JPH11251534A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその製造方法

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JPH11251534A
JPH11251534A JP10046788A JP4678898A JPH11251534A JP H11251534 A JPH11251534 A JP H11251534A JP 10046788 A JP10046788 A JP 10046788A JP 4678898 A JP4678898 A JP 4678898A JP H11251534 A JPH11251534 A JP H11251534A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体記憶装置及びその製造方法に関し、特
に、電源を切っても記憶情報を保持しうる不揮発性を有
し、情報の保持能力や耐久性などの信頼性が高く、集積
度が高くビット単価が安い半導体記憶装置を提供する。 【解決手段】 ゲートGがワード線WLに接続され、一
方のソース/ドレインS/Dがビット線BLに接続され
た転送トランジスタTrと、転送トランジスタTrの他
方のソース/ドレインS/Dに一方の電極が接続され、
常誘電体を誘電体膜とする常誘電体キャパシタC1と、
転送トランジスタTrの他方のソース/ドレインS/D
に一方の電極が接続され、強誘電体を誘電体膜とする強
誘電体キャパシタC2とにより半導体記憶装置を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体記憶装置及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、大規模高集積化が容易な半導
体記憶装置の一つとして、1トランジスタ、1キャパシ
タにより1つのメモリセルを構成しうるDRAM(Dyna
mic Random Access Memory)が広く使用されている。D
RAMは、図18(a)に示すように、ゲートGがワー
ド線WLに接続され、一方のソース/ドレインS/Dが
ビット線BLに接続されたMOSトランジスタ(転送ト
ランジスタTr)と、他方のソース/ドレインS/Dに
一方の電極が接続されたキャパシタC1とにより一のメ
モリセルが構成される。
【0003】DRAMにおける記憶情報の書き込みは、
ワード線WLに所定の電圧を印加して転送トランジスタ
TrをONにした状態でビット線BLに所定の電圧を印
加することによりキャパシタC1に電圧を印加し、キャ
パシタC1に電荷を充電することにより行われる。キャ
パシタC1に電荷を充電した後にワード線WLの電圧を
下げて転送トランジスタTrをOFF状態にすると、キ
ャパシタC1に蓄えられた電荷は逃げ道をふさがれ、こ
の電荷はしばらくの間保持されることとなる。これによ
り、記憶情報が書き込まれたこととなる。
【0004】記憶情報の読み出しは、ビット線BLをフ
ローティングにした状態でワード線WLに電圧を印加し
て転送トランジスタTrをON状態とし、ビット線BL
に現れたキャパシタC1の電荷をセンスアンプにより読
み取ることにより行われる。記憶情報は、ビット線BL
に現れた電荷量に応じて判断される。しかしながら、D
RAMでは、キャパシタC1に蓄えられた電荷は漏電に
より約100ms程度という極めて短い時間で失われる
ため、記憶情報を保持し続けるためには電荷が失われる
前に電荷を一旦読み出し、再度書き込む操作、いわゆる
リフレッシュを行う必要がある。また、DRAMのこの
ような特性から、装置の電源を切れば記憶した情報は失
われることとなる。
【0005】一方、装置の電源を切っても記憶した情報
を保持しうる不揮発性の半導体記憶装置として、強誘電
体膜の残留分極のヒステリシス特性を利用したFRAM
(Ferroelectric Random Access Memory)が注目されて
いる。FRAMは、図18(b)に示すように、キャパ
シタC2の誘電体膜がPZTやY1などの強誘電体膜に
より構成されている点を除き、基本的な構造は図18
(a)に示すDRAMとほぼ等しい構造を有している。
【0006】FRAMへの記憶情報の書き込みは、ワー
ド線WLに電圧を印加して転送トランジスタTrをON
状態にした後、ビット線BLとプレート線PLに所定の
電圧を印加することにより行われる。この際、印加する
電圧は、DRAMの場合とは異なり1方向の電圧だけで
なく、書き込むべき記憶情報に応じた極性とする。強誘
電体膜はヒステリシス特性を有しており、強誘電体膜を
誘電体とするキャパシタC2に所定の電圧を印加した後
に零に戻すと、分極電荷量は零に戻らず所定の分極電荷
量に維持される。
【0007】すなわち、例えば図19に示すように、印
加電圧を正側に徐々に増やしてa点を通過させた後に印
加電圧を零に戻すと、分極値は残留分極点b点となる。
一方、印加電圧を負側に徐々に増やしてc点を通過させ
た後に印加電圧を零に戻すと、分極値は残留分極点d点
となる。したがって、a点、c点に相当する電圧以上の
印加電圧をビット線BLとプレート線PLとの間に印加
することにより、正または負の電荷を結晶表面に誘起さ
せることができる。この電荷が、記憶情報として保持さ
れることとなる。
【0008】記憶情報の読み出しは、ビット線BLをフ
ローティングにした状態でワード線WLに電圧を印加し
て転送トランジスタTrをON状態とし、強誘電体キャ
パシタC2に電圧を印加することによりビット線BLに
現れた電荷をセンスアンプにより読み取ることにより行
われる。ビット線BLに現れる電荷量は、誘電体膜の結
晶表面に誘起される電荷の符号によって異なるので、こ
の電位を測定することによって記憶情報を判断すること
ができる。
【0009】このように強誘電体の分極反転を利用して
保持された電荷は、DRAMの場合とは異なり時間が経
過しても失われることはなく、FRAMにおいてはリフ
レッシュを行う必要はない。しかしながら、強誘電体膜
に電界を正負交互に印加し続けると、残留分極値が低下
し、ひいては分極反転しなくなることがある(分極劣
化)。このため、FRAMでは、書き込み/読み出し回
数の限界が低いという欠点がある。この回数は、現在製
品化されているFRAMで約108回程度、開発中のデ
バイスでも約1012回程度であり、DRAMの約1015
回と比較して3〜7桁も低いものである。このため、F
RAMは書き込み/読み出しが少なくてすむ中長期保持
用の記憶装置としては使えても、コンピュータとの情報
のやり取りを頻繁に行うメインメモリとしては使用でき
なかった。
【0010】また、DRAMやFRAMでは、記憶情報
を読み出す際には転送トランジスタTrをON状態にし
てキャパシタ電荷の影響によるビット線BLの僅かな電
位変化を測定するが、この電位変化は極めて微弱である
ため正確に読みとることが困難である。そこで、メモリ
セルMCと同一プロセスにより製造した同一構造のダミ
ーセルDCを設け、メモリセルMCを読み出す際のビッ
ト線BLの電位変化とダミーセルDCを読み出す際のビ
ット線BL′の電位変化とをセンスアンプSAにより比
較して記憶情報を判断することが行われている。(図2
0(a))。
【0011】しかしながら、ダミーセルDCは通常12
8〜512個のメモリセルMCが連なる一のビット線B
Lに一つづつ設けられるが、一のビット線BLに連なる
全てのメモリセルMCの書き込み/読み出しを行うと、
ダミーセルDCではその都度書き込み/読み出しが行わ
れることとなり、本来短いFRAMの装置寿命を更に短
くすることとなる。
【0012】一方、ダミーセルDCに律速される寿命の
低下を軽減すべく、図20(b)に示すように各メモリ
セルMCにそれぞれダミーセルDCを設ける2トランジ
スタ/2キャパシタ型(2T/2C型)のメモリセル構
造が提案されている。このようにダミーセルDCを設け
ることにより、ダミーセルDCはメモリセルMCの呼び
出し回数と同等のストレスしか受けないため、記憶装置
の寿命がダミーセルDCによって律速されることを防止
できる。
【0013】しかしながら、2T/2C型のメモリセル
では、素子数がほぼ2倍となるので集積度が約1/2に
低下することとなり、集積化の面で極めて不利となる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のD
RAMやFRAMには一長一短があり、理想的な半導体
記憶装置として望まれている特性、すなわち、電源を切
っても記憶情報を保持しうる不揮発性を有すること、情
報の保持能力や耐久性などの信頼性が高いこと、集積度
が高くビット単価が安いこと、等を同時に満足すること
は困難であり、これら要求を満足する半導体記憶装置が
渇望されていた。
【0015】また、DRAMとFRAMの上記欠点を補
うべく、DRAMとFRAMとを役割分担して使用する
ことも行われている。すなわち、書き換え回数の多いコ
ンピュータのメインメモリとしてはDRAMを使用し、
夜間などコンピュータを使用しない期間にはFRAMに
記憶情報を待避するなどして、必要に応じて最適な記憶
装置の側に記憶を委ねることができるシステムを構築す
ることも行われている。しかしながら、この場合DRA
MとFRAMとを同時に使用することはできず、DRA
MとFRAMのそれぞれを必要なメモリ容量分だけ搭載
する必要があり、システムの値段が高くなるという問題
があった。
【0016】また、一つのLSIにDRAMとFRAM
の両方を搭載するエンベデッドLSIを構成することも
考えられる。しかしながら、この場合も、上述のシステ
ムを単に一のLSI中に実現しているだけであり、実質
的な集積度は半分に低下することとなる。本発明の目的
は、不揮発性を有し、信頼性が高く、集積度が高い半導
体記憶装置及びその製造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的は、ゲートがワ
ード線に接続され、一方のソース/ドレインがビット線
に接続された転送トランジスタと、前記転送トランジス
タの他方のソース/ドレインにそれぞれ一方の電極が接
続された複数のキャパシタとを有することを特徴とする
半導体記憶装置によって達成される。このようにして半
導体記憶装置を構成することにより、転送トランジスタ
を増加することなく記憶情報を保持するキャパシタを増
加することができるので、集積度を向上することができ
る。
【0018】また、上記の半導体記憶装置において、複
数の前記キャパシタは、常誘電体を誘電体膜とする常誘
電体キャパシタと、強誘電体を誘電体膜とする強誘電体
キャパシタとを含むことが望ましい。このようにして半
導体装置を構成することにより、DRAMの有する信頼
性と、FRAMの有する不揮発性を兼ね備えることがで
きる。
【0019】また、上記の半導体記憶装置において、複
数の前記キャパシタは、強誘電体を誘電体膜とする複数
の強誘電体キャパシタを含むことが望ましい。複数の強
誘電体キャパシタを設ければ、一の転送トランジスタに
対して異なる記憶情報を保持することができる記憶素子
を複数設けることができる。また、上記の半導体記憶装
置において、前記ビット線の信号を反転し、前記強誘電
体キャパシタの他方の電極に、印加するプレート線制御
回路を更に有することが望ましい。ビット線の信号を反
転してプレート線に印加するようにすれば、強誘電体キ
ャパシタに容易に記憶情報を書き込むことができる。ま
た、DRAMモードからFRAMモードへの変換を容易
に行うことも可能となる。また、プレート線制御回路は
極めて簡単な回路により構成できるので、半導体記憶装
置の集積度を落とすことなく上記の効果を得ることがで
きる。
【0020】また、上記目的は、半導体基板上に形成さ
れた転送トランジスタと、前記転送トランジスタの一方
のソース/ドレイン拡散層に接続された柱状の蓄積電極
と、前記蓄積電極の表面を覆う誘電体膜と、前記誘電体
膜を介して前記蓄積電極を覆う複数のプレート電極とを
有することを特徴とする半導体記憶装置によっても達成
される。このように半導体記憶装置を構成することによ
り、一の蓄積電極を用いて複数のキャパシタを形成する
ことができる。これにより、転送トランジスタを増加す
ることなく記憶情報を保持するキャパシタを増加するこ
とができるので、半導体記憶装置の集積度を向上するこ
とができる。
