JP2000336813A - 鉄骨系構造物の耐震壁の施工法 - Google Patents

鉄骨系構造物の耐震壁の施工法

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JP2000336813A
JP2000336813A JP11150862A JP15086299A JP2000336813A JP 2000336813 A JP2000336813 A JP 2000336813A JP 11150862 A JP11150862 A JP 11150862A JP 15086299 A JP15086299 A JP 15086299A JP 2000336813 A JP2000336813 A JP 2000336813A
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敏之 福元
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幸雄 林
Kenichi Kono
賢一 河野
Masaya Taki
正哉 瀧
Nobuaki Yoshioka
伸明 吉岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高靭性FRC材料(短繊維補強セメント複合
材料)を使用することで、高い抵抗力を保持したまま周
辺架構(フレーム)の変形に追従し、大きなエネルギー
吸収性能を発揮することができる耐震壁を簡単かつ迅速
に施工することができるものである。さらに、配筋作業
や周辺フレームとの複雑な接合工法がなく、施工が非常
に容易なものである。 【解決手段】 鉄骨柱2と鉄骨はり3による架構(フレ
ーム)1で、鉄骨はり3に接合用スタッドボルト5を配
置し、この架構1内に、短繊維を混入してコンクリート
およびモルタルを練り混ぜ、同繊維を3次元ランダム配
合させることにより、引張・曲げ強度および靭性を向上
させた複合材料であり、引張ひずみが1%を超えるよう
な高靭性FRC材料(短繊維補強セメント複合材料)6
を流し込んで耐震壁4を成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨系構造物の耐
震壁の施工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄骨造、鋼管充填コンクリート構造等の
鉄骨系構造物において、水平地震力への抵抗性を高める
ため、ブレースや鉄筋コンクリート造(RC)耐震壁が
主要な耐震抵抗要素として用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの耐震
要素は、一般に高い剛性と耐力を示すが、変形性能に乏
しいため、エネルギー吸収能力に欠けることが問題とな
っている。
【0004】特に、鉄骨系の柱およびはりによる架構
(フレーム)にこれらのRC耐震壁等を組み合わせる
と、架構(フレーム)自体は大きな変形能力を示すこと
ができるにも関わらず、RC耐震壁に変形能力がないた
め、構造物全体としては大きなエネルギー吸収能力を得
ることができない。
【0005】したがって、耐震壁に変形能力を持たせる
ことができれば、高い水平耐力とエネルギー吸収能力を
併せ持つような耐震性に富む構造物を構築することがで
きる。
【0006】耐震壁に変形能力を持たせようとする試み
はこれまでにも多くなされている。例えば、特公平4−
19354号公報では低強度コンクリートを用いて靭性
に富む壁としている。しかし、低強度コンクリートを用
いれば耐震壁の水平抵抗力は大きく低下する。
【0007】また、特開平10−25905号公報で
は、中央部分は高強度のコンクリート、周辺部分に普通
強度のコンクリートを用いることで高靭性を有する耐震
壁を構築する方法を提案している。しかし、この2種類
のコンクリートを同一壁体で打ち分けることは非常に施
工手順が多く現実的ではない。
【0008】また、RC系の耐震壁を鉄骨系の架構(フ
レーム)と接合すると、大変形時に接合部のコンクリー
トが応力集中により破壊することを防止するため、一般
に接合部が複雑となる。
【0009】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、高靭性FRC材料(短繊維補強セメント複合材料)
を使用することで、高い抵抗力を保持したまま周辺架構
(フレーム)の変形に追従し、大きなエネルギー吸収性
