JP2778489B2 - 沸騰式電気貯湯容器 - Google Patents

沸騰式電気貯湯容器

Info

Publication number
JP2778489B2
JP2778489B2 JP6275369A JP27536994A JP2778489B2 JP 2778489 B2 JP2778489 B2 JP 2778489B2 JP 6275369 A JP6275369 A JP 6275369A JP 27536994 A JP27536994 A JP 27536994A JP 2778489 B2 JP2778489 B2 JP 2778489B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boiling
hot water
temperature
inner container
detection sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6275369A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08131333A (ja
Inventor
高平 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Original Assignee
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tiger Vacuum Bottle Co Ltd filed Critical Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Priority to JP6275369A priority Critical patent/JP2778489B2/ja
Publication of JPH08131333A publication Critical patent/JPH08131333A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2778489B2 publication Critical patent/JP2778489B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、沸騰式電気貯湯容器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、沸騰式電気貯湯容器において
は、内容器内に収容された水を電気ヒータによって加熱
沸騰させ、沸騰検知後に保温状態で貯湯することとなっ
ている。そのため、電気ヒータを沸騰加熱から保温へと
切り換えるために内容器内の水の沸騰状態を的確に検知
する沸騰検知センサーを必要とする。
【0003】従来公知の沸騰式電気貯湯容器において
は、沸騰検知センサーを蒸気排出通路の途中に設けて沸
騰時に排出される蒸気温度を検知するようにしている
(例えば、実開平3ー8206号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、沸騰検知セ
ンサーの感温素子としては、通常サーミスタが用いられ
るが、その場合、蒸気温度を直接検知すると、図9に鎖
線Yで示すように、湯温Xが沸騰点(即ち、100℃)
に達する蒸気発生開始点t0から沸騰検知点t1に至る間
でサーミスタの抵抗値が急上昇する。従って、蒸気発生
開始点から沸騰検知点までの時間(t1−t0)が極めて
短くなる。この場合、沸騰検知センサーによる沸騰検知
と同時に電気ヒータを保温に切り換えると、前記時間
(t1−t0)が蒸気排出時間となるため、その間に行わ
れるカルキ抜きあるいはトリハロメタン除去が不十分と
なるおそれがある。そこで、カルキ抜きあるいはトリハ
ロメタン除去に要する蒸気排出時間を確保するために、
沸騰検知センサーによる沸騰検知に対して電気ヒータの
保温切換制御をタイマー等を用いて所定時間遅延させる
方法等が従来行われていた。つまり、カルキ抜きあるい
はトリハロメタン除去のために、電気ヒータの保温切換
制御が複雑化することとなっていたのである。
【0005】本願発明は、上記課題を解決するためにな
されたもので、沸騰検知センサーの取付位置を選定する