【0021】また、上記の半導体記憶装置において、前
記誘電体膜は、前記蓄積電極の側壁に形成された常誘電
体膜と、前記蓄積電極の上面に形成された強誘電体膜と
を有し、複数の前記プレート電極は、前記常誘電体膜を
介して前記蓄積電極の側壁を覆う第1のプレート電極
と、前記強誘電膜を介して前記蓄積電極の上面を覆う第
2のプレート電極とを有することが望ましい。このよう
にして半導体記憶装置を構成することにより、蓄積電極
を共通とする常誘電体キャパシタと強誘電体キャパシタ
を構成することができるので、DRAMの構造により達
成される集積度を犠牲にすることなくFRAMを構成す
るための強誘電体キャパシタを設けることができる。
【0022】また、上記の半導体記憶装置において、前
記蓄積電極と前記強誘電体膜との間に、前記強誘電体膜
と相性のよい導電膜を更に有することが望ましい。ま
た、上記の半導体記憶装置において、複数の絶縁膜と複
数の導電膜とが交互に積層されてなり、前記誘電体膜を
介して前記蓄積電極の側面を囲う積層膜を有し、複数の
前記プレート電極は、複数の前記導電膜により構成され
ていることが望ましい。このようにして半導体記憶装置
を構成することにより、半導体記憶装置の集積度を落と
すことなく、蓄積電極の側壁に複数のキャパシタを設け
ることができる。
【0023】また、上記の半導体記憶装置において、前
記誘電体膜は、前記蓄積電極の側壁の第1の領域に形成
された常誘電体膜と、前記蓄積電極の側壁の第2の領域
に形成された強誘電体膜とを有し、前記蓄積電極と、前
記常誘電体膜と、前記常誘電体膜を介して前記蓄積電極
の前記第1の領域を覆う前記プレート電極とにより常誘
電体キャパシタが構成され、前記蓄積電極と、前記強誘
電体膜と、前記強誘電体膜を介して前記蓄積電極の前記
第2の領域を覆う前記プレート電極とにより強誘電体キ
ャパシタが構成されていることが望ましい。このように
して半導体記憶装置を構成することにより、蓄積電極の
側壁を利用して常誘電体キャパシタと強誘電体キャパシ
タとを形成することができる。
【0024】また、上記の半導体記憶装置において、前
記第1の領域の前記蓄積電極は、前記常誘電体膜と相性
のよい導電性材料により構成され、前記第2の領域の前
記蓄積電極は、前記強誘電体膜と相性のよい導電性材料
により構成されていることが望ましい。また、上記の半
導体記憶装置において、前記蓄積電極と、前記誘電体膜
と、複数の前記プレート電極とにより、複数の強誘電体
キャパシタが構成されていることが望ましい。
【0025】また、上記目的は、下地基板上に、第1の
導電膜よりなり、前記下地基板に達する開口部が形成さ
れた第1のプレート電極を形成する工程と、前記開口部
内の前記第1のプレート電極の側壁に第1の誘電体膜を
形成する工程と、前記開口部内に第2の導電膜を埋め込
み、前記第2の導電膜よりなる蓄積電極を形成する工程
と、前記蓄積電極上に第2の誘電体膜を形成する工程
と、前記第2の誘電体膜上に、第3の導電膜よりなる第
2のプレート電極を形成する工程とを有することを特徴
とする半導体記憶装置の製造方法によっても達成され
る。このようにして半導体記憶装置を製造することによ
り、柱状の蓄積電極の側壁を利用して形成されたキャパ
シタと、蓄積電極の上面を利用して形成されたキャパシ
タとを形成することができる。
【0026】また、上記目的は、下地基板上に、複数の
絶縁膜と複数の導電膜とが交互に積層されてなる積層膜
を形成する工程と、前記積層膜に前記下地基板に達する
開口部を形成する工程と、前記開口部内の前記積層膜の
側壁に誘電体膜を形成する工程と、前記開口部内に導電
膜を埋め込み、前記導電膜よりなる蓄積電極を形成する
工程とを有することを特徴とする半導体記憶装置の製造
方法によっても達成される。このようにして半導体記憶
装置を製造することにより、一の蓄積電極の側壁を利用
した複数のキャパシタを形成することができる。
【0027】また、上記目的は、下地基板上に、第1の
導電膜よりなり、前記下地基板に達する開口部が形成さ
れたプレート電極を形成する工程と、前記開口部内の前
記プレート電極の側壁に第1の誘電体膜を形成する工程
と、前記開口部内に第2の導電膜を埋め込み、前記第2
の導電膜よりなる第1の蓄積電極を形成する工程と、前
記第1の蓄積電極及び前記プレート電極上に、複数の絶
縁膜と複数の導電膜とが交互に積層されてなる積層膜を
形成する工程と、前記積層膜に、前記第1の蓄積電極に
達する第2の開口部を形成し、複数の前記導電膜よりな
る複数のプレート電極を形成する工程と、前記第2の開
口部内の前記積層膜の側壁に第2の誘電体膜を形成する
工程と、前記第2の開口部内に第3の導電膜を埋め込
み、前記第3の導電膜よりなり前記第1の蓄積電極に接
続された第2の蓄積電極を形成する工程とを有すること
を特徴とする半導体記憶装置の製造方法によっても達成
される。このようにして半導体記憶装置を製造すること
により、第1の蓄積電極の側壁を利用したキャパシタ
と、第2の蓄積電極の側壁を利用した複数のキャパシタ
とを形成することができる。導電膜に対する相性が、第
1の誘電体膜と第2の誘電体膜とで異なる場合などに、
上記の製造方法が有効である。
【0028】また、上記目的は、下地基板上に、第1の
導電膜よりなる柱状の蓄積電極を形成する工程と、前記
蓄積電極の側壁に第1の誘電体膜を形成する工程と、前
記蓄積電極の側壁に、前記第1の誘電体膜を介して前記
蓄積電極を覆う第1のプレート電極を形成する工程と、
前記蓄積電極の上面に第2の誘電体膜を形成する工程
と、前記第2の誘電体膜上に、第3の導電膜よりなる第
2のプレート電極を形成する工程とを有することを特徴
とする半導体記憶装置の製造方法によっても達成され
る。柱状の蓄積電極を第1のプレート電極の前に形成す
る場合であっても、蓄積電極の側壁を利用して形成され
たキャパシタと、蓄積電極の上面を利用して形成された
キャパシタとを形成することができる。
【0029】また、上記目的は、下地基板上に、第1の
導電膜よりなる柱状の第1の蓄積電極を形成する工程
と、前記第1の蓄積電極の側壁に第1の誘電体膜を形成
する工程と、前記第1の蓄積電極の側壁に、前記第1の
誘電体膜を介して前記第1の蓄積電極を覆う第1のプレ
ート電極を形成する工程と、前記第1の蓄積電極及び前
記プレート電極上に、複数の絶縁膜と複数の導電膜とが
交互に積層されてなる積層膜を形成する工程と、前記積
層膜に、前記第1の蓄積電極に達する第2の開口部を形
成し、複数の前記導電膜よりなる複数のプレート電極を
形成する工程と、前記第2の開口部内の前記積層膜の側
壁に第2の誘電体膜を形成する工程と、前記第2の開口
部内に第3の導電膜を埋め込み、前記第3の導電膜より
なり前記第1の蓄積電極に接続された第2の蓄積電極を
形成する工程とを有することを特徴とする半導体記憶装
置の製造方法によっても達成される。柱状の第1の蓄積
電極を第1のプレート電極の前に形成する場合であって
も、第1の蓄積電極の側壁を利用したキャパシタと、第
2の蓄積電極の側壁を利用した複数のキャパシタとを形
成することができる。
【0030】また、上記の半導体記憶装置の製造方法に
おいて、前記第1の誘電体膜は、常誘電体膜であり、前
記第2の誘電体膜は、強誘電体膜であることが望まし
い。また、上記目的は、ゲートがワード線に接続され、
一方のソース/ドレインがビット線に接続された転送ト
ランジスタと、前記転送トランジスタの他方のソース/
ドレインに一方の電極が接続された常誘電体キャパシタ
と、前記転送トランジスタの前記他方のソース/ドレイ
ンに一方の電極が接続された強誘電体キャパシタとを有
する半導体記憶装置における記憶情報の読み出し書き込
み方法であって、前記強誘電体キャパシタの他方の電極
をフローティングし、又は前記ビット線とほぼ等しい電
位に設定した状態で、前記常誘電体キャパシタの読み出
し、書き込みを行うことを特徴とする記憶情報の読み出
し書き込み方法によっても達成される。強誘電体キャパ
シタの他方の電極をフローティング又はビット線とほぼ
同電位にしておけば、強誘電体キャパシタに蓄えられた
記憶情報に影響を与えることなく、通常のDRAMにお
ける記憶情報の読み出し、書き込み方法により、常誘電
体キャパシタに記憶した情報を扱うことができる。
【0031】また、上記目的は、ゲートがワード線に接
続され、一方のソース/ドレインがビット線に接続され
た転送トランジスタと、前記転送トランジスタの他方の
ソース/ドレインに一方の電極が接続された常誘電体キ
ャパシタと、前記転送トランジスタの前記他方のソース
/ドレインに一方の電極が接続された強誘電体キャパシ
タとを有する半導体記憶装置における記憶情報の読み出
し書き込み方法であって、前記常誘電体キャパシタの他
方の電極を接地し、フローティングし、又は前記ビット
線とほぼ等しい電位に設定した状態で、前記強誘電体キ
ャパシタの読み出し、書き込みを行うことを特徴とする
記憶情報の読み出し書き込み方法によっても達成され
る。常誘電体キャパシタの他方の電極を接地し、フロー
ティングし、又はビット線とほぼ同電位にしておけば、
通常のFRAMにおける記憶情報の読み出し、書き込み
方法により、強誘電体キャパシタに記憶した情報を扱う
ことができる。
【0032】また、上記目的は、ゲートがワード線に接
続され、一方のソース/ドレインがビット線に接続され
た転送トランジスタと、前記転送トランジスタの他方の
ソース/ドレインに一方の電極が接続された常誘電体キ
ャパシタと、前記転送トランジスタの前記他方のソース
/ドレインに一方の電極が接続された強誘電体キャパシ
タとを有する半導体記憶装置における記憶情報の読み出
し書き込み方法であって、前記常誘電体キャパシタに蓄
えられた電荷を前記ビット線に読み出し、前記電荷によ
り変化した前記ビット線の電位により前記常誘電体キャ
パシタに記憶されていた記憶情報を判定し、判定された
前記記憶情報に応じたレベルの信号を前記ビット線に印
加し、前記ビット線に印加される前記信号の反転信号を
前記強誘電体キャパシタの他方の電極に印加することに
より、前記記憶情報を前記強誘電体キャパシタに書き込
むことを特徴とする記憶情報の読みだし書き込み方法に
よっても達成される。こうすることにより、常誘電体キ
ャパシタに蓄えられた最新の記憶情報を強誘電体キャパ
シタに移行することができる。
【0033】また、上記目的は、ゲートがワード線に接
続され、一方のソース/ドレインがビット線に接続され
た転送トランジスタと、前記転送トランジスタの他方の
ソース/ドレインに一方の電極が接続された常誘電体キ
ャパシタと、前記転送トランジスタの前記他方のソース
/ドレインに一方の電極が接続された強誘電体キャパシ
タとを有する半導体記憶装置における記憶情報の読み出
し書き込み方法であって、前記強誘電体キャパシタに蓄
えられた電荷を前記ビット線に読み出し、前記電荷によ
り変化した前記ビット線の電位により前記強誘電体キャ
パシタに記憶されていた記憶情報を判定し、判定された
前記記憶情報に応じたレベルの信号を前記ビット線に印
加することにより、前記ビット線に印加される前記信号
のレベルに応じた電荷を前記常誘電体キャパシタに書き
込むことを特徴とする記憶情報の読みだし書き込み方法
によっても達成される。こうすることにより、強誘電体
キャパシタに蓄えられた最新の記憶情報を常誘電体キャ
パシタに移行することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の第1実
施形態による半導体記憶装置及びその製造方法について
図1乃至図7を用いて説明する。図1は本実施形態によ
る半導体記憶装置の構造を示す回路図、図2はキャパシ
タC1とキャパシタC2との間で記憶情報を転送する際
に使用する回路図、図3は本実施形態による半導体記憶
装置の構造を示す概略断面図、図4乃至図7は本実施形
態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図で
ある。
【0035】〔1〕 メモリセルの回路構成 本実施形態による半導体記憶装置は、図1に示すよう
に、ゲートGがワード線WLに接続され、一方のソース
/ドレインS/Dがビット線BLに接続されたMOSト
ランジスタTr(転送トランジスタTr)と、転送トラ
ンジスタTrの他方のソース/ドレインS/Dに一方の
電極が接続された常誘電体膜を誘電体とするキャパシタ
C1と、転送トランジスタTrの他方のソース/ドレイ