能を発揮することができる耐震壁を簡単かつ迅速に施工
することができる鉄骨系構造物の耐震壁の施工法を提供
することにある。
【0010】本発明は前記目的を達成するため、第1
に、鉄骨柱と鉄骨はりによる架構で、鉄骨はりに接合用
スタッドボルトを配置し、この架構内に、短繊維を混入
してコンクリートおよびモルタルを練り混ぜ、同繊維を
3次元ランダム配合させることにより、引張・曲げ強度
および靭性を向上させた複合材料であり、引張ひずみが
1%を超えるような高靭性FRC材料(短繊維補強セメ
ント複合材料)を流し込んで耐震壁を成形することを要
旨とするものである。
【0011】第2に、鉄骨柱と鉄骨はりによる架構で、
上下の鉄骨はりにパンチングメタルを溶接し、この架構
内に、短繊維を混入してコンクリートおよびモルタルを
練り混ぜ、同繊維を3次元ランダム配合させることによ
り、引張・曲げ強度および靭性を向上させた複合材料で
あり、引張ひずみが1%を超えるような高靭性FRC材
料(短繊維補強セメント複合材料)を流し込んで耐震壁
を成形することを要旨とするものである。
【0012】第3に、鉄骨柱と鉄骨はりによる架構に、
短繊維を混入してコンクリートおよびモルタルを練り混
ぜ、同繊維を3次元ランダム配合させることにより、引
張・曲げ強度および靭性を向上させた複合材料であり、
引張ひずみが1%を超えるような高靭性FRC材料(短
繊維補強セメント複合材料)によるPCa版(プレキャ
ストコンクリート版)を組立てて耐震壁を構築するこ
と、および、PCa版は、鉄骨はりに設置した接合鋼板
を挟み込み、接合ボルトで締結すること、または、PC
a版は、隅部に接合用鋼材を設け、この接合用鋼材を鉄
骨柱または鉄骨はりに溶接することを要旨とするもので
ある。
【0013】第4に、鉄骨柱と鉄骨はりによる架構で、
鉄骨はりにスタッドコネクタボルトを溶接しておき、引
張・曲げ強度および靭性を向上させた複合材料であり、
引張ひずみが1%を超えるような高靭性FRC材料(短
繊維補強セメント複合材料)によるPCa版で、周辺部
に欠き込みを入れたPCa版を架構内に前記スタッドコ
ネクタボルトが欠き込み内に挿入するように納めて、P
Ca版と架構間をグラウトすることを要旨とするもので
ある。
【0014】第5に、鉄骨柱と鉄骨はりによる架構で、
鉄骨はり下に鋼板を設置して架構の開口を塞ぐ鋼板壁を
構築し、該鋼板壁を型枠として、短繊維を混入してコン
クリートおよびモルタルを練り混ぜ、同繊維を3次元ラ
ンダム配合させることにより、引張・曲げ強度および靭
性を向上させた複合材料であり、引張ひずみが1%を超
えるような高靭性FRC材料(短繊維補強セメント複合
材料)を鋼板壁の両側に配設して耐震壁を成形すること
を要旨とするものである。
【0015】第6に、鉄骨柱と鉄骨はりによる架構で、
鉄骨はり下に鋼板を設置して架構の開口を塞ぐ鋼板壁を
構築し、短繊維を混入してコンクリートおよびモルタル
を練り混ぜ、同繊維を3次元ランダム配合させることに
より、引張・曲げ強度および靭性を向上させた複合材料
であり、引張ひずみが1%を超えるような高靭性FRC
材料(短繊維補強セメント複合材料)によるPCa版
(プレキャストコンクリート版)を鋼板壁を挟み込むよ
うに配設し、接合ボルトで締結して耐震壁を成形するこ
とを要旨とするものである。
【0016】第7に、高靭性FRC材料(短繊維補強セ
メント複合材料)は、材令28日の硬化体の引張試験に
おいて引張ひずみが1%以上を示すクラック分散型であ
って、下記[F1]のPVA短繊維を水セメント比40
%以上でかつ砂セメント比(S/C)が1.0以下(0
を含む)の調合マトリクスに、1.5越え3vo1.%
の配合量で、3次元ランダムに配合したものであること
を要旨とするものである。 [F1] ・繊維径40〜50μm ・繊維長5〜20mm ・繊維強度1000MPa〜1500MPa未満 ・みかけの繊維強度700MPa〜1000MPa未満
【0017】第8に、高靭性FRC材料(短繊維補強セ
メント複合材料)は、材令28日の硬化体の引張試験に
おいて引張ひずみが1%以上を示すクラック分散型であ
って、下記[F2]のPVA短繊維を水セメント比30
%以上でかつ砂セメント比(S/C)が1.0以下(0
を含む)の調合マトリクスに、1越え3vo1.%の配
合量で、3次元ランダムに配合したものであることを要
旨とするものである。 [F2] ・繊維径50μm以下 ・繊維長5〜20mm ・繊維強度1500MPa〜2400MPa以下 ・みかけの繊維強度1000MPa〜1800MPa以
