JP2922737B2 - 半導体不揮発性記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体不揮発性記憶装置およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体不揮発性記憶
装置に関するものであり、特にその読み出しにおける安
定化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、書き換え可能な不揮発性メモリと
してフラッシュ型E2PROM(以下フラッシュメモリ
という)が知られている。フラッシュメモリの等価回路
の一部分を図6Aに示す。セルC11を選択セルとして
読み出す場合には、ワードラインWLn+1にセンス電
圧5V、ビットラインBLnに読み出し電圧2V、その
他には0Vを印加するとともに、ビットラインBLにセ
ンスアンプを接続する。
【0003】もし、セルC12が、同図Bに示すように
書込状態であれば、フローティングゲート112内に流
入したホットエレクトロンにより、チャネル形成領域1
16にチャネルを形成させるしきい値電圧が上昇し、前
記しきい値電圧は5Vより高くなる。したがって、セン
ス電圧5Vをコントロールゲート電極5に印加しても、
チャネル形成領域116にチャネルが形成されず、ドレ
イン3とソース4間に電流が流れない。
【0004】これに対して、セルC12が、同図Cに示
すように非書込状態であれば、チャネル形成領域116
にチャネルが形成されるしきい値電圧が下がり、5Vよ
り低くなる。したがって、センス電圧5Vをコントロー
ルゲート電極5に印加することにより、チャネル形成領
域116にチャネルが形成され、ドレイン3とソース4
間に電流が流れる。これをビットラインBLnに接続し
たセンスアンプで読み取る。このようにして、選択セル
C12が書込み状態か、非書込状態かを判断することが
できる。
【0005】なお、非選択セルC11,C13について
は、ワードラインWLn、WLn+2に0Vが印加され
ていることから、たとえ書込み状態であっても、コント
ロールゲート電極5にセンス電圧が印加されない為、ド
レイン3とソース4間に電流が流れることはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなフラッシュメモリにおいては、次のような問題が
あった。
【0007】ドレイン3に読み出し電圧が印加されてい
ることから、図7Aに示すようにドレイン3とフローテ
ィングゲート112との間に寄生的に静電容量C4が生
ずる。この状態の等価回路を同図Bに示す。この場合、
コントロールゲート電極5とフローティングゲート11
2間の容量を容量C1、フローティングゲート112と
ソース4間の容量を容量C2、フローティングゲート1
12とPウェル2間の容量を容量C3、フローティング
ゲート112とドレイン3間の容量を容量C4とし、フ
ローティングゲート112の電位をVfgとすると、電
位Vfgは、以下の式で表わされる。
【0008】Vfg=2・C4/C1+C2+C3+C4 このように、非選択セルにおいて本来は0Vになってい
るはずのフローティングゲート112の電位Vfgが、
寄生的に発生する容量C4に応じて上昇する。この電位
上昇により、非選択セルのチャネル形成領域116にチ
ャネルが形成され、電流がもれ、誤った情報を読み出し
てしまうという問題があった。
【0009】この発明は、上記のような問題点を解決
し、誤読み出しを防止できる半導体不揮発性記憶装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる半導体
不揮発性記憶装置においては、前記積層の側面に、全面
に形成した絶縁膜を異方性エッチングして形成された絶
縁性の側壁であって、前記第二領域と前記浮遊型電極と
の対向面積を減少させる側壁を形成したことを特徴とす
る。
【0011】請求項2にかかる半導体不揮発性記憶装置
の製造方法においては、絶縁性側壁を形成した後、前記
第一領域および第二領域を形成するためのイオン注入
を、前記絶縁性側壁形成後に行ない、これにより、前記
第二領域と前記浮遊型電極との対向面積を減少させるこ
を特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1にかかる半導体不揮発性記憶装置は、
前記積層の側面に、全面に形成した絶縁膜を異方性エッ
チングして形成された絶縁性の側壁であって、前記第二
領域と前記浮遊型電極との対向面積を減少させる側壁
形成されている。前記第二領域と浮遊型電極下部の間の
