JP2651053B2 - サーボ回路 - Google Patents

サーボ回路

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JP2651053B2
JP2651053B2 JP3063459A JP6345991A JP2651053B2 JP 2651053 B2 JP2651053 B2 JP 2651053B2 JP 3063459 A JP3063459 A JP 3063459A JP 6345991 A JP6345991 A JP 6345991A JP 2651053 B2 JP2651053 B2 JP 2651053B2
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邦明 藤井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTRやLD等の再生
信号のジッタを補正するサーボ回路に関するものであ
り、詳細には、再生信号のジッタ量を基にして例えば回
転ヘッドドラムを制御するサーボ回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】磁気テープや光ディスク等に映像信号等
の情報信号を記録し再生するVTRやLD等の機器は、
情報信号を安定して高精度に記録再生させるため、各駆
動機器が所定の速度や回転数となるように制御されてい
る。特に、情報信号の記録再生に直接影響する例えばV
TRの回転ヘッドドラムは、磁気ヘッドと磁気テープと
の相対速度を一定に維持するため、回転速度を制御する
速度サーボおよび回転位相を制御する位相サーボで制御
されるようになっている。
【0003】従来、上記の速度サーボおよび位相サーボ
は、図7に示すように、一対の磁気ヘッド52a・52
bを備えた回転ヘッドドラム51に接続されたサーボ回
路53で実行されるようになっており、速度サーボは、
回転ヘッドドラム51の回転軸に設けられた周波数ゼネ
レータから出力される周波数ゼネレータ信号(以下FG
信号と称する。)を比較信号として使用するようになっ
ている。また、位相サーボは、回転ヘッドドラムに設け
られたパルスゼネレータから出力されるパルスゼネレー
タ信号(以下PG信号と称する。)を比較信号として使
用するようになっている。
【0004】そして、従来のサーボ回路53は、上記の
FG信号とPG信号とを基にしてモータ54を制御する
ことで、回転ヘッドドラム51の回転を安定化させて情
報信号を高精度に記録再生させるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のサーボ回路53では、FG信号とPG信号とを基に
してモータ54を制御しているため、FG信号やPG信
号が誤差を有していると、この誤差を有した状態で速度
サーボや位相サーボが実行されることになり、情報信号
の高精度な記録再生が不十分になるという問題がある。
【0006】また、記録時にジッタが情報信号に付加さ
れていた場合には、回転ヘッドドラム51の回転から出
力されるFG信号およびPG信号で情報信号中のジッタ
を検出することができないため、記録時のジッタを有し
た状態で情報信号が再生されることになる。そこで、再
生された情報信号である再生信号のジッタ量を検出し、
検出されたジッタ量とFG信号およびPG信号とで速度
サーボおよび位相サーボを実行してジッタを改善させる
ことも考えられるが、この場合には、前後する各ジッタ
量のバラツキが大きかったり、或いはノイズの重畳によ
り、サーボが不安定化してジッタの安定した改善ができ
ないという問題を招来することになる。
【0007】従って、本発明においては、FG信号やP
G信号が誤差を有している場合でも、また、記録時にジ
ッタが情報信号に付加されている場合でも、再生信号の
ジッタを安定して改善させることができるサーボ回路を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1ないし請求項3
の発明のサーボ回路は、上記課題を解決するために、回
転部材である回転ヘッドドラムの回転で再生信号が得ら
れる装置に設けられ、上記回転部材の回転をジッタ量を