【0018】請求項1記載の本発明によれば、高靭性F
RC材料(短繊維補強セメント複合材料)は鋼材に匹敵
するひずみ能力を持つため、これで施工した耐震壁は、
高い抵抗力を保持したまま周辺架構(フレーム)の変形
に追従し、大きなエネルギー吸収性能を発揮することが
できる。すなわち、高いせん断抵抗力のもので優れた靱
性を確保することが可能である。
【0019】また、配筋作業や周辺架構(フレーム)と
の複雑な接合工法がなく、施工が非常に容易である。例
えば、RC耐震壁を鉄骨系のフレームに用いると、RC
耐震壁の補強筋を周辺フレームに簡便に定着することが
できないため、接合部が非常に複雑となる。これに対し
て、高靭性FRC材料(短繊維補強セメント複合材料)
では、スタッドボルトを用いて簡易に接合が可能であ
る。これは、補強筋が原則として必要ないこと、および
周辺架構(フレーム)と耐震壁の接合部、例えばスタッ
ドボルトの周辺で大きな応力集中が高靭性FRC材料
(短繊維補強セメント複合材料)に生じるが、同FRC
の優れた損傷緩和性能により、この応力集中で脆弱的に
破壊することを防ぐことができる。
【0020】請求項2記載の本発明によれば、前記請求
項1の発明のスタッドボルトの代わりにパンチングメタ
ルを使用するもので、前記請求項1と同様な作用が得ら
れる。
【0021】請求項3記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、高靭性FRC材料(短繊維補強セメント複合
材料)によるPCa版(プレキャストコンクリート版)
とすることで、耐震壁をより簡易かつ迅速に施工するこ
とができる。
【0022】請求項4記載の本発明によれば、PCa版
は鉄骨はりに設置した接合鋼板を挟み込み、接合ボルト
で締結することで、PCa版を簡単に建込むことができ
る。
【0023】請求項5記載の本発明によれば、前記請求
項4記載の本発明と同様に、PCa版は、隅部に接合用
鋼材を設け、この接合用鋼材を鉄骨柱または鉄骨はりに
溶接することで、PCa版を簡単に建込むことができ
る。
【0024】請求項6記載の本発明によれば、周辺部に
欠き込みを入れたPCa版を架構内に前記スタッドコネ
クタボルトが欠き込み内に挿入するように納めて、PC
a版と架構間をグラウトすることで、PCa版を簡単に
建込むことができる。
【0025】請求項7記載の本発明によれば、鋼板壁と
併用することにより、高耐力で靱性に富む非常に高性能
の耐震壁を構築することができる。鋼板壁単独では、面
内せん断力を受けて圧縮応力が発生する部分で鋼板が面
外座屈し、せん断耐力が十分に発揮できず、変形性能も
小さくなる。これに対して、鋼板壁の両側を高靭性FR
C材料(短繊維補強セメント複合材料)で覆うと、鋼板
壁単独の場合に生じる座屈を防止することができる。さ
らに、高靭性FRC材料(短繊維補強セメント複合材
料)の優れた変形性能により鋼板部分と高靭性FRC材
料部分は一体として挙動することができ、高耐力と高靭
性を両立させることが可能となる。
【0026】請求項8記載の本発明によれば、前記請求
項7記載の本発明と同様であるが、これに加えて、PC
a版(プレキャストコンクリート版)とすることで、耐
震壁をより簡易かつ迅速に施工することができる。
【0027】請求項9および請求項10記載の本発明によ
れば、前記作用に加えて、安価な汎用材料であるPVA
繊維(マトリクス中の見かけ繊維強度は高性能ポリエチ
レン繊維の1/2〜1/3程度でしかない)を用いて高
靭性FRC材料(短繊維補強セメント複合材料)を実現
することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図1は本発明の鉄骨系構造物
の耐震壁の施工法の第1実施形態を示す一部切欠いた正
面図で、図中1は鉄骨柱2と鉄骨はり3による架構(フ
レーム)である。
【0029】鉄骨系構造物としては鉄骨造、鋼管充填コ
ンクリート構造等の場合があり、鉄骨柱2と鉄骨はり3
も型鋼とボックス(鋼管)の両方の場合があるが、以
下、説明はH型鋼による場合をもってする。
【0030】上下の鉄骨はり3のフランジ面に架構(フ
レーム)1と耐震壁4の接合用スタッドボルト(頭付
き)5を配置し、図示は省略するが型枠を立ててから、
そこに高靭性FRC材料(短繊維補強セメント複合材
料)6を流し込むだけである。
【0031】鉄骨による架構(フレーム)1と高靭性F
RC材料(短繊維補強セメント複合材料)6による耐震
壁4の接合は非常にシンプルである。鉄骨による架構
