JP2820498B2 - 鋼板・コンクリート合成構造 - Google Patents
鋼板・コンクリート合成構造Info
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- JP2820498B2 JP2820498B2 JP2103081A JP10308190A JP2820498B2 JP 2820498 B2 JP2820498 B2 JP 2820498B2 JP 2103081 A JP2103081 A JP 2103081A JP 10308190 A JP10308190 A JP 10308190A JP 2820498 B2 JP2820498 B2 JP 2820498B2
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- steel plate
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- concrete
- composite structure
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、片側コンクリート,片側鋼板から成る鋼板
・コンクリート合成構造に関する。
・コンクリート合成構造に関する。
第4図,第5図により従来の鋼板・コンクリート合成
構造を説明する。
構造を説明する。
第4図はコンクリート2と鋼板1との一体化を図るた
めのズレ止めとしてアングル5を用いたもので、第5図
は該ズレ止めとしてスタツド6を使用した従来形式の合
成構造である。これらアングル5及びスタツド6はそれ
ぞれ溶接又はスタツド溶接により鋼板1に固着される。
めのズレ止めとしてアングル5を用いたもので、第5図
は該ズレ止めとしてスタツド6を使用した従来形式の合
成構造である。これらアングル5及びスタツド6はそれ
ぞれ溶接又はスタツド溶接により鋼板1に固着される。
主鉄筋3と配力筋4は図示しない手段で所定の位置に
保持され、同様に所定位置に保持された図示しない型枠
を用いてコンクリート2は打設される。このようにコン
クリート打設作業においては主鉄筋3と配力筋4とを保
持する他の手段を必要とする。
保持され、同様に所定位置に保持された図示しない型枠
を用いてコンクリート2は打設される。このようにコン
クリート打設作業においては主鉄筋3と配力筋4とを保
持する他の手段を必要とする。
一方、合成構造の強度設計上重要な終局耐力は、鋼板
1,コンクリート2,主鉄筋3,配力筋4の結合度(外力が作
用した時の断面保持効果)により支配され、特に、外力
により鋼板1と主鉄筋3が離れようとするのを防止すれ
ば終局耐力は向上する。しかし、第4図,第5図に示す
方法では鋼板1と主鉄筋3との離れを防止するのは引張
強度の小さいコンクリート2だけである。
1,コンクリート2,主鉄筋3,配力筋4の結合度(外力が作
用した時の断面保持効果)により支配され、特に、外力
により鋼板1と主鉄筋3が離れようとするのを防止すれ
ば終局耐力は向上する。しかし、第4図,第5図に示す
方法では鋼板1と主鉄筋3との離れを防止するのは引張
強度の小さいコンクリート2だけである。
また、外力が作用すると合成構造には軸力,曲げ,セ
ン断の各力が作用するが、軸力及び曲げについてはコン
クリート2の圧縮強度鋼板1及び主鉄筋3の圧縮強度及
び引張強度で抵抗し、セン断についてはコンクリート2
のセン断強度で抵抗する。しかるに、コンクリート2の
セン断強度は一般に小さく、図示しないセン断補強筋を
鋼板1に直角に鋼板1から主鉄筋3まで配置する場合が
多く、セン断補強筋が別に必要となる。
ン断の各力が作用するが、軸力及び曲げについてはコン
クリート2の圧縮強度鋼板1及び主鉄筋3の圧縮強度及
び引張強度で抵抗し、セン断についてはコンクリート2
のセン断強度で抵抗する。しかるに、コンクリート2の
セン断強度は一般に小さく、図示しないセン断補強筋を
鋼板1に直角に鋼板1から主鉄筋3まで配置する場合が
多く、セン断補強筋が別に必要となる。
以上述べたように従来の合成構造では、次のような問
題点がある。
題点がある。
1) 施工上主鉄筋3と配力筋4の保持機構を必要とす
る。
る。
2) 外力が作用したときの断面保持能力が小さい。
3) セン断補強筋を必要とする。
本発明は、ズレ止め効果があると同時に、上記3つの
問題点を一挙に解決した鋼板・コンクリート合成構造を
提供することを目的とするものである。
問題点を一挙に解決した鋼板・コンクリート合成構造を
提供することを目的とするものである。
第1図に示すごとく、鋼板1に頭付長尺スタッド7を
溶接固着し、この長尺スタッド7の頭部8をコンクリー
ト2中の鋼板1と反対側の主鉄筋3まで延長せしめ、長
尺スタッド7の頭部8と柄との間に形成される顎の部分
に主鉄筋3及び配力筋4を配設し、長尺スタッド7の長
さ方向について主鉄筋3ならびに配力筋を係止した状態