基にして制御するサーボ回路において、以下の特徴を有
している。
【0009】即ち、請求項1のサーボ回路は、回転部材
から出力されるFG信号等のジッタ検出信号のジッタ量
と再生信号のジッタ量とを検出し、上記両ジッタ量で回
転部材の回転を制御するものであり、上記再生信号のジ
ッタ量は、ジッタ検出信号に同期して平均化されている
ことを特徴としている。
【0010】また、請求項2の発明のサーボ回路は、回
転部材から出力されるジッタ検出信号のジッタ量と再生
信号のジッタ量とを検出し、上記両ジッタ量で回転部材
の回転を制御するものであり、上記再生信号のジッタ量
は、ジッタ検出信号のジッタ量が検出される前に、ジッ
タ検出信号に同期して平均化されていることを特徴とし
ている。
【0011】また、請求項3の発明のサーボ回路は、回
転部材から出力されるジッタ検出信号のジッタ量と再生
信号のジッタ量とを検出し、上記両ジッタ量から回転部
材の回転を制御するものであり、上記再生信号のジッタ
量は、回転部材の周波数特性に対応した時期および割合
でジッタ検出信号に同期して平均化されていることを特
徴としている。
【0012】
【作用】請求項1ないし請求項3の構成によれば、サー
ボ回路は、回転部材から出力されるジッタ検出信号のジ
ッタ量と再生信号のジッタ量とで回転部材を制御するよ
うになっているため、回転部材から得られるジッタ検出
信号のジッタ量が誤差を有している場合でも、再生信号
のジッタを改善して高精度に再生することが可能になっ
ている。また、サーボ回路は、再生信号のジッタ量を平
均化するようになっているため、前後する各ジッタ量の
バラツキが大きな場合でも、また、ノイズが再生信号に
重畳された場合でも、ジッタの安定した改善が可能にな
っている。
【0013】また、請求項2のサーボ回路は、ジッタ検
出信号のジッタ量が検出される前に、再生信号のジッタ
量をジッタ検出信号に同期して平均化させているため、
たとえ回転部材の慣性が大きな場合でも、低い周波数の
ジッタと共に、高い周波数のジッタも改善することが可
能になっている。
【0014】また、請求項3のサーボ回路は、回転部材
の周波数特性に対応した時期および割合でジッタ検出信
号に同期してジッタ量を平均化させていることから、回
転部材の応答に一致したフィードバックを行なえること
になり、より正確なジッタの改善が可能になっている。
【0015】
【実施例】〔実施例1〕請求項1の発明の一実施例を図
1および図2に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0016】本実施例に係るサーボ回路は、VTRやL
D等の音声信号や映像信号を有した情報信号を少なくと
も再生可能な装置に使用されるようになっており、例え
ばVTRの場合には、図1に示すように、回転部材であ
る回転ヘッドドラム1の回転速度および回転位相を安定
化させるようになっている。そして、上記の回転速度や
回転位相は、ジッタ検出信号であるFG信号およびPG
信号で制御されるようになっており、FG信号は、回転
ヘッドドラム1の回転軸に設けられた周波数ゼネレータ
から出力されるようになっている。また、PG信号は、
回転ヘッドドラム1に設けられたパルスゼネレータから
出力されるようになっている。尚、ジッタ検出信号は、
FG信号やPG信号に限定されることはなく、回転ヘッ
ドドラム1に同期する信号であれば良い。
【0017】上記のFG信号およびPG信号は、サーボ
回路3を構成するドラムサーボ回路4に入力されるよう
になっており、このドラムサーボ回路3は、FG信号お
よびPG信号から回転ヘッドドラム1の回転ムラ等の回
転ヘッドドラム1自体が有するジッタ量を検出するよう
になっている。そして、このドラムサーボ回路4は、一
対の入力端子を有した加算器5の一方の入力端子に接続
されており、この加算器5に回転ヘッドドラム1のジッ
タ量を出力するようになっている。
【0018】また、上記の回転ヘッドドラム1には、一
対の磁気ヘッド2a・2bが設けられており、これらの
磁気ヘッド2a・2bは、FM信号化した情報信号であ
る映像信号を磁気テープに記録し再生するようになって
いる。上記の磁気ヘッド2a・2bは、FM復調器6に