ンS/Dに一方の電極が接続された強誘電体膜を誘電体
とするキャパシタC2とにより構成される。キャパシタ
C1の他方の電極は接地され、キャパシタC2の他方の
電極にはプレート線PLが接続されている。プレート線
PLには正負両方の電位を印加することができ、また、
フローティングにすることもできるようになっている。
【0036】このように、本実施形態による半導体記憶
装置は、1つの転送トランジスタTrと、2つのキャパ
シタC1、C2により1つのメモリセルが構成され、キ
ャパシタC1がDRAMにおけるキャパシタと同様の構
造を有し、キャパシタC2がFRAMにおけるキャパシ
タと同様の構造を有することに特徴がある。このように
半導体記憶装置を構成することにより、転送トランジス
タTrを共用できるので、DRAMとFRAMとを混載
する従来の半導体記憶装置と比較して集積度を向上する
ことができる。特に、後述の半導体記憶装置の構造によ
れば、従来のDRAMの集積度を犠牲にすることなく、
FRAMのキャパシタC2を設けることができる。
【0037】また、このように半導体記憶装置を構成す
ることにより、DRAMの高信頼性とFRAMの不揮発
性の両方の特性を得ることができる。なお、本願明細書
にいう常誘電体とは、ヒステリシス特性を持たない誘電
体を意味し、一般にDRAMに用いられる高誘電率膜を
も含む表現である。一方、強誘電体とは、ヒステリシス
特性をする誘電体を意味するものとする。但し、強誘電
体であっても残留分極点(図19におけるa点、c点)
以下の電圧で使用する場合にはヒステリシス特性をもた
ないので、このような使用方法をする場合には、キャパ
シタC1の誘電体膜として強誘電体膜を用いることもで
きる。
【0038】〔2〕 動作原理 (a) DRAMモードにおける書き込み/読み出し方
法 図1に示すように、本実施形態による半導体記憶装置
は、1つの転送トランジスタTrに、DRAMのキャパ
シタC1と、FRAMのキャパシタC2とが接続されて
おり、DRAMのキャパシタC1のみを用いてDRAM
と同様に使用することができる(以下、このような使用
方法をDRAMモードと呼ぶ)。
【0039】本実施形態による半導体記憶装置をDRA
Mモードで使用するためには、FRAMのキャパシタC
2に接続されるプレート線PLをフローティングの状態
とすればよい。このようにすれば、たとえ転送トランジ
スタTrがON状態にされてビット線BLの電位がキャ
パシタC2に印加されたとしても、プレート線PLに接
続された他方の電極がフローティングされているので強
誘電体膜には電位は印加されない。この結果、図1の回
路において、キャパシタC2は電気的に接続されていな
いと見ることができ、1トランジスタ、1キャパシタよ
りなる通常のDRAMとして使用することができる。な
お、キャパシタC2には電圧が印加されないので、強誘
電体膜の疲労劣化が生じることもない。
【0040】また、プレート線PLをフローティングに
する代わりに、プレート線をビット線BLと短絡させ
る、或いは、プレート線PLとビット線BLとが同電位
となるようにプレート線PLの電位を設定することも有
効である。このようにすれば、キャパシタC2の両電極
が常にほぼ同電位となるので、キャパシタC2への充放
電が行われず、キャパシタC2の影響を無視することが
できる。
【0041】以下、DRAMモードにおける情報書き込
み/読み出し方法の一例について説明する。キャパシタ
C1に記憶情報を書き込む場合には、ビット線BLに書
き込むべき情報に対応した電圧(High又はLow)
を印加した後、ワード線WLに所定の電圧を印加して転
送トランジスタTrをONにし、キャパシタC1に電荷
を充電する。キャパシタC1に電荷を充電した後にワー
ド線WLの電圧を下げて転送トランジスタTrをOFF
状態にすると、キャパシタC1の電荷は逃げ道をふさが
れ、この電荷はしばらくの間保持されることとなる。こ
れにより記憶情報が書き込まれることとなる。
【0042】一方、記憶情報の読み出しは、ビット線B
Lをフローティングにした状態でワード線WLに電圧を
印加して転送トランジスタTrをON状態とし、ビット
線BLにキャパシタの電荷を出力することにより行う。
ビット線BLにキャパシタC1に蓄えられていた電荷が
出力されると、ビット線BLの電位はこの電荷に応じて
僅かに変化する。このように変化したビット線BLの電
位と、ダミーセル(図示せず)に接続されたビット線
(図示せず)の電位とをセンスアンプにより比較し、こ
れら電位の高低の関係からキャパシタC1に蓄えられて
いた情報が”1”であるか”0”であるかを読み出すこ
とができる。センスアンプは、この僅かな電位差を感知
して増幅し、High又はLowに対応する規定の電圧
値に戻す機能を有している。
【0043】なお、上記の動作説明では、プレート線P
Lの電位をフローティングにする場合について説明した
が、プレート線PLの電位を強誘電体の分極反転が行わ
れない程度の低い電圧としてもよい。 (b) DRAMモードにおけるリフレッシュ動作 DRAMにおいては、キャパシタに蓄えられた電荷は漏
電により約100ms程度という極めて短い時間で失わ
れるため、記憶情報を保持し続けるためには電荷が失わ
れる前に電荷を一旦読み出し、再度書き込む操作、いわ
ゆるリフレッシュを行う必要がある。本実施形態による
半導体記憶装置では、プレート線PLをフローティング
にすることにより通常のDRAMと同様に扱うことがで
き、リフレッシュ動作についても通常と同様に行うこと
ができる。
【0044】(c) FRAMモードにおける書き込み
/読み出し方法 図1に示すように、本実施形態による半導体記憶装置
は、1つの転送トランジスタTrに、DRAMのキャパ
シタC1と、FRAMのキャパシタC2とが接続されて
おり、FRAMのキャパシタC2のみを用いてFRAM
と同様に使用することができる(以下、このような使用
方法をFRAMモードと呼ぶ)。
【0045】本実施形態による半導体記憶装置をFRA
Mモードで使用するためには、DRAMのキャパシタC
1のセルプレートを所定の電圧に固定(例えば接地)す
るか、望ましくはフローティングにすればよい。キャパ
シタC1のセルプレートの電位が固定されている場合、
キャパシタC2の書き込み/読み出しと同時にキャパシ
タC1においても電荷が蓄えられ放出される動作が繰り
返されることとなるが、キャパシタC1の書き込み/読
みだし回数はFRAMとの関係では事実上無限大と考え
てよいので、キャパシタC1の疲労劣化は無視すること
ができる。しかしながら、キャパシタC1の容量は、キ
ャパシタC2を動作する際にビット線に寄生する不要な
寄生容量として作用するため、情報を読み出す際の感度
やノイズ耐性を低下させ、また、動作速度をも低下させ
る虞がある。したがって、キャパシタC1のセルプレー
トは、フローティングにすることが電気的には望まし
い。但し、このためには更に引き出し電極が必要とさ
れ、全体的な集積度の低下を招来する虞がある。いずれ
の構造を採用するかは、電気的特性と集積度とのトレー
ドオフにより、そのデバイスに要求される特性等に応じ
て適宜選択することが望ましい。
【0046】以下、FRAMモードにおける情報書き込
み/読み出し方法の一例について説明する。キャパシタ
C2に記憶情報を書き込む場合には、ビット線BLとプ
レート線PLとの間に、書き込むべき情報に応じた極性
を有し、強誘電体膜が分極反転するに十分な電位差を有
する電圧を印加した後、ワード線WLに所定の電圧を印
加して転送トランジスタTrをONにし、強誘電体膜を
所定の方向に分極反転することによりキャパシタC2に
分極電荷を蓄える。これにより、キャパシタC2には記
憶情報が書き込まれることとなる。
【0047】キャパシタC2に記憶情報”1”を記憶す
る場合には、例えば、ビット線BLにプラス、プレート
線PLに零或いはマイナスの電位を印加すればよい。ま
た、キャパシタC2に記憶情報”0”を記憶する場合に
は、例えば、ビット線BLに零或いはマイナス、プレー
ト線PLにプラスの電位を印加すればよい。一方、記憶
情報の読み出しは、基本的にDRAMモードの場合と同
様であり、ビット線BLをフローティングにした状態で
ワード線WLに電圧を印加して転送トランジスタTrを
ON状態とし、キャパシタC2に電圧を印加することに
よりビット線BLに現れる電荷をセンスアンプにより読
み取ることにより行われる。ビット線BLにキャパシタ
C2に蓄えられていた電荷が出力されると、ビット線B
Lの電位はキャパシタC2に蓄えられていた電荷に応じ
て僅かに変化する。このように変化したビット線BLの
電位と、ダミーセル(図示せず)に接続されたビット線
(図示せず)の電位とをセンスアンプにより比較し、こ
れら電位の高低の関係からキャパシタC2に蓄えられて
いた情報が”1”であるか”0”であるかを読み出すこ
とができる。センスアンプは、この僅かな電位差を感知
して増幅し、High又はLowに対応する規定の電圧
値に戻す機能を有している。
【0048】(d) キャパシタC1の記憶情報をキャ
パシタC2に転送する方法 本実施形態による半導体記憶装置は、1つの転送トラン
ジスタTrに2つのキャパシタC1、C2が接続されて
おり、換言すれば、同一のアドレスに、DRAMの原理
により記憶を保持するキャパシタC1と、FRAMの原
理により記憶を保持するキャパシタC2とが設けられて
いることとなる。したがって、一つのアドレスにつき2
倍の情報を保持できるが、情報をやり取りするトランス
ファーゲートは1つのみであり、これら2つの情報を同
時に扱うことはできない。
【0049】一方、このように半導体記憶装置を構成す
るメリットは、頻繁に使用するデータはキャパシタC1
に記憶することにより通常のDRAMと同様に使用する
ことができ、且つ、キャパシタC1に格納された最新の
情報をキャパシタC2に転送することにより不揮発性メ
モリーとしても利用することができる点である。キャパ
シタC1の記憶情報をキャパシタC2に転送するために
は、例えば、図2に示す回路を用いることができる。
【0050】転送トランジスタTrと、キャパシタC
1、C2からなるメモリセルMCには、図1に示す半導
体記憶装置と同様に、ワード線WL、ビット線BL、プ
レート線PLが接続されている。ビット線BLにはセン
スアンプSAが接続されている。センスアンプSAには
ダミーセルDCに接続されるビット線BL′が接続され
ている。ビット線BLとプレート線PLとの間には、ビ
ット線BLの信号を反転してプレート線PLに印加する
ためのインバータ回路INVが、トランジスタTr1を
介して接続されている。
【0051】このように、図2に示す回路は、ビット線
BLの信号を反転してプレート線PLに印加できること
に特徴がある。このように回路を構成することにより、
トランジスタTr1がOFF状態のときにはプレート線
PLをフローティングの状態とすることができ、トラン
ジスタTr1がON状態のときにはプレート線PLにビ
ット線BLとは逆の信号を印加することができる。
【0052】次に、図2の回路を用いてキャパシタC1
の記憶情報をキャパシタC2に転送する方法について説
明する。まず、通常のDRAMモードのリフレッシュ動
作と同様にして、キャパシタC1の記憶情報を読み出
す。このとき、読み出した記憶情報に応じてビット線B
Lの電位は変化することとなる。
【0053】次いで、センスアンプSAにより、このよ
うに変化したビット線BLの電位とダミーセルDCの接
続されたビット線BL′の電位とを比較し、キャパシタ
C1に蓄えられていた記憶情報が”1”であったか”
0”であったかを判定する。続いて、判定した結果に基
づいて、ビット線BLの電位を規定の電圧に調整する。
すなわち、センスアンプSAにより、ビット線BLの電
圧を、記憶情報”1”に相当する電圧、或いは、記憶情
報”0”に相当する電圧に戻す。
【0054】この後、DRAM/FRAM切り換え信号
を印加してトランジスタTr1をON状態にし、ビット
線BLに印加されている信号の反転信号をプレート線P
Lに印加される。このとき、DRAMモードにおける情
報”1”及び”0”に対応する動作電圧と、FRAMモ
ードにおける情報”1”及び”0”に対応する動作電圧
とをそれぞれ対応づけておくことが望ましい。こうする
ことにより、キャパシタC2は、前述のFRAMモード
における書き込み状態と同様の状態となり、キャパシタ
C2にはキャパシタC1に蓄えられていた記憶情報と同
