JP2757791B2 - 電気炊飯器 - Google Patents

電気炊飯器

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JP2757791B2
JP2757791B2 JP6275370A JP27537094A JP2757791B2 JP 2757791 B2 JP2757791 B2 JP 2757791B2 JP 6275370 A JP6275370 A JP 6275370A JP 27537094 A JP27537094 A JP 27537094A JP 2757791 B2 JP2757791 B2 JP 2757791B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、蓋ヒータを備えた電
気炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気炊飯器における蓋体の構造簡
略化を図る目的から、従来蓋体の下面に着脱自在に設け
られていた内蓋を省略するとともに、蒸気排出通路は蓋
体を上下に貫通する構造とされるようになっている。
【0003】このような構造の電気炊飯器の場合、炊飯
時において発生するオネバが蒸気排出通路から外部へふ
きこぼれるおそれがあり、その場合蓋体表面を汚すとい
う不具合が生ずる。
【0004】また、上記のような構造の電気炊飯器の場
合、保温時において蒸気排出通路が外部へ開放されてい
るところから、蒸気排出通路を介して外気が侵入して放
熱板を冷やすおそれがあり(特に、室内温度が低い冬季
において顕著)、その場合放熱板に結露が生じるという
不具合が発生する。
【0005】そこで、上記のような構造の電気炊飯器に
おいては、蓋体下面に放熱板を設け、該放熱板を蓋ヒー
タにより加熱することにより、炊飯時におけるオネバの
ふきこぼれや保温時における放熱板への結露を防止する
ことがなされてきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、炊飯時にお
けるオネバのふきこぼれは、蓋体下面の温度(換言すれ
ば、蓋体下面近傍の温度)と飯器温度との差に起因して
生ずることが経験的に知られている。
【0007】また、保温時においても、外気温度の影響
を受ける放熱板の温度と飯器温度との差によリ結露が生
ずる場合があった。
【0008】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、蓋ヒータへの通電制御を行い、特に炊飯時におけ
るふきこぼれを防止することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明の第1の基本構
成では、上記課題を解決するための手段として、炊飯ヒ
ータにより加熱される飯器を収容する本体容器と、蒸気
を外部へ排出する蒸気排出通路を有する蓋体とを備え、
該蓋体に設けられた放熱板に、蓋ヒータを設けてなる電
気炊飯器において、前記放熱板に、蒸気の発生による放
熱板温度とオネバの発生による放熱板温度との温度変化
を検出する温度検知手段を設けるとともに、該温度検知
手段による検出温度が蒸気の発生による放熱板温度より
低く変化したことを検知した時に前記蓋ヒータへの通電
量を増大する制御回路を付設している。
【0010】本願発明の第1の基本構成において、前記
温度検知手段を、前記蓋ヒータを前記放熱板に保持する
ための取付板により取り付けようにし、あるいは前記蒸
気排出通路におけるシール部材に保持するのが取付構造
の簡略化を図り得る点で好ましい。
【0011】本願発明の第2の基本構成では、上記課題
を解決するための手段として、炊飯ヒータにより加熱さ
れる飯器を収容する本体容器と、蒸気を外部へ排出する
蒸気排出通路を有する蓋体とを備え、該蓋体に設けられ
た放熱板に、該放熱板を加熱する蓋ヒータを設けてなる
電気炊飯器において、前記蒸気排出通路内に、蒸気の発
生による温度とオネバの発生による温度との温度変化を
検出する温度検知手段を設けるとともに、該温度検知手
段による検出温度が変化した時に前記蓋ヒータへの通電
量を制御する制御回路を付設している。
【0012】
【作用】本願発明の第1の基本構成では、上記手段によ
って次のような作用が得られる。
【0013】即ち、炊飯時に発生するオネバが放熱板に
接触すると、温度検知手段による検出温度が蒸気の発生