接続されており、このFM復調器6は、再生された映像
信号を復調して輝度信号に変換し、再生信号である再生
輝度信号として出力させるようになっている。
【0019】上記のFM復調器6は、サーボ回路3を構
成する同期分離回路7に接続されており、この同期分離
回路7は、再生輝度信号から水平同期信号を分離するよ
うになっている。そして、この同期分離回路7は、再生
信号自体に含まれているジッタを検出するジッタ検出回
路8に接続されており、このジッタ検出回路8は、例え
ば水平同期信号と基準比較信号とを比較し、比較差に対
応した直流電圧をジッタ量として出力するようになって
いる。
【0020】上記のジッタ検出回路8は、直流電圧を例
えば8ビットのデジタル量に変換するADコンバータ9
に接続されている。このADコンバータ9は、レジスタ
回路11と信号処理回路12とを有した平均化処理回路
10に接続されており、この平均化処理回路10は、A
Dコンバータ9でデジタル化されたジッタ量を平均化し
て例えば16ビットにデジタル化されたジッタ量として
出力させるようになっている。
【0021】上記の平均化処理回路10は、16ビット
にデジタル化されたジッタ量を直流電圧に変換するDA
コンバータ13に接続されており、このDAコンバータ
13は、上述の加算器5の他方の入力端子に接続されて
いる。そして、上記の加算器5は、回転ヘッドドラム1
を回転させるモータ14に接続されており、一方の入力
端子に入力された回転ヘッドドラム1のジッタ量と、他
方の入力端子に入力された再生信号のジッタ量とを加算
してモータ14の回転を制御するようになっている。
【0022】ところで、上記の平均化処理回路10を詳
細に説明すると、平均化処理回路10は、図2に示すよ
うに、30Hzと高調波とが山になるくし型フィルタと
なる巡回型デジタルフィルタであり、8ビットのジッタ
量に巡回係数(1−K)を乗算し、16ビットにデジタ
ル化して出力する乗算器15を有している。そして、こ
の乗算器15は、加算器16の一方の入力端子に接続さ
れており、この加算器16は、出力端子が後述のDAコ
ンバータ13に接続されていると共に、レジスタ回路1
1に接続されている。
【0023】上記のレジスタ回路11は、24段のフリ
ップフロップ17〜20からなっており、フリップフロ
ップ17〜20は、D端子17a〜20aとCK端子1
7b〜20bと出力端子17c〜20cとを有してい
る。そして、CK端子17b〜20bには、720Hz
のFG信号がシュミットトリガ回路22を介して入力さ
れるようになっており、1段目のフリップフロップ17
のD端子17aには、上述の加算器16の出力端子が接
続されている。
【0024】一方、フリップフロップ17の出力端子1
7cは、次段のフリップフロップ18のD端子18aに
接続されており、隣接するフリップフロップ17〜20
は、D端子18a〜20aと出力端子17c〜19cと
が接続されている。そして、最終段のフリップフロップ
20の出力端子20cは、巡回係数(K)を乗算する乗
算器21を介して上述の加算器16の他方の入力端子に
接続されている。
【0025】上記の構成において、サーボ回路3の動作
について説明する。
【0026】先ず、図1に示すように、モータ14で回
転ヘッドドラム1が回転されると、回転ヘッドドラム1
の回転軸に設けられた周波数ゼネレータからFG信号が
出力されることになると共に、回転ヘッドドラム1に設
けられたパルスゼネレータからPG信号が出力されるこ
とになる。そして、これらのFG信号およびPG信号
は、ドラムサーボ回路4に入力されることになり、この
ドラムサーボ回路4で回転ヘッドドラム1自体のジッタ
が検出され、ジッタ量に対応した直流電圧が加算器5の
一方の入力端子へ出力されることになる。
【0027】一方、回転ヘッドドラム1が回転すると、
磁気テープにFM信号化されて記録された映像信号は、
磁気ヘッド2a・2bを介して読み出され、FM復調器
6に入力されることになる。そして、この再生信号は、
FM復調器6で復調されて再生輝度信号として出力され
ることになり、図示しない信号処理系へ出力されると共
に、サーボ回路3の同期分離回路7へ出力されることに
なる。
