JP2801522B2 - 信号再生装置及び信号再生方法 - Google Patents

信号再生装置及び信号再生方法

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JP2801522B2 JP6111029A JP11102994A JP2801522B2 JP 2801522 B2 JP2801522 B2 JP 2801522B2 JP 6111029 A JP6111029 A JP 6111029A JP 11102994 A JP11102994 A JP 11102994A JP 2801522 B2 JP2801522 B2 JP 2801522B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は信号再生装置及び信号再
生方法に関し、特に、所定周波数のパイロット信号成分
を含むデジタル変調信号を記録媒体から再生し、再生信
号中のパイロット信号成分を検出する再生装置及び再生
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル磁気記録再生技術の進歩
により、デジタルVTRの開発が盛んに行われている。
この種のデジタルVTRにおいても従来のアナログVT
Rと同様に再生時にはトラッキング制御を行う必要があ
り、様々なトラッキング制御の手法が提案されている。
【0003】その中でも記録するデジタル信号データ列
をデジタル変調する際に所定のパイロット信号成分を重
畳し、再生時にこのパイロット信号を用いてトラッキン
グ制御を行う手法が注目されている。
【0004】図7はこの種の手法を用いたデジタルVT
Rの記録系の概略構成を示す図である。図中、ch1,
ch2は夫々回転ドラムに180°の位相差をもって取
り付けられ、デジタル変調信号を記録媒体である磁気テ
ープT上に記録する回転ヘッド、Tは磁気テープであ
る。
【0005】以下、動作を説明する。
【0006】端子1から入力されたビデオ信号は、デジ
タル記録信号処理回路2に供給され、該回路2はこのビ
デオ信号を高能率符号化し、更に誤り訂正符号化し、オ
ーデイオデータや他の補助データと共に記録データフォ
ーマットに従ってデジタルデータ列を形成する。
【0007】このデジタルデータ列は、更にデジタル変
調・パイロット付加回路3に供給される。該回路3は、
24−25変換などのデータに冗長性を持たせるデジタ
ル変調を処理回路2からのデータ列に施し、更に、この
冗長性を利用してパイロット信号成分の付加を行う。
【0008】具体的には、例えば、24ビットのデータ
毎に先頭に”1”及び”0”の先頭ビットを付加し他2
5ビットのデータを夫々形成し、これらを夫々ビットス
トリームとして出力する。そして、これらのビットスト
リームを夫々、NRZI変調する。更に、NRZI変調
された2種類のビットストリームからDC成分,f1
(第1のパイロット信号の周波数)成分,f2(第2の
パイロット信号の周波数)成分を夫々抽出し、これらの
各成分の総和を算出する。この総和は過去の総和の累積
値に夫々加算され、そして、各ビットストリーム毎に、
累算値を形成する。そして、これら2種類の累算値を比
較して、この累算値をより小さくする方の25ビットの
ビットストリームを選択して出力する。この場合に出力
されるビットストリームはDC,f1,f2成分が夫々
抑圧されたビットストリームということになる。
【0009】ここで、抽出されたDC成分に所定のパタ
ーン信号を重畳(例えば減算)すれば、上記ビットスト
リームは上記パターン信号に対する周波数成分をもつこ
とになる。そこで、この所定のパターン信号の周波数を
所望の周波数f1,f2とすることにより所望の周波数
のパイロット信号成分が変調されたデジタルビットスト
リームに重畳されることになる。
【0010】例えば、ビットストリームのビットレート
をfbとし、第1のパイロット信号の周波数f1をfb
/90,第2のパイロット信号の周波数f2をfb/1
20と規定すれば、90ビット周期もしくは120ビッ
ト周期で繰り返すパターン信号を検出された2種類のD
C成分から夫々減算することにより実現できる。
【0011】こうして得られたデジタル変調ビットスト
リームはデジタル変調された記録信号としてスイッチン
グ回路4の供給され、各回転ヘッドch1,ch2の回
転位相に従って形成されたヘッドスイッチングパルス
(HSW)により交互にヘッドch1,ch2に供給さ
れる。ヘッドch1,ch2は180°の位相差をもっ
て回転し、磁気テープT上を交互にトレースし、互いに
平行な多数のヘリカルトラックを順次形成しつつ上記デ
ジタル変調された記録信号を記録していく。
