JPH07320408A - 信号検出装置及び信号検出方法 - Google Patents

信号検出装置及び信号検出方法

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JPH07320408A
JPH07320408A JP6111031A JP11103194A JPH07320408A JP H07320408 A JPH07320408 A JP H07320408A JP 6111031 A JP6111031 A JP 6111031A JP 11103194 A JP11103194 A JP 11103194A JP H07320408 A JPH07320408 A JP H07320408A
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signal
circuit
pilot
digital
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Shinichi Hatae
真一 波多江
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタル変調信号に重畳されているパイロッ
ト信号をデジタル的に検出し得、しかもそのデジタル回
路を極めて簡易に構成できる信号検出装置及び信号検出
方法を提供すること。 【構成】 デジタル変調信号から前記パイロット信号成
分を検出するにあたり、前記変調信号をA/D変換する
A/D変換手段(109)と、A/D変換出力を前記パ
イロット信号の周波数の(1/M)の周波数(Mは2以
上の整数)でサブサンプリングするデシメート手段(2
03,208)と、該デシメート手段の出力を用いて前
記パイロット信号成分を検出する検出手段(204,2
05,206,244,245,246)を有する構成
としたので、デジタル変調信号中に含まれるパイロット
信号成分をアナログ回路を用いることなく検出でき、し
かも、デジタル的な処理は極めて低速にて行うことがで
きるので、装置の小型化及び低消費電力化に大きく貢献
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は信号検出装置及び信号検
出方法に関し、特に、パイロット信号成分を含むデジタ
ル変調信号からパイロット信号成分を検出する検出装置
及び検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル磁気記録再生技術の進歩
により、デジタルVTRの開発が盛んに行われている。
この種のデジタルVTRにおいても従来のアナログVT
Rと同様に再生時にはトラッキング制御を行う必要があ
り、様々なトラッキング制御の手法が提案されている。
【0003】その中でも記録するデジタル信号データ列
をデジタル変調する際に所定のパイロット信号成分を重
畳し、再生時にこのパイロット信号を用いてトラッキン
グ制御を行う手法が注目されている。
【0004】図7はこの種の手法を用いたデジタルVT
Rの記録系の概略構成を示す図である。図中、ch1,
ch2は夫々回転ドラムに180°の位相差をもって取
り付けられ、デジタル変調信号を記録媒体である磁気テ
ープT上に記録する回転ヘッド、Tは磁気テープであ
る。
【0005】以下、動作を説明する。
【0006】端子1から入力されたビデオ信号は、デジ
タル記録信号処理回路2に供給され、該回路2はこのビ
デオ信号を高能率符号化し、更に誤り訂正符号化し、オ
ーデイオデータや他の補助データと共に記録データフォ
ーマットに従ってデジタルデータ列を形成する。
【0007】このデジタルデータ列は、更にデジタル変
調・パイロット付加回路3に供給される。該回路3は、
24−25変換などのデータに冗長性を持たせるデジタ
ル変調を処理回路2からのデータ列に施し、更に、この
冗長性を利用してパイロット信号成分の付加を行う。
【0008】具体的には、例えば、24ビットのデータ
毎に先頭に”1”及び”0”の先頭ビットを付加し他2
5ビットのデータを夫々形成し、これらを夫々ビットス
トリームとして出力する。そして、これらのビットスト
リームを夫々、NRZI変調する。更に、NRZI変調
された2種類のビットストリームからDC成分,f1
(第1のパイロット信号の周波数)成分,f2(第2の
パイロット信号の周波数)成分を夫々抽出し、これらの
各成分の総和を算出する。この総和は過去の総和の累積
値に夫々加算され、そして、各ビットストリーム毎に、