とすることで、長尺スタッド7の頭部8に主鉄筋3及び
配力筋4を抱き込ませる構造とする。
溶接固着し、この長尺スタッド7の頭部8をコンクリー
ト2中の鋼板1と反対側の主鉄筋3まで延長せしめ、長
尺スタッド7の頭部8と柄との間に形成される顎の部分
に主鉄筋3及び配力筋4を配設し、長尺スタッド7の長
さ方向について主鉄筋3ならびに配力筋を係止した状態
とすることで、長尺スタッド7の頭部8に主鉄筋3及び
配力筋4を抱き込ませる構造とする。
施工にあたっては、頭付長尺スタツド7と主鉄筋3及
び配力筋4とは頭付長尺スタツド7の頭部8の部分でス
ポツト溶接又は鋼線などによる固縛で固着する。
び配力筋4とは頭付長尺スタツド7の頭部8の部分でス
ポツト溶接又は鋼線などによる固縛で固着する。
1) 頭付長尺スタツド7を鋼板1に溶接・固着するた
め、鋼板1とコンクリート2のズレ止め効果がある。
め、鋼板1とコンクリート2のズレ止め効果がある。
2) 施工に際して、頭付長尺スタツド7が主鉄筋3及
び配力筋4を保持するので、他の主鉄筋3と配力筋4の
保持の手段が不要となる。
び配力筋4を保持するので、他の主鉄筋3と配力筋4の
保持の手段が不要となる。
3) 長尺スタッド7の頭部8が主鉄筋3ならびに配力
筋4を係止した状態となるので、鋼板1と主鉄筋3とが
離れようとする方向に外力が作用しても、断面保持効果
が得られて終局耐力が向上する。
筋4を係止した状態となるので、鋼板1と主鉄筋3とが
離れようとする方向に外力が作用しても、断面保持効果
が得られて終局耐力が向上する。
4) 頭付長尺スタツド7がコンクリート2中にその厚
さ方向にあるため、セン断補強筋として働く。
さ方向にあるため、セン断補強筋として働く。
第1図は本発明の第1実施例である。
鋼板1に、所定長さの頭付長尺スタツド7を直角にス
タツド溶接で固着し、主鉄筋3及び配力筋4をその頭部
8で抱き込み、頭部8と主鉄筋3及び配力筋4とはスポ
ツト溶接で固着するか、又は鋼線などで固縛固定する。
その後、図示しない型枠を外面(図の右手前側)に設置
し、コンクリート2を流し込み硬化させる。
タツド溶接で固着し、主鉄筋3及び配力筋4をその頭部
8で抱き込み、頭部8と主鉄筋3及び配力筋4とはスポ
ツト溶接で固着するか、又は鋼線などで固縛固定する。
その後、図示しない型枠を外面(図の右手前側)に設置
し、コンクリート2を流し込み硬化させる。
主鉄筋3及び配力筋4は、2本とし長尺スタツド7の
頭部8の部分でスタツドの柄を両側からはさみ込む形と
しても良い。
頭部8の部分でスタツドの柄を両側からはさみ込む形と
しても良い。
第2図及び第3図は、頭付長尺スタツド7と、アング
ル5又は短尺スタツド6とを併用した第2,第3実施例
で、これらアングル5又は短尺スタツド6は、頭付長尺
スタツド7のみでは鋼板1とコンクリート2のズレ止め
効果が得られない場合に用いられる。
ル5又は短尺スタツド6とを併用した第2,第3実施例
で、これらアングル5又は短尺スタツド6は、頭付長尺
スタツド7のみでは鋼板1とコンクリート2のズレ止め
効果が得られない場合に用いられる。
第6図は、従来の短尺スタツドによる合成構造梁(C
型)と本発明による頭付長尺スタツドによる合成構造梁
(A型)の両端支持中央載荷による載荷試験の結果を示
す。
型)と本発明による頭付長尺スタツドによる合成構造梁
(A型)の両端支持中央載荷による載荷試験の結果を示
す。
第6図より明らかなように、本発明による合成構造梁
(A型)は終局耐力が向上するばかりでなく、破壊に至
るまでのエネルギーの吸収量が著しく大きくなり、優れ
た性能を示している。
(A型)は終局耐力が向上するばかりでなく、破壊に至
るまでのエネルギーの吸収量が著しく大きくなり、優れ
た性能を示している。
本発明による鋼板・コンクリート合成構造は、鋼板に
頭付長尺スタツドを溶接し、同長尺スタツドの頭部をコ
ンクリート中の鋼板と反対側の主鉄筋まで延長せしめ、
主鉄筋及び配力筋を長尺スタツドの頭部に抱き込ませた
ことにより、次の効果を有する。
頭付長尺スタツドを溶接し、同長尺スタツドの頭部をコ
ンクリート中の鋼板と反対側の主鉄筋まで延長せしめ、
主鉄筋及び配力筋を長尺スタツドの頭部に抱き込ませた
ことにより、次の効果を有する。
1) 頭付長尺スタツドは鋼板への固着部付近におい
て、従来構造と同様なズレ止めの効果を持つ。
て、従来構造と同様なズレ止めの効果を持つ。
2) コンクリートの施工に際し、主鉄筋及び配力筋を
頭付長尺スタツドにスポツト溶接又は固縛により保持す
ることができる。
頭付長尺スタツドにスポツト溶接又は固縛により保持す
ることができる。
3) 長尺スタッドの頭部が主鉄筋ならびに配力筋を係
止した状態となるので、鋼板と主鉄筋とが離れようとす
る方向に外力が作用しても、断面保持効果が得られて終
局耐力が向上する。
止した状態となるので、鋼板と主鉄筋とが離れようとす
る方向に外力が作用しても、断面保持効果が得られて終