による放熱板温度より低く変化する。該変化が制御回路
へ温度情報として送られ、制御回路からの指令により蓋
ヒータへの通電量が増大される。
【0014】本願発明の第2の基本構成では、上記手段
によって次のような作用が得られる。
【0015】即ち、炊飯時に発生するオネバが蒸気排出
通路へ侵入して温度検知手段の感温部に接触すると、蒸
気温度より低いオネバ温度を温度検知手段が検知して制
御回路へ温度情報として送り、制御回路からの指令によ
り蓋ヒータへの通電量が増大される。また、保温時にお
いても、蒸気排出通路からの外気温度の影響により蒸気
排出通路内の温度が低下するが、これを的確に温度検知
手段が検知して制御回路へ温度情報として送り、制御回
路からの指令により蓋ヒータへの通電量が増大される。
【0016】本願発明の第1の基本構成において、前記
温度検知手段を、前記蓋ヒータを前記放熱板に保持する
ための取付板により取り付けようにし、あるいは前記蒸
気排出通路におけるシール部材に保持するようにした場
合、取付板あるいはシール部材を温度検知手段の取付部
材として利用できることとなり、取付構造の簡略化を図
り得る。
【0017】
【発明の効果】本願発明の第1の基本構成によれば、炊
飯時に発生するオネバが放熱板に接触すると、温度検知
手段による検出温度が蒸気の発生による放熱板温度より
低く変化するが、該変化が制御回路へ温度情報として送
られ、制御回路からの指令により蓋ヒータへの通電量が
増大されるようにしたので、蒸気排出通路を介してのオ
ネバのふきこぼれが確実に防止できるいう優れた効果が
ある。
【0018】本願発明の第2の基本構成によれば、炊飯
時に発生するオネバが蒸気排出通路へ侵入して温度検知
手段に接触すると、蒸気温度より低いオネバ温度を温度
検知手段が検知して制御回路へ温度情報として送り、制
御回路からの指令により蓋ヒータへの通電量を増大され
るようにしたので、蒸気排出通路を介してのオネバのふ
きこぼれが確実に防止できるいう優れた効果がある。ま
た、保温時においても、蒸気排出通路からの外気温度の
影響により蒸気排出通路内の温度が低下すると、これを
的確に温度検知手段が検知して制御回路へ温度情報とし
て送り、制御回路からの指令により蓋ヒータへの通電制
御がなされるようにしたので、保温温度の正確な検知が
できるとともに、放熱板への結露を確実に防止できると
いう優れた効果がある。
【0019】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を説明する。
【0020】実施例1 図1および図2には、本願発明の実施例1にかかる電気
炊飯器が示されている。
【0021】本実施例の電気炊飯器は、図1に示すよう
に、飯器3を収容し得るように構成された本体容器1
と、該本体容器1の上部開口を覆蓋する蓋体2とを備え
て構成されている。
【0022】前記本体容器1は、内周面を構成する板金
製の内ケース4と、外周面を構成する板金製の外ケース
5と、前記内ケース4の上端口縁と前記外ケース5の上
端口縁とを結合する合成樹脂製の肩部材6と、前記外ケ
ース5の下端開口を覆蓋する合成樹脂製の底部材7によ
って構成されており、前記内ケース4の底面には、炊飯
ヒータ8を埋設された熱良導体(例えば、アルミ合金)
からなる熱盤9がビス10により配設固定されている。
そして、前記飯器3は、前記熱盤9上に載置された状態
で本体容器1内に収容されることとなっている。
【0023】前記熱盤9の中心部には、上下に貫通する
穴11が形成されており、該穴11に感温部12a(例
えば、サーミスタ)が臨むようにしてセンタセンサー1
2が前記内ケース4の底面を貫通した状態で設けられて
いる。このセンタセンサー12は、飯器温度を検知する
温度検知手段として作用するとともに、飯器3のセット
状態を検知するマグネット式近接スイッチ13を具備し
ている。前記内ケース4の外周面上下中間部位には保温
ヒータ14が配設されている。
【0024】前記肩部材6の後方側(即ち、図面右側)
には、前記蓋体2を回動自在に枢支するための軸受15
が設けられており、該軸受15に対して蓋体2のヒンジ
ピン16が回動自在に枢支されることとなっている。符
号17は蓋体2を開放方向に付勢するスプリング、18
はスプリング17の付勢力を減殺して蓋体2の開放方向
作動にブレーキをかけるブレーキスプリングである。
【0025】一方、前記肩部材6の前方側(即ち、図面
