JPH0547161A - デイジタルオーデイオテープレコーダ - Google Patents
デイジタルオーデイオテープレコーダInfo
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- JPH0547161A JPH0547161A JP22482791A JP22482791A JPH0547161A JP H0547161 A JPH0547161 A JP H0547161A JP 22482791 A JP22482791 A JP 22482791A JP 22482791 A JP22482791 A JP 22482791A JP H0547161 A JPH0547161 A JP H0547161A
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- JP
- Japan
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- time code
- time
- dat
- frame
- recording
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- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
- Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 音声信号とタイムコードを記録再生するディ
ジタルオーディオテープレコーダにおいて、両信号のイ
ンライン性がずれるのを防ぐ。 【構成】 外部入力されるIEC規格のタイムコードを
EIAJ規格のR−DATに記録するため、タイムコー
ド変換回路3に入力する。一方、音声信号をPCM符号
に変換するため、A−D変換器11及びディジタルフィ
ルタ12を通すと信号が遅延する。この遅延時間を相殺
するためTCマーカ減算回路21及びタイムコード補正
回路22によりタイムコードを補正すると、R−DAT
のヘッドに信号処理回路9を介して与えられ、音声信号
とタイムコードが互いにタイミングがずれずインライン
性が保たれて磁気テープに記録される。再生時も同様に
作用する。
ジタルオーディオテープレコーダにおいて、両信号のイ
ンライン性がずれるのを防ぐ。 【構成】 外部入力されるIEC規格のタイムコードを
EIAJ規格のR−DATに記録するため、タイムコー
ド変換回路3に入力する。一方、音声信号をPCM符号
に変換するため、A−D変換器11及びディジタルフィ
ルタ12を通すと信号が遅延する。この遅延時間を相殺
するためTCマーカ減算回路21及びタイムコード補正
回路22によりタイムコードを補正すると、R−DAT
のヘッドに信号処理回路9を介して与えられ、音声信号
とタイムコードが互いにタイミングがずれずインライン
性が保たれて磁気テープに記録される。再生時も同様に
作用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声信号をPCM符号
に変換して記録再生するに際し、特に外部から与えられ
るタイムコードに同期して音声信号及びタイムコードを
記録再生する業務用のディジタルオーディオテープレコ
ーダに関するものである。
に変換して記録再生するに際し、特に外部から与えられ
るタイムコードに同期して音声信号及びタイムコードを
記録再生する業務用のディジタルオーディオテープレコ
ーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】音声信号をPCM符号に変換し、磁気テ
ープに一定時間のフレーム単位で音声信号を記録再生す
るディジタルオーディオテープレコーダにおいて、EI
AJ規格のCP−2305(DAT Cassette System)の
仕様を満たすものが実用化されている。これは回転ヘッ
ド型ディジタルオーディオテープレコーダ(以下R−D
ATという)と呼ばれるものであり、このR−DATを
業務用に使用する場合には、IEC規格の461(Time
and control code for video tape recorder)の仕様
できめられたタイムコードを記録再生する必要がある。
このIEC規格のタイムコードの記録フォーマットは、
EIAJ規格のCPR−2303(DAT for profession
al use)に開示されている。R−DATでは、このCP
R−2303規格にしたがってIEC規格のタイムコー
ド(以下IECタイムコードという)をR−DATのタ
イムコード(以下R−DATタイムコード又はプロRタ
イムという)に変換し、このR−DATタイムコードと
音声信号を、磁気テープのヘリカル走査の同一トラック
に記録している。
ープに一定時間のフレーム単位で音声信号を記録再生す
るディジタルオーディオテープレコーダにおいて、EI
AJ規格のCP−2305(DAT Cassette System)の
仕様を満たすものが実用化されている。これは回転ヘッ
ド型ディジタルオーディオテープレコーダ(以下R−D
ATという)と呼ばれるものであり、このR−DATを
業務用に使用する場合には、IEC規格の461(Time
and control code for video tape recorder)の仕様
できめられたタイムコードを記録再生する必要がある。
このIEC規格のタイムコードの記録フォーマットは、
EIAJ規格のCPR−2303(DAT for profession
al use)に開示されている。R−DATでは、このCP
R−2303規格にしたがってIEC規格のタイムコー
ド(以下IECタイムコードという)をR−DATのタ
イムコード(以下R−DATタイムコード又はプロRタ
イムという)に変換し、このR−DATタイムコードと
音声信号を、磁気テープのヘリカル走査の同一トラック
に記録している。
【0003】以下、図面を参照しながら従来のディジタ
ルオーディオテープレコーダの一例として、業務用R−
DATについて説明する。図4は従来の業務用R−DA
Tの全体構成を示すブロック図である。本図において、
R−DATはIECタイムコードの入出力処理部,音声
信号の入出力処理部、及びタイムコードと音声信号の信
号処理部を有している。IECタイムコードの入出力処
理部は、タイムコードリーダ1,フレーム抽出回路2,
タイムコード変換回路3,システムコントロ−ルマイコ
ン6、タイムコード逆変換回路7,タイムコードジェネ
レータ8等により構成されている。又、タイムコードと
音声信号は信号処理回路9によって信号処理されて記録
される。音声信号の入出力処理部は、記録系のローパス
フィルタ(LPF)10、アナログ−ディジタル変換器
(以下A/D変換器という)11、記録系のディジタル
フィルタ12、再生系のディジタルフィルタ13、ディ
ジタル−アナログ変換器(以下D/A変換器という)1
4、再生系のローパスフィルタ15により構成されてい
る。
ルオーディオテープレコーダの一例として、業務用R−
DATについて説明する。図4は従来の業務用R−DA
Tの全体構成を示すブロック図である。本図において、
R−DATはIECタイムコードの入出力処理部,音声
信号の入出力処理部、及びタイムコードと音声信号の信
号処理部を有している。IECタイムコードの入出力処
理部は、タイムコードリーダ1,フレーム抽出回路2,
タイムコード変換回路3,システムコントロ−ルマイコ
ン6、タイムコード逆変換回路7,タイムコードジェネ
レータ8等により構成されている。又、タイムコードと
音声信号は信号処理回路9によって信号処理されて記録
される。音声信号の入出力処理部は、記録系のローパス
フィルタ(LPF)10、アナログ−ディジタル変換器
(以下A/D変換器という)11、記録系のディジタル
フィルタ12、再生系のディジタルフィルタ13、ディ
ジタル−アナログ変換器(以下D/A変換器という)1
4、再生系のローパスフィルタ15により構成されてい
る。
【0004】このように構成されたR−DATの動作を
説明する。まず記録時には、音声信号は記録系のローパ
スフィルタ10に入力され、A/D変換したときに生じ
る折り返しノイズを防止する。ローパスフィルタ10の
出力はA/D変換器11に与えられ、R−DAT規格の
サンプリング周波数のN倍の周波数でオーバーサンプリ
ングがなされ、音声信号がPCM符号に変換される。A
/D変換器11の出力は記録系のディジタルフィルタ1