ことにより、蒸気発生開始時から沸騰検知までの間に十
分な蒸気排出時間を確保し得るようにすることを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成で
は、上記課題を解決するための手段として、電気ヒータ
により加熱される内容器を備えた沸騰式電気貯湯容器に
おいて、前記内容器の側壁外面に、満水表示部より上方
に位置される内容器の側壁を介して伝達された湯温を検
出する沸騰検知センサーを設けるとともに、該沸騰検知
センサーによる検知温度が設定温度に達したときに前記
電気ヒータによる沸騰加熱を保温加熱に切り換える制御
手段を付設している。
【0007】本願発明の基本構成においては、次のよう
な好ましい実施の態様がある。
【0008】即ち、前記沸騰検知センサーを、前記内容
器上端が取り付けられる肩部材に対して取付ブラケット
を介して支持するのが特別な取付部材を要することなく
所定位置(即ち、満水表示部より上方位置)に沸騰検知
センサーを取り付け得る点で好ましい。
【0009】
【作用】本願発明の基本構成では、上記手段によって次
のような作用が得られる。
【0010】即ち、沸騰検知センサーによる湯温検知が
内容器における満水表示部より上方に位置される内容器
の側壁を介して伝達された湯温を検知することにより行
われるため、内容器内の湯から沸騰検知センサーに至る
温度抵抗の存在により実際の湯温の変化に対する検知温
度の追随性が遅くなる。従って、当該沸騰検知センサー
による検知温度が設定温度(即ち、沸騰検知温度)に達
するには、蒸気発生開始時(即ち、湯温が沸騰点に達し
た時点)から所定時間(即ち、遅延時間)を要すること
となる。そこで、沸騰検知センサーによる検知温度が設
定温度に達したときに前記電気ヒータによる沸騰加熱を
保温加熱に切り換えるようにして、前記遅延時間をカル
キ抜き時間あるいはトリハロメタン除去時間として確保
することができる。
【0011】本願発明の好ましい実施の態様においては
次のような作用が得られる。
【0012】即ち、特別な取付部材を用意しなくとも、
肩部材を取付部材に兼用することにより沸騰検知センサ
ーが所定位置(即ち、満水表示部より上方位置)に取り
付けられる。
【0013】
【発明の効果】本願発明によれば、沸騰検知センサーに
よる温度検知が内容器における満水表示部より上方に位
置される内容器の側壁を介して伝達される湯温により行
われるようにして、内容器内の湯から沸騰検知センサー
に至る温度抵抗の存在により実際の湯温の変化に対する
検知温度の追随性が遅くなるようにするとともに、沸騰
検知センサーによる検知温度が設定温度に達したときに
沸騰加熱を保温加熱に切り換えるようにして、カルキ抜
き時間あるいはトリハロメタン除去時間を十分に確保で
きるようにしたので、沸騰検知と同時にカルキ抜きある
いはトリハロメタン除去が達成できるという優れた効果
がある。
【0014】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を説明する。
【0015】実施例1 図1ないし図7には、本願発明の実施例1にかかる沸騰
式電気貯湯容器が示されている。
【0016】本実施例の沸騰式電気貯湯容器は、図1お
よび図2に示すように、金属製の外ケース2の上部に合
成樹脂製の肩部材3を設け且つ該外ケース2内にステン
レス製の内容器4を収容した容器本体1と、該容器本体
1の上部を覆蓋する蓋体5と、一連の液体注出通路6と
を備えて構成されている。
【0017】前記内容器4は、有底円筒状を呈してお
り、その上端に形成されたフランジ部4aを前記肩部材
3の内周縁部3aに懸架することにより前記外ケース2
内に支持されている。なお、この内容器4の側壁4bの
上部には、内容器4内に収容される水の最大量をユーザ
に認識させるための満水表示部8が形成されている。該
満水表示部8は、内容器4の所定位置を部分的に内方に
窪ませることにより形成されている。そして、前記外ケ
ース2の下端には、合成樹脂製の底部材7が当接されて
おり、該底部材7と前記内容器4とは図示しない連結金
具を介して連結されている。このことにより、外ケース
2、内容器4および底部材7が相互に一体化されること
となっている。
【0018】前記底部材7の下部開口7aは底蓋9によ