(フレーム)1と高靭性FRC材料(短繊維補強セメン
ト複合材料)6による耐震壁4は、高靭性FRC材料の
せん断強度により十分なせん断耐力を有するため、鉄筋
による補強は原則として必要ない。
【0032】高靭性FRC材料(短繊維補強セメント複
合材料)6は、材令28日の硬化体の引張試験において
引張ひずみが1%以上を示すクラック分散型であって、
下記[F1]のPVA短繊維を水セメント比40%以上
でかつ砂セメント比(S/C)が1.0以下(0を含
む)の調合マトリクスに、1.5越え3vo1.%の配
合量で、3次元ランダムに配合したものである。 [F1] ・繊維径40〜50μm ・繊維長5〜20mm ・繊維強度1000MPa〜1500MPa未満 ・みかけの繊維強度700MPa〜1000MPa未満
【0033】もしくは、高靭性FRC材料(短繊維補強
セメント複合材料)6は、材令28日の硬化体の引張試
験において引張ひずみが1%以上を示すクラック分散型
であって、下記[F2]のPVA短繊維を水セメント比
30%以上でかつ砂セメント比(S/C)が1.0以下
(0を含む)の調合マトリクスに、1越え3vo1.%
の配合量で、3次元ランダムに配合したものである。 [F2] ・繊維径50μm以下 ・繊維長5〜20mm ・繊維強度1500MPa〜2400MPa以下 ・みかけの繊維強度1000MPa〜1800MPa以
【0034】前記PVA繊維配合の高靭性FRC材料6
は、マトリクスと繊維の摩擦付着強度が1〜6MPa、
化学付着強度が40MPa以下である。
【0035】そして、モルタル中にPVA短繊維を3次
元方向にランダムに配合させてなる繊維補強セメント複
合材料(FRC材料)の調合にさいし、下記の式(2)
で求まるコンプリメンタルエネルギーJ′b と、式
(l)の関係を有するマトリクスの破壊靭性Jtip
で、 3Jtip <J′b の関係が成立するPVA短繊維を使用し且つマトリクス
の調合を決定することを特徴とするPVA短繊維を用い
た高靭性FRC材料の調合法による。
【0036】
【数1】 ただし、 σa :マルチクラック発生時の作用応力 δa :マルチクラック発生時のクラック中央部の開口変
位 σc :繊維による架橋応力 σc (δ):繊維による架橋応力σcと開口変位δの関
係 δpeak:最大架橋応力 δpeak:σpeakに対応する開口変位 を表す。ここに、Jtip はマトリクスの調合すなわち水
セメント比や砂/セメント比によって制御可能な値であ
り、実験によってその値を確認することができる。例え
ば大岸、小野:セメントペースト、モルタルの破壊靭性
に及ぼす試験要因効果、「コンクリート工学」vol.2
5.No.2、PP.113−125。
【0037】前記PVA繊維配合の高靭性FRC材料6
は引張ひずみ1%以上、好ましくは2%以上を有する。
本明細書で言う「引張ひずみ」は材令28日以上の硬化
体の引張試験で得られる応力一歪み曲線において、最大
引張応力値でのひずみ量(%)を言う。実際には、材令
28日での試験体の引張試験(例えば後記の実施例に示
すように断面30mm×13mmの試験体を80mmの
試験区間で引張試験を行う)における引張ひずみ(%)
で代表される。
【0038】この引張ひずみが1%以上であることは、
載荷方向(応力方向)とほぼ直角方向に多数のクラック
(マルチクラック)が発生するクラック分散型の破壊現
象が生じていることを意味する。これまでも、PVA繊
維配合のFRC材料それ自体は知られているが、その引
張ひずみは高々0.5%程度であり、マルチクラック発
生による引張ひずみ1%以上を達成したPVA繊維配合
のFRC材料は例を見ない。
【0039】例えば特開平5−24897号公報では、
直径と長さが異なる2種のPVA繊維(ビニロン繊維)
を配合することにより厚付け可能でひび割れ抵抗に優れ
たモルタルが開示されているが、繊維無添加のものと比
べた曲げ靭性は高々20倍であり、この値から推定する
と引張ひずみは0.5%以下である(引張ひずみ約1%
では、曲げ靭性は繊維無添加のものの約80倍以上とな
る筈である)。
【0040】前記PVA繊維配合の高靭性FRC材料6
によれば、マルチクラックの発生要因であるSteady Sta
te Cracking 現象(SSC現象)をPVA繊維で実現す
べく、用いるPVA繊維の性質と、マトリクスの性質を
うまく組み合わせると、PVA繊維であっても引張ひず
み1%以上、好ましくは2%以上の高靭性FRC材料6
が得られる。