左側)には、後に詳述する各種スイッチおよび各種表示
灯等を具備した操作基板19が付設されている。また、
前記操作基板19の下方に位置する本体容器1内の空間
には、後に詳述するプリント基板20が前記肩部材6に
対してビス21により固定された支持枠22に固定され
た状態で設けられている。
【0026】前記蓋体2は、上面を構成する合成樹脂製
の上板23と、該上板23の外周縁に対して溶着固定さ
れる合成樹脂製の環状下板24と、該環状下板24の内
周縁に対して固定されて下面を構成する熱良導体からな
る放熱板25とからなっており、その中央部稍後方寄り
位置には、上下に貫通する蒸気排出通路26が形成され
ている。
【0027】前記蒸気排出通路26は、前記上板23に
形成された蒸気出口27の口縁から下方に垂設された筒
壁28の内部空間29と、該筒壁28の下端と前記放熱
板25に形成された通孔30の口縁とをシールする環状
のシール部材31とにより構成されており、その下端に
は、オネバ溜33を内部に有する略円筒状の調圧筒32
が取り付けられている。
【0028】前記シール部材31は、シリコンゴム等か
らなっており、前記筒壁28の下端と前記通孔30の口
縁とに挟持されるとともに前記調圧筒32を係止する支
持部となるシール本体31aと、該シール本体31aの
外周側から突設されて前記放熱板25の上面に当接され
る断面くの字状の環状襞部31bとによって構成されて
いる。
【0029】前記調圧筒32は、シリコンゴム等からな
っており、その上端には、前記シール本体31aの内面
に形成された係止部34に対して無理嵌め状態で係止さ
れるフランジ部35が一体に突設されている。また、こ
の調圧筒32の側周には、蒸気排出通路26へ蒸気Sを
導くための蒸気入口36,36・・が形成されている。
さらに、この調圧筒32の底面には、オネバ溜33に溜
まったオネバを飯器3側へ戻すオネバ戻し穴37が形成
されている。該オネバ戻し穴37の口径を適当に選定す
ることにより、オネバの戻し量を調節することとされて
おり、このことにより調圧筒32に調圧作用が付与され
ることとなっている。
【0030】前記放熱板25の外周縁には断面コ字状の
環状係合部25aが形成されており、該環状係合部25
aは、前記環状下板24の内周縁に対してシールパッキ
ン38を介して無理嵌めされている。該シールパッキン
38は、蓋体2の閉止時において飯器3の口縁に圧接さ
れて、飯器3内の気密を保持することとなっている。
【0031】前記放熱板25の上面には、該放熱板25
を加熱する蓋ヒータ39が取付板40との間に挟持され
た状態で取り付けられている。該蓋ヒータ39として
は、例えばシリコンコードヒータが採用されている。
【0032】そして、本実施例の場合、前記放熱板25
における前記蒸気排出通路26の入口近傍には、蓋体2
の蒸気排出通路26近傍の温度を検知する温度検知手段
として作用する蓋センサー41(例えば、サーミスタ)
が前記取付板40により取り付けられている。該蓋セン
サー41は、蓋体2における蒸気排出通路26近傍(換
言すれば、炊飯時のオネバの影響および外気の影響を受
けて温度変化し易い位置)の温度を検知して、前記蓋ヒ
ータ39への電流制御を行う制御回路(後に詳述する)
へ温度情報を与える機能を有している。従って、蓋セン
サー41の取付位置は、取付が可能な限り、蒸気排出通
路26の入口に近い位置であればあるほど好ましい。
【0033】図1において、符号42は蓋体2の閉止状
態を保持するためのロック機構、43はコードリール、
44は本体容器1側の断熱材、45は蓋体2側の断熱材
である。
【0034】次に、本実施例の電気炊飯器における電気
的構成について図3および図4を参照して説明する。
【0035】操作基板19には、炊飯スイッチ46、メ
ニュースイッチ47、取消/保温スイッチ48、予約ス
イッチ49、現在時刻スイッチ50、時スイッチ51、
分スイッチ52、炊飯表示灯54、保温表示灯55、予
約表示灯56および液晶表示部57が設けられており、
プリント基板20との間で信号授受が行われるように結
線されている(図3参照)。
【0036】前記プリント基板20は、制御回路59を
内蔵しており、センタセンサー12におけるサーミスタ
12a、近接スイッチ13、蓋センサー41、炊飯ヒー
タ8、保温ヒータ14、蓋ヒータ39および交流電源5
8が図示のように接続されている。符号60はメインス