じ記憶情報が蓄えられることとなる。なお、プレート線
PLに電位が加えられるとキャパシタC2の充電によっ
てビット線BLの電位は下がることとなるが、センスア
ンプSAによりわずかな差も増幅して規定の電位に戻さ
れるので、規定の電圧でキャパシタC2を充電すること
ができる。
【0055】これにより、キャパシタC1に蓄えられて
いた記憶情報を、キャパシタC2に転送することができ
る。 (e) キャパシタC2の記憶情報をキャパシタC1に
転送する方法 図2の回路によれば、キャパシタC2の記憶情報をキャ
パシタC1に転送することもできる。キャパシタC2に
待避していた記憶情報をキャパシタC1に転送すれば、
装置の立ち上げを迅速に行うことも容易となる。
【0056】まず、通常のFRAMモードの情報読みだ
し方法と同様にして、ビット線BLにプラス電位を、プ
レート線を零電位を印加し、次いで、ワード線WLに所
定の電圧を印加して転送トランジスタTrをON状態に
する。これにより、ビット線BLにはキャパシタC2に
蓄えられた記憶情報に応じた電荷が現れ、ビット線BL
の電位が微量に変化する。
【0057】次いで、センスアンプSAにより、このよ
うに変化したビット線BLの電位とダミーセルDCの接
続されたビット線BL′の電位とを比較し、キャパシタ
C1に蓄えられていた記憶情報が”1”であったか”
0”であったかを判定する。続いて、判定した結果に基
づいて、ビット線BLの電位を規定の電圧に調整する。
すなわち、センスアンプSAにより、ビット線BLの電
圧を、記憶情報”1”に相当する電圧、或いは、記憶情
報”0”に相当する電圧に戻す。
【0058】このとき、DRAMモードにおける情報”
1”及び”0”に対応する動作電圧と、FRAMモード
における情報”1”及び”0”に対応する動作電圧とを
それぞれ対応づけておくことが望ましい。こうすること
により、キャパシタC1は、前述のDRAMモードにお
ける書き込み状態と同様の状態となり、キャパシタC1
にはキャパシタC2に蓄えられていた記憶情報と同じ記
憶情報が蓄えられることとなる。
【0059】なお、キャパシタC2の情報を読み出す際
に、キャパシタC1のプレート線が接地されていると、
ビット線BLに現れる電位がキャパシタC1に蓄えられ
ている電荷に影響を受ける場合がある。このような場合
には、キャパシタC1のプレート線はフローティングに
しておくことが望ましい。この場合、キャパシタC2の
情報を読み出しビット線BLの電位が変化した後にキャ
パシタC1のプレート線を接地すれば、所定の電圧によ
ってキャパシタC1を充電することができる。この状態
で転送トランジスタTrをOFFにすれば、キャパシタ
C1の電荷はしばらくの間保持されることとなる。
【0060】これにより、キャパシタC2に蓄えられて
いた記憶情報を、キャパシタC1に転送することができ
る。この後、キャパシタC2のプレート線をトランジス
タTr1をOFFにしてフローティングにすれば、通常
のDRAMモードに移行することができる。なお、FR
AMは破壊読み出しのためキャパシタC2に蓄えられて
いた情報は破壊されるが、DRAMモードにおいてリフ
レッシュを行うことにより記憶情報は保持されることに
なる。
【0061】〔3〕 具体的な半導体記憶装置の構造 図1に示す回路を実現するための具体的な半導体記憶装
置の構造を図3を用いて説明する。シリコン基板10上
には、素子領域を画定するための素子分離膜12が形成
されている。素子分離膜12が形成されたシリコン基板
上には、ゲート電極14、ソース/ドレイン拡散層16
を有する転送トランジスタが形成されている。ゲート電
極14は、紙面垂直方向に延在する複数の転送トランジ
スタのゲート電極を兼ねるワード線としても機能する。
転送トランジスタが形成されたシリコン基板10上に
は、ソース/ドレイン拡散層16に接続された電極プラ
グ20が埋め込まれた層間絶縁膜18が形成されてい
る。層間絶縁膜18上には、シリコン窒化膜22を介し
て、キャパシタC1のプレート電極として機能する導電
膜24と、層間絶縁膜26とが形成されている。シリコ
ン窒化膜22、導電膜24及び層間絶縁膜26には、電
極プラグ20に達する開口部28が形成されている。開
口部28の側壁には、キャパシタC1の誘電体膜として
機能する常誘電体膜(図示せず)が形成されている。開
口部28内には、電極プラグ20に接続された蓄積電極
30が埋め込まれており、こうして、導電膜24、常誘
電体膜、蓄積電極30よりなるキャパシタC1が構成さ
れている。蓄積電極30上には、強誘電体膜に対して相
性のよい導電膜32が形成されている。層間絶縁膜26
及び導電膜32上には、キャパシタC2の誘電体膜とな
る強誘電体膜34が形成されている。強誘電体膜34上
には、キャパシタC2のプレート電極38が形成されて
いる。こうして、蓄積電極30(導電膜32)、強誘電
体膜34、プレート電極38よりなるキャパシタC2が
構成されている。なお、図3中には示していないが、ビ
ット線は、電極プラグ20が接続されていない側のソー
ス/ドレイン拡散層16に接続され、ゲート電極14に
より構成されるワード線と交差する方向に延在して形成
されている。ビット線は、例えば、層間絶縁膜18の下
層部に、或いは、プレート電極38を覆う絶縁膜(図示
せず)上に形成することができる。なお、以下の実施形
態においてもビット線についての記載を省略するが、同
様に形成することができる。
【0062】このように、本実施形態による半導体記憶
装置は、柱状の蓄積電極30の側壁部を利用してキャパ
シタC1が構成され、蓄積電極の上面部を利用してキャ
パシタC2が構成されていることに特徴がある。このよ
うに半導体記憶装置を構成することにより、DRAMの
集積度を落とすことなくDRAMのキャパシタC1と、
FRAMのキャパシタC2とを形成することができる。
【0063】〔4〕 半導体記憶装置の製造方法 まず、シリコン基板10上に、例えば通常のLOCOS
法により素子分離膜12を形成する。次いで、素子分離
膜12により画定された素子領域に、通常のMOSトラ
ンジスタの形成方法と同様にして、ゲート電極14、ソ
ース/ドレイン拡散層16とを有するMOSトランジス
タを形成する。このMOSトランジスタは、転送トラン
ジスタTrとして用いられる。
【0064】続いて、全面に、例えばCVD法によりシ
リコン酸化膜を堆積してその表面を平坦化し、シリコン
酸化膜よりなる層間絶縁膜18を形成する。この後、通
常のリソグラフィー技術及びエッチング技術により、キ
ャパシタC1、C2が接続されるソース/ドレイン拡散
層16に達するコンタクトホールを層間絶縁膜18に形
成する。
【0065】次いで、例えばCVD法によりドープトポ
リシリコン膜を堆積してエッチバックし、コンタクトホ
ール内に埋め込まれた電極プラグ20を形成する(図4
(a))。続いて、電極プラグ20が埋め込まれた層間
絶縁膜18上に、後工程でエッチングストッパ膜として
用いるシリコン窒化膜22を形成する。
【0066】この後、シリコン窒化膜22上に、キャパ
シタC1の電極材となる導電膜24を堆積する。導電膜
24としては、例えばドープトポリシリコン膜を適用す
ることができる。この電極材は、後に形成するキャパシ
タ誘電体膜との相性がよい導電性材料を選択することが
望ましい。誘電体膜との相性により、ドープトポリシリ
コン膜の他、タングステン膜、酸化タングステン膜、窒
化タングステン膜、ルテニウム膜、酸化ルテニウム膜、
プラチナ膜、窒化チタン膜、イリジウム膜、酸化イリジ
ウム膜などを用いることもできる。また、これらの膜の
積層膜を用いてもよい。
【0067】次いで、導電膜24上に、例えばCVD法
やスパッタ法により、シリコン窒化膜、シリコン酸化
膜、或いはアルミナ膜などの絶縁材料よりなる層間絶縁
膜26を形成する(図4(b))。続いて、通常のリソ
グラフィー技術及びエッチング技術を用いて層間絶縁膜
26及び導電膜24をエッチングし、電極プラグ20を
露出する開口部28を形成する(図5(a))。この
際、シリコン窒化膜22に対してエッチング選択性がと
れる条件で層間絶縁膜26及び導電膜24をエッチング
し、その後にシリコン窒化膜22を除去するようにすれ
ば、電極プラグ20などの下地構造にダメージを与える
ことなく開口部28を形成することができる。なお、層
間絶縁膜26及び導電膜24のエッチングを制御性よく
停止できる場合には、必ずしもシリコン窒化膜22を設
ける必要はない。
【0068】なお、図5(a)では、導電膜24は開口
部28により分断されているように見えるが、平面的な
レイアウトにおいては互いに網目状に繋がっており、一
枚の電極(プレート電極)として用いることができる。
この後、例えばCVD法により膜厚約5nmのシリコン
窒化膜を堆積し、例えば20nmのシリコン酸化膜を形
成するに必要な酸化処理をウェット雰囲気中で行い、キ
ャパシタC1の誘電体膜となるシリコン窒化酸化膜(図
示せず)を形成する。
【0069】次いで、このように形成したシリコン窒化
酸化膜をエッチバックし、開口部28の側壁にのみシリ
コン窒化酸化膜を残存させる。これにより、開口部28
内には電極プラグ20が再度露出する。続いて、例えば
CVD法により導電膜を堆積し、その後、層間絶縁膜2
6が露出するまでエッチバック或いはCMP法により導
電膜を除去し、開口部28内にのみ導電膜を残存させ
る。こうして、開口部28内に埋め込まれた柱状の蓄積
電極30を形成する(図5(b))。蓄積電極30は、
キャパシタC1、C2の双方の蓄積電極として機能し、
電極プラグ20を介して転送トランジスタのソース/ド
レイン拡散層16に接続されることとなる。
【0070】なお、蓄積電極30を形成するための導電
膜は、導電膜24と同様に、キャパシタC1を構成する
誘電体膜の材料と相性のよい導電性材料を用いることが
望ましい。このように蓄積電極30を形成することによ
り、蓄積電極30は、開口部28の内壁に形成されたシ
リコン窒化酸化膜を介して形成された導電膜24に囲わ
れることになる。すなわち、導電膜24よりなるプレー
ト電極と、シリコン窒化酸化膜よりなる誘電体膜と、蓄
積電極30とによりキャパシタC1が構成されることと
なる。なお、柱状の蓄積電極を有する半導体記憶装置に
ついては、例えば同一出願人による特願平9−1852
63号明細書に詳述されている。
【0071】この後、蓄積電極30をエッチバックし、
蓄積電極30の表面を、層間絶縁膜26の表面よりも若
干後退させる(図6(a))。なお、蓄積電極30を後
退させる量は、層間絶縁膜26の膜厚よりも少ないこと
が望ましい。層間絶縁膜26よりも下層部まで蓄積電極
30を後退させると、このエッチング過程で蓄積電極3
0と導電膜24との間の誘電体膜にまでダメージを与え
るおそれがあり、キャパシタの特性を損なう虞があるか
らである。
【0072】次いで、例えばCVD法により、キャパシ
タC2を構成するための誘電体膜と相性のよい導電膜を
堆積し、その後、層間絶縁膜26が露出するまでエッチ
バック或いはCMP法により導電膜を除去し、開口部2
8内にのみ導電膜を残存させる。こうして、蓄積電極3
0上に形成された導電膜32を形成する(図6
(b))。導電膜32としては、例えば、PZT、Y1
などの強誘電体膜と相性のよいルテニウム膜、酸化ルテ
ニウム膜、プラチナ膜、イリジウム膜、酸化イリジウム
膜、窒化チタン膜、窒化タングステン膜などを用いるこ
とができる。
【0073】なお、本明細書にいう誘電体膜に対して相
性のよい導電膜とは、誘電体膜の成膜段階等において特
性を劣化されず、且つ、誘電体膜の特性に悪影響を与え
ない導電膜を意味する。例えば、酸化雰囲気中で成膜を
行う誘電体膜に対しては、耐酸化性に優れた導電膜を適
用することが望ましい。また、高誘電率膜や強誘電体膜
の多くは酸化物であるが、これら膜中の酸素は一般に非
常に抜けやすいため、これら誘電体膜に接する導電膜に
は、誘電体膜中の酸素を脱離しにくい導電膜を適用する
ことが望ましい。
【0074】なお、図6(a)〜(b)に示す工程は、
蓄積電極30を構成する材料とキャパシタC2を構成す
る誘電体膜との相性が悪い場合にそれを緩和するための
方法であり、蓄積電極30を構成する材料とキャパシタ
C2を構成する誘電体膜との相性がよい場合には必ずし
も必要ではない。また、必ずしも開口部28内に埋め込
んで形成する必要はなく、通常のリソグラフィー技術及