【0028】上記の再生輝度信号は、同期分離回路7で
水平同期信号が分離されることになり、この水平同期信
号は、ジッタ検出回路8へ出力されることになる。そし
て、ジッタ検出回路8は、入力された水平同期信号と基
準比較信号とを比較し、比較差に対応した直流電圧をジ
ッタ量としてADコンバータ9に入力させることにな
る。
【0029】上記の直流電圧は、ADコンバータ9で8
ビットのデジタル量に変換されることになり、このAD
コンバータ9でデジタル化されたジッタ量は、図2に示
すように、平均化処理回路10の乗算器15に入力され
ることになる。そして、乗算器15は、ジッタ量に巡回
係数(1−K)を乗算して16ビットのジッタ量として
出力することになる。
【0030】上記の巡回係数(1−K)が乗算されたジ
ッタ量は、加算器16の一方の入力端子に入力されるこ
とになる。また、加算器16の他方の入力端子には、レ
ジスタ回路11から出力されたジッタ量を巡回係数
(K)で乗算したジッタ量が入力されており、加算器1
6は、乗算器15からのジッタ量と乗算器21からのジ
ッタ量とを加算して出力することになる。
【0031】上記の両ジッタ量が加算されたジッタ量
は、1段目のフリップフロップ17のD端子17aに入
力されることになる。この際、フリップフロップ17〜
20のCK端子17b〜20bには、720HzのFG
信号がシュミットトリガ回路22で波形成形されて入力
されており、各フリップフロップ17〜20のジッタ量
は、FG信号の入力毎に次段のフリップフロップ17〜
20に伝達されることになる。そして、最終段のフリッ
プフロップ20に到達したジッタ量は、上述の乗算器2
1へ出力され、巡回係数(K)が乗算された後、加算器
16の他方の入力端子へ出力されることになる。
【0032】また、上記の加算器16による加算で平均
化されたジッタ量は、DAコンバータ13へも出力され
ることになり、図1に示すように、DAコンバータ13
でデジタル量からアナログ量である直流電圧に変換され
た後、加算器5の他方の入力端子へ出力されることにな
る。そして、この加算器5は、他方の入力端子に入力さ
れた再生信号のジッタ量と、一方の入力端子に入力され
た回転ヘッドドラム1のジッタ量とを加算することにな
り、回転ヘッドドラム1を回転させるモータ14は、上
記の両ジッタ量で回転が制御されることになる。
【0033】このように、本実施例のサーボ回路3は、
回転ヘッドドラム1のジッタ量と再生信号のジッタ量と
で回転ヘッドドラム1を制御するようになっているた
め、回転ヘッドドラム1の回転から得られるFG信号や
PG信号が誤差を有している場合でも、再生信号のジッ
タを改善して高精度に再生することが可能になってい
る。さらに、本実施例のサーボ回路3は、再生信号のジ
ッタ量をFG信号に同期して平均化するようになってい
るため、前後する各ジッタ量のバラツキが大きな場合で
も、また、ノイズが再生信号に重畳された場合でも、ジ
ッタの安定した改善が可能になっている。
【0034】尚、本実施例の平均化処理回路10は、巡
回型デジタルフィルタで構成されているが、これに限定
されることはなく、ジッタ量を単純に加算平均する回路
構成であっても良い。
【0035】〔実施例2〕請求項2の発明の一実施例を
図3および図4に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。尚、説明の便宜上、実施例1の構成部材と同一の構
成部材には同一の符号を付記して説明を省略する。
【0036】本実施例に係るサーボ回路は、図3に示す
ように、例えば8ビットにデジタル化された再生信号の
ジッタ量を平均化して例えば16ビットにデジタル化さ
れたジッタ量として出力する平均化処理回路23を有し
ている。この平均化処理回路23は、図4に示すよう
に、レジスタ回路11と信号処理回路12とからなる巡
回型デジタルフィルタであり、8ビットのジッタ量に巡
回係数(1−K)を乗算し、16ビットにデジタル化し
て出力する乗算器15を有している。そして、この乗算
器15は、加算器16の一方の入力端子に接続されてお
り、加算器16の出力端子は、レジスタ回路11に接続
されている。
【0037】上記のレジスタ回路11は、24段のフリ