り閉塞されており、該底蓋9の下面外周部には回転座体
10が回転可能に支持されている。このことにより、容
器本体1を定置したとき回転座体10上で容器本体1が
軽く回転させられることとなっている。
【0019】前記内容器4の底部下面には、電気ヒータ
11が当接されており、該電気ヒータ11の下方には、
遮熱板12が前記内容器4の底部に対して固定された状
態で取り付けられている。そして、前記電気ヒータ11
は、前記遮熱板12との間に介設されたバネ板13によ
って内容器4の底部に圧接された状態で保持されてい
る。この電気ヒータ11は、湯沸かし用ヒータ11Aと
保温用ヒータ11Bとからなっており、後に詳述するよ
うに、沸騰検知センサー43により沸騰状態が検知され
た時点で湯沸かし用ヒータ11Aから保温用ヒータ11
Bへ切り換えられることとなっている。
【0020】前記電気ヒータ11の中央には貫通孔14
が形成されており、該貫通孔14内には、内容器4の温
度を検出する温度センサー15が遮熱壁16により隔絶
して配置されている。該温度センサー15は、内容器4
の温度を検知し、後述する回路基板18による保温制御
用の温度情報として電気信号を出力する。
【0021】また、前記底部材7内には、回路収容ボッ
クス17が下向きに開口して一体成形されており、該回
路収容ボックス17内には回路基板18が収容されてい
る。そして、前記回路収容ボックス17の下端開口はカ
バー19により覆蓋されている。このことにより、上方
からの漏水あるいは下方からの浸水に対する防水ができ
るのである。
【0022】前記回路基板19は、マイクロコンピュー
タを構成する各種素子を内蔵しており、前記肩部材3の
前方に突出する嘴部3bの上面に設けられた操作パネル
部20からの出力信号、前記温度センサ16、後述する
沸騰検知センサー等の各種検出信号を受けて、沸騰・保
温の動作制御を行うとともに、その動作表示やタイマー
設定による表示制御等を行う制御手段として作用する。
【0023】前記蓋体5は、前記肩部材3の後部に一体
形成された一部開放型の軸受21に対してヒンジピン2
2を介して開閉自在且つ着脱自在に枢支されている。つ
まり、蓋体5は、ヒンジピン22を支点として開閉され
るとともに、所定開き角度においてヒンジピン22を軸
受21から離脱させることにより取り外し可能となって
いるのである。一方、前記蓋体5の自由端側には、該蓋
体5の閉塞状態を保持するためのロック装置23が設け
られている。
【0024】前記蓋体5は、共に合成樹脂の一体成形品
からなり且つ外周縁部において互いに溶着された上板5
aと下板5bとからなっており、前記下板5bの下面に
は、前記内容器4の上部開口を蓋体5の閉止時に覆蓋す
る金属製の内蓋24が下方から被嵌され、ビス25によ
って取り付けられている。該内蓋24の外周縁には、蓋
体5の閉止時に前記内容器4のフランジ部4aに当接さ
れて気密状態を保持するためのシールパッキン26が設
けられている。
【0025】前記下板5bと前記内蓋24との間には、
下板5aと内蓋24とに挟持された通路構成部材27に
より内容器4内において発生する蒸気Sを外部へ排出す
る蒸気排出通路28が形成されている。該蒸気排出通路
28は、前記通路構成部材27と前記内蓋24との間に
形成される第1通路28aと、前記通路構成部材27と
前記下板5bとの間に形成される第2通路28bと、前
記下板5bと上板5aとの間に形成され且つ前記第2通
路28bと連通部31を介して連通する第3通路28d
とからなっており、前記第1通路28aは前記内蓋24
に形成された入口開口29を介して内容器4内に連通さ
れ、前記第1通路28aと第2通路28bとは前記通路
構成部材27の中央部に形成された通孔30を介して連
通され、前記第3通路28cは蓋体5の後部側上面に形
成された出口開口32を介して外部へ連通されている。
【0026】また、前記通路構成部材27と内蓋24と
の間には、前記通孔30の口縁部から一体に垂設され且
つ蒸気流通穴36を有する円筒壁33に囲まれた弁室3
4が形成されており、該弁室34内には、貯湯容器の転
倒時において自重および流出液体の流動圧により前記通
孔30を閉塞する転倒止水弁35が設けられている。
【0027】なお、前記蒸気排出通路28における第1
通路28aおよび第2通路28bは、比較的大きな水平