びエッチング技術を用いて導電膜32を形成してもよ
い。
【0075】続いて、層間絶縁膜26及び導電膜32上
に、キャパシタC2の誘電体膜となる強誘電体膜34を
形成する。成膜には、例えば、CVD法、スパッタ法、
レーザアブレーション法、或いは、ゾルゲル法等を用い
ることができ、強誘電体膜としては、例えばPZT、Y
1などを適用することができる。なお、強誘電体膜34
の成膜後、PZTやY1等の結晶性を改善したり十分な
酸素を添加するためのアニールや酸化を行ってもよい。
【0076】この後、通常のリソグラフィー技術及びエ
ッチング技術を用いて強誘電体膜34及び層間絶縁膜2
6をエッチングし、導電膜24よりなるキャパシタC1
のプレート電極に接続されるプレート線を接続するため
のコンタクトホール36を形成する(図7(a))。次
いで、例えばCVD法により、強誘電体膜34と相性の
よい導電膜を堆積し、通常のリソグラフィー技術及びエ
ッチング技術によりパターニングし、強誘電体膜34を
介して導電膜32上に形成されたキャパシタC2のプレ
ート電極38と、コンタクトホール36を介してキャパ
シタC1のプレート電極である導電膜24に接続された
プレート線40とを形成する(図7(b))。なお、プ
レート電極38、プレート線40としては、例えばルテ
ニウム膜、酸化ルテニウム膜、プラチナ膜、イリジウム
膜、酸化イリジウム膜、窒化チタン膜、窒化タングステ
ン膜などを適用することができる。
【0077】このようにして半導体記憶装置を製造する
ことにより、蓄積電極30、誘電体膜、導電膜24(プ
レート電極)よりなるDRAMのキャパシタC1と、蓄
積電極30、強誘電体膜34、プレート電極38よりな
るFRAMのキャパシタC2とを形成することができ、
図1に示す半導体記憶装置を実現することができる。こ
のように、本実施形態による半導体記憶装置の構造及び
製造方法によれば、DRAMのキャパシタC1上にFR
AMのキャパシタC2を形成するので、DRAMの集積
度を犠牲にすることなく図1に示す回路を実現すること
ができる。
【0078】なお、上記実施形態では、以下の理由に基
づき、キャパシタC1を蓄積電極30の側壁に形成し、
キャパシタC2を蓄積電極30の上面に形成している。
DRAMのキャパシタC1の誘電体膜として一般に用い
られる常誘電体膜は、FRAMのキャパシタC2の誘電
体膜として一般に用いられている強誘電体膜よりも誘電
率が低い(例えば、PZTの1000、Y1の500に
対し、窒化酸化膜の4、タンタル酸化膜の40、BST
の300)。
【0079】また、強誘電体膜は薄膜形成の技術が十分
に確立されておらず、薄い膜を成膜するとリーク電流が
多く使用することが困難となるのに対し、常誘電体膜で
は薄膜化技術が十分確立されており、4nm程度の膜厚
でも十分に使用しうる。一方、1Gや4Gクラスのデバ
イスでは、蓄積電極30の間隔は0.2〜0.1μm程
度にまで狭くなることが予想されるため、蓄積電極30
の間に導電膜24よりなるプレート電極を形成すること
を考慮すると、約30nm以下の強誘電体膜を形成する
必要があるが、このような薄膜化は困難となることが想
定される。
【0080】また、強誘電体膜の形成に一般的に用いら
れているゾルゲル法ではスピンコータを用いるため、凸
部に成膜材が溜まりやすく側壁に薄く膜を形成すること
は困難である。そこで、大面積を確保しうる蓄積電極3
0の側壁には、誘電率が低く薄膜化が容易で側壁部に容
易に形成しうる常誘電体膜を形成してキャパシタC1の
誘電体膜とし、スピンコートによる成膜が容易な蓄積電
極30の上面には、キャパシタC2を構成する強誘電体
膜を形成することとしている。
【0081】したがって、上記の問題を解決することが
できれば、必ずしも蓄積電極30の側壁部にキャパシタ
C1を形成し、上面部にキャパシタC2を形成する必要
はなく、この逆となるようにキャパシタを構成してもよ
い。 [第2実施形態]本発明の第2実施形態による半導体記
憶装置及びその製造方法について図8乃至図12を用い
て説明する。図1乃至図7に示す第1実施形態による半
導体記憶装置及びその製造方法と同一の構成要素には同
一の符号を付して説明を省略又は簡略にする。
【0082】図8は本実施形態による半導体記憶装置の
構造を示す回路図、図9は本実施形態による半導体記憶
装置の構造を示す概略断面図、図10乃至図12は本実
施形態による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面
図である。 〔1〕 メモリセルの回路構成 本実施形態による半導体記憶装置は、図1に示す第1実
施形態による半導体記憶装置において、FRAMのキャ
パシタC2が複数個設けられていることに特徴がある。
すなわち、ゲートGがワード線WLに接続され、一方の
ソース/ドレインS/Dがビット線BLに接続された転
送トランジスタTrの他方のソース/ドレインS/Dに
は、常誘電体膜を誘電体とするキャパシタC1の一方の
電極と、強誘電体を誘電体膜とするキャパシタC21
C22、…C2nの一方の電極とが接続されている。キャ
パシタC1の他方の電極は接地され、キャパシタC
1、C22…C2nの他方の電極にはそれぞれプレート
線PL1、PL2、…PLnが接続されている。プレート
線PLには、正負両方の電位を印加することができ、更
にフローティングにすることもできるようになっている
(図8(a))。
【0083】〔2〕 動作原理 本実施形態による半導体記憶装置の動作原理は、基本的
には第1実施形態による半導体記憶装置と同様である。
異なる点は、FRAMのキャパシタC21、C22、…C
nを、それぞれ独立して読み書きすることができる点
である。以下、複数のキャパシタC2を設けるメリット
について説明する。
【0084】DRAMのキャパシタC1は、無電圧状態
で記憶を保持する機能を有しておらず、常にキャパシタ
の両端に電圧を印加して充電状態にしておくか、或い
は、充電された電荷の逃げ道をふさぐべく電極をフロー
ティングの状態にしておく必要がある。したがって、第
1実施形態のようにDRAMのキャパシタC1とFRA
MのキャパシタC2とを一の転送トランジスタTrに接
続する場合には、キャパシタC2の読み書きを行うと、
キャパシタC1の記憶情報は破壊されることとなる。
【0085】一方、FRAMのキャパシタC2は、強誘
電体の分極電荷によって情報を記憶しているので、装置
の電源を切った場合であっても記憶情報を保持し続けら
れる。すなわち、キャパシタC1に情報を書き込み、或
いは、情報を読み出したとしても、キャパシタC2の記
憶情報が改竄されることはない。FRAMのキャパシタ
を複数設けた場合であっても、一のキャパシタC2を読
み書きしている際に他のキャパシタのプレート線に電圧
が印加されなければ他のキャパシタの記憶情報が改竄さ
れることなく使用することができる。
【0086】したがって、図8に示す半導体記憶装置を
構成した場合、例えば、目的とするキャパシタC2のプ
レート線PLを順次一つづつ選択し、これに順次電圧を
印加し、キャパシタC2への情報の書き込み、読み出し
を行うこととすれば、全てのキャパシタC21、C22
…C2nの情報を出し入れすることができる。このよう
に、本実施形態による半導体記憶装置によれば、記憶容
量を大幅に増大させることができる。なお、後述するよ
うに半導体記憶装置を構成することにより平面的なレイ
アウトを広げることなく一の転送トランジスタに接続さ
れるキャパシタC2の数を増加できるので、記憶装置の
集積度を損なうこともない。
【0087】なお、前述のように、キャパシタC2の情
報を読み出す際に、キャパシタC1のプレート線PL0
が接地されていると、ビット線BLに現れる電位がキャ
パシタC1に蓄えられている電荷の影響を受ける場合が
ある。このような場合には、図8(b)に示すようにキ
ャパシタC1のプレート電極に接続されるプレート線P
0を設け、キャパシタC2の情報を読み出す際にはプ
レート線PL0をフローティングの状態にすることが望
ましい。また、プレート線PL0の電位を、ビット線B
Lの電位とほぼ同電位に設定してもよい。
【0088】〔3〕 具体的な半導体記憶装置の構造 図8に示す回路を実現するための具体的な半導体記憶装
置の構造を図9を用いて説明する。シリコン基板10上
には、素子領域を画定するための素子分離膜12が形成
されている。素子分離膜12が形成されたシリコン基板
上には、ゲート電極14、ソース/ドレイン拡散層16
を有する転送トランジスタが形成されている。ゲート電
極14は、紙面垂直方向に延在する複数の転送トランジ
スタのゲート電極を兼ねるワード線としても機能する。
転送トランジスタが形成されたシリコン基板10上に
は、ソース/ドレイン拡散層16に接続された電極プラ
グ20が埋め込まれた層間絶縁膜18が形成されてい
る。層間絶縁膜18上には、シリコン窒化膜22を介し
て、キャパシタC1のプレート電極として機能する導電
膜24と、層間絶縁膜26とが形成されている。導電膜
24及び層間絶縁膜26には、電極プラグ20に達する
開口部28が形成されている。開口部28の側壁には、
キャパシタC1の誘電体膜として機能する常誘電体膜が
形成されている。開口部28内には、電極プラグ20に
接続された蓄積電極30が埋め込まれており、こうし
て、導電膜24、常誘電体膜、蓄積電極30よりなるキ
ャパシタC1が構成されている。層間絶縁膜26上に
は、層間絶縁膜42a、42b、42cと導電膜44
a、44bとが交互に積層されている。層間絶縁膜42
及び導電膜44よりなる積層膜には、蓄積電極30に達
する開口部46が形成されている。開口部46の側壁に
は、キャパシタC2の誘電体膜として機能する強誘電体
膜が形成されている。開口部46内には、蓄積電極30
に接続された蓄積電極48が埋め込まれており、こうし
て、導電膜44、強誘電体膜、蓄積電極48よりなる複
数のキャパシタC2が構成されている。層間絶縁膜42
c上には層間絶縁膜50が形成されている。層間絶縁膜
50上には、層間絶縁膜42、50を介して導電膜24
に接続されたプレート線54と、層間絶縁膜26、4
2、50を介して導電膜44に接続されたプレート線5
6とが形成されている。
【0089】このように、本実施形態による半導体記憶
装置は、柱状の蓄積電極30の側壁部を利用してキャパ
シタC1が構成され、柱状の蓄積電極48の側壁部を利
用して複数のキャパシタC2が構成されていることに特
徴がある。このように半導体記憶装置を構成することに
より、DRAMの集積度を落とすことなくDRAMのキ
ャパシタC1と、複数のFRAMのキャパシタC2とを
形成することができる。
【0090】〔4〕 半導体記憶装置の製造方法 まず、例えば図4(a)乃至図5(b)に示す第1実施
形態による半導体記憶装置の製造方法と同様にして、導
電膜24と層間絶縁膜26との積層膜に形成された開口
部28内に埋め込まれた蓄積電極30を形成する。次い
で、層間絶縁膜26及び蓄積電極30上に、例えばCV
D法により、層間絶縁膜42と、導電膜44とを交互に
堆積する(図10(a))。
【0091】なお、図10(a)に示す半導体記憶装置
では、層間絶縁膜42a、導電膜44a、層間絶縁膜4
2b、導電膜44b、層間絶縁膜42cを順次堆積した
場合を示している。導電膜44は、FRAMのキャパシ
タC2のプレート電極となる膜であり、導電膜44の数
に相当するキャパシタC2を同一蓄積電極上に形成する
ことができる。
【0092】また、図10(a)に示す半導体記憶装置
では、後工程においてプレート電極(導電膜24、4
4)から引き出す電極を形成する関係から、導電膜44
の堆積後に、導電膜44を所定の形状にパターニングし
ている。続いて、このように形成した絶縁膜42及び導
電膜44からなる積層膜に、蓄積電極30に達する開口
部46を形成する。
【0093】この後、例えば溶液気化型CVD法によ
り、FRAMのキャパシタC2の誘電体膜を構成する強
誘電体膜(図示せず)を形成する。次いで、このように
形成した強誘電体膜をエッチバックし、開口部46の側
壁にのみ強誘電体膜を残存させる。これにより、開口部
46内には蓄積電極30が再度露出する。
【0094】続いて、例えばCVD法により導電膜を堆
積し、その後、層間絶縁膜42cが露出するまでエッチ
バック或いはCMP法により導電膜を除去し、開口部4
6内にのみ導電膜を残存させる。こうして、開口部46
内に埋め込まれた柱状の蓄積電極48を形成する(11