容量は前記浮遊型電極と前記第二領域との対向面積に比
例する。したがって、浮遊型電極の電位上昇を防止する
ことができる。
【0013】請求項2にかかる半導体不揮発性記憶装置
の製造方法は、絶縁性側壁を形成した後、前記第一領域
および第二領域を形成するためのイオン注入を、前記絶
縁性側壁形成後に行ない、これにより、前記第二領域と
前記浮遊型電極との対向面積を減少させる。これによ
り、前記第二領域と浮遊型電極下部の間の寄生容量を減
らすことができる。
【0014】 [参考例] 本発明の一参考例を図面に基づいて説明する。図1に示
すように、フラッシュメモリ41は、Pウェル2内に、
第1領域であるソース4、および第2領域であるドレイ
ン3が形成されている。ドレイン3、ソース4ともn+
層である。ドレイン3、ソース4の間はチャネル形成領
域116である。
【0015】チャネル形成領域116は、第一の絶縁膜
であるトンネル酸化膜7で覆われる。トンネル酸化膜7
の上には、以下の三層を備えた積層114が形成されて
いる。積層114の一番下の層は、浮遊型電極であるフ
ローティングゲート112である。フローティングゲー
ト112の上の層は層間絶縁膜13である。層間絶縁膜
13の上の層は、制御用電極であるコントロールゲート
電極5である。なお、層間絶縁膜13は三層構造(シリ
コン酸化層、シリコン窒化層、シリコン酸化層)をして
いる。
【0016】積層114および基板表面は、第三の絶縁
膜である絶縁膜(SiO2)8で覆われている。
【0017】なお、トンネル酸化膜7の膜厚について
は、一定ではなく、ドレイン3近傍のトンネル酸化膜7
の膜厚の方がフローティングゲート112下部の膜厚よ
り厚く構成されている。
【0018】[製造方法]つぎに、図2を用いて、フラ
ッシュメモリ41の製造方法を説明する。まず、素子分
離を行うため、LOCOS法によりフィールド酸化層を
形成し、全面に、トンネル酸化膜(SiO2)を希釈酸
化により形成する。さらにその上に、フローティングゲ
ート112、層間絶縁膜13、コントロール電極5から
なる三層の積層114を形成する(同図A)。
【0019】本参考例においては、フローティングゲー
ト112は、ポリシリコンで形成し、コントロール電極
5はポリサイドで形成した。また、層間絶縁膜13は、
シリコン酸化膜を希釈酸化により形成し、その上にシリ
コン窒化膜を減圧CVD法により形成し、その上に、シ
リコン酸化膜をウエット酸化することにより形成した。
【0020】この状態から、等方性エッチングによりシ
リコン酸化層71のエッチバックを行う。このようなエ
ッチングにより、シリコン酸化層71は同図Bに示すよ
うにアンダーカット形状に形成される。
【0021】つぎに、同図Cに示すように、基板表面お
よび積層114表面を酸化する。この場合、シリコン酸
化層71についてはフローティングゲート112に覆わ
れているので、ほとんど酸化されない。したがって、基
板表面のシリコン酸化膜8の厚みを、シリコン酸化層7
1より厚く形成することができる。その際、同図Cに示
すように、シリコン酸化膜8は、ゲートバーズビークに
より食込んだ形状となる。このようにして、薄膜のシリ
コン酸化層71の両端に厚膜部72、73が形成され
る。このシリコン酸化層71および厚膜部72、73に
よってトンネル酸化膜7が形成される。
【0022】次に、同図Dに示すように、積層114お
よび積層114の側壁のシリコン酸化膜8をマスクとし
て、不純物をイオン注入し、n+層を形成する。その後、
アニールにより、打込んだ不純物が絶縁性サイドウォー
ル11、12の下部に拡散して、ソース4、ドレイン3
が形成される(図1)。
【0023】つぎに、全面にポリサイドをデポジション
した後、パターニングしてソース電極を形成し、層間膜
(シリコン酸化膜)をCVD法により形成する(図示せ
ず)。その後、ドレイン3領域を露出するための開口を
形成し、全面にAL-Siをデポジションしてパターニング
してビットライン(ドレイン線)を形成する(図示せ
ず)。最後に、パッシベーション膜(図示せず)を形成
して完成させる。
【0024】[使用方法]フラッシュメモリ41はマト
リックス状に接続されて使用される。フラッシュメモリ
41を複数組合わせたマトリックス回路の等価回路15
を図3Aに示す。ここで、同図に示すようにマトリック
ス状に組合わせた場合、行方向、列方向にコントロール
ゲート電極、ドレインが接続されており、さらに、全て
のソースが接続されている。したがって、非選択セルに
書き込み、または、読み出しをしてしまうおそれがあ