【0041】すなわち、前記のPVA短繊維F1を、水
セメント比(W/C×100)が40%以上で砂セメン
ト比(S/C)が1.0以下(0を含む)の調合のマト
リクスに、1.5超え〜3vol.%の配合量で、3次元方
向にランダムに分散配合させた場合(配合と言う)と、
下記のPVA繊維F2を、水セメント比(W/C×10
0)が30%以上で砂セメント比(S/C)が1.0以
下(0を含む)の調合のマトリクスに、l〜3vol.%の
配合量で、3次元方向にランダムに分散配合させた場合
(配合と言う)には、クラック分散型の高靭性FRC材
料が得られる。
【0042】F1とF2における「見かけの繊維強度」
は、当該PVA繊維が実際のFRC材料中で破断する強
度であり、これは実際のFRC材料中の繊維について破
断試験することにより実測できる。
【0043】F1を用いる配合においては、マトリクス
の水セメント比が40%未満ではこの繊維にとってはマ
トリクスの弾性係数と破壊靭性が高くなってマルチクラ
ックが発生せず、1%以上の引張ひずみが発生しない。
また、砂セメント比が1.0を超えるとこの繊維にとっ
てはマトリクスの弾性係数と破壊靭性が高くなってマル
チクラックが発生せず、1%以上の引張ひずみが発生し
ない。したがって、F1繊維を用いる場合のマトリクス
は水セメントが40%以上、好ましくは42%以上、さ
らに好ましくは44%以上とし、砂セメント比は1.0
以下、好ましくは0.7以下、さらに好ましくは0.5
以下とする。しかし、この調合のマトリクスであって
も、F1繊維の配合量が1.5vol.%以下ではマルチク
ラックが発生しないので、F1繊維の配合量を1.5vo
l.%より多くする必要がある。しかし、あまり多く配合
しても効果は飽和するので3vol.%以下とする。
【0044】また、この調合のマトリクスと繊維配合量
であっても、F1繊維の長さが5mm未満であると、マ
ルチクラックが発生しないので、5mm以上の長さのも
のを使用する必要がある。しかし、20mmより長いも
のを使用しても、前記の配合量ではマルチクラックが発
生しなくなる。したがってF1繊維の長さは5〜20m
mとする必要があり、好ましくは6〜20mm、さらに
好ましくは8〜15mmである。
【0045】他方、F2を用いる配合においては、マト
リクスの水セメント比が30%未満ではこの繊維にとっ
てはマトリクスの弾性係数と破壊靭性が高くなってマル
チクラックが発生せず、l%以上の引張ひずみが発生し
ない。また砂セメント比が1.0を超えるとこの繊維に
とってはマトリクスの弾性係数と破壊靭性が高くなって
マトリクスが発生せず、1%以上の引張ひずみが発生し
ない。したがって、F2繊維を用いる場合のマトリクス
は水セメントが30%以上、好ましくは32%以上、さ
らに好ましくは35%以上とし、砂セメント比は1.0
以下、好ましくは0.7以下、さらに好ましくは0.5
以下とする。しかし、この調合のマトリクスであって
も、F2繊維の配合量が1.0vol.%以下ではマルチク
ラックが発生しがたいので、F2繊維の配合量を1.0
vol.%より多くする必要がある。しかし、あまり多く配
合しても効果は飽和するので3vol.%以下とする。
【0046】また、この調合のマトリクスと繊維配合量
であっても、F2繊維の長さが5mm未満であると、マ
ルチクラックが発生しないので、5mm以上の長さのも
のを使用する必要がある。しかし、20mmより長いも
のを使用しても、前記の配合量ではマルチクラックが発
生しなくなる。したがってF2繊維の長さは5〜20m
mとする必要があり、好ましくは6〜18mm、さらに
好ましくは6〜15mmである。
【0047】前記PVA繊維配合の高靭性FRC材料6
は、破壊靭性が金属のアルミニウムと同等の水準(通常
のコンクリートの100倍のオーダー)まで向上するた
め、材料内部に必ず存在する初期欠陥の大きさに材料挙
動が左右されにくくなる。したがって、材料の信頼性が
大きく増すことにより、部材を設計する際に安全率を低
減して実際の材料強度により近い許容応力とすることが
できる。
【0048】第2実施形態として、図2に示すように、
前記第1実施形態の接合用スタッドボルト5の代わり
に、パンチングメタル7をはり鉄骨3のフランジ上に溶
接し、接合部とすることも可能である。
【0049】また、前記図1の第1形態、図2の第2実
施形態ともに、型枠による高靭性FRC材料(短繊維補
強セメント複合材料)6の流し込みは、圧入や吹き付け
工法と代替することも可能である。