【0012】図2は磁気テープT上の記録パターンの一
例を示す。図示の如く、形成された多数のヘリカルトラ
ックには1トラックおきにパイロット信号が重畳され、
周波数f1のパイロット信号と周波数f2のパイロット
信号が4トラック周期で交互に重畳されることになる。
このような記録パターンは、例えばヘッドch1が記録
を行う期間にf1,f2の周波数成分を有するパターン
信号を交互に上記DC成分から減算し、ヘッドch2が
記録を行う期間にはパターン信号の減算を行わない様に
することにより実現できる。
【0013】図9は図8に示す如き記録フォーマットに
て記録された磁気テープTを再生する従来の再生系の構
成例を示すブロック図である。
【0014】ヘッドch1,ch2にて交互に再生され
た変調信号は再生アンプ7,8を経て、ヘッドスイッチ
ング回路9に入力される。該回路9にてドラム回転検出
回路15からのHSWによって切り換えられ、連続信号
とされた再生信号はデジタル信号再生処理回路10及び
f1検出回路12,f2検出回路13に夫々入力され
る。デジタル信号再生処理回路10においては、デジタ
ル復調処理、誤り訂正処理、高能率符号化の復号処理等
が行われ、再現された情報データ(ビデオデータ)を出
力端子11に出力する。
【0015】f1検出回路12,f2検出回路13は夫
々アナログバンドパスフィルタにて構成され、これらの
回路12,13によって抽出されたパイロット信号成分
は夫々トラッキング制御回路16の供給される。トラッ
キング制御回路16は、上記検出回路12,13をレベ
ル検波した後、この検波出力の差分をとる。ここで、ヘ
ッドch2に自己記録トラックを再生する様にトラッキ
ング制御をするとすれば、パイロット信号の重畳されて
いないトラックをトレースさせることになるが、この時
両隣接トラックからf1成分,f2成分が夫々得られ
る。ここで、これらの各パイロット信号成分の差分をと
ればヘッドch2のついてのトラッキングエラーを示す
信号が得られる。尚、ヘッドch1がトレース中はトラ
ッキングエラー信号は得られないので、トラッキング制
御回路16はこの期間は直前のトラッキングエラー信号
をサンプルホールドすることになる。また、トラッキン
グエラー信号の極性は2トラック周期で反転するので、
HSWに同期して適宜前述の差分値を反転させることに
なる。
【0016】こうして得られたトラッキング制御信号は
キャプスタン制御回路17に供給され、磁気テープTの
搬送を制御することにより、各ヘッドが所望のトラック
をトレースする様に制御する。
【0017】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、従
来のこの種の装置においてはアナログバンドパスフィル
タにより各パイロット信号を検出しており、殆どがデジ
タル処理回路で構成されるデジタルVTRにおいて特別
に外付けのアナログ回路を用意しなければならず、大き
な部品スペースを必要としていた。また、バンドパスフ
ィルタの後段の検波回路により高調波成分が発生するこ
とになり、これを取り除くためにローパスフィルタ等も
用意しなければならず、効率の良い回路配置が困難であ
った。
【0018】従って、本発明の目的は、上述の如きデジ
タル変調信号に重畳されているパイロット信号をデジタ
ル回路で検出し得、しかも回路の多くの部分をソフトウ
エア化するに適した再生装置及び方法を提供するところ
にある。
【0019】
【課題を解決するための手段及び作用】1つの実施形態
において、本発明の信号再生装置は、所定周波数のパイ
ロット信号成分を含むデジタル変調信号を回転ヘッドを
用いて記録媒体から再生する再生手段と、前記変調信号
をA/D変換するA/D変換手段と、該A/D変換手段
の出力から前記パイロット信号成分のレベルを検出する
検出手段と、該検出手段の出力を前記再生手段の動作周
波数に応じた周波数のクロックでサンプリングするサン
プリング手段とを具え、前記クロックは前記回転ヘッド
が特定の位相となったときに出力される構成にした。
【0020】上述の如く構成することにより、デジタル
変調信号中に含まれるパイロット信号成分をアナログ回
路を用いることなく検出することができる。従って、以
降の処理をソフトウエア化することも可能で、しかも、
回転ヘッドが特定の位相となったときに出力されるクロ
ックにより、パイロット信号成分のレベルの検出出力を
サンプリングする構成としているので、必要最低限のサ
ンプリング数で処理を行うことができるようになり、比
較的低速のプロセッサによる処理が可能となった。
【0021】
【実施例】本発明の種々の実施例について、その一例の
みを添付の図面を参照して説明する。
【0022】図1は本発明の一実施例としてのデジタル