累算値を形成する。そして、これら2種類の累算値を比
較して、この累算値をより小さくする方の25ビットの
ビットストリームを選択して出力する。この場合に出力
されるビットストリームはDC,f1,f2成分が夫々
抑圧されたビットストリームということになる。
【0009】ここで、抽出されたDC成分に所定のパタ
ーン信号を重畳(例えば減算)すれば、上記ビットスト
リームは上記パターン信号に対する周波数成分をもつこ
とになる。そこで、この所定のパターン信号の周波数を
所望の周波数f1,f2とすることにより所望の周波数
のパイロット信号成分が変調されたデジタルビットスト
リームに重畳されることになる。
【0010】例えば、ビットストリームのビットレート
をfbとし、第1のパイロット信号の周波数f1をfb
/90,第2のパイロット信号の周波数f2をfb/1
20と規定すれば、90ビット周期もしくは120ビッ
ト周期で繰り返すパターン信号を検出された2種類のD
C成分から夫々減算することにより実現できる。
【0011】こうして得られたデジタル変調ビットスト
リームはデジタル変調された記録信号としてスイッチン
グ回路4の供給され、各回転ヘッドch1,ch2の回
転位相に従って形成されたヘッドスイッチングパルス
(HSW)により交互にヘッドch1,ch2に供給さ
れる。ヘッドch1,ch2は180°の位相差をもっ
て回転し、磁気テープT上を交互にトレースし、互いに
平行な多数のヘリカルトラックを順次形成しつつ上記デ
ジタル変調された記録信号を記録していく。
【0012】図2は磁気テープT上の記録パターンの一
例を示す。図示の如く、形成された多数のヘリカルトラ
ックには1トラックおきにパイロット信号が重畳され、
周波数f1のパイロット信号と周波数f2のパイロット
信号が4トラック周期で交互に重畳されることになる。
このような記録パターンは、例えばヘッドch1が記録
を行う期間にf1,f2の周波数成分を有するパターン
信号を交互に上記DC成分から減算し、ヘッドch2が
記録を行う期間にはパターン信号の減算を行わない様に
することにより実現できる。
【0013】図9は図8に示す如き記録フォーマットに
て記録された磁気テープTを再生する従来の再生系の構
成例を示すブロック図である。
【0014】ヘッドch1,ch2にて交互に再生され
た変調信号は再生アンプ7,8を経て、ヘッドスイッチ
ング回路9に入力される。該回路9にてドラム回転検出
回路15からのHSWによって切り換えられ、連続信号
とされた再生信号はデジタル信号再生処理回路10及び
f1検出回路12,f2検出回路13に夫々入力され
る。デジタル信号再生処理回路10においては、デジタ
ル復調処理、誤り訂正処理、高能率符号化の復号処理等
が行われ、再現された情報データ(ビデオデータ)を出
力端子11に出力する。
【0015】f1検出回路12,f2検出回路13は夫
々アナログバンドパスフィルタにて構成され、これらの
回路12,13によって抽出されたパイロット信号成分
は夫々トラッキング制御回路16の供給される。トラッ
キング制御回路16は、上記検出回路12,13をレベ
ル検波した後、この検波出力の差分をとる。ここで、ヘ
ッドch2に自己記録トラックを再生する様にトラッキ
ング制御をするとすれば、パイロット信号の重畳されて
いないトラックをトレースさせることになるが、この時
両隣接トラックからf1成分,f2成分が夫々得られ
る。ここで、これらの各パイロット信号成分の差分をと
ればヘッドch2のついてのトラッキングエラーを示す
信号が得られる。尚、ヘッドch1がトレース中はトラ
ッキングエラー信号は得られないので、トラッキング制
御回路16はこの期間は直前のトラッキングエラー信号
をサンプルホールドすることになる。また、トラッキン
グエラー信号の極性は2トラック周期で反転するので、
HSWに同期して適宜前述の差分値を反転させることに
なる。
【0016】こうして得られたトラッキング制御信号は
キャプスタン制御回路17に供給され、磁気テープTの
搬送を制御することにより、各ヘッドが所望のトラック
をトレースする様に制御する。
【0017】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、従
来のこの種の装置においてはアナログバンドパスフィル
タにより各パイロット信号を検出しており、殆どがデジ
タル処理回路で構成されるデジタルVTRにおいて特別
に外付けのアナログ回路を用意しなければならず、大き