(a))。蓄積電極48は、キャパシタC2の蓄積電極
として機能し、蓄積電極30、電極プラグ20を介して
転送トランジスタのソース/ドレイン拡散層16に接続
される。したがって、蓄積電極48となる導電膜は強誘
電体膜と相性のよい膜であることが望ましく、例えばル
テニウム膜、酸化ルテニウム膜、プラチナ膜、イリジウ
ム膜、酸化イリジウム膜、窒化チタン膜、窒化タングス
テン膜などを適用することができる。
【0095】このように蓄積電極48を形成することに
より、開口部46の内壁部には、蓄積電極48、強誘電
体膜、導電膜44よりなる複数のキャパシタC2が形成
される。この後、層間絶縁膜42c及び蓄積電極48上
に、例えばCVD法により層間絶縁膜50を形成する。
【0096】次いで、層間絶縁膜50、42に、プレー
ト電極として機能する導電膜44、24に達するコンタ
クトホール52を形成する(図11(b))。続いて、
例えばCVD法により導電膜を堆積し、通常のリソグラ
フィー技術及びエッチング技術によりパターニングし、
コンタクトホール52を介してキャパシタC1のプレー
ト電極である導電膜24に接続されたプレート線54
と、コンタクトホール52を介してキャパシタC2のプ
レート電極である導電膜44に接続されたプレート線5
6とを形成する(図12)。
【0097】このようにして半導体記憶装置を製造する
ことにより、蓄積電極30、誘電体膜、導電膜24(プ
レート電極)よりなるDRAMのキャパシタC1と、蓄
積電極48、強誘電体膜、導電膜44(プレート電極)
よりなる複数のFRAMのキャパシタC2とを形成する
ことができ、図8に示す半導体記憶装置を実現すること
ができる。
【0098】このように、本実施形態による半導体記憶
装置の構造及び製造方法によれば、DRAMのキャパシ
タC1上にFRAMのキャパシタC2を複数形成するの
で、DRAMの集積度を犠牲にすることなく図8に示す
回路を実現することができる。 [第3実施形態]本発明の第3実施形態による半導体記
憶装置及びその製造方法について図13乃至図15を用
いて説明する。図1乃至図12に示す第1及び第2実施
形態による半導体記憶装置及びその製造方法と同一の構
成要素には同一の符号を付して説明を省略又は簡略にす
る。
【0099】図13は本実施形態による半導体記憶装置
の構造を示す回路図、図14は本実施形態による半導体
記憶装置の構造を示す概略断面図、図15は本実施形態
による半導体記憶装置の製造方法を示す工程断面図であ
る。 〔1〕 メモリセルの回路構成 本実施形態による半導体記憶装置は、図8に示す第2実
施形態による半導体記憶装置において、DRAMのキャ
パシタC1が設けられていないことに特徴がある。すな
わち、ゲートGがワード線WLに接続され、一方のソー
ス/ドレインS/Dがビット線BLに接続された転送ト
ランジスタTrの他方のソース/ドレインS/Dには、
強誘電体を誘電体膜とするキャパシタC21、C22、…
C2nが接続されている。キャパシタC21、C22…C
nの他方の電極にはそれぞれプレート線PL1、P
2、…PLnが接続されている。プレート線PLには、
正負両方の電位を印加することができ、更にフローティ
ングにすることもできるようになっている(図13)。
【0100】このようにしてFRAMを構成し、後述の
構造により装置を構成することにより、平面レイアウト
を広げることなく極めて大容量のFRAMを構成するこ
とも可能である。 〔2〕 具体的な半導体記憶装置の構造 図13に示す回路を実現するための具体的な半導体記憶
装置の構造を図14を用いて説明する。
【0101】シリコン基板10上には、素子領域を画定
するための素子分離膜12が形成されている。素子分離
膜12が形成されたシリコン基板上には、ゲート電極1
4、ソース/ドレイン拡散層16を有する転送トランジ
スタが形成されている。ゲート電極14は、紙面垂直方
向に延在する複数の転送トランジスタのゲート電極を兼
ねるワード線としても機能する。転送トランジスタが形
成されたシリコン基板10上には、ソース/ドレイン拡
散層16に接続された電極プラグ20が埋め込まれた層
間絶縁膜18、シリコン窒化膜22が形成されている。
シリコン窒化膜22上には、層間絶縁膜42a、42
b、42cと導電膜44a、44bとが交互に積層され
ている。層間絶縁膜42及び導電膜44よりなる積層膜
及びシリコン窒化膜22には、電極プラグ20に達する
開口部46が形成されている。開口部46の側壁には、
キャパシタC2の誘電体膜として機能する強誘電体膜が
形成されている。開口部46内には、電極プラグ20に
接続された蓄積電極48が埋め込まれており、こうし
て、導電膜44、強誘電体膜、蓄積電極48よりなる複
数のキャパシタC2が構成されている。層間絶縁膜42
c上には層間絶縁膜50が形成されている。層間絶縁膜
50上には、層間絶縁膜42、50を介して導電膜44
に接続されたプレート線56とが形成されている。
【0102】このように、本実施形態による半導体記憶
装置は、柱状の蓄積電極48の側壁部を利用して複数の
キャパシタC2が構成されていることに特徴がある。こ
のように半導体記憶装置を構成することにより、平面レ
イアウトを広げることなく大容量のFRAMを形成する
ことができる。 〔3〕 半導体記憶装置の製造方法 まず、例えば図4(a)に示す第1実施形態による半導
体記憶装置の製造方法と同様にして、転送トランジスタ
のソース/ドレイン拡散層16から引き出される電極プ
ラグ20を形成する。
【0103】次いで、第2実施形態による半導体記憶装
置の製造方法と同様にして、層間絶縁膜18上に、シリ
コン窒化膜22、層間絶縁膜42a、導電膜44a、層
間絶縁膜42b、導電膜44b、層間絶縁膜42cを順
次堆積する(図15(a))。なお、層間絶縁膜42及
び導電膜44を堆積する繰り返し回数を多くするほど、
一の転送トランジスタTrに接続されるキャパシタC2
の数を増やすことができる。
【0104】続いて、このように形成した絶縁膜42及
び導電膜44からなる積層膜に、電極プラグ20に達す
る開口部46を形成する。この後、例えば溶液気化型C
VD法により、FRAMのキャパシタC2の誘電体膜を
構成する強誘電体膜(図示せず)を形成する。次いで、
このように形成した強誘電体膜をエッチバックし、開口
部46の側壁にのみ強誘電体膜を残存させる。これによ
り、開口部46内には電極プラグ20が再度露出する。
【0105】続いて、例えばCVD法により導電膜を堆
積し、その後、層間絶縁膜42cが露出するまでエッチ
バック或いはCMP法により導電膜を除去し、開口部4
6内にのみ導電膜を残存させる。こうして、開口部46
内に埋め込まれた柱状の蓄積電極48を形成する(15
(b))。このように蓄積電極48を形成することによ
り、開口部46の内壁部には、蓄積電極48、強誘電体
膜、導電膜44よりなる複数のキャパシタC2が形成さ
れる。
【0106】この後、層間絶縁膜42c及び蓄積電極4
8上に、例えばCVD法により層間絶縁膜50を形成す
る。次いで、層間絶縁膜50、42に、プレート電極と
して機能する導電膜44に達するコンタクトホール52
を形成する。続いて、例えばCVD法により導電膜を堆
積し、通常のリソグラフィー技術及びエッチング技術に
よりパターニングし、コンタクトホール52を介してキ
ャパシタC2のプレート電極である導電膜44に接続さ
れたプレート線56とを形成する(図15(c))。
【0107】このようにして半導体記憶装置を製造する
ことにより、蓄積電極48、強誘電体膜、導電膜44
(プレート電極)よりなる複数のキャパシタC2を形成
することができ、図13に示す半導体記憶装置を実現す
ることができる。このように、本実施形態による半導体
記憶装置の構造及び製造方法によれば、縦方向に累積し
て形成された複数のキャパシタC2を形成することがで
きるので、大容量のFRAMを構成することができる。
【0108】[第4実施形態]本発明の第4実施形態に
よる半導体記憶装置及びその製造方法について図16及
び図17を用いて説明する。図1乃至図15に示す第1
乃至第3実施形態による半導体記憶装置及びその製造方
法と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略
又は簡略にする。
【0109】図16及び図17は本実施形態による半導
体記憶装置の製造方法を示す工程断面図である。第1実
施形態による半導体記憶装置の製造方法では、図4
(a)〜図5(b)に示すように、蓄積電極30と導電
膜24よりなるプレート電極とを形成する際に、まず導
電膜24を形成し、その後導電膜24に形成された開口
部28内に埋め込むようにして蓄積電極30を形成し
た。しかしながら、蓄積電極30を先に形成することに
よっても図3に示すような半導体記憶装置を製造するこ
とができる。
【0110】まず、図4(a)に示す第1実施形態によ
る半導体記憶装置の製造方法と同様にして、転送トラン
ジスタのソース/ドレイン拡散層16から引き出される
電極プラグ20を形成する(図16(a))。次いで、
キャパシタC1の蓄積電極30となる導電膜と、キャパ
シタC2の強誘電体膜と相性のよい導電膜32とを順次
堆積して通常のリソグラフィー技術及びエッチング技術
を用いてパターニングし、上面が導電膜32により覆わ
れた蓄積電極30を形成する(図16(b))。
【0111】続いて、蓄積電極30の段差を覆うに十分
な膜厚の導電膜24を堆積する。この後、例えばCMP
法により、導電膜32の表面が露出するまで導電膜24
の表面を研磨する。これにより、導電膜24と導電膜3
2の表面がほぼ等しい高さとなり、表面が平坦化される
(図16(c))。次いで、導電膜24の表面をエッチ
バックし、導電膜24の表面を僅かに後退させる(図1
7(a))。
【0112】続いて、例えばCVD法により絶縁膜を堆
積し、例えばCMP法により導電膜32の表面が露出す
るまでこの絶縁膜を研磨し、層間絶縁膜26を形成する
(図17(b))。この後、図7(a)及び(b)に示
す半導体記憶装置の製造方法と同様にして、図3に示す
半導体記憶装置を製造する。
【0113】このように、本実施形態によれば、蓄積電
極30を形成した後にプレート電極となる導電膜24を
形成することによっても半導体記憶装置を製造すること
ができる。なお、本実施形態では、図3に示す第1実施
形態による半導体記憶装置の製造方法の一変形例につい
て示したが、図9に示す第2実施形態による半導体記憶
装置においても同様に適用することができる。
【0114】また、柱状構造の蓄積電極を有する半導体
記憶装置については、例えば同一出願人による特願平9
−185263号明細書に詳述されている。本発明にお
ける半導体記憶装置においても、当該明細書に記載され
た様々な構造や製造方法を適用することができる。
【0115】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、ゲートが
ワード線に接続され、一方のソース/ドレインがビット
線に接続された転送トランジスタと、転送トランジスタ
の他方のソース/ドレインにそれぞれ一方の電極が接続
された複数のキャパシタとにより半導体記憶装置を構成
するので、転送トランジスタを増加することなく記憶情
報を保持するキャパシタを増加することができる。これ
により、半導体記憶装置の集積度を向上することができ
る。
【0116】また、上記の半導体記憶装置において、常
誘電体を誘電体膜とする常誘電体キャパシタと、強誘電
体を誘電体膜とする強誘電体キャパシタとを設ければ、
DRAMの有する信頼性と、FRAMの有する不揮発性
を兼ね備えることができる。また、上記の半導体記憶装
置において、強誘電体を誘電体膜とする複数の強誘電体
キャパシタを設ければ、一の転送トランジスタに対して
異なる記憶情報を保持することができる記憶素子を複数
設けることができる。
【0117】また、半導体基板上に形成された転送トラ
ンジスタと、転送トランジスタの一方のソース/ドレイ
ン拡散層に接続された柱状の蓄積電極と、蓄積電極の表
面を覆う誘電体膜と、誘電体膜を介して蓄積電極を覆う
複数のプレート電極とにより半導体記憶装置を構成すれ
ば、一の蓄積電極を用いて複数のキャパシタを形成する
ことができる。これにより、転送トランジスタを増加す
ることなく記憶情報を保持するキャパシタを増加するこ
とができるので、集積度を向上することができる。