VTRの再生系の概略構成を示す図であり、本実施例は
図7にて説明した記録装置によって図8に示す如く記録
されて磁気テープTからビデオ信号を再生するものとす
る。
【0023】図中、図9と同一の要素には同一番号を付
した。ヘッドスイッチング回路9からの出力(デジタル
変調信号)は、積分等価器107に供給される。ここ
で、積分等価器107は記録信号が電磁変換の伝達関数
により畳み込まれることにより、位相及び振幅特性が変
化するために、位相、周波数特性をコサインロールオフ
特性にするために、積分等価する。積分等価器107の
出力はAGC(自動利得制御)回路108に供給され、
ここで再生信号の振幅が一定の振幅値に揃えられる。
【0024】AGC回路108の出力する再生変調信号
はA/D(アナログ/デジタル)変換器109に入力さ
れ、後述するPLL回路111によって形成されたクロ
ックにより標本・量子化される。このA/D変換器10
9の出力はmビット(mは2以上の整数)に量子化され
るが、後段のビタビ復号回路110を考慮すれば6ビッ
ト程度は必要であろう。このmビットのデジタルデータ
はPLL回路111に供給され、PLL回路111はこ
のmビットのデジタルデータを用いて上記再生変調信号
に同期したクロック信号を発生する。ここで、上記ビッ
トストリームのビットレートが前述の様にfbであると
すると、このクロックの周波数もfbということにな
る。
【0025】A/D変換器109にて離散量子化された
mビットの変調信号は、ビタビ復号回路110にて復号
され、ビットストリームとなる。このビットストリーム
は、デジタル再生信号処理回路114に供給され、該回
路114でデジタル復調されて1ワード24ビットのデ
ータとされ、更に誤り訂正処理及び高能率復号化処理等
が施されて元の情報データ(ビデオデータ)が復元され
る。復元された情報データは端子115より出力され
る。
【0026】一方、A/D変換回路109の出力するm
ビットの変調信号はATF検波回路130中のf1検波
回路112及びf2検波回路113の夫々入力される。
これらの検波回路112,113は夫々後述する様に量
子化された再生変調信号からf1,f2成分を夫々デジ
タル的に抽出・検波し、後段のマイクロプロセッシング
ユニット(MPU)140にデータとして入力する。
【0027】ここで、MPU140は図1に点線にて示
す様にトラッキング制御回路、キャプスタン制御回路に
対応する機能を果たし、キャプスタンモータの回転を制
御する。キャプスタンモータ120の回転はキャプスタ
ンFG回路123にてその速度が検出され、該回路12
3からはキャプスタンの回転速度に応じた周波数のFG
パルスが出力される。また回転ヘッドch1,ch2を
搭載するドラムを回転するドラムモータ123の回転速
度もドラムPG回路15にて検出され、該回路14から
はドラムが特定の位相になった時、例えば1回転に2つ
づつPGパルスが出力される。これらFG回路121,
PG回路15の出力するFGパルス,PGパルスは夫
々、MPU140に入力される。また、後述の如く上記
PGパルスはATF検波回路130にも入力され、f1
成分,f2成分の値の出力タイミングを決定する。
【0028】図2は、MPU140の動作を説明するた
めのフローチャートであり、以下、該フローチャートを
用いて本実施例のトラッキング制御動作を説明する。
【0029】トラッキング制御は、前述した様にヘッド
ch2が再生状態にある時に再生されたf1成分とf2
成分とを比較することにより達成されるが、MPU14
0においては例えば、ヘッドch1,ch2が1回転す
る度にATFタイミングを設け、トラッキングエラー信
号を形成する。即ち、図2においてステップS1にてM
PU140はPGパルスが入力されてから所定期間後を
ATFタイミングと定め、ATFタイミングか否かを検
知し、もしATFタイミングであれば、ステップS2,
S3にてf1検波値及びf2検波値を取り込む。
【0030】ステップS4においては内部変数Xが0か
否かを判定する。ここで、XはATFタイミングが来る
毎に”1”,”0”を繰り返す変数であって、ヘッドc
h1が主にトレースするトラッキング目標トラックに対
して、パイロット信号f1,f2の発生方向がドラムの
1回転毎に反転することによって、トラッキングエラー
信号の極性を反転するための変数である。Xが”0”の
時にはステップS5にてトラッキングエラーデータTE
をf1(f1検出値)−f2(f2検出値)より求め、
Xが”1”の時にはステップS7にてトラッキングエラ
ーデータTEをf2(f2検出値)−f1(f1検出
値)より求める。その後ステップS6,S8にて変数X
を次の検出に備えて切り換えた後、ステップ12にてキ
