縁膜I2を介して対
向電極CEが形成されている。蓄積電極SEは、酸化膜20、
22に形成されたコンタクトホールを介してドレイン領域
16にコンタクト(蓄積コンタクトCSE)している。
対向電極CEとフローティングゲートFG間の絶縁膜I2の
うち、蓄積コンタクトCSE上の部分を薄くしてトンネル
絶縁膜I2′とし、トンネル電流を流れやすくしている。
このトンネル絶縁膜I2′を介してフローティングゲート
FGへ電荷Qを注入する。
なお、蓄積容量C及び全体の保護のために対向電極CE
上にPSG膜24を形成している。
製造方法 次に、本実施例の半導体記憶装置の製造方法を第12図
を用いて説明する。第12図の各工程において右側はXIa-
XIa線断面図であり、左側はXIb-XIb線断面図である。
まず、半導体基板10表面を選択酸化してフィールド酸
化膜12を形成し、活性領域13を画定する(第12図
(a))。
次に、この活性領域13表面を熱酸化してゲート酸化膜
18を形成する。続いて、多結晶シリコン層を堆積した後
パターニングしてワードラインWL1、WL2、WL3を形成す
る。活性領域13内においてはゲート酸化膜18を介してゲ
ート電極として形成され、他の領域ではフィールド酸化
膜12上に形成される。続いて、ゲート電極であるワード
ラインWL1、WL2をマスクとしてイオン注入してソース領
域14及びドレイン領域16を形成する(第12図(b))。
次に、CVD酸化膜20を堆積した後、ソース領域14とコ
ンタクトするビットラインコンタクトCBLの形成予定領
域にコンタクトホールを形成する。続いて、多結晶シリ
コン層を堆積した後パターニングしてビットラインBL
1、BL2、BL3を形成する(第12図(c))。
次に、CVD酸化膜22を堆積した後、CVD酸化膜20、22に
おけるドレイン領域16とコンタクトする蓄積コンタクト
CSEの形成予定領域にコンタクトホールを形成する。続
いて、蓄積電極SEとなる多結晶シリコン層を例えば1000
Å形成し、この多結晶シリコン層には例えばAsを1×10
13cm-2のドーズ量でイオン注入し、n-型多結晶シリコン
層にする。続いて、絶縁膜I1となる酸化膜を形成した
後、フローティングゲートFGとなる多結晶シリコン層を
形成する。この多結晶シリコン層に対してPOCl2をソー
スとした熱拡散法により不純物を添加し、例えば1021cm
-2以上の不純物濃度のn+型多結晶シリコン層にする。
続いて、これらn-型多結晶シリコン層、酸化膜、n+
多結晶シリコン層を同一のマスクによりエッチングし
て、蓄積電極SE、絶縁膜I1、フローティングゲートFGの
第10図の平面図における縦方向の成形を同時に行う(第
12図(d))。
次に、酸化膜の稼働耐圧を保証するために全面を酸化
する。続いて、CVD酸化膜を堆積した後に、RIE等の垂直
異方性エッチングを行って、蓄積電極SE、絶縁膜I1、フ
ローティングゲートFGの側壁に酸化膜26を形成する(第
12図(e))。酸化膜26を形成するのは、蓄積電極CEの
側面と後ほど形成する対向電極CEとの間で十分な絶縁耐
圧を確保すると共に、蓄積電極CEと対向電極CE間の結合
容量を小さくするためである。
次に、全面に絶縁膜I2となる酸化膜を形成した後、ト
ンネル絶縁膜I2′の形成予定領域をエッチングして除去
する(第12図(f))。
次に、熱酸化してトンネル絶縁膜I2′を形成する。続
いて、全面に対向電極CEとなる多結晶シリコン層を堆積
する。この多結晶シリコン層に対してもPOCl2をソース
とした熱拡散法により不純物を添加し、例えば1021cm-2
以上の不純物濃度のn+型多結晶シリコン層にする。
その後、蓄積電極SE、絶縁膜I1、フローティングゲー
トFG、絶縁膜I2及びn+型多結晶シリコン層を同一のマス
クによりエッチングして、蓄積電極SE、絶縁膜I1、フロ
ーティングゲートFG、絶縁膜I2及び対向電極CEの第10図
の平面図における横方向の成形を同時に行う(第12図
(g))。
次に、全面にPSG膜24を形成して、半導体記憶装置の
製造を終了する。
第2の実施例 本発明の第2の実施例による半導体記憶装置を第13図
乃至第17図を用いて説明する。
基本構造 本実施例の半導体記憶装置の基本構造の概念を第13図
に示す。
ワードラインWL1、WL2、…が縦方向に、ビットライン
BL1、BL2、…が横方向に配置され、こらら交差位置にメ
モリセルMC11、MC12、…が配されている。ビットライン
BL、BL2、…には、その電位を検出するためにセンスア
ンプ(図示せず)が接続されている。
対向電極CE1、CE2、…は、ビットラインBL1、BL2、…
ごとに分離されて、ビットラインBL1、BL2、…と同様に
横方向に配されている。
各メモリセルMC11、MC12、…は、情報を記憶する蓄積