局耐力が向上する。
4) 頭付長尺スタツドが、コンクリート中に同コンク
リートの厚さ方向にあるため、セン断補強の効果を有す
る。
リートの厚さ方向にあるため、セン断補強の効果を有す
る。
第1図は本発明の第1実施例に係る鋼板・コンクリート
合成構造の一部を切欠いた斜視図,第2図は本発明の第
2実施例の一部を切欠いた斜視図,第3図は本発明の第
3実施例の一部を切欠いた斜視図,第4図は従来の合成
構造の一部を切欠いた斜視図,第5図は他の従来の合成
構造の一部を切欠いた斜視図,第6図は本発明による合
成構造と従来の合成構造の耐力を示す載荷試験のグラフ
である。 1……鋼板、2……コンクリート 3,4……鉄筋、7……頭付長尺スタツド
合成構造の一部を切欠いた斜視図,第2図は本発明の第
2実施例の一部を切欠いた斜視図,第3図は本発明の第
3実施例の一部を切欠いた斜視図,第4図は従来の合成
構造の一部を切欠いた斜視図,第5図は他の従来の合成
構造の一部を切欠いた斜視図,第6図は本発明による合
成構造と従来の合成構造の耐力を示す載荷試験のグラフ
である。 1……鋼板、2……コンクリート 3,4……鉄筋、7……頭付長尺スタツド
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04C 5/06 E04B 1/16 B28B 23/02
Claims (1)
- 【請求項1】鋼板に頭付長尺スタッドを溶接し、同長尺
スタッドの頭部をコンクリート中の鋼板と反対側の主鉄
筋まで延長せしめ、主鉄筋及び配力筋を長尺スタッドの
頭部と柄との間に形成される顎の部分に配設し長尺スタ
ッドの長さ方向について主鉄筋ならびに配力筋を係止し
た状態で、鋼板の鉄筋側をコンクリート層としたことを
特徴とする鋼板・コンクリート合成構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2103081A JP2820498B2 (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | 鋼板・コンクリート合成構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2103081A JP2820498B2 (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | 鋼板・コンクリート合成構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH045359A JPH045359A (ja) | 1992-01-09 |
JP2820498B2 true JP2820498B2 (ja) | 1998-11-05 |
Family
ID=14344690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2103081A Expired - Fee Related JP2820498B2 (ja) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | 鋼板・コンクリート合成構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2820498B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002371545A (ja) * | 2001-06-13 | 2002-12-26 | Shimizu Corp | 合成地下外壁およびその施工方法 |
KR101991071B1 (ko) * | 2017-04-18 | 2019-06-19 | 주식회사 포스코건설 | 앵커와 스터드로 보강된 파형강판 콘크리트 합성 구조물 |
JP7219569B2 (ja) * | 2018-09-12 | 2023-02-08 | 大成建設株式会社 | 合成デッキスラブ |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5641946A (en) * | 1979-09-12 | 1981-04-18 | Kushiro Seisakusho Kk | Synthetic concrete reinforced steel floor plate |
JP2615842B2 (ja) * | 1988-05-17 | 1997-06-04 | 鹿島建設株式会社 | 合成床板 |
-
1990
- 1990-04-20 JP JP2103081A patent/JP2820498B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH045359A (ja) | 1992-01-09 |
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