JP2899660B2 - 耐震性強化k型ブレース - Google Patents

耐震性強化k型ブレース

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鉄骨系構造物の耐震構造として一般に採用
されているK型ブレースの耐震性を向上させることがで
きる、耐震性強化K型ブレースに関するものである。
〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕
従来、鉄骨系構造物の耐震構造として一般にK型ブレ
ースが採用されているが、ブレース軸材は、その細長比
によって決まる臨界圧縮力を超す圧縮力を受けると座屈
を起こし始め、以後急激に座屈が進行してブレースの耐
力が激減する性質があるため、K型ブレースの耐座屈強
度をいかにして強化させるかが構造物の耐震設計上の問
題となっていた。
本発明は、上記従来のK型ブレースの問題に鑑み、こ
れを解決することを課題としてなされたものであって、
K型ブレースの軸材の耐座屈強度および躯体取り付け部
の取り付け強度を強化し、構造物の耐震性を従来以上に
向上させることができる、耐震性強化K型ブレースを提
供することを目的にしている。
〔課題を解決するための手段〕
主軸部の両端に拡幅した躯体取り付け部が一体に形成
された横断面十字型の鉄骨材で成る十字型ブレース軸材
と、該主軸部の周囲に配筋した縦鉄筋およびスパイラル
鉄筋と、該主軸部の両端部に位置して該縦鉄筋の外側を
囲むように設けた亀裂防止用の囲み鋼板とを有し、該主
軸部の表面にはアンボンド剤の被覆を施すと共に、該主
軸部の十字の各縁部を弾性材で被覆し、該主軸部を、該
縦鉄筋、該スパイラル鉄筋、該囲み鋼板を内部に埋設す
るように鋼繊維補強コンクリートを打設してなるプレキ
ャストコンクリートで被覆したことを特徴としている。
〔作用〕
叙上のごとく、ブレース軸材は座屈強度が大な横断面
十字型の鉄骨材で成り、しかもその主軸部が縦筋とスパ
イラル筋を配筋した鋼繊維補強プレキャストコンクリー
ト内に埋め込まれて強力に拘束されているため、大きな
地震力に対抗することができるとともに、亀裂が発生し
易いプレキャストコンクリートの両端部は囲み鋼板で拘
束されて亀裂が防止されるため耐破壊力が高く、またプ
レキャストコンクリートで被覆されない主軸部両端の躯
体取り付け部は、拡幅し長さを短くしているため、この
耐座屈強度も高く、かつ短い長さでも十分な数の取り付
けボルトを配置することができ、躯体との接合強度も十
分確保される。
また、十字型鉄骨の表面にはアンボンド剤を塗布し、
十字型鉄骨の断面のみでブレースの剛性を調節できるよ
うにしたため、過度な応力集中を招かずに、高耐力、高
靱性の耐震要素が形成されると共に、十字型ブレース軸
材の縁部にネオプレンゴム、スタロイフォーム等の弾性
材を被覆してあるため、ブレースの軸方向の歪みに対す
る逃げも確保される。
〔実施例〕
以下本発明を図示の一実施例に基いて詳細に説明す
る。
第1図は本発明に係る耐震性強化K型ブレースの一部
断面側面図、第2図は第1図のA−A線矢視断面図、第
3図は第1図のB−B線矢視断面図、第4図は第1図の
C−C線矢視断面図、第5図はK型ブレースを鉄骨構造
物に組み込んだ状態の立面図である。
図において、1は鉄骨構造物、2は鉄骨構造物1の上
下階の梁1a,1a′と左右の柱1b,1b′に囲まれた軸組み内
に組み付けた本発明に係る耐震性強化K型ブレースであ
る。3は主軸部3aの両端に拡幅した躯体取り付け部3bを
一体に形成した横断面十字型の鉄骨材で成る十字型ブレ
ース軸材で、上記主軸部3aの十字の縁部にネオプレンゴ
ム、スタイロフォーム等の弾性材4が被覆され、また全
表面に型枠剥離材等のアンボンド材5が被覆されてい
る。6は上記十字型ブレース軸材3の主軸部3aを埋め込
んだプレキャストコンクリートで、該プレキャストコン
クリート6は内部に、縦筋7とスパイラル筋8を配筋
し、また主軸部3aの両端部に、縦筋7の外側を囲むコン
クリート端部の亀裂防止用の囲み鋼板9を設けて鋼繊維
補強コンクリートを打設してある。
十字型ブレース軸材3の躯体取り付け部3bは主軸部3a
より拡幅されているため、プレキャストコンクリート6
打設に際し、十字型軸材3を型枠に挿入する時は、躯体
取り付け部3bの幅方向を型枠の対角線方向に向けて型枠
の一端から挿入し、型枠の他端から出たところで正規方
向に戻し、内部の配筋をした後、鋼繊維補強コンクリー
トを打設する。
叙上への耐震性強化K型ブレース2の鉄骨構造物1へ
の組み付けは、上階の梁1aの中央部、および下階の梁1
a′と左右の柱1b,1b′との各仕口に夫々十字型ブレス軸
材3の躯体取り付け部3bと同様の断面十字型の取り付け
部を形成したガセットプレート10を固着し、これに左右
一対の耐震性強化K型ブレース2,2の各両端の十字型の
躯体取り付け部3bを整合し、各取り付け部の両面に接続
鋼板11を当て、ボルト孔に高ボルト12を挿入してボルト
締めする。十字型ブレース軸材3の躯体取り付け部3bは
拡幅されているため、短い長さでも十分な数の取り付け
ボルトを配置することができ、強力な接合強度が確保さ
れる。
〔発明の効果〕
主軸部の両端に拡幅した躯体取り付け部が一体に形成
された横断面十字型の鉄骨材で成る十字型ブレース軸材
と、該主軸部の周囲に配筋した縦鉄筋およびスパイラル
鉄筋と、該主軸部の両端部に位置して該縦鉄筋の外側を
囲むように設けた亀裂防止用の囲み鋼板とを有し、該主
軸部の表面にはアンボンド剤の被覆を施すと共に、該主
軸部の十字の各縁部を弾性材で被覆し、該主軸部を、該
縦鉄筋、該スパイラル鉄筋、該囲み鋼板を内部に埋設す
るように鋼繊維補強コンクリートを打設してなるプレキ
ャストコンクリートで被覆したものであるから、十字型
鉄骨の表面にはアンボンド剤を塗布し、十字型鉄骨の断
面のみでブレースの剛性を調節できるようにしたため、
過度な応力集中を招かずに、高耐力、高靱性の耐震要素
が形成されると共に、十字型ブレース軸材の十字の縁部
に弾性材を被覆してあるため、ブレースの軸方向の歪に
対する逃げが確保される。
さらに、亀裂防止用の囲み鋼板は縦鉄筋の外側を囲む
ようにしてコンクリート中に埋設されているので、スパ
イラル筋の端部と一体となって縦筋を補強しており、亀
裂防止効果が高い。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は本発明に係る
耐震性強化K型ブレースの一部断面側面図、第2図は第
1図のA−A線矢視断面図、第3図は第1図のB−B線
矢視断面図、第4図は第1図のC−C線矢視断面図、第
5図はK型ブレースを鉄骨構造物に組み込んだ状態の立
面図である。 2……耐震性強化K型ブレース、3……十字型ブレース
軸材、3a……主軸部、3b……躯体取り付け部、4……弾
性材、5……アンボンド剤、6……プレキャストコンク
リート、7……縦筋、8……スパイラル筋、9……囲み
鋼板。
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭63−101603(JP,U) 実開 昭56−8768(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/24 E04B 1/58

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主軸部の両端に拡幅した躯体取り付け部が
    一体に形成された横断面十字型の鉄骨材で成る十字型ブ
    レース軸材と、該主軸部の周囲に配筋した縦鉄筋および
    スパイラル鉄筋と、該主軸部の両端部に位置して該縦鉄
    筋の外側を囲むように設けた亀裂防止用の囲み鋼板とを
    有し、該主軸部の表面にはアンボンド剤の被覆を施すと
    共に、該主軸部の十字の各縁部を弾性材で被覆し、該主
    軸部を、該縦鉄筋、該スパイラル鉄筋、該囲み鋼板を内
    部に埋設するように鋼繊維補強コンクリートを打設して
    なるプレキャストコンクリートで被覆したことを特徴と
    する耐震性強化K型ブレース。
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US7174680B2 (en) 2002-05-29 2007-02-13 Sme Steel Contractors, Inc. Bearing brace apparatus
JP4958487B2 (ja) * 2006-06-29 2012-06-20 日立機材株式会社 摩擦接合構造
JP5498103B2 (ja) * 2009-09-10 2014-05-21 株式会社フジタ 座屈拘束ブレース
JP5498122B2 (ja) * 2009-10-14 2014-05-21 株式会社フジタ 座屈拘束ブレースの取付構造の構築方法
US9631391B2 (en) * 2013-04-08 2017-04-25 Nippon Steel & Sumikin Engineering Co., Ltd Buckling restrained brace and load-bearing structure provided with the same

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