2に与えられ、R−DAT規格のサンプリング周波数の
PCM符号に間引かれ、信号処理回路9に入力される。
説明する。まず記録時には、音声信号は記録系のローパ
スフィルタ10に入力され、A/D変換したときに生じ
る折り返しノイズを防止する。ローパスフィルタ10の
出力はA/D変換器11に与えられ、R−DAT規格の
サンプリング周波数のN倍の周波数でオーバーサンプリ
ングがなされ、音声信号がPCM符号に変換される。A
/D変換器11の出力は記録系のディジタルフィルタ1
2に与えられ、R−DAT規格のサンプリング周波数の
PCM符号に間引かれ、信号処理回路9に入力される。
【0005】一方、前述した音声信号と同時に入力され
たIECタイムコードは、タイムコードリーダ1で読み
とられ、タイムコード変換回路3に与えられる。IEC
タイムコードは又フレーム抽出回路2に入力される。タ
イムコード変換回路3には、フレーム抽出回路2により
生成されたIECタイムコードフレーム信号と、図示し
ない他のブロックからDATフレーム基準信号及び音声
信号のサンプリングクロックが入力される。タイムコー
ド変換回路3では、以下に述べる方法でIECタイムコ
ードがR−DATタイムコードに変換される。
たIECタイムコードは、タイムコードリーダ1で読み
とられ、タイムコード変換回路3に与えられる。IEC
タイムコードは又フレーム抽出回路2に入力される。タ
イムコード変換回路3には、フレーム抽出回路2により
生成されたIECタイムコードフレーム信号と、図示し
ない他のブロックからDATフレーム基準信号及び音声
信号のサンプリングクロックが入力される。タイムコー
ド変換回路3では、以下に述べる方法でIECタイムコ
ードがR−DATタイムコードに変換される。
【0006】2つのタイムコードのフレーム周期は互い
に異なるが、各周期は常に一定していることを利用し
て、タイムコードの変換が特定の時刻での互いのフレー
ムの時間差を定義することにより行われる。図5はIE
CタイムコードとR−DATタイムコードの時間軸上の
関係を示す説明図である。IECタイムコードの伝送レ
ートには、30Hz ,29.9Hz, 25Hz ,24Hz の4種類
があるが、30Hz の場合について説明する。他の三つの
伝送レートの場合はタイムコードの変換式が異なるだけ
で基本的な考え方は以下に述べる30Hz の場合と同一で
ある。図5の下段に示すDATフレーム基準信号の周期
は、磁気テープ上の正アジマストラックと、それに続く
負アジマストラック上に記録される一群の音声信号のデ
ータの周期に対応している。又図5の中段に示すR−D
ATタイムコードを保持するDATフレームはDATフ
レーム基準信号により作成される。
に異なるが、各周期は常に一定していることを利用し
て、タイムコードの変換が特定の時刻での互いのフレー
ムの時間差を定義することにより行われる。図5はIE
CタイムコードとR−DATタイムコードの時間軸上の
関係を示す説明図である。IECタイムコードの伝送レ
ートには、30Hz ,29.9Hz, 25Hz ,24Hz の4種類
があるが、30Hz の場合について説明する。他の三つの
伝送レートの場合はタイムコードの変換式が異なるだけ
で基本的な考え方は以下に述べる30Hz の場合と同一で
ある。図5の下段に示すDATフレーム基準信号の周期
は、磁気テープ上の正アジマストラックと、それに続く
負アジマストラック上に記録される一群の音声信号のデ
ータの周期に対応している。又図5の中段に示すR−D
ATタイムコードを保持するDATフレームはDATフ
レーム基準信号により作成される。
【0007】まず図5に用いた記号の説明をする。jは
0番目のDATフレームから目的の音声信号が記録され
るDATフレームの先頭までのDATフレームの総数で
ある。iは0番目のIECフレームから、j番目のDA
Tフレームの先頭部分と対応するIECフレームの先頭
までのIECタイムコードフレームの総数である。TC
はIECタイムコードの周期であり、IECのタイムコ
ード(TH,TM,TS,TF)は、夫々i番目のフレ
ームに与えられる外部からの基準時間信号を示してお
り、その値は(時,分,秒,フレーム数)で記録され
る。DTはR−DATタイムコードの周期であり、DA
Tフレームのタイムコード(RH,RM,RS,RF)
は夫々j番目のフレームに与えられる外部からの基準時
間信号を示しており、その値は同じく(時,分,秒,フ
レーム数)で記録される。nj はj番目のDATフレー
ムの先頭と、j番目のDATフレームの先頭に対応する
IECフレームの先頭との時間差である。TTj はj番
目のDATフレームの先頭に位置するIECタイムコー
ドの時間である。mj は、タイムコードが0時0分0秒
0フレ−ム(0,0,0,0)と登録された基準信号におけるD
ATフレームとIECフレームの各先頭位置との時間差
である。又、図示しないTfsは、IECタイムフレーム
とDATフレームの位相差を計数するためのサンプリン
グクロックの周期であり、ここでは音声信号のサンプリ
ングクロックの周期と同一としている。
0番目のDATフレームから目的の音声信号が記録され
るDATフレームの先頭までのDATフレームの総数で
ある。iは0番目のIECフレームから、j番目のDA
Tフレームの先頭部分と対応するIECフレームの先頭
までのIECタイムコードフレームの総数である。TC
はIECタイムコードの周期であり、IECのタイムコ
ード(TH,TM,TS,TF)は、夫々i番目のフレ
ームに与えられる外部からの基準時間信号を示してお
り、その値は(時,分,秒,フレーム数)で記録され
る。DTはR−DATタイムコードの周期であり、DA
Tフレームのタイムコード(RH,RM,RS,RF)
は夫々j番目のフレームに与えられる外部からの基準時
間信号を示しており、その値は同じく(時,分,秒,フ
レーム数)で記録される。nj はj番目のDATフレー
ムの先頭と、j番目のDATフレームの先頭に対応する
IECフレームの先頭との時間差である。TTj はj番
目のDATフレームの先頭に位置するIECタイムコー
ドの時間である。mj は、タイムコードが0時0分0秒
0フレ−ム(0,0,0,0)と登録された基準信号におけるD
ATフレームとIECフレームの各先頭位置との時間差
である。又、図示しないTfsは、IECタイムフレーム
とDATフレームの位相差を計数するためのサンプリン
グクロックの周期であり、ここでは音声信号のサンプリ
ングクロックの周期と同一としている。
【0008】さて、30HzのIECタイムコードをR−D
ATタイムコードに変換するには、先ずIECタイムコ
ードのフレーム総数iを次に示す(1)式で求める。 i=108000TH+1800TM+30TS+TF・・(1) (1)式は毎秒30フレーム(ドラム回転数1800 RPMに相
当)で記録するビデオテープレコーダの基準時刻(0,0,
0,0)からのフレーム総数iを示す。次に時間TTj は次
の(2)式より求める。 TTj =nj +i×TC・・・・・・・・・・(2) R−DATタイムコード(RH,RM,RS,RF)
は、次に示す(3)式よりフレーム総数jを求め、得ら
れたフレーム総数jを以下の(4)式に示す係数(1200
00,2000,33) で順次割り算を行い、各商の値を求める。
ここでフレーム総数jは時間TTjをフレーム周期DT
で割った商の整数部分で与えられる。 j=INT(TTj /DT)・・・・・・・・(3) j=120000RH+2000RM+33RS +INT(RS/3) +RF・・・・・(4) (4)式は秒速33.333フレーム(ドラム回転数2000 RPM
に相当)で記録するディジタルオーディオテープレコー
ダの基準時刻(0,0,0,0 )からのフレーム総数である。
2つのタイムコードで夫々(0,0,0,0) と表される各フレ
ームでの時間差mj は次の(5)式で求められる。ここ
で時間差mj は、時間TTj をフレーム周期DTで割っ
た商の剰余部分を演算F(x)として示している。 mj =F(TTj /DT)・・・・・・・(5) サンプリング周期Tfsを単位としてこの時間差を表現す
ると、位相差情報TCMは次の(6)式により求める。 TCM=INT(mj /Tfs)・・・・・・(6) (6)式で求めた位相差情報TCMは、EIAJ規格の
CPR−2303では、TCマーカ(TCM)と定義さ
れており、IECタイムコードとR−DATタイムコー