容量C(第1図と表記方法が相違している)と情報の読
み書きのための転送トランジスタTとで構成され、転送
トランジスタTのゲートがワードラインWLに接続され、
ソースがビットラインBLに接続され、ドレインが蓄積容
量Cの蓄積電極SEに接続されている。
蓄積容量Cでは、蓄積電極SEと対向電極CEの間に電荷
蓄積層ELが挿入されており、蓄積容量CによりRAM情報
を記憶すると共に、電荷蓄積層ELに電荷Qを注入してRO
M情報を記憶する。
次に、本実施例の半導体記憶装置において、不揮発性
情報の書込又は消去を行う不揮発性情報書込消去手段
(図示せず)によるROM情報の消去方法及び書込方法の
詳細について説明する。
消去方法 メモリセルMC11のROM情報を消去する場合には、対向
電極CE1を正の高電圧(例えば15V)に、ビットラインBL
1と基板を接地(0V)して、ワードラインWL1を所定の電
位にして転送トランジスタTをオンする。メモリセルMC
11の蓄積容量Cの蓄積電極SEが0V、対向電極CEが15Vと
なり、蓄積電極SEから電荷蓄積層ELに電荷Qが注入され
て記憶されていたROM情報が消去される。
このときワードラインWL2と共に対向電極CE2を接地し
ておく。ワードラインWL2を接地することにより、メモ
リセルMC21の誤消去を防止し、対向電極CE2を接地する
ことにより、メモリセルMC12、MC22の誤消去を防止して
いる。
このように、半導体記憶装置のROM情報を1ビット毎
に選択的に消去することができる。
なお、ワードラインWL1、WL2及び対向電極CE1、CE2を
選択的に高電位にするか、対向電極CEが複数のビットラ
インBLに共通もしくは、全ビットに共通の場合には、こ
とにより、複数ビットを一括消去することも可能であ
る。
書込方法(その1) メモリセルMC11にROM情報を書込む場合には、対向電
極CE1、CE2を接地し、ビットラインBL1を正の高電圧
(例えば15V)にして、ワードラインWL1を正の高電圧に
して転送トランジスタTをオンする。メモリセルMC11の
蓄積容量Cの蓄積電極SEが15V、対向電極CEが0Vとな
り、電荷蓄積層ELから蓄積電極SEに電荷Qが放出されRO
M情報が書込まれる。
ここで、ワードラインWLを正の高電圧にするのは転送
トランジスタTの電圧降下分を補償するためである。
このときビットラインBL2と共にワードラインWL2を接
地しておく。ビットラインBL2を接地することによりメ
モリセルMC21は書込動作前の情報を保持する。ワードラ
インWL2を接地することにより、メモリセルMC21、MC22
は書込動作前の情報を保持する。
このように半導体記憶装置のROM情報を1ビット毎に
選択的に書込むことができる。
なお、ワードラインWL1、WL2及び対向電極CE1、CE2を
選択的に高電位にすることにより、複数ビット同時にRO
M情報を書込むことも可能である。
書込方法(その2) メモリセルMC11にROM情報を書込する場合には、対向
電極CE1と基板に負の高電圧(例えば−15V)にして、ビ
ットラインBL1、BL2を接地して、ワードラインWL1を所
定の電位にして転送トランジスタTをオンする。メモリ
セルMC11の蓄積容量Cの蓄積電極SEが0V、対向電極CE1
が−15Vとなり、電荷蓄積層ELから蓄積電極SEに電荷Q
が放出されROM情報が書込まれる。
このとき対向電極CE2を接地すると共に、ワードライ
ンWL2を接地しておく。対向電極CE2を接地することによ
りメモリセルMC12、MC22は書込動作前の情報を保持す
る。ワードラインWL2を接地することにより、メモリセ
ルMC21は書込動作前の情報を保持する。
このように半導体記憶装置のROM情報を1ビット毎に
選択的に書込むことができる。
対向電極CE1、CE2、…を選択的に負の高電位にするこ
とにより、複数ビットに同じROM情報を同時に書込むこ
とも可能である。
なお、基板を接地した場合には、メモリセルMC21の蓄
積電極SEはフローティング状態のため対向電極CE1の電
位の影響により負の電位となり、基板から蓄積電極SEに
電流が流れて接地される。このため、メモリセルMC21の
蓄積電極SEと対向電極CEの間に高電圧が印加されて、電
荷蓄積層ELから蓄積電極SEに電荷が放出されて誤書込が
行われる。
これら消去方法及び書込方法では、蓄積電極SEと電荷
蓄積層ELとの間で電荷Qの注入及び放出が行われるもの
として説明したが、対向電極CEと電荷蓄積層ELとの間で
電荷Qの注入及び放出が行われる場合も同様である。
詳細構造 本実施例の半導体記憶装置の詳細を第14図及び第15図
を用いて説明する。第14図は平面図、第15図(a)はXV
a-XVa線断面図、第11図(b)はXVb-XVb線断面図であ
る。
本実施例では蓄積容量Cの蓄積電極SEが半導体基板表