ップフロップ17〜20からなっており、フリップフロ
ップ17〜20は、D端子17a〜20aとCK端子1
7b〜20bと出力端子17c〜20cとを有してい
る。そして、CK端子17b〜20bには、720Hz
のジッタ検出信号であるFG信号がシュミットトリガ回
路22を介して入力されるようになっており、1段目の
フリップフロップ17のD端子17aには、上述の加算
器16の出力端子が接続されている。
【0038】一方、フリップフロップ17の出力端子1
7cは、次段のフリップフロップ18のD端子18aに
接続されており、隣接するフリップフロップ17〜20
は、D端子18a〜20aと出力端子17c〜19cと
が接続されている。そして、最終段のフリップフロップ
20の出力端子20cは、巡回係数(K)を乗算する乗
算器21を介して上述の加算器16の他方の入力端子に
接続されている。また、上記のレジスタ回路11は、例
えば22段目のフリップフロップ18の出力端子18c
がDAコンバータ13に接続されており、このDAコン
バータ13は、フリップフロップ18からのジッタ量を
直流電圧に変換して出力するようになっている。
【0039】その他の図3の構成は、実施例1の構成と
同様であるため、説明を省略する。
【0040】上記の構成において、サーボ回路3の動作
について説明する。
【0041】先ず、実施例1と同様の動作で、再生輝度
信号からの水平同期信号が分離され、この水平同期信号
を基にして再生信号のジッタ量が直流電圧として出力さ
れることになる。そして、この直流電圧は、ADコンバ
ータ9に入力され、8ビットのデジタル量に変換される
ことになり、このADコンバータ9でデジタル化された
ジッタ量は、図4に示すように、平均化処理回路23の
乗算器15に入力されることになる。そして、乗算器1
5は、ジッタ量に巡回係数(1−K)を乗算して16ビ
ットのジッタ量として出力することになる。
【0042】上記の巡回係数(1−K)が乗算されたジ
ッタ量は、加算器16の一方の入力端子に入力されるこ
とになる。また、加算器16の他方の入力端子には、レ
ジスタ回路11から出力されたジッタ量を巡回係数
(K)で乗算したジッタ量が入力されており、加算器1
6は、乗算器15からのジッタ量と乗算器21からのジ
ッタ量とを加算して出力することになる。
【0043】上記の両ジッタ量が加算されたジッタ量
は、1段目のフリップフロップ17のD端子17aに入
力された後、FG信号の入力毎に次段のフリップフロッ
プ17〜20に伝達されることになる。そして、最終段
のフリップフロップ20に到達したジッタ量は、上述の
乗算器21へ出力され、巡回係数(K)が乗算された
後、加算器16の他方の入力端子へ出力されることにな
る。
【0044】また、上記の加算器16による加算で平均
化されたジッタ量は、22段目のフリップフロップ18
から出力される際に、DAコンバータ13へも出力され
ることになり、DAコンバータ13でデジタル量からア
ナログ量である直流電圧に変換された後、図3に示すよ
うに、加算器5の入力端子へ出力されることになる。
【0045】そして、この加算器5は、上記の再生信号
のジッタ量と、回転ヘッドドラムのジッタ量とを加算す
ることになり、回転部材である回転ヘッドドラム1を回
転させるモータ14は、上記の両ジッタ量で回転が制御
されることになる。
【0046】このように、本実施例のサーボ回路3は、
回転ヘッドドラム1のジッタ量と再生信号のジッタ量と
で回転ヘッドドラム1を制御するようになっているた
め、回転ヘッドドラム1の回転から得られるFG信号や
PG信号が誤差を有している場合でも、再生信号のジッ
タを改善して高精度に再生することが可能になってい
る。また、本実施例のサーボ回路3は、再生信号のジッ
タ量をFG信号に同期して平均化するようになっている
ため、前後する各ジッタ量のバラツキが大きな場合で
も、また、ノイズが再生信号に重畳された場合でも、ジ
ッタの安定した改善が可能になっている。
【0047】さらに、本実施例のサーボ回路3は、平均
化処理回路23で平均化したジッタ量の演算結果をドラ
ムサーボ回路4でのジッタ量の検出前に加算器5の読み
出しサーボに入力させるようになっているため、たとえ