ド間の基準位相差情報である。
ATタイムコードに変換するには、先ずIECタイムコ
ードのフレーム総数iを次に示す(1)式で求める。 i=108000TH+1800TM+30TS+TF・・(1) (1)式は毎秒30フレーム(ドラム回転数1800 RPMに相
当)で記録するビデオテープレコーダの基準時刻(0,0,
0,0)からのフレーム総数iを示す。次に時間TTj は次
の(2)式より求める。 TTj =nj +i×TC・・・・・・・・・・(2) R−DATタイムコード(RH,RM,RS,RF)
は、次に示す(3)式よりフレーム総数jを求め、得ら
れたフレーム総数jを以下の(4)式に示す係数(1200
00,2000,33) で順次割り算を行い、各商の値を求める。
ここでフレーム総数jは時間TTjをフレーム周期DT
で割った商の整数部分で与えられる。 j=INT(TTj /DT)・・・・・・・・(3) j=120000RH+2000RM+33RS +INT(RS/3) +RF・・・・・(4) (4)式は秒速33.333フレーム(ドラム回転数2000 RPM
に相当)で記録するディジタルオーディオテープレコー
ダの基準時刻(0,0,0,0 )からのフレーム総数である。
2つのタイムコードで夫々(0,0,0,0) と表される各フレ
ームでの時間差mj は次の(5)式で求められる。ここ
で時間差mj は、時間TTj をフレーム周期DTで割っ
た商の剰余部分を演算F(x)として示している。 mj =F(TTj /DT)・・・・・・・(5) サンプリング周期Tfsを単位としてこの時間差を表現す
ると、位相差情報TCMは次の(6)式により求める。 TCM=INT(mj /Tfs)・・・・・・(6) (6)式で求めた位相差情報TCMは、EIAJ規格の
CPR−2303では、TCマーカ(TCM)と定義さ
れており、IECタイムコードとR−DATタイムコー
ド間の基準位相差情報である。
【0009】以上の方法で求められたR−DATタイム
コード(RH,RM,RS,RF)とTCマーカとして
の位相差情報TCMは、タイムコード変換回路3から出
力され、システムコントロールマイコン6を経由し信号
処理回路9に入力される。信号処理回路9は、この位相
差情報TCMとPCM変調された音声信号を磁気テープ
上の同一のトラックに記録するよう並べ変え、回転ヘッ
ドを介して磁気テープに記録する。
コード(RH,RM,RS,RF)とTCマーカとして
の位相差情報TCMは、タイムコード変換回路3から出
力され、システムコントロールマイコン6を経由し信号
処理回路9に入力される。信号処理回路9は、この位相
差情報TCMとPCM変調された音声信号を磁気テープ
上の同一のトラックに記録するよう並べ変え、回転ヘッ
ドを介して磁気テープに記録する。
【0010】次にR−DATの再生時の動作について説
明する。磁気テープのトラックのメインエリアに記録さ
れた音声信号と、このトラックのサブデータエリアに記
録されたR−DATタイムコード及び位相差情報TCM
は、回転ヘッドにより再生され、信号処理回路9に入力
される。信号処理回路9で分離された音声信号は再生系
のディジタルフィルタ13で、基準サンプリング周波数
のM倍(Mは2以上の正の整数)の周波数でオーバーサ
ンプリングされてデータが補間される。再生系のディジ
タルフィルタ13の出力はD/A変換器14でアナログ
信号に変換され、再生系のローパスフィルタ15を経由
し音声信号が出力される。又、信号処理回路9で分離さ
れたR−DATタイムコード(RH,RM,RS,R
F)と位相差情報TCMは、タイムコード逆変換回路7
に入力され、記録時とは逆の手順でIECタイムコード
(TH,TM,TS,TF)に変換され、タイムコード
ジェネレータ8を経由し出力される。
明する。磁気テープのトラックのメインエリアに記録さ
れた音声信号と、このトラックのサブデータエリアに記
録されたR−DATタイムコード及び位相差情報TCM
は、回転ヘッドにより再生され、信号処理回路9に入力
される。信号処理回路9で分離された音声信号は再生系
のディジタルフィルタ13で、基準サンプリング周波数
のM倍(Mは2以上の正の整数)の周波数でオーバーサ
ンプリングされてデータが補間される。再生系のディジ
タルフィルタ13の出力はD/A変換器14でアナログ
信号に変換され、再生系のローパスフィルタ15を経由
し音声信号が出力される。又、信号処理回路9で分離さ
れたR−DATタイムコード(RH,RM,RS,R
F)と位相差情報TCMは、タイムコード逆変換回路7
に入力され、記録時とは逆の手順でIECタイムコード
(TH,TM,TS,TF)に変換され、タイムコード
ジェネレータ8を経由し出力される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の構
成では、音声信号をサンプリング周波数のN倍の周波数
でオーバーサンプリングを行いA/D変換し、ディジタ
ルフィルタで1/N倍に間引いてサンプリングされた音
声信号をPCM符号に変換すると、ディジタルフィルタ
からの出力はサンプリング周期Tfsの数十倍に相当する
時間だけ遅延する。このためR−DATの磁気テープ上
に記録するタイムコードと音声信号との間に時間差が生
じ、磁気テープ上でのインライン性が保たれなくなる。
又、磁気テープから再生されるPCM符号をディジタル
フィルタを介しD/A変換する場合にも、音声信号は入
力処理時と同様にサンプリング周期Tfsの数十倍に相当
する時間だけ遅延する。このため出力される音声信号と
タイムコードとのインライン性が保たれなくなる。イン
ライン性が保たれなくなると、例えばR−DATで音声
を、ビデオテープレコーダで映像を夫々収録し、タイム
コードを基準にして再生した場合、映像の動きと音声の
タイミングがずれ、違和感を感ずるという問題点を有し
ていた。
成では、音声信号をサンプリング周波数のN倍の周波数
でオーバーサンプリングを行いA/D変換し、ディジタ
ルフィルタで1/N倍に間引いてサンプリングされた音
声信号をPCM符号に変換すると、ディジタルフィルタ
からの出力はサンプリング周期Tfsの数十倍に相当する
時間だけ遅延する。このためR−DATの磁気テープ上
に記録するタイムコードと音声信号との間に時間差が生
じ、磁気テープ上でのインライン性が保たれなくなる。
又、磁気テープから再生されるPCM符号をディジタル
フィルタを介しD/A変換する場合にも、音声信号は入
力処理時と同様にサンプリング周期Tfsの数十倍に相当
する時間だけ遅延する。このため出力される音声信号と
タイムコードとのインライン性が保たれなくなる。イン
ライン性が保たれなくなると、例えばR−DATで音声
を、ビデオテープレコーダで映像を夫々収録し、タイム
コードを基準にして再生した場合、映像の動きと音声の
タイミングがずれ、違和感を感ずるという問題点を有し
ていた。
【0012】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、タイムコードに対し音声信号
が音声入出力部で遅延しても、この遅延時間を補正しタ
イムコードと音声信号とのインライン性を保ちつつ、磁
気テープ上に記録再生できるディジタルオーディオテー
プレコーダを提供することを目的とする。
てなされたものであって、タイムコードに対し音声信号
が音声入出力部で遅延しても、この遅延時間を補正しタ
イムコードと音声信号とのインライン性を保ちつつ、磁
気テープ上に記録再生できるディジタルオーディオテー
プレコーダを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、音声信号をア
ナログ−ディジタル変換してPCM符号として磁気テー
プのトラックに設けたメインデータエリアに音声データ
を記録再生すると共に、該メインデータエリヤの音声情
報と対応するタイムコードを該トラックのサブエリヤに
特定のフレーム周期で記録再生する第1の記録再生規格
を保持したディジタルオーディオテープレコーダであっ
て、第1の記録再生規格と異なるフレーム周期を有する
第2の記録再生規格の音声信号及び第2の記録再生規格
のタイムコードをディジタルオーディオテープレコーダ
に記録するに際し、第2のタイムコードを、第1の記録
再生規格の第1のタイムコードに変換するタイムコード
変換手段と、記録された第1のタイムコードを再生して
第2のタイムコードに変換するタイムコード逆変換手段
と、第1のタイムコードのフレームと第2のタイムコー