【0118】また、上記の半導体記憶装置において、誘
電体膜は、蓄積電極の側壁に形成された常誘電体膜と、
蓄積電極の上面に形成された強誘電体膜とを有し、複数
のプレート電極は、常誘電体膜を介して蓄積電極の側壁
を覆う第1のプレート電極と、強誘電膜を介して蓄積電
極の上面を覆う第2のプレート電極とにより半導体記憶
装置を構成すれば、蓄積電極を共通とする常誘電体キャ
パシタと強誘電体キャパシタを構成することができる。
これにより、DRAMの構造により達成される集積度を
犠牲にすることなくFRAMを構成するための強誘電体
キャパシタを設けることができる。
【0119】また、上記の半導体記憶装置において、複
数の絶縁膜と複数の導電膜とが交互に積層されてなり、
誘電体膜を介して蓄積電極の側面を囲う積層膜を設け、
複数のプレート電極を、複数の導電膜により構成すれ
ば、半導体記憶装置の集積度を落とすことなく、蓄積電
極の側壁に複数のキャパシタを設けることができる。ま
た、上記の半導体記憶装置において、誘電体膜を、蓄積
電極の側壁の第1の領域に形成された常誘電体膜と、蓄
積電極の側壁の第2の領域に形成された強誘電体膜とに
より構成し、常誘電体膜と、常誘電体膜を介して蓄積電
極の第1の領域を覆うプレート電極とにより常誘電体キ
ャパシタを構成し、蓄積電極と、強誘電体膜と、強誘電
体膜を介して蓄積電極の第2の領域を覆うプレート電極
とにより強誘電体キャパシタを構成すれば、蓄積電極の
側壁を利用して常誘電体キャパシタと強誘電体キャパシ
タとを形成することができる。
【0120】また、下地基板上に、第1の導電膜よりな
り、下地基板に達する開口部が形成された第1のプレー
ト電極を形成する工程と、開口部内の第1のプレート電
極の側壁に第1の誘電体膜を形成する工程と、開口部内
に第2の導電膜を埋め込み、第2の導電膜よりなる蓄積
電極を形成する工程と、蓄積電極上に第2の誘電体膜を
形成する工程と、第2の誘電体膜上に、第3の導電膜よ
りなる第2のプレート電極を形成する工程とにより半導
体記憶装置を製造すれば、柱状の蓄積電極の側壁を利用
して形成されたキャパシタと、蓄積電極の上面を利用し
て形成されたキャパシタとを形成することができる。
【0121】また、下地基板上に、複数の絶縁膜と複数
の導電膜とが交互に積層されてなる積層膜を形成する工
程と、積層膜に下地基板に達する開口部を形成する工程
と、開口部内の積層膜の側壁に誘電体膜を形成する工程
と、開口部内に導電膜を埋め込み、導電膜よりなる蓄積
電極を形成する工程とにより半導体記憶装置を製造すれ
ば、一の蓄積電極の側壁を利用した複数のキャパシタを
形成することができる。
【0122】また、下地基板上に、第1の導電膜よりな
り、下地基板に達する開口部が形成されたプレート電極
を形成する工程と、開口部内のプレート電極の側壁に第
1の誘電体膜を形成する工程と、開口部内に第2の導電
膜を埋め込み、第2の導電膜よりなる第1の蓄積電極を
形成する工程と、第1の蓄積電極及びプレート電極上
に、複数の絶縁膜と複数の導電膜とが交互に積層されて
なる積層膜を形成する工程と、積層膜に、第1の蓄積電
極に達する第2の開口部を形成し、複数の導電膜よりな
る複数のプレート電極を形成する工程と、第2の開口部
内の積層膜の側壁に第2の誘電体膜を形成する工程と、
第2の開口部内に第3の導電膜を埋め込み、第3の導電
膜よりなり第1の蓄積電極に接続された第2の蓄積電極
を形成する工程とにより半導体記憶装置を製造すれば、
第1の蓄積電極の側壁を利用したキャパシタと、第2の
蓄積電極の側壁を利用した複数のキャパシタとを形成す
ることができる。
【0123】また、下地基板上に、第1の導電膜よりな
る柱状の蓄積電極を形成する工程と、蓄積電極の側壁に
第1の誘電体膜を形成する工程と、蓄積電極の側壁に、
第1の誘電体膜を介して蓄積電極を覆う第1のプレート
電極を形成する工程と、蓄積電極の上面に第2の誘電体
膜を形成する工程と、第2の誘電体膜上に、第3の導電
膜よりなる第2のプレート電極を形成する工程とにより
半導体記憶装置を製造すれば、柱状の蓄積電極を第1の
プレート電極の前に形成する場合であっても、蓄積電極
の側壁を利用して形成されたキャパシタと、蓄積電極の
上面を利用して形成されたキャパシタとを形成すること
ができる。
【0124】また、下地基板上に、第1の導電膜よりな
る柱状の第1の蓄積電極を形成する工程と、第1の蓄積
電極の側壁に第1の誘電体膜を形成する工程と、第1の
蓄積電極の側壁に、第1の誘電体膜を介して第1の蓄積
電極を覆う第1のプレート電極を形成する工程と、第1
の蓄積電極及びプレート電極上に、複数の絶縁膜と複数
の導電膜とが交互に積層されてなる積層膜を形成する工
程と、積層膜に、第1の蓄積電極に達する第2の開口部
を形成し、複数の導電膜よりなる複数のプレート電極を
形成する工程と、第2の開口部内の積層膜の側壁に第2
の誘電体膜を形成する工程と、第2の開口部内に第3の
導電膜を埋め込み、第3の導電膜よりなり第1の蓄積電
極に接続された第2の蓄積電極を形成する工程とにより
半導体記憶装置を製造すれば、柱状の第1の蓄積電極を
第1のプレート電極の前に形成する場合であっても、第
1の蓄積電極の側壁を利用したキャパシタと、第2の蓄
積電極の側壁を利用した複数のキャパシタとを形成する
ことができる。
【0125】また、ゲートがワード線に接続され、一方
のソース/ドレインがビット線に接続された転送トラン
ジスタと、転送トランジスタの他方のソース/ドレイン
に一方の電極が接続された常誘電体キャパシタと、転送
トランジスタの他方のソース/ドレインに一方の電極が
接続された強誘電体キャパシタとを有する半導体記憶装
置における記憶情報の読み出し書き込み方法において、
強誘電体キャパシタの他方の電極をフローティングし、
又はビット線とほぼ等しい電位に設定した状態で、常誘
電体キャパシタの読み出し、書き込みを行えば、強誘電
体メモリに蓄えられた記憶情報に影響を与えることな
く、通常のDRAMにおける記憶情報の読み出し、書き
込み方法により、常誘電体キャパシタに記憶した情報を
扱うことができる。
【0126】また、ゲートがワード線に接続され、一方
のソース/ドレインがビット線に接続された転送トラン
ジスタと、転送トランジスタの他方のソース/ドレイン
に一方の電極が接続された常誘電体キャパシタと、転送
トランジスタの他方のソース/ドレインに一方の電極が
接続された強誘電体キャパシタとを有する半導体記憶装
置における記憶情報の読み出し書き込み方法において、
常誘電体キャパシタの他方の電極を接地し、フローティ
ングし、又はビット線とほぼ等しい電位に設定した状態
で、強誘電体キャパシタの読み出し、書き込みを行え
ば、通常のFRAMにおける記憶情報の読み出し、書き
込み方法により、強誘電体キャパシタに記憶した情報を
扱うことができる。
【0127】また、ゲートがワード線に接続され、一方
のソース/ドレインがビット線に接続された転送トラン
ジスタと、転送トランジスタの他方のソース/ドレイン
に一方の電極が接続された常誘電体キャパシタと、転送
トランジスタの他方のソース/ドレインに一方の電極が
接続された強誘電体キャパシタとを有する半導体記憶装
置における記憶情報の読み出し書き込み方法であって、
常誘電体キャパシタに蓄えられた電荷をビット線に読み
出し、電荷により変化したビット線の電位により常誘電
体キャパシタに記憶されていた記憶情報を判定し、判定
された記憶情報に応じたレベルの信号をビット線に印加
し、ビット線に印加される信号の反転信号を強誘電体キ
ャパシタの他方の電極に印加することにより、記憶情報
を強誘電体キャパシタに書き込めば、常誘電体キャパシ
タに蓄えられた最新の記憶情報を強誘電体キャパシタに
移行することができる。
【0128】また、ゲートがワード線に接続され、一方
のソース/ドレインがビット線に接続された転送トラン
ジスタと、転送トランジスタの他方のソース/ドレイン
に一方の電極が接続された常誘電体キャパシタと、転送
トランジスタの他方のソース/ドレインに一方の電極が
接続された強誘電体キャパシタとを有する半導体記憶装
置における記憶情報の読み出し書き込み方法であって、
強誘電体キャパシタに蓄えられた電荷をビット線に読み
出し、電荷により変化したビット線の電位により強誘電
体キャパシタに記憶されていた記憶情報を判定し、判定
された記憶情報に応じたレベルの信号をビット線に印加
することにより、ビット線に印加される信号のレベルに
応じた電荷を常誘電体キャパシタに書き込めば、強誘電
体キャパシタに蓄えられた最新の記憶情報を常誘電体キ
ャパシタに移行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による半導体記憶装置の
構造を示す回路図である。
【図2】キャパシタC1とキャパシタC2との間で記憶
情報を転送する際に使用する回路図である。
【図3】本発明の第1実施形態による半導体記憶装置の
構造を示す概略断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態による半導体記憶装置の
製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図5】本発明の第1実施形態による半導体記憶装置の
製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図6】本発明の第1実施形態による半導体記憶装置の
製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図7】本発明の第1実施形態による半導体記憶装置の
製造方法を示す工程断面図(その4)である。
【図8】本発明の第2実施形態による半導体記憶装置の
構造を示す回路図である。
【図9】本発明の第2実施形態による半導体記憶装置の
構造を示す概略断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図11】本発明の第2実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図12】本発明の第2実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
【図13】本発明の第3実施形態による半導体記憶装置
の構造を示す回路図である。
【図14】本発明の第3実施形態による半導体記憶装置
の構造を示す概略断面図である。
【図15】本発明の第3実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図である。
【図16】本発明の第4実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図17】本発明の第4実施形態による半導体記憶装置
の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図18】従来の半導体記憶装置の構造を示す回路図で
ある。
【図19】強誘電体膜のヒステリシス特性を示すグラフ
である。
【図20】ダミーセルを設けた従来の半導体記憶装置の
構造を示す回路図である。
【符号の説明】 BL、BL′…ビット線 C1、C2…キャパシタ DC…ダミーセル G…ゲート INV…インバータ MC…メモリセル PL…プレート線 SA…センスアンプ S/D…ソース/ドレイン Tr…転送トランジスタ WL、WL′…ワード線 10…シリコン基板 12…素子分離膜 14…ゲート電極 16…ソース/ドレイン拡散層 18…層間絶縁膜 20…電極プラグ 22…シリコン窒化膜 24…導電膜 26…層間絶縁膜 28…開口部 30…蓄積電極 32…導電膜 34…強誘電体膜 36…コンタクトホール 38…プレート電極 40…プレート線 42…層間絶縁膜 44…導電膜 46…開口部 48…蓄積電極 50…層間絶縁膜 52…コンタクトホール 54…プレート線 56…プレート線

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲートがワード線に接続され、一方のソ
    ース/ドレインがビット線に接続された転送トランジス
    タと、 前記転送トランジスタの他方のソース/ドレインにそれ
    ぞれ一方の電極が接続された複数のキャパシタとを有す
    ることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 複数の前記キャパシタは、常誘電体を誘電体膜とする常