ャプスタンコントロールデータ(CC)を更新した後に
ステップS1に戻る。
【0031】ステップS9はキャプスタンFGパルスの
到来を検出し、FGパルスが到来したらS10に進み、
直前のFGパルスからの期間(間隔)が計測される。次
にステップS11において、この間隔を所定期間とする
べくキャプスタン速度制御データ(SE)を更新し、更
に、ステップS12に進み、CCを更新する。実際に
は、このSEの更新やTEの更新時にはアナログ回路で
いうローパスフィルタに対応する積分処理が入るものと
考えられるが、本フローチャートではこの説明は省略し
ている。ステップS12においては、更新されたSEも
しくはTEを用いてこれらに所定の係数k1 .k2 を乗
算して、更にこれらを加算することによりキャプスタン
制御データCCを得ており、このデータCCがキャプス
タンモータ120の制御信号として読み出されることに
なる。
【0032】次に、図3におけるf1検波回路112,
及びf2検波回路113の具体的な構成例について説明
する。図3はこれらの回路112,113として利用で
きるデジタル検波回路の一構成例を示す図である。
【0033】図3において、入力端子201には前述し
たmビットに量子化された再生変調信号が入力され、デ
ジタルバンドパスフィルタ(BPF)202により、図
5(A)に示す様にf1の帯域成分のみが抽出される。
このように、不要なノイズ及びデジタル変調されたビッ
トストリームデータのスペクトラムを除去された信号
は、デシメート手段たるラッチ回路203,208に夫
々入力される。ここで、デシメートとは、信号処理シス
テム内でサンプリングレートを低下させることであり、
所望の周期にてデジタル信号系列から信号を間引く処理
を言う。即ち、デジタルデータをサブサンプリングする
ことに相当する。
【0034】PLL回路111からの周波数fbのクロ
ックはクロック発生回路210から入力され、このクロ
ックを(2/N)分周回路211にて分周することによ
って周波数f1の2倍の周波数(2fb/N)のクロッ
クを得ている。このクロックは更に、1/2分周回路2
15にて分周され、周波数がf1(fb/N)のクロッ
クが形成される。ここでは、図1の回路をf1成分の検
出用に用いるものとし、デジメート時のラッチ周波数を
f1に設定している。ここで、前述のようにf1=fb
/90であれば分周器211の分周率は1/45という
ことになる。
【0035】一方、同様にクロック発生回路210から
の周波数fbのクロックを遅延器212によりf1(f
b/90)の1/4の周期遅延して、(1/N)分周器
213にて分周出力の周波数がf1となる様に(1/9
0)分周する。その結果、ラッチ回路203,208の
動作位相がf1の1/4周期異なることになる。
【0036】本例においては、上述の如くナイキスト周
波数がf1/2となる様にリサンプル(サブサンプル)
することなる。ここで、周波数f1にてパイロット信号
f1をリサンプルすることを考えると、例えば、サンプ
リングタイミングがパイロット信号のピーク値に対して
f1の1/4周期の位相差になってしまった場合、リサ
ンプル出力、即ちデシメートされた出力は全く0となっ
てしまうことがある。そこで、本実施例では、直交関係
にある位相(90°シフトした位相)によって、入力パ
イロット信号をデシメートすることにより、図5(B)
に示す様に検出されるスペクトラムは夫々DCとf1の
整数倍の周期に折り返されることになる。
【0037】このように、直交関係にあるクロックによ
りラッチ回路203,208にてデシメートすることに
より、入力信号の特定の周波数成分の振幅を得ることが
できる。ここで、デシメートしただけの状態では入力さ
れたパイロット信号とラッチのタイミングにより正負の
符号が付加されたままであるので、ベクトルの大きさを
得ることができない。
【0038】そのため、本実施例ではラッチ回路203
とラッチ回路208の出力を分周器211からのクロッ
クに同期してスイッチ209により切り換えて、2乗検
波回路204に入力している。この2乗検波回路204
から出力されるかクラッチ回路の出力成分を同様に分周
器211からのクロックに同期してスイッチ214によ
り切り換えて出力する。このスイッチングの出力は、端
子218から入力された前述したPGパルスに従うクロ
ックfpgによって、例えば前述のATFタイミングに
て、ラッチ回路216,217によってラッチされる。
【0039】このラッチ回路216,217の出力は、
加算器225に入力される。このようにして、上記各ラ
ッチ回路203,208にてラッチされた成分の2乗を
加算した結果がATFタイミングで加算器225から得
られ、この加算出力を平方器206に入力する。該平方