ドのフレームとの位相差データから、ディジタル音声信
号の記録再生処理に伴う信号遅延時間を減算する減算手
段と、減算手段の減算結果が、0以上ならば該減算結果
を第1のタイムコードの位相差データとし、負ならば該
減算結果に第1のタイムコードの1フレームに相当する
時間値を加算して該加算結果を第1のタイムコードの位
相差データとすると共に、第1のタイムコードのフレー
ム値から1フレーム減算し、第1のタイムコードとする
補正手段と、を具備することを特徴とするものである。
ナログ−ディジタル変換してPCM符号として磁気テー
プのトラックに設けたメインデータエリアに音声データ
を記録再生すると共に、該メインデータエリヤの音声情
報と対応するタイムコードを該トラックのサブエリヤに
特定のフレーム周期で記録再生する第1の記録再生規格
を保持したディジタルオーディオテープレコーダであっ
て、第1の記録再生規格と異なるフレーム周期を有する
第2の記録再生規格の音声信号及び第2の記録再生規格
のタイムコードをディジタルオーディオテープレコーダ
に記録するに際し、第2のタイムコードを、第1の記録
再生規格の第1のタイムコードに変換するタイムコード
変換手段と、記録された第1のタイムコードを再生して
第2のタイムコードに変換するタイムコード逆変換手段
と、第1のタイムコードのフレームと第2のタイムコー
ドのフレームとの位相差データから、ディジタル音声信
号の記録再生処理に伴う信号遅延時間を減算する減算手
段と、減算手段の減算結果が、0以上ならば該減算結果
を第1のタイムコードの位相差データとし、負ならば該
減算結果に第1のタイムコードの1フレームに相当する
時間値を加算して該加算結果を第1のタイムコードの位
相差データとすると共に、第1のタイムコードのフレー
ム値から1フレーム減算し、第1のタイムコードとする
補正手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0014】
【作用】このような特徴を有する本発明によれば、第2
の記録再生規格の音声信号及びタイムコードを本発明の
R−DATに与えると、音声信号はA/D変換器により
PCM符号に変換され磁気テープのメインエリアに記録
されと共に、タイムコードはタイムコード変換手段によ
り第1の記録再生規格のタイムコードに変換される。こ
の第1のタイムコードは減算手段により、音声信号のA
/D変換器及びディジタルフィルタを通過させる際に生
じる信号の遅延だけ減算される。更に補正手段によりこ
の減算結果の正負を判定して位相差データを作成し、第
1のタイムコードの信号を処理すると、入力音声信号と
タイミングの合致したタイムコードが磁気テープのサブ
エリアに記録される。R−DATの再生時には、PCM
符号をアナログの音声信号に復調すると共に、再生タイ
ムコードの信号をタイムコード逆変換手段により第2の
タイムコードに逆変換するようにしている。
の記録再生規格の音声信号及びタイムコードを本発明の
R−DATに与えると、音声信号はA/D変換器により
PCM符号に変換され磁気テープのメインエリアに記録
されと共に、タイムコードはタイムコード変換手段によ
り第1の記録再生規格のタイムコードに変換される。こ
の第1のタイムコードは減算手段により、音声信号のA
/D変換器及びディジタルフィルタを通過させる際に生
じる信号の遅延だけ減算される。更に補正手段によりこ
の減算結果の正負を判定して位相差データを作成し、第
1のタイムコードの信号を処理すると、入力音声信号と
タイミングの合致したタイムコードが磁気テープのサブ
エリアに記録される。R−DATの再生時には、PCM
符号をアナログの音声信号に復調すると共に、再生タイ
ムコードの信号をタイムコード逆変換手段により第2の
タイムコードに逆変換するようにしている。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の一実施例におけるデ
ィジタルオーディオテープレコーダ(R−DAT)の全
体構成を示すブロック図である。尚、本実施例のR−D
ATは第1の記録再生規格によって音声信号を記録する
ものであり、EIAJ規格のCP−2305の仕様を満
たしている。ここで従来例を示す図4と同一部分は同一
の符号を付けて説明する。
しながら説明する。図1は本発明の一実施例におけるデ
ィジタルオーディオテープレコーダ(R−DAT)の全
体構成を示すブロック図である。尚、本実施例のR−D
ATは第1の記録再生規格によって音声信号を記録する
ものであり、EIAJ規格のCP−2305の仕様を満
たしている。ここで従来例を示す図4と同一部分は同一
の符号を付けて説明する。
【0016】図1において、タイムコードリーダ1及び
フレーム抽出回路2には、第2の記録再生規格としての
IEC規格の461仕様できめられたタイムコードが与
えられる。タイムコードリーダ1はフレームに含まれる
IECタイムコードの値を読み取るものであり、フレー
ム抽出回路2は磁気テープの各トラックのサブエリアに
記録される特定のタイムコードを有するフレームを抽出
するものである。タイムコードリーダ1及びフレーム抽
出回路2の出力はタイムコード変換回路3に与えられ
る。タイムコード変換回路3はDATフレーム基準信号
と音声信号のサンプリングクロックの信号を受けて、I
ECタイムコードをR−DATタイムコードに変換する
ものであり、その変換動作の処理方法については後に詳
述する。ここでタイムコードリーダ1,フレーム抽出回
路2,及びタイムコード変換回路3は第2の記録再生規
格の入力タイムコードを、第1の記録再生規格の入力タ
イムコードに変換するタイムコード変換手段の働きをし
ている。
フレーム抽出回路2には、第2の記録再生規格としての
IEC規格の461仕様できめられたタイムコードが与
えられる。タイムコードリーダ1はフレームに含まれる
IECタイムコードの値を読み取るものであり、フレー
ム抽出回路2は磁気テープの各トラックのサブエリアに
記録される特定のタイムコードを有するフレームを抽出
するものである。タイムコードリーダ1及びフレーム抽
出回路2の出力はタイムコード変換回路3に与えられ
る。タイムコード変換回路3はDATフレーム基準信号
と音声信号のサンプリングクロックの信号を受けて、I
ECタイムコードをR−DATタイムコードに変換する
ものであり、その変換動作の処理方法については後に詳
述する。ここでタイムコードリーダ1,フレーム抽出回
路2,及びタイムコード変換回路3は第2の記録再生規
格の入力タイムコードを、第1の記録再生規格の入力タ
イムコードに変換するタイムコード変換手段の働きをし
ている。
【0017】次にタイムコード変換回路3の出力はTC
マーカ減算回路21に与えられる。TCマーカ減算回路
21はR−DATタイムコードのフレームとIECタイ
ムコードのフレームとの位相差データから、音声信号の
A/D,D/A変換及びディジタルフィルタ12又は1
3での処理に伴う信号遅延時間を減算する減算手段であ
る。TCマーカ減算回路21の出力はタイムコード補正
回路22に与えられる。タイムコード補正回路22は、
TCマーカ減算回路の減算結果によりR−DATタイム
コード及びIECタイムコードの各基準フレームの位相
差データを作成し、IECタイムコードの値を補正する
補正手段である。システムコントロールマイコン6はタ
イムコード補正回路22から出力するR−DATのタイ
ムコードを規定のサブコードデータに変換するものであ
る。システムコントロールマイコン6の出力は信号処理
回路9に与えられ、R−DATの記録フォーマットに変
換されてタイムコードが磁気テープ上に記録される。
マーカ減算回路21に与えられる。TCマーカ減算回路
21はR−DATタイムコードのフレームとIECタイ
ムコードのフレームとの位相差データから、音声信号の
A/D,D/A変換及びディジタルフィルタ12又は1
3での処理に伴う信号遅延時間を減算する減算手段であ
る。TCマーカ減算回路21の出力はタイムコード補正
回路22に与えられる。タイムコード補正回路22は、
TCマーカ減算回路の減算結果によりR−DATタイム
コード及びIECタイムコードの各基準フレームの位相
差データを作成し、IECタイムコードの値を補正する
補正手段である。システムコントロールマイコン6はタ
イムコード補正回路22から出力するR−DATのタイ
ムコードを規定のサブコードデータに変換するものであ
る。システムコントロールマイコン6の出力は信号処理