【0050】第3実施形態として、図3に示すように、
また、高靭性FRC材料(短繊維補強セメント複合材
料)6によるPCa版(プレキャストコンクリート版)
8を組み立てることで耐震壁4を構築する。この場合、
2枚の高靭性FRC材料(短繊維補強セメント複合材
料)6によるPCa版(プレキャストコンクリート版)
8で鉄骨はり3のフランジ上に設置された接合鋼板9を
挟み込む。
【0051】PCa版8と接合鋼板9に穿孔しておき、
これらの孔を貫通して接合ボルト10を通し、PCa版8
の上から直接締め上げることにより摩擦接合する。ま
た、接合ボルト10を締めた後、接合ボルト10とPCa版
8の間をグラウトすれば、摩擦によらずにだぼ効果で周
辺架構(フレーム)1からせん断力をPCa版8へ伝え
ることもできる。最後にPCa版8と周辺架構(フレー
ム)1の間、PCa版8とPCa版8の間等の隙間には
グラウト注入してこれを埋めることで、耐震壁4が完成
する。
【0052】第4実施形態として、図4、図5に示すよ
うに、高靭性FRC材料(短繊維補強セメント複合材
料)6によるPCa版(プレキャストコンクリート版)
8は隅部に接合用鋼材としてH型鋼材の下半部を除去し
たカットT鋼材11を埋め込んで設け、このカットT鋼材
11のフランジを鉄骨はり3のフランジに溶接することで
PCa版8と周辺架構(フレーム)1との接合を行う。
【0053】図中12はカットT鋼材11を露出するための
欠損部、13はこの欠損部12に対応する埋込み補強用鉄筋
13である。欠損部12の部分は後でグラウトする。
【0054】第5実施形態として、高靭性FRC材料
(短繊維補強セメント複合材料)6によるPCa版(プ
レキャストコンクリート版)8は隅部に接合用鋼材とし
て平板状の鋼板14を埋め込んで設け、この鋼板14と鉄骨
はり3のフランジに溶接した接合鋼板15をボルト16によ
りボルト締めする。
【0055】図中12は鋼板14を露出するための欠損部、
13はこの欠損部12に対応する埋込み補強用鉄筋13で、欠
損部12の部分は後でグラウトする点は前記第4実施形態
と同様である。
【0056】第6実施形態として、図8に示すように、
鉄骨柱2と鉄骨はり3による架構1で、鉄骨はり3のフ
ランジにスタッドコネクタボルト17を溶接しておく。
【0057】一方、高靭性FRC材料(短繊維補強セメ
ント複合材料)6によるPCa版(プレキャストコンク
リート版)8は、その周辺部に台形状の欠き込み18を適
宜間隔で形成したものとする。
【0058】このようにして、PCa版8を架構(フレ
ーム)1に建込む場合に前記スタッドコネクタボルト17
が欠き込み18内に挿入するように納めて、PCa版8と
架構1間をグラウト19で充填する。
【0059】なお、図示の例では鉄骨はり3のフランジ
にスタッドコネクタボルト17を溶接した場合を示した
が、鉄骨柱2にスタッドコネクタボルト17を設けること
も可能であり、その場合はPCa版8の縦辺部に欠き込
み18を設ける。
【0060】第7実施形態として、図9に示すように、
鉄骨柱2と鉄骨はり3による架構(フレーム)1で、鉄
骨はり3の下に鋼板を設置して架構1の開口を塞ぐ鋼板
壁20を構築し、該鋼板壁20を型枠として、高靭性FRC
材料(短繊維補強セメント複合材料)6を鋼板壁20の両
側に配設して耐震壁を成形する。図示はこの配設に吹き
付けを用いた場合を示したが、型枠による流し込みの場
合も可能である。
【0061】さらに、第8実施形態として、図10に示す
ように、前記第7実施形態に加えて鋼板壁20から垂直に
スタッドボルト21を植設し、これをシアーコネクタとし
て高靭性FRC材料(短繊維補強セメント複合材料)6
を鋼板壁20の両側に配設するようにしてもよい。
【0062】前記第7実施形態、第8実施形態ともに鋼
板壁20を形成する鋼板をパンチングメタルにするなどに
より、高靭性FRC材料(短繊維補強セメント複合材
料)6での壁部分との一体性を強固にして、さらに高性
能の耐震壁とすることができる。
【0063】第9実施形態として、図11に示すように、
鉄骨柱2と鉄骨はり3による架構1で、鉄骨はり3のフ
ランジ下に鋼板を設置して架構の開口を塞ぐ鋼板壁20を
構築する場合に、高靭性FRC材料(短繊維補強セメン
ト複合材料)6によるPCa版(プレキャストコンクリ
ート版)8を鋼板壁20を挟み込むように配設し、接合ボ
ルト10で締結して耐震壁4を成形する。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように本発明の鉄骨系構造物