イッチ、61は温度ヒューズ、62,63はトライアッ
ク、64はトランスである(図3参照)。
【0037】前記制御回路59は、図4に示すように、
炊飯時において前記蓋センサー41により検知された検
知温度tが所定値だけ低下した場合に蓋ヒータ39に対
する通電量を増大させる指令を出力する第1通電制御手
段65と、保温時において前記蓋センサー41により検
知された検知温度tが所定値だけ低下した場合に蓋ヒー
タ39に対する通電量を増大させる指令を出力する第2
通電制御手段66とを備えて構成されている。
【0038】次いで、炊飯時および保温時における前記
制御回路59による蓋ヒータ39の通電制御について図
5および図6に示すフローチャートを参照して以下に詳
述する。
【0039】(I)炊飯時(図5のフローチャート) 図5のフローチャートにおいては、炊飯開始からオネバ
が発生するまでの炊飯工程については公知の炊飯ヒータ
通電制御が実施されるので省略されており、ステップS
1において、炊飯ヒータ8のデューティ比が5/14に
設定された時点から蓋ヒータ39に対する通電制御フロ
ーを開始している。これは、炊飯ヒータ8のデューティ
比が5/14に設定された状態の炊飯工程が、炊き上げ
工程の終わりに近い工程であり、その時点でオネバの発
生が多くなることが経験的に分かっているためである。
【0040】次いで、ステップS2において蓋センサー
41から検知温度tが入力され、ステップS3あるいは
ステップS4において前記検知温度tと第1設定温度t
1(本実施例の場合、ts1=95℃)あるいは第2設
定温度ts2(本実施例の場合、ts2=100℃)との
比較がそれぞれなされ、ステップS3あるいはステップ
4においてt≦ts1あるいはt≦ts2と判定される
と、ステップS5あるいはステップS6において蓋ヒータ
39に対してデューティ比14/14あるいは10/1
4での通電がなされ、蓋ヒータ39のパワーアップが実
行される。この制御は、制御回路59における第1通電
制御手段65からの指令により実行される。一方、ステ
ップS4においてt>ts2と判定された場合には、ステ
ップS7において蓋ヒータ39に対してデューティ比5
/14での通電がなされる。
【0041】ところで、炊飯工程における炊き上げ工程
後半において飯器3内に発生するオネバが膨れ上がって
蓋体2の下面(具体的には、放熱板25の下面)に接触
すると、放熱板25の温度が低下するという経験的事実
がある。つまり、図7に示すように、通常炊飯時におけ
る蓋センサー41の検知温度は実線で示すように変化す
るが、オネバが放熱板25に接触すると、放熱板25の
温度が点線で示すように低下するのである。
【0042】従って、上記制御のように、蓋センサー4
1による検知温度tが第2設定温度ts2(=100
℃)以下となった時、蓋ヒータ39を所定値(即ち、デ
ューティ比5/14→10/14)だけパワーアップ
し、当該パワーアップによってもなお検知温度tが低下
する場合には、第1設定温度ts1(=95℃)以下と
なった時、蓋ヒータ39を所定値(即ち、デューティ比
10/14→14/14)だけパワーアップすると、放
熱板25の温度上昇により飯器3内の温度との差が小さ
くなって、オネバの膨れ上がりが抑制され、蒸気排出通
路26を介してのオネバのふきこぼれが確実に防止され
るのである。
【0043】その後、ステップS8において蓋センサー
41による検知温度tと第3設定温度ts3(本実施例
の場合、ts3=130℃)との比較がなされ、t≦t
3と判定された場合には、ステップS9において停電確
認フローチャートが実行され、ステップS10において蓋
センサー41の検知温度tと第4設定温度ts4(本実
施例の場合、ts4=120℃)との比較がなされ、t
≦ts4と判定された場合には、直接ステップS2にリタ
ーンし、t>ts4と判定された場合には、ステップS
11において蓋ヒータ39に対してデューティ比1/14
での通電(即ち、パワーダウン)がなされた後、ステッ
プS2へリターンする。上記ステップS10およびステッ
プS11での制御は、蓋ヒータ39の耐熱温度以上での使
用を禁止することにより、蓋ヒータ39の寿命アップを
図るために実行される。ここで、第4設定温度ts
4は、使用されている蓋ヒータ39(本実施例の場合、
シリコンコードヒータ)が耐熱温度(例えば、180
℃)になる時、蓋センサー41の検知温度tが何度にな
るかを実験的に予め確認して設定される。なお、ステッ
プS9において実行される停電確認フローチャートは、
停電時の安全確保のためのものである。
【0044】なお、ステップS8においてt>ts3と判
定されると、炊飯工程における炊き上げ工程の終了によ
りオネバの発生が沈静化したことを意味するので、蒸ら
し工程に移行する。
【0045】(II)保温時(図6のフローチャート) まず、ステップS1においてセンタセンサー12の検知
温度t0と蓋センサー41の検知温度tとが入力される
と、ステップS2においてセンタセンサー12の検知温
度t0と蓋センサー41の検知温度tとの比較がなさ
れ、t0−t≦3と判定された場合(即ち、外気の影響
をあまり受けていない場合)には、ステップS3におい
てセンタセンサー12の検知温度t0と第5設定温度t
5(本実施例の場合、ts5=72℃)との比較がなさ
れ、t0≦ts5と判定された場合には、ステップS4
おいて保温ヒータ14に対してデューティ比9/14で
の通電がなされ、t0>ts5と判定された場合には、ス
テップS5において保温ヒータ14への通電が停止され
る。つまり、センタセンサー12による保温制御が実行
されるのである。当該保温制御中においては、ステップ
6において蓋ヒータ39に対してデューティ比4/1
4での通電がなされる。つまり、通常のパワーでの蓋ヒ
ータ39による放熱板25の加熱が行われるのである。
このような制御とした理由は、センタセンサー12の検
知温度t0と蓋ヒータ39の検知温度tとの差が3℃以
下の場合、放熱板25への外気の影響があまりなく、放
熱板25への結露の心配がないためである。
【0046】一方、ステップS2においてt0−t>3と
判定された場合(即ち、外気の影響が大きい場合)に
は、ステップS7においてセンタセンサー12の検知温
度t0と第5設定温度ts5(本実施例の場合、ts5
72℃)との比較がなされ、t0≦ts5と判定された場
合には、ステップS8において保温ヒータ14に対して
デューティ比9/14での通電がなされ、t0>ts5
判定された場合には、ステップS9において保温ヒータ
14への通電が停止され、センタセンサー12による保
温制御が実行されるが、この場合、当該保温制御中にお
いては、ステップS10において蓋ヒータ39に対してデ
ューティ比10/14での通電がなされる。つまり、蓋
ヒータ39のパワーアップ(デューティ比4/14→1
0/14)が実行されるのである。この制御は、制御回
路59における第2通電制御手段66からの指令により
実行される。
【0047】ところで、蒸気排出通路26からの外気の
影響を受けて蓋センサー41の検知温度tが低下し、セ
ンタセンサー12の検知温度t0との差が3℃を超える
と、放熱板25の温度低下に伴って結露を発生させるお
それがあるが、上記制御により、蓋ヒータ39のパワー
アップによる放熱板25の温度上昇が得られるところか
ら、結露発生を防止できるのである(図8参照)。
【0048】上記ステップS6およびステップS10の処
理に続いては、炊飯時と同様に、ステップS11において
停電確認フローチャートが実行され、ステップS12にお
いて蓋センサー41の検知温度tと第4設定温度ts4
(本実施例の場合、ts4=120℃)との比較がなさ
れ、t≦ts4と判定された場合には、直接ステップS1
にリターンし、t>ts4と判定された場合には、ステ
ップS13において蓋ヒータ39に対してデューティ比1
/14での通電(即ち、パワーダウン)がなされた後、
ステップS1へリターンする。
【0049】上記したように、本実施例においては、炊
飯時において蒸気排出通路26を介してのオネバのふき
こぼれが確実に防止できるとともに、保温時において
も、保温温度の正確な検知ができるとともに、放熱板へ
の結露を確実に防止できる。
【0050】実施例2 図9には、本願発明の実施例2にかかる電気炊飯器の要
部が示されている。
【0051】本実施例の場合、蓋センサー41は、蒸気
排出通路26に設けられたシール部材31の環状襞部3
1bに一体突設されたセンサー保持部67に保持された
状態で放熱板25の上面に圧接されている。このような
構成としたことにより、シール部材31の一部をセンサ
ー保持用に利用でき、取付構造の簡略化が図れるととも
に、蓋センサー41の取付位置を蒸気排出通路26の入
口に可及的に近づけることが可能となり、外気の影響に
対する敏感な応答が期待できる。その他の構成および作
用効果は実施例1と同様なので重複を避けて説明を省略
する。
【0052】実施例3 図10には、本願発明の実施例3にかかる電気炊飯器の
要部が示されている。
【0053】本実施例の場合、蓋センサー41は、蒸気
排出通路26を構成する筒壁28に対して蒸気排出通路
26内に臨ませた状態で取り付けられている。このよう
な構成としたことにより、蓋センサー41は、炊飯時に
は蒸気排出通路26に侵入してくるオネバの温度を直接
検知できる一方、保温時には蒸気排出通路26に侵入し
てくる外気の影響を的確に検知できるという利点があ
る。その他の構成および作用効果は実施例1と同様なの
で重複を避けて説明を省略する。
【0054】本願発明は、上記各実施例の構成に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1にかかる電気炊飯器の縦断
面図である。
【図2】本願発明の実施例1にかかる電気炊飯器の蓋体
要部を示す拡大断面図である。
【図3】本願発明の実施例1にかかる電気炊飯器におけ
る電気的要素の結線図である。
【図4】本願発明の実施例1にかかる電気炊飯器におけ
る制御回路の内容を示すブロック図である。
【図5】本願発明の実施例1にかかる電気炊飯器におけ
る炊飯時の制御内容を示すフローチャートである。
【図6】本願発明の実施例1にかかる電気炊飯器におけ
る保温時の制御内容を示すフローチャートである。
【図7】本願発明の実施例1にかかる電気炊飯器におけ
る炊飯時の蓋センサー温度変化を示すタイムチャートで
ある。
【図8】本願発明の実施例1にかかる電気炊飯器におけ
る保温時のセンタセンサーおよび蓋センサーの温度変化
を示すタイムチャートである。
【図9】本願発明の実施例2にかかる電気炊飯器の蓋体
要素を示す拡大断面図である。
【図10】本願発明の実施例3にかかる電気炊飯器の蓋
体要素を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1は本体容器、2は蓋体、3は飯器、8は炊飯ヒータ、
12はセンタセンサー、14は保温ヒータ、25は放熱
板、26は蒸気排出通路、31はシール部材、39は蓋
ヒータ、40は取付板、41は温度検知手段(蓋センサ
ー)、59は制御回路、65は第1通電制御手段、66
は第2通電制御手段、67は保持部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47J 27/00 103

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炊飯ヒータにより加熱される飯器を収容
    する本体容器と、蒸気を外部へ排出する蒸気排出通路を
    有する蓋体とを備え、該蓋体に設けられた放熱板に、蓋
    ヒータを設けてなる電気炊飯器であって、前記放熱板
    は、蒸気の発生による放熱板温度とオネバの発生による
    放熱板温度との温度変化を検出する温度検知手段を設け
    るとともに、該温度検知手段による検出温度が蒸気の発
    生による放熱板温度より低く変化したことを検知した時
    に前記蓋ヒータへの通電量を増大する制御回路を付設
    たことを特徴とする電気炊飯器。
  2. 【請求項2】 前記温度検知手段を、前記蓋ヒータを前
    記放熱板に保持するための取付板により取り付けたこと
    を特徴とする前記請求項1記載の電気炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記温度検知手段を、前記蒸気排出通路
    におけるシール部材に保持したことを特徴とする前記請
    求項1記載の電気炊飯器。
  4. 【請求項4】 炊飯ヒータにより加熱される飯器を収容
    する本体容器と、蒸気を外部へ排出する蒸気排出通路を
    有する蓋体とを備え、該蓋体に設けられた放熱板に、該
    放熱板を加熱する蓋ヒータを設けてなる電気炊飯器であ
    って、前記蒸気排出通路内には、蒸気の発生による温度
    とオネバの発生による温度との温度変化を検出する温度
    検知手段を設けるとともに、該温度検知手段による検出
    温度が変化した時に前記蓋ヒータへの通電量を制御する
    制御回路を付設したことを特徴とする電気炊飯器。
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