面に形成されたプレーナ型であると共に、電荷蓄積層EL
がトラップの多い膜である点に特徴がある。
第14図の半導体記憶装置は基本的には第13図の基本構
造を実現するものであるが、第14図に示すレイアウトで
は2本のビットラインBL毎に対向電極CEを分離するよう
にしている。
半導体基板30表面のフィールド酸化膜31で分離された
活性領域32には、蓄積電極SEとして機能するn型不純物
領域33と共に、転送トランジスタTのソース領域34及び
ドレイン領域36が形成されている。蓄積電極SEであるn
型不純物領域33は、例えばAsを1×1013cm-2のドーズ量
でイオン注入して形成したものであり、転送トランジス
タTのドレイン領域36に接続されている。
蓄積電極SEであるn型不純物領域33上には電荷蓄積層
ELを介して対向電極CEが形成されている。対向電極CEは
多結晶シリコン層により形成され、POCl2をソースとし
た熱拡散法により、例えば1021cm-2以上の不純物が添加
されている。
本実施例の電荷蓄積層ELはトラップの多い膜、例え
ば、SiN-Sio2の2層構造、又はSiO2‐SiN-SiO2の3層構
造により構成される。n型不純物領域33、電荷蓄積層E
L、対向電極CEにより蓄積電極Cを構成している。な
お、トラップの多い膜を電荷蓄積層ELに用いる場合には
トンネル酸化膜を形成する必要がない。
断面部分のメモリセルを選択するワードラインWLは、
転送トランジスタTのソース領域34とドレイン領域36間
にゲート酸化膜38を介して形成されている。他のメモリ
セルを選択するワードラインWLは、対向電極CE上に酸化
膜39を介して形成されている。
ワードラインWL上には全体を覆うPSG膜40を介してビ
ットラインBLが形成される。ビットラインBLはPSG膜40
に形成されたコンタクトホールを介してソース領域34に
コンタクト(ビットラインコンタクトCBL)している。
製造方法 次に、本実施例の半導体記憶装置の製造方法を第16図
を用いて説明する。第16図の各工程において右側はXVa-
XVa線断面図であり、左側はXVb-XVb線断面図である。
まず、半導体基板30表面を選択酸化してフィールド酸
化膜31を形成し、活性領域32を画定する(第16図
(a))。
次に、この活性領域32表面の蓄積電極SE形成予定領域
に、例えばAsを1×1013cm-2のドーズ量でイオン注入し
n型不純物領域33(蓄積電極SE)を形成する。なお、As
をイオン注入しなくともよい。続いて、SiO2膜、SiN
膜、SiO2膜を順次形成して、電荷蓄積層ELを形成する
(第16図(b))。
次に、多結晶シリコン層を堆積した後パターニングし
て対向電極CEを形成し、POCl2をソースとした熱拡散法
により、例えば1021cm-2以上の不純物を添加してn+型多
結晶シリコン層とする。続いて、熱酸化により活性領域
32表面にゲート酸化膜38を形成する(第16図(c))。
次に、多結晶シリコン層を堆積した後パターニングし
てワードラインWLを形成する。活性領域32内においては
ゲート酸化膜38を介してゲート電極として形成され、他
の領域では酸化膜39上に形成される。続いて、ゲート電
極であるワードラインWLをマスクとしてイオン注入して
ソース領域34及びドレイン領域36を形成する(第16図
(d))。
次に、PSG膜40を堆積した後、ソース領域14とコンタ
クトするビットラインコンタクトCBLの形成予定領域に
コンタクトホールを形成する。続いて、多結晶シリコン
層を堆積した後パターニングしてビットラインBLを形成
して、半導体記憶装置の製造を終了する(第16図
(e))。
変形構造 第17図は、電荷蓄積層ELにフローティングゲートFGを
用いたプレーナ型の蓄積容量Cを用いた半導体記憶装置
のXVa-XVa線断面図である。第15図と同一の構成要素に
は同一の符号を付して説明を省略する。
この半導体記憶装置においては、蓄積電極SEであるn
型不純物領域33と対向電極CEの間に、n+型多結晶シリコ
ン層であるフローティングゲートFGが形成されている。
フローティングゲートFGは、対向電極CEと同様に、例え
ばPOCl2をソースとした熱拡散法により1021cm-2以上の
不純物を添加して形成したn+型多結晶シリコン層であ
る。
蓄積電極SEとフローティングゲートFG間には絶縁膜I1
が形成されており、フローティングゲートFGと対向電極
CE間には絶縁膜I2が形成されている。絶縁膜I2の一部を
薄くしてトンネル絶縁膜I2′とし、トンネル電流を流れ
やすくしている。
第3の実施例 本発明の第3の実施例による半導体記憶装置を第18図
及び第19図を用いて説明する。第18図は平面図、第19図
はXIX-XIX線断面図である。第2の実施例と同一の構成