回転ヘッドドラム1の慣性が大きな場合でも、低い周波
数のジッタと共に、高い周波数のジッタも改善すること
が可能になっている。
【0048】〔実施例3〕請求項3の発明の一実施例を
図5および図6に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。尚、説明の便宜上、実施例1の構成部材と同一の構
成部材には同一の符号を付記して説明を省略する。
【0049】本実施例に係るサーボ回路は、図5に示す
ように、例えば8ビットにデジタル化された再生信号の
ジッタ量を平均化して例えば16ビットにデジタル化さ
れたジッタ量として出力する平均化処理回路24を有し
ている。この平均化処理回路24は、レジスタ回路25
と信号処理回路26とからなる巡回型デジタルフィルタ
であり、図6に示すように、8ビットのジッタ量に巡回
係数(1−K)を乗算し、16ビットにデジタル化して
出力する乗算器15を有している。そして、この乗算器
15は、加算器16の一方の入力端子に接続されてお
り、加算器16の出力端子は、レジスタ回路25に接続
されている。
【0050】上記のレジスタ回路25は、24段のフリ
ップフロップ27〜32からなっており、これらのフリ
ップフロップ27〜32は、D端子27a〜32aとC
K端子27b〜32bと出力端子27c〜32cとを有
している。そして、CK端子27b〜32bには、72
0Hzのジッタ検出信号であるFG信号がシュミットト
リガ回路22を介して入力されるようになっており、1
段目のフリップフロップ27のD端子27aには、上述
の加算器16の出力端子が接続されている。
【0051】一方、フリップフロップ27の出力端子2
7cは、次段のフリップフロップ28のD端子28aに
接続されており、隣接するフリップフロップ27〜32
は、D端子28a〜32aと出力端子27c〜31cと
が接続されている。そして、最終段のフリップフロップ
32の出力端子32cは、巡回係数(K)を乗算する乗
算器21を介して上述の加算器16の他方の入力端子に
接続されている。
【0052】また、上記のレジスタ回路25は、各フリ
ップフロップ27〜32の出力端子27c〜32cが乗
算器33〜38に接続されている。これらの各乗算器3
3〜38は、それぞれ独立して設定可能な係数α1 〜α
24を有しており、これらの係数α1 〜α24を各フリップ
フロップ27〜32から出力されたジッタ量に乗算する
ようになっている。そして、これらの乗算器33〜38
は、加算器39を介してDAコンバータ13に接続され
ており、加算器39は、乗算器33〜38で係数α1
α24が乗算された各ジッタ量を加算してDAコンバータ
13へ出力させるようになっている。
【0053】その他の図5の構成は、実施例1の構成と
同様であるため、説明を省略する。
【0054】上記の構成において、サーボ回路3の動作
について説明する。
【0055】先ず、実施例1と同様の動作で、再生輝度
信号から水平同期信号が分離され、この水平同期信号を
基にして再生信号のジッタ量が直流電圧として出力され
ることになる。そして、この直流電圧は、ADコンバー
タ9に入力され、8ビットのデジタル量に変換されるこ
とになり、このADコンバータ9でデジタル化されたジ
ッタ量は、図6に示すように、平均化処理回路24の乗
算器15に入力されることになる。そして、乗算器15
は、ジッタ量に巡回係数(1−K)を乗算して16ビッ
トのジッタ量として出力することになる。
【0056】上記の巡回係数(1−K)が乗算されたジ
ッタ量は、加算器16の一方の入力端子に入力されるこ
とになる。また、加算器16の他方の入力端子には、レ
ジスタ回路25から出力されたジッタ量を巡回係数
(K)で乗算したジッタ量が入力されており、加算器1
6は、乗算器15からのジッタ量と乗算器21からのジ
ッタ量とを加算して出力することになる。
【0057】上記の両ジッタ量が加算されたジッタ量
は、1段目のフリップフロップ27のD端子27aに入
力された後、FG信号の入力毎に次段のフリップフロッ
プ28〜32に伝達されることになる。そして、最終段
のフリップフロップ32に到達したジッタ量は、上述の
乗算器21へ出力され、巡回係数(K)が乗算された