る。そこで、等価回路15においては、次に述べるよう
にして、確実に選択セルと非選択セルを区別できるよう
にしている。
【0025】同図Bに、セルC11を選択セルとする場
合の書き込み、消去時および読み出し時に印加する電圧
の一例を示す。
【0026】まず書き込む場合には、ワードラインWL
2には12V、ビットラインBL1には6V、その他に
は、0Vを印加する。
【0027】同図Aに戻って、選択セルC11の、コン
トロールゲート電極5にPウェル2の電位より12V高
い電位が与えられる。このような電圧を印加することに
より、ドレイン3近傍で発生したホットエレクトロン
は、シリコン酸化膜7の電位障壁を飛び越えてフローテ
ィングゲート112内に流入する。これにより、チャネ
ル形成領域116にチャネルを形成させるのに必要なコ
ントロールゲート電圧のしきい値が上昇する。この状態
が、フラッシュメモリセル1に情報”1”が書込まれた
状態である。
【0028】なお、非選択セルC10、C12について
は、コントロールゲート電極5に0Vが印加されている
為、チャネル形成領域116にチャネルが形成されず、
情報”1”が書込まれることはない。また、非選択セル
C10、C12についてはコントロールゲート電極5に
0Vが印加されているが、ビットラインBL2には0V
が印加されている為、情報”1”が書込まれることはな
い。
【0029】一方、セルC11に情報”0”を記憶させ
る(消去する)場合、フローティングゲート112に流
入させた電子を、ドレイン3に戻してやればよい。フラ
ッシュメモリにおいては、セルC11と同じソースライ
ンSに接続しているセルを一括消去する。具体的には、
同図Bに示すように、ソースラインSに12V、ビット
ラインBL1、BL2をオープンし、その他については
0Vを印加する。これにより、書込時とは反対方向の電
界が発生し、F−N(Fowler-Nordheim)トンネリングに
より電子がドレイン3に引戻される。
【0030】このように電子が引戻されることにより、
チャネル形成領域116にチャネルを形成させるのに必
要なコントロールゲート電圧のしきい値が降下する。こ
れにより、選択セルC11に情報”0”を記憶させた状
態(消去状態)となる。
【0031】つぎに、フラッシュメモリ41の読み出し
動作について説明する。セルC11を選択セルとする場
合は、ワードラインWL2に5V、ビットラインBL1
に2V印加するとともにセンスアンプを接続する。ま
た、ビットラインBL2をオープンにして、その他につ
いては0Vを印加する。
【0032】選択セルC11について見てみると、セル
C11が、書込状態であれば、既に述べたようにチャネ
ル形成領域116にチャネルが形成されず、ドレイン3
とソース4間に電流が流れない。これに対して、非書込
状態であれば、チャネル形成領域116にチャネルが形
成されドレイン3とソース4間に電流が流れ、これをビ
ットラインBL1に接続したセンスアンプで読み取れば
よい。
【0033】ここで、非選択セルC10、C12につい
て見てみると、ビットラインBL1に2Vを印加してい
ることから、ドレイン3に2Vが印加される。しかし、
フラッシュメモリ41においては、図1に示すように、
ドレイン近傍のトンネル酸化膜7の膜厚がフローティン
グゲート112下部の膜厚より厚い。ここで、ドレイン
3とフローティングゲート112間の容量は、ドレイン
3とフローティングゲート112間の酸化膜の膜厚に反
比例する。したがって、前記容量を減らし、非選択セル
のフローティングゲート112の電位の上昇を予防する
ことができる。これにより、電流が漏れることによる誤
読み出しを防止できる。
【0034】
【実施例】図4に本発明にかかる一実施例であるフラッ
シュメモリ1を示す。フラッシュメモリ1とフラッシュ
メモリ41との違いは、トンネル酸化膜7の膜厚が一定
で、かつ、積層114の側壁に絶縁性側壁である絶縁性
サイドウォール11、12が設けられている点である。
これ以外の構造は同様なので、説明は省略する。
【0035】つぎに、図5を用いて、フラッシュメモリ
1の製造方法を説明する。基板表面にシリコン酸化層7
1を形成し、その上に、フローティングゲート112、
層間絶縁膜13、コントロール電極5からなる三層の積
層114を形成するまでは、フラッシュメモリ41と同
様である(同図A参照)。
【0036】その後、同図Bに示すように、側壁用絶縁
膜であるシリコン酸化膜18をCVD法によりデポジシ
ョンして10μmの厚みで形成する。この状態から、リ
アクティブイオンエッチング(RIE)を用いた異方性