方向の広がりを有しており、このことにより、貯湯容器
の転倒時において転倒止水弁35の作動前に内容器4内
の湯が蒸気排出通路28内に流入したとしても、前記第
1通路28aあるいは第2通路28bに一時的に貯溜さ
れ、出口開口32から外部へ流出する迄にある程度の時
間がかかることとなっている。従って、湯の外部への流
出が起きる前に貯湯容器を慌てる事なく起こすことがで
きる。
【0028】前記液体注出通路6は、前記内容器4の底
部から前記内容器4の前方を通り、肩部材3における嘴
部3b内に形成された注出ガイド37に臨む一連の通路
として形成されており、先端注出口38は前記注出ガイ
ド37内において大気への開放隙間をもって臨ましめら
れている。このことにより、注出される液体を一旦大気
へ開放した後に注出ガイド37に流入させ、静かに注液
できるようにしている。
【0029】前記液体注出通路7における内容器4の底
部下方部位には、内容器4内の湯を汲み上げるための電
動式の汲上げポンプ39が介設されている。また、前記
液体注出通路6の途中(即ち、注出口38の直ぐ手前)
には、転倒止水弁40が設けられており、貯湯容器の転
倒時に自重あるいは流出液体の流出圧を受けて転倒止水
弁40が閉作動し、液体注出通路6を介しての外部への
液体流出が防止されることとなっている。さらに、前記
液体注出通路6の途中(即ち、内容器4の前方に位置す
る部分)は透明管41とされており、該透明管41に流
入している液体の液位が外ケース2の前面に設けられた
液量表示窓42を通して外部から見えるようになってい
る。
【0030】しかして、前記内容器4の側壁4b外面で
あって満水表示部8より上方位置には、沸騰検知センサ
ー43が密接状態で付設されている。つまり、該沸騰検
知センサー43は、満水表示部8より上方に位置される
内容器4の側壁4bを介して伝達された湯温を検出する
こととなっているのである。該沸騰検知センサー43
は、図3および図4に示すように、SUS304(肉
厚:0.2mm)でプレス成形されたホルダー44にお
けるセンサー保持部44a内に感温素子であるビード型
のサーミスター45を充填液にて固定して構成されてお
り、前記ホルダー44には、取付相手部材である肩部材
3の周壁3cに対して固定される略L字状の取付ブラケ
ット46が一体に形成されている。しかも、該取付ブラ
ケット46の固定部46aに対して前記ホルダー44は
若干の傾斜角α(例えば、α=5〜10°)を有するこ
ととされている(図4参照)。
【0031】前記沸騰検知センサー43は、前記肩部材
3の周壁3cの所定位置(即ち、内容器4の満水表示部
8の上方位置)に予め形成されたビス穴47に対して前
記取付ブラケット46をビス48により固定することに
より取り付けられるが、その際、ホルダー44は前記傾
斜角αの存在により内容器4の側壁4b外面に密接せし
められることとなる。符号49はリード線である。
【0032】ここで、沸騰検知センサー43の取付位置
を満水表示部8の上方位置することは重要であり、満水
表示部8より下方に沸騰検知センサー43を取り付けた
場合、湯温を直接検知してしまい、沸騰検知センサー4
3による検知温度の湯温変化に対する追随性の遅れを確
保できなくなる。
【0033】なお、本実施例においては、前記操作パネ
ル部20は、図5および図6に示すように、汲上げポン
プ39のON/OFF制御を行うサイド型の給湯用マイ
クロスイッチ54、沸騰状態および保温状態を表示する
表示灯55,56、再沸騰用マイクロスイッチ57等を
備えたスイッチ基板50と、前記マイクロスイッチ5
4,57のON/OFF操作を行うスイッチ操作部5
8,59および表示灯用窓60,61を備えたスイッチ
ボックス51と、該スイッチボックス51上面を覆うシ
ート52とからなっており、前記スイッチ基板50とス
イッチボックス51との間には、前記スイッチ操作部5
7の動作を規制するロックストッパーリング53が回動
可能に介設されている。
【0034】前記ロックストッパーリング53は、前記
スイッチ操作部58の回りに形成された円形穴62に対
して回動可能に内嵌されるリング体63と、該リング体
63の内周側に形成され、該リング体63の回動に伴っ
て前記スイッチ操作部58の下方に挿入されて該スイッ
チ操作部58の下方への動作を規制するロック片64