後、加算器16の他方の入力端子へ出力されることにな
る。
【0058】また、上記の加算器16による加算で平均
化されたジッタ量は、各フリップフロップ27〜32か
ら乗算器33〜38にも出力されており、これらの各ジ
ッタ量は、乗算器33〜38で係数α1 〜α24が乗算さ
れた後、加算器39へ出力されることになる。そして、
加算器39は、入力された全てのジッタ量を加算した総
和をDAコンバータ13へ出力することになる。
【0059】この後、DAコンバータ13は、入力され
たジッタ量をデジタル量からアナログ量である直流電圧
に変換した後、図5に示すように、加算器5の入力端子
へ出力させることになる。そして、加算器5は、上記の
再生信号自体のジッタ量と、回転ヘッドドラムのジッタ
量とを加算することになり、回転部材である回転ヘッド
ドラム1を回転させるモータ14は、上記の両ジッタ量
で回転が制御されることになる。
【0060】このように、本実施例のサーボ回路3は、
回転ヘッドドラム1のジッタ量と再生信号のジッタ量と
で回転ヘッドドラム1を制御するようになっているた
め、回転ヘッドドラム1の回転から得られるFG信号や
PG信号が誤差を有している場合でも、再生信号のジッ
タを改善して高精度に再生することが可能になってい
る。また、本実施例のサーボ回路3は、再生信号のジッ
タ量をFG信号に同期して平均化するようになっている
ため、前後する各ジッタ量のバラツキが大きな場合で
も、また、ノイズが再生信号に重畳された場合でも、ジ
ッタの安定した改善が可能になっている。
【0061】さらに、本実施例のサーボ回路3は、各フ
リップフロップ27〜32から出力されたジッタ量を乗
算器33〜38の係数α1 〜α24で乗算し、これらのジ
ッタ量の総和で回転ヘッドドラム1を制御するようにな
っている。従って、このサーボ回路3は、各係数α1
α24を回転ヘッドドラム1の周波数特性に対応させて設
定することで、ジッタ量を平均化させたものを周波数に
対応した時期および割合で読み出すことが可能なことか
ら、回転ヘッドドラム1の応答に一致したフィードバッ
クを行なえることになり、より正確なジッタの改善が可
能になっている。また、このサーボ回路3は、回転ヘッ
ドドラム1の応答に一致したフィードバックを行なえる
ことで、外付けのフィルタを簡略化することも可能にな
っている。
【0062】
【発明の効果】請求項1の発明のサーボ回路は、以上の
ように、回転部材の回転で再生信号が得られる装置に設
けられ、上記回転部材の回転をジッタ量を基にして制御
するサーボ回路は、上記回転部材から出力されるジッタ
検出信号のジッタ量と再生信号のジッタ量とを検出し、
上記両ジッタ量で回転部材の回転を制御するものであ
り、上記再生信号のジッタ量は、ジッタ検出信号に同期
して平均化されている構成である。
【0063】これにより、回転部材から出力されるジッ
タ検出信号のジッタ量と再生信号のジッタ量とで回転部
材を制御するようになっているため、回転部材から得ら
れるジッタ検出信号のジッタ量が誤差を有している場合
でも、再生信号のジッタを改善して高精度に再生するこ
とが可能である。また、再生信号のジッタ量を平均化す
るようになっているため、前後する各ジッタ量のバラツ
キが大きな場合でも、また、ノイズが再生信号に重畳さ
れた場合でも、ジッタの安定した改善が可能であるとい
う効果を奏する。
【0064】請求項2の発明のサーボ回路は、以上のよ
うに、回転部材の回転で再生信号が得られる装置に設け
られ、上記回転部材の回転をジッタ量を基にして制御す
るサーボ回路は、上記回転部材から出力されるジッタ検
出信号のジッタ量と再生信号のジッタ量とを検出し、上
記両ジッタ量で回転部材の回転を制御するものであり、
上記再生信号のジッタ量は、ジッタ検出信号のジッタ量
が検出される前に、ジッタ検出信号に同期して平均化さ
れている構成である。
【0065】これにより、請求項1の効果と同様に、回
転部材から出力されるジッタ検出信号のジッタ量と再生
信号の平均化されたジッタ量とで回転部材を制御するよ
うになっているため、再生信号のジッタの安定した改善
が可能である。さらに、ジッタ検出信号のジッタ量が検
出される前に、再生信号のジッタ量をジッタ検出信号に