エッチングにより、同図Cに示すように絶縁性サイドウ
ォール11、12が残るようにエッチバックを行う。
【0037】なお、エッチバックは、エッチングが基板
表面に達した後、終了するようにしてもよい。仮にエッ
チバックが深く進行した場合であっても、異方性エッチ
ングは垂直方向にのみ進行する為、エッチバックが深く
進行したとしても、絶縁性サイドウォール11、12の
幅Dは、ほとんど影響を受けないからである。
【0038】次に、同図Dに示すように、積層114お
よび絶縁性サイドウォール11、12をマスクとして、
不純物をイオン注入し、n+層を形成する。その後、アニ
ールにより、打込んだ不純物が絶縁性サイドウォール1
1、12の下部に拡散して、ソース4、ドレイン3が形
成される(図4)。
【0039】その後、ソース電極、層間膜、ビットライ
ン(ドレイン線)、パッシベーション膜(図示せず)の
形成については、フラッシュメモリ41と同様にして完
成させる。
【0040】このように、積層114に隣接して絶縁性
サイドウォール11、12を設け、積層114および絶
縁性サイドウォール11、12をマスクとして、イオン
注入を行なうことにより、絶縁性サイドウォール11、
12の下部にはイオン注入されることがない。すなわ
ち、絶縁性サイドウォール11、12は、不純物注入防
止膜として機能する。したがって、その後のアニールに
より、打込んだ不純物が拡散しても、ドレイン3、ソー
ス4がフローティングゲート112下部まで拡大するこ
とがない。
【0041】なお、絶縁性サイドウォール11、12
は、シリコン酸化膜18を異方性エッチングすることに
より形成されるので、絶縁性サイドウォール11、12
の幅Dは、シリコン酸化膜18の厚みによって決められ
る。シリコン酸化膜18はすでに述べたように、CVD
法によって形成するので、その厚みについては、精密に
制御することが出来る。したがって、絶縁性サイドウォ
ール11、12の幅Dを精密に制御できる。
【0042】一方、アニールを行なったことにより不純
物が拡散する領域も精密に制御できる。したがって、ド
レイン3のn+層とフローティングゲート112の位置
関係を精密に制御できる。これにより、ドレイン3とフ
ローティングゲート112間に発生する容量を減少させ
ることができる。なぜなら、前記容量は、ドレイン3と
フローティングゲート112との対向面積に比例するか
らである。
【0043】また、本実施例においては、CVD法を用
いて絶縁性サイドウォール11、12を形成している。
したがって、膜厚の厚いシリコン酸化膜を積層113の
側面に形成することができる。
【0044】なお、フラッシュメモリ1を複数組合わせ
たマトリックス回路の使用方法については、図3と同様
であるので説明は省略する。
【0045】[他の応用例]なお、フラッシュメモリ4
1においては、基板表面および積層114表面を酸化す
る前に、シリコン酸化層71を等方性エッチングするよ
うにしている。しかし、シリコン酸化層71の等方性エ
ッチングを省略してもよい。このようにしても、イオン
注入の前に積層114の表面を酸化することにより、イ
オン注入の際、積層114の側面のシリコン酸化膜8
が、不純物注入防止膜として機能する。したがって、ド
レイン3とフローティングゲート112とのオーバーラ
ップ量W(図7参照)を減らすことができる。この場
合、シリコン酸化膜8はマスクとして機能する程度の膜
厚が必要となる。
【0046】また、ドレイン3近傍のトンネル酸化膜7
の厚みを、フローティングゲート112より厚くすると
ともに、積層114の側壁に絶縁性サイドウォール1
1、12が設けられたフラッシュメモリとして構成して
もよい。このような構成とすることにより、非選択セル
から電流が漏れることをより確実に防止するとともに、
安定動作が可能となる。
【0047】なお、上記各実施例においては、ソース4
近傍もドレイン3近傍と同様の構造をしている。しか
し、必ずしもこのような構成にしなくとも、ソース4近
傍は従来と同様の構造としてもよい。このような構成と
しても、非選択セルのソース4には0Vしか印加されな
いので、非選択セルからの電流のもれが発生することが
ないからである。
【0048】また、本実施例においては、層間絶縁膜1
3に、三層構造(シリコン酸化層6a、シリコン窒化層6
b、シリコン酸化層6c)のものを用いたが、二層構造
(シリコン酸化層6a、シリコン窒化層6b)のものを用い
てもよい。
【0049】また、フラッシュメモリ1においては、シ
リコン酸化膜18をデポジションしてからエッチングを
行ない、絶縁性サイドウォール11、12を残すように