回路9に与えられ、R−DATの記録フォーマットに変
換されてタイムコードが磁気テープ上に記録される。
【0018】一方、信号処理回路9及びシステムコント
ロールマイコン6を介して復調されたR−DATのタイ
ムコードを、IECタイムコードに変換するタイムコー
ド逆変換回路7がR−DATの再生用の回路として設け
られている。タイムコード逆変換回路7は、システムコ
ントロールマイコン6の出力及びDATフレーム基準信
号と音声信号のサンプリングクロックの信号を受けて、
IECタイムコードをR−DATタイムコードに変換す
るものであり、その出力はタイムコードジェネレータ8
に与えられる。タイムコードジェネレータ8は第2の記
録再生規格のタイムコードを有するIECタイムコード
を出力するものである。
ロールマイコン6を介して復調されたR−DATのタイ
ムコードを、IECタイムコードに変換するタイムコー
ド逆変換回路7がR−DATの再生用の回路として設け
られている。タイムコード逆変換回路7は、システムコ
ントロールマイコン6の出力及びDATフレーム基準信
号と音声信号のサンプリングクロックの信号を受けて、
IECタイムコードをR−DATタイムコードに変換す
るものであり、その出力はタイムコードジェネレータ8
に与えられる。タイムコードジェネレータ8は第2の記
録再生規格のタイムコードを有するIECタイムコード
を出力するものである。
【0019】次に、記録すべきアナログの音声信号は記
録系のローパスフィルタ10に与えられる。記録系のロ
ーパスフィルタ10はA/D変換器11で音声信号をA
/D変換したとき発生する高域の折り返しノイズを遮断
するものである。記録系のローパスフィルタ10の出力
はA/D変換器11に与えられる。A/D変換器11は
R−DAT規格のサンプリング周波数のN倍の周波数で
入力信号をオーバーサンプリングし、PCM符号に変換
するものである。そしてA/D変換器11の出力は記録
系のディジタルフィルタ12に与えられる。ディジタル
フィルタ12はオーバーサンプリングされた音声信号を
R−DAT規格のサンプリング周波数に間引をするもの
であり、その出力を信号処理回路9に与える。信号処理
回路9は前述した位相差情報TCMと合わせて、PCM
変調された音声信号を、磁気テープ上のタイムコードが
記録されるトラックと同一のトラックに記録するよう並
べ変えの信号処理を行うものである。
録系のローパスフィルタ10に与えられる。記録系のロ
ーパスフィルタ10はA/D変換器11で音声信号をA
/D変換したとき発生する高域の折り返しノイズを遮断
するものである。記録系のローパスフィルタ10の出力
はA/D変換器11に与えられる。A/D変換器11は
R−DAT規格のサンプリング周波数のN倍の周波数で
入力信号をオーバーサンプリングし、PCM符号に変換
するものである。そしてA/D変換器11の出力は記録
系のディジタルフィルタ12に与えられる。ディジタル
フィルタ12はオーバーサンプリングされた音声信号を
R−DAT規格のサンプリング周波数に間引をするもの
であり、その出力を信号処理回路9に与える。信号処理
回路9は前述した位相差情報TCMと合わせて、PCM
変調された音声信号を、磁気テープ上のタイムコードが
記録されるトラックと同一のトラックに記録するよう並
べ変えの信号処理を行うものである。
【0020】一方、信号処理回路9で復調されるPCM
符号は、再生系のディジタルフィルタ13に与えられ
る。再生系のディジタルフィルタ13は入力するPCM
符号を基準サンプリング周波数のM倍(Mは2以上の正
の整数)の周波数でオーバーサンプリングしてデータを
補間するものであり、その出力は再生系のディジタルフ
ィルタ13を介してD/A変換器14に与えられる。D
/A変換器14は入力信号をアナログの音声信号に変換
するもので、その出力は再生系のローパスフィルタ15
に与えられる。
符号は、再生系のディジタルフィルタ13に与えられ
る。再生系のディジタルフィルタ13は入力するPCM
符号を基準サンプリング周波数のM倍(Mは2以上の正
の整数)の周波数でオーバーサンプリングしてデータを
補間するものであり、その出力は再生系のディジタルフ
ィルタ13を介してD/A変換器14に与えられる。D
/A変換器14は入力信号をアナログの音声信号に変換
するもので、その出力は再生系のローパスフィルタ15
に与えられる。
【0021】このように構成されたR−DATについ
て、記録時の動作を図1〜図5を用いて説明する。図2
及び図3は、(0時0分0秒0フレーム)での音声信号
とIECタイムコード及びR−DATタイムコードとの
関係を示すタイミング図である。図2(a)は本実施例
のR−DATに音声信号とIECタイムコードが入力さ
れたときの音声信号とIECタイムコードとの関係を示
したタイミング図である。又、図2(b)は入力した音
声信号がR−DATのA/D変換器11や記録系のディ
ジタルフィルタ12で遅延したときの音声信号とIEC
タイムコードとの関係を示したタイミング図である。
て、記録時の動作を図1〜図5を用いて説明する。図2
及び図3は、(0時0分0秒0フレーム)での音声信号
とIECタイムコード及びR−DATタイムコードとの
関係を示すタイミング図である。図2(a)は本実施例
のR−DATに音声信号とIECタイムコードが入力さ
れたときの音声信号とIECタイムコードとの関係を示
したタイミング図である。又、図2(b)は入力した音
声信号がR−DATのA/D変換器11や記録系のディ
ジタルフィルタ12で遅延したときの音声信号とIEC
タイムコードとの関係を示したタイミング図である。
【0022】先ず、音声信号とIECタイムコードはR
−DATに同時に与えられると、音声信号は記録系のロ
ーパスフィルタ10を通った後、A/D変換器11では
R−DAT規格のサンプリング周波数のN倍の周波数で
オーバーサンプリングが行われてPCM符号に変換され
る。そしてこのPCM符号は記録系のディジタルフィル
タ12に与えられ、1/N倍の間引きが行われ、元のサ
ンプリング周波数のPCM符号に変換される。ディジタ
ルフィルタ12の出力は信号処理回路9に与えられ、P
CM符号はR−DATの記録フォーマットに変換され、
磁気テープのトラックのメインデータエリアに音声デー
タが記録される。
−DATに同時に与えられると、音声信号は記録系のロ
ーパスフィルタ10を通った後、A/D変換器11では
R−DAT規格のサンプリング周波数のN倍の周波数で
オーバーサンプリングが行われてPCM符号に変換され
る。そしてこのPCM符号は記録系のディジタルフィル
タ12に与えられ、1/N倍の間引きが行われ、元のサ
ンプリング周波数のPCM符号に変換される。ディジタ
ルフィルタ12の出力は信号処理回路9に与えられ、P
CM符号はR−DATの記録フォーマットに変換され、
磁気テープのトラックのメインデータエリアに音声デー
タが記録される。
【0023】又、IECタイムコードはタイムコードリ
ーダ1で読み取られた後、タイムコード変換回路3に入
力され、従来例で詳述した方法により、R−DATタイ
ムコードに変換される。更にタイムコード変換回路3に
は、図5の下段に示すようなR−DATのフレーム基準
信号と、サンプリング周期Tfsを有するサンプリングク
ロックとが入力される。
ーダ1で読み取られた後、タイムコード変換回路3に入
力され、従来例で詳述した方法により、R−DATタイ
ムコードに変換される。更にタイムコード変換回路3に
は、図5の下段に示すようなR−DATのフレーム基準
信号と、サンプリング周期Tfsを有するサンプリングク
ロックとが入力される。
【0024】次にIECタイムコードの基準タイムコー
ド(0,0,0,0)は外部から入力されたものであり、R−D
ATの基準タイムコード(0,0,0,0)と同一時刻を意味し
ている。仮に同一の音声信号を、第1及第2の記録再生
規格を保持する2種類のDATに同時に記録する場合を
考える。特定の基準時刻で共にタイムコード(0,0,0,0)
の信号が2種類のDATの各フレームに記録されても、
この時の磁気テープに記録する回転ドラムの回転位相は
互いに揃わず、磁気テープの最初のメインデータエリア
に入力する音声データのタイミングは最大1フレーム分
だけずれる可能性がある。即ち同一時刻の音声信号から
みると各タイムコードの先頭位置は図3(a),(b)
に示すように互いにずれることが多い。
ド(0,0,0,0)は外部から入力されたものであり、R−D