同期して平均化させているため、たとえ回転部材のの慣
性が大きな場合でも、低い周波数のジッタと共に、高い
周波数のジッタも改善することが可能であるという効果
を奏する。
【0066】請求項3の発明のサーボ回路は、以上のよ
うに、回転部材の回転で再生信号が得られる装置に設け
られ、上記回転部材の回転をジッタ量を基にして制御す
るサーボ回路は、上記回転部材から出力されるジッタ検
出信号のジッタ量と再生信号のジッタ量とを検出し、上
記両ジッタ量から回転部材の回転を制御するものであ
り、上記再生信号のジッタ量は、回転部材の周波数特性
に対応した時期および割合でジッタ検出信号に同期して
平均化されている構成である。
【0067】これにより、請求項1の効果と同様に、回
転部材から出力されるジッタ検出信号のジッタ量と再生
信号の平均化されたジッタ量とで回転部材を制御するよ
うになっているため、再生信号のジッタの安定した改善
が可能である。さらに、回転部材の周波数特性に対応し
た時期および割合でジッタ検出信号に同期してジッタ量
を平均化させていることから、回転部材の応答に一致し
たフィードバックを行なえることになり、より正確なジ
ッタの改善が可能になっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示すものであり、サーボ回路のブロ
ック図である。
【図2】実施例1を示すものであり、平均化処理回路の
ブロック図である。
【図3】実施例2を示すものであり、サーボ回路のブロ
ック図である。
【図4】実施例2を示すものであり、平均化処理回路の
ブロック図である。
【図5】実施例3を示すものであり、サーボ回路のブロ
ック図である。
【図6】実施例3を示すものであり、平均化処理回路の
ブロック図である。
【図7】従来例を示すものであり、サーボ回路のブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 回転ヘッドドラム(回転部材) 3 サーボ回路 4 ドラムサーボ回路 5 加算器 6 FM復調器 7 同期分離回路 8 ジッタ検出回路 9 ADコンバータ 10 平均化処理回路 11 レジスタ回路 12 信号処理回路 13 DAコンバータ 14 モータ 15 乗算器 16 加算器 17〜20 フリップフロップ 21 乗算器 22 シュミットトリガ回路 23 平均化処理回路 24 平均化処理回路 25 レジスタ回路 26 信号処理回路 27〜32 フリップフロップ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転部材の回転で再生信号が得られる装置
    に設けられ、上記回転部材の回転をジッタ量を基にして
    制御するサーボ回路において、上記ジッタ量は、回転部
    材から出力されるジッタ検出信号のジッタ量と、上記ジ
    ッタ検出信号に同期して平均化された再生信号のジッタ
    量とからなっていることを特徴とするサーボ回路。
  2. 【請求項2】回転部材の回転で再生信号が得られる装置
    に設けられ、上記回転部材の回転をジッタ量を基にして
    制御するサーボ回路において、上記ジッタ量は、回転部
    材から出力されるジッタ検出信号のジッタ量と、上記ジ
    ッタ検出信号のジッタ量が検出される前に、ジッタ検出
    信号に同期して平均化された再生信号のジッタ量とから
    なっていることを特徴とするサーボ回路。
  3. 【請求項3】回転部材の回転で再生信号が得られる装置
    に設けられ、上記回転部材の回転をジッタ量を基にして
    制御するサーボ回路において、上記ジッタ量は、回転部
    材から出力されるジッタ検出信号のジッタ量と、回転部
    材の周波数特性に対応した時期および割合で上記ジッタ
    検出信号に同期して平均化された再生信号のジッタ量と
    からなっていることを特徴とするサーボ回路。
JP3063459A 1991-03-27 1991-03-27 サーボ回路 Expired - Lifetime JP2651053B2 (ja)

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