している。しかし、レジストで覆って不要部分を取り除
くようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】請求項1にかかる半導体不揮発性記憶装
置は、前記積層の側面に、全面に形成した絶縁膜を異方
性エッチングして形成された絶縁性の側壁であって、
記第二領域と前記浮遊型電極との対向面積を減少させる
側壁が形成されている。前記第二領域と浮遊型電極下部
の間の容量は前記浮遊型電極と前記第二領域との対向面
積に比例する。したがって、浮遊型電極の電位上昇を防
止することができる。これにより、前記浮遊型電極の電
位上昇を防止でき、非選択セルから電流が漏れることが
ない。すなわち、誤読み出しを防止できる半導体不揮発
性記憶装置を提供することができる。
【0051】請求項2にかかる半導体不揮発性記憶装置
の製造方法においては、絶縁性側壁を形成した後、前記
第一領域および第二領域を形成するためのイオン注入
を、前記絶縁性側壁形成後に行ない、これにより、前記
第二領域と前記浮遊型電極との対向面積を減少させる
したがって、前記第二領域と前記浮遊型電極との対向面
積を減少させることができる。これにより、前記第二領
域と浮遊型電極下部の間の寄生容量を減らすことがで
き、誤読み出しを防止できる半導体不揮発性記憶装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フラッシュメモリ41を示す図である。
【図2】フラッシュメモリ41の製造工程を示す図であ
る。
【図3】フラッシュメモリ41をマトリックス状に組合
わせた図である。Aはマトリックス状に組合わせた等価
回路図であり、Bは、各動作における電圧を表わした一
例である。
【図4】他の実施例であるフラッシュメモリ1を示す図
である。
【図5】フラッシュメモリ1の製造工程を示す図であ
る。
【図6】従来のフラッシュメモリの構造を示す図であ
る。Aはフラッシュメモリをマトリックス状に組合わせ
た図であり、B、Cは選択セルC12を示す図である。
【図7】従来のフラッシュメモリにおいて、容量が発生
する状態を示す図である。Aは、ドレイン3近傍の拡大
図であり、Bは等価回路を示す図である。
【符号の説明】
3・・・ドレイン 4・・・ソース 5・・・コントロールゲート電極 7・・・トンネル酸化膜 11、12・・・絶縁性サイドウォール 13・・・層間絶縁膜 112・・・フローティングゲート 116・・・チャネル形成領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/8247 H01L 29/788 H01L 29/792

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)第一領域、 B)第一領域との間に電路形成可能領域を形成するよう
    に設けられた第二領域、 C)電路形成可能領域を覆う第一の絶縁膜、 D)以下を有する積層、 d1)第一の絶縁膜上に設けられ、電荷を蓄える浮遊型電
    極、 d2)前記浮遊型電極上に設けられた第二の絶縁膜、 d3)前記第二の絶縁膜上に設けられた制御用電極、 を備えた半導体不揮発性記憶装置において、 E)前記積層の側面に、全面に形成した絶縁膜を異方性
    エッチングして形成された絶縁性の側壁であって、前記
    第二領域と前記浮遊型電極との対向面積を減少させる側
    壁を形成したこと、 を特徴とする半導体不揮発性記憶装置。
  2. 【請求項2】 A)半導体基板表面に第一の絶縁膜を形成する工程、 B)前記第一の絶縁膜上の一部に、以下の三層を備えた
    積層を形成する工程、b1)電荷を蓄える浮遊型電極、 b2)前記浮遊型電極の上に設けられた第二の絶縁膜、 b3)前記第二の絶縁膜上に設けられた制御用電極、 C)前記積層および前記第一の絶縁膜を覆う側壁用絶縁
    膜を形成する工程、 D)前記側壁用絶縁膜を異方性エッチングし、前記積層
    の側面に絶縁性側壁を形成する工程、 E)前記半導体基板内に不純物をイオン注入し、第一領
    域および第二領域を形成する工程、 を備えた半導体不揮発性記憶装置の製造方法であって、 前記第一領域および第二領域を形成するためのイオン注
    入を、前記絶縁性側壁形成後に行ない、これにより、
    記第二領域と前記浮遊型電極との対向面積を減 少させる
    こと、 を特徴とする半導体不揮発性記憶装置の製造方法。
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