の耐震壁の施工法は、高靭性FRC材料(短繊維補強セ
メント複合材料)を使用することで、高い抵抗力を保持
したまま周辺架構(フレーム)の変形に追従し、大きな
エネルギー吸収性能を発揮することができる耐震壁を簡
単かつ迅速に施工することができるものである。
【0065】さらに、配筋作業や周辺フレームとの複雑
な接合工法がなく、施工が非常に容易なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄骨系構造物の耐震壁の施工法の第1
実施形態を示す一部切欠いた正面図である。
【図2】本発明の鉄骨系構造物の耐震壁の施工法の第2
実施形態を示す縦断側面図である。
【図3】本発明の鉄骨系構造物の耐震壁の施工法の第3
実施形態を示す縦断側面図である。
【図4】本発明の鉄骨系構造物の耐震壁の施工法の第4
実施形態を示す要部の正面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】本発明の鉄骨系構造物の耐震壁の施工法の第5
実施形態を示す要部の正面図である。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【図8】本発明の鉄骨系構造物の耐震壁の施工法の第6
実施形態を示す要部の正面図である。
【図9】本発明の鉄骨系構造物の耐震壁の施工法の第7
実施形態を示す縦断側面図である。
【図10】本発明の鉄骨系構造物の耐震壁の施工法の第
8実施形態を示す縦断側面図である。
【図11】本発明の鉄骨系構造物の耐震壁の施工法の第
9実施形態を示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1…架構(フレーム) 2…鉄骨柱 3…鉄骨はり 4…耐震壁 5…接合用スタッドボルト 6…高靭性FRC材料(短繊維補強セメント複合材料) 7…パンチングメタル 8…PCa版 9…接合鋼板 10…接合ボル
ト 11…カットT鋼材 12…欠損部 13…埋込み補強用鉄筋 14…鋼板 15…接合鋼板 16…ボルト 17…スタッドコネクタボルト 18…欠き込み 19…グラウト 20…鋼板壁 21…スタッドボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡安 隆史 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿島 建設株式会社技術研究所内 (72)発明者 林 幸雄 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 河野 賢一 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 瀧 正哉 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 吉岡 伸明 東京都港区元赤坂一丁目3番8号 鹿島建 設株式会社東京支店内 Fターム(参考) 2E176 AA07 BB28

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄骨柱と鉄骨はりによる架構で、鉄骨は
    りに接合用スタッドボルトを配置し、この架構内に、短
    繊維を混入してコンクリートおよびモルタルを練り混
    ぜ、同繊維を3次元ランダム配合させることにより、引
    張・曲げ強度および靭性を向上させた複合材料であり、
    引張ひずみが1%を超えるような高靭性FRC材料(短
    繊維補強セメント複合材料)を流し込んで耐震壁を成形
    することを特徴とした鉄骨系構造物の耐震壁の施工法。
  2. 【請求項2】 鉄骨柱と鉄骨はりによる架構で、上下の
    鉄骨はりにパンチングメタルを溶接し、この架構内に、
    短繊維を混入してコンクリートおよびモルタルを練り混
    ぜ、同繊維を3次元ランダム配合させることにより、引
    張・曲げ強度および靭性を向上させた複合材料であり、
    引張ひずみが1%を超えるような高靭性FRC材料(短
    繊維補強セメント複合材料)を流し込んで耐震壁を成形
    することを特徴とした鉄骨系構造物の耐震壁の施工法。
  3. 【請求項3】 鉄骨柱と鉄骨はりによる架構に、短繊維
    を混入してコンクリートおよびモルタルを練り混ぜ、同
    繊維を3次元ランダム配合させることにより、引張・曲
    げ強度および靭性を向上させた複合材料であり、引張ひ
