JP2572659B2 - 耐震性強化ｋ型ブレース - Google Patents
耐震性強化ｋ型ブレースInfo
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- JP2572659B2 JP2572659B2 JP2051497A JP5149790A JP2572659B2 JP 2572659 B2 JP2572659 B2 JP 2572659B2 JP 2051497 A JP2051497 A JP 2051497A JP 5149790 A JP5149790 A JP 5149790A JP 2572659 B2 JP2572659 B2 JP 2572659B2
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- Japan
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- brace
- shaft
- viscoelastic material
- steel
- brace shaft
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、鉄骨系構造物の耐震構造として一般に採用
されているＫ型ブレースの耐震性を向上させる構造に関
するものである。
されているＫ型ブレースの耐震性を向上させる構造に関
するものである。
［従来の技術］ 従来、鉄骨系構造物の耐震構造として一般にＫ型ブレ
ースが採用されている。地震時には構造物は大きな水平
力を受け、この時ブレース軸材には引張力と圧縮力とが
作用するが、一般に細長比λの大きいブレースは、同じ
作用力でも引張力に対しては耐力が強く、圧縮力に対し
ては耐力が弱いという性質がある。すなわち、ブレース
は、その細長比λによって決まる臨界圧縮力を超える圧
縮力を受けると座屈を起こし始め、以後急に座屈が進行
してブレースの耐力が激減する性質があり、Ｋ型ブレー
スの耐座屈強度をいかにして強化させるかが構造物の耐
震設計上の問題となっていた。
ースが採用されている。地震時には構造物は大きな水平
力を受け、この時ブレース軸材には引張力と圧縮力とが
作用するが、一般に細長比λの大きいブレースは、同じ
作用力でも引張力に対しては耐力が強く、圧縮力に対し
ては耐力が弱いという性質がある。すなわち、ブレース
は、その細長比λによって決まる臨界圧縮力を超える圧
縮力を受けると座屈を起こし始め、以後急に座屈が進行
してブレースの耐力が激減する性質があり、Ｋ型ブレー
スの耐座屈強度をいかにして強化させるかが構造物の耐
震設計上の問題となっていた。
［発明が解決しようとする課題］ 本発明は、かかる不具合を解消するべく創案されたも
のであって、Ｋ型ブレースの軸材の耐座屈強度を強化す
ることで、構造物の耐震性を向上させることができる耐
震性強化Ｋ型ブレースを提供することを目的とするもの
である。
のであって、Ｋ型ブレースの軸材の耐座屈強度を強化す
ることで、構造物の耐震性を向上させることができる耐
震性強化Ｋ型ブレースを提供することを目的とするもの
である。
［課題を解決するための手段］ かかる目的を達成するべく本発明が採用した技術手段
は、対向する長尺状の平鋼間に、その長さ方向両端に余
端部を残してフィラープレートを挾持させてブレース軸
材を構成し、該ブレース軸材の外周面には該余端部を残
して粘弾性材を被覆すると共に、該ブレース軸材の周囲
には該粘弾性材を介在させて主筋及びスパイラルフープ
を配筋した鋼繊維コンクリートを配設し、該ブレース軸
材は、前記平鋼の対向する余端部間にガゼットプレート
を挾持固着させることで軸組み内に組み付けられること
を特徴とする。
は、対向する長尺状の平鋼間に、その長さ方向両端に余
端部を残してフィラープレートを挾持させてブレース軸
材を構成し、該ブレース軸材の外周面には該余端部を残
して粘弾性材を被覆すると共に、該ブレース軸材の周囲
には該粘弾性材を介在させて主筋及びスパイラルフープ
を配筋した鋼繊維コンクリートを配設し、該ブレース軸
材は、前記平鋼の対向する余端部間にガゼットプレート
を挾持固着させることで軸組み内に組み付けられること
を特徴とする。
［作用］ 本発明のブレース軸材が引張力を受けると、ブレース
軸材と、その周囲に設けられたコンクリートとの間に
は、縁切り効果と減衰効果を有する粘弾性材が介在され
ているので、周囲のコンクリートに妨げられることなく
引張力に応じて伸びることができ、引張力に弱いコンク
リートを破壊することなく引張力に対抗する。
軸材と、その周囲に設けられたコンクリートとの間に
は、縁切り効果と減衰効果を有する粘弾性材が介在され
ているので、周囲のコンクリートに妨げられることなく
引張力に応じて伸びることができ、引張力に弱いコンク
リートを破壊することなく引張力に対抗する。
一方、ブレース軸材が圧縮力を受けると、この圧縮力
は、ブレース軸材を粘弾性材を介して包囲する主筋及び
スパイラルフープを配筋した鋼繊維コンクリートが負担
することとなり、圧縮力がブレース軸材の座屈臨界圧縮
力を超えても、ブレース軸材の周囲に設けたコンクリー
トによってブレース軸材の座屈が制止される。
は、ブレース軸材を粘弾性材を介して包囲する主筋及び
スパイラルフープを配筋した鋼繊維コンクリートが負担
することとなり、圧縮力がブレース軸材の座屈臨界圧縮
力を超えても、ブレース軸材の周囲に設けたコンクリー
トによってブレース軸材の座屈が制止される。
また、平鋼の対向する余端部間にガゼットプレートを
挾持固着させることで、ブレース軸材とガゼットプレー
トに左右均等な力が加わりブレースにねじれが生じるこ
とがない。
挾持固着させることで、ブレース軸材とガゼットプレー
トに左右均等な力が加わりブレースにねじれが生じるこ
とがない。
［実施例］ 本発明を図示の一実施例に基づいて詳細に説明する。
第１図は本発明に係る耐震性強化Ｋブレースの一部省
略縦断面図、第２図は同ブレースの横断面図、第３図は
同ブレースを鉄骨構造物に組み込んだ状態の正面図であ
る。
略縦断面図、第２図は同ブレースの横断面図、第３図は
同ブレースを鉄骨構造物に組み込んだ状態の正面図であ
る。
第３図に示すように、鉄骨構造物１の上下階の梁1a、
1a′、左右の柱1b、1b′に囲まれた軸組み内には耐震性
強化Ｋ型ブレース２が組み付けられている。
1a′、左右の柱1b、1b′に囲まれた軸組み内には耐震性
強化Ｋ型ブレース２が組み付けられている。
ブレース２を主体をなすブレース軸材５は、所定寸法
を有する長尺状の２枚の平鋼３、３を対向させ、その間
に鋼板等のフィラープレート４を断続的に挟み込んで構
成される。ブレース軸材５の外面には粘弾性プラスティ
ックシートの貼付、あるいはグリースの塗布等による粘
弾性材６の被覆が施してあり、これを鋼繊維コンクリー
ト等の強化コンクリートを用いたプレキャスト強化コン
クリート７に埋め込んでブレース２が構成されている。
ブレース軸材５の２枚の平鋼３、３の両端はプレキャス
ト強化コンクリート７の端部から延出してダブルシェヤ
ージョイント部８を形成している。
を有する長尺状の２枚の平鋼３、３を対向させ、その間
に鋼板等のフィラープレート４を断続的に挟み込んで構
成される。ブレース軸材５の外面には粘弾性プラスティ
ックシートの貼付、あるいはグリースの塗布等による粘
弾性材６の被覆が施してあり、これを鋼繊維コンクリー
ト等の強化コンクリートを用いたプレキャスト強化コン
クリート７に埋め込んでブレース２が構成されている。
ブレース軸材５の２枚の平鋼３、３の両端はプレキャス
ト強化コンクリート７の端部から延出してダブルシェヤ
ージョイント部８を形成している。
ブレース軸材５のプレキャスト強化コンクリート７へ
の埋め込みは、ブレース軸材５の両端のダブルシェヤー
ジョイント部８を除く外周に主筋９とスパイラルフープ
10を配設し、これを水平に寝かせてコ字状の型枠内に支
持し、鋼繊維コンクリート等の強化コンクリートを打設
して行う。
の埋め込みは、ブレース軸材５の両端のダブルシェヤー
ジョイント部８を除く外周に主筋９とスパイラルフープ
10を配設し、これを水平に寝かせてコ字状の型枠内に支
持し、鋼繊維コンクリート等の強化コンクリートを打設
して行う。
このように構成されたブレース２の鉄骨構造物１への
組み付けは、上階の梁1aの中央部、および下階の梁1a′
と左右の柱1b、1b′との各仕口に夫々ガゼットプレート
11、11′を固着し、上階の梁1aのガゼットプレート11に
は左右一対の耐震性強化Ｋ型ブレース２、２の各一端の
ダブルシェヤージョイント部８の平鋼３、３間の間隙
を、下階の梁1a′と柱1b、1bとの各仕口のガゼットプレ
ート11′、11′には各他端のダブルシェヤージョイント
部８の平鋼３、３間の間隙を払い込みで挿入し、夫々複
数のシェヤーボルト12で逆Ｖ字状に固定して行う。尚、
図中、13は補強用のスチフナーである。
組み付けは、上階の梁1aの中央部、および下階の梁1a′
と左右の柱1b、1b′との各仕口に夫々ガゼットプレート
11、11′を固着し、上階の梁1aのガゼットプレート11に
は左右一対の耐震性強化Ｋ型ブレース２、２の各一端の
ダブルシェヤージョイント部８の平鋼３、３間の間隙
を、下階の梁1a′と柱1b、1bとの各仕口のガゼットプレ
ート11′、11′には各他端のダブルシェヤージョイント
部８の平鋼３、３間の間隙を払い込みで挿入し、夫々複
数のシェヤーボルト12で逆Ｖ字状に固定して行う。尚、
図中、13は補強用のスチフナーである。
［発明の効果］ 本発明は、対向する長尺状の平鋼間に、その長さ方向
両端に余端部を残してフィラープレートを挾持させてブ
レース軸材を構成し、該ブレース軸材の外周面には該余
端部を残して粘弾性材を被覆すると共に、該ブレース軸
材の周囲には該粘弾性材を介在させて主筋及びスパイラ
ルフープを背筋した鋼繊維コンクリートを配設し、該ブ
レース軸材は、前記平鋼の対向する余端部間にガゼット
プレートを挾持固着させることで軸組み内に組み付けら
れることを特徴とするので、ブレース軸材と鋼繊維コン
クリートとの間には縁切り効果と減衰効果を有する粘弾
性材が介在されているので、ブレース軸材が引張力に弱
いコンクリートに負担をかけることなく引張力に対抗
し、また、圧縮力は、ブレース軸材を包囲する主筋及び
スパイラルフープを配筋した鋼繊維コンクリートが負担
するので、ブレース軸材の座屈が制止される。
両端に余端部を残してフィラープレートを挾持させてブ
レース軸材を構成し、該ブレース軸材の外周面には該余
端部を残して粘弾性材を被覆すると共に、該ブレース軸
材の周囲には該粘弾性材を介在させて主筋及びスパイラ
ルフープを背筋した鋼繊維コンクリートを配設し、該ブ
レース軸材は、前記平鋼の対向する余端部間にガゼット
プレートを挾持固着させることで軸組み内に組み付けら
れることを特徴とするので、ブレース軸材と鋼繊維コン
クリートとの間には縁切り効果と減衰効果を有する粘弾
性材が介在されているので、ブレース軸材が引張力に弱
いコンクリートに負担をかけることなく引張力に対抗
し、また、圧縮力は、ブレース軸材を包囲する主筋及び
スパイラルフープを配筋した鋼繊維コンクリートが負担
するので、ブレース軸材の座屈が制止される。
しかも、フィラープレートを介在させることで、ガゼ
ットプレートの固定が、平鋼の対向する余端部間にガゼ
ットプレートを挾持固着させるダブルシェヤージョイン
トとなり、現場における作業性がよいと共に、ブレース
軸材とガゼットプレートに左右均等な力が加わりブレー
スにねじれが生じることがない。
ットプレートの固定が、平鋼の対向する余端部間にガゼ
ットプレートを挾持固着させるダブルシェヤージョイン
トとなり、現場における作業性がよいと共に、ブレース
軸材とガゼットプレートに左右均等な力が加わりブレー
スにねじれが生じることがない。
図面は本発明の一実施例を示し、第１図は本発明に係る
耐震性強化Ｋ型ブレースの一部省略縦断面図、第２図は
同ブレースの横断面図、第３図は同ブレースを鉄骨構造
物に組み込んだ状態の正面図である。 １……鉄骨構造物、２…耐震性強化Ｋ型ブレース、３…
…平鋼、４……フィラープレート、５……ブレース軸
材、６……粘弾性材、７……プレキャスト強化コンクリ
ート、９……主筋、10……スパイラルフープ。
耐震性強化Ｋ型ブレースの一部省略縦断面図、第２図は
同ブレースの横断面図、第３図は同ブレースを鉄骨構造
物に組み込んだ状態の正面図である。 １……鉄骨構造物、２…耐震性強化Ｋ型ブレース、３…
…平鋼、４……フィラープレート、５……ブレース軸
材、６……粘弾性材、７……プレキャスト強化コンクリ
ート、９……主筋、10……スパイラルフープ。
Claims (1)
- 【請求項１】対向する長尺状の平鋼間に、その長さ方向
両端に余端部を残してフィラープレートを挾持させてブ
レース軸材を構成し、該ブレース軸材の外周面には該余
端部を残して粘弾性材を被覆すると共に、該ブレース軸
材の周囲には該粘弾性材を介在さて主筋及びスパイラル
フープを配筋した鋼繊維コンクリートを配設し、該ブレ
ース軸材は、前記平鋼の対向する余端部間にガゼットプ
レートを挾持固着させることで軸組み内に組み付けられ
ることを特徴とする耐震性強化Ｋ型ブレース。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2051497A JP2572659B2 (ja) | 1990-03-01 | 1990-03-01 | 耐震性強化ｋ型ブレース |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2051497A JP2572659B2 (ja) | 1990-03-01 | 1990-03-01 | 耐震性強化ｋ型ブレース |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03253675A JPH03253675A (ja) | 1991-11-12 |
| JP2572659B2 true JP2572659B2 (ja) | 1997-01-16 |
Family
ID=12888613
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2051497A Expired - Lifetime JP2572659B2 (ja) | 1990-03-01 | 1990-03-01 | 耐震性強化ｋ型ブレース |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2572659B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000071840A1 (fr) * | 1999-05-19 | 2000-11-30 | Nippon Steel Corporation | Element antivibrations integralement constitue d'amortisseur elastoplastique et viscoplastique |
| US7174680B2 (en) | 2002-05-29 | 2007-02-13 | Sme Steel Contractors, Inc. | Bearing brace apparatus |
| CN102392499A (zh) * | 2011-11-04 | 2012-03-28 | 清华大学 | 一种防屈曲支撑空冷岛结构 |
| WO2014167624A1 (ja) * | 2013-04-08 | 2014-10-16 | 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 | 座屈拘束ブレース、及び、これを備えた耐力構造物 |
| CN106437261B (zh) * | 2016-09-30 | 2019-05-07 | 天津大学 | 一种应用钢板网的混凝土框架抗震加固结构 |
| JP6879786B2 (ja) * | 2017-03-08 | 2021-06-02 | 戸田建設株式会社 | 座屈拘束ブレースの製造方法 |
| CN110093991A (zh) * | 2018-01-29 | 2019-08-06 | 中铁城际规划建设有限公司 | 一种钢结构住宅的壁板上部的补强构造 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58156648A (ja) * | 1982-03-12 | 1983-09-17 | 東急建設株式会社 | ブレ−ス構造 |
-
1990
- 1990-03-01 JP JP2051497A patent/JP2572659B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03253675A (ja) | 1991-11-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20060823 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060905 |
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| A521 | Written amendment |
Effective date: 20061019 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
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| RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
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