    誘電体キャパシタと、強誘電体を誘電体膜とする強誘電
    体キャパシタとを含むことを特徴とする半導体記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体記憶装置に
    おいて、 複数の前記キャパシタは、強誘電体を誘電体膜とする複
    数の強誘電体キャパシタを含むことを特徴とする半導体
    記憶装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の半導体記憶装置に
    おいて、 前記ビット線の信号を反転し、前記強誘電体キャパシタ
    の他方の電極に、印加するプレート線制御回路を更に有
    することを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に形成された転送トランジ
    スタと、 前記転送トランジスタの一方のソース/ドレイン拡散層
    に接続された柱状の蓄積電極と、 前記蓄積電極の表面を覆う誘電体膜と、 前記誘電体膜を介して前記蓄積電極を覆う複数のプレー
    ト電極とを有することを特徴とする半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記誘電体膜は、前記蓄積電極の側壁に形成された常誘
    電体膜と、前記蓄積電極の上面に形成された強誘電体膜
    とを有し、 複数の前記プレート電極は、前記常誘電体膜を介して前
    記蓄積電極の側壁を覆う第1のプレート電極と、前記強
    誘電膜を介して前記蓄積電極の上面を覆う第2のプレー
    ト電極とを有することを特徴とする半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記蓄積電極と前記強誘電体膜との間に、前記強誘電体
    膜と相性のよい導電膜を更に有することを特徴とする半
    導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の半導体記憶装置におい
    て、 複数の絶縁膜と複数の導電膜とが交互に積層されてな
    り、前記誘電体膜を介して前記蓄積電極の側面を囲う積
    層膜を有し、 複数の前記プレート電極は、複数の前記導電膜により構
    成されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記誘電体膜は、前記蓄積電極の側壁の第1の領域に形
    成された常誘電体膜と、前記蓄積電極の側壁の第2の領
    域に形成された強誘電体膜とを有し、 前記蓄積電極と、前記常誘電体膜と、前記常誘電体膜を
    介して前記蓄積電極の前記第1の領域を覆う前記プレー
    ト電極とにより常誘電体キャパシタが構成され、 前記蓄積電極と、前記強誘電体膜と、前記強誘電体膜を
    介して前記蓄積電極の前記第2の領域を覆う前記プレー
    ト電極とにより強誘電体キャパシタが構成されているこ
    とを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の半導体記憶装置におい
    て、 前記第1の領域の前記蓄積電極は、前記常誘電体膜と相
    性のよい導電性材料により構成され、 前記第2の領域の前記蓄積電極は、前記強誘電体膜と相
    性のよい導電性材料により構成されていることを特徴と
    する半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 請求項7乃至10のいずれか1項に記
    載の半導体記憶装置において、 前記蓄積電極と、前記誘電体膜と、複数の前記プレート
    電極とにより、複数の強誘電体キャパシタが構成されて
    いることを特徴とする半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 下地基板上に、第1の導電膜よりな
    り、前記下地基板に達する開口部が形成された第1のプ
    レート電極を形成する工程と、 前記開口部内の前記第1のプレート電極の側壁に第1の
    誘電体膜を形成する工程と、 前記開口部内に第2の導電膜を埋め込み、前記第2の導
    電膜よりなる蓄積電極を形成する工程と、 前記蓄積電極上に第2の誘電体膜を形成する工程と、 前記第2の誘電体膜上に、第3の導電膜よりなる第2の
    プレート電極を形成する工程とを有することを特徴とす
    る半導体記憶装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 下地基板上に、複数の絶縁膜と複数の
    導電膜とが交互に積層されてなる積層膜を形成する工程
    と、 前記積層膜に前記下地基板に達する開口部を形成する工
    程と、 前記開口部内の前記積層膜の側壁に誘電体膜を形成する
    工程と、 前記開口部内に導電膜を埋め込み、前記導電膜よりなる
    蓄積電極を形成する工程とを有することを特徴とする半
    導体記憶装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 下地基板上に、第1の導電膜よりな
    り、前記下地基板に達する開口部が形成されたプレート
    電極を形成する工程と、 前記開口部内の前記プレート電極の側壁に第1の誘電体
    膜を形成する工程と、 前記開口部内に第2の導電膜を埋め込み、前記第2の導
    電膜よりなる第1の蓄積電極を形成する工程と、 前記第1の蓄積電極及び前記プレート電極上に、複数の
    絶縁膜と複数の導電膜とが交互に積層されてなる積層膜
    を形成する工程と、 前記積層膜に、前記第1の蓄積電極に達する第2の開口
    部を形成し、複数の前記導電膜よりなる複数のプレート
    電極を形成する工程と、 前記第2の開口部内の前記積層膜の側壁に第2の誘電体
    膜を形成する工程と、 前記第2の開口部内に第3の導電膜を埋め込み、前記第
    3の導電膜よりなり前記第1の蓄積電極に接続された第
    2の蓄積電極を形成する工程とを有することを特徴とす
    る半導体記憶装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 下地基板上に、第1の導電膜よりなる
    柱状の蓄積電極を形成する工程と、 前記蓄積電極の側壁に第1の誘電体膜を形成する工程
    と、 前記蓄積電極の側壁に、前記第1の誘電体膜を介して前
    記蓄積電極を覆う第1のプレート電極を形成する工程
    と、 前記蓄積電極の上面に第2の誘電体膜を形成する工程
    と、 前記第2の誘電体膜上に、第3の導電膜よりなる第2の
    プレート電極を形成する工程とを有することを特徴とす
    る半導体記憶装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 下地基板上に、第1の導電膜よりなる
    柱状の第1の蓄積電極を形成する工程と、 前記第1の蓄積電極の側壁に第1の誘電体膜を形成する
    工程と、 前記第1の蓄積電極の側壁に、前記第1の誘電体膜を介
    して前記第1の蓄積電極を覆う第1のプレート電極を形
    成する工程と、 前記第1の蓄積電極及び前記プレート電極上に、複数の
    絶縁膜と複数の導電膜とが交互に積層されてなる積層膜
    を形成する工程と、 前記積層膜に、前記第1の蓄積電極に達する第2の開口
    部を形成し、複数の前記導電膜よりなる複数のプレート
    電極を形成する工程と、 前記第2の開口部内の前記積層膜の側壁に第2の誘電体
    膜を形成する工程と、 前記第2の開口部内に第3の導電膜を埋め込み、前記第
    3の導電膜よりなり前記第1の蓄積電極に接続された第
    2の蓄積電極を形成する工程とを有することを特徴とす
    る半導体記憶装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項11乃至16のいずれか1項に
    記載の半導体記憶装置の製造方法において、 前記第1の誘電体膜は、常誘電体膜であり、 前記第2の誘電体膜は、強誘電体膜であることを特徴と
    する半導体記憶装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 ゲートがワード線に接続され、一方の
    ソース/ドレインがビット線に接続された転送トランジ
    スタと、前記転送トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ンに一方の電極が接続された常誘電体キャパシタと、前
    記転送トランジスタの前記他方のソース/ドレインに一
    方の電極が接続された強誘電体キャパシタとを有する半
    導体記憶装置における記憶情報の読み出し書き込み方法
    であって、 前記強誘電体キャパシタの他方の電極をフローティング
    し、又は前記ビット線とほぼ等しい電位に設定した状態
    で、前記常誘電体キャパシタの読み出し、書き込みを行
    うことを特徴とする記憶情報の読み出し書き込み方法。
  19. 【請求項19】 ゲートがワード線に接続され、一方の
    ソース/ドレインがビット線に接続された転送トランジ
    スタと、前記転送トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ンに一方の電極が接続された常誘電体キャパシタと、前
    記転送トランジスタの前記他方のソース/ドレインに一
    方の電極が接続された強誘電体キャパシタとを有する半
    導体記憶装置における記憶情報の読み出し書き込み方法
    であって、 前記常誘電体キャパシタの他方の電極を接地し、フロー
    ティングし、又は前記ビット線とほぼ等しい電位に設定
    した状態で、前記強誘電体キャパシタの読み出し、書き
    込みを行うことを特徴とする記憶情報の読み出し書き込
    み方法。
  20. 【請求項20】 ゲートがワード線に接続され、一方の
    ソース/ドレインがビット線に接続された転送トランジ
    スタと、前記転送トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ンに一方の電極が接続された常誘電体キャパシタと、前
    記転送トランジスタの前記他方のソース/ドレインに一
    方の電極が接続された強誘電体キャパシタとを有する半
    導体記憶装置における記憶情報の読み出し書き込み方法
    であって、 前記常誘電体キャパシタに蓄えられた電荷を前記ビット
    線に読み出し、 前記電荷により変化した前記ビット線の電位により前記
    常誘電体キャパシタに記憶されていた記憶情報を判定
    し、 判定された前記記憶情報に応じたレベルの信号を前記ビ
    ット線に印加し、前記ビット線に印加される前記信号の
    反転信号を前記強誘電体キャパシタの他方の電極に印加
    することにより、前記記憶情報を前記強誘電体キャパシ
    タに書き込むことを特徴とする記憶情報の読みだし書き
    込み方法。
  21. 【請求項21】 ゲートがワード線に接続され、一方の
    ソース/ドレインがビット線に接続された転送トランジ
    スタと、前記転送トランジスタの他方のソース/ドレイ
    ンに一方の電極が接続された常誘電体キャパシタと、前
    記転送トランジスタの前記他方のソース/ドレインに一
    方の電極が接続された強誘電体キャパシタとを有する半
    導体記憶装置における記憶情報の読み出し書き込み方法
    であって、 前記強誘電体キャパシタに蓄えられた電荷を前記ビット
    線に読み出し、 前記電荷により変化した前記ビット線の電位により前記
    強誘電体キャパシタに記憶されていた記憶情報を判定
    し、 判定された前記記憶情報に応じたレベルの信号を前記ビ
    ット線に印加することにより、前記ビット線に印加され
    る前記信号のレベルに応じた電荷を前記常誘電体キャパ
    シタに書き込むことを特徴とする記憶情報の読みだし書
    き込み方法。
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