要素には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例の基本構造は第2の実施例と同様にビットラ
インBLごとに対向電極CEが分離されているが、蓄積容量
Cの蓄積電極SEが半導体基板30上に形成されたスタック
型である点が異なる。
第19図にスタック型蓄積容量Cの種々の具体例を示
す。
第19図(a)の具体例では、蓄積電極SEであるn型多
結晶シリコン層が半導体基板30上に形成され、ドレイン
領域36にコンタクト(蓄積コンタクトCSE)している。
蓄積電極SE表面にはトラップの多い膜である電荷蓄積層
ELが形成され、この電荷蓄積層EL上に対向電極CEが形成
されている。対向電極CE上にはPSG膜40が形成され、こ
のPSG膜40上にビットラインBLが形成されている。
第19図(b)の具体例は、電荷蓄積層ELと対向電極CE
が蓄積電極SEと同じ大きさになるように、電荷蓄積層EL
と対向電極CEを同じマスクで形成したものである。
第19図(c)の具体例は、第2の実施例と同様に、2
本のビットラインBLごとに対向電極CEを分離したもので
ある。
第4の実施例 本発明の第4の実施例による半導体記憶装置を第20図
及び第21図を用いて説明する。第20図は平面図、第21図
はXXI-XXI線断面図である。第2及び第3の実施例と同
一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例は、蓄積容量Cがスタック型である半導体記
憶装置の他の実施例である。本実施例では2本のビット
ラインBLごとに対向電極CEを分離している。
第20図(a)の具体例では、蓄積電極SEはn型多結晶
シリコン層であり、ワードラインWLを覆う酸化膜42上に
形成されている。酸化膜42及びゲート酸化膜38に形成さ
れたコンタクトホールを介してドレイン領域36にコンタ
クト(蓄積コンタクトCSE)している。蓄積電極SE表面
にはトラップの多い膜である電荷蓄積層ELが形成され、
この電荷蓄積層EL上に対向電極CEが形成されている。対
向電極CE上にはPSG膜40が形成され、このPSG膜40上にビ
ットラインBLが形成されている。ビットラインBLはソー
ス領域34にコンタクト(ビットコンタクトCBL)してい
る。
第20図(b)の具体例は、蓄積電極層ELにフローティ
ングゲートFGを用いたものである。フローティングゲー
トFGは、対向電極CEと同様に、例えばPOCl2をソースと
した熱拡散法により1021cm-2以上の不純物を添加して形
成したn+型多結晶シリコン層である。
蓄積電極SEとフローティングゲートFG間には絶縁膜I1
が形成されており、フローティングゲートFGと対向電極
CE間には絶縁膜I2が形成されている。絶縁膜I2の一部を
薄くしてトンネル絶縁膜I2′とし、トンネル電流を流れ
やすくしている。
第5の実施例 本発明の第5の実施例による半導体記憶装置を第22図
及び第23図を用いて説明する。第22図は平面図、第23図
(a)はXXIIIa-XXIIIa線断面図、第23図(b)はXXIII
b-XXIIIb線断面図である。第2乃至第4の実施例と同一
の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施例の基本構造は第2の実施例と同様にビットラ
インBLごとに対向電極CEが分離されているが、蓄積容量
Cの蓄積電極SEが半導体基板30の溝内に形成されたトレ
ンチ型である点が異なる。
半導体基板30表面のフィールド酸化膜31で分離された
活性領域32には溝が形成され、その溝内面に蓄積電極SE
として機能するn型不純物領域44が形成されている。活
性領域32には同時に転送トランジスタTのソース領域34
及びドレイン領域36が形成されている。蓄積電極SEであ
るn型不純物領域44は転送トランジスタTのドレイン領
域36に接続されている。
蓄積電極SEのn型不純物領域44上には溝内面に沿って
電荷蓄積層ELが形成されている。対向電極CEは溝を埋め
ると共に溝周囲にまで及んでいる。
本実施例はトレンチ構造であるため小さな面積で大き
な蓄積容量Cを実現できる。
第6の実施例 本発明の第6の実施例による半導体記憶装置を第24図
及び第25図を用いて説明する。
基本構造 本実施例の半導体記憶装置の基本構造の概念を第24図
に示す。
ワードラインWL1、WL2、…が縦方向に、ビットライン
BL1、BL2、…が横方向に配置され、こらら交差位置にメ
モリセルMC11、MC12、…が配されている。ビットライン
BL、BL2、…には、その電位を検出するためにセンスア
ンプ(図示せず)が接続されている。
対向電極CEは全てのビットラインBL1、BL2、…に共通
であり、分離されていない点が第13図の基本構造を異な
る。