    ずみが1%を超えるような高靭性FRC材料(短繊維補
    強セメント複合材料)によるPCa版(プレキャストコ
    ンクリート版)を組立てて耐震壁を構築することを特徴
    とした鉄骨系構造物の耐震壁の施工法。
  4. 【請求項4】 PCa版は、鉄骨はりに設置した接合鋼
    板を挟み込み、接合ボルトで締結する請求項3記載の鉄
    骨系構造物の耐震壁の施工法。
  5. 【請求項5】 PCa版は、隅部に接合用鋼材を設け、
    この接合用鋼材を鉄骨柱または鉄骨はりに溶接する請求
    項3記載の鉄骨系構造物の耐震壁の施工法。
  6. 【請求項6】 鉄骨柱と鉄骨はりによる架構で、鉄骨
    はりにスタッドコネクタボルトを溶接しておき、短繊維
    を混入してコンクリートおよびモルタルを練り混ぜ、同
    繊維を3次元ランダム配合させることにより、引張・曲
    げ強度および靭性を向上させた複合材料であり、引張ひ
    ずみが1%を超えるような高靭性FRC材料(短繊維補
    強セメント複合材料)によるPCa版で、周辺部に欠き
    込みを入れたPCa版を架構内に前記スタッドコネクタ
    ボルトが欠き込み内に挿入するように納めて、PCa版
    と架構間をグラウトする請求項3記載の鉄骨系構造物の
    耐震壁の施工法。
  7. 【請求項7】 鉄骨柱と鉄骨はりによる架構で、鉄骨は
    り下に鋼板を設置して架構の開口を塞ぐ鋼板壁を構築
    し、該鋼板壁を型枠として、短繊維を混入してコンクリ
    ートおよびモルタルを練り混ぜ、同繊維を3次元ランダ
    ム配合させることにより、引張・曲げ強度および靭性を
    向上させた複合材料であり、引張ひずみが1%を超える
    ような高靭性FRC材料(短繊維補強セメント複合材
    料)を鋼板壁の両側に配設して耐震壁を成形することを
    特徴とした鉄骨系構造物の耐震壁の施工法。
  8. 【請求項8】 鉄骨柱と鉄骨はりによる架構で、鉄骨は
    り下に鋼板を設置して架構の開口を塞ぐ鋼板壁を構築
    し、短繊維を混入してコンクリートおよびモルタルを練
    り混ぜ、同繊維を3次元ランダム配合させることによ
    り、引張・曲げ強度および靭性を向上させた複合材料で
    あり、引張ひずみが1%を超えるような高靭性FRC材
    料(短繊維補強セメント複合材料)によるPCa版(プ
    レキャストコンクリート版)を鋼板壁を挟み込むように
    配設し、接合ボルトで締結して耐震壁を成形することを
    特徴とした鉄骨系構造物の耐震壁の施工法。
  9. 【請求項9】 高靭性FRC材料(短繊維補強セメント
    複合材料)は、材令28日の硬化体の引張試験において
    引張ひずみが1%以上を示すクラック分散型であって、
    下記[F1]のPVA短繊維を水セメント比40%以上
    でかつ砂セメント比(S/C)が1.0以下(0を含
    む)の調合マトリクスに、1.5越え3vo1.%の配
    合量で、3次元ランダムに配合したものである請求項1
    ないし請求項8のいずれかに記載の鉄骨系構造物の耐震
    壁の施工法。 [F1] ・繊維径40〜50μm ・繊維長5〜20mm ・繊維強度1000MPa〜1500MPa未満 ・みかけの繊維強度700MPa〜1000MPa未満
  10. 【請求項10】 高靭性FRC材料(短繊維補強セメン
    ト複合材料)は、材令28日の硬化体の引張試験におい
    て引張ひずみが1%以上を示すクラック分散型であっ
    て、下記[F2]のPVA短繊維を水セメント比30%
    以上でかつ砂セメント比(S/C)が1.0以下(0を
    含む)の調合マトリクスに、1越え3vo1.%の配合
    量で、3次元ランダムに配合したものである請求項1な
    いし請求項8のいずれかに記載の鉄骨系構造物の耐震壁
    の施工法。 [F2] ・繊維径50μm以下 ・繊維長5〜20mm ・繊維強度1500MPa〜2400MPa以下 ・みかけの繊維強度1000MPa〜1800MPa以
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CN114293766A (zh) * 2021-12-20 2022-04-08 中建四局土木工程有限公司 一种钢铝模板结合的自适应封模方法

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