器206は加算器205の出力の平方根をとり、f1信
号成分のベクトルの大きさを得ることができる。この平
方器206の出力が端子207を介してMPU140に
f1値データとして入力されることになる。
【0040】このように、デシメートのために分周され
たクロックを用いてデシメート回路以降の回路を動作さ
せ、更に、MPU140にデータを取り込むことを考慮
して、ラッチ回路216,217以降はMPU140に
よるATFタイミングに同期したクロックfpgにて動
作させている。図4(c)は上記平方回路206から出
力される検波結果の周波数特性を示す図である。
【0041】上述の如く構成することにより、比較的回
路規模の大きい2乗回路が2つの位相にてラッチ(デシ
メート)された成分に共用できる構成となっており、回
路規模を比較的小さく抑えることができる。また、ラッ
チ回路216,217以降はMPU140の動作を考慮
して動作タイミングが定められている。従って、本実施
例ではラッチ回路以降をハードウエアにて構成している
が、図2のフローチャートに記載したMPU14におけ
るソフトウエア処理に容易に組み込むことができる。
【0042】以上の説明は図3の回路をパイロット信号
f1検出用に利用した場合の構成を説明したが、パイロ
ット信号f2検出用として用いる場合には分周比を変化
させて周波数f2のクロックを形成する様にすれば図3
の回路が同様にf2検出用に利用できるのは当然のこと
である。
【0043】図5は図1のf1検波回路112及びf2
検波回路113に適用できる本発明の他の実施例を示す
図である。図5において、図3と同様の構成には同一番
号を付した。図5において、238,239はスイッチ
214からの2出力を夫々分周器215,213の出力
クロックによってラッチするラッチ回路であり、これら
ラッチ回路238,239の出力は加算回路205にて
加算される。該加算回路205の出力は更にラッチ回路
226にて前述のクロックfpgにてラッチされる。こ
うして、前述のATFタイミングに同期させた検波出力
は、図2のフローチャートに従いMPU140にて処理
される。
【0044】このように図5の回路においても図3の回
路と同様に、f1,f2等のパイロット信号をデジタル
的に検出でき、その検波出力がMPU140の動作タイ
ミングと一致し、ラッチ回路226以降の処理をソフト
ウエアにて実現できる。
【0045】図6は図1のf1検波回路112及びf2
検波回路113に適用できる本発明の更に他の実施例を
示す図である。図6において、図3と同様の構成には同
一番号を付した。図6において、219は絶対値検波回
路であり、この絶対値検波回路219に前述したスイッ
チ209の出力が供給される。ここで、絶対値化された
夫々の成分はスイッチ214にて抽出され、夫々ラッチ
回路238,239を介して加算器205に入力されて
DC成分を得る。このDC成分は更にラッチ回路226
にてクロックfpgにてラッチされ、ATFタイミング
に合致される。ただし、この加算されたDC成分は他の
ノイズ成分を除去するためにデジタルローパスフィルタ
236を介して端子207に供給される。ここで、デジ
タルローパスフィルタそのものは、よりS/Nの良いD
C成分を得る必要がある場合を除き省略して、低コスト
化を図ることも可能である。
【0046】上述の様に本件発明の実施例においては、
全てデジタル回路で構成でき、特に殆どの部分の処理を
MPUにより実行できるパイロット信号検出装置並びに
トラッキング制御装置が構成でき、アナログ回路を用い
ることがないので、実用上装置の小型化が可能で、ま
た、他のデジタル機器との整合性も向上した。また、2
つの異なる位相でのデシメート出力に対しその検波回路
を共有する構成としているので、低消費電力化が可能と
なっている。
【0047】また、この検波回路の一部、即ちラッチ回
路216,217,226以降はそのままソフトウエア
によりMPU内で構成することも可能で、この場合に
は、ソフトウエアの動作周期はクロックfpgに従う極
めて遅い周期となるのでROMの容量を大幅に少なくす
ることができる。
【0048】尚、上述の実施例ではデシメートのための
分周比、デジタル変調信号の量子化ビット数、クロック
の発生方法等は適宜変更可能である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、デ
ジタル変調信号から所定周波数のパイロット信号成分を
検出するにあたり、変調信号をA/D変換するA/D変
換手段の出力から前記パイロット信号成分のレベルを検
出すると共に、この検出出力を回転ヘッドが特定の位相
となったときに出力されるクロックでサンプリングする
ようにしたので、必要の最小限のサンプリング数でデジ