と、前記リング体63の外周に水平方向に突設された扇
形の操作片65とからなっている。符号66は前記操作
片65上面に突設された操作ツマミであり、スイッチボ
ックス51に形成されたガイド溝79に臨ましめられ
る。
【0035】前記シート52には、前記スイッチ操作部
58,59および表示灯用窓60,61にそれぞれ対応
する表示部67〜70が設けられるとともに、前記操作
ツマミ66が臨ましめられる円弧状溝71が形成されて
いる。
【0036】上記のように構成したことにより、ロック
ストッパーリング53を矢印M方向へ回動操作すると、
該ロックストッパーリング53のロック片64がスイッ
チ操作部58の下方に押し込まれ、該スイッチ操作部5
8の押圧操作が不可能となり、給湯用マイクロスイッチ
54のON作動ができなくなる。つまり、給湯用マイク
ロスイッチ54はロック状態とされるのである。なお、
ロックストッパーリング53を戻してやれば、前記ロッ
クは解除される。
【0037】本実施例の沸騰式電気貯湯容器における加
熱系の電気的要素(即ち、湯沸かし用ヒータ11A、保
温用ヒータ11B、温度センサー15、沸騰検知センサ
ー43、沸騰表示灯55、保温表示灯56、再沸騰用マ
イクロスイッチ57)は図7に示すように結線されてい
る。図7において、符号72は再沸騰用リレー、73は
再沸騰用リレー72のリレー接点、74は沸騰表示灯5
5を保護する保護抵抗、75は保温表示灯56を保護す
る保護抵抗、76は温度ヒューズ、77はバイメタル式
ブレーカである。
【0038】上記のように構成された沸騰式電気貯湯容
器における沸騰制御について、図8に示すフローチャー
トを参照して以下に説明する。
【0039】内容器4内に水が収容されている状態で電
源が投入されると、ステップS1において温度センサー
15による検知温度T1が入力され、ステップS2におい
て該検知温度T1と第1設定温度Ts1との比較がなされ
る。ここで、第1設定温度Ts1は、保温最低温度(本
実施例では、Ts1=80℃)である。そして、ステッ
プS2においてT1≦Ts1と判定された場合には、ステ
ップS3において湯沸かし用ヒータ11Aによる湯沸か
しモードが開始される。なお、ステップS2においてT1
>Ts1と判定された場合には、内容器4内に第1設定
温度Ts1(=80℃)より高い温度の湯が収容されて
いることを示すので、湯沸かしする必要がなく、そのま
ま後述する保温モードが開始される(即ち、ステップS
6に進む)。
【0040】上記湯沸かしモードが開始されると、ステ
ップS4において沸騰検知センサー43からの検知温度
2が入力され、ステップS5において該検知温度T2
第2設定温度Ts2(即ち、沸騰検知温度)との比較が
なされる。そして、T2≧Ts2と判定されると、ステッ
プS6において湯沸かし用ヒータ11Aが保温ヒータ用
ヒータ11Bに切り換えられて保温モードに移行する。
【0041】ところで、本実施例の沸騰検知センサー4
3の場合、図9に点線Zで示すように、内容器4内の湯
から沸騰検知センサー43に至る温度抵抗の存在により
実際の湯温Xの変化に対する検知温度T2の追随性が遅
くなるため、湯温Xが沸騰検知点に到達して蒸気が発生
開始する時点t0からセンサー43の検知温度T2が沸騰
検知点に到達する時点t2までにかかる時間(t2
0)を長く確保できる(実験によれば、3〜5分)。
従って、この時間(t2−t0)が蒸気排出時間として確
保できることとなり、この間にカルキ抜きおよびトリハ
ロメタン除去が可能となるのである。
【0042】上記した保温モード継続中において、湯を
再沸騰させたいという要求があるが、その場合再沸騰用
スイッチ操作部59がON操作される。このON操作が
有ったか否かの判定はステップS7においてなされ、肯
定判定された場合には、ステップS8において沸騰検知
センサー43から検知温度T2が入力され、ステップS9
において該検知温度T2と第2設定温度Ts2(例えば、
100℃)との比較がなされる。ここで、T2≦Ts2
判定された場合には、ステップS3に戻り、保温用ヒー
タ11Bから湯沸かし用ヒータ11Aに切り換えられて
湯沸かしモードに移行するが、T2>Ts2と判定された
場合には、ステップS6に戻って保温モードが継続され
る。この場合にも、上述したと同様な経過により湯沸か