な部品スペースを必要としていた。また、バンドパスフ
ィルタの後段の検波回路により高調波成分が発生するこ
とになり、これを取り除くためにローパスフィルタ等も
用意しなければならず、効率の良い回路配置が困難であ
った。
【0018】従って、本発明の目的は、上述の如きデジ
タル変調信号に重畳されているパイロット信号をデジタ
ル的に検出し得、しかもそのデジタル回路を極めて簡易
に構成できる信号検出装置及び信号検出方法を提供する
ところにある。
【0019】
【課題を解決するための手段及び作用】1つの実施態様
において、本発明は、パイロット信号成分を含むデジタ
ル変調信号から前記パイロット信号成分を検出する装置
において、前記変調信号をA/D変換するA/D変換手
段と、該A/D変換手段の出力を前記パイロット信号の
周波数の(1/M)の周波数(Mは2以上の整数)でサ
ブサンプリングするデシメート手段と、該デシメート手
段の出力を用いて前記パイロット信号成分を検出する検
出手段とを具える構成とした。
【0020】上述の如き構成により、デジタル変調信号
中に含まれるパイロット信号成分をアナログ回路を用い
ることなく検出でき、しかも、デジタル的な処理は極め
て低速にて行うことができるので、装置の小型化及び低
消費電力化に大きく貢献できるものである。
【0021】
【実施例】本発明の種々の実施例について、その一例の
みを添付の図面を参照して説明する。
【0022】図5は本発明に係るデジタルVTRの再生
系の概略構成を示す図であり、本例は図7にて説明した
記録装置によって図8に示す如く記録されて磁気テープ
Tからビデオ信号を再生するものとする。
【0023】図中、図9と同一の要素には同一番号を付
した。ヘッドスイッチング回路9からの出力(デジタル
変調信号)は、積分等価器107に供給される。ここ
で、積分等価器107は記録信号が電磁変換の伝達関数
により畳み込まれることにより、位相及び振幅特性が変
化するために、位相、周波数特性をコサインロールオフ
特性にするために、積分等価する。積分等価器107の
出力はAGC(自動利得制御)回路108に供給され、
ここで再生信号の振幅が一定の振幅値に揃えられる。
【0024】AGC回路108の出力する再生変調信号
はA/D(アナログ/デジタル)変換器109に入力さ
れ、後述するPLL回路111によって形成されたクロ
ックにより標本・量子化される。このA/D変換器10
9の出力はmビット(mは2以上の整数)に量子化され
るが、後段のビタビ復号回路110を考慮すれば6ビッ
ト程度は必要であろう。このmビットのデジタルデータ
はPLL回路111に供給され、PLL回路111はこ
のmビットのデジタルデータを用いて上記再生変調信号
に同期したクロック信号を発生する。ここで、上記ビッ
トストリームのビットレートが前述の様にfbであると
すると、このクロックの周波数もfbということにな
る。
【0025】A/D変換器109にて離散量子化された
mビットの変調信号は、ビタビ復号回路110にて復号
され、ビットストリームとなる。このビットストリーム
は、デジタル再生信号処理回路114に供給され、該回
路114でデジタル復調されて1ワード24ビットのデ
ータとされ、更に誤り訂正処理及び高能率復号化処理等
が施されて元の情報データ(ビデオデータ)が復元され
る。復元された情報データは端子115より出力され
る。
【0026】一方、A/D変換回路109の出力するm
ビットの変調信号はATF検波回路130中のf1検波
回路112及びf2検波回路113の夫々入力される。
これらの検波回路112,113は夫々後述する様に量
子化された再生変調信号からf1,f2成分を夫々デジ
タル的に抽出・検波し、後段のマイクロプロセッシング
ユニット(MPU)140にデータとして入力する。
【0027】ここで、MPU140は図1に点線にて示
す様にトラッキング制御回路、キャプスタン制御回路に
対応する機能を果たし、キャプスタンモータの回転を制
御する。キャプスタンモータ120の回転はキャプスタ
ンFG回路123にてその速度が検出され、該回路12
3からはキャプスタンの回転速度に応じた周波数のFG
パルスが出力される。また回転ヘッドch1,ch2を
搭載するドラムを回転するドラムモータ123の回転速
度もドラムPG回路15にて検出され、該回路14から
はドラムが特定の位相になった時、例えば1回転に2つ
づつPGパルスが出力される。これらFG回路121,
PG回路15の出力するFGパルス,PGパルスは夫
々、MPU140に入力される。
【0028】図6は、MPU140の動作を説明するた
めのフローチャートであり、以下、該フローチャートを
用いて本実施例のトラッキング制御動作を説明する。
【0029】トラッキング制御は、前述した様にヘッド
ch2が再生状態にある時に再生されたf1成分とf2
成分とを比較することにより達成されるが、MPU14
0においては例えば、ヘッドch1,ch2が1回転す
る度にATFタイミングを設け、トラッキングエラー信
号を形成する。即ち、図2においてステップS1にてM
PU140はPGパルスが入力されてからの経過時間に
よってATFタイミングか否かを検知し、もしATFタ
イミングであれば、ステップS2,S3にてf1検波値
及びf2検波値を取り込む。
【0030】ステップS4においては内部変数Xが0か
否かを判定する。ここで、XはATFタイミングが来る
毎に”1”,”0”を繰り返す変数であって、ヘッドc
h1が主にトレースするトラッキング目標トラックに対
して、パイロット信号f1,f2の発生方向がドラムの
1回転毎に反転することによって、トラッキングエラー
信号の極性を反転するための変数である。Xが”0”の
時にはステップS5にてトラッキングエラーデータTE
をf1(f1検出値)−f2(f2検出値)より求め、
Xが”1”の時にはステップS7にてトラッキングエラ
ーデータTEをf2(f2検出値)−f1(f1検出
値)より求める。その後ステップS6,S8にて変数X
を次の検出に備えて切り換えた後、ステップ12にてキ
ャプスタンコントロールデータ(CC)を更新した後に
ステップS1に戻る。
【0031】ステップS9はキャプスタンFGパルスの
到来を検出し、FGパルスが到来したらS10に進み、
直前のFGパルスからの期間(間隔)が計測される。次
にステップS11において、この間隔を所定期間とする
べくキャプスタン速度制御データ(SE)を更新し、更
に、ステップS12に進み、CCを更新する。実際に
は、このSEの更新やTEの更新時にはアナログ回路で
いうローパスフィルタに対応する積分処理が入るものと
考えられるが、本フローチャートではこの説明は省略し
ている。ステップS12においては、更新されたSEも
しくはTEを用いてこれらに所定の係数k1 .k2 を乗
算して、更にこれらを加算することによりキャプスタン
制御データCCを得ており、このデータCCがキャプス
タンモータ120の制御信号として読み出されることに
なる。
【0032】次に、本発明の実施例について、図5のf
1検波回路112,及びf2検波回路113の具体的な
構成例を例にとって説明する。図1はこれらの回路11
2,113として利用できる本件発明の一実施例として
のデジタル検波回路を示す図である。
【0033】図1において、入力端子201には前述し
たmビットに量子化された再生変調信号が入力され、デ
ジタルバンドパスフィルタ(BPF)202により、図
3(A)に示す様にf1の帯域成分のみが抽出される。
このように、不要なノイズ及びデジタル変調されたビッ
トストリームデータのスペクトラムを除去された信号
は、デシメート回路203,208に夫々入力される。
ここで、デシメート回路とは、信号処理システム内でサ
ンプリングレートを低下させる回路であり、所望の周期
にてデジタル信号系列から信号を間引く処理を言う。即
ち、デジタルデータをサブサンプリングすることに相当
する。
【0034】ここで、図1の回路をf1成分の検出用に
用いるとすると、例えば、デジメート時のサブサンプリ
ング周波数を(f1/M)(Mは2以上の整数)に設定
する。そのために、PLL回路111からの周波数fb
のクロックをクロック発生回路210から入力し、1/
N分周回路211にて分周することによって周波数(f
1/M)のクロックを得ている。ここで、前述のように
f1=fb/90であれば分周器211の分周率は1/
(90×M)ということになる。
【0035】一方、同様にクロック発生回路210から
の周波数fbのクロックを遅延器212によりf1(=
fb/90)の1/4の周期遅延して、分周器213に
て同様に分周出力の周波数が(f1/M)となる様に
[(1/(90×M)]分周する。その結果、デシメー
ト回路203,208の動作位相がf1の1/4周期異
なることになる。
【0036】本実施例においては、上述の如くナイキス
ト周波数が[f1/(2×M)]となる様にリサンプル
(サブサンプル)することなる。ここで、周波数(f1
/M)にてパイロット信号f1をリサンプルすることを
考えると、例えば、サンプリングタイミングがパイロッ
ト信号のピーク値に対してf1の1/4周期の位相差に
なってしまた場合、リサンプル出力、即ちデシメートさ
れた出力は全く0となってしまうことがある。
【0037】そこで、本実施例では、f1についてある
位相(90°シフトした位相)によって、入力パイロッ
ト信号をデシメートする。ここで、図3(B)に示す様
に,M=3と仮定すると、検出されるスペクトラムは夫
々DCと(f1/3)の整数倍の周期に折り返されるこ
とになる。
【0038】このように、f1について位相が90°シ
フトしているクロックによりデシメートしてベクトルの
大きさを得ることにより、入力信号の特定の周波数成分
の振幅を得ることができる。そのため、デシメートされ
た一方の信号は2乗回路204にて2乗され、もう一方
の信号は2乗回路209にて2乗される。これら2乗回
路204,209の出力は加算回路205にて加算さ
れ、この加算出力を平方器206に入力する。該平方器
206は加算器205の出力の平方根をとり、f1信号
成分のベクトルの大きさを得ることができる。この平方
器206の出力が端子207を介してMPU140にf
1値データとして入力されることになる。
【0039】このように、デシメートのために分周され
たクロックを用いてデシメート回路以降の回路を動作し
てやればよい。このため、特にローパスフィルタのよう
な回路は必要がなくなる。
【0040】以上の説明は図3の回路をパイロット信号
f1検出用に利用した場合の構成を説明したが、パイロ
ット信号f2検出用として用いる場合には分周比を変化
させて周波数f2のクロックを形成する様にすれば図3
の回路が同様にf2検出用に利用できるのは当然のこと
である。
【0041】また、f1,f2と兼用する場合には、f
1,f2に対してともに整数分の1となる周波数でデシ
メートすれば良い。例えば、f1=fb/90,f2=
fb/120と仮定すれば、デシメート(サブサンプリ
ング)周波数をfb/360とすれば良い。ただし、こ
の場合遅延回路の遅延時間はf1用とf2用で、夫々
(22.5/fb),(30/fb)と異ならしめる必
要があるのは言うまでもない。この場合、Mはf1用で
は3、f2用では4ということになる。
【0042】図2は本発明の他の実施例としての図5の
f1検波回路112及びf2検波回路113の構成例を
示す図である。図2において、図1と同様の構成には同
一番号を付した。図2において、211は分周器であ
り、この回路をf1検出用に用いる場合には1/(90
×M)分周器となり、クロック発生回路210からの周
波数fbのクロックを分周して周波数(f1/M)のク
ロックを形成する。この分周器211の出力はデシメー
ト回路203の動作クロックとなると共に、遅延回路2
32に供給され、周波数f1の1/4周期分の期間遅延
される。この遅延回路232の出力はデシメート回路2
08の動作クロックとなる。他の動作については図1の
例と同様である。
【0043】このように図2の回路においても図3の回
路と同様に、f1,f2等のパイロット信号をデジタル
的に検出できる。また、図2の回路においては図1の回
路に対して分周器が1つ少なく、2種類のクロックを得
るための分周器を兼用することができている。
【0044】図4は本発明の更に他の実施例としての図
1のf1検波回路112及びf2検波回路113の構成
例を示す図である。図4において、図1と同様の構成に
は同一番号を付した。図4において、244,249は
夫々絶対値検波回路(ABS)であり、各デシメート回
路203,208の出力を絶対値検波し、夫々の出力を
後段の加算回路245に供給している。ここで、この加
算回路にて加算することによって各パイロット信号成分
がDC成分として抽出される。但し、他のノイズ成分を
除去するために加算回路245の出力はデジタルローパ
スフィルタ246を介して端子207に供給される。こ
こで、デジタルローパスフィルタ246そのものはより
S/Nの良いDC成分を得る必要がある場合を除き省略
して、低コスト化を図ることも可能である。
【0045】上述の様に本件発明の実施例においては、
全てデジタル回路で構成でき、特に殆どの部分の処理を
MPUにより実行できるパイロット信号検出装置並びに
トラッキング制御装置が構成でき、アナログ回路を用い
ることがない。また、デジタル回路で構成する場合には
その処理周波数が遅いので小規模な回路で実現でき、更
にはこのようなデジタル処理をソフトウエアで実現する
場合においても高速の処理が必要ないので、MPUの処