各メモリセルMC11、MC12、…は、情報を記憶する蓄積
容量Cと情報の読み書きのための転送トランジスタTと
で構成され、転送トランジスタTのゲートがワードライ
ンWLに接続され、ソースがビットラインBLに接続され、
ドレインが蓄積容量Cの蓄積電極SEに接続されている。
蓄積容量Cでは、蓄積電極SEと対向電極CEの間に電荷
蓄積層ELが挿入されており、蓄積容量CによりRAM情報
を記憶すると共に、電荷蓄積層ELに電荷Qを注入してRO
M情報を記憶する。
次に、本実施例の半導体記憶装置において、不揮発性
情報の書込又は消去を行う不揮発性情報書込消去手段
(図示せず)によるROM情報の消去方法及び書込方法の
詳細について説明する。
消去方法 ROM情報を消去する場合には、対向電極CEを正の高電
圧(例えば15V)に、ビットラインBL1、BL2と基板を接
地(OV)して、ワードラインWL1を所定の電位にして転
送トランジスタTをオンする。メモリセルMC11、12の蓄
積容量Cの蓄積電極SEがOV、対向電極CEが15Vとなり、
蓄積電極SEから電荷蓄積層ELに電荷Qが注入されて記憶
されていたROM情報が消去される。
このときワードラインWL2を接地しておく。ワードラ
インWL2を接地することにより、転送トランジスタTが
オフとなりメモリセルMC21、MC22の誤消去を防止してい
る。
このように半導体記憶装置のROM情報をワードラインW
Lごとに選択的に消去することができる。
なお、全てのワードラインWL1、WL2を高電位にするこ
により、全ビットを一括消去することも可能である。
書込方法 メモリセルMC11にROM情報を書込む場合には、対向電
極CEと基板を接地し、ビットラインBL1を正の高電圧
(例えば15V)にして、ワードラインWL1を正の高電圧に
して転送トランジスタTをオンする。メモリセルMC11の
蓄積容量Cの蓄積電極SEが15V、対向電極CEが0Vとな
り、電荷蓄積層ELから蓄積電極SEに電荷Qが放出されRO
M情報が書込まれる。
ここで、ワードラインWLを正の高電圧にするのは転送
トランジスタTの電圧降下分を補償するためである。
このときビットラインBL2と共にワードラインWL2を接
地しておく。ビットラインBL2を接地することによりメ
モリセルMC21は書込動作前の情報を保持する。ワードラ
インWL2を接地することにより、メモリセルMC21、MC22
は書込動作前の情報を保持する。
このように半導体記憶装置のROM情報を1ビット毎に
選択的に書込むことができる。
これら消去方法及び書込方法では、蓄積電極SEと電荷
蓄積層ELとの間で電荷Qの注入及び放出が行われるもの
として説明したが、対向電極CEと電荷蓄積層ELとの間で
電荷Qの注入及び放出が行われる場合も同様である。
詳細構造 本実施例の半導体記憶装置の詳細を第25図を用いて説
明する。第2の実施例と同一の構成要素には同一の符号
を付して説明を省略する。
本実施例の半導体記憶装置の平面構造は、第25図に示
すように対向電極CEが全ビットラインBLで共通である点
を除いて第14図と同様である。なお、本実施例のXVa-XV
a線断面、XVb-XVb線断面は、第15図と同様である。
第7の実施例 本発明の第7の実施例による半導体記憶装置を第26図
を用いて説明する。
本実施例の半導体記憶装置は2本のビットラインが折
り曲げられたフォールデッドビットライン方式である。
メモリセルMC11、MC12、…は、第26図に示すようにレ
イアウトされている。ワードラインWL1、WL2、…が縦方
向に、ビットラインBL1a、BL1b、BL2a、…と対向電極CE
1、CE2、…が横方向に配されている。対向電極CE1、CE
2、…は一対のビットラインBL1a、BL1b、BL2a、BL2b、
…ごとに分離されている。ワードラインWL1、WL2、…と
ビットラインBL1a、BL1b、BL2a、…の各交差位置にメモ
リセルMC11、MC12、…が配されている。ビットラインBL
1a、BL1b、BL2a、BL2b、…は一対ごとにセンスアンプ
(図示せず)に接続されている。
各メモリセルMC11、MC12、…は、情報を記憶する蓄積
容量Cと情報の読み書きのための転送トランジスタTと
で構成され、転送トランジスタTのゲートがワードライ
ンWLに接続され、ソースがビットラインBLに接続され、
ドレインが蓄積容量Cの蓄積電極SEに接続されている。
[発明の効果] 本発明によれば、特別な材料を用いることなくヒステ
リシス特性を実現してROMとしての機能と共にRAMとして
の機能をも有する新規な半導体記憶装置を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本原理の説明図、 第2図は本発明の基本原理の説明図、 第3図は本発明による半導体記憶装置のメモリセルの基
本構成を示す図、 第4図は同半導体記憶装置の第1の基本読出動作例の説
明図、 第5図は同半導体記憶装置の第2の基本読出動作例の説
明図、 第6図は同半導体記憶装置の第3の基本読出動作例の説
明図、 第7図は同半導体記憶装置の第1の基本書込動作例の説
明図、 第8図は同半導体記憶装置の第2の基本書込動作例の説
明図、 第9図は本発明の第1の実施例による半導体記憶装置の
レイアウト図、 第10図は同半導体記憶装置の平面図、 第11図は同半導体記憶装置の断面図、 第12図は同半導体記憶装置の製造方法の工程断面図、 第13図は本発明の第2の実施例による半導体記憶装置の
レイアウト図、 第14図は同半導体記憶装置の平面図、 第15図は同半導体記憶装置の断面図、 第16図は同半導体記憶装置の製造方法の工程断面図、 第17図は同半導体記憶装置の変形例の断面図、 第18図は本発明の第3の実施例による半導体記憶装置の
平面図、 第19図は同半導体記憶装置の断面図、 第20図は本発明の第4の実施例による半導体記憶装置の
平面図、 第21図は同半導体記憶装置の断面図、 第22図は本発明の第5の実施例による半導体記憶装置の
平面図、 第23図は同半導体記憶装置の断面図、 第24図は本発明の第6の実施例による半導体記憶装置の
レイアウト図、 第25図は同半導体記憶装置の平面図、 第26図は本発明の第7の実施例による半導体記憶装置の
レイアウト図である。 図において、 P1……n型多結晶シリコン層 P2……n+型多結晶シリコン層 P3……n+型多結晶シリコン層 I、I1、I2……絶縁膜 I1′、I2′……トンネル絶縁膜 BL……ビットライン WL……ワードライン T……転送トランジスタ C……蓄積容量 SE……蓄積電極 FG……フローティングゲート CE……対向電極 MC……メモリセル CSE……蓄積コンタクト CBL……ビットラインコンタクト 10……半導体基板 12……フィールド酸化膜 13……活性領域 14……ソース領域 16……ドレイン領域 18……ゲート酸化膜 20……酸化膜 22……酸化膜 24……PSG膜 26……酸化膜 30……半導体基板 31……フィールド酸化膜 32……活性領域 33……n型不純物領域 34……ソース領域 36……ドレイン領域 38……ゲート酸化膜 39……酸化膜 40……PSG膜 42……酸化膜 44……n型不純物領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/788 29/792 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 29/788 - 29/792 H01L 21/8247 H01L 27/10 681 G11C 11/34 352

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報を記憶する蓄積容量と情報を読み書き
    する転送トランジスタとを有するメモリセルを縦横に配
    置し、前記転送トランジスタのゲートにワードラインが
    接続され、前記転送トランジスタの一方の電極にビット
    ラインが接続された半導体記憶装置において、 前記蓄積容量が、 前記転送トランジスタの他方の電極に接続された蓄積電
    極と、 電荷を蓄積する電荷蓄積層と、 前記電荷蓄積層を挟んで前記蓄積電極に相対する対向電
    極とを有し、 前記蓄積容量の容量値がバイアス電圧に応じて変化する
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の半導体記憶装置において、 前記蓄積電極を構成する半導体中の不純物濃度が前記対
    向電極を構成する半導体中の不純物濃度より低いことを
    特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の半導体記憶装置にお
    いて、 前記蓄積容量の電荷蓄積層に蓄積する電荷を変化させる
    ことにより、前記蓄積容量の容量値を変化させることを
    特徴とする半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体
    記憶装置において、 前記電荷蓄積層は、前記蓄積電極と第1の絶縁膜を介し
    て相対し、前記対向電極と第2の絶縁膜を介して相対
    し、電気的に浮遊状態にあるフローティングゲートを有
    し、 前記第1の絶縁膜又は前記第2の絶縁膜の一部を薄くし
    て前記フローティングゲートに電荷を注入するトンネル
    絶縁膜を形成したことを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体
    記憶装置において、 前記電荷蓄積層は、電荷を捕獲するトラップの多い層で
    あることを特徴とする半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の半導体記憶装置において、 前記電荷蓄積層は、SiN膜と、前記SiN膜上に形成された
    SiO2膜とを有することを特徴とする半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれかに記載の半導体
    記憶装置において、 前記蓄積容量の蓄積電極は、半導体基板の表面に形成さ
    れた不純物領域であることを特徴とする半導体記憶装
    置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至6のいずれかに記載の半導体
    記憶装置において、 前記蓄積容量の蓄積電極は、半導体基板上に絶縁膜を介
    して形成された半導体層であることを特徴とする半導体
    記憶装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の半導体記憶装置において、 前記半導体層は多結晶シリコン層であることを特徴とす
    る半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至6のいずれかに記載の半導
    体記憶装置において、 前記蓄積容量の蓄積電極は、半導体基板に形成された溝
    内面に形成された不純物領域であることを特徴とする半
    導体記憶装置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10のいずれかに記載の半導
    体記憶装置において、 前記対向電極は、前記ビットラインを共通とするメモリ
    セル群の1以上の群ごとに分離されていることを特徴と
    する半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記蓄積電極と前記対向電極の平面形状が、少なくとも
    相対する端部でほぼ一致していることを特徴とする半導
    体記憶装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記電荷蓄積層の平面形状が、少なくとも相対する端部
    で、前記蓄積電極と前記対向電極の平面形状とほぼ一致
    していることを特徴とする半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】請求項13記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記電荷蓄積層は、前記蓄積電極と第1の絶縁膜を介し
    て、前記対向電極と第2の絶縁膜を介して形成され、電
    気的に浮遊状態にあるフローティングゲートを有し、 前記蓄積電極と前記対向電極の平面形状とほぼ一致して
    いる前記電荷蓄積層の端部側壁に、少なくとも前記第1
    の絶縁膜及び前記第2の絶縁膜より厚い第3の絶縁膜が
    形成されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】請求項1乃至10のいずれかに記載の半導
    体記憶装置において、 前記対向電極は、全てのメモリセルに共通であることを
    特徴とする半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】請求項1乃至15のいずれかに記載の半導
    体記憶装置において、 前記電荷蓄積層に所定の電荷を蓄積し、前記蓄積容量に
    蓄積する電荷により揮発性情報を記憶することを特徴と
    する半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】請求項16記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記ビットラインを所定の電位にプリチャージするプリ
    チャージ手段と、 前記メモリセルの転送トランジスタをオンしたときの前
    記ビットラインの電位を第1の基準電位と比較して、前
    記蓄積容量に記憶した揮発性情報を読出す揮発性情報読
    出手段と を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  18. 【請求項18】請求項1乃至16のいずれかに記載の半導
    体記憶装置において、 前記電荷蓄積層に蓄積する電荷により不揮発性情報を記
    憶することを特徴とする半導体記憶装置。
  19. 【請求項19】請求項18記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記ビットラインを所定の電位にプリチャージするプリ
    チャージ手段と、 前記メモリセルの蓄積容量に所定の電荷を蓄積し、前記
    転送トランジスタをオンしたときの前記ビットラインの
    電位を第2の基準電位と比較して、前記電荷蓄積層に記
    憶した不揮発性情報を読出す不揮発性情報読出手段と を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  20. 【請求項20】請求項1乃至16のいずれかに記載の半導
    体記憶装置において、 前記電荷蓄積層に蓄積する電荷により不揮発性情報を記
    憶し、 前記蓄積容量に蓄積する電荷により揮発性情報を記憶す
    ることを特徴とする半導体記憶装置。
  21. 【請求項21】請求項20記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記ビットラインを所定の電位にプリチャージするプリ
    チャージ手段と、 前記メモリセルの転送トランジスタをオンしたときの前
    記ビットラインの電位を第3の基準電位と比較して、前
    記電荷蓄積層に記憶した不揮発性情報を読出す不揮発性
    情報読出手段と、 前記メモリセルの転送トランジスタをオンしたときの前
    記ビットラインの電位を第4の基準電位と比較して、前
    記蓄積容量に記憶した揮発性情報を読出す揮発性情報読
    出手段と を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  22. 【請求項22】請求項1乃至21のいずれかに記載の半導
    体記憶装置において、 前記対向電極に高電圧を印加し、前記ビットラインを接
    地し、前記転送トランジスタをオンさせることにより、
    前記メモリセルに選択的に不揮発性情報を書込又は消去
    を行う不揮発性情報書込消去手段を有することを特徴と
    する半導体記憶装置。
  23. 【請求項23】請求項1乃至21のいずれかに記載の半導
    体記憶装置において、 前記対向電極を接地し、前記ビットラインに高電圧を印
    加し、前記転送トランジスタをオンさせることにより、
    前記メモリセルに選択的に不揮発性情報を書込又は消去
    を行う不揮発性情報書込消去手段を有することを特徴と
    する半導体記憶装置。
  24. 【請求項24】請求項1乃至16のいずれかに記載の半導
    体記憶装置において、 前記ビットラインを所定の電位にプリチャージし、 前記メモリセルの転送トランジスタをオンしたときの前
    記ビットラインの電位を第1の基準電位と比較して、前
    記蓄積容量に記憶した揮発性情報を読出すことを特徴と
    する半導体記憶装置の揮発性情報読出方法。
  25. 【請求項25】請求項1乃至16のいずれかに記載の半導
    体記憶装置において、 前記ビットラインを所定の電位にプリチャージし、 前記メモリセルの蓄積容量に所定の電荷を蓄積し、前記
    転送トランジスタをオンしたときの前記ビットラインの
    電位を第2の基準電位と比較して、前記電荷蓄積層に記
    憶した不揮発性情報を読出すことを特徴とする半導体記
    憶装置の不揮発性情報読出方法。
  26. 【請求項26】請求項1乃至17のいずれかに記載の半導
    体記憶装置において、 前記ビットラインを所定の電位にプリチャージし、 前記メモリセルの転送トランジスタをオンしたときの前
    記ビットラインの電位を第3の基準電位と比較して、前
    記電荷蓄積層に記憶した不揮発性情報を読出し、 前記メモリセルの転送トランジスタをオンしたときの前
    記ビットラインの電位を第4の基準電位と比較して、前
    記蓄積容量に記憶した揮発性情報を読出す ことを特徴とする半導体記憶装置の情報読出方法。
  27. 【請求項27】請求項1乃至21のいずれかに記載の半導
    体記憶装置において、 前記対向電極に高電圧を印加し、前記ビットラインを接
    地し、前記転送トランジスタをオンさせることにより、
    前記メモリセルに選択的に不揮発性情報を書込又は消去
    を行うことを特徴とする半導体記憶装置の不揮発性情報
    書込消去方法。
  28. 【請求項28】請求項1乃至21のいずれかに記載の半導
    体記憶装置において、 前記対向電極を接地し、前記ビットラインに高電圧を印
    加し、前記転送トランジスタをオンさせることにより、
    前記メモリセルに選択的に不揮発性情報を書込又は消去
    を行うことを特徴とする半導体記憶装置の不揮発性情報
    書込消去方法。
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