しモードにおいてカルキ抜きおよびトリハロメタン除去
に必要な蒸気排出時間(t2−t0)が確保される。
【0043】ステップS7において否定判定された場合
(即ち、再沸騰の要求が無い場合)であっても、内容器
4内の湯が少なくなって水の継ぎ足しを行う場合があ
る。その場合には、内容器4内の湯温が低下するので、
ステップS10において温度センサー15から検知温度T
1が入力され、ステップS11において該検知温度T1(=
80℃)と第1設定温度Ts1との比較がなされる。こ
こで、T1≦Ts1と判定された場合には、ステップS3
に戻り、保温用ヒータ11Bから湯沸かし用ヒータ11
Aに切り換えられて湯沸かしモードに移行するが、T1
>Ts1と判定された場合には、ステップS6に戻って保
温モードが継続される。この場合にも、上述したと同様
な経過により湯沸かしモードにおいてカルキ抜きおよび
トリハロメタン除去に必要な蒸気排出時間(T2−T0
が確保される。
【0044】実施例2 図10および図11には、本願発明の実施例2にかかる
沸騰式電気貯湯容器における沸騰検知センサー取付構造
が示されている。
【0045】本実施例の場合、沸騰検知センサー43に
おけるホルダー44は、肩部材3の周壁3cの外面に対
してビス78で固定された取付ブラケット46に着脱自
在に係止される構成とされている。
【0046】即ち、前記ホルダー44の上端には、環状
の係止部44bが一体に形成される一方、前記取付ブラ
ケット46は、肩部材3に対してビス止めされる固定片
46aと、該固定部46aの下端中央部に一体形成され
た弾性係止片46bと、前記固定片46aの下端両側部
から前記弾性係止片46bを挟むように延設されたガイ
ド片46c,46cとによって構成されており、前記ホ
ルダー44の係止部44bを前記弾性係止片46aに対
して係合することによりホルダー44の取付が行われる
こととなっている。なお、この時前記ガイド片46c,
46cは、係止部44bの挿入ガイドとなるとともに横
方向への逸脱を防止する作用をなす。なお、ホルダー4
4を下方に無理に引っ張れば、係止部44bと弾性係止
片46bとの係合が解除されてホルダー44は取り外さ
れる。その他の構成および作用効果は実施例1と同様な
ので重複を避けて説明を省略する。
【0047】本願発明は、上記各実施例の構成に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1にかかる沸騰式電気貯湯容
器の上部縦断面図である。
【図2】本願発明の実施例1にかかる沸騰式電気貯湯容
器の下部縦断面図である。
【図3】本願発明の実施例1にかかる沸騰式電気貯湯容
器における沸騰検知センサーの取付構造を示す分解斜視
図である。
【図4】本願発明の実施例1かかる沸騰式電気貯湯容器
における沸騰検知センサーの取付構造を示す断面図であ
る。
【図5】本願発明の実施例1にかかる沸騰式電気貯湯容
器における操作パネル部の分解斜視図である。
【図6】本願発明の実施例1にかかる沸騰式電気貯湯容
器における操作パネル部の要部を示す平面図である。
【図7】本願発明の実施例1にかかる沸騰式電気貯湯容
器における加熱系の電気的要素の結線図である。
【図8】本願発明の実施例1かかる沸騰式電気貯湯容器
における沸騰制御の態様を示すフローチャートである。
【図9】沸騰式電気貯湯容器における湯温の時間的変
化、従来の沸騰検知センサー(即ち、蒸気温度検知式)
における検知温度の時間的変化および実施例1の沸騰検
知センサー(内容器上部温度検知式)における検知温度
の変化を示すタイムチャートである。
【図10】本願発明の実施例2にかかる沸騰式電気貯湯
容器における沸騰検知センサーの取付構造を示す分解斜
視図である。
【図11】本願発明の実施例2かかる沸騰式電気貯湯容
器における沸騰検知センサーの取付構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1は容器本体、3は肩部材、3cは周壁、4は内容器、
4bは側壁、8は満水表示部、11は電気ヒータ、43
は沸騰検知センサー、46は取付ブラケット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47J 27/21 101 A47J 27/00 109