理に負担をかけず、プログラムROMも小型化できる。
【0046】尚、上述の実施例ではデジタル変調信号の
量子化ビット数、クロックの発生方法等は適宜変更可能
である。
【0047】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、デ
ジタル変調信号から前記パイロット信号成分を検出する
にあたり、前記変調信号をA/D変換して得たA/D変
換出力を前記パイロット信号の周波数の(1/M)の周
波数(Mは2以上の整数)でサブサンプリングするデシ
メート手段と、該デシメート手段の出力を用いて前記パ
イロット信号成分を検出する検出手段とを具える構成と
したので、デジタル変調信号中に含まれるパイロット信
号成分をアナログ回路を用いることなく検出でき、しか
も、デジタル的な処理は極めて低速にて行うことができ
るので、装置の小型化及び低消費電力化に大きく貢献で
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての検波回路の構成を示
す図である。
【図2】本発明の他の実施例としての検波回路の構成を
示す図である。
【図3】図1各部位おいて取扱われる周波数帯域を説明
するための図である。
【図4】本発明の更に他の実施例としての検波回路の構
成を示す図である。
【図5】本発明の信号検出装置を適用し得るデジタルV
TRの再生系の全体構成を示すブロック図である。
【図6】図5におけるMPUの動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図7】公知のデジタルVTRの記録系の概略構成を示
す図である。
【図8】図7のDVTRによる磁気テープ状の記録パタ
ーンを示す図である。
【図9】図8は図7の記録パターンを再生するためのD
VTRの再生系の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
ch1,ch2 回転ヘッド 10,114 デジタル再生信号処理回路 12 f1検出回路 13 f2検出回路 16 トラッキング制御回路 107 積分等価回路 108 AGC回路 109 A/D変換器 110 ビタビ復号器 111 PLL回路 112 f1検波回路 113 f2検波回路 130 ATF検波回路 140 MPU(マイクロプロセッシングユニット) 201 デジタルバンドパスフィルタ 204,209 2乗回路 205 加算回路 206 平方回路 210 クロック発生回路 211,213 分周器 212,232 遅延回路 244,249 絶対値検出回路 246 デジタルローパスフィルタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイロット信号成分を含むデジタル変調
    信号から前記パイロット信号成分を検出する装置であっ
    て、 前記変調信号をA/D変換するA/D変換手段と、 該A/D変換手段の出力を前記パイロット信号の周波数
    の(1/M)の周波数(Mは2以上の整数)でサブサン
    プリングするデシメート手段と、 該デシメート手段の出力を用いて前記パイロット信号成
    分を検出する検出手段とを具える信号検出装置。
  2. 【請求項2】 前記A/D変換手段は前記変調信号を各
    サンプル点で複数ビットのデータに変換することを特徴
    とする請求項1の信号検出装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は前記複数ビットのデータ
    を用いて前記パイロット信号成分を検出することを特徴
    とする請求項2の検出装置。
  4. 【請求項4】 前記デジタル変調信号には複数種の互い
    に異なる周波数のパイロット信号が含まれており、前記
    サブサンプリング周波数は前記複数種のパイロット信号
    の何れの周波数に対しても整数分の1の周波数となって
    いることを特徴とする請求項1〜3のいずれか信号検出
    装置。
  5. 【請求項5】 情報データ及びパイロット信号成分を含
    むデジタル変調信号をA/D変換し、 該A/D変換手段の出力を前記パイロット信号の周波数
    の(1/M)の周波数(Mは2以上の整数)でサブサン
    プリングし、 該サブサンプリングされたデータを用いて前記パイロッ
    ト信号成分を検出することを特徴とする信号検出方法。
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