ATの基準タイムコード(0,0,0,0)と同一時刻を意味し
ている。仮に同一の音声信号を、第1及第2の記録再生
規格を保持する2種類のDATに同時に記録する場合を
考える。特定の基準時刻で共にタイムコード(0,0,0,0)
の信号が2種類のDATの各フレームに記録されても、
この時の磁気テープに記録する回転ドラムの回転位相は
互いに揃わず、磁気テープの最初のメインデータエリア
に入力する音声データのタイミングは最大1フレーム分
だけずれる可能性がある。即ち同一時刻の音声信号から
みると各タイムコードの先頭位置は図3(a),(b)
に示すように互いにずれることが多い。
【0025】実際には第2の記録再生規格の音声信号を
本実施例のR−DATで記録又は再生し、第1の記録再
生規格の映像信号をVTRに記録又は再生たとき、互い
のタイムコードの特定のフレームの先頭位置での時間差
を計測する。このときのタイムコードの値と計測した時
間差から逆算して、タイムコード(0,0,0,0)を記録した
時刻における各フレームの先頭位置の位相差を演算によ
り推測するこができる。このようにして演算されたTC
マーカの値と、R−DATのタイムコードはTCマーカ
減算回路21に入力される。
本実施例のR−DATで記録又は再生し、第1の記録再
生規格の映像信号をVTRに記録又は再生たとき、互い
のタイムコードの特定のフレームの先頭位置での時間差
を計測する。このときのタイムコードの値と計測した時
間差から逆算して、タイムコード(0,0,0,0)を記録した
時刻における各フレームの先頭位置の位相差を演算によ
り推測するこができる。このようにして演算されたTC
マーカの値と、R−DATのタイムコードはTCマーカ
減算回路21に入力される。
【0026】さて、A/D変換器11とディジタルフィ
ルタ12で音声信号が遅延する時間はその回路特性によ
り予め決まっている。このためTCマーカ減算回路21
は、この遅延時間に相当するサンプリングクロック数
を、入力されたTCマーカ値から減算する。タイムコー
ド補正回路22では減算されたTCマーカ値が0以上の
正の整数値ならば、R−DATのフレーム値は同一のま
ま、減算されたTCマーカ値を補正後のTCマーカ値と
する。又、TCマーカ減算回路21のTCマーカ値が負
の整数値の場合は、R−DATの1フレームに相当する
30m sec 間のサンプリング数(48kHz のサンプリングの
場合は1440)をこのTCマーカ値に加算し新しいTCマ
ーカ値とする。次に、次にタイムコード補正回路22で
最初のR−DATのフレーム値から1フレーム減算し、
補正したR−DATのタイムコードを得る。
ルタ12で音声信号が遅延する時間はその回路特性によ
り予め決まっている。このためTCマーカ減算回路21
は、この遅延時間に相当するサンプリングクロック数
を、入力されたTCマーカ値から減算する。タイムコー
ド補正回路22では減算されたTCマーカ値が0以上の
正の整数値ならば、R−DATのフレーム値は同一のま
ま、減算されたTCマーカ値を補正後のTCマーカ値と
する。又、TCマーカ減算回路21のTCマーカ値が負
の整数値の場合は、R−DATの1フレームに相当する
30m sec 間のサンプリング数(48kHz のサンプリングの
場合は1440)をこのTCマーカ値に加算し新しいTCマ
ーカ値とする。次に、次にタイムコード補正回路22で
最初のR−DATのフレーム値から1フレーム減算し、
補正したR−DATのタイムコードを得る。
【0027】図2(a)において、入力される音声信号
とIECタイムコードとの時間関係が示されている。音
声信号の波形は時間と共に連続的に変化していくが、経
過時間を規定のフレームに分割したIECタイムコード
は、約33.3m sec に1個づつフレーム値を更新してい
く。音声信号のA点はIECタイムコードの(0,0,0,0)
のフレームの開始点を示しており、このようなタイミン
グが保たれた状態でタイムコードが記録再生されれば、
インライン性が保たれることになる。
とIECタイムコードとの時間関係が示されている。音
声信号の波形は時間と共に連続的に変化していくが、経
過時間を規定のフレームに分割したIECタイムコード
は、約33.3m sec に1個づつフレーム値を更新してい
く。音声信号のA点はIECタイムコードの(0,0,0,0)
のフレームの開始点を示しており、このようなタイミン
グが保たれた状態でタイムコードが記録再生されれば、
インライン性が保たれることになる。
【0028】図2(b)は、A/D変換器11やディジ
タルフィルタ12で遅延した際の音声信号と、IECタ
イムコードとの時間関係を示した説明図である。音声信
号はA/D変換器11及びディジタルフィルタ12で遅
延するため、その波形のA点はIECタイムコードの
(0,0,0,0)フレームの先頭位置に対してΔtだけ遅延し
ている。もしこの状態でIECタイムコードをR−DA
Tのタイムコードに変換し、R−DATのテープ上に記
録すると、テープ上の音声信号とタイムコードとのイン
ライン性が確保できなくなる。
タルフィルタ12で遅延した際の音声信号と、IECタ
イムコードとの時間関係を示した説明図である。音声信
号はA/D変換器11及びディジタルフィルタ12で遅
延するため、その波形のA点はIECタイムコードの
(0,0,0,0)フレームの先頭位置に対してΔtだけ遅延し
ている。もしこの状態でIECタイムコードをR−DA
Tのタイムコードに変換し、R−DATのテープ上に記
録すると、テープ上の音声信号とタイムコードとのイン
ライン性が確保できなくなる。
【0029】図3(a)及び(b)は前述したTCマー
カ値の補正を行った場合の音声信号,IECタイムコー
ド,変換後のR−DATのTCマーカ値,補正後のR−
DATのTCマーカ値,及び補正したR−DATのTC
マーカ値から再変換したIECタイムコードの時間関係
を示した説明図である。図3(a)はTCマーカ減算回
路21の出力が0以上の正の整数値になった場合のタイ
ミングを示した図である。TCマーカM1は、IECタ
イムコードをR−DATのタイムコードに変換した際
の、IECタイムコードに対するR−DATのタイムコ
ードの位相差を示すものである。TCマーカM2は、T
Cマーカ減算回路21で遅延時間Δtに相当するサンプ
ル数をTCマーカM1から減算したものであり、この値
を補正後のR−DATのTCマーカ値とする。補正後の
R−DATのタイムコードをタイムコード補正回路22
に与えると、図3(a)の下段に示すように音声信号の
A点で基準フレーム(0,0,0,0)が開始するIECタイム
コードに再変換される。このIECタイムコードのフレ
ームの先頭はR−DATのフレーム対しTCマーカM2
に相当する時間先行し、音声信号の開始点Aと一致す
る。即ち、図2(a)で示すものと同一のタイミングに
なり、音声信号の遅延時間Δtが補正され、各信号間の
インライン性が保たれる。
カ値の補正を行った場合の音声信号,IECタイムコー
ド,変換後のR−DATのTCマーカ値,補正後のR−
DATのTCマーカ値,及び補正したR−DATのTC
マーカ値から再変換したIECタイムコードの時間関係
を示した説明図である。図3(a)はTCマーカ減算回
路21の出力が0以上の正の整数値になった場合のタイ
ミングを示した図である。TCマーカM1は、IECタ
イムコードをR−DATのタイムコードに変換した際
の、IECタイムコードに対するR−DATのタイムコ
ードの位相差を示すものである。TCマーカM2は、T
Cマーカ減算回路21で遅延時間Δtに相当するサンプ
ル数をTCマーカM1から減算したものであり、この値
を補正後のR−DATのTCマーカ値とする。補正後の
R−DATのタイムコードをタイムコード補正回路22
に与えると、図3(a)の下段に示すように音声信号の
A点で基準フレーム(0,0,0,0)が開始するIECタイム
コードに再変換される。このIECタイムコードのフレ
ームの先頭はR−DATのフレーム対しTCマーカM2
に相当する時間先行し、音声信号の開始点Aと一致す
る。即ち、図2(a)で示すものと同一のタイミングに
なり、音声信号の遅延時間Δtが補正され、各信号間の
インライン性が保たれる。
【0030】図3(b)はTCマーカ減算回路21の出
力が負の整数値になった場合のタイミングを示す説明図
である。TCマーカM3は、IECタイムコードをR−
DATのタイムコードに変換した際、IECタイムコー
ド(0,0,0,0)と対向する位置のR−DATのタイムコー
ド(23,59,59,33)の先頭位置との位相差を示すものであ
る。TCマーカM4は、TCマーカM3から遅延時間Δ
tに相当するサンプル数を減算し、この減算結果にR−
DATの1フレームのサンプリング数を加算して得られ
た値である。即ち、M3−(Δt/Tfs)の値が負にな
るので、IECタイムコード(0,0,0,0)と対向する位置
のR−DATのタイムコードを1フレーム前の(23,59,
59,33)とし、1440サンプルをM3に加算する。TCマー
カM4は、音声信号のサンプリング周波数が例えば48kH
z の場合、次に示す(7)式により求められる。 M4=M3−(Δt/Tfs)+1440・・・(7) この値が補正後のR−DATのTCマーカ値となり、タ
イムコード補正回路22に与えらる。図3(b)の下段
に示すように、音声信号のA点で基準フレームとしての
IECタイムコード(0,0,0,0)が再変換されている。こ
のIECタイムコードのフレームの先頭はR−DATの
フレーム対しTCマーカM4に相当する時間先行し、音
声信号の開始点Aと一致する。
力が負の整数値になった場合のタイミングを示す説明図
である。TCマーカM3は、IECタイムコードをR−
DATのタイムコードに変換した際、IECタイムコー
ド(0,0,0,0)と対向する位置のR−DATのタイムコー
ド(23,59,59,33)の先頭位置との位相差を示すものであ
る。TCマーカM4は、TCマーカM3から遅延時間Δ
tに相当するサンプル数を減算し、この減算結果にR−
DATの1フレームのサンプリング数を加算して得られ
た値である。即ち、M3−(Δt/Tfs)の値が負にな
るので、IECタイムコード(0,0,0,0)と対向する位置
のR−DATのタイムコードを1フレーム前の(23,59,
59,33)とし、1440サンプルをM3に加算する。TCマー
カM4は、音声信号のサンプリング周波数が例えば48kH
z の場合、次に示す(7)式により求められる。 M4=M3−(Δt/Tfs)+1440・・・(7) この値が補正後のR−DATのTCマーカ値となり、タ
イムコード補正回路22に与えらる。図3(b)の下段
に示すように、音声信号のA点で基準フレームとしての
IECタイムコード(0,0,0,0)が再変換されている。こ
のIECタイムコードのフレームの先頭はR−DATの
フレーム対しTCマーカM4に相当する時間先行し、音
声信号の開始点Aと一致する。
【0031】又、このときR−DATのフレームのタイ
ムコードを補正する必要があるので、タイムコード補正
回路22では、タイムコード変換回路3より出力され
て、TCマーカ減算回路21を介して出力されるR−D
ATのフレームのタイムコードを1つ減算する。即ち、
図3(b)で示すタイムコード(23時59分59秒33フレー
ム)は、(0時0分0秒0フレーム)より1つ前のフレ
ームである。補正後のR−DATのタイムコードをIE
Cタイムコードに再変換すると、TCマーカM4はIE
CタイムコードとR−DATタイムコードの位相差を示
しており、IECタイムコードのフレームの先頭はR−
DATのフレームの先頭に対しTCマーカM4に相当す
る時間先行することになる。下段に示すIECタイムコ
ードのフレームの先頭は同一のフレームでの音声信号の
開始点と一致し、図2(a)と同一のタイミングにな
り、音声信号の遅延時間Δtが補正されインライン性が
保たれる。
ムコードを補正する必要があるので、タイムコード補正
回路22では、タイムコード変換回路3より出力され
て、TCマーカ減算回路21を介して出力されるR−D
ATのフレームのタイムコードを1つ減算する。即ち、
図3(b)で示すタイムコード(23時59分59秒33フレー
ム)は、(0時0分0秒0フレーム)より1つ前のフレ
ームである。補正後のR−DATのタイムコードをIE
Cタイムコードに再変換すると、TCマーカM4はIE
CタイムコードとR−DATタイムコードの位相差を示
しており、IECタイムコードのフレームの先頭はR−
DATのフレームの先頭に対しTCマーカM4に相当す
る時間先行することになる。下段に示すIECタイムコ
ードのフレームの先頭は同一のフレームでの音声信号の
開始点と一致し、図2(a)と同一のタイミングにな
り、音声信号の遅延時間Δtが補正されインライン性が
保たれる。
【0032】このように補正されたR−DATのタイム
コードはシステムコントロールマイコン6に入力され、
R−DATのサブコードデータに変換され信号処理回路
9に入力される。信号処理回路9は、音声信号を磁気テ
ープのトラックのメインエリアに、R−DATのタイム
コードをトラックのサブエリアに記録するためのデータ
を並べ変える。そして回転ヘッドを介して磁気テープ上
に記録される。
コードはシステムコントロールマイコン6に入力され、
R−DATのサブコードデータに変換され信号処理回路
9に入力される。信号処理回路9は、音声信号を磁気テ
ープのトラックのメインエリアに、R−DATのタイム
コードをトラックのサブエリアに記録するためのデータ
を並べ変える。そして回転ヘッドを介して磁気テープ上
に記録される。
【0033】次に、本実施例のR−DATの再生時の動
作を図1を用いて説明する。磁気テープ上に記録された
音声信号とR−DATのタイムコードは、回転ヘッドで
再生され信号処理回路9に入力される。信号処理回路9
で復調されたPCMの音声信号は、再生系のディジタル
フィルタ13に与えられ、サンプリング周波数のM倍の
周波数でオーバーサンプリングされる。そしてD/A変
換器14でアナログ信号に変換される。このとき再生系
のディジタルフィルタ13及びD/A変換器14を経る
と、記録時の場合と同様に出力信号には、基準サンプリ
ング周波数の周期の数十倍に相当する遅延時間が生じ
る。この再生時の遅延により、出力するIECタイムコ
ードと音声信号との間にインライン性が保たれなくな
り、これを補正するため、信号処理回路9で分離された
R−DATのタイムコードとTCマーカ値は、システム
コントロールマイコン6を介してタイムコード減算回路
21に入力され、記録時と同様の方法で減算処理され
る。タイムコード補正回路22でR−DATのタイムコ
ードをTCマーカ値で補正し、その補正値をタイムコー
ド逆変換回路7に与える。タイムコード逆変換回路7で
は記録時とは逆の手順でR−DATのタイムコードとT
Cマーカ値からIECタイムコードを生成し、タイムコ
ードジェネレータ8を経由しIECタイムコードを出力
する。
作を図1を用いて説明する。磁気テープ上に記録された
音声信号とR−DATのタイムコードは、回転ヘッドで
再生され信号処理回路9に入力される。信号処理回路9
で復調されたPCMの音声信号は、再生系のディジタル
フィルタ13に与えられ、サンプリング周波数のM倍の
周波数でオーバーサンプリングされる。そしてD/A変
換器14でアナログ信号に変換される。このとき再生系
のディジタルフィルタ13及びD/A変換器14を経る
と、記録時の場合と同様に出力信号には、基準サンプリ
ング周波数の周期の数十倍に相当する遅延時間が生じ
る。この再生時の遅延により、出力するIECタイムコ
ードと音声信号との間にインライン性が保たれなくな
り、これを補正するため、信号処理回路9で分離された
R−DATのタイムコードとTCマーカ値は、システム
コントロールマイコン6を介してタイムコード減算回路
21に入力され、記録時と同様の方法で減算処理され
る。タイムコード補正回路22でR−DATのタイムコ
ードをTCマーカ値で補正し、その補正値をタイムコー
ド逆変換回路7に与える。タイムコード逆変換回路7で
は記録時とは逆の手順でR−DATのタイムコードとT
Cマーカ値からIECタイムコードを生成し、タイムコ
ードジェネレータ8を経由しIECタイムコードを出力
する。
【0034】ここで上述した実施例ではTCマーカ減算
回路21とタイムコード補正回路22を個別の回路とし
て説明したが、タイムコード変換回路3、又はシステム
コントロールマイコン6でも上記実施例を容易に実現で
きる。又、この実施例ではR−DATについて説明した
が、本発明は磁気テープ上に記録する時間情報のフレー
ムが入力される時間情報のフレームと異なるディジタル
オーディオテープレコーダの全てに適用できる。
回路21とタイムコード補正回路22を個別の回路とし
て説明したが、タイムコード変換回路3、又はシステム
コントロールマイコン6でも上記実施例を容易に実現で
きる。又、この実施例ではR−DATについて説明した
が、本発明は磁気テープ上に記録する時間情報のフレー
ムが入力される時間情報のフレームと異なるディジタル
オーディオテープレコーダの全てに適用できる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、第2の記
録再生規格の音声信号及びタイムコードを本発明のディ
ジタルオーディオテープレコーダに入力すると、第1の
記録再生規格のR−DATの音声信号及びタイムコード
に変換すると共に、第2の記録再生規格のタイムコード
と、第1の記録再生規格のタイムコードの各フレームと
の位置ずれを示す位相差情報を用いて、容易に音声信号
の遅延時間を補正できる。即ち磁気テープ上に音声信号
とタイムコードとをインライン性を確実に保ちつつ記録
再生することができるので、R−DATで音声を、ビデ
オテープレコーダで映像を収録し、タイムコードを基準
にして再生した場合、映像の動きと音声のタイミングが
自動的に一致するという優れた効果が得られる。
録再生規格の音声信号及びタイムコードを本発明のディ
ジタルオーディオテープレコーダに入力すると、第1の
記録再生規格のR−DATの音声信号及びタイムコード
に変換すると共に、第2の記録再生規格のタイムコード
と、第1の記録再生規格のタイムコードの各フレームと
の位置ずれを示す位相差情報を用いて、容易に音声信号
の遅延時間を補正できる。即ち磁気テープ上に音声信号
とタイムコードとをインライン性を確実に保ちつつ記録
再生することができるので、R−DATで音声を、ビデ
オテープレコーダで映像を収録し、タイムコードを基準
にして再生した場合、映像の動きと音声のタイミングが
自動的に一致するという優れた効果が得られる。
【図1】本発明の一実施例におけるR−DATの全体構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例におけるR−DATの音声信号
とIECタイムコード時間関係を示す説明図であり、
(a)は本実施例のR−DATに音声信号とIECタイ
ムコードが入力されたときの状態を示し、(b)は入力
した音声信号がA/D変換器や記録系のディジタルフィ
ルタで遅延したときの信号と、IECタイムコードとの
関係を示すものである。
とIECタイムコード時間関係を示す説明図であり、
(a)は本実施例のR−DATに音声信号とIECタイ
ムコードが入力されたときの状態を示し、(b)は入力
した音声信号がA/D変換器や記録系のディジタルフィ
ルタで遅延したときの信号と、IECタイムコードとの
関係を示すものである。
【図3】本発明の実施例におけるR−DATのTCマー
カ値の補正を行った場合の音声信号,IECタイムコー
ド,変換後のR−DATのTCマーカ値,補正後のR−
DATのTCマーカ値,及び補正したR−DATのTC
マーカ値から再変換したIECタイムコードの時間関係
を示した説明図である。(a)はTCマーカ減算回路の
出力が0以上の場合のタイミングを示した図であり、
(b)はTCマーカ減算回路の出力が負の場合のタイミ
ングを示す説明図である。
カ値の補正を行った場合の音声信号,IECタイムコー
ド,変換後のR−DATのTCマーカ値,補正後のR−
DATのTCマーカ値,及び補正したR−DATのTC
マーカ値から再変換したIECタイムコードの時間関係
を示した説明図である。(a)はTCマーカ減算回路の
出力が0以上の場合のタイミングを示した図であり、
(b)はTCマーカ減算回路の出力が負の場合のタイミ
ングを示す説明図である。
【図4】従来のR−DATの全体構成を示すブロック図
である。
である。
【図5】IECタイムコードとR−DATタイムコード
との時間関係を示す説明図である。
との時間関係を示す説明図である。
1 タイムコードリーダ 2 フレーム抽出回路 3 タイムコード変換回路 6 システムコントロールマイコン 7 タイムコード逆変換回路 8 タイムコードジェネレータ 9 信号処理回路 10 記録系のローパスフィルタ 11 A/D変換器 12 記録系のディジタルフィルタ 13 再生系のディジタルフィルタ 14 D/A変換器 15 再生系のローパスフィルタ 21 TCマーカ減算回路 22 タイムコード補正回路
Claims (1)
- 【請求項1】 音声信号をアナログ−ディジタル変換し
てPCM符号として磁気テープのトラックに設けたメイ
ンデータエリアに音声データを記録再生すると共に、該
メインデータエリヤの音声情報と対応するタイムコード
を該トラックのサブエリヤに特定のフレーム周期で記録
再生する第1の記録再生規格を保持したディジタルオー
ディオテープレコーダであって、 前記第1の記録再生規格と異なるフレーム周期を有する
第2の記録再生規格の音声信号及び第2の記録再生規格
のタイムコードを前記ディジタルオーディオテープレコ
ーダに記録するに際し、前記第2のタイムコードを、第
1の記録再生規格の第1のタイムコードに変換するタイ
ムコード変換手段と、 前記記録された第1のタイムコードを再生して前記第2
のタイムコードに変換するタイムコード逆変換手段と、 前記第1のタイムコードのフレームと前記第2のタイム
コードのフレームとの位相差データから、ディジタル音
声信号の記録再生処理に伴う信号遅延時間を減算する減
算手段と、 前記減算手段の減算結果が、0以上ならば該減算結果を
第1のタイムコードの位相差データとし、負ならば該減
算結果に第1のタイムコードの1フレームに相当する時
間値を加算して該加算結果を第1のタイムコードの位相
差データとすると共に、第1のタイムコードのフレーム
値から1フレーム減算し、第1のタイムコードとする補
正手段と、を具備することを特徴とするディジタルオー
ディオテープレコーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22482791A JPH0547161A (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | デイジタルオーデイオテープレコーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22482791A JPH0547161A (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | デイジタルオーデイオテープレコーダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0547161A true JPH0547161A (ja) | 1993-02-26 |
Family
ID=16819819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22482791A Pending JPH0547161A (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | デイジタルオーデイオテープレコーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0547161A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5528888A (en) * | 1993-12-27 | 1996-06-25 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Autonomous mowing vehicle and apparatus for detecting boundary of mowed field |
-
1991
- 1991-08-09 JP JP22482791A patent/JPH0547161A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5528888A (en) * | 1993-12-27 | 1996-06-25 | Fuji Jukogyo Kabushiki Kaisha | Autonomous mowing vehicle and apparatus for detecting boundary of mowed field |
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