JP3430117B2 - 強誘電体メモリ及びその動作制御方法並びに強誘電体メモリセル構造及びその製造方法 - Google Patents

強誘電体メモリ及びその動作制御方法並びに強誘電体メモリセル構造及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、強誘電体メモリ
及びその動作制御方法並びに強誘電体メモリセル構造及
びその製造方法に係り、詳しくは、データを記憶する複
数の強誘電体容量とスイッチング動作を行う複数のメモ
リセルトランジスタとによりメモリセルが構成された強
誘電体メモリ及びその動作制御方法並びに強誘電体メモ
リセル構造及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体記憶装置は大別して、電源をオフ
すると記憶データが消えてしまう、いわゆる揮発性メモ
リと、電源をオフしても記憶データが保持される、いわ
ゆる不揮発性メモリとに二分される。前者の代表はRA
M(Random Access Memory)として知られている一方、後
者の代表はROM(Read Only Memory)として知られて
いる。これらのメモリはほとんどが、集積度の点で優れ
ているMOS(Metal Oxide Semiconductor)型トランジ
スタによって構成されている。
【0003】また、RAMはROMに比較して上述した
ような高集積化の利点をより大きく生かせるため、コス
トダウンが図れるので、データ機器などの各種の記憶装
置に広く適用されている。また、RAMのうち、広く用
いられているD(Dynamic)RAMでは、容量(キャパシ
タ)を利用してその容量の電荷の有無によりデータを記
憶するので、高集積化に伴う半導体基板上での容量の占
有面積の制約に因る記憶能力の低下を補うために、容量
の構造に種々の工夫がなされている。
【0004】ところで、RAMの一種として、上述の容
量を構成する誘電体材料として強誘電体を用いた強誘電
体メモリが開発されており、この強誘電体メモリは記憶
保持に強誘電体の分極現象を利用することにより、電源
をオフしても記憶データが消えない不揮発性のRAMと
して動作する。
【0005】図12は、例えば特許第2674775号
公報に開示されている、従来の強誘電体メモリを示す回
路図である。同図に示すように、強誘電体メモリは、記
憶を保持する強誘電体容量102と、この強誘電体容量
102が直列に接続されてスイッチング動作を行うメモ
リセルトランジスタ101とにより構成されて、1ビッ
トのデータを記憶するメモリセル104を備えている。
メモリセルトランジスタ101のゲート電極にはワード
線WLが接続され、強誘電体容量102のメモリセルト
ランジスタ101が接続されている側と反対側の電極に
はプレート線PLが接続されている。また、メモリセル
トランジスタ101の強誘電体容量102が接続されて
いる側と反対側の電極にはビット線BLが接続され、さ
らにこのビット線BLには差動型センス増幅器103が
接続されている。この強誘電体メモリは、1つの強誘電
体容量102と1つのメモリセルトランジスタ101と
によりメモリセル104が構成されているのが特徴にな
っている。
【0006】図13は、他の従来例を示すもので、例え
ば特許第2736072号公報に開示されている、2つ
の強誘電体容量を有する強誘電体メモリを示す回路図で
ある。同図に示すように、強誘電体メモリは、各々1ビ
ットのデータを記憶する複数のメモリセル120、12
2、124及び126を備えている。ここで、1つのメ
モリセル120は、直列に接続された2つの強誘電体容
量121A及び121Bと、これら直列接続容量121
A及び121Bが直例に接続されたメモリセルトランジ
スタ128とにより構成されている。
【0007】同様にして、メモリセル122は、直列に
接続された2つの強誘電体容量123A及び123Bと
メモリセルトランジスタ129とにより、メモリセル1
24は、直列に接続された2つの強誘電体容量125A
及び125Bとメモリセルトランジスタ131とによ
り、またメモリセル126は、直列に接続された2つの
強誘電体容量127A及び127Bとメモリセルトラン
ジスタ133とにより、それぞれ構成されている。
【0008】第1のワード線130は、メモリセル12
0及び122の各々のメモリセルトランジスタ128及
び129の各々のゲート電極に接続され、第2のワード
線132は、メモリセル124及び126の各々のメモ
リセルトランジスタ131及び133の各々のゲート電
極に接続されている。第1のビット線134及び第2の
ビット線136はそれぞれ、第1のワード線130及び
第2のワード線132と直交している。また、第1の対
線141を構成している共通線138及び140はそれ
ぞれ、メモリセル120及び122の各々の強誘電体容
量121A、123A及び121B、123Bの一方の
電極に接続されている。また、第2の対線145を構成
している共通線142及び144はそれぞれ、メモリセ
ル124及び126の各々の強誘電体容量125A、1
27A及び125B、127Bの一方の電極に接続され
ている。この強誘電体メモリは、上述のように1つのメ
モリセル例えばメモリセル120は、直列に接続された
2つの強誘電体容量121A及び121Bと、1つのメ
モリセルトランジスタ128とにより構成されているの
が特徴になっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特許第26
74775号公報記載の従来の強誘電体メモリでは、1
つの強誘電体容量を用いて強誘電体メモリを構成してい
るため、データ読み出し時に参照電位が変化し易いの
で、データ識別誤りが生じ易くなる、という問題があ
る。すなわち、データ読み出し時には、レベル1とレベ
ル0とを識別する基準となる参照電位をビット線に与え
るが、上述の強誘電体容量に特性のばらつきや劣化等が
生ずると、これが直接に参照電位に影響してその値を変
化させるようになるので、参照電位は最適値からずれる
ようになる。そして、最悪の場合には、1、0の識別が
困難になって、データ識別誤りが生ずるようになる。ま
た、特許第2736072号公報記載の従来の強誘電体
メモリでは、直列に接続された2つの強誘電体容量を用
いてメモリセルが構成されているので、原理的に参照電
位が固定されるため上述のような欠点は防止されるが、
1ビット当たりのメモリセルの占有面積が大きくなる、
という問題がある。すなわち、1ビットのデータを記憶
するために2つの強誘電体メモリを用いているので、メ
モリセルが強誘電体容量2つ分の面積を必要とするた
め、結果的にメモリセルが占有する面積を増加させるこ
とになる。
【0010】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、参照電位の変化に起因するデータ識別誤りを生
じさせることなく、1ビットのデータを記憶するのに必
要なメモリセルの占有面積を低減することができるよう
にした強誘電体メモリ及びその動作制御方法並びに強誘
電体メモリセル構造及びその製造方法を提供することを
目的としている。
【0011】
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項記載の発明は、強誘電体の分極現象を利用
することによりデータを記憶する強誘電体メモリに係
り、直列に接続された第1、第2及び第3の3個の強誘
電体容量と、第1及び第2の2個のメモリセルトランジ
スタとによりメモリセルが構成され、上記3個の強誘電
体容量のうち、上記第1及び第2の強誘電体容量の互い
に接続されている側の電極が共に上記第1のメモリセル
トランジスタを介して第1のビット線に接続され、上記
第2及び第3の強誘電体容量の互いに接続されている側
の電極が共に上記第2のメモリセルトランジスタを介し
て第2のビット線に接続され、上記第1及び第2のメモ
リセルトランジスタが共通のワード線に接続されている
ことを特徴としている。
【0014】請求項記載の発明は、請求項記載の強
誘電体メモリに係り、上記第1の強誘電体容量のビット
線が接続されていない側の電極には第1のプレート線が
接続され、上記第3の強誘電体容量のビット線が接続さ
れていない側の電極には第2のプレート線が接続されて
いることを特徴としている。
【0015】請求項記載の発明は、請求項1又は2
載の強誘電体メモリに係り、上記第1のビット線に対応
した第1の参照電位印加用ビット線及び上記第2のビッ
ト線に対応した第2の参照電位印加用ビット線が設けら
れ、上記第1のビット線及び第1の参照電位印加用ビッ
ト線が第1の差動型センス増幅器に接続され、上記第2
のビット線及び第2の参照電位印加用ビット線が第2の
差動型センス増幅器に接続されていることを特徴として
いる。
【0016】請求項記載の発明は、直列に接続された
第1、第2及び第3の3個の強誘電体容量と、第1及び
第2の2個のメモリセルトランジスタとによりメモリセ
ルが構成され、上記3個の強誘電体容量のうち、上記第
1及び第2の強誘電体容量の互いに接続されている側の
電極が共に上記第1のメモリセルトランジスタを介して
第1のビット線に接続され、上記第2及び第3の強誘電
体容量の互いに接続されている側の電極が共に上記第2
のメモリセルトランジスタを介して第2のビット線に接
続され、上記第1及び第2のメモリセルトランジスタが
共通のワード線に接続され、上記第1の強誘電体容量の
ビット線が接続されていない側の電極には第1のプレー
ト線が接続され、上記第3の強誘電体容量のビット線が
接続されていない側の電極には第2のプレート線が接続
されている強誘電体メモリの動作制御方法に係り、上記
第1の強誘電体容量の分極方向を設定することにより上
記第1のビット線に読み出されるデータを記憶する段階
と、上記第3の強誘電体容量の分極方向を設定すること
により上記第2のビット線に読み出されるデータを記憶
する段階とを含んでデータの書き込みを行うことを特徴
としている。
【0017】請求項記載の発明は、請求項記載の強
誘電体メモリの動作制御方法に係り、上記ワード線に対
して上記第1及び第2のメモリセルトランジスタがオン
する電圧を加えた状態で、上記第1のプレート線と第1
のビット線との間及び上記第2のプレート線と第2のビ
ット線との間に電圧を加えることにより、上記第1及び
第3の強誘電体容量の分極方向を設定することを特徴と
している。
【0018】請求項記載の発明は、請求項記載の強
誘電体メモリの制御方法に係り、上記データ読み出しを
行った後、上記ワード線に対して上記第1及び第2のメ
モリセルトランジスタがオフする電圧を加えた状態で、
データ読み出し時と反対方向に上記第1のプレート線と
第2のプレート線との間に電圧を加えることにより、上
記第1の強誘電体容量から第3の強誘電体容量の分極の
向きと大きさを変化させる段階を経た後、請求項5記載
の方法で上記第1及び第3の強誘電体容量の分極方向を
設定することを特徴としている。
【0019】請求項記載の発明は、直列に接続された
第1、第2及び第3の3個の強誘電体容量と、第1及び
第2の2個のメモリセルトランジスタとによりメモリセ
ルが構成され、上記3個の強誘電体容量のうち、上記第
1及び第2の強誘電体容量の互いに接続されている側の
電極が共に上記第1のメモリセルトランジスタを介して
第1のビット線に接続され、上記第2及び第3の強誘電
体容量の互いに接続されている側の電極が共に上記第2
のメモリセルトランジスタを介して第2のビット線に接
続され、上記第1及び第2のメモリセルトランジスタが
共通のワード線に接続され、上記第1の強誘電体容量の
ビット線が接続されていない側の電極には第1のプレー
ト線が接続され、上記第3の強誘電体容量のビット線が
接続されていない側の電極には第2のプレート線が接続
されている強誘電体メモリの動作制御方法に係り、上記
第1及び第2のプレート線のいずれか一方を接地状態に
して上記第1のプレート線と第2のプレート線との間に
電圧を加え、上記ワード線に対して上記第1及び第2の
メモリセルトランジスタがオンする電圧を加えることに
より、書き込まれたデータに応じた電圧変化を上記第1
及び第2のビット線に生じさせる段階を含んでデータの
読み出しを行うことを特徴としている。
【0020】請求項記載の発明は、請求項記載の強
誘電体メモリの動作制御方法に係り、上記第1及び第2
のビット線に生じる電圧変化を、差動型センス増幅器に
より、定電圧に予備充電されている他のビット線との電
位差を検出する段階を含んで行うことを特徴としてい
る。
【0021】また、請求項記載の発明は、請求項
載の強誘電体メモリの動作制御方法に係り、上記第1及
び第2のビット線のいずれか一方との電位差を検出する
ために用いるビット線を予備充電する電圧値として、上
記第1のプレート線と第2のプレート線との間に加える
電圧の略1/3を用い、他方のビット線との電位差を検
出するために用いるビット線を予備充電する電圧値とし
て、上記第1のプレート線と第2のプレート線との間に
加える電圧の略2/3を用いることを特徴としている。
【0022】請求項10記載の発明は、直列に接続され
た第1、第2及び第3の3個の強誘電体容量と、第1及
び第2の2個のメモリセルトランジスタとによりメモリ
セルが構成され、上記3個の強誘電体容量のうち、上記
第1及び第2の強誘電体容量の互いに接続されている側
の電極が共に上記第1のメモリセルトランジスタを介し
て第1のビット線に接続され、上記第2及び第3の強誘
電体容量の互いに接続されている側の電極が共に上記第
2のメモリセルトランジスタを介して第2のビット線に
接続され、上記第1及び第2のメモリセルトランジスタ
が共通のワード線に接続され、上記第1の強誘電体容量
のビット線が接続されていない側の電極には第1のプレ
ート線が接続され、上記第3の強誘電体容量のビット線
が接続されていない側の電極には第2のプレート線が接
続されている強誘電体メモリの動作制御方法に係り、上
記データ読み出しを行った後に、上記第1又は第2のプ
レート線のうち接地されている方のプレート線を、接地
されていない方のプレート線と同電位にする段階と、そ
の後上記第1及び第2のプレート線を接地する段階と、
その後上記第1及び第2のビット線を接地する段階とを
含んでデータの再書き込みを行うことを特徴としてい
る。
【0023】請求項11記載の発明は、直列に接続され
た第1、第2及び第3の3個の強誘電体容量と、第1及
び第2の2個のメモリセルトランジスタとによりメモリ
セルが構成され、上記3個の強誘電体容量のうち、上記
第1及び第2の強誘電体容量の互いに接続されている側
の電極が共に上記第1のメモリセルトランジスタを介し
て第1のビット線に接続され、上記第2及び第3の強誘
電体容量の互いに接続されている側の電極が共に上記第
2のメモリセルトランジスタを介して第2のビット線に
接続され、上記第1及び第2のメモリセルトランジスタ
が共通のワード線に接続され、上記第1の強誘電体容量
のビット線が接続されていない側の電極には第1のプレ
ート線が接続され、上記第3の強誘電体容量のビット線
が接続されていない側の電極には第2のプレート線が接
続されている強誘電体メモリの動作制御方法に係り、上
記データ読み出しを行った後に、上記ワード線に対して
上記第1及び第2のメモリセルトランジスタがオフする
電圧を加えた状態で、データ読み出し時と反対方向に上
記第1のプレート線と第2のプレート線との間に電圧を
加えることにより、上記第1の強誘電体容量から第3の
強誘電体容量の分極方向と大きさを変化させる段階を経
た後、上記第1あるいは第2のプレート線のうち接地し
ている方のプレート線を、接地していない方のプレート
線と同電位にする段階と、その後上記第1及び第2のプ
レート線を接地する段階と、その後上記第1及び第2の
ビット線を接地する段階とを含んでデータの再書き込み
を行うことを特徴としている。
【0024】
【0025】請求項12記載の発明は、強誘電体の分極
現象を利用することによりデータを記憶する強誘電体メ
モリに係り、複数個のメモリセルトランジスタと、該メ
モリセルトランジスタよりも1個多い直列に接続された
強誘電体容量とによりメモリセルが構成され、上記強誘
電体容量のうち、第k(kは整数)番目と第k+1番目
の強誘電体容量の互いに接続されている側の電極が共に
第k番目のメモリセルトランジスタを介して第k番目の
ビット線に接続され、上記メモリセルトランジスタのゲ
ート電極には共通のワード線が接続され、第1番目の強
誘電体容量のビット線が接続されていない側の電極には
第1のプレート線が接続され、最終番目の強誘電体容量
のビット線が接続されていない側の電極には第2のプレ
ート線が接続されていることを特徴としている。
【0026】請求項13記載の発明は、複数個のメモリ
セルトランジスタと、該メモリセルトランジスタよりも
1個多い直列に接続された強誘電体容量とによりメモリ
セルが構成され、上記強誘電体容量のうち、第k(kは
整数)番目と第k+1番目の強誘電体容量の互いに接続
されている側の電極が共に第k番目のメモリセルトラン
ジスタを介して第k番目のビット線に接続され、上記メ
モリセルトランジスタのゲート電極には共通のワード線
が接続され、第1番目の強誘電体容量のビット線が接続
されていない側の電極には第1のプレート線が接続さ
れ、最終番目の強誘電体容量のビット線が接続されてい
ない側の電極には第2のプレート線が接続されている強
誘電体メモリの動作制御方法に係り、上記ワード線に対
して上記メモリセルトランジスタがオンする電圧を加え
た状態で、すべてのプレート線とビット線との間に電圧
を加えることにより、上記強誘電体容量の分極方向を設
定してデータの書き込みを行うことを特徴としている。
【0027】請求項14記載の発明は、複数個のメモリ
セルトランジスタと、該メモリセルトランジスタよりも
1個多い直列に接続された強誘電体容量とによりメモリ
セルが構成され、上記強誘電体容量のうち、第k(kは
整数)番目と第k+1番目の強誘電体容量の互いに接続
されている側の電極が共に第k番目のメモリセルトラン
ジスタを介して第k番目のビット線に接続され、上記メ
モリセルトランジスタのゲート電極には共通のワード線
が接続され、第1番目の強誘電体容量のビット線が接続
されていない側の電極には第1のプレート線が接続さ
れ、最終番目の強誘電体容量のビット線が接続されてい
ない側の電極には第2のプレート線が接続されている強
誘電体メモリの動作制御方法に係り、上記データ読み出
しを行った後、上記ワード線に対して上記メモリセルト
ランジスタがオフする電圧を加えた状態で、データ読み
出し時と反対方向に上記第1のプレート線と第2のプレ
ート線との間に電圧を加えることにより、すべての強誘
電体容量の分極の向きと大きさを変化させる段階を経た
後、請求項13記載の方法で上記強誘電体容量の分極方
向を設定してデータの書き込みを行うことを特徴として
いる。
【0028】請求項15記載の発明は、複数個のメモリ
セルトランジスタと、該メモリセルトランジスタよりも
1個多い直列に接続された強誘電体容量とによりメモリ
セルが構成され、上記強誘電体容量のうち、第k(kは
整数)番目と第k+1番目の強誘電体容量の互いに接続
されている側の電極が共に第k番目のメモリセルトラン
ジスタを介して第k番目のビット線に接続され、上記メ
モリセルトランジスタのゲート電極には共通のワード線
が接続され、第1番目の強誘電体容量のビット線が接続
されていない側の電極には第1のプレート線が接続さ
れ、最終番目の強誘電体容量のビット線が接続されてい
ない側の電極には第2のプレート線が接続されている強
誘電体メモリの動作制御方法に係り、上記第1及び第2
のプレート線のいずれか一方を接地状態にして上記第1
のプレート線と第2のプレート線との間に電圧を加え、
上記ワード線に対して上記第1及び第2のメモリセルト
ランジスタがオンする電圧を加えることにより、書き込
まれたデータに応じた電圧変化をすべてのビット線に生
じさせる段階を含んでデータの読み出しを行うことを特
徴としている。
【0029】請求項16記載の発明は、請求項15記載
の強誘電体メモリの動作制御方法に係り、上記第1及び
第2のビット線に生じる電圧変化を、差動型センス増幅
器により、定電圧に予備充電されている他のビット線と
の電位差を検出する段階を含んで行うことを特徴として
いる。
【0030】請求項17記載の発明は、請求項16記載
の強誘電体メモリの動作制御方法に係り、上記k番目の
2のビット線との電位差を検出するために用いるビット
線を予備充電する電圧値として、上記第1のプレート線
と第2のプレート線との間に加える電圧の略k/(N+
1)を用いることを特徴としている。
【0031】請求項18記載の発明は、複数個のメモリ
セルトランジスタと、該メモリセルトランジスタよりも
1個多い直列に接続された強誘電体容量とによりメモリ
セルが構成され、上記強誘電体容量のうち、第k(kは
整数)番目と第k+1番目の強誘電体容量の互いに接続
されている側の電極が共に第k番目のメモリセルトラン
ジスタを介して第k番目のビット線に接続され、上記メ
モリセルトランジスタのゲート電極には共通のワード線
が接続され、第1番目の強誘電体容量のビット線が接続
されていない側の電極には第1のプレート線が接続さ
れ、最終番目の強誘電体容量のビット線が接続されてい
ない側の電極には第2のプレート線が接続されている強
誘電体メモリの動作制御方法に係り、上記データ読み出
しを行った後に、上記第1又は第2のプレート線のうち
接地されている方のプレート線を、接地されていない方
のプレート線と同電位にする段階と、その後上記第1及
び第2のプレート線を接地する段階と、その後すべての
ビット線を接地する段階とを含んでデータの再書き込み
を行うことを特徴としている。
【0032】また、請求項19記載の発明は、複数個の
メモリセルトランジスタと、該メモリセルトランジスタ
よりも1個多い直列に接続された強誘電体容量とにより
メモリセルが構成され、上記強誘電体容量のうち、第k
(kは整数)番目と第k+1番目の強誘電体容量の互い
に接続されている側の電極が共に第k番目のメモリセル
トランジスタを介して第k番目のビット線に接続され、
上記メモリセルトランジスタのゲート電極には共通のワ
ード線が接続され、第1番目の強誘電体容量のビット線
が接続されていない側の電極には第1のプレート線が接
続され、最終番目の強誘電体容量のビット線が接続され
ていない側の電極には第2のプレート線が接続されてい
る強誘電体メモリの動作制御方法に係り、上記データ読
み出しを行った後に、上記ワード線に対して上記メモリ
セルトランジスタがオフする電圧を加えた状態で、デー
タ読み出し時と反対方向に上記第1のプレート線と第2
のプレート線との間に電圧を加えることにより、すべて
の強誘電体容量の分極方向と大きさを変化させる段階を
経た後、上記第1あるいは第2のプレート線のうち接地
している方のプレート線を、接地していない方のプレー
ト線と同電位にする段階と、その後上記第1及び第2の
プレート線を接地する段階と、その後すべてのビット線
を接地する段階とを含んでデータの再書き込みを行うこ
とを特徴としている。
【0033】また、請求項20記載の発明は、半導体基
板上に第1、第2及び第3の強誘電体容量と、第1及び
第2のメモリセルトランジスタとから構成されたメモリ
セルが形成されてなる強誘電体メモリセル構造に係り、
上記半導体基板上の所望領域にそれぞれ形成された上記
第1のメモリセルトランジスタとして動作する第1のM
IS型トランジスタ及び上記第2のメモリセルトランジ
スタとして動作する第2のMIS型トランジスタが第1
の層間絶縁膜により覆われ、該第1の層間絶縁膜上には
上記第1及び第2のMIS型トランジスタの素子領域に
それぞれ接続された第1及び第2のビット配線が形成さ
れ、該第1及び第2のビット配線を覆うように上記第1
の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜が形成され、該第2
の層間絶縁膜上には上記第1、第2及び第3の強誘電体
容量が形成され、該第1、第2及び第3の強誘電体容量
を直列に接続する配線構造が形成されたことを特徴とし
ている。
【0034】請求項21記載の発明は、請求項20記載
の強誘電体メモリセル構造に係り、上記配線構造の一部
を上記第1及び第2のMIS型トランジスタの素子領域
に接続する埋め込み配線が形成されたことを特徴として
いる。
【0035】請求項22記載の発明は、請求項20又は
21記載の強誘電体メモリセル構造に係り、上記第1、
第2及び第3の強誘電体容量を覆うように上記第2の層
間絶縁膜上に第3の層間絶縁膜が形成され、該第3の層
間絶縁膜に上記配線構造が形成されたことを特徴として
いる。
【0036】請求項23記載の発明は、請求項20、2
1又は22記載の強誘電体メモリセル構造に係り、上記
第1、第2及び第3の強誘電体容量はそれぞれ、強誘電
体膜の両面に上部電極及び下部電極が形成された積層構
造からなることを特徴としている。
【0037】請求項24記載の発明は、強誘電体メモリ
セル構造の製造方法に係り、半導体基板の所望領域に第
1のMIS型トランジスタ及び第2のMIS型トランジ
スタを形成し、上記半導体基板を覆うように第1の層間
絶縁膜を形成するトランジスタ形成工程と、上記第1の
層間絶縁膜上に上記第1及び第2のMIS型トランジス
タの素子領域にそれぞれ接続するように第1及び第2の
ビット配線を形成するビット配線形成工程と、上記第1
及び第2のビット配線を覆うように上記第1の層間絶縁
膜上に第2の層間絶縁膜を形成した後、該第2の層間絶
縁膜上に第1、第2及び第3の強誘電体容量を形成する
強誘電体容量形成工程と、上記第1、第2及び第3の強
誘電体容量を覆うように上記第2の層間絶縁膜上に第3
の層間絶縁膜を形成した後、該第3の層間絶縁膜に上記
第1、第2及び第3の強誘電体容量を直列に接続する配
線構造を形成する配線構造形成工程とを含むことを特徴
としている。
【0038】請求項25記載の発明は、請求項24記載
の強誘電体メモリセル構造の製造方法に係り、上記強誘
電体容量形成工程は、第1の導体膜、強誘電体膜及び第
2の導体膜を順次に成膜して積層膜を形成した後、該積
層膜を所望の形状にパターニングすることを特徴として
いる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は実施例を用いて
具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例である強誘電体メモリの
構成を示す回路図、図2は同強誘電体メモリの第1の動
作制御方法を説明するタイミング図、図3は同強誘電体
メモリの第2の動作制御方法を説明するタイミング図、
また、図4は同強誘電体メモリに用いられる強誘電体メ
モリセル構造を示す断面図、図5及び図6は同強誘電体
メモリセル構造の製造方法を工程順に示す工程図、図7
及び図8は同強誘電体メモリに用いられる強誘電体メモ
リセル構造の他の例を示す断面図である。この例の強誘
電体メモリ1は、図1に示すように、直列に接続された
第1〜第3の3つの強誘電体容量39〜41と、2つの
MOS型トランジスタ(メモリセルトランジスタ)2
5、26とにより構成された、2ビットのデータを記憶
するメモリセル2を備えている。メモリセル2の第1の
MOS型トランジスタ25及び第2のMOS型トランジ
スタ26のそれぞれのゲート電極は、ワード線WL1に
共通に接続されている。後述するように第1のMOS型
トランジスタ25の一方の電極となるドレイン領域32
は、プラグ導体51及びビット配線37を通じてビット
線BL1Aに接続される一方、同トランジスタ25の他
方の電極となるソース領域31は、プラグ導体57及び
局所配線42を通じて第1の強誘電体容量39と第2の
強誘電体容量40とに共通に接続されている。
【0040】また、後述するように第2のMOS型トラ
ンジスタ26の一方の電極となるソース領域33は、プ
ラグ導体52及びビット配線38を通じてビット線BL
1Bに接続される一方、同トランジスタ26の他方の電
極となるドレイン領域34は、プラグ導体58及び局所
配線43を通じて第2の強誘電体容量40と第3の強誘
電体容量41とに共通に接続されている。さらに、直列
に接続されている第1〜第3の強誘電体容量39〜41
の第1の強誘電体容量39は、プレート線PL1Aに接
続され、第3の強誘電体容量41は、プレート線PL1
Bに接続されている。
【0041】同様に、他のメモリセル3は、直列に接続
された第1〜第3の3つの強誘電体容量9〜11と、2
つのMOS型トランジスタ(メモリセルトランジスタ)
5、6とにより、2ビットのデータを記憶するように構
成されている。ここで、各強誘電体容量9〜11及び各
トランジスタ5、6はそれぞれ、上述の各強誘電体容量
39〜51及び各トランジスタ25、26と略同一に構
成されている。ビット線BL2B及びBL3Aは差動型
センス増幅器23に接続されている。
【0042】ビット線BL1Aは差動型センス増幅器2
1に接続され、ビット線BL1Bは差動型センス増幅器
22に接続されている。差動型センス増幅器21から参
照電位がビット線BL0Bを通じてビット線BL1Aに
対応して、また差動型センス増幅器22から参照電位が
ビット線BL2Aを通じてビット線BL1Bに対応して
それぞれ与えられる。ここで、ビット線BL0B及びB
L2Aにはワード線WL1に接続されるメモリセルは接
続することができない。例えば、図4に示したように、
ビット線BL2Aに接続されているメモリセル3はワー
ド線WL1には接続されずに、ワード線WL2に接続さ
れている。
【0043】次に、図2のタイミング図を参照して、こ
の例の強誘電体メモリの第1の動作制御方法について説
明する。説明は、データ読み出し方法、データ再書き込
み方法の順序で行うものとする。初期状態として、ワー
ド線WL1、プレート線PL1A及びPL1B、ビット
線BL0B、BL1A、BL1B及びBL2Aはそれぞ
れ接地されている。まず、時刻t1において、プレート
線PL1Aの電位をVcc(電源電位)に上昇させる。
次に、時刻t2において、ビット線BL0B及びBL1
Aの電位をVcc/3に上昇させ、同時に、ビット線B
L1B及びBL2Aの電位を2Vcc/3に予備充電さ
せる。ここで、上述のプレート線PL1Aの電位を上昇
させる前に、ビット線BL0B、BL1A、BL1B及
びBL2Aを予備充電しても良いが、この場合には、プ
レート線PL1Aとビット線BL0B、BL1A、BL
1B及びBL2Aとのカップリングが生じて、プレート
線PL1Aの電位上昇時に、予備充電したビット線BL
0B、BL1A、BL1B及びBL2Aの電位が変化す
る可能性があるため、上述したようにプレート線PL1
Aの電位の上昇を先に行うのが望ましい。
【0044】次に、時刻t3において、ワード線WL1
の電位を、Vccにメモリセルトランジスタのしきい値
電圧を加えた値よりも高く上昇させる。これにより、第
1〜第3の強誘電体容量39〜41に書き込まれたデー
タに従って、予備充電されたビット線BL1A及びBL
1Bの電位がそれぞれ、a、cのように上昇するか、
b、dのように下降する。その後、時刻t4において、
差動型センス増幅器21によりビット線BL0B及びB
L1A間の電位差を増幅すると共に、差動型センス増幅
器22によりビット線BL1B及びBL2A間の電位差
を増幅する。この結果、ビット線BL1A及びBL1B
に発生する(読み出される)信号をそれぞれ、Vcc又
は接地のいずれかに拘束する。以上により、データ読み
出し動作が終了する。
【0045】次に、上述したように、各強誘電体容量3
9〜41に書き込まれたデータに従って、予備充電され
たビット線BL1A及びBL1Bの電位がそれぞれ、
a、cのように上昇するか、b、dのように下降するか
の理由について説明する。各強誘電体容量39〜41に
書き込まれたデータは、各強誘電体容量39〜41の残
留分極の向きにより、2種類の状態が存在する。すなわ
ち、予めビット線BL1A及びBL1Bとプレート線P
L1A及びPL1Bとを用いて、直列に接続されている
各強誘電体容量39〜41に電圧を加えて、その電圧を
除くと、強誘電体メモリの原理により各強誘電体容量3
9〜41に残留分極が発生する。ここで、例えばビット
線側がプレート線側よりも電位が高い状態で電圧を加え
た場合に得られたデータを1、逆にビット線側がプレー
ト線側よりも電位が低い状態で電圧を加えた場合に得ら
れたデータを0として、各強誘電体容量39〜41に書
き込まれているデータに応じて、ビット線BL1A及び
BL1Bにどのような電位が読み出されるかを説明す
る。
【0046】(1)第1の強誘電体容量39にデータ
1、第3の強誘電体容量41にデータ1が書き込まれて
いる場合 この場合は、プレート線PL1Aの電位を上昇させるこ
とによって、第1〜第3の強誘電体容量39〜41に電
圧が加わることになるが、その電圧の向きは第3の強誘
電体容量41に対しては書き込み時と逆方向に、第1の
強誘電体容量39に対しては同方向になる。ところで、
強誘電体容量では、残留分極を生じさせたのと逆方向に
電圧を加える場合、同方向に電圧を加える場合と比較し
て分極変化量が大きくなるという性質がある。すなわ
ち、逆方向に電圧を加える場合は、同方向に電圧を加え
る場合よりも実効的な容量値が大きくなる。したがっ
て、第3の強誘電体容量41は第1の強誘電体容量39
と比較して、実効的な容量値が大きいとみなせる。第2
の強誘電体容量40については、書き込み時に電圧を加
えていないので、実効的な容量値は特定できないが、第
1の強誘電体容量39の容量値以上で、第3の強誘電体
容量41の容量値以下の値しかとることができない。
【0047】直列に接続された第1〜第3の強誘電体容
量39〜41に電圧を加えた場合、そのうちの一つの強
誘電体容量に加わる電圧は、その容量値が大きいほど低
くなる。したがって、第1〜第3の強誘電体容量39〜
41がすべて等しい実効的な容量値を有する場合と比較
して、第3の強誘電体容量41に加わる電圧は低くな
り、第1の強誘電体容量39に加わる電圧は高くなる。
プレート線PL1A及びPL1B間にVccを加える場
合は、第1〜第3の強誘電体容量39〜41の実効的な
容量値が等しいならば、それぞれにVcc/3の電圧が
加わることになるので、この場合は、第3の強誘電体容
量41にはVcc/3よりも低い電圧が加わり、第1の
強誘電体容量39にはVcc/3よりも高い電圧が加わ
ることになる。そのため、ビット線BL1Aに読み出さ
れる電位はaのようにVcc/3よりも高くなり、ビッ
ト線BL1Bに読み出される電位はcのように2Vcc
/3よりも高くなる。
【0048】(2)第1の強誘電体容量39にデータ
0、第3の強誘電体容量41にデータ1が書き込まれて
いる場合 この場合は、書き込み時に第2の強誘電体容量40にも
電圧が加わって、その電圧の向きは第1の強誘電体容量
39と第3の強誘電体容量41とでは逆方向になる。し
たがって、プレート線PL1Aの電位を上昇させること
により、第3の強誘電体容量41から第1の強誘電体容
量39に加わる電圧の向きは、第3の強誘電体容量41
に対しては書き込み時とは逆方向に、第2の強誘電体容
量40に対しては同方向に、また第1の強誘電体容量3
9に対しては逆方向になる。それゆえ、実効的な容量値
は、第1の強誘電体容量39と第3の強誘電体容量41
とが等しくなり、これらの値より第2の強誘電体容量4
0の値は小さくなるので、第1の強誘電体容量39と第
3の強誘電体容量41とに加わる電圧は、Vcc/3よ
りも低くなる。そのため、ビット線BL1Aに読み出さ
れる電位はbのようにVcc/3よりも低くなり、ビッ
ト線BL1Bに読み出される電位はcのように2Vcc
/3よりも高くなる。
【0049】(3)第1の強誘電体容量39にデータ
1、第3の強誘電体容量41にデータ0が書き込まれて
いる場合 この場合は、書き込み時に第2の強誘電体容量40にも
電圧が加わって、その電圧の向きは第1の強誘電体容量
39と第3の強誘電体容量41とでは逆方向になる。し
たがって、プレート線PL1Aの電位を上昇させること
により、第3の強誘電体容量41から第1の強誘電体容
量39に加わる電圧の向きは、第3の強誘電体容量41
に対しては書き込み時とは同方向に、第2の強誘電体容
量40に対しては同方向に、また第1の強誘電体容量3
9に対しては同方向になる。それゆえ、実効的な容量値
は、第1の強誘電体容量39と第3の強誘電体容量41
とが等しくなり、これらの値より第2の強誘電体容量4
0の値は大きくなるので、第1の強誘電体容量39と第
3の強誘電体容量41とに加わる電圧は、Vcc/3よ
りも高くなる。そのため、ビット線BL1Aに読み出さ
れる電位はaのようにVcc/3よりも高くなり、ビッ
ト線BL1Bに読み出される電位はdのように2Vcc
/3よりも低くなる。
【0050】(4)第1の強誘電体容量39にデータ
0、第3の強誘電体容量41にデータ0が書き込まれて
いる場合 この場合は、書き込み時に第2の強誘電体容量40には
電圧が加わらない。したがって、プレート線PL1Aの
電位を上昇させることにより、第3の強誘電体容量41
から第1の強誘電体容量39に加わる電圧の向きは、第
3の強誘電体容量41に対しては書き込み時とは同方向
に、第1の強誘電体容量39に対しては逆方向になる。
それゆえ、実効的な容量値は、第1の強誘電体容量39
よりも第3の強誘電体容量41が小さくなり、第2の強
誘電体容量40の値は第1の強誘電体容量39の容量値
よりも低く、かつ第3の強誘電体容量41の容量値より
も高くなるので、第1の強誘電体容量39に加わる電圧
はVcc/3よりも低くなり、第3の強誘電体容量41
に加わる電圧はVcc/3よりも高くなる。そのため、
ビット線BL1Aに読み出される電位はbのようにVc
c/3よりも低くなり、ビット線BL1Bに読み出され
る電位はdのように2Vcc/3よりも低くなる。
【0051】次に、データ再書き込み方法について説明
する。第1〜第3の強誘電体容量39〜41にデータを
再書き込みするために、時刻t5において、プレート線
PL1Bの電位をVccに上昇させた後、時刻t7にお
いて、プレート線PL1A及びPL1Bを接地する。次
に、時刻t8において、ビット線BL0B、BL1A、
BL1B及びBL2Aを接地する。これにより、時刻t
5から時刻t7までの間、あるいは時刻t7から時刻t
8までの間のいずれかにおいて、再書き込みされるデー
タに従って、プレート線PL1Aとビット線BL1Aと
の間及びプレート線PL1Bとビット線BL1Bとの
間、すなわち第1の強誘電体容量39及び第3の強誘電
体容量41間にVccが加わる。
【0052】したがって、時刻t8においては、第1の
強誘電体容量39及び第3の強誘電体容量41間にはV
ccが加わっていない状態になるので、残留分極によっ
て保持されるデータが書き込まれる。すなわち、読み出
されたデータが1であった場合は、ビット線電位がVc
cになっているので、時刻t5から時刻t7までの間は
強誘電体容量には電圧が加わらず、また時刻t7から時
刻t8までの間にビット線側の電位が高い状態で強誘電
体容量に電圧が加わり、時刻t8においてその電圧が除
かれるので、データ1が書き込まれることになる。
【0053】また、読み出されたデータが0であった場
合は、ビット線電位が接地になっているので、時刻t5
から時刻t7までの間にプレート線側の電位が高い状態
で強誘電体容量に電圧が加わり、時刻t7においてその
電圧が除かれるので、データ0が書き込まれることにな
る。そして、最後に時刻t9において、ワード線WL1
を接地することにより、データ再書き込み動作が終了す
る。
【0054】なお、データの書き込みを行う場合には、
時刻t6において、データに応じた電位をビット線BL
1A及びBL1Bに与えて、時刻t7以降はデータ再書
き込みと同様な動作を行う。
【0055】次に、図3のタイミング図を参照して、こ
の例の強誘電体メモリの第2の動作制御方法について説
明する。なお、時刻t4までに行われるデータ読み出し
動作は、図2の第1の動作制御方法と略同様なのでその
説明は省略する。その後、書き込み時に第2の強誘電体
容量40に電圧がかからない場合に、この第2の強誘電
体容量40の実効的な容量値をより最適な値に近くする
ために、時刻t5において、ワード線WL1を接地す
る。次に、時刻t6において、プレート線PL1Aを接
地すると共に、プレート線PL1Bの電位をVccに上
昇させて、第1〜第3の強誘電体容量39〜41に電圧
をかける。次に、時刻t7において、プレート線PL1
Aの電位をVccに上昇させることにより、各強誘電体
容量39〜41に電圧がかからない状態にした後に、時
刻t8において、ワード線WL1の電位を、Vccにメ
モリセルトランジスタのしきい値電圧を加えた値よりも
高く上昇させる。
【0056】この後は、時刻t9〜時刻t12におい
て、図2の第1の動作制御方法における時刻t6〜時刻
t9の動作と略同様な動作を行うことにより、データ再
書き込みあるいはデータ書き込み動作が終了する。
【0057】上述したようにこの例の強誘電体メモリに
よれば、データ読み出し時のビット線電位が、データに
従って、1つのビット線BL1AではVcc/3よりも
高い値か低い値になる一方、他のビット線BL1Bでは
2Vcc/3よりも高い値か低い値になるので、ビット
線BL1Aに対する参照電位をVcc/3に、ビット線
BL1Bに対する参照電位を2Vcc/3に設定するこ
とにより参照電位を固定することができるため、常に最
適値に固定された参照電位を用いることができる。した
がって、参照電位の変化に起因するデータ識別誤りを生
じさせることがなくなる。また、この例の強誘電体メモ
リによれば、直列に接続された第1〜第3の強誘電体容
量39〜41と、2つのメモリセルトランジスタ25、
26とにより構成されて、2ビットのデータを記憶する
メモリセル2を備えているので、1ビットのデータを記
憶するのに必要なメモリセルの占有面積は、強誘電体容
量1.5個分に減少する。
【0058】次に、図4を参照して、この例の強誘電体
メモリに用いられる強誘電体メモリセル構造を説明す
る。この強誘電体メモリセル構造は、図4に示すよう
に、例えばP型シリコン基板30の一部には選択的に素
子領域となるN型ソース領域31及びドレイン領域32
が形成されると共に、ソース領域31とドレイン領域3
2との間のチャネル領域上にはゲート酸化膜27を介し
て、多結晶シリコン等からなるゲート電極35が形成さ
れている。ゲート電極35を含む全面はシリコン酸化膜
等からなる第1の層間絶縁膜47で覆われて、第1のM
OS型トランジスタ25が形成されている。同様に、P
型シリコン基板30の他部には選択的に素子領域となる
N型ソース領域33及びドレイン領域34が形成される
と共に、ソース領域33とドレイン領域34との間のチ
ャネル領域上にはゲート酸化膜28を介して、多結晶シ
リコン等からなるゲート電極36が形成されている。そ
して、ゲート電極36を含む全面はシリコン酸化膜等か
らなる第1の層間絶縁膜47で覆われて、第2のMOS
型トランジスタ26が形成されている。これら第1及び
第2のMOS型トランジスタ25、26はそれぞれ、前
述したように、メモリセルトランジスタとして用いられ
る。ゲート電極35及び36は共に、ワード線WL1に
接続される。なお、N型ソース領域31とN型ドレイン
領域32、N型ソース領域33とN型ドレイン領域34
は実質的に同じ機能を有しており、相互に入れ替え可能
になっている。
【0059】第1の層間絶縁膜47上には、第1のMO
S型トランジスタ25のN型ドレイン領域32とプラグ
導体51を通じて接続されたビット配線37、及び第2
のMOS型トランジスタ26のN型ソース領域33とプ
ラグ導体52を通じて接続されたビット配線38が形成
されている。ビット配線37及び38はそれぞれ、前述
したようにビット線BL1A及びビット線BL1Bに接
続される。
【0060】ビット配線37及び38を含む第1の層間
絶縁膜47の全面はシリコン酸化膜等からなる第2の層
間絶縁膜48で覆われている。この第2の層間絶縁膜4
8上には、第1の強誘電体容量39、第2の強誘電体容
量40及び第3の強誘電体容量41が形成されている。
第1〜第3の強誘電体容量39〜41はそれぞれ、下部
電極39A〜41A、強誘電体膜39B〜41B及び上
部電極39C〜41Cからなる積層構造に構成されてい
る。第1及び第3の強誘電体容量39及び41の下部電
極39A及び41Aはそれぞれ、プレート線PL1A及
びPL1Bに接続される。
【0061】第1〜第3の強誘電体容量39〜41を含
む第2の層間絶縁膜48の全面はシリコン酸化膜等から
なる第3の層間絶縁膜49で覆われている。この第3の
層間絶縁膜49には、第1の強誘電体容量39の上部電
極39Cに接続されたプラグ導体53、第2の強誘電体
容量40の下部電極40A及び上部電極40Cに各々接
続されたプラグ導体54及び55、第3の強誘電体容量
41の上部電極41Cに接続されたプラグ導体56が形
成されている。また、第1〜第3の層間絶縁膜47〜4
9にはそれぞれ全膜厚を貫通するように、第1のMOS
型トランジスタ25のN型ソース領域31に接続された
プラグ導体57及び第2のMOS型トランジスタ26の
N型ドレイン領域34に接続されたプラグ導体58が形
成されている。また、第3の層間絶縁膜49上には、各
プラグ導体53、54及び57を接続する局所配線42
が形成されると共に、各プラグ導体55、56及び58
を接続する局所配線43が形成されている。したがっ
て、第1〜第3の強誘電体容量39〜41は互いに直列
に接続されるように配置されている。そして、局所配線
42、43を含む第3の層間絶縁膜49上には、シリコ
ン酸化膜等からなる最終絶縁膜50で覆われて、外部雰
囲気から保護されている。
【0062】次に、図5及び図6を参照して、同強誘電
体メモリセル構造の製造方法について工程順に説明す
る。まず、図5(a)に示すように、例えばP型シリコ
ン基板30を用いてその一部及び他部にそれぞれ、周知
のフォトリソグラフィ法、イオン注入法等を利用して、
選択的に素子領域となるN型ソース領域31及びドレイ
ン領域32、N型ソース領域33及びドレイン領域3
4、ゲート酸化膜27及びゲート電極35、ゲート酸化
膜28及びゲート電極36を形成する。次に、CVD法
等により、全面にシリコン酸化膜等からなる第1の層間
絶縁膜47を成膜して、第1及び第2のMOS型トラン
ジスタ25、26を形成する。
【0063】次に、図5(b)に示すように、フォトリ
ソグラフィ法により、第1のMOS型トランジスタ25
のN型ドレイン領域32及び第2のMOS型トランジス
タ26のN型ソース領域33上の第1の層間絶縁膜47
にコンタクト孔を形成した後、各コンタクト孔内に、C
VD法等により多結晶シリコン等を埋め込んでプラグ導
体51、52をそれぞれ形成する。次に、CVD法等に
より全面にアルミニウム等を形成した後、フォトリソグ
ラフィ法によりパターニングして、プラグ導体51、5
2にそれぞれ接続するようにビット配線37、38を形
成する。
【0064】次に、図6(c)に示すように、CVD法
等により、全面にシリコン酸化膜等からなる第2の層間
絶縁膜48を成膜して第1の層間絶縁膜47を覆う。次
に、CVD法等により全面に、ポリシリコン膜などから
なる第1の導体膜、強誘電体膜及びポリシリコン膜等か
らなる第2の導体膜を順次に成膜して積層した後、パタ
ーニングして第1の強誘電体容量39、第2の強誘電体
容量40及び第3の強誘電体容量41を形成する。第1
〜第3の強誘電体容量39〜41はそれぞれ、下部電極
39A〜41A、強誘電体膜39B〜41B及び上部電
極39C〜41Cからなる積層構造に構成される。
【0065】次に、図6(d)に示すように、CVD法
等により、全面にシリコン酸化膜等からなる第3の層間
絶縁膜49を成膜して第2の層間絶縁膜48を覆う。次
に、フォトリソグラフィ法により、第1の強誘電体容量
39の上部電極39C、第2の強誘電体容量40の下部
電極40A及び上部電極40C、及び第3の強誘電体容
量41の上部電極41C上の第3の層間絶縁膜49にそ
れぞれ、コンタクト孔を形成する。同時に、第1及び第
2のMOS型トランジスタ25、26のN型ソース領域
31及びドレイン領域34上の第1〜第3の層間絶縁膜
47〜49にそれぞれ全膜厚を貫通するように、コンタ
クト孔を形成する。次に、CVD法等により各コンタク
ト孔内に多結晶シリコン等を埋め込んで、プラグ導体5
3〜58をそれぞれ形成する。次に、CVD法等により
全面にアルミニウム等を形成した後、フォトリソグラフ
ィ法によりパターニングして、各プラグ導体53、54
及び57を接続する局所配線42を形成すると共に、各
プラグ導体55、56及び58を接続する局所配線43
を形成する。そして、CVD法等により、局所配線4
2、43を含む第3の層間絶縁膜49上にシリコン酸化
膜等からなる最終絶縁膜50を成膜して、図4の強誘電
体メモリセル構造を完成させる。
【0066】図7は、この例の強誘電体メモリに用いら
れる強誘電体メモリセル構造の他の例を示す断面図であ
る。この強誘電体メモリセル構造の構成が、図4に示し
たそれと大きく異なるところは、第2の層間絶縁膜48
上に形成した3つの強誘電体容量を直列に接続する配線
構造を変更するようにした点である。すなわち、この強
誘電体メモリセル構造は、図7に示すように、第1の強
誘電体容量39と第2の強誘電体容量40との下部電極
は共通電極39Aになっていて、この共通電極39Aは
プラグ導体61を通じて局所配線42に接続されてい
る。第1の強誘電体容量39の上部電極39Cは、プラ
グ導体62及び局所配線45を通じてプレート線PL1
Aに接続されている。
【0067】第3の強誘電体容量41の下部電極41A
はプラグ導体66を通じて局所配線43に接続されると
共に、プラグ導体64、局所配線44及びプラグ導体6
3を通じて第2の強誘電体容量40の上部電極40Cに
接続されている。また、第3の強誘電体容量41の上部
電極41Cは、プラグ導体65及び局所配線46を通じ
てプレート線PL1Bに接続されている。この強誘電体
メモリセル構造を製造するには、図6(c)、(d)の
製造工程において、各強誘電体容量の積層構造及び配線
パターンを変更するだけで容易に製造することができ
る。これ以外は、上述した図4の強誘電体メモリセル構
造と略同様である。それゆえ、図7において、図4の構
成部分と対応する部分には、同一の番号を付してその説
明を省略する。
【0068】図8は、この例の強誘電体メモリに用いら
れる強誘電体メモリセル構造の他の例を示す断面図であ
る。この強誘電体メモリセル構造の構成が、図7に示し
たそれと大きく異なるところは、第2の層間絶縁膜48
上に形成した3つの強誘電体容量を直列に接続する配線
構造を変更するようにした点である。すなわち、この強
誘電体メモリセル構造は、図8に示すように、第1の強
誘電体容量39と第2の強誘電体容量40との下部電極
は共通電極39Aになっていて、この共通電極39Aは
プラグ導体67を通じて第1のMOS型トランジスタ2
5のN型ソース領域31に接続されている。また、第3
の強誘電体容量41の下部電極41Aはプラグ導体68
を通じて第2のMOS型トランジスタ26のN型ドレイ
ン領域34に接続されている。これ以外は、上述した図
7の強誘電体メモリセル構造と略同様である。
【0069】このように、この例の構成によれば、直列
に接続された第1〜第3の3個の強誘電体容量39〜4
1と、第1及び第2の2個のメモリセルトランジスタ2
5、26とによりメモリセル2を構成して、2ビットの
データを記憶させるようにしたので、原理的に参照電位
を固定することができる。また、1ビットのデータを記
憶するのに必要なメモリセルの占有面積を、強誘電体容
量1.5個分に減少させることができる。したがって、
参照電位の変化に起因するデータ識別誤りを生じさせる
ことなく、1ビットのデータを記憶するのに必要なメモ
リセルの占有面積を低減することができる。
【0070】◇第2実施例 図9は、この発明の第2実施例である強誘電体メモリの
構成を示す回路図、図10は同強誘電体メモリの第1の
動作制御方法を説明するタイミング図、図11は同強誘
電体メモリの第2の動作制御方法を説明するタイミング
図である。この例の強誘電体メモリ20は、図9に示す
ように、直列に接続された複数の強誘電体容量C(1)
〜C(N+1)と、複数のMOS型トランジスタ(メモ
リセルトランジスタ)Tr(1)〜Tr(N)とにより
構成されたメモリセルを備えている。各MOS型トラン
ジスタTr(1)〜Tr(N)のそれぞれのゲート電極
は、ワード線WLに共通に接続されている。各MOS型
トランジスタTr(1)〜Tr(N)の一方の電極はそ
れぞれビット線BLT(1)〜BLT(N)に接続され
る一方、同トランジスタTr(1)〜Tr(N)の他方
の電極はそれぞれ隣接している両強誘電体容量に共通に
接続されている。
【0071】直列に接続されている複数の強誘電体容量
C(1)〜C(N+1)の一方の端の強誘電体容量C
(1)は第2のプレート線PLBに接続され、他方の端
の強誘電体容量C(N+1)は第1のプレート線PLA
に接続されている。ビット線BLN(1)〜BLN
(N)にはそれぞれ参照電位が与えられ、各ビット線B
LN(1)〜BLN(N)及び各ビット線BLT(1)
〜BLT(N)はそれぞれ差動型センス増幅器71(7
1(1)〜71(N))に接続されている。ここで、あ
る値kを(1〜N)までの整数としたときに、例えば直
列に接続されている複数の強誘電体容量C(k)〜C
(k+1)の共通接点は、MOS型トランジスタTr
(k)を介してビット線BLT(k)に接続されている
ことになる。
【0072】次に、図10のタイミング図を参照して、
この例の強誘電体メモリの第1の動作制御方法について
説明する。説明は、データ読み出し方法、データ再書き
込み方法の順序で行うものとする。初期状態として、ワ
ード線WL、プレート線PLA及びPLB、ビット線B
LT(1)〜BLT(N)及びBLN(1)〜BLN
(N)はそれぞれ接地されている。まず、時刻t1にお
いて、プレート線PLAの電位をVccに上昇させ、そ
の後時刻t2において、ビット線BLT(k)及びBL
N(k)の電位をkVcc/(N+1)に予備充電す
る。ここで、上述のプレート線PLAの電位を上昇させ
る前に、ビット線BLT(k)及びBLN(k)を予備
充電しても良いが、この場合には、プレート線PLAと
ビット線BLT(k)及びBLN(k)とのカップリン
グが生じて、プレート線PLAの電位上昇時に、予備充
電したビット線BLT(k)及びBLN(k)の電位が
変化する可能性があるため、上述したようにプレート線
PLAの電位の上昇を先に行うのが望ましい。
【0073】次に、時刻t3において、ワード線WLの
電位を、Vccにメモリセルトランジスタのしきい値電
圧を加えた値よりも高く上昇させる。これにより、強誘
電体容量C(1)〜C(N)に書き込まれたデータに従
って、予備充電されたビット線BLT(k)がそれぞ
れ、eのように上昇するか、fのように下降する。その
後、時刻t4において、ビット線BLT(k)とBLN
(k)の組に結合されている差動型センス増幅器71に
より、ビット線BLT(k)とBLN(k)との電位差
を増幅することにより、ビット線BLT(k)に発生す
る信号をVcc又は接地のいずれかに拘束する。以上に
より、データ読み出し動作が終了する。
【0074】次に、データ再書き込み方法について説明
する。強誘電体容量C(1)〜C(N+1)にデータを
再書き込みするために、時刻t5において、プレート線
PLBの電位をVccに上昇させた後、時刻t7におい
て、プレート線PLA及びPLBを接地する。次に、時
刻t8において、ビット線BLT(k)及びBLN
(k)を接地する。これにより、時刻t5から時刻t7
までの間、あるいは時刻t7から時刻t8までの間のい
ずれかにおいて、再書き込みされるデータに従って、強
誘電体容量C(1)〜C(N)に電圧Vccが加わり、
時刻t8には強誘電体容量C(1)及びC(N)には電
圧が加わらない状態になることにより、残留分極によっ
て保持されるデータが書き込まれる。また、強誘電体容
量C(k)(k=2〜(N−1))には、データに依存
してBL(k−1)とBL(k)との間の電位差が加わ
る。最後に、時刻t9において、ワード線WLを接地す
ることにより、データ再書き込み動作が終了する。
【0075】なお、データの書き込みを行う場合には、
時刻t6において、データに応じた電位をビット線BL
(k)に与えて、時刻t7以降はデータ再書き込みと同
様な動作を行う。
【0076】次に、図11のタイミング図を参照して、
この例の強誘電体メモリの第2の動作制御方法について
説明する。なお、時刻t4までに行われるデータ読み出
し動作は、図10の第1の動作制御方法と略同様なので
その説明は省略する。その後、書き込み時に強誘電体容
量C(1)〜C(N)に電圧がかからない場合に、この
強誘電体容量C(1)〜C(N)の実効的な容量値をよ
り最適な値に近くするために、時刻t5において、ワー
ド線WLを接地する。次に、時刻t6において、プレー
ト線PLAを接地すると共に、プレート線PLBの電位
をVccに上昇させて、強誘電体容量C(1)〜C
(N)に電圧をかける。次に、時刻t7において、プレ
ート線PLAの電位をVccに上昇させることにより、
強誘電体容量C(1)〜C(N)に電圧がかからない状
態にした後に、時刻t8において、ワード線WLの電位
を、Vccにメモリセルトランジスタのしきい値電圧を
加えた値よりも高く上昇させる。
【0077】この後は、時刻t9〜時刻t12におい
て、図10の第1の動作制御方法における時刻t6〜時
刻t9の動作と略同様な動作を行うことにより、データ
再書き込みあるいはデータ書き込み動作が終了する。
【0078】このように、この例の構成によっても、第
1実施例において述べたのと略同様な効果を得ることが
できる。
【0079】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、強誘電体
メモリに用いられる強誘電体メモリセル構造のビット配
線は3つの強誘電体容量の下部位置に配置した例に限ら
ず、局所配線やプレート線と同層に、あるいは層間絶縁
膜を介してそれよりも上部位置に配置するようにしても
良い。また、各層間絶縁膜はシリコン酸化膜に限らず
に、BSG(Boro-Silicate Glass)膜、PSG(Phosph
o-Silicate Glass)膜、BPSG(Boro-Phospho-Silica
te Glass)膜等の他の絶縁膜を用いることができる。
【0080】また、ゲート絶縁膜は、酸化膜(Oxide Fi
lm)に限らずに、窒化膜(Nitride Film)でも良く、あ
るいは、酸化膜と窒化膜との二重膜構成でも良い。つま
り、MIS(Metal Insulator Semiconductor)型トラ
ンジスタである限り、MOS型トランジスタに限らず
に、MNS(Metal Nitride Semiconductor)型トランジ
スタでも良く、あるいは、MNOS(Metal Nitride Oxi
de Semiconductor)型トランジスタでも良い。また、半
導体基板又は各半導体領域の導電型はP型とN型とを逆
にしても良い。すなわち、Nチャネル型に限らずPチャ
ネル型のMIS型トランジスタに対しても適用できる。
また、各絶縁膜、導体膜等の材料、成膜方法等は一例を
示したものであり、用途、目的等によって変更すること
ができる。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の強誘電
体メモリ及びその制御方法並びに強誘電体メモリセル構
造及びその制御方法よれば、直列に接続された3個の強
誘電体容量と2個のメモリセルトランジスタとにより単
位メモリセルが構成されて、2ビットのデータを記憶さ
せるようにしたので、原理的に参照電位を固定すること
ができる。また、1ビットのデータを記憶するのに必要
な単位メモリセルの占有面積を、強誘電体容量1.5個
分に減少させることができる。したがって、参照電位の
変化に起因するデータ識別誤りを生じさせることなく、
1ビットのデータを記憶するのに必要な単位メモリセル
の占有面積を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例である強誘電体メモリの
構成を示す回路図である。
【図2】同強誘電体メモリの第1の動作制御方法を説明
するタイミング図である。
【図3】同強誘電体メモリの第2の動作制御方法を説明
するタイミング図である。
【図4】同強誘電体メモリに用いられる強誘電体メモリ
セル構造を示す断面図である。
【図5】同強誘電体メモリセル構造の製造方法を工程順
に示す工程図である。
【図6】同強誘電体メモリセル構造の製造方法を工程順
に示す工程図である。
【図7】同強誘電体メモリに用いられる強誘電体メモリ
セル構造の他の例を示す断面図である。
【図8】同強誘電体メモリに用いられる強誘電体メモリ
セル構造の他の例を示す断面図である。
【図9】この発明の第2実施例である強誘電体メモリの
構成を示す回路図である。
【図10】同強誘電体メモリの第1の動作制御方法を説
明するタイミング図である。
【図11】同強誘電体メモリの第2の動作制御方法を説
明するタイミング図である。
【図12】従来の強誘電体メモリを示す回路図である。
【図13】従来の強誘電体メモリを示す回路図である。
【符号の説明】
1、20 強誘電体メモリ 2、3 メモリセル 21、22、23、71、71(1)〜71(N)
差動型センス増幅器 25、26、Tr(1)〜Tr(N) MOS型ト
ランジスタ(メモリセルトランジスタ) 27、28 ゲート酸化膜 31、33 ソース領域 32、34 ドレイン領域 35、36 ゲート電極 37、38 ビット配線 39 第1の強誘電体容量 40 第2の強誘電体容量 41 第3の強誘電体容量 42〜46 局所配線 47 第1の層間絶縁膜 48 第2の層間絶縁膜 49 第3の層間絶縁膜 50 最終絶縁膜 51〜58、61〜68 プラグ導体 C(1)〜C(N+1) 強誘電体容量 WL1、WL2、WL ワード線 BL0B、BL1A、BL1B、BL2A、BL2B、
BLT(1)〜BLT(N)、BLN(1)〜BLN
(N)…ビット線 PL1A、PL1B、PL2A、PL2B、PLA、P
LB プレート線

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強誘電体の分極現象を利用することによ
    りデータを記憶する強誘電体メモリであって、 直列に接続された第1、第2及び第3の3個の強誘電体
    容量と、第1及び第2の2個のメモリセルトランジスタ
    とによりメモリセルが構成され、前記3個の強誘電体容
    量のうち、前記第1及び第2の強誘電体容量の互いに接
    続されている側の電極が共に前記第1のメモリセルトラ
    ンジスタを介して第1のビット線に接続され、前記第2
    及び第3の強誘電体容量の互いに接続されている側の電
    極が共に前記第2のメモリセルトランジスタを介して第
    2のビット線に接続され、前記第1及び第2のメモリセ
    ルトランジスタが共通のワード線に接続されていること
    を特徴とする強誘電体メモリ。
  2. 【請求項2】 前記第1の強誘電体容量のビット線が接
    続されていない側の電極には第1のプレート線が接続さ
    れ、前記第3の強誘電体容量のビット線が接続されてい
    ない側の電極には第2のプレート線が接続されているこ
    とを特徴とする請求項記載の強誘電体メモリ。
  3. 【請求項3】 前記第1のビット線に対応した第1の参
    照電位印加用ビット線及び前記第2のビット線に対応し
    た第2の参照電位印加用ビット線が設けられ、前記第1
    のビット線及び第1の参照電位印加用ビット線が第1の
    差動型センス増幅器に接続され、前記第2のビット線及
    び第2の参照電位印加用ビット線が第2の差動型センス
    増幅器に接続されていることを特徴とする請求項1又は
    記載の強誘電体メモリ。
  4. 【請求項4】 直列に接続された第1、第2及び第3の
    3個の強誘電体容量と、第1及び第2の2個のメモリセ
    ルトランジスタとによりメモリセルが構成され、前記3
    個の強誘電体容量のうち、前記第1及び第2の強誘電体
    容量の互いに接続されている側の電極が共に前記第1の
    メモリセルトランジスタを介して第1のビット線に接続
    され、前記第2及び第3の強誘電体容量の互いに接続さ
    れている側の電極が共に前記第2のメモリセルトランジ
    スタを介して第2のビット線に接続され、前記第1及び
    第2のメモリセルトランジスタが共通のワード線に接続
    され、前記第1の強誘電体容量のビット線が接続されて
    いない側の電極には第1のプレート線が接続され、前記
    第3の強誘電体容量のビット線が接続されていない側の
    電極には第2のプレート線が接続されている強誘電体メ
    モリの動作制御方法であって、 前記第1の強誘電体容量の分極方向を設定することによ
    り前記第1のビット線に読み出されるデータを記憶する
    段階と、前記第3の強誘電体容量の分極方向を設定する
    ことにより前記第2のビット線に読み出されるデータを
    記憶する段階とを含んでデータの書き込みを行うことを
    特徴とする強誘電体メモリの動作制御方法。
  5. 【請求項5】 前記ワード線に対して前記第1及び第2
    のメモリセルトランジスタがオンする電圧を加えた状態
    で、前記第1のプレート線と第1のビット線との間及び
    前記第2のプレート線と第2のビット線との間に電圧を
    加えることにより、前記第1及び第3の強誘電体容量の
    分極方向を設定することを特徴とする請求項4記載の強
    誘電体メモリの動作制御方法。
  6. 【請求項6】 前記データ読み出しを行った後、前記ワ
    ード線に対して前記第1及び第2のメモリセルトランジ
    スタがオフする電圧を加えた状態で、データ読み出し時
    と反対方向に前記第1のプレート線と第2のプレート線
    との間に電圧を加えることにより、前記第1の強誘電体
    容量から第3の強誘電体容量の分極の向きと大きさを変
    化させる段階を経た後、請求項記載の方法で前記第1
    及び第3の強誘電体容量の分極方向を設定することを特
    徴とする請求項記載の強誘電体メモリの動作制御方
    法。
  7. 【請求項7】 直列に接続された第1、第2及び第3の
    3個の強誘電体容量と、第1及び第2の2個のメモリセ
    ルトランジスタとによりメモリセルが構成され、前記3
    個の強誘電体容量のうち、前記第1及び第2の強誘電体
    容量の互いに接続されている側の電極が共に前記第1の
    メモリセルトランジスタを介して第1のビット線に接続
    され、前記第2及び第3の強誘電体容量の互いに接続さ
    れている側の電極が共に前記第2のメモリセルトランジ
    スタを介して第2のビット線に接続され、前記第1及び
    第2のメモリセルトランジスタが共通のワード線に接続
    され、前記第1の強誘電体容量のビット線が接続されて
    いない側の電極には第1のプレート線が接続され、前記
    第3の強誘電体容量のビット線が接続されていない側の
    電極には第2のプレート線が接続されている強誘電体メ
    モリの動作制御方法であって、 前記第1及び第2のプレート線のいずれか一方を接地状
    態にして前記第1のプレート線と第2のプレート線との
    間に電圧を加え、前記ワード線に対して前記第1及び第
    2のメモリセルトランジスタがオンする電圧を加えるこ
    とにより、書き込まれたデータに応じた電圧変化を前記
    第1及び第2のビット線に生じさせる段階を含んでデー
    タの読み出しを行うことを特徴とする強誘電体メモリの
    動作制御方法。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2のビット線に生じる電
    圧変化を、差動型センス増幅器により、定電圧に予備充
    電されている他のビット線との電位差を検出する段階を
    含んで行うことを特徴とする請求項記載の強誘電体メ
    モリの動作制御方法。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2のビット線のいずれか
    一方との電位差を検出するために用いるビット線を予備
    充電する電圧値として、前記第1のプレート線と第2の
    プレート線との間に加える電圧の略1/3を用い、他方
    のビット線との電位差を検出するために用いるビット線
    を予備充電する電圧値として、前記第1のプレート線と
    第2のプレート線との間に加える電圧の略2/3を用い
    ることを特徴とする請求項記載の強誘電体メモリの動
    作制御方法。
  10. 【請求項10】 直列に接続された第1、第2及び第3
    の3個の強誘電体容量と、第1及び第2の2個のメモリ
    セルトランジスタとによりメモリセルが構成され、前記
    3個の強誘電体容量のうち、前記第1及び第2の強誘電
    体容量の互いに接続されている側の電極が共に前記第1
    のメモリセルトランジスタを介して第1のビット線に接
    続され、前記第2及び第3の強誘電体容量の互いに接続
    されている側の電極が共に前記第2のメモリセルトラン
    ジスタを介して第2のビット線に接続され、前記第1及
    び第2のメモリセルトランジスタが共通のワード線に接
    続され、前記第1の強誘電体容量のビット線が接続され
    ていない側の電極には第1のプレート線が接続され、前
    記第3の強誘電体容量のビット線が接続されていない側
    の電極には第2のプレート線が接続されている強誘電体
    メモリの動作制御方法であって、 前記データ読み出しを行った後に、前記第1又は第2の
    プレート線のうち接地されている方のプレート線を、接
    地されていない方のプレート線と同電位にする段階と、
    その後前記第1及び第2のプレート線を接地する段階
    と、その後前記第1及び第2のビット線を接地する段階
    とを含んでデータの再書き込みを行うことを特徴とする
    強誘電体メモリの動作制御方法。
  11. 【請求項11】 直列に接続された第1、第2及び第3
    の3個の強誘電体容量と、第1及び第2の2個のメモリ
    セルトランジスタとによりメモリセルが構成され、前記
    3個の強誘電体容量のうち、前記第1及び第2の強誘電
    体容量の互いに接続されている側の電極が共に前記第1
    のメモリセルトランジスタを介して第1のビット線に接
    続され、前記第2及び第3の強誘電体容量の互いに接続
    されている側の電極が共に前記第2のメモリセルトラン
    ジスタを介して第2のビット線に接続され、前記第1及
    び第2のメモリセルトランジスタが共通のワード線に接
    続され、前記第1の強誘電体容量のビット線が接続され
    ていない側の電極には第1のプレート線が接続され、前
    記第3の強誘電体容量のビット線が接続されていない側
    の電極には第2のプレート線が接続されている強誘電体
    メモリの動作制御方法であって、 前記データ読み出しを行った後に、前記ワード線に対し
    て前記第1及び第2のメモリセルトランジスタがオフす
    る電圧を加えた状態で、データ読み出し時と反対方向に
    前記第1のプレート線と第2のプレート線との間に電圧
    を加えることにより、前記第1の強誘電体容量から第3
    の強誘電体容量の分極方向と大きさを変化させる段階を
    経た後、前記第1あるいは第2のプレート線のうち接地
    している方のプレート線を、接地していない方のプレー
    ト線と同電位にする段階と、その後前記第1及び第2の
    プレート線を接地する段階と、その後前記第1及び第2
    のビット線を接地する段階とを含んでデータの再書き込
    みを行うことを特徴とする強誘電体メモリの動作制御方
    法。
  12. 【請求項12】 強誘電体の分極現象を利用することに
    よりデータを記憶する強誘電体メモリであって、 複数個のメモリセルトランジスタと、該メモリセルトラ
    ンジスタよりも1個多い直列に接続された強誘電体容量
    とによりメモリセルが構成され、前記強誘電体容量のう
    ち、第k(kは整数)番目と第k+1番目の強誘電体容
    量の互いに接続されている側の電極が共に第k番目のメ
    モリセルトランジスタを介して第k番目のビット線に接
    続され、前記メモリセルトランジスタのゲート電極には
    共通のワード線が接続され、第1番目の強誘電体容量の
    ビット線が接続されていない側の電極には第1のプレー
    ト線が接続され、最終番目の強誘電体容量のビット線が
    接続されていない側の電極には第2のプレート線が接続
    されていることを特徴とする強誘電体メモリ。
  13. 【請求項13】 複数個のメモリセルトランジスタと、
    該メモリセルトランジスタよりも1個多い直列に接続さ
    れた強誘電体容量とによりメモリセルが構成され、前記
    強誘電体容量のうち、第k(kは整数)番目と第k+1
    番目の強誘電体容量の互いに接続されている側の電極が
    共に第k番目のメモリセルトランジスタを介して第k番
    目のビット線に接続され、前記メモリセルトランジスタ
    のゲート電極には共通のワード線が接続され、第1番目
    の強誘電体容量のビット線が接続されていない側の電極
    には第1のプレート線が接続され、最終番目の強誘電体
    容量のビット線が接続されていない側の電極には第2の
    プレート線が接続されている強誘電体メモリの動作制御
    方法であって、 前記ワード線に対して前記メモリセルトランジスタがオ
    ンする電圧を加えた状態で、すべてのプレート線とビッ
    ト線との間に電圧を加えることにより、前記強誘電体容
    量の分極方向を設定してデータの書き込みを行うことを
    特徴とする強誘電体メモリの動作制御方法。
  14. 【請求項14】 複数個のメモリセルトランジスタと、
    該メモリセルトランジスタよりも1個多い直列に接続さ
    れた強誘電体容量とによりメモリセルが構成され、前記
    強誘電体容量のうち、第k(kは整数)番目と第k+1
    番目の強誘電体容量の互いに接続されている側の電極が
    共に第k番目のメモリセルトランジスタを介して第k番
    目のビット線に接続され、前記メモリセルトランジスタ
    のゲート電極には共通のワード線が接続され、第1番目
    の強誘電体容量のビット線が接続されていない側の電極
    には第1のプレート線が接続され、最終番目の強誘電体
    容量のビット線が接続されていない側の電極には第2の
    プレート線が接続されている強誘電体メモリの動作制御
    方法であって、 前記データ読み出しを行った後、前記ワード線に対して
    前記メモリセルトランジスタがオフする電圧を加えた状
    態で、データ読み出し時と反対方向に前記第1のプレー
    ト線と第2のプレート線との間に電圧を加えることによ
    り、すべての強誘電体容量の分極の向きと大きさを変化
    させる段階を経た後、請求項13記載の方法で前記強誘
    電体容量の分極方向を設定してデータの書き込みを行う
    ことを特徴とする強誘電体メモリの動作制御方法。
  15. 【請求項15】 複数個のメモリセルトランジスタと、
    該メモリセルトランジスタよりも1個多い直列に接続さ
    れた強誘電体容量とによりメモリセルが構成され、前記
    強誘電体容量のうち、第k(kは整数)番目と第k+1
    番目の強誘電体容量の互いに接続されている側の電極が
    共に第k番目のメモリセルトランジスタを介して第k番
    目のビット線に接続され、前記メモリセルトランジスタ
    のゲート電極には共通のワード線が接続され、第1番目
    の強誘電体容量のビット線が接続されていない側の電極
    には第1のプレート線が接続され、最終番目の強誘電体
    容量のビット線が接続されていない側の電極には第2の
    プレート線が接続されている強誘電体メモリの動作制御
    方法であって、 前記第1及び第2のプレート線のいずれか一方を接地状
    態にして前記第1のプレート線と第2のプレート線との
    間に電圧を加え、前記ワード線に対して前記第1及び第
    2のメモリセルトランジスタがオンする電圧を加えるこ
    とにより、書き込まれたデータに応じた電圧変化をすべ
    てのビット線に生じさせる段階を含んでデータの読み出
    しを行うことを特徴とする強誘電体メモリの動作制御方
    法。
  16. 【請求項16】 前記第1及び第2のビット線に生じる
    電圧変化を、差動型センス増幅器により、定電圧に予備
    充電されている他のビット線との電位差を検出する段階
    を含んで行うことを特徴とする請求項15記載の強誘電
    体メモリの動作制御方法。
  17. 【請求項17】 前記k番目の2のビット線との電位差
    を検出するために用いるビット線を予備充電する電圧値
    として、前記第1のプレート線と第2のプレート線との
    間に加える電圧の略k/(N+1)を用いることを特徴
    とする請求項16記載の強誘電体メモリの動作制御方
    法。
  18. 【請求項18】 複数個のメモリセルトランジスタと、
    該メモリセルトランジスタよりも1個多い直列に接続さ
    れた強誘電体容量とによりメモリセルが構成され、前記
    強誘電体容量のうち、第k(kは整数)番目と第k+1
    番目の強誘電体容量の互いに接続されている側の電極が
    共に第k番目のメモリセルトランジスタを介して第k番
    目のビット線に接続され、前記メモリセルトランジスタ
    のゲート電極には共通のワード線が接続され、第1番目
    の強誘電体容量のビット線が接続されていない側の電極
    には第1のプレート線が接続され、最終番目の強誘電体
    容量のビット線が接続されていない側の電極には第2の
    プレート線が接続されている強誘電体メモリの動作制御
    方法であって、 前記データ読み出しを行った後に、前記第1又は第2の
    プレート線のうち接地されている方のプレート線を、接
    地されていない方のプレート線と同電位にする段階と、
    その後前記第1及び第2のプレート線を接地する段階
    と、その後すべてのビット線を接地する段階とを含んで
    データの再書き込みを行うことを特徴とする強誘電体メ
    モリの動作制御方法。
  19. 【請求項19】 複数個のメモリセルトランジスタと、
    該メモリセルトランジスタよりも1個多い直列に接続さ
    れた強誘電体容量とによりメモリセルが構成され、前記
    強誘電体容量のうち、第k(kは整数)番目と第k+1
    番目の強誘電体容量の互いに接続されている側の電極が
    共に第k番目のメモリセルトランジスタを介して第k番
    目のビット線に接続され、前記メモリセルトランジスタ
    のゲート電極には共通のワード線が接続され、第1番目
    の強誘電体容量のビット線が接続されていない側の電極
    には第1のプレート線が接続され、最終番目の強誘電体
    容量のビット線が接続されていない側の電極には第2の
    プレート線が接続されている強誘電体メモリの動作制御
    方法であって、 前記データ読み出しを行った後に、前記ワード線に対し
    て前記メモリセルトランジスタがオフする電圧を加えた
    状態で、データ読み出し時と反対方向に前記第1のプレ
    ート線と第2のプレート線との間に電圧を加えることに
    より、すべての強誘電体容量の分極方向と大きさを変化
    させる段階を経た後、前記第1あるいは第2のプレート
    線のうち接地している方のプレート線を、接地していな
    い方のプレート線と同電位にする段階と、その後前記第
    1及び第2のプレート線を接地する段階と、その後すべ
    てのビット線を接地する段階とを含んでデータの再書き
    込みを行うことを特徴とする強誘電体メモリの動作制御
    方法。
  20. 【請求項20】 半導体基板上に第1、第2及び第3の
    強誘電体容量と、第1及び第2のメモリセルトランジス
    タとから構成されたメモリセルが形成されてなる強誘電
    体メモリセル構造であって、 前記半導体基板上の所望領域にそれぞれ形成された前記
    第1のメモリセルトランジスタとして動作する第1のM
    IS型トランジスタ及び前記第2のメモリセルトランジ
    スタとして動作する第2のMIS型トランジスタが第1
    の層間絶縁膜により覆われ、該第1の層間絶縁膜上には
    前記第1及び第2のMIS型トランジスタの素子領域に
    それぞれ接続された第1及び第2のビット配線が形成さ
    れ、該第1及び第2のビット配線を覆うように前記第1
    の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜が形成され、該第2
    の層間絶縁膜上には前記第1、第2及び第3の強誘電体
    容量が形成され、該第1、第2及び第3の強誘電体容量
    を直列に接続する配線構造が形成されたことを特徴とす
    る強誘電体メモリセル構造。
  21. 【請求項21】 前記配線構造の一部を前記第1及び第
    2のMIS型トランジスタの素子領域に接続する埋め込
    み配線が形成されたことを特徴とする請求項20記載の
    強誘電体メモリセル構造。
  22. 【請求項22】 前記第1、第2及び第3の強誘電体容
    量を覆うように前記第2の層間絶縁膜上に第3の層間絶
    縁膜が形成され、該第3の層間絶縁膜に前記配線構造が
    形成されたことを特徴とする請求項20又は21記載の
    強誘電体メモリセル構造。
  23. 【請求項23】 前記第1、第2及び第3の強誘電体容
    量はそれぞれ、強誘電体膜の両面に上部電極及び下部電
    極が形成された積層構造からなることを特徴とする請求
    20、21又は22記載の強誘電体メモリセル構造。
  24. 【請求項24】 半導体基板の所望領域に第1のMIS
    型トランジスタ及び第2のMIS型トランジスタを形成
    し、前記半導体基板を覆うように第1の層間絶縁膜を形
    成するトランジスタ形成工程と、 前記第1の層間絶縁膜上に前記第1及び第2のMIS型
    トランジスタの素子領域にそれぞれ接続するように第1
    及び第2のビット配線を形成するビット配線形成工程
    と、 前記第1及び第2のビット配線を覆うように前記第1の
    層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜を形成した後、該第2
    の層間絶縁膜上に第1、第2及び第3の強誘電体容量を
    形成する強誘電体容量形成工程と、 前記第1、第2及び第3の強誘電体容量を覆うように前
    記第2の層間絶縁膜上に第3の層間絶縁膜を形成した
    後、該第3の層間絶縁膜に前記第1、第2及び第3の強
    誘電体容量を直列に接続する配線構造を形成する配線構
    造形成工程とを含むことを特徴とする強誘電体メモリセ
    ル構造の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記強誘電体容量形成工程は、第1の
    導体膜、強誘電体膜及び第2の導体膜を順次に成膜して
    積層膜を形成した後、該積層膜を所望の形状にパターニ
    ングすることを特徴とする請求項24記載の強誘電体メ
    モリセル構造の製造方法。
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