タル変調信号に重畳されたパイロット信号を正確にデジ
タル値として検出できる。そして、以後の処理をソフト
ウエアにて行う場合には処理量を最小限に抑えることが
できるので、比較的低速のプロセッサを用いることがで
きるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのデジタルVTRの再
生系の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1におけるMPUの動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図3】図1のパイロット信号の検波回路の一構成例を
示す図である。
【図4】図3の各部位おいて取り扱われる周波数帯域を
説明するための図である。
【図5】図1のパイロット信号の検波回路の他の構成例
を示す図である。
【図6】図1のパイロット信号の検波回路の更に他の構
成例を示す図である。
【図7】公知のデジタルVTRの記録系の概略構成を示
す図である。
【図8】図7のDVTRによる磁気テープ状の記録パタ
ーンを示す図である。
【図9】図8は図7の記録パターンを再生するためのD
VTRの再生系の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
ch1,ch2 回転ヘッド 10,114 デジタル再生信号処理回路 12 f1検出回路 13 f2検出回路 16 トラッキング制御回路 107 積分等価回路 108 AGC回路 109 A/D変換器 110 ビタビ復号器 111 PLL回路 112 f1検波回路 113 f2検波回路 130 ATF検波回路 140 MPU(マイクロプロセッシングユニット) 201 デジタルバンドパスフィルタ 203,208,216,217,226 ラッチ回路 204 2乗回路 205,225 加算回路 206 平方回路 210 クロック発生回路 211,213,215 分周器 212 遅延回路 219 絶対値検出回路 236 デジタルローパスフィルタ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定周波数のパイロット信号成分を含む
    デジタル変調信号を回転ヘッドを用いて記録媒体から再
    生する再生手段と、 前記変調信号をA/D変換するA/D変換手段と、 該A/D変換手段の出力から前記パイロット信号成分の
    レベルを検出する検出手段と、 該検出手段の出力を前記再生手段の動作周波数に応じた
    周波数のクロックでサンプリングするサンプリング手段
    とを具え、 前記クロックは前記回転ヘッドが特定の位相となったと
    きに出力されるようにしたことを特徴とする信号再生装
    置。
  2. 【請求項2】 前記A/D変換手段の出力を用いて前記
    変調信号に重畳されている主たる情報信号を復元する手
    段を更に有する請求項1の信号再生装置。
  3. 【請求項3】 前記A/D変換手段は前記変調信号を複
    数ビットにA/D変換し、前記復元手段中のビタビ復号
    器に入力することを特徴とする請求項2の信号再生装
    置。
  4. 【請求項4】 前記サンプリング手段の出力を用いて前
    記再生手段と前記記録媒体との相対位置を制御する制御
    手段を更に有する請求項1〜3のいずれかに記載の信号
    再生装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段は前記A/D変換手段の出
    力をサブサンプリングするデシメート手段を含み、前記
    クロックの周波数は前記デシメート手段によるサブサン
    プリング周波数より低いことを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の信号再生装置。
  6. 【請求項6】 所定周波数のパイロット信号成分を含む
    デジタル変調信号を回転ヘッドを用いて記録媒体から再
    生し、 該再生された変調信号をA/D変換し、 該A/D変換出力から前記パイロット信号成分を検出す
    ると共に、 該検出されたレベルを前記回転ヘッドが特定の位相とな
    ったときに出力され、該回転ヘッドの再生動作周期に応
    じた周波数のクロックでサンプリングすることを特徴と
    する信号再生方法。
  7. 【請求項7】 前記A/D変換出力を用いて前記変調信
    号に重畳されている主たる情報信号を復元することを特
    徴とする信号再生方法。
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