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気ヒータにより加熱される内容器を備
    えた沸騰式電気貯湯容器であって、前記内容器の壁外
    には、満水表示部より上方に位置される内容器の側壁
    を介して伝達された湯温を検出する沸騰検知センサーを
    設けるとともに、該沸騰検知センサーによる検知温度が
    設定温度に達したときに前記電気ヒータによる沸騰加熱
    を保温加熱に切り換える制御手段を付設したことを特徴
    とする沸騰式電気貯湯容器。
  2. 【請求項2】 前記沸騰検知センサーを、前記内容器上
    端が取り付けられる肩部材に対して取付ブラケットを介
    して支持したことを特徴とする前記請求項1記載の沸騰
    式電気貯湯容器。
JP6275369A 1994-11-09 1994-11-09 沸騰式電気貯湯容器 Expired - Fee Related JP2778489B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6275369A JP2778489B2 (ja) 1994-11-09 1994-11-09 沸騰式電気貯湯容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6275369A JP2778489B2 (ja) 1994-11-09 1994-11-09 沸騰式電気貯湯容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08131333A JPH08131333A (ja) 1996-05-28
JP2778489B2 true JP2778489B2 (ja) 1998-07-23

Family

ID=17554528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6275369A Expired - Fee Related JP2778489B2 (ja) 1994-11-09 1994-11-09 沸騰式電気貯湯容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2778489B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5470748B2 (ja) * 2008-05-29 2014-04-16 三洋電機株式会社 電気ケトル
JP5053963B2 (ja) * 2008-09-10 2012-10-24 象印マホービン株式会社 加熱容器

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6328437U (ja) * 1986-08-07 1988-02-24
JPS63214213A (ja) * 1987-03-04 1988-09-06 松下電器産業株式会社 電気湯沸し器
JPS63240811A (ja) * 1987-03-30 1988-10-06 三洋電機株式会社 電気湯沸し器
JPH0416116Y2 (ja) * 1987-06-06 1992-04-10
JP3041838B2 (ja) * 1991-09-30 2000-05-15 東芝ホームテクノ株式会社 炊飯器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08131333A (ja) 1996-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2778489B2 (ja) 沸騰式電気貯湯容器
JP2738320B2 (ja) 沸騰式電気貯湯容器
JP2541369B2 (ja) 電気貯湯容器
JP2737098B2 (ja) 電気貯湯容器
JP2701783B2 (ja) 電気貯湯容器
JPS60253421A (ja) 沸騰形電気ポツト
JPS60174117A (ja) 湯沸し器
JPS6315846B2 (ja)
JP2755187B2 (ja) 電気ポットの外装ケース
JP3022338B2 (ja) 電気炊飯器
JP2757804B2 (ja) 電気貯湯容器
JPH0736596Y2 (ja) 電気貯湯容器
JPH0411615Y2 (ja)
JPS6352886B2 (ja)
JP2755179B2 (ja) 電気貯湯容器
JPS6223407Y2 (ja)
JPS6373916A (ja) 湯沸し器
JPH0632032Y2 (ja) 保冷器付電気湯沸かし器
JPH09154731A (ja) 電気貯湯容器
JPS60261417A (ja) 電気湯沸し器
JP2757791B2 (ja) 電気炊飯器
JPH1023971A (ja) 液体容器
JPS60261415A (ja) 電気湯沸し器
JPS618015A (ja) 湯沸し器
JPS61100209A (ja) 電気ポツト

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080508

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090508

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090508

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100508

Year of fee payment: 12

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100508

Year